JP2010270750A - 電動送風機、それを搭載した電気掃除機およびその製造方法 - Google Patents

電動送風機、それを搭載した電気掃除機およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動送風機において、入口の漏れと羽根の角度分布とのマッチングによって高効率を実現し、かつ、板金によるかしめの製作が潰れにくくなり組立性を向上される電動送風機およびそれを搭載した電気掃除機を提供する。
【解決手段】羽根400は、入口近傍403と出口近傍404は略二次元の形状を有し、入口近傍403と出口近傍404の間においては回転方向405に倒れ、軸方向から見ると羽根400は三日月の形状を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電動送風機、それを搭載した電気掃除機およびその製造方法に関する。
従来の電動送風機は、例えば、以下の特許文献1にも示されるが、一般に、シュラウドと、その対向位置に配置された主板と、それらの間に複数に配置された羽根と、から構成されており、前記羽根はシュラウド側をハブ側より大きく傾斜させて、高速回転させることにより風量と真空圧を得るようになっている。
特に、特許文献1には、ファン翼は、前面シュラウドと後面シュラウドに挟まれ、かしめることで固定されており、吸込口近辺のファン翼の曲率半径が前面シュラウド側を後面シュラウド側より大きくして傾斜させることにより、内周側では前面シュラウド側が回転方向に傾斜し、外周側では後面シュラウドに対して略垂直な電動送風機の回転ファンが記載されている。
特許第2757501号公報(特開平3−151598号公報)
従来の電動送風機では、入口の空気流れに対して詳細な羽根角度分布の調整がなされていないため、ファン内部の流れで剥離と逆流現象を生じやすく、エネルギー損失(効率低下)の原因となる。特に、電動送風機の吸込口には、回転する送風機と吸込み流れを案内するマウスリングで羽根吸込口とインペラ出口での圧力差で生じる漏れ流れの抑制を行っている。このため、吸込口に回転体と静止体の連結部に段差が生じ、この段差流れと漏れ流れを考慮し、羽根入口角度とのマッチング及び羽根間負荷分布を調整するためには、羽根内部の現象を理解し、全体を最適とする必要があった。すなわち、入口漏れのある中で漏れとマッチングして羽根角度分布を調整することにより、羽根間負荷分布を最適にし、剥離現象と逆流現象を抑制し、高効率を図る必要がある。また、入口の空気流れに対して詳細なファン翼角度分布の調整がなされていないため、吸込口近辺で、ファン翼の傾斜が空気の流入方向に一致せず、空気がファン翼の側面に当たり、衝突損失が大きくなる恐れもある。
また、前記電動送風機では、軸方向から見た場合、前記羽根が前記主板に対する傾きが大きいため、板金による組み立ての過程で、座屈などによって羽根やかしめが潰れやすくなるという組み立て上の課題があった。
また、従来の電動送風機では、内周側(流入側)で前面シュラウド側が回転方向に傾斜しているにもかかわらず、外周側(流出側)が後面シュラウドに対して略垂直であるため、外周側(流出側)では、前面シュラウドから後面シュラウドにかけて空気の流れが不均一となり、つまり、前面シュラウドから後面シュラウドにかけて圧力分布が不均一となり、エネルギー損失が大きくなる恐れがある。
そこで本発明は、入口漏れがあっても高効率を得られる電動送風機およびそれを搭載した電気掃除機を提供することを目的としている。
また、本発明は、組み立て精度を向上した電動送風機の製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向の回転方向への傾斜を適正化することにより、衝突損失の少ない高効率な電動送風機およびそれを搭載した電気掃除機を提供することを目的としている。
また、本発明は、シュラウドからハブにかけて空気の流れが不均一となるのを抑制し、エネルギー損失の少ない高効率な電動送風機およびそれを搭載した電気掃除機を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、以下の構成を特徴とする。
即ち、各羽根が平板で形成されるものにおいて、ハブに対する各羽根の形成方向が、羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜する。
または、羽根車外径寸法は、φ60mm〜φ120mmの範囲にあり、羽根の外縁でのハブに対する高さは、6〜12mmの範囲にあり、羽根の厚さは、0.5〜1.5mmの範囲にあり、羽根車に含まれる羽根の枚数は、6〜9枚の範囲にあり、電動送風機の入力は、500W〜1500Wの範囲にあり、羽根車の最高回転数は、毎分35,000〜50,000回転の範囲にあるものにおいて、ハブに対する各羽根の形成方向が、羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜する。
または、ハブに対する各羽根の形成方向が、羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜し、さらに、羽根とシュラウドとの接続部と羽根とハブとの接続部の少なくとも一方を、電着塗装または接着剤によって被覆する。
または、羽根は、入口と出口は略二次元の形状を有し、入口と出口の間においては回転方向に倒れ、軸方向から見ると羽根は三日月の形状を有する。
または、羽根は、入口と出口は略二次元の形状を有し、入口と出口との間の中間部においては回転方向に倒れ、さらに、中間部における最大傾き角度が5度〜10度である。
または、羽根のシュラウド側である上端部とハブ側である下端部のそれぞれに、複数のかしめ用突起を形成するとともに、シュラウドとハブに対して略垂直になるように羽根にかしめ用突起を形成し、かしめ用突起を、シュラウドとハブのそれぞれに形成された孔に挿入し、かしめることにより、羽根をシュラウドとハブとに固定する。
または、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向は、ハブに対する各羽根の外縁における形成方向に比較して回転方向に傾斜し、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向の回転方向への傾斜角度は、45度よりも大きい。
または、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向は、ハブに対する各羽根の外縁における形成方向に比較して回転方向側に傾斜し、ハブに対する各羽根の外縁における形成方向の回転方向側への傾斜角度は、0度よりも大きい。
本発明によれば、入口漏れと羽根角度分布をマッチングすることにより、ファン内部の空気の流れにおける剥離現象と逆流現象を抑制し、設計点だけでなく、低風量域においても高効率を図ることができる。
また、本発明によれば、かしめ用突起の方向を適正化することにより、組み立て精度を向上することができる。
また、本発明によれば、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向の回転方向側への傾斜を45度よりも大きくしたことにより、空気の流入方向に一致するように羽根を傾斜させることができ、空気が羽根の側面に当たることを抑制し、衝突損失を少なくすることができる。また、本発明によれば、ハブに対する各羽根の内縁における形成方向が、外縁における形成方向に比較して大きく回転方向側に傾斜している場合に、その外縁における形成方向の回転方向側への傾斜角度を、0度よりも大きくしたことにより、シュラウドからハブにかけて空気の流れが不均一となるのを抑制し、つまりシュラウドからハブにかけて圧力分布が不均一となるのを抑制し、エネルギー損失の少ない高効率な電動送風機およびそれを搭載した電気掃除機を提供することを目的としている。
掃除機本体の模式的な横断面図である。 掃除機用電動送風機の断面図である。 羽根車目玉部近傍の構成図である。 羽根の形状図である。 羽根のシュラウドおよび主板接触面での羽根取付角度分布を示す図である。 実施例と従来品の効率の比較図である。 実施例と従来品の損失の比較図である。 かしめを示す図である。 かしめの位置を示す図である。 かしめの位置を示す図である。 中間位置のかしめを省略した図である。 羽根のほかの構成図である。 羽根の形状図である。
以下、本発明の実施例1から実施例5を図に基づいて詳説する。
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。
まず、図1を用いて、電気掃除機全体について説明する。図1に模式的に示した電気掃除機本体100の上から見た横断面図において、電気掃除機本体100の構成を説明する。電気掃除機本体100のホース継ぎ手101を装着する側を電気掃除機本体100の前側とすると、電気掃除機本体100に前端に、着脱自在なホース継ぎ手101を備える。電気掃除機本体100の前側に、紙パック103を保持するための集塵室102を備え、電気掃除機本体100の後側に、電動送風機106を収納するためのモータ室105を備え、集塵室102とモータ室105との間に、集塵室102内の塵埃がモータ室105へ流入するのを抑制するためのフィルタ部104を備える。集塵室102とモータ室105とは、フィルタ部104を介して連通する。集塵室102には、着脱自在な紙パック103を備える。紙パック103の開口がホース継ぎ手101に連通する。紙パック103内に塵埃が堆積していくと、紙パック103が膨らみ、紙パック103の開口と反対側に底部がフィルタ部104に当接するようになる。モータ室105に、吸引力を発生する電動送風機106を備える。電動送風機106の前側の両端とモータ室105の前側の内壁面との間に、電動送風機106の振動が電気掃除機本体100に伝達するのを抑制するための防振ゴム107(防振部材)を備える。防振部材は、ゴムの代わりバネであってもよい。電動送風機106は、前端に、空気を吸い込むための送風機入口108を備え、後側側方に、空気を排出するための送風機出口109を備える。そして、送風機入口108がフィルタ部104に対して開口している。モータ室105の側方に、電源コードを巻きつけて収納するためのコードリール110を備える。電動送風機106の後側両側方に、車輪を備える。尚、図示しないが、ホース継ぎ手101には、ホースが接続され、ホースには、操作管が接続され、操作管には、延長管が接続され、延長管には、吸込具が接続される。ホース継ぎ手101が存在する側(上流側)が、電気掃除機本体100の前側であり、反対側が電気掃除機本体100の後側である。電気掃除機本体100を上から見て、電気掃除機本体100の前後方向に直行する方向が、電気掃除機本体100の左右方向である。側方とは、電気掃除機本体100の左右方向の中心よりも、左側または右側に寄った側をいう。
次に、電気掃除機本体100内の空気流れを説明する。ホース継ぎ手101から流入した空気は、集塵室102に入る。図1では集塵手段として紙パック103が示されているが、パックの素材は問わない。また、サイクロン方式の場合は、サイクロン室(サイクロン式集塵ケース)が紙パック103の代わりに収まる。紙パック103で大部分の塵埃を取り除かれた空気は、さらにフィルタ部104を通過するが、ここで細かな塵埃も取り除かれる。その後、空気流れはモータ室105に流入する。電動送風機106は、モータ室105に防振ゴム107を介して懸架されており、送風機入口108から流入した空気は昇圧された後、送風機出口109から排気される。
次に、図2を用いて、電動送風機106について説明する。電動送風機106は、空気を吸い込むための送風機201と送風機201を駆動するための電動機202から構成されている。
電動機202は、ハウジング203およびエンドブラケット204からなる電動機外殻に、回転軸205が支持され、回転軸205にはロータ206が取り付けられる。ロータ206の外周には固定部のステータ207が配置される。回転部のロータ206への電気の供給は、ブラシ208とそれに接触するコンミテータ209により伝えられている。
送風機201は、回転軸205に直結された羽根車210と、羽根車210の外周側に設置されるディフューザ211と、ディフューザ211に対して仕切り板212を挟んで対面に配置されるリターンガイド213が、ファンケーシング214内に収められる構成となっている。羽根車210は、目玉部215において、ファンケーシング214側に具備されたシール材216と概略接触しており、漏れを防ぐ構造を有している。
図1の送風機入口108に相当する電動送風機入口217を通過した空気は、ひとまず目玉部215近傍を通過した後、羽根車210で昇圧および増速される。その後、ディフューザ211を通過して流れは略180゜転向し、リターンガイド213へと流入するが、この過程において流れは減速されて、その分、圧力が上昇する。リターンガイド213を通過した流れは、モータのハウジング203内に流入し、ロータ206,ステータ207,ブラシ208,コンミテータ209などを冷却してから排気される。回転軸205の軸方向が、電気掃除機本体100の前後方向に略一致する。回転軸205を基準として、軸方向に直行する方向が半径方向である。
本発明が対象とする掃除機用電動送風機の羽根車外径はおおよそφ60mm〜φ120mmの範囲にあり、羽根出口高さはおおよそ6〜12mmの範囲にあり、羽根の板厚はおおよそ0.5〜1.5mmの範囲にあり、羽根枚数はおおよそ6〜9枚の範囲にあり、入力はおおよそ500W〜1500Wの範囲にあり、最高回転数はおおよそ毎分35,000〜50,000回転の範囲にある。
次に、図3を用いて、本実施例の電動送風機の目玉部300近傍の構造について説明する。図3は図2における目玉部215近傍を拡大した図である。図2のシール材216に相当するシール材302は、図2のファンケーシング214に相当するファンケーシング309に取り付けられたシール材固定部品301を介して固定されている。このシール材302に対して、羽根車目玉部315が食い込み、シール機構が構成されている。このシール機構はこの位置にあることは重要であるが、この方式に限定されるものではない。羽根306は軸方向前側のシュラウド壁304および軸方向後側のハブ壁305に対してかしめ317によって固定されている。羽根306は、厚さが略均一なアルミニウムを主成分とする材料で構成された平板で構成される。ここで略均一には、加工時の変形や熱変形による厚薄,表面の凹凸による厚薄が含まれる。シュラウドは厚さが略均一なアルミニウムを主成分とする材料で構成された平板で構成され、円環形状を有する。シュラウドの羽根306側壁面が、シュラウド壁304である。図3に示すように、シュラウドの外縁(半径方向の最外周)は半径方向を向き、シュラウドの内縁(半径方向の最内周)で軸方向に向いている。図3に示すように、シュラウドの内縁近傍で、徐々に半径方向から軸方向に向きを変える。ハブも厚さが略均一なアルミニウムを主成分とする材料で構成された平板で構成され、円形状または円環形状を有する。ハブの羽根306側壁面が、ハブ壁305である。図3に示すように、ハブの外縁および内縁はともに半径方向を向いている。よって、シュラウドの外縁とハブの外縁とは略平行であり、離間している。羽根306,シュラウド,ハブは、アルミニウムを含む合金やアルミニウム以外の金属(例えば、鉄,ステンレス,チタン),セラミックスであってもよい。かしめは一般に羽根306のシュラウド壁304側端面およびハブ壁305側端面の両端面に沿って複数個用意されるが、ここではシュラウド壁304側でかつ最内径側(内縁側)のものにのみ着目して図示した。
かしめ317は羽根306と一体形に構成されるのが好ましい。例えば、平板から羽根306を型抜きする際に、かしめ317分も一緒に型抜きすれば、かしめ317を羽根306と一体形に構成できる。あるいは、平板から羽根306を切削して切り出す際に、かしめ317分も一緒に切削して切り出せば、かしめ317を羽根306と一体形に構成できる。羽根306のシュラウド壁304側端面は、シュラウド壁304に沿った形状を有し、羽根306のハブ壁305側端面は、ハブ壁305に沿った形状を有する。そして、シュラウドとハブと円周方向の複数の羽根306によって羽根車303が構成される。ハブが、図2の回転軸205に相当する回転軸308に固定され、その結果、羽根車303が回転軸308に固定される。これによって、回転軸308の回転に伴って羽根車303が回転する。羽根306の内縁は、前側に突き出しており、羽根前縁307を形成する。羽根前縁307と回転軸308との間にはスペースがあり、流路を形成する。ファンケーシング309の内周の静止部先端314の位置と羽根306の羽根前縁307の位置とは一致しておらず、静止部先端314が羽根前縁307よりも前側に位置して、軸方向段差316を有する。つまり、固定部と回転部との間で軸方向に段差を有する。ファンケーシング309の内周の静止部先端314の位置とシュラウドの羽根車目玉部315の位置とは一致しておらず、静止部先端314が羽根車目玉部315よりも内周側に位置して、径方向段差310を有する。つまり、固定部と回転部との間で径方向にも段差を有する。太い矢印313は空気流れの方向を示したものである。空気は目玉部215の入口に入り、二枚の円周方向に隣接した羽根306の間に形成されたスペース(流路)に流れ込む。径方向段差310の存在により、流れに漏れを生じる。
次に、図4を用いて、羽根400の形状について説明する。図4(a)は、1枚の羽根400を軸方向前側から見た正面図である。図4(b)は、1枚の羽根400の入口近傍403と出口近傍404との半径方向の中間点における半径方向内側から見た断面図である。図3の羽根306に相当する羽根400は、回転軸308に近い入口近傍403とその反対側の出口近傍404においては略二次元の形状を有し、入口と出口の間の中間部においては回転方向405に倒れ、軸方向から見ると羽根は三日月の形状を有する。入口近傍403の入口端は、半径方向では内縁であり円周方向では前縁(回転方向405の最前端)である。出口近傍404の出口端は、半径方向では外縁であり円周方向では後縁(回転方向405の最後端)となる。つまり、入口近傍403と出口近傍404では、羽根400のシュラウド側401の端面とハブ側402の端面の位置が回転方向405で略一致し、その中間部で、羽根400のシュラウド側401の端面がハブ側402の端面よりも回転方向405の前側に位置する。例えば、ハブ壁305に対する羽根400の形成方向は、入口近傍403では略垂直あるいは略垂直よりも回転方向405側へわずかに傾斜しており(0度〜1度程度)、入口近傍403から中間点まで次第に略垂直よりも回転方向405側へ傾斜し、中間点から出口近傍404まで次第にその傾斜が小さくなり、出口近傍404では略垂直となる。ここで、形成方向とは、図4(b)に示すように、羽根400のハブ側402の端面(端面の厚さ方向の前端406または中心線407または後端408)とシュラウド側401の端面(端面の厚さ方向の前端406または中心線407または後端408)とを結んだ直線の方向をいう。ハブ壁305は、軸方向に略垂直に形成されるのが好ましいから、ハブ壁305に対し略垂直な方向は、略軸方向となる。最大傾斜位置は、中間点あるいは中間点よりも内縁側(入口近傍403側)であるのが好ましい。尚、羽根400は平板を曲げ加工して形成したものであり、その板厚は、中間部が特に厚いわけではなく、略均一である。羽根400の中間部でのハブ側402端面からシュラウド側401端面の傾斜は、直線的であってもよいし、図4(b)に示すように、湾曲してもよい(反ってもよい)。また、図4(a)に示すように、羽根400は、入口近傍403や中間部の曲率半径よりも、出口近傍404の曲率半径が大きくなっており、出口近傍404ではほぼストレートとなっている。
次に、図5を用いて、本発明に係わる羽根の羽根角度分布について説明する。図5において、羽根の任意の位置と中心軸(回転軸308の軸心)とを結ぶ直線に対する直交線を引き、当該直交線と羽根の外面での接線とがなす角度を、羽根取付角度或いは羽根角度「β」とする。横軸は、半径である。図5に示すように、半径が最も小さい内縁においては、シュラウド内縁における羽根角度は主板内縁における羽根角度よりも大きく設定されている。より具体的には、羽根外径Dに対して、シュラウド内径が0.397D、ハブ内径が0.366Dである場合は、シュラウド内縁における羽根角度を約24度に設定され、ハブ内縁における羽根角度を約21度に設定されている。つまり、内縁では、ハブ側に対してシュラウド側の羽根角度がわずかに大きい。そして、半径が最も大きい外縁においては、シュラウド外縁における羽根角度は主板外縁における羽根角度と略等しく設定され、ハブ外縁における羽根角度も主板外縁における羽根角度と略等しく設定されている。
さらに、ハブ壁に接する羽根の角度分布は、図5の実線曲線で示すように、ハブ面の内縁から外縁に向かうに従って増加し、ハブの内縁側の変曲点502を迎える。そして、羽根角度は外縁に向かうに従って減少し、外縁側の変曲点502に達する。そして、この外縁側の変曲点502を過ぎると、羽根角度が再び外縁に向かうに従って増加する。即ち、ハブに接する羽根の角度分布は、外縁に向かうに従って、二つの変曲点502を有するように設定される。なお、入口条件によって、一つの変曲点になることも可能である。
さらに、シュラウド側の羽根角度分布は、図5の破線曲線で示すように、シュラウド内縁から外縁に向かうに従って増加し、シュラウドの内縁側の変曲点501を迎える。そして、羽根角度は外縁に向かうに従って減少し、外縁側の変曲点501に達する。そして、この外縁側の変曲点501を過ぎると、羽根角度が再び外縁に向かうに従って増加し、最後にハブ側の羽根角度と略同角度に達する。即ち、ハブに接する羽根の角度分布は、外縁に向かうに従って、二つの変曲点を有するように設定される。
さらに、シュラウド側の羽根角度分布の破線曲線とハブ側の羽根角度分布の実線曲線が半径方向の略中央位置で交差する。交差点503より内縁側においてはシュラウドの羽根角度がハブの羽根角度よりも大きく、交差点より外縁側においてはシュラウドの羽根角度がハブの羽根角度よりも小さくする。交差点503は、略中央位置よりも内縁側であってもよいし、外縁側であってもよい。交差点503の位置は、例えば、流速や羽根車303に流れ込む入射角に依存する。
続いて、図6により、上述した本実施例になる電動送風機の静圧効率を測定する実験結果を示す。図6の縦軸はファン効率を示し、横軸は風量を示す。図6に示すように、上述した本実施例になる電動送風機によれば、従来品に比べ、設計点風量601における静圧効率が増加することがわかる。また、設計点風量601以外の非設計点風量においても、大風量域を除いての広い流量域において、本実施例の電動送風機は従来品より高い効率を図ることがわかる。ここで、従来品とは、羽根の中間部が回転方向の前側へ傾斜していない羽根、つまり、羽根の入口近傍,中間部,出口近傍においてすべて略二次元の羽根をいう。
さらに、上述した本実施例になる電動送風機について、設計点風量601での効率が改善している効果を調べるために、数値解析による全圧損失分布の比較を図7に示す。色が濃いほど数値が小さく、全圧損失が少ない。図7より、従来品に比べて、本実施例では、羽根400間の距離が最も狭いスロート部の損失と羽根400出口近傍404での全圧損失が低減していることがわかる。これは、ハブ側402の羽根取付角度に起因するもので、羽根取付角度を変化させたことで、羽根の仕事量が増えエネルギー損失を低減し効率が向上していることがわかる。
以下、本発明の電動送風機の製造方法について説明する。
図8を用いてかしめについて説明する。図3の羽根306に相当する羽根804のシュラウド側である上端部(軸方向前側)とハブ側である下端部(軸方向後側)のそれぞれに複数のかしめ用突起805(リベット)が設置される。前述したように、かしめ用突起805は羽根804と一体形に形成されるのが好ましい。羽根のかしめ用突起805の位置および数に合わせるように、シュラウド803とハブ801に複数のかしめ用孔802が設置される。よって、シュラウド803の複数のかしめ用孔802間の相対位置は、羽根804の上端部の形状に沿った位置であり、ハブ801の複数のかしめ用孔802間の相対位置は、羽根804の下端部の形状に沿った位置である。かしめ用孔802は貫通孔である。例えば、従来品であれば、羽根の入口近傍,中間部,出口近傍においてすべて略二次元であるため、シュラウド803の複数のかしめ用孔802間の相対位置とハブ801の複数のかしめ用孔802間の相対位置とはほぼ同一であるが、本実施例では、羽根804の中間部において、羽根804の上端部が下端部よりも回転方向405前側へ倒れているので、シュラウド803の複数のかしめ用孔802間の相対位置は、ハブ801の複数のかしめ用孔802間の相対位置に比較して、中間部のかしめ用孔802が回転方向405前側へ膨らむ位置となる。図8では、シュラウド,ハブ側共に3つのかしめ構造を持っている。羽根804の上端部のかしめ用突起805のそれぞれの位置は、羽根804の下端部のかしめ用突起805のそれぞれの位置に対応している。羽根804のかしめ用突起805をシュラウド803とハブ801のかしめ用孔802に挿入して、外側からかしめることにより、羽根804がシュラウド803とハブ801と一体化して組み立てられる。また、図8に示す羽根形状は、羽根外径D2が90mmで羽根幅b2が6.3mmとb2/
D2=0.07の偏平の羽根形状である。ここで、かしめるとは、かしめ用孔802にかしめ用突起805を挿入し、かしめ用孔802を貫通して反対側に飛び出したかしめ用突起805の先端を、専用工具または専用設備を使って潰す行為をいう。ハブ801のかしめ用孔802に羽根804のかしめ用突起805を挿入してかしめて、羽根804をハブ801に固定した後に、シュラウド803のかしめ用孔802に羽根804のかしめ用突起805を挿入してかしめてもよいし、逆であってもよい。また、ハブ801のかしめ用孔802およびシュラウド803のかしめ用孔802に羽根804のかしめ用突起805を挿入した後に、かしめてもよい。続いて、図9を用いて、図8のかしめ用突起805に相当するかしめ用突起904と図8の羽根804に相当する羽根901との位置関係について説明する。比較例では、図9(b)に示すように、かしめ用突起904の向きが羽根901の向きと略一致すると、かしめ用突起904がシュラウド902またはハブ903に対して斜めに挿入されるので、かしめる時に羽根901とかしめ用突起904が図8のかしめ用孔802に相当するかしめ用孔に沿ってスライドしやすくなり、シュラウド902とハブ903の距離bが固定できず不安定になることが避けられない。
それに対して、本実施例では、図9(a)に示すように、かしめ用突起904をシュラウド902とハブ903に対して略垂直に形成することにより、かしめる時にかしめ用突起904と羽根901の接続部で止めることになるので、シュラウド902とハブ903の距離bが安定し、シュラウド902とハブ903と羽根901とを組み立てる際の組み立て精度が向上する。ただし、効果を得るためには、略垂直である必要はなく、かしめ用突起904の形成方向が羽根901の形成方向と同一ではなく異なっていればよい、つまり、かしめ用突起904の形成方向が羽根901の形成方向よりもシュラウド902とハブ903に対する略垂直方向に少しでも傾斜していればよい。ここで略垂直とは、誤差を含む意味である。よって、略垂直には、90度に対してプラスマイナス1度程度も含まれる。
従来品に比較して本実施例では、羽根901の特に中間部において羽根901を回転方向前側へ傾斜させたことにより羽根901とシュラウド壁304との間および羽根901とハブ壁305との間の気密を保持するのが困難となる。そこで、羽根901とシュラウド壁304とのかしめ部905(接続部)および羽根901とハブ壁305とのかしめ部905(接続部)を電着塗装または接着剤で被覆するのが好ましい。特に、従来品に対して使用していた電着塗装または接着剤よりも、粘性の低いものが好ましい。これによって、羽根901とシュラウド壁304とのかしめ部905(接続部)および羽根901とハブ壁305とのかしめ部905(接続部)に隙間ができるのを防止でき、空気の流れの乱れを抑制し、効率の低下を抑制できる。
実施例1と基本的な構成は同じであるので同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、実施例1の羽根804の上端部のかしめ用突起805とそれに対向する下端部のかしめ用突起805がそれぞれの半径方向位置を一致させないように配置される。羽根804の上端部のかしめ用突起805のそれぞれを、下端部のかしめ用突起805がそれぞれに対して、半径方向でずれ1004だけ内周側にずらす。
これにより、かしめる時に発生する応力を分散させることができ、羽根804およびかしめ部905が潰れにくくなり、組立性が向上される。
実施例1と基本的な構成は同じであるので同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、羽根400の入口近傍403と出口近傍404では、羽根400が略二次元の形状を有するため上端部と下端部のそれぞれにかしめ用突起805を設置する。中間部1105では羽根が三次元の形状を有するので、構造的に力がかかりにくいので中間部1105のかしめ用突起を無くす。
このような構成によれば、上記実施例1のものと同様な作用効果に加えて、かしめ用突起805の数の減少により製作材料の節約および軽量化が図られる。
軸方向から見た羽根の形状が、入口近傍403と出口近傍404が略二次元の形状を有し、中間部1105の羽根が三次元の形状を有するとなれば、中間部1105の羽根の倒れ方は別の形態であってもよい。例えば、図12の(a)と(b)に示したように、軸方向に略半分上側の羽根だけが倒れていても良い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
実施例1と基本的な構成は同じであるので同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
実施例1の羽根は、入口近傍403と出口近傍404においては略二次元の形状を有し、入口近傍403と出口近傍404の間の中間部においては回転方向405に倒れ、その中間部において最大となる羽根の傾き角度1307が軸方向1306に対して5度〜10度、好ましくは7度前後になるように設置することによって実施例1と同じような効果が得られる。
羽根400への空気の流入方向は、電動送風機入口217への空気の軸方向(ハブ壁605に対して略垂直な方向)の流入速度と、電動送風機入口217での羽根400の周方向の回転速度(周速)との合成ベクトルで求めることができる。よって、電動送風機入口217への空気の軸方向の流入速度が遅いほど、電動送風機入口217での羽根400の周方向の回転速度が速いほど、空気の流入方向は軸方向に対して傾斜することとなり、空気が羽根400の側面に当たりやすくなる。ただし、空気の軸方向の流入速度は、羽根400の周速に依存するだけでなく、電動送風機入口217の開口面積にも依存する。
そこで、本実施例6では、ハブ壁305に対する羽根400の形成方向を、入口近傍403では略垂直よりも回転方向405側へ大きく傾斜し(例えば、65度〜70度)、入口近傍403から中間点まで次第にその傾斜を小さくし、中間点から出口近傍404まででも次第にその傾斜を小さくし、つまり入口近傍403から出口近傍404まで連続的な角度分布により次第にその傾斜を小さくし、出口近傍404でも略垂直よりも回転方向405側へ傾斜させた(45度〜50度程度)。ただし、出口近傍404での傾斜は、入口近傍403での傾斜よりも小さくした。尚、入口近傍403での羽根400の略垂直から回転方向405側への傾斜角度が、65度であれば、ハブ壁305に対する羽根400の形成方向は、25度となる。出口近傍404での羽根400の略垂直から回転方向405側への傾斜角度が、45度であれば、ハブ壁305に対する羽根400の形成方向は、45度となる。よって、ハブ壁305に対する各羽根400における形成角度は、内縁で小さく、外縁で大きくなる。
そして、ハブ壁305に対する各羽根400の内縁における形成方向は、ハブ壁305に対する各羽根400の外縁の形成方向に比較して回転方向405側に傾斜し、内縁での回転方向405側への傾斜角度を、45度よりも大きくし(例えば、65度〜70度)、外縁における回転方向405側への傾斜角度を、0度よりも大きくし(例えば、45度〜50度)、さらに、その傾斜は、内縁から外縁に向かって次第に小さくする。つまり、羽根400は、入口近傍403で回転方向405側へ大きく傾斜し、外縁に向かうに従って、その傾斜が次第に小さくなる。よって、実施例6の羽根400は、内縁から外縁にかけてすべて三次元化されている。
ハブ壁305に対する各羽根400の内縁における形成方向の回転方向405側への傾斜を、45度(例えば、65度〜70度)よりも大きくしたことにより、空気の流入方向に一致するように羽根400を傾斜させることができ、空気が羽根400の側面に当たることを防ぎ、衝突損失を少なくすることができる。
さらに、ハブ壁305に対する各羽根400の内縁における形成方向が回転方向405側に大きく傾斜する場合に、ハブ壁305に対する各羽根400の外縁の形成方向を、ハブ壁305に対して略垂直とするのではなく、回転方向405側へ傾斜することにより、ハブ壁305に略垂直な面で見た場合(つまりシュラウド壁304からハブ壁305へかけて)の空気の流れが略均一となり、つまり圧力分布が略均一となり、エネルギー損失を低減できる。各羽根400の外縁における回転方向405側への傾斜を、各羽根400の内縁における回転方向405側への傾斜よりも小さくしたため、出口近傍404での空気の流れの周方向成分を、入口近傍403での空気の流れの周方向成分よりも少なくでき、出口近傍404での空気が略180°方向へ転向しやすくなる。さらに、羽根400の内縁から外縁にかけて回転方向405側への傾斜を次第に小さくすることにより、羽根400の内縁から外縁にかけて空気が羽根400の壁面から剥離するのを抑制でき、エネルギー損失を低減できる。さらに、羽根400の入口側に、羽根400とは別に形成されたインデューサを接合するよりも、羽根400を1枚の平板を曲げて形成することにより、段差が生じ易い接合部が不要なため、羽根400の内縁から外縁にかけて空気が羽根400の壁面から剥離するのを抑制でき、エネルギー損失を低減できる。
尚、入口近傍403から中間点まで次第にその傾斜を小さくし、中間点から出口近傍404までも次第にその傾斜を小さくする代わりに、実施例1と同様に、入口近傍403から中間点まで次第にその傾斜を大きくし、中間点から出口近傍404まで次第にその傾斜を小さくしてもよい。
100 電気掃除機本体
101 ホース継ぎ手
102 集塵室
103 紙パック
104 フィルタ部
105 モータ室
106 電動送風機
107 防振ゴム
108 送風機入口
109 送風機出口
110 コードリール
111 車輪
201 送風機
202 電動機
203 ハウジング
204 エンドブラケット
205,308 回転軸
206 ロータ
207 ステータ
208 ブラシ
209 コンミテータ
210,303 羽根車
211 ディフューザ
212 仕切り板
213 リターンガイド
214,309 ファンケーシング
215,300 目玉部
216,302 シール材
217 電動送風機入口
301 シール材固定部品
304 シュラウド壁
305 ハブ壁
306,400,804,901 羽根
307 羽根前縁
310 径方向段差
311 死水域
312 羽根前縁上端部
313 流れ
314 静止部先端
315 羽根車目玉部
316 軸方向段差
317 かしめ
401 シュラウド側
402 ハブ側
403 入口近傍
404 出口近傍
405 回転方向
501 シュラウド側の変曲点
502 ハブ側の変曲点
503 交差点
601 設計点風量
801,903 ハブ
802 かしめ用孔
803,902 シュラウド
805,904 かしめ用突起
905 かしめ部
1004 ずれ
1105 中間部
1306 軸方向
1307 羽根の傾き角度

Claims (29)

  1. 円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    各羽根は、平板で形成され、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向は、前記羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜することを特徴とする電動送風機。
  2. 請求項1に記載された電動送風機において、
    前記羽根は、アルミニウムを主成分とする材料で構成されることを特徴とする電動送風機。
  3. 請求項1または2に記載された電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の内縁における形成方向は、略垂直または略垂直よりも回転方向にわずかに傾斜し、
    前記ハブに対する各羽根の外縁における形成方向は、略垂直であり、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向の回転方向への傾斜は、内縁から中間部に向かって次第に大きくなり、中間部から外縁に向かって次第に小さくなることを特徴とする電動送風機。
  4. 請求項1から3の何れかに記載された電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の半径方向における最大傾斜位置は、前記羽根の内縁および外縁との中間点または前記中間点よりも前記羽根の内縁側であることを特徴とする電動送風機。
  5. 請求項1から4の何れかに記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
  6. 円環状のシュラウドと前記シュラウドに対向して配置されるハブと前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根とを備えた羽根車と、前記羽根車を回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    当該羽根車外径寸法は、φ60mm〜φ120mmの範囲にあり、
    前記羽根の外縁での前記ハブに対する高さは、6〜12mmの範囲にあり、
    前記羽根の厚さは、0.5〜1.5mmの範囲にあり、
    前記羽根車に含まれる羽根の枚数は、6〜9枚の範囲にあり、
    当該電動送風機の入力は、500W〜1500Wの範囲にあり、
    前記羽根車の最高回転数は、毎分35,000〜50,000回転の範囲にあり、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向は、前記羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜することを特徴とする電動送風機。
  7. 請求項6に記載された電動送風機において、
    前記シュラウドの内縁側は軸方向に向かって湾曲して空気の吸込口を形成することを特徴とする電動送風機。
  8. 請求項6または7に記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
  9. 円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを覆うケーシングと、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向は、前記羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜し、
    前記羽根と前記シュラウドとの接続部と前記羽根と前記ハブとの接続部の少なくとも一方は、電着塗装または接着剤によって被覆されることを特徴とする電動送風機。
  10. 請求項9に記載された電動送風機において、
    前記羽根と前記シュラウドとは、かしめて接続され、
    前記羽根と前記ハブとは、かしめて接続されることを特徴とする電動送風機。
  11. 請求項9または10に記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
  12. 吸込口を形成する円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    前記羽根は、入口と出口は略二次元の形状を有し、入口と出口の間においては回転方向に倒れ、
    軸方向から見ると前記羽根は三日月の形状を有することを特徴とする電動送風機。
  13. 請求項12に記載された電動送風機において、
    前記羽根は、径方向の略中央位置から入口においてはシュラウド壁と接する羽根の角度がハブ壁と接する羽根の角度よりも大きく、径方向の略中央位置から出口においてはシュラウド壁と接する羽根の角度がハブ壁と接する羽根の角度よりも小さいことを特徴とする電動送風機。
  14. 請求項12に記載された電動送風機において、
    前記羽根のシュラウド側の羽根角度は内縁側ではハブ側の羽根角度よりも大きくし、外縁側では略等しくすることを特徴とする電動送風機。
  15. 請求項12に記載された電動送風機において、
    前記羽根のシュラウド側の角度分布に二つの変曲点を有し、
    前記羽根のハブ側の角度分布に二つ若しくは一つの変曲点を有することを特徴とする電動送風機。
  16. 請求項12に記載された電動送風機において、
    前記羽根と前記シュラウド若しくは前記ハブとの接続部は、電着塗装されることを特徴とする電動送風機。
  17. 吸込口を形成する円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    前記羽根は、入口と出口は略二次元の形状を有し、入口と出口との間の中間部においては回転方向に倒れ、
    前記中間部における最大傾き角度が5度〜10度であることを特徴とする電動送風機。
  18. 請求項17に記載された電動送風機において、
    前記羽根と前記シュラウド若しくは前記ハブとの接続部は、電着塗装されることを特徴とする電動送風機。
  19. 請求項12または18に記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
  20. 吸込口を形成する円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機の製造方法において、
    前記羽根のシュラウド側である上端部とハブ側である下端部のそれぞれに、複数のかしめ用突起を形成するとともに、前記シュラウドと前記ハブに対して略垂直になるように前記羽根に前記かしめ用突起を形成し、
    前記かしめ用突起を、前記シュラウドと前記ハブのそれぞれに形成された孔に挿入し、かしめることにより、前記羽根を前記シュラウドと前記ハブとに固定することを特徴とする電動送風機の製造方法。
  21. 請求項20に記載された電動送風機の製造方法において、
    前記上端部のかしめ用突起とそれに対向する前記下端部のかしめ用突起の半径方向位置を一致させないことを特徴とする電動送風機の製造方法。
  22. 請求項20または21に記載された電動送風機の製造方法において、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向を前記羽根の内縁および外縁に比較して中間部で回転方向に傾斜させて、前記羽根を形成したことを特徴とする電動送風機の製造方法。
  23. 円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    各羽根は、平板で形成され、
    前記ハブに対する各羽根の内縁における形成方向は、前記ハブに対する各羽根の外縁における形成方向に比較して回転方向側に傾斜し、
    前記ハブに対する各羽根の内縁における形成方向の回転方向側への傾斜角度は、45度よりも大きいことを特徴とする電動送風機。
  24. 請求項23に記載された電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の内縁における形成方向の回転方向側への傾斜は角度、0度よりも大きいことを特徴とする電動送風機。
  25. 請求項23または24に記載された電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向の回転方向側への傾斜は、内縁から外縁に向かって次第に小さくなることを特徴とする電動送風機。
  26. 請求項23から25の何れかに記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
  27. 円環状のシュラウドと、前記シュラウドに対向して配置されるハブと、前記シュラウドと前記ハブとの間に円周方向に複数配置される羽根と、前記シュラウドと前記ハブと前記羽根とを回転する電動部とを備えた電動送風機において、
    各羽根は、平板で形成され、
    前記ハブに対する各羽根の内縁における形成方向は、前記ハブに対する各羽根の外縁における形成方向に比較して回転方向側に傾斜し、
    前記ハブに対する各羽根の外縁における形成方向の回転方向側への傾斜角度は、0度よりも大きいことを特徴とする電動送風機。
  28. 請求項27に記載された電動送風機において、
    前記ハブに対する各羽根の形成方向の回転方向側への傾斜は、内縁から外縁に向かって次第に小さくなることを特徴とする電動送風機。
  29. 請求項27または28に記載された電動送風機を搭載した電気掃除機。
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