JP2010272451A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路遮断器において、開極時にアークが伸張して高い限流効果が得られ、接点の損傷を抑える。
【解決手段】回路遮断器1は、第1の固定接点21を有する第1の固定接触子1と、第2の固定接点31を有する第2の固定接触子3と、第1の固定接点21に対向する第1の可動接点41及び第2の固定接点31に対向する第2の可動接点42を有する可動接触子4とを備える。可動接触子4は、第1の固定接点21と第1の可動接点41を結ぶ直線に対して略平行である平行電路部43を有し、平行電路部4における電流方向と第1の固定接点21から第1の可動接点41への電流方向とが逆向きになっている。可動接触子4が開極する時に、第1の固定接点21と第1の可動接点41間のアークが、平行電路部43を流れる電流の磁場によって伸張されるので、高い限流効果が得られ、接点の損傷を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線用回路遮断器、漏電遮断器を対象とした回路遮断器に関し、特に電流遮断部の構造に関する。
従来、回路遮断器においては、同遮断器に具備された操作ハンドルを操作することにより電路を開閉する機能、即ち、スイッチ機能だけではなく、過電流等に起因する電線や負荷機器の焼損を未然に防止するために電路を遮断する役目を担っている。回路遮断器のこれらの機能を満足するための部品の一つとして、閉極状態では固定接触子と接触し、開極状態では固定接触子と開離する可動接触子が挙げられる。この可動接触子に接続される接続導体には、銅の平編線や積層した薄板で可撓性を持たせたシャントが、スペースの制約を受ける定格電流30〜100Aの小型回路遮断器に採用されている。
しかしながら、このシャントは、前述した開閉機能において疲労断線の問題があり、開閉寿命を制限せざるを得なかった。そこで、この開閉寿命を改善する手段の一つとして、可動接触子と接続導体を摺動接触させ、この接続導体の外部に配設した接触ばねによって、可動接触子と接続導体の接触圧力を高める通電機構が知られている。この可動接触子と接続導体の電気的接触は、シャントを用いないことから、一般にはシャントレス通電機構と呼ばれている。
このシャントレス通電機構は、摺動面を必ず有することになるので、例えば、摺動面にごみ等が侵入する可能性も否定できない。また、摺動面が、酸化、窒化などを起こす可能性も否定できない。摺動面へのごみの侵入、摺動面の酸化等が起こると、摺動面の電気抵抗が大きくなり、回路遮断器の異常発熱が生ずることが考えられ、回路遮断器の信頼性を損なうことになる。
また、シャントレス通電機構であって、2点で開極/閉極を行なう2点切り式の回路遮断器が知られている(例えば特許文献1参照)。この回路遮断器を図11及び12を参照して説明する。回路遮断器101は、第1の固定接点121を有する第1の固定接触子102と、第2の固定接点131を有する第2の固定接触子103と、第1の固定接点121に対向する第1の可動接点141及び第2の固定接点131に対向する第2の可動接点142を有して開閉動作をする可動接触子104とを備えている。
第1の固定接触子102と第2の固定接触子103は平行に配置されており、可動接触子104は2つの可動接点をU字状のアーム先端に有している。可動接触子104は軸107を中心に回転して開閉動作を行なう。この回路遮断器101では、開極時に第1の固定接点121と第1の可動接点141間、及び第2の固定接点131と第2の可動接点142間でアークが発生するが、互いのアークの電流方向が逆向きなので電磁反発力が発生し、アークが互いにG方向に移動する。このアークによって、接点は溶融、蒸発して消耗し、アークが接点の外側に偏在すると、消耗箇所が接点の外側に集中して接点が片減りするので、閉極時に接触不良が発生し易い。この接触不良を防止するために、2対の固定接点と可動接点との間に磁性板108が設けられ、この磁性板108によって、電磁反発力を弱め、アークの外側への移動を少なくしている。
しかしながら、このような回路遮断器101においては、磁性板108によってアークの伸長が妨げられるので、アーク電圧の上昇が抑えられ高い限流効果が得られない。
特開2007−280928号公報
本発明は、上記問題を解消するものであり、開極時に接点間のアークが伸張して高い限流効果が得られ、接点の損傷が抑えられる回路遮断器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、第1の固定接点を有する第1の固定接触子と、第2の固定接点を有する第2の固定接触子と、前記第1の固定接点に対向する第1の可動接点及び前記第2の固定接点に対向する第2の可動接点を有して開閉動作をする可動接触子と、を備えた回路遮断器において、前記可動接触子は、第1の可動接点と第2の可動接点との間に、接点開極時における前記第1の固定接点と第1の可動接点を結ぶ直線に対して略平行である平行電路部を有し、前記可動接触子の接点が第1の固定接触子及び第2の固定接触子の各接点から開極する時に、該開極により遮断されようとする前記平行電路部における電流方向と前記第1の固定接点から前記第1の可動接点への電流方向とが逆向きであり、前記平行電路部を流れる電流の磁場が前記第1の固定接点と第1の可動接点間のアークに作用するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の回路遮断器において、前記各固定接触子及び可動接触子を覆う筐体を更に備え、前記筐体は、開極時における前記第1の固定接点と第1の可動接点を結ぶ直線に対して、前記平行電路部と反対側に排気口を有したものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器において、前記第1の固定接点から前記平行電路部を見たときに、該平行電路部の一部又は全部が見えないように該平行電路部の一部又は全部が絶縁体で覆われているものである。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器において、前記第1の固定接点から前記平行電路部を見たときに、該平行電路部の一部又は全部が見えないように該第1の固定接点と平行電路部の間に第1の固定絶縁体を有するものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の回路遮断器において、前記平行電路部に対して前記第1の固定絶縁体とは反対側に第2の固定絶縁体を有し、前記第1の固定絶縁体及び第2の固定絶縁体は、前記平行電路部を挟み前記可動接触子の開閉動作のガイドとなるものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の回路遮断器において、前記第2の固定接触子は、接点開極時における前記第2の可動接点と第2の固定接点を結ぶ直線に対して略平行である第2の平行電路部を有し、前記可動接触子の接点が第1の固定接触子及び第2の固定接触子の各接点から開極する時に、該開極により遮断されようとする前記第2の平行電路部における電流方向と前記第2の可動接点から前記第2の固定接点への電流方向とが逆向きであり、前記第2の平行電路部を流れる電流の磁場が前記第2の可動接点と第2の固定接点間のアークに作用するものである。
請求項7の発明は、請求項6に記載の回路遮断器において、前記各固定接触子及び可動接触子を覆う筐体を更に備え、前記筐体は、開極時における前記第2の可動接点と第2の固定接点とを結ぶ直線に対して、前記第2の平行電路部と反対側に排気口を有したものである。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載の回路遮断器において、前記第2の可動接点から前記第2の平行電路部を見たときに、該第2の平行電路部の一部又は全部が見えないように該第2の平行電路部の一部又は全部が絶縁体で覆われているものである。
請求項1の発明によれば、平行電路部を流れる電流の磁場によって、第1の固定接点と第1の可動接点の間のアークが伸張して高い限流効果が得られるので、第1の固定接点及び第1の可動接点の損傷が抑えられる。
請求項2の発明によれば、第1の固定接点と第1の可動接点の間のアークによって発生したガスが排気口から排出されるので、アークがガスによって排気口の方に伸長される。このガスの排気方向と、アークが平行電路部を流れる電流から受けるローレンツ力の方向が同じなので、アークは更に伸長して高い限流効果が得られ、第1の固定接点及び第1の可動接点の損傷が更に抑えられる。
請求項3の発明によれば、平行電路部が絶縁体によって覆われているので、可動接触子が引き外されたときに平行電路部と第1の固定接点との間での短絡が防止され、平行電路部の損傷が防がれる。
請求項4の発明によれば、平行電路部が第1の固定絶縁体によって第1の固定接点から遮蔽されているので、可動接触子が引き外されたときに平行電路部と第1の固定接点との間での短絡が防止され、平行電路部の損傷が防がれる。
請求項5の発明によれば、可動接触子の開閉動作が、第1の固定絶縁体と第2の固定絶縁体とによってガイドされるので、可動接触子の開閉動作が安定し、回路遮断器の信頼性が向上する。
請求項6の発明によれば、第2の平行電路部を流れる電流の磁場によって、第2の可動接点と第2の固定接点の間のアークが伸張して高い限流効果が得られるので、第2の可動接点及び第2の固定接点の損傷が抑えられる。
請求項7の発明によれば、第2の可動接点と第2の固定接点の間のアークによって発生したガスが排気口から排出されるので、アークがガスによって排気口の方に伸長される。このガスの排気方向と、アークが第2の平行電路部を流れる電流から受けるローレンツ力の方向が同じなので、アークは更に伸長して高い限流効果が得られ、第2の可動接点及び第2の固定接点の損傷が更に抑えられる。
請求項8の発明によれば、第2の平行電路部が絶縁体によって覆われているので、可動接触子が引き外されたときに第2の平行電路部と第2の可動接点との間での短絡が防止され、第2の平行電路部の損傷が防がれる。
本発明の第1の実施形態に係る回路遮断器の構成図。 (a)は同回路遮断器の閉極時の側面図、(b)は同回路遮断器の開極時の側面図。 本発明の第2の実施形態に係る回路遮断器の側面図。 本発明の第3の実施形態に係る回路遮断器の側面図。 本発明の第4の実施形態に係る回路遮断器の構成図。 (a)は同回路遮断器の閉極時の側面図、(b)は同回路遮断器の開極時の側面図。 本発明の第5の実施形態に係る回路遮断器の構成図。 本発明の第6の実施形態に係る回路遮断器の側面図。 本発明の第7の実施形態に係る回路遮断器の側面図。 本発明の第8の実施形態に係る回路遮断器の側面図。 従来の回路遮断器の構成図。 同回路遮断器の正面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る回路遮断器1について図1を参照して説明する。回路遮断器1は、商用電源又は負荷機器の一方に接続される第1の固定接触子2と、商用電源又は負荷機器の他方に接続される第2の固定接触子3と、第1の固定接触子2及び第2の固定接触子3と開閉動作をする可動接触子4と、各接触子等を覆う筐体5(1点鎖線で表示。以降では図示略)とを備える。第1の固定接触子2と第2の固定接触子3とは、上下2段に平行に設けられており、第1の固定接触子2は上面に第1の固定接点21を有し、第2の固定接触子3は上面に第2の固定接点31を有している。可動接触子4はU字形状であり、上辺の下面に第1の固定接点21に対向する第1の可動接点41を有し、下辺の下面に第2の固定接点31に対向する第2の可動接点42を有している。
可動接触子4は、上辺と下辺の間に、接点開極時における第1の固定接点21と第1の可動接点41を結ぶ直線に略平行である平行電路部43を有している。この平行電路部43における電流方向と第1の固定接点21から第1の可動接点41への電流方向とは逆向きになっている。可動接触子4は、また、上辺と下辺の先端に、それぞれアークランナー44、45を有し、第2の固定接触子3は先端にアークランナー32を有する。可動接触子4は上下方向にスライド移動して、開極/閉極動作を行なう。回路遮断器1は、第2の固定接触子3における電流や電圧等を検出部(図示なし)によって検出し、過電流等の異常が検出されると引き外し部(図示なし)によって、可動接触子4をスライド移動させて引き外し、電路を遮断する。
次に、回路遮断器1の遮断動作について図2(a)及び(b)を参照して説明する。図2(a)に示すように、閉極時には、第1の固定接点21は第1の可動接点41と、第2の固定接点31は第2の可動接点42に接触し、商用電源からの電力は第1の固定接触子2、可動接触子4、第2の固定接触子3を経由して負荷機器に伝達される。続いて、過電流等の通電異常が発生すると、図2(b)に示すように可動接触子4は第1の固定接触子2及び第2の固定接触子3から上方に引き外される。このとき、第1の固定接点21と第1の可動接点41の間、及び第2の可動接点42と第2の固定接点31の間でアークが発生する。
このときの第1の固定接点21と第1の可動接点41との間に発生するアークにおける電流の向きがA方向であるとすると、平行電路部43における電流の向きがB方向になるので、アークの付近には磁場が紙面を手前から奥の方へ向けて発生する。この磁場によってアークはC方向にローレンツ力を受けて弧状に伸張される。これに伴い、アーク電圧が上昇し、高い限流効果が得られる。このため、アークが早く消滅し第1の固定接点21と第1の可動接点41の損傷が抑えられる。また、アークがローレンツ力によって可動接触子4の先端であるアークランナー44や第1の固定接触子2に移動するので、第1の可動接点41や第1の固定接点21の片減りが減少し、接点の接触不良が発生し難くなる。また、第1の固定接触子2、第2の固定接触子3、及び可動接触子4が上下方向に配置されているので、回路遮断器1の幅を狭くすることができる。
本実施形態によれば、平行電路部43を流れる電流の磁場によって、第1の固定接点21と第1の可動接点41の間のアークが伸張して高い限流効果が得られるので、第1の固定接点21及び第1の可動接点41の損傷が抑えられる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る回路遮断器について図3を参照して説明する。本実施形態において、第1の実施形態の回路遮断器と同等の構成については説明を省略する。本実施形態の回路遮断器1は、第1の実施形態の構成に加えて、アークにより発生したガスを排気する排気口51を筐体5(図1参照)に有している。排気口51は、接点開極時における第1の固定接点21と第1の可動接点41を結ぶ直線に対して、平行電路部43と反対側方向に設けられている。可動接触子4が引き外されて第1の固定接点21と第1の可動接点41との間にアークが発生し、アークによって発生したガスが、排気口51から排出される。このガスの排気方向と、アークが平行電路部43を流れる電流から受けるローレンツ力の方向が同じなので、アークは第1の実施形態よりも更に伸長される。
本実施形態によれば、アークによって発生したガスが、排気口51から排出されるので、アークがガスによって排気口51の方に更に伸長して高い限流効果が得られ、第1の固定接点21及び第1の可動接点41の損傷が更に抑えられる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る回路遮断器について図4を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第1の実施形態の構成に加えて、第1の固定接点21と平行電路部43との間の短絡を防止する絶縁体61を有している。絶縁体61は、第1の固定接点21から平行電路部43を見たときに、平行電路部43が見えないように、平行電路部43の全体を覆っている。絶縁体61は、例えばナイロンやPBT等の絶縁材により成り、平行電路部43に固定されている。
本実施形態によれば、平行電路部43が絶縁体61によって覆われているので、可動接触子4が引き外されたときに平行電路部43と第1の固定接点21との間での短絡が防止され、平行電路部43の損傷が防がれる。なお、絶縁体61は平行電路部43の一部を覆うものであっても構わない。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る回路遮断器について図5及び6を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第1の実施形態の構成に加えて、第1の固定接点21と平行電路部43の間に、閉極時及び開極時において第1の固定接点21から平行電路部43を遮蔽するための第1の固定絶縁体62を有している。この固定絶縁体62は、第1の固定接点21から平行電路部43を見たときに、平行電路部43が見えないように、平行電路部43を遮蔽している。
本実施形態の可動接触子4は、上辺から上方に立ち上がった伸長電路部46と、これと平行電路部43とを接続する連結部47を有している。第1の固定絶縁体62は、L字形状であり、平行電路部43と伸長電路部46と連結部47に囲まれた空間と第1の固定接触子2の下側に位置するように回路遮断器1のシャーシ(図示なし)に取り付けられている。第1の固定絶縁体62は、例えばナイロンやPBT等の絶縁材により成っている。このような構成により、可動接触子4が開閉動作を行なっても、第1の固定絶縁体62が可動接触子4の平行電路部43と下辺を第1の固定接点21及び第1の固定接触子2から遮蔽することができる。
本実施形態によれば、平行電路部43が第1の固定接点21から遮蔽されるので、可動接触子4が引き外されたときに平行電路部43と第1の固定接点21との間での短絡が防止され、平行電路部43の損傷が防がれる。また、第1の固定絶縁体62が、可動接触子4ではなくシャーシに取り付けられているので、可動接触子4の開閉動作によって第1の固定絶縁体62が外れる虞が少なく、回路遮断器1の信頼性が向上する。また、第1の固定絶縁体62の平行電路部43と平行な辺長を短くしたときは、可動接触子4は第1の実施形態と同様の形状でよい。その場合は、第1の固定絶縁体62は、第1の固定接点21から平行電路部43を見たときに、平行電路部43の一部が見えないように取り付けられることになる。また、第1の固定絶縁体62は、L字形状に限られるものではなく、第1の固定接触子2の下側辺のないI字形状であってもよい。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る回路遮断器について図7を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第4の実施形態の構成に加えて、可動接触子4の開閉動作をガイドする第2の固定絶縁体63を有している。この固定絶縁体63は、平行電路部43に対して第1の固定絶縁体62とは反対側にシャーシに取り付けられており、第1の固定絶縁体62との間に平行電路部43を挟んで可動接触子4の開閉動作のガイドを行なう。第2の固定絶縁体63は、例えばナイロンやPBT等の絶縁材により成っている。
本実施形態によれば、可動接触子4の開閉動作が、第1の固定絶縁体62と第2の固定絶縁体63とによってガイドされるので、可動接触子4の開閉動作が安定し、回路遮断器1の信頼性が向上する。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る回路遮断器について、図8を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第1の実施形態の構成に加えて、第2の可動接点42と第2の固定接点31の間のアークを伸長させる第2の平行電路部33を第2の固定接触子3に有している。第2の平行電路部33は、第2の固定接触子3から上方に立ち上がっており、第2の可動接点42と第2の固定接点31とを結ぶ直線に対して略平行であり、第2の平行電路部33における電流方向と第2の可動接点42から第2の固定接点31への電流方向とが逆向きになっている。
本実施形態によれば、可動接触子4が開極動作を行なうとき、第2の可動接点42と第2の固定接点31の間のアークにおける電流の向きがD方向であるとすると、第2の平行電路部33における電流の向きがE方向になるので、アークの付近には磁場が紙面を奥から手前へ向けて発生する。この磁場によって第1の実施形態と同様にアークはF方向にローレンツ力を受けて弧状に伸張するので高い限流効果が得られ、第2の可動接点42及び第2の固定接点31の損傷が抑えられる。また、アークがローレンツ力によって可動接触子4の先端であるアークランナー45や第2の固定接触子3の先端であるアークランナー32に移動するので、第2の可動接点42及び第2の固定接点31の片減りが減少し、接点の接触不良が発生し難くなる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る回路遮断器について図9を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第6の実施形態の構成に加えて、アークにより発生したガスを排気する排気口52を筐体5に有している。排気口52は、接点開極時における第2の可動接点42と第2の固定接点31を結ぶ直線に対して、第2の平行電路部33と反対側方向に設けられている。この排気口52により、第2の実施形態と同様に、可動接触子4が引き外されて第2の可動接点42と第2の固定接点31の間にアークが発生したときに、アークによって発生したガスが、排気口52から排出される。ガスが排気口52から排出されるので、アークがガスによって排気口52の方に伸長される。このガスの排気方向と、アークが第2の平行電路部33を流れる電流から受けるローレンツ力の方向が同じなので、アークは第6の実施形態よりも更に伸長される。これにより、高い限流効果が得られ、第2の可動接点42及び第2の固定接点31の損傷が更に抑えられる。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る回路遮断器について図10を参照して説明する。本実施形態の回路遮断器1は、第6の実施形態の構成に加えて、第2の可動接点42と第2の平行電路部33との間の短絡を防止する絶縁体64を有している。絶縁体64は、第2の可動接点42から第2の平行電路部33を見たときに、第2の平行電路部33が見えないように、第2の平行電路部33の全体を覆っている。絶縁体64は、例えばナイロンやPBT等の絶縁材により成り、第2の平行電路部33に固定されている。なお、絶縁体64は、第2の平行電路部33の一部を覆うものであっても構わない。
本実施形態によれば、第2の平行電路部33が、絶縁体64によって覆われているので、可動接触子4が引き外されたときに第2の可動接点42と第2の平行電路部33との間での短絡が防止され、第2の平行電路部33の損傷が抑えられる。絶縁体64が可動接触子4の開閉動作のガイドを行なうようにしてもよい。これにより、可動接触子4の開閉動作が安定し、回路遮断器1の信頼性が向上する。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記の各実施形態を組み合わせて実施してもよい。また、各実施形態では1極式の回路遮断器を示したが、極数は複数でもよい。
1 回路遮断器
2 第1の固定接触子
21 第1の固定接点
3 第2の固定接触子
31 第2の固定接点
33 第2の平行電路部
4 可動接触子
41 第1の可動接点
42 第2の可動接点
43 平行電路部
5 筐体
51、52 排気口
61、64 絶縁体
62 第1の固定絶縁体
63 第2の固定絶縁体

Claims (8)

  1. 第1の固定接点を有する第1の固定接触子と、第2の固定接点を有する第2の固定接触子と、前記第1の固定接点に対向する第1の可動接点及び前記第2の固定接点に対向する第2の可動接点を有して開閉動作をする可動接触子と、を備えた回路遮断器において、
    前記可動接触子は、第1の可動接点と第2の可動接点との間に、接点開極時における前記第1の固定接点と第1の可動接点を結ぶ直線に対して略平行である平行電路部を有し、
    前記可動接触子の接点が第1の固定接触子及び第2の固定接触子の各接点から開極する時に、該開極により遮断されようとする前記平行電路部における電流方向と前記第1の固定接点から前記第1の可動接点への電流方向とが逆向きであり、前記平行電路部を流れる電流の磁場が前記第1の固定接点と第1の可動接点間のアークに作用することを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記各固定接触子及び可動接触子を覆う筐体を更に備え、
    前記筐体は、開極時における前記第1の固定接点と第1の可動接点を結ぶ直線に対して、前記平行電路部と反対側に排気口を有したことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 前記第1の固定接点から前記平行電路部を見たときに、該平行電路部の一部又は全部が見えないように該平行電路部の一部又は全部が絶縁体で覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器。
  4. 前記第1の固定接点から前記平行電路部を見たときに、該平行電路部の一部又は全部が見えないように該第1の固定接点と平行電路部の間に第1の固定絶縁体を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器。
  5. 前記平行電路部に対して前記第1の固定絶縁体とは反対側に第2の固定絶縁体を有し、
    前記第1の固定絶縁体及び第2の固定絶縁体は、前記平行電路部を挟み前記可動接触子の開閉動作のガイドとなることを特徴とする請求項4に記載の回路遮断器。
  6. 前記第2の固定接触子は、接点開極時における前記第2の可動接点と第2の固定接点を結ぶ直線に対して略平行である第2の平行電路部を有し、
    前記可動接触子の接点が第1の固定接触子及び第2の固定接触子の各接点から開極する時に、該開極により遮断されようとする前記第2の平行電路部における電流方向と前記第2の可動接点から前記第2の固定接点への電流方向とが逆向きであり、前記第2の平行電路部を流れる電流の磁場が前記第2の可動接点と第2の固定接点間のアークに作用することを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
  7. 前記各固定接触子及び可動接触子を覆う筐体を更に備え、
    前記筐体は、開極時における前記第2の可動接点と第2の固定接点とを結ぶ直線に対して、前記第2の平行電路部と反対側に排気口を有したことを特徴とする請求項6に記載の回路遮断器。
  8. 前記第2の可動接点から前記第2の平行電路部を見たときに、該第2の平行電路部の一部又は全部が見えないように該第2の平行電路部の一部又は全部が絶縁体で覆われていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の回路遮断器。
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