JP2010269408A - 超精密ロール旋盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃物台をリニアモータ駆動で高速に往復移動させ、加工時間の短縮化を図った上で、ロールの長手方向の溝や螺旋溝を高い精度での加工を実現する。
【解決手段】第1サドル21、第2サドル22のペアからなるサドルを設置し、ロールWの長手方向と直角の方向に移動可能に第1サドル21上に第1送りテーブル23を設置し、第2サドル22上にはロールの長手方向と直角の方向に第1送りテーブル23と独立して同時に移動可能な第2送りテーブル24を設置し、第1送りテーブル23と第2送りテーブル24にまたがるように搭載されロールWの長手方向と平行にその平行度を調整可能なレール受け33と、レール受け33に支持され空気静圧案内を有するガイドレール32と、ガイドレール32上をエアによる浮揚状態で走行し、ダイヤモンドバイトを保持する刃物台30と、刃物台30を駆動するリニアモータと、から高速移動刃物台を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶関連機器に使用されるプリズムシート等を製造するロールの加工に用いられる超精密ロール旋盤に係り、特に、ロールの表面にプリズム等の微細パターンを超精密加工できるロール旋盤に関する。
液晶パネルは自発光ができないため、バックライトユニットを光源とし、液晶パネルの背後から光を透過させている。このバックライトユニットには、プリズムシートや拡散シートなどその表面に微細なパターンを付加してあるブラスチックシートが使用されている。これらのプラスチックシートは、押出成形装置から押し出されたシートを、表面に微細なパターンの付加されたロールの間を通すことにより成形されている。
近年、機械制御技術の進歩によって、ロール旋盤による超精密加工が実現されている。最近では、液晶パネルに用いられる各種プラスチックシート類の成形用ロールの加工がロール旋盤で実施されるようになってきている。
このようなロールの超精密加工では、ロールの表面に数百μm〜数十μmの微細な凹凸形状パターンを無数に切削加工することになる。
この種のロール旋盤によるロールの超精密加工では、1本のロールについて加工を終了するまでに長時間を要するという問題がある。最近では、液晶パネルの大型化の進展に伴って、ロール金型も大型になっており、例えば、2メートルもの長さのプリズムシート用ロール金型を加工することもある。
上記の長いロールの場合、軸方向に1本の横溝を加工するのに約1分程度の時間がかかる。しかし、プラスチックシート用のロールの場合は、その溝や凹凸一つ一つが微細なため、ロール全体では膨大な数の溝や凹凸を加工しなければならない点に大きな特徴がある。ロール全体では、長手方向の溝を仮に3万本とすると、1本のロールにすべての溝を中断なく加工して30000分、つまり500時間、3週間かかることになる。また、その加工の数値制御に必要なデータも膨大なものになる。
そこで、ロール加工の数値制御に要するデータ量を抑えて効率化するロール旋盤として、本出願人は、特許文献1に挙げる精密ロール旋盤を提案している。
さらに、本出願人は、バイトを高速でロールの長手方向に直線移動させるためのリニアモータ駆動のエアスライド装置を設けた精密ロール旋盤を提案している(特許文献2、3)。この精密ロール旋盤では、バイトの送りを高速化することができるので、ロール1本の加工に要する加工時間の大幅な短縮を実現することができる。
特開2008−272925号公報 特願2007−281684号 特願2007−281702号
上記した従来の精密ロール旋盤では、ロールの表面のうねりや、ベッドの変形の影響などに起因して、現実には、刃物台の直線移動方向とロールの軸線との平行度が厳密に正確に出ていないという問題がある。
このため、長手方向に溝や螺旋溝を加工する場合、平行度の誤差の影響を受けて溝の深さが厳密に一定にならない。近年ますます、プラスチックシートの表面のパターンは微細化するとともに精密な加工が要求されており、平行度の誤差の克服は、加工時間の短縮とともにこの種の超精密加工にとって大きな課題として顕在化してきている。
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、刃物台をリニアモータ駆動で高速に往復移動させ、加工時間の短縮化を図った上で、刃物台の移動方向とロールの軸線との平行度に誤差があっても、その影響を克服して長手方向の溝や螺旋溝を高い精度での加工を実現できるようにした超精密ロール旋盤を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、ベッドと、前記ベッド上に設置され、ワークであるロールの一端をチャックで保持しながら該ロールに回転を与える主軸を有する主軸台と、前記主軸台に対向して前記ベッド上に配置され、前記ロールの一端を回転自在に支持する心押台と、前記ベッド上に設置され、前記ロールの長手方向に距離を隔てた第1サドル、第2サドルのペアからなるサドルと、前記ロールの長手方向と直角の方向に移動可能に前記第1サドル上に設置された第1送りテーブルと、前記第2サドル上に設置され、前記ロールの長手方向と直角の方向に前記第1送りテーブルと独立して同時に移動可能な第2送りテーブルと、前記第1送りテーブルと第2送りテーブルにまたがるように搭載され前記ロールの長手方向と平行にその平行度を調整可能なレール受けと、前記レール受けに支持され空気静圧案内を有するガイドレールと、前記ガイドレール上をエアによる浮揚状態で走行し、ダイヤモンドバイトを保持する刃物台と、前記刃物台を駆動するリニアモータと、を備えた高速移動刃物台と、を具備したことを特徴とすることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記第1送りテーブルでは、前記レール受けの微小回転を許容する第1ピボットを介して前記レール受けの一端側を支持し、第2送りテーブルは、前記テーブル受けの微小回転を許容する旋回軸としての第2ピボットを介して前記レール受けの他端側を支持したことを特徴とするものである。
さらに、本発明では、前記第2ピボットは、前記レール受けの長手方向の微小直線移動を許容可能に支持することを特徴とするものである。
本発明によれば、刃物台をリニアモータ駆動で高速に往復移動させ、加工時間の短縮化を図った上で、刃物台の移動方向とロールの軸線との平行度に誤差があっても、その影響を克服して長手方向の溝や螺旋溝を高い精度での加工を実現することができる。
本発明による超精密ロール旋盤の一実施形態を示す斜視図である。 同超精密ロール旋盤の正面図である。 本発明の実施形態による超精密ロール旋盤における第1送りテーブルと第2送りテーブルを示す正面図。 本発明の実施形態による超精密ロール旋盤における第1送りテーブルと第2送りテーブルを示す平面図。 本発明の実施形態による超精密ロール旋盤におけるガイドレールと刃物台を示す横断面図である。 本発明の超精密ロール旋盤で用いるバイトを示す斜視図である。 刃物台の移動と、平行度の誤差の関係の説明図である。
以下、本発明による超精密ロール旋盤の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1、図2は、本実施形態による超精密ロール旋盤を示す。この図1、図2において、参照番号10は、ベッドを示す。このベッド10の上には、主軸台12、心押台14が配置されている。ワークはロール形状のロールWであり、主軸台12と心押台14とで回転自在に支持されている。
主軸台12は、ベッド10の長手方向の一端部に配置されている。この主軸台12は、主軸18と、この主軸18の先端に取り付けられたチャック18aと、主軸18を駆動するサーボモータ20を含む。主軸18は本体部17に内蔵されている図示しない静圧軸受により支持されている。この静圧軸受は油静圧軸受あるいは空気静圧軸受であってもよい。また、ころがり軸受であってもよい。チャック18aは、4つの爪によりロールWの軸を把持し、主軸18の回転をロールWに伝達する。
この主軸台12では、主軸18を駆動するサーボモータ20は、主軸18を直接駆動するビルトイン型のサーボモータとして構成されている。主軸18の回転量は、エンコーダにより検出される。このエンコーダの検出信号をフィードバックして主軸18の位置制御および速度制御を行うことにより、主軸台12にはロールWの円周方向の割出しを行う割出し軸(C軸)としての機能と、主軸18を一定の回転数(数百回転まで)で連続回転させる機能が付加されている。
次に、心押台14は、主軸台12に対向してベッド10上に配置されている。ベッド10の上面には案内面19が設けられており、この案内面19に沿って心押台14は移動可能に設置されている。図2に示すように、心押台14は、従来一般の心押軸の代わりに主軸27を備えており、この主軸27に取り付けたチャックでロールWの軸を回転自在に支持する。
本実施形態による超精密ロール旋盤では、以下のように、サドル21、22を2台ペアにして、その上にそれぞれ送りテーブル23、24を設置している。
ベッド10には、その両側にそれぞれ第1サドル21と第2サドル22が設置されている。これら第1サドル21と第2サドル22はベッド10上で所定の間隔を隔てた位置に固定されている。
図3に示されるように、第1サドル21の上には、第1送りテーブル23が設置されている。第1サドル21の上面には、案内面として、ロールWの長手方向と直角な方向に延びるV溝25a、25bが形成されている。
同様に、第2サドル22の上には、第2送りテーブル24が設置されている。第2サドル22の上面には、案内面として、ロールWの長手方向と直角な方向に延びるV溝26a、26bが形成されている。なお、第1サドル21、第2サドル22の案内としては、V溝の他、リニアガイドなどの案内にしてもよい。
この実施形態では、第1送りテーブル23、第2送りテーブル24を送る駆動機構としてはリニアモータ用いられている。すなわち第1サドル21の上面には磁石列28がV溝25a、25bと平行に配列され、第1送りテーブル23の下面には、コイル29が取り付けられている。同様に、第2サドル22の上面には磁石列27がV溝26a、26bと平行に配列され、第2送りテーブル23の下面には、コイル31が取り付けられている。
本実施形態の超精密ロール旋盤では、切込軸であるX軸は、第1送りテーブル23の送りを制御するX1軸と、第2送りテーブルの送りを制御するX2軸とから構成されている。切込軸であるX1軸、X2軸は、独立して位置制御を行えるように、それぞれX1軸サーボ機構、X2軸サーボ機構を備えている。そして、制御軸としては、X1軸、X2軸の他、主軸台12にはC軸、以下に詳細に説明するように、刃物台を送るZ軸が設けられている。NC装置は、これら各軸について数値制御を行う。
本実施形態による超精密ロール旋盤では、次のような高速移動刃物台が設置されている。この高速移動刃物台は、刃物台30を高速でロールWの長手方向に直線移動させ、ロールWの軸方向に溝を高効率で加工するための刃物台である。この実施形態による高速移動刃物台は、刃物台30をリニアモータにより駆動して空気静圧案内に沿って浮揚状態で高速で走行させるようになっている。
図1において、高速移動刃物台は、刃物台30と、ガイドレール32と、レール受け33を含む。
レール受け33は、第1送りテーブル23と第2送りテーブル24にまたがるようにして架設されている。この実施形態では、レール受け33の両端部は、それぞれ次のようなピボットを用いて支持されている。
図4に示すように、第1送りテーブル23には、第1のピボット48が取り付けられており、レール受け33の一端側は、この第1ピボット48を介して支持されている。この第1ピボット48のピボット軸48aの先端は半球面になっており、支持するレール受け33の水平面上での微小回転を許容するようになっている。
第2送りテーブル24には、第2のピボット49が取り付けられ、レール受け33の他端側は、この第2ピボット49を介して支持されている。この第2ピボット49のピボット軸49aの先端は、上からみて俵形の球面になっており、支持するレール受け33の水平面上での微小回転に加えて、レール受け33の長手方向の微小直線移動を許容するようになっている。
図5において、レール受け33にはガイドレール32が嵌合する溝34が長手方向に形成されている。溝にガイドレール32は、水平部32aと垂直部32bとがT字に交差するT字断面をもつレールである。ガイドレール32の垂直部32bは、レール受け33の着脱自在に嵌合し、固定ボルト35により固定される。このボルト35は、締め込みを加減することでガイドレール32の真直度の修正も併せて行うことができる。ガイドレール32は、様々なサイズにロールWの加工に対応することができる。刃物台30は、水平部32aを両側から抱き込むように嵌合している。また、ガイドレール32の水平部32aの上面では、中央にリニアモータの固定子を構成する磁石36がレール長手方向に配列されている。
ガイドレール32では、水平部32aの上下面および側面には、刃物台30の滑動面37a、37b、37cが形成されている。刃物台30には、静圧空気軸受38a、38b、38cが設けられている。これらの静圧空気軸受38a、38b、38cからは滑動面37a、37b、37cに向けてエアが噴出されることで滑動面37a、37b、37cと静圧空気軸受38a、38b、38cとの間に軸受隙間が形成される。
リニアモータの可動子を構成するコイル40は、磁石36と対向するように、刃物台30の下部に冷却ブロック41を介して担持されている。冷却ブロック41には、冷却水が供給されるようになっており、コイル40の過熱を抑制している。このようなリニアモータは、エアスライダ41を移動させ、その位置、速度制御をするZ軸の駆動機構を構成している。
図5並びに図6において、刃物台30には、バイトホルダ42が取り付けられ、このバイトホルダ42には、丸バイト43が止めボルト44を介して固定されている。この丸バイト43の先端には、図7に示されるように、刃具として、超精密加工用のダイヤモンドチップが保持されている。
本実施形態による超精密ロール旋盤は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について説明する。
加工前には、刃物台30が直線移動するときの平行度を以下のようにして調べておく。理想的な状態であれば、ガイドレール32はロールWの軸線と正確に平行度を保った位置に位置決めされるが、現実には、位置決め誤差やベッドの変形などの影響を受けて、正確に平行度を出すことは困難である。
そこで、まず第1送りテーブル23、第2送りテーブル24を移動させ、ロールWの軸線に対してガイドレール32が機械座標上では平行になっている位置に位置決めする。その後、刃物台30をZ軸で送って、ロールWの両端で平行度計測用の溝を周方向に加工する。次いで、刃物台30に図示しない距離センサを取り付け、この距離センサで平行度計測用の溝を走査して、平行度を計測する。
次に、超精密本加工は、以下のようにして行うことになる。
この超精密本加工としては、例えば、ロールWの全面に亘って微細な溝を軸方向に加工する例を挙げて説明する。この場合、刃物台30を高速で移動させてロールWの表面に微細な溝を1本ずつ加工する。そして、1本の溝の加工が終了すると、C軸による主軸18の制御で次の溝の加工位置を割り出してから、刃物台30を高速で移動させて次の溝をロールWに加工する。これを繰り返して、ロールW全体に溝を加工する。
1本ずつ溝を加工するときには、上述した平行度の計測データを補正に利用して、以下のようにして、X1軸、X2軸による制御でそれぞれ第1送りテーブル23と、第2送りテーブル24の前進位置を微小量移動させて、丸バイト43の刃具がロールWの軸線と正確に平行に移動するようにする。
図7において、参照番号100は、ロールWの軸線を示し、参照番号102は、丸バイト43の刃具の移動する軌跡を示す。この軌跡102に示されるように、バイトの刃具の先端は、ベッドの変形等の原因で平行度が完全に出ていない状態で移動している。
溝を切削するときに、仮に、補正を行わなかったとすると、測定した平行度の誤差Δxの2倍の分だけ、テーパーで加工することになる。
そこで、第1送りテーブル23と第2送りテーブル24を誤差Δxだけ補正した位置に位置決めする。このとき、第1送りテーブル23と第2送りテーブル24にレール受け33を介して支持されているガイドレール32は、レール受け33が両端で支持されているだけなので、ベッド等が変形していても真直度には影響を受けない。
こうして、第1送りテーブル23と第2送りテーブル24を微少量移動させる補正した位置に位置決めすることにより、ガイドレール32上を走行する刃物台30はロールWの軸線に正確に平行に移動するので、丸バイト43の刃具は、ロールWの軸線に対して平行にロール表面を正確に切削していくことになる。
ところで、以上のようにして、ロールW全体にわたって微細な溝を1本、1本軸方向に加工する場合、加工範囲が広くなる上に、溝の本数は膨大な数になる。
この問題点に対しては、本実施形態による超精密ロール旋盤によれば、次のようにして加工の高速化を図っている。
すなわち、ガイドレール32の空気静圧軸受にそってリニアモータ駆動により高速で走行するエアスライダを刃物台30として利用する高速移動刃物台として構成されているため、従来のロール旋盤のように、刃物台の載った往復台を送って溝を加工する場合と較べると、送り速度に格段の違いが生じる。
また、刃物台30は、単純に高速になるだけにとどまるものではなく、空気軸受により刃物台30を浮遊させ、リニアモータ駆動により直進運動を与えるので、運動の真直度が高く、また、摩擦がなく、位置および速度の制御を高精度に行える利点がある。
以上は、ロールWの軸線に対して平行に正確に長手方向の溝を加工していく加工例であるが、本実施形態による超精密ロール旋盤によれば、次のようにして、ロールWの軸線に対して、表面の母線が傾斜しているロールWに長手方向に溝を切削していくテーパー加工も正確に行うことができる。
このテーパ加工では、ロールWの母線に平行になるようにガイドレール32を位置決めする必要がある。
図4において、この調整は、第1送りテーブル23上の第1ピボット48を基準してガイドレール32の角度を調整して行う。第1送りテーブル23および第2送りテーブル24をX1軸、X2軸で制御して、ガイドレール32をロールWと平行に位置決めしておき、その後に、第2送りテーブル24をX2軸で微動させその位置を、ガイドレール32がロールWの母線と平行になるように位置決めする。このとき、第2送りテーブル24上の第2ピボット49は、ガイドレール32の微小回転とともに軸方向の変位を吸収するので、ガイドレール32に変形や歪みが生じることはない。
以後、ロールWの軸線に対して平行に長手方向の溝を加工する場合と同様に、刃物台30を高速で移動させてロールWに微細な溝を1本ずつ加工する。そして、1本の溝の加工が終了すると、C軸で次の溝の加工位置を割り出してから、刃物台30を高速で移動させて次の溝をロールWに加工する。これを繰り返して、ロールW全体に溝を加工する。
以上、本発明に係る超精密ロール旋盤について、好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明では、刃物台30にバイトをピエゾ素子により駆動される微細加工ユニットを介して取り付け、さまざまなパターンをロール表面に加工するようにしてもよい。また、ロールを一定速度で回転させながら、刃物台を送ることにより、螺旋溝を加工することも可能である。この場合、バイトのすくい面が螺旋溝の進行方向を向くようにバイトを回しながら加工することになるが、丸バイトではこれが容易である。
10…ベッド、12…主軸台、14…心押台、18…主軸、21…第1サドル、22…第2サドル、23…第1送りテーブル、24…第2送りテーブル、30…刃物台、32…ガイドレール、33…レール受け、43…丸バイト、48…第1ピボット、49…第2ピボット

Claims (4)

  1. ベッドと、
    前記ベッド上に設置され、ワークであるロールの一端をチャックで保持しながら該ロールに回転を与える主軸を有する主軸台と、
    前記主軸台に対向して前記ベッド上に配置され、前記ロールの一端を回転自在に支持する心押台と、
    前記ベッド上に設置され、前記ロールの長手方向に距離を隔てた第1サドル、第2サドルのペアからなるサドルと、
    前記ロールの長手方向と直角の方向に移動可能に前記第1サドル上に設置された第1送りテーブルと、
    前記第2サドル上に設置され、前記ロールの長手方向と直角の方向に前記第1送りテーブルと独立して同時に移動可能な第2送りテーブルと、
    前記第1送りテーブルと第2送りテーブルにまたがるように搭載され前記ロールの長手方向と平行にその平行度を調整可能なレール受けと、前記レール受けに支持され空気静圧案内を有するガイドレールと、前記ガイドレール上をエアによる浮揚状態で走行し、ダイヤモンドバイトを保持する刃物台と、前記刃物台を駆動するリニアモータと、を備えた高速移動刃物台と、
    を具備したことを特徴とする超精密ロール旋盤。
  2. 前記第1送りテーブルでは、前記レール受けの微小回転を許容する第1ピボットを介して前記レール受けの一端側を支持し、第2送りテーブルは、前記テーブル受けの微小回転を許容する旋回軸としての第2ピボットを介して前記レール受けの他端側を支持したことを特徴とする請求項1に記載の超精密ロール旋盤。
  3. 前記第2ピボットは、前記レール受けの長手方向の微小直線移動を許容可能に支持することを特徴とする請求項2に記載の超精密ロール旋盤。
  4. 前記テーブル上で前記第1送りテーブルと第2送りテーブルをそれぞれ独立してロールの長手方向と直角に移動し、前記ガイドレールを位置決めする軸をX1軸、X2軸とし、前記刃物台をロールの長手方向に移動する軸をZ軸とし、前記ロールを割り出す主軸台の主軸を制御する軸をC軸とする制御軸を備えることを特徴とする請求項1に記載の超精密ロール旋盤。
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