JP2010272305A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010272305A
JP2010272305A JP2009122240A JP2009122240A JP2010272305A JP 2010272305 A JP2010272305 A JP 2010272305A JP 2009122240 A JP2009122240 A JP 2009122240A JP 2009122240 A JP2009122240 A JP 2009122240A JP 2010272305 A JP2010272305 A JP 2010272305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage chamber
ventilation
gas
unit
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009122240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5417988B2 (ja
Inventor
Junichi Yokoyama
順一 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2009122240A priority Critical patent/JP5417988B2/ja
Publication of JP2010272305A publication Critical patent/JP2010272305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5417988B2 publication Critical patent/JP5417988B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】ガスの洩れを検知するのに有利な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】システムは、燃料電池を収容する収容室10をもつ筐体1と、収容室10の内部を換気させる換気部6と、収容室10におけるガス洩れを検知するガスセンサ100mと、ガスセンサ100mが検知したガスの濃度が基準濃度よりも大きいときガス洩れと判定するガス洩れ判定処理を実行する判定部100とを有する。判定部100は、収容室10の換気量Vに応じてガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料電池を収容する収容室をもつ筐体と、筐体の収容室のガス濃度を検知するガスセンサと、収容室の内部を換気させる換気部とを備えている。万一、収容室においてガス洩れがガスセンサにより検知されるときであっても、収容室における換気により対処できる(特許文献1)。更には、他の文献においても、燃料電池を収容する筐体の収容室に、ガスを検知するガスセンサを設けた燃料電池システムが開示されている(特許文献2,3)。また、検知された可燃性ガスの濃度が増加するときには、収容室の自動解放扉の開度を高めて換気量を増加させ、収容室における可燃性ガスの濃度の増加を抑える燃料電池システムが開示されている(特許文献4)。
特開2006−128138号公報 特開2004−253259号公報 特開2006−196265号公報 特開平8−31436号公報
上記した燃料電池システムによれば、ガスセンサが設けられているため、万一、ガス漏れが発生したとしても、ガス洩れを良好に検知できる。
本発明はガス漏れ検知の信頼性を更に向上させるためになされたものであり、収容室の換気量の変化にかかわらず、収容室におけるガスの洩れを検知するのに有利な燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池システムは、アノード流体が供給されるアノードとカソード流体が供給されるカソードとを有する燃料電池と、燃料電池を収容する収容室をもつ筐体と、筐体の収容室の内部を換気させる換気部と、筐体の収容室におけるガス洩れを検知するガスセンサと、ガスセンサが検知したガスの濃度が基準濃度よりも高いとき、ガス洩れと判定するガス洩れ判定処理を実行する判定部とを具備しており、判定部は、収容室の換気量に応じてガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させる。
このため本発明に係る燃料電池システムによれば、収容室の換気量が大きいときにおいても、収容室の換気量が小さいときにおいても、ガスの洩れを良好に検知するのに有利となる。
ここで、燃料電池のアノードは、アノード流体が供給される部位である。燃料電池のカソードは、カソード流体が供給される部位である。筐体は、燃料電池を収容する収容室をもつ。換気部は、筐体の収容室の内部を換気させる。ガスセンサは、筐体の収容室におけるガス洩れを検知する。改質装置がシステムに設けられているときには、収容室において洩れたガスとしては、アノードガス流体となる燃料原料ガス、および/または、燃料原料ガスから改質されたアノード流体が挙げられる。改質装置がシステムに設けられていないときには、収容室において洩れたガスとしては、燃料電池のアノードに供給されるアノード流体が挙げられる。アノード流体として水素ガス、水素含有ガスが例示される。
本発明に係る燃料電池システムによれば、判定部は、収容室の換気量に応じてガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させる。このため本発明に係る燃料電池システムによれば、収容室の換気量が大きいときにおいても、収容室の換気量が小さいときにおいても、収容室におけるガスの洩れを良好に検知するのに有利となる。
燃料電池システムを示す図である。 収容室の換気量とガス洩れ判定処理における基準濃度との関係を示すグラフである。 収容室の換気量とガス洩れ判定処理における基準濃度との関係を示すグラフである。 制御部が実行する制御則を示すフローチャートである。 制御部が実行する別例の制御則を示すフローチャートである。 他の実施形態に係り、燃料電池システムを示す図である。
本発明の一視点によれば、判定部は、収容室の換気量が相対的に大きいときには、収容室の換気量が相対的に小さいときに比較して、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させることが好ましい。収容室の換気量が相対的に大きいときには、収容室から外部に排出される換気用の空気の流量が増加すると共に、収容室に進入する換気用の空気の流量が増加する。このため収容室にガス洩れが発生していたとしても、収容室に進入した換気用の空気によってその洩れたガスが希釈される希釈率が高くなり、判定部は、ガスの洩れを良好に検知できないおそれがある。この場合、収容室の換気量が相対的に大きいときには、収容室の換気量が相対的に小さいときに比較して、判定部は、ガス洩れ判定の基準濃度を低下させることが好ましい。
ガス洩れを検知するガスセンサの収容室における位置、ガスセンサの材質、ガスセンサの構造、ガスセンサの応答感度等の如何によっては、収容室の換気量が相対的に大きいときには、ガスセンサの感度が変動するおそれがある。そこで、判定部は、収容室の換気量が相対的に大きいときには、収容室の換気量が相対的に小さいときに比較して、ガス洩れ判定処理における基準濃度を高めることができる。
本発明の一視点によれば、収容室の温度を検知する温度センサが設けられていることが好ましい。換気部は、温度センサが検知した収容室の温度が相対的に高いときには、温度センサが検知した収容室の温度が相対的に低いときに比較して、収容室における換気量を増加させ、収容室の温度の変動を抑制することが好ましい。例えば、換気部は、温度センサが検知した収容室の温度が相対的に高くなるにつれて、収容室における換気量を相対的に増加させ、収容室の温度の過剰高温化を抑えることが好ましい。
(実施形態1)
図1は実施形態1の概念を示す。燃料電池システムは、固体高分子形燃料電池を組み付けたシステムである。燃料電池システムは、収容室10を有する筐体1と、可燃性をもつ燃料を空気で燃焼させるバーナである燃焼部2と、燃焼部2に空気を供給させるポンプ、ブロア等の空気供給装置3と、燃焼部2に基づく加熱により改質用燃料を改質させる改質装置4と、収容室10を換気させる換気流を発生させる換気部6とを有する。
筐体1の収容室10は、燃焼部2、空気供給装置3、改質装置4、換気部6、スタック7を収容している。可燃性を有する燃焼用燃料を燃焼部2に供給する燃焼用燃料通路20が収容室10に配置されている。改質用燃料を改質装置4に供給する改質用燃料通路40が収容室10に配置されている。空気供給装置3は、収容室10の空気を吸引させるための吸引口31と、空気供給機構32とをもつ。吸引口31は収容室10に対面している。ここで、空気供給装置3に内蔵されている空気供給機構32が作動して回転すると、収容室10の空気は吸引口31から吸引され、燃焼用空気として空気供給通路34を介して燃焼部2に供給され、燃焼部2における燃焼反応に使用される。なお燃焼用燃料および改質用燃料としてはガス状が好ましい。スタック7は、複数の燃料電池の単セルを積層して構成されている。
図1に示すように、スタック7を構成する単セルは、アノード7aと、カソード7cと、アノード7aおよびカソード7cで挟まれた固体高分子電解質7eとを有する。スタック7のカソード7cからカソードガス通路70が延設されている。カソードガス通路70にはカソードガス(カソードガス流体)を加湿させる加湿器71と、収容室10内の空気をカソードガス(カソード流体)として加湿器71を介してスタック7のカソード7cに供給させるカソードガスポンプ72(カソード流体搬送源)が設けられている。なお、収容室10内の空気(カソードガス)は改質装置4およびスタック7からの放熱で暖められているため、発電反応の効率が高められる。スタック7のカソード7cで発電反応を終えたカソードオフガスは、収容室10に配置されているカソードオフガス通路73を介してカソードオフガス排出口74から外部14に排出される。
図1に示すように、筐体1は箱状をなしており、天井壁1uと底壁1dと第1側面壁1eと第2側面壁1fとを少なくとも有する。第1側面壁1eの下部には、外気を収容室10の下部に吸引できるように吸気口11が換気口として形成されている。第2側面壁1fの上部には、収容室10の上部の空気を外部14に放出できるように排気口12が換気口として形成されている。
換気部6は、換気羽根60と、換気羽根60を回転駆動させる駆動モータで形成された駆動部62とを有しており、筐体1の吸気口11に直接または他の部材を介して対向するように配置されており、外部14の空気を収容室10に吸引させ易くしている。換気部6が作動して換気羽根60が回転すると、筐体1の外部14の空気が筐体1の吸気口11からフィルタ17を透過して矢印X1方向に向けて収容室10に吸引され、更に、収容室10を流れ、排気口12から矢印X2方向に向けて筐体1の外部14に排出される。これにより収容室10の換気が実行される。
図1に示すように、空気供給装置3は、筐体1の吸気口11および換気部6よりも筐体1の内側に配置されている。従って、空気供給装置3の吸引口31は、筐体1の吸気口11および換気部6よりも筐体1の内側に配置されている。このため、換気部6が作動して外部14の新鮮な空気を矢印X1方向に収容室10に吸引させるとき、酸素濃度が高い新鮮な空気を吸引口31から空気供給装置3に良好に吸い込むことができる。この場合、燃焼部2における燃焼効率が高くなる。吸気口11には、吸気口11から収容室10に流入する外気に含まれる塵埃等を低減させるための浄化用のフィルタ17が設けられている。なお、フィルタ17は一般的には装備されているが、外気が清浄の場合には廃止しても良い。
一般的には、燃料電池システムが運転しているとき、換気部6は作動し、収容室10の空気を上記したように換気させている。このため万一、配管の緩み等に起因してガス洩れが収容室10において発生するときであっても、洩れたガスは、換気部6の換気作用により排気口12から外部14に直ちに排出されるため、安全性が高められている。
改質装置4には給水通路44が延設されている。給水通路44には、システムで生成された凝縮水等の原水を溜めると共にイオン交換樹脂等の精製材45aで原水(例えば、システムにおいて発生した凝縮水、水道水等)を精製させる精製器45と、精製器45で精製された純度が高い水を改質用水として溜めるタンク46とを有する。給水ポンプ48(水搬送源)が作動すると、タンク46の水は給水通路44を介して改質水として改質装置4の蒸発部に供給され、水蒸気化される。生成された水蒸気は改質装置4の改質部に供給される。更に水蒸気は、改質用燃料通路40から改質装置4に供給される燃料原料を改質させる。
さて、燃料電池システムが運転されるときには、可燃性をもつ燃焼用燃料が燃焼用燃料通路20を介して燃焼部2に供給される。更に、空気供給装置3が作動するため、空気供給装置3の吸引口31から収容室10の空気が燃焼用空気として空気供給通路34を介して燃焼部2に供給される。これにより燃焼部2において燃焼用燃料が燃焼用空気により燃焼する。このように収容室10内の空気は燃焼用空気として燃焼部2に供給される。ここで、システムの運転中において、収容室10内の空気は改質装置4およびスタック7からの放熱で暖められているため、燃焼部2における燃焼効率が高められる。
上記したように燃焼部2において燃焼用燃料が燃焼されるため、改質装置4の改質部は改質反応に適するように高温に加熱される。この状態で、改質用燃料が改質用燃料通路40から改質装置4に供給されると共に、タンク46に溜められている水が改質用水として改質装置4の蒸発部に供給されて水蒸気化される。生成された水蒸気は、改質装置4の改質部において改質用燃料を改質させる。これにより水素を主要成分とするアノードガスが生成される。生成されたアノードガスはアノードガス通路78および入口バルブ79iを介してスタック7のアノード7aに供給され、発電反応に使用される。発電反応を経たアノードオフガスは、水素等の可燃成分を残留させているため、アノード7aの出口から、出口バルブ79pおよびアノードオフガス通路77を介して燃焼部2に供給され、燃焼部2において燃焼され、燃焼排ガスとして燃焼部2の図略の排気口から外部14に放出される。なお、スタック7のアノードの入口は入口バルブ79iにより開閉可能である。アノード7aの出口は出口バルブ79pにより開閉可能である。
システムの発電運転時には、カソードガスポンプ72(カソード流体搬送源)が作動するため、収容室10の空気が入口72iからカソードガス(カソード流体)として加湿器71を介してスタック7のカソード7cに供給される。このように燃料電池システムが運転されるとき、換気部6が作動して換気羽根60が回転し、換気部6のうち吸気口11側において吸引作用が発生する。このため、筐体1の外部14の空気が筐体1の吸気口11から矢印X1方向に収容室10に吸引され、収容室10を流れ、排気口12から矢印X2方向に向けて筐体1の外部14に排出される。これにより収容室10の換気が実行される。
収容室10の上部にはガス洩れセンサ100m(ガスセンサ)が配置されている。殊に、収容室10の上部において排気口12付近に、ガス洩れセンサ100mが配置されている。万一、収容室10内の配管の緩み等に起因してガス洩れが発生するときには、ガス洩れはガス洩れセンサ100mにより検知される。収容室10の上部には温度センサ100tが配置されている。殊に、収容室10の上部には排気口12付近に温度センサ100tが配置されている。
本実施形態によれば、システムの起動運転、発電運転、停止運転等の運転中において、判定部として機能する制御部100は、収容室10におけるガスの洩れを判定するガス洩れ判定処理を実行する。ガス洩れセンサ100mが検知したガスの濃度がガス洩れ判定処理における基準濃度よりも大きいとき、制御部100は、ガス洩れと判定し、警報信号Arを警報器110に報知し、警報器110は警報を発する。ここで、洩れの対象となるガスは、アノードガスの原料となる改質用燃料、および/または、改質用燃料が改質されたアノードガスが挙げられる。カソードガスは空気であり、実害が無いため、ガス漏れの対象としない。
上記したガス洩れ判定処理において、制御部100は、収容室10の換気量Vに応じてガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させる。殊に、制御部100は、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。その理由としては次のようである。すなわち、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の排気口12から外部に排出される換気用の空気の流量が増加すると共に、吸気口11から収容室10に進入する換気用の空気の流量が増加する。このため、収容室10にガス洩れが発生していたとしても、収容室10において洩れたガスが換気用の空気によって希釈される希釈率が高い。この場合、ガス洩れセンサ100mは、換気用の空気によって希釈化されたガスの濃度を検知することになる。結果として、収容室10においてガス洩れが発生しているにもかかわらず、制御部100はガスの洩れを検知できないおそれがある。
そこで本実施形態によれば、制御部100は、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、制御部100は、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。このため収容室10にガス洩れが発生しているとき、洩れたガスが希釈される希釈率が高くなったとしても、制御部100は収容室10におけるガスの洩れを良好に検知できる。
図2は、制御部100に搭載されている記憶要素(メモリ)100cの所定のエリアに格納されているマップの一例を示す。このマップによれば、収容室10の換気量Vとガス洩れ判定処理における基準濃度との関係が規定されている。すなわち、システムの運転中において、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させると共に、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を高めている。具体的には、収容室10の換気量VがV2(V1<V2)であり相対的に大きいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させて濃度C2に設定している。
これに対して、収容室10の換気量VがV1であり相対的に小さいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を増加させて濃度C1(C1>C2)に設定している。すなわち、換気量VがV1からV2に増加するにつれて、特性線CAに沿って、基準濃度を濃度C1から濃度C2に連続的に低下させている。V1はシステムの換気量Vの最小値を示す。V2はシステムの換気量Vの最大値を示す。換言すると、図2の特性線CAから理解できるように、収容室10の換気量Vが増加するにつれて、換気用の空気によってガス洩れが希釈されるため、ガス洩れのガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させ、ガス漏れの判定感度を高めている。
図3はマップの別例を示す。このマップにおいても、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させ、且つ、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときには、ガス洩れ判定処理における基準濃度を増加させている。すなわち、収容室10の換気量VがV1からV2に増加するにつれて、特性線CBに沿って、ガス洩れ判定処理における基準濃度をC1からC2に段階的に低下させている。なお、マップではなく、特性線CA,CBに相当する演算式を制御部100の記憶要素100cに格納させておき、換気量Vから当該演算式に基づいて基準濃度を求めることにしても良い。
図4は制御部100が実行する制御則の一例を示す。制御則はこれに限定されるものではない。図4に示すように、制御部100はシステムの情報を読み込み(ステップS102)、現在の換気量Vを検知する(ステップS104)。この場合、制御部100は、換気部6の駆動部62の出力(単位時間あたりの回転数)を読み込み、駆動部62の出力に基づいて、現在の換気量Vを検知することができる。検知された現在の換気量Vに基づいて、制御部100はメモリ等の記憶要素100cの所定のエリアに格納されているマップから基準濃度を抽出し(ステップS106)、その抽出した濃度をガス洩れ判定処理における基準濃度として決定する(ステップS108)。
ここで、制御部100は、ガス洩れ判定処理において、ガス洩れセンサ100mが検知したガスの濃度が基準濃度よりも大きいとき、ガス洩れと判定し、警報信号Arを警報器110に報知する。これにより警報器110は警報を発する。ハンチングを防止するため、制御部100は所定時間待機する(ステップS10)、その後、(ステップS)102に戻る。
制御部100は、ステップS104において収容室10の換気量Vを求めている。この場合、収容室10の換気量Vとしては、換気部6の駆動部62の単位時間あたりの回転数(出力)に基づいて換気量Vを求めても良く、あるいは、換気部6の前後の差圧に基づいて換気量Vを求めても良い。あるいは、制御部100は、換気部6による換気流量を検知する流量センサを設け、流量センサが検知する換気流量に基づいて換気量Vを求めても良い。
(実施形態2)
本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有するため、図1〜図4を準用する。本実施形態によれば、図1に示すように、収容室10の温度を検知する温度センサとしての温度センサ100tが設けられている。収容室10において熱こもりが発生すると、収容室10の温度が過剰に高温となり、収容室10に配置されているシステムの補機類の寿命が低下するおそれがある。殊に、イオン交換樹脂等で形成されている精製材45aの寿命が低下するおそれがある。これに対して、収容室10における温度が過剰に低温となると、スタック7の温度が過剰に低下し、発電効率が低下すると共に、システムの排熱の回収効率が低下するおそれがある。更に配管等において凍結が発生するおそれがある。
このような事情を考慮し、制御部100は、収容室10の内部温度Tの大きな変動を抑制する制御を実行する。すなわち、夏季や熱帯地帯等でシステムが運転されるとき、あるいは、過剰に高い発電出力状態でシステムが長時間にわたり運転されるとき等においては、温度センサ100tが検知する収容室10の温度が過剰に高いおそれがある。このような場合に、収容室10における熱こもりを抑制するため、制御部100は、換気部6の駆動部62の単位時間あたりの回転数(換気部6の出力)を相対的に増加させ、吸気口11から収容室10に進入する空気量を増加させると共に、排気口12から外部14に排出させる空気量を増加させる。これにより収容室10の換気量Vを相対的に増加させ、収容室10の温度の過剰上昇を抑える。
また、冬季や寒冷地帯等でシステムが運転されるとき等には、システムの発電出力が低いときにおいては、温度センサ100tが検知した収容室10の内部温度Tが過剰に低いおそれがある。このような場合において、制御部100は、換気部6の駆動部62の単位時間あたりの回転数(駆動部62の出力)を相対的に減少させ、吸気口11から収容室10に進入する空気量を相対的に減少させると共に、排気口12から外部14に排出させる空気量を相対的に減少させる。これにより収容室10の換気量Vを相対的に減少させ、収容室10の内部温度Tの過剰低下を抑える。これにより収容室10の内部温度Tの過剰高温化および過剰低温化が抑制され、凍結が抑制される。このように本実施形態によれば、収容室10の内部温度Tの大きな変動を抑制させるために、収容室10の内部温度Tに応じて換気部6により換気量Vを変動させる。
上記したように本実施形態によれば、収容室10の内部温度Tに基づいて、換気部6により換気量Vを変動させる。ここで、制御部100は、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、制御部100は、図2及び図3に示す特性線CA,CBに基づいて、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。このため、万一、収容室10にガス洩れが発生しているとき、洩れたガスが換気により希釈される希釈率が高くなったとしても、ガス洩れ判定処理において、制御部100は収容室10におけるガスの洩れを良好に検知できる。
(実施形態3)
図5は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有するため、図1〜図3を準用する。筐体1は、収容室10に連通する換気口として機能する吸気口11と、吸気口11に設けられた空気浄化用のフィルタ17とを有する。システムの運転中において、換気部6が換気する換気量Vは、換気部6の出力(駆動部62の単位時間当たりの回転数)に基づいて設定される。この場合フィルタ17の目詰まりを考慮することが好ましい。ここで、換気部6の出力が大きくても、フィルタ17の目詰まりの進行度が高いときには、吸気口11から収容室10に流入する空気量である換気量Vは減少する。また、換気部6の出力が通常でも、フィルタ17の目詰まりの進行度が低いときには、吸気口11から収容室10に流入する空気量である換気量Vが確保される。
図5は制御部100が実行する制御の一例のフローチャートを示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。図5に示すように、制御部100は各センサ等のシステム情報を読み込み(ステップS202)、温度センサ100tの信号に基づいて収容室10の内部温度Tを求める(ステップS204)。更に、制御部100は、収容室10の内部温度Tに応じて必要な換気量Vを求める(ステップS206)。次に、換気量Vを得るための換気部6の駆動部2の単位時間あたりの回転数Nを求める(ステップS208)。この場合、フィルタの目詰まり度を考慮することが好ましい。この場合、制御部100に内蔵されている記憶要素100cのエリアには、収容室10の内部温度Tに応じて換気量V、換気部6の駆動部2の単位時間あたりの回転数Nつまり駆動部62の出力を相対的に増加させる特性を示すデータがマップとして格納されていることが好ましい。すなわち、マップには、収容室10の内部温度Tが低いときには、換気部6の駆動部2の単位時間あたりの回転数Nつまり駆動部62の出力を相対的に減少させる特性を示すデータがマップとして格納されている。なおマップではなく、上記したマップ特性を示す演算式が格納されており、その都度、演算式に基づいて演算しても良い。
フィルタ17の現在の目詰まり度については、フィルタ17について前回のメンテナンスを終了した時刻から累積された累積運転時間および/または累積換気量に基づいて、フィルタ17の目詰まり度を求めることができる。累積換気量は、換気部の回転数Nに基づいて換気量Vを推定し、これを前回のメンテナンス終了時刻から累積して求めることができる。一般的には、累積運転時間は累積換気時間にほぼ等しい。
一般的には、フィルタ17を前回にメンテナンスを終了した時刻からの累積運転時間または累積換気時間が長いと、フィルタ17の目詰まり度が大きい。累積運転時間または累積換気時間が短いと、フィルタ17の目詰まり度が小さい。累積発電量を基準としても良い。この場合、一般的には、フィルタ17について前回にメンテナンスを終了した時刻から累積した累積発電量が大きいと、フィルタ17の目詰まり度が大きい。累積発電量が小さいと、フィルタ17の目詰まり度が小さい。このようなデータがマップまたは演算式として制御部100の記憶要素100cのエリアに格納されている。なお、フィルタ17等のメンテナンス部品のメンテナンス終了時には、メンテナンス者等がシステムにおけるメンテナンス完了スイッチを操作すると、累積運転時間、累積換気時間および累積発電量は自動的にリセットされることが好ましい。
更に制御部100は、換気部6の換気量Vに基づいて、記憶要素100cに格納されているマップまたは演算式に基づいて、ガス洩れ判定処理における基準濃度を抽出し(ステップS212)、ガス洩れ判定処理における基準濃度を決定する(ステップS214)。ガス洩れのガス洩れ判定処理において、制御部100は、ガス洩れセンサ100mが検知したガスの濃度がガス洩れ判定処理における基準濃度よりも大きいとき、ガス洩れと判定し、警報信号Arを警報器110に報知し、警報器110は警報を発する。ハンチングを防止するため、所定時間待機する(ステップS216)、その後、ステップS202に戻る。
(実施形態4)
図6は実施形態4を示す。本実施形態は前述した上記した各実施形態と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。図6に示すように、筐体1の収容室10は、下側の第1収容室10fと上側の第2収容室10sとに仕切壁18により分割されている。第1収容室10fは吸気口11に連通する。第2収容室10sは排気口12に連通する。仕切壁18には換気部6が設けられている。換気部は、換気羽根60と、換気羽根60を回転駆動させる駆動モータで形成された駆動部62とを有する。
第2収容室10sには、燃料電池の発電モジュール9が収容されている。発電モジュール9は、複数の単セルを組み付けて形成されたスタック7と、改質用燃料原料を水蒸気で改質させて水素を主要成分とするアノードガスを生成させる改質装置4と、改質装置4とスタック7との間に位置する燃焼用空間を形成する燃焼部2と、燃焼部2、スタック7および改質装置4を外側から覆う高い断熱性をもつ断熱壁90とを有する。スタック7を構成する燃料電池は固体酸化物形であり、その発電運転時のおける作動温度は400℃以上、500℃以上、600℃以上と高温である。
図6において、第1収容室10fに配置されている空気供給装置3が作動すると、第1収容室10fの空気は空気供給装置3の吸引口31から空気供給通路34に搬送され、更に、発電モジュール9の断熱壁90内に燃焼用空気またはカソードガスとして供給される。
図6に示すように、改質装置4は、改質用水から水蒸気を生成させる蒸発部410と、改質触媒を有する改質部420とを有する。改質用燃料は、改質用燃料通路40から蒸発部410を介して改質部420に供給される。改質部420に供給された改質用燃料は、蒸発部410で生成された水蒸気により改質され、水素を含むアノードガス(アノード流体)となる。改質部420で生成されたアノードガスは、アノードガス通路78を介してスタック7のアノードに供給され、発電反応に使用されると共に、スタック7の上側の燃焼部2に上昇し、燃焼部2において燃焼用燃料として燃焼用空気により燃焼され燃焼火炎200を形成する。このように燃焼部2における燃焼火炎200は、改質装置4の蒸発部410および改質部420を加熱させる。
システムが運転されているとき、換気部6が作動して換気羽根60が回転し、換気部6の背面6r側において吸引作用が発生する。すると、外部14の新鮮な空気が筐体1の吸気口11から矢印X1方向に沿って収容室10fに吸引され、更に、仕切壁18の開口19を矢印X5方向に沿って流れて第2収容室10sに進入し、更に、第2収容室10sにおいて発電モジュール9の断熱壁90に接触して発電モジュール9を冷却させた後、排気口12から外部14に矢印X2方向に放出される。このようにシステムが運転されているときには、換気部6が作動して第1収容室10fおよび第2収容室10sの換気が実行される。
図6に示すように、収容室10の上部にはガス洩れセンサ100mおよび温度センサ100tが配置されている。殊に、収容室10の上部にはおいて排気口12付近に、ガス洩れセンサ100mおよび温度センサ100tが配置されている。万一、収容室10内の配管の緩み等に起因してガス洩れが発生するときには、ガス洩れセンサ100mにより検知される。なお、センサ100m,100tの信号は制御部100に入力される。
本実施形態によれば、システムの起動運転中、発電運転中、停止運転中等の運転中において、判定部として機能する制御部100は、換気部6を作動させて収容室10の換気処理を実行する。そして、制御部100は、換気処理を実行しているとき、ガス洩れのガス洩れ判定処理を実行する。従って、ガス洩れ判定処理において、ガス洩れセンサ100mが検知したガスの濃度がガス洩れ判定処理における基準濃度よりも大きいとき、制御部100はガス洩れと判定する。すると、制御部100は警報信号Arを警報器110に報知する。警報器110は警報を発し、ユーザやメンテナンス者等にガス洩れを報知する。
上記したように制御部100がガス洩れ判定処理を実行するとき、制御部100は、収容室10の換気量Vに応じて基準濃度を変化させる。殊に、制御部100は、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、図2および図3に示す特性線CA,CBとして示すように、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。
その理由としては次のようである。すなわち、収容室10の換気量が相対的に大きいときには、収容室10から外部に排出される換気用の空気の流量が増加すると共に、収容室10に進入する換気用の空気の流量が増加する。このため収容室10にガス洩れが発生していたとしても、洩れたガスが換気用の空気により希釈される希釈率が高い。この場合、ガス洩れセンサ100mは、希釈化されたガス濃度を検知することになる。結果として、制御部100は、収容室10においてガス洩れが発生しているにもかかわらず、ガスの洩れを検知できないおそれがある。
そこで本実施形態によれば、制御部100は、収容室10の換気量が相対的に大きいときには、収容室10の換気量が相対的に小さいときに比較して、制御部100は、ガス洩れのガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。このため収容室10にガス洩れが発生しているとき、洩れたガスが希釈される希釈率が高くなったとしても、制御部100は、ガス洩れ判定処理において収容室10におけるガスの洩れを良好に検知できる。なお、スタック7は固体酸化物形の燃料電池であるため、発電運転温度が例えば400℃以上、500℃以上と高めである。このため収容室10における熱こもりを抑制すべく、換気量Vは大きい。
本実施形態においても、制御部100は、収容室10の内部温度の大きな変動を抑制する制御を実行することが好ましい。すなわち、夏季や熱帯地帯等でシステムが運転されるとき、あるいは、過剰に高い出力状態でシステムが長時間にわたり運転されるとき等において、温度センサ100tが検知した収容室10の温度が過剰に高いおそれがある。この場合において、制御部100は、換気部6の駆動部62の単位時間あたりの回転数(換気部6の出力)を相対的に増加させて、吸気口11から収容室10に進入する空気量を増加させると共に、排気口12から外部14に排出させる空気量を増加させる。これにより収容室10の換気量Vを相対的に増加させ、収容室10の温度の過剰上昇を抑える。また、冬季や寒冷地帯等でシステムが運転されるとき等には、温度センサ100tが検知した収容室10の温度が過剰に低いおそれがある。このような場合において、制御部100は、換気部6の駆動部62の単位時間あたりの回転数(駆動部62の出力)を相対的に減少させ、吸気口11から収容室10に進入する空気量を相対的に減少させると共に、排気口12から外部14に排出させる空気量を相対的に減少させる。これにより収容室10の換気量Vを相対的に減少させ、収容室10の温度の過剰低下を抑える。これにより収容室10の内部温度の過剰高温化および過剰低温化が抑制され、収容室10の内部温度の大きな変動が抑制される。このように本実施形態によれば、収容室10の内部温度の大きな変動を抑制させるために、換気部6により換気量Vを変動させる。
上記したように換気部6により換気量Vを変動させれば、収容室10の内部の大きな変動が良く抑制され、システムの保護性を高めることができる。
更に、制御部100は、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときには、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、制御部100は、図2及び図3に示す特性線CA,CBに基づいて、ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる。このため、万一、収容室10にガス洩れが発生しているとき、洩れたガスが希釈される希釈率が高くなったとしても、ガス洩れ判定処理において、制御部100は収容室10におけるガスの洩れを良好に検知できる。
(実施形態5)
本実施形態は前記した各実施形態と基本的に同様の構成、同様の作用効果を有するため、図1〜図3、図6を準用できる。スタック7の発電が高出力状態で所定時間以上連続的に継続されるとき、収容室10の内部温度Tが相対的に上昇し、熱こもりが発生し易い。さらに、スタック7に供給されるアノードガスおよびカソードガスの流量が増加する。このため、万一のガス(改質用燃料および/またはアノードガス)洩れに対処すべく、制御部10は換気部6の駆動部62の出力を増加させて、換気量Vを相対的に増加させる。この場合、収容室10の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、制御部100は、前記した図2及び図3に示す特性線CA,CBに基づいて、ガス洩れ判定処理における基準濃度を換気量Vに応じて低下させる。このため、万一、収容室10にガス洩れが発生しているとき、洩れたガスが希釈される希釈率が高くなったとしても、ガス洩れ判定処理において、制御部100は収容室10におけるガスの洩れを良好に検知できる。
これに対してスタック7の発電が低出力状態で運転されているときには、収容室10の内部温度Tが相対的に低下する。このため換気部6の駆動部62の出力を減少させて換気量Vを相対的に減少させる。この場合には、収容室10の換気量Vが相対的に大きいときに比較して、制御部100は、前記した図2及び図3に示す特性線CA,CBに基づいて、ガス洩れ判定処理における基準濃度を換気量Vに応じて適正に増加させる。このためガス洩れが事実上発生していないにもかかわらず、判定処理におけるガス洩れと過誤検知されることが抑制される。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。上記した記載から次の技術的思想が把握される。
[付記項1]アノード流体が供給されるアノードとカソード流体が供給されるカソードとを有する燃料電池と、燃料電池を収容する収容室をもつ筐体と、筐体の収容室の内部を換気させる換気部と、筐体の収容室におけるガス洩れを検知するガスセンサと、ガスセンサが検知したガスの濃度が基準濃度よりも大きいとき、ガス洩れと判定するガス洩れ判定処理を実行する判定部とを具備する燃料電池システム。判定部は、収容室の内部温度に応じて収容室の換気量Vおよびガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させることができる。
[付記項2]アノード流体が供給されるアノードとカソード流体が供給されるカソードとを有する燃料電池と、燃料電池を収容する収容室をもつ筐体と、筐体の収容室の内部を換気させる換気部と、筐体の前記収容室におけるガス洩れを検知するガスセンサと、ガスセンサが検知したガスの濃度が基準濃度よりも高いとき、ガス洩れと判定するガス洩れ判定処理を実行する判定部とを具備しており、判定部は、収容室の内部温度に応じて収容室の換気量Vを求め、換気量Vに応じて前記ガス洩れ判定処理における基準濃度を変化させる燃料電池システム。
本発明は例えば定置用、車両用、電気機器用、電子機器用、携帯用、可搬用、プラント用の燃料電池システム等に利用することができる。
1は筐体、10は収容室、11は吸気口(換気口)、12は排気口(換気口)、17はフィルタ、18は仕切壁、2は燃焼部、3は空気供給装置、4は改質装置、6は換気部、60は換気羽根、62は駆動部、8は電気系部品、100は制御部、100cは記憶要素、100mはガス洩れセンサ(ガスセンサ)、100tは温度センサを示す。

Claims (4)

  1. アノード流体が供給されるアノードとカソード流体が供給されるカソードとを有する燃料電池と、前記燃料電池を収容する収容室をもつ筐体と、前記筐体の前記収容室の内部を換気させる換気部と、前記筐体の前記収容室におけるガス洩れを検知するガスセンサと、前記ガスセンサが検知したガスの濃度が基準濃度よりも高いとき、ガス洩れと判定するガス洩れ判定処理を実行する判定部とを具備しており、
    前記判定部は、前記収容室の換気量Vに応じて前記ガス洩れ判定処理における前記基準濃度を変化させる燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記判定部は、前記収容室の換気量Vが相対的に大きいときには、前記収容室の換気量Vが相対的に小さいときに比較して、前記ガス洩れ判定処理における基準濃度を低下させる燃料電池システム。
  3. 請求項1または2において、前記収容室の温度を検知する温度センサが設けられ、前記換気部は、前記温度センサが検知した前記収容室の温度が相対的に高いときには、前記温度センサが検知した前記収容室の温度が相対的に低いときに比較して、前記収容室の換気量Vを増加させ、前記収容室の温度の変動を抑制する燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記筐体は、前記収容室に連通する吸気口と前記吸気口に設けられた浄化用のフィルタとを有しており、前記ガス洩れ判定処理における前記換気量Vは、前記換気部の出力および前記フィルタの目詰まりに基づいて設定される燃料電池システム。
JP2009122240A 2009-05-20 2009-05-20 燃料電池システム Expired - Fee Related JP5417988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122240A JP5417988B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009122240A JP5417988B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010272305A true JP2010272305A (ja) 2010-12-02
JP5417988B2 JP5417988B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=43420178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009122240A Expired - Fee Related JP5417988B2 (ja) 2009-05-20 2009-05-20 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5417988B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016012530A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
JP2017507464A (ja) * 2014-03-18 2017-03-16 フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフトVolkswagen Aktiengesellschaft 掃気通路を有する燃料電池装置
WO2019026626A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 京セラ株式会社 燃料電池装置
JP2020198160A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 株式会社デンソー 燃料電池システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714589A (ja) * 1993-06-24 1995-01-17 Toshiba Corp 燃料電池換気装置
JP2007200650A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池発電装置およびその換気方法
JP2007200705A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2007287704A (ja) * 2007-07-31 2007-11-01 Toshiba Home Technology Corp 燃料電池装置
JP2009043427A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Toyota Industries Corp 燃料電池型産業車両の異常検知装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714589A (ja) * 1993-06-24 1995-01-17 Toshiba Corp 燃料電池換気装置
JP2007200650A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池発電装置およびその換気方法
JP2007200705A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2007287704A (ja) * 2007-07-31 2007-11-01 Toshiba Home Technology Corp 燃料電池装置
JP2009043427A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Toyota Industries Corp 燃料電池型産業車両の異常検知装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017507464A (ja) * 2014-03-18 2017-03-16 フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフトVolkswagen Aktiengesellschaft 掃気通路を有する燃料電池装置
US10673083B2 (en) 2014-03-18 2020-06-02 Audi Ag Fuel cell device with a flushing gas path
JP2016012530A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
WO2019026626A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 京セラ株式会社 燃料電池装置
JP6472588B1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-20 京セラ株式会社 燃料電池装置
JP2020198160A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 株式会社デンソー 燃料電池システム
JP7136008B2 (ja) 2019-05-31 2022-09-13 株式会社デンソー 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5417988B2 (ja) 2014-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5789783B2 (ja) 燃料電池システム
JP4537313B2 (ja) 燃料電池装置
JP5106702B1 (ja) 燃料電池システム
JP5914862B2 (ja) 燃料電池システム
WO2007142278A1 (ja) 燃料電池システム
JP5417988B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008243591A (ja) 燃料電池装置
JP2003229148A (ja) 燃料電池装置
JP2010272288A (ja) 燃料電池システム
JP2004259491A (ja) 燃料電池装置
JP2008300227A (ja) 燃料電池装置およびこれを備えた電子機器システム
JP2013206857A (ja) 燃料電池システム、及び、燃料電池システムの緊急停止方法
JP5381320B2 (ja) 改質システムおよび燃料電池システム
JP5504725B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010262746A (ja) 燃料電池発電システム
JP2009193936A (ja) 燃料電池発電システム
JP5229121B2 (ja) 燃料電池装置
JP2011034700A (ja) 燃料電池システム
JP2006278117A (ja) 固体高分子型燃料電池発電装置
JP2012212687A (ja) 燃料電池装置
JP2016143624A (ja) 燃料電池発電装置
JP2012028182A (ja) 燃料電池システム
JP5471030B2 (ja) 燃料電池システム
JP2014191965A (ja) 燃料電池システム
JP2014007001A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131104

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5417988

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees