JP2010268766A - 取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄機などの作業機をトラクタに短時間で取り付けることができる取付構造を提供する。
【解決手段】枠体4の後部をヒッチ2の掛止溝27に掛止させることで、洗浄機3の重量によって掛止溝27を支点として枠体4の後部に設けてある係合棒41をヒッチ2の凹部28に係合させて、短時間で洗浄機3をヒッチ2に取り付けることができる構成とした。また凹部28に係合した係合棒41を固定機構50にて固定することで、トラクタの振動が枠部に伝播しても係合棒41が凹部28から外れず、洗浄機3がヒッチ2から脱落することを防ぐことができる構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明はトラクタのバンパに設けられたヒッチに作業機を取り付ける取付構造に関する。
一般にトラクタの後部にはPTO(Power take-off)軸が設けてあり、該PTO軸に耕耘機を連結して圃場を耕耘する。圃場の耕耘によってトラクタには泥が付着するため、泥が付着した状態で道路を走行した場合には泥の落下により道路が汚れる。そのため洗浄機をトラックなどの運搬手段にて予め圃場に運搬しておき、耕耘作業終了後に、運搬した洗浄機でトラクタを洗浄する。しかし洗浄機の保管場所と圃場とが離れている場合には、洗浄機の運搬に長時間を要し、ユーザにとって負担が大きい。
一方トラクタの前部に設けてあるバンパは、耕耘機の重量とのバランスを考慮して錘を搭載することができるように構成されており、該バンパには錘に代えて土壌消毒機又は肥料散布機などを搭載することができる。特許文献1にはキャスタースタンドを介してバンパに取り付けることができる肥料散布機が開示されており、該肥料散布機と同様にして洗浄機をバンパに取り付けることが考えられる。
特開平10−248338号公報
しかし特許文献1に記載の肥料散布機は横長のキャスタースタンドを使用しており、トラクタよりも横にはみ出したキャスタースタンドはトラクタの円滑な走行を妨げる。また前記肥料散布機は、その中央部に設けた小型の取付ヒンジをバンパに設けたヒッチに係止することによってトラクタに取り付けられる。小型の取付ヒンジを視認しながら、ヒッチとの位置合わせ行うには長時間を要し、肥料散布機と同様の構成で洗浄機をバンパへ取り付けるには長時間を要する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、洗浄機などの作業機をトラクタに短時間で係止させることができ、また作業機を係止したトラクタが円滑に走行することができる取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る取付構造は、トラクタの前部に設けられたヒッチに作業機を取り付ける取付構造において、前記作業機の上下及び前後部を枠体が囲繞しており、前記ヒッチの上部及び前部に掛止溝及び凹部がそれぞれ形成してあり、前記枠体の後部の上部分が前記掛止溝に掛止するようにしてあり、該枠体の後部の中央部分に前記凹部に係合する係合棒を設けてあることを特徴とする。
本発明においては、前記枠体の後部の上部分を前記ヒッチの掛止溝に掛止させることで、作業機の重量によって前記掛止溝を支点として枠体が回動し、枠体の後部の中央部分に設けてある係合棒がヒッチの凹部に係合する。
本発明に係る取付構造は、前記凹部に係合した係合棒を固定する固定機構を備えることを特徴とする。
本発明においては、前記凹部に係合した係合棒を固定し、トラクタの振動によって作業機がヒッチから外れることを防止する。
本発明に係る取付構造は、前記固定機構は、前記ヒッチに設けた横方向に延びる枢軸と、該枢軸に後部を連結してあり、前記凹部よりも前側に延出した前記枢軸回りに回動する回動板と、該回動板と前記ヒッチとを連結しており、前記回動板を凹部側へ付勢する弾性部材とを備えることを特徴とする。
本発明においては、弾性部材の弾性力によって回動板を凹部側へ付勢させて、回動板と凹部との間で係合棒を挟持する。
本発明に係る取付構造は、前記回動板に連結しており、上方へ延出したレバーを備え、該レバーを前側へ傾倒させた場合に前記回動板が凹部と反対側へ回動するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、上方に延出したレバーを前側に倒すことで回動板は凹部と反対側へ回動し、固定機構による係合棒の固定が解除される。
本発明に係る取付構造は、前記枠体の前部に把持部が設けてあることを特徴とする。
本発明においては、把持部と前記枠体の上部とをユーザが把持することで、枠体の後部がヒッチ側へ傾いて掛止溝に接近し、枠体の後部を掛止溝に掛止させ易くなる。
本発明に係る取付構造は、前記枠体は、前記ヒッチに取り付けられる取付部と、該取付部に着脱可能に連結され、前記作業機に固定される固定部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、作業機の寸法に応じて設計した固定部を取付部に連結する。
本発明に係る取付構造は、錘を搭載する搭載部を備えることを特徴とする。
本発明においては、トラクタの後部に大重量の耕耘機が連結してある場合に、ヒッチに搭載部を連結し、該搭載部に錘を搭載することによって、重量のバランスを保持する。
本発明に係る取付構造は、前記作業機は洗浄機であることを特徴とする。
本発明においては、洗浄機をヒッチに取り付けてトラクタと共に圃場へ運搬する。
本発明に係る取付構造にあっては、前記枠体の後部を前記ヒッチの掛止溝に掛止させることで、作業機の重量によって前記掛止溝を支点として枠体の後部に設けてある係合棒がヒッチの凹部に接近し係合する。枠体は作業機を囲繞しており、ユーザは枠体を容易に視認することができるので、短時間で作業機をヒッチに取り付けることができる。また枠体の2カ所を1回の作業でヒッチに係止させることができ、作業機のトラクタへの取り付けを確実且つ容易に行うことができる。また枠体は作業機の側面を囲繞しておらず、枠体を介して作業機をトラクタに固定しても、枠体がトラクタよりも横にはみ出すことはなく、トラクタを円滑に走行させることができる。
また前記凹部に係合した係合棒を前記固定機構にて固定することで、トラクタの振動が枠部に伝播しても係合棒は凹部から外れず、作業機がヒッチから脱落することを防ぐことができる。
また弾性部材の弾性力によって回動板を後側へ付勢させて、回動板と凹部との間で係合棒を挟持し、トラクタの移動中に作業機がヒッチから脱落することを防ぐことができる。また回動板は弾性部材の弾性力によって係合棒を挟持するので、ユーザが作業機をヒッチに固定するための作業を行う必要はない。
また上方に延出したレバーを前側に倒すことで回動板は前側に回動し、固定機構による係合棒の固定が解除されるので、ユーザは容易に作業機をヒッチから取り外すことができる。
また把持部と前記枠体の上部とをユーザが把持することで、枠体の後部がヒッチ側へ傾いて掛止溝に接近し、枠体の後部を掛止溝に掛止させ易くなるので、ユーザは容易に作業機をヒッチに取り付けることができる。
また作業機の寸法に応じて設計した固定部を取付部に連結することができるので、寸法の如何に拘わらず、作業機をヒッチに取り付けることができる。
またトラクタの後部に大重量の耕耘機が連結してある場合に、ヒッチに搭載部を連結し、該搭載部に錘を搭載することによって、トラクタの前後のバランスを維持し、トラクタを安定に走行させることができる。
また洗浄機をヒッチに取り付けてトラクタと共に圃場へ運搬することで、トラックなどの運搬手段にて洗浄機を予め圃場に運搬する必要性をなくし、ユーザの負担を軽減させることができる。
トラクタのバンパに設けられたヒッチに洗浄機を取り付けた取付構造を示す模式的断面図である。 枠体を示す模式的斜視図である。 バンパに固定されたヒッチを略示する縦断面図である。 ヒッチを略示する分解斜視図である。 枠体の上端部及び把持棒をユーザが把持した場合における枠体とヒッチとの位置関係を説明する説明図である。 枠体の掛止溝への掛止を説明する説明図である。 係合棒の凹部への係合及び固定機構による継合棒の固定を説明する説明図である。 実施の形態に係る取付構造の変形例を略示する平面図である。
以下本発明を実施の形態に係る取付構造を示す図面に基づいて詳述する。図1はトラクタのバンパに設けられたヒッチに洗浄機を取り付けた取付構造を示す模式的断面図、図2は枠体を示す模式的斜視図である。
図において1はトラクタの前部をなすバンパであり、該バンパ1は上下に貫通した筒状部1aを有している。該筒状部1aの前側面に、作業機をバンパ1に取り付けるためのヒッチ2が固定してある。該ヒッチ2には作業機としての洗浄機3が取り付けてある。洗浄機3には、洗浄機3の上下及び前後部を囲繞する枠体4が設けてある。なおトラクタの前後進方向を前後方向とし、天地方向を上下方向としている。
枠体4は、ヒッチ2に取り付けられる取付部40と、洗浄機3を固定する固定部45とを備える。
図2に示すように、取付部40は、前部が開放するようにコ字状に成形したパイプの後部を略直角に上方に屈曲させるようにして形成されている。取付部40の上下に延びるパイプ同士の間には、後述する凹部28に係合する係合棒41がパイプと一体に設けてある。また取付部40の上下に延びるパイプと取付部40の前後に延びるパイプとの間には、取付部40を補強するための補強杆42、42が左右にそれぞれ設けてある。
図2に示すように、固定部45は、後部が開放するようにコ字状に成形したパイプの前部を後上方へ湾曲させるようにして形成されている。固定部45の上部には、洗浄機3に連結されるホースを掛止する側面視L状のホース掛け46が設けてある。該ホース掛け46は、左右に各別に配置され、左右のパイプに直角な棒部46a、46aと、該棒部46a、46aの先端からパイプと略平行に上方へ延びる延出部46b、46bと、該延出部46b、46b同士の間に一体に架設した架設部46cとを備える。
固定部45の前部には、ユーザが把持するための把持棒47がパイプ同士の間に一体に設けてある。該把持棒47と固定部45の上端部とは上下方向に適長離隔している。固定部45の下部には、左右のパイプから下側に突出した円柱状の緩衝部48が各パイプに二つずつ設けてある。該緩衝部48はゴムなどの弾性部材からなる。また固定部45の下部には、洗浄機3を載置して固定するための固定板49が左右のパイプの上側に固定してある。固定板49の左右には二つのボルト孔49a、49aがそれぞれ開設してある。ボルト孔49aに下側からボルトを挿入し、挿入したボルトを、洗浄機3に周設してあるブラケット30の孔(図示せず)に挿通させて、ナット10(図1参照)を螺合させることによって、洗浄機3は固定板49に固定してある。固定板49に固定された洗浄機3は枠体4の後寄りに位置する。なお前記取付部40の後端部と固定部45の前端部とはボルト11(図1参照)及びナット12によって連結してある。
実施の形態に係る取付構造は、取付部40の後部を前記ヒッチ2に取り付けることによって洗浄機3をトラクタのバンパ1に取り付けている。図3はバンパ1に固定されたヒッチ2を略示する縦断面図、図4はヒッチ2を略示する分解斜視図である。
図3に示すように、ヒッチ2は、バンパ1の正面に取り付けた正面板部20を備える。正面板部20の四隅にはボルト13が挿入する挿入孔21がそれぞれ開設してある。前述したようにバンパ1は上下に貫通した筒状部1aを有しており、該筒状部1aの前側面の後側に、上下に細長い矩形の挟持板部22、22が左右に設けてある。挟持板部22の上下端部には雌ねじを形成したねじ孔23、23がそれぞれ開設してある。該ねじ孔23と正面板部20の挿入孔21とが対応するように、挟持板部22は配置されている。
図4に示すように、ばね座金14及び平座金15を介してボルト13を挿入孔21に挿入し、ねじ孔23に螺合させることによって、正面板部20と挟持板部22との間でバンパ1を挟持し、正面板部20をバンパ1の正面に固定してある。正面板部20には、正面板部20から前側に突出した左右方向に直交する二つの突出板部25、25が設けてある。該突出板部25、25は左右に配してある。各突出板部25の上部は下側に窪んでおり、各突出板部25の窪みには左右に延びる側面視コの字状の溝部材26が嵌合している。該溝部材26の前側上端部は前方へ湾曲しており、前記枠体4後部の左右に延びるパイプを溝部材26の内側へ案内するようにしてある。なお溝部材26の内側は前記枠体4後部の左右に延びるパイプを掛止する掛止溝27となっている。
各突出板部25、25の下部には、後側へ窪んだ凹部28、28が形成してある。該凹部28、28には枠部の係合棒41が係合する。
一方の突出板部25に、凹部28に係合した係合棒41を固定する固定機構50が設けてある。該固定機構50は、一方の突出板部25の内側面に設けてあり、横方向を軸方向とした枢軸51と、該枢軸51回りに回動する回動板52とを備える。枢軸51は、凹部28よりも後側であって、下側に位置している。回動板52の後部は枢軸51に連結しており、回動板52の前部は前記凹部28よりも前側に延出している。回動板52の前部は前方へ張り出した円弧状に湾曲しており、円弧状部分の上端部は後方へ突出した嘴状に形成されている。回動板52の嘴状に形成された部分の上下位置は凹部28と略同じであり、前後位置は凹部28よりも若干前側に位置している。
回動板52における枢軸51の近傍に、鈎状のレバー60が固定してある。鈎状のレバー60は、互いに平行な長手棒61及び短手棒62と、長手棒61及び短手棒62を連結する連結棒63とを備えている。図4に示すように、短手棒62は突出板部25の内側にて上下に配してあり、長手棒61は突出板部25の外側にて上下に配してある。連結棒63は突出板部25の下側にて左右に配してあり、短手棒62及び長手棒61の下端部分を連結している。短手棒62の上端部が回動板52の内側面に固定してある。長手棒61の上端部にはユーザが握持するための握持部64が設けてある。
後述する図7に示すように、一方の突出板部25の前部下側には貫通孔25aが開設してあり、該貫通孔25aの縁にばね55の一端部が係止してある。一方ばね55の他端部は、レバー60の連結棒63に固定してある。一方の突出板部25に形成された凹部28の上側には、横方向に延びる阻止部25bが設けてある。ばね55の弾性力によって回動板52は上方へ付勢されており、前記係合棒41が凹部28に係合していない場合には回動板52は阻止部25bに当接し、その回動が阻止される。
次に枠体4を固定した洗浄機3のヒッチ2への取付について説明する。図5は枠体4の上端部及び把持棒47をユーザが把持した場合における枠体4とヒッチ2との位置関係を説明する説明図、図6は枠体4の掛止溝27への掛止を説明する説明図、図7は係合棒41の凹部28への係合及び固定機構50による継合棒の固定を説明する説明図である。
枠体4を固定した洗浄機3をヒッチ2の前側に置いて、ユーザが枠体4(固定部45)の上端部及び把持棒47を把持して洗浄機3を持ち上げた場合に、洗浄機3は後寄りに固定してあることから、図5に示すように、洗浄機3の重量によって取付部40が後側へ傾斜し、取付部40の左右に延びるパイプがヒッチ2に接近する。そして取付部40の左右に延びるパイプを、図6の矢印にて示すように、上方から掛止溝27に掛止させる。次に掛止溝27を支点にして、枠体4を後方へ回動させる。このとき、図7の白抜矢符にて示すように、係合棒41は凹部28に向けて移動し、回動板52の湾曲した部分に当接する。回動板52は係合棒41に押圧され、実線矢印にて示すように、下方へ回動する。このときばね55は実線矢印にて示すように、伸長する。係合棒41は、回動板52の嘴状に形成された部分を乗り越えて、凹部28に係合する。そして破線矢印にて示すように、ばね55は弾性復元力によって縮むので回動板52は上方へ回動し、回動板52の嘴状に形成された部分と凹部28との間で係合棒41は固定される。
洗浄機3をヒッチ2から取り外す場合には、ばね55の弾性力に抗してレバー60を前側へ倒し、回動板52を下方へ回動させて固定板49を凹部28から離間させる。そして掛止溝27を支点にして枠体4を前方へ回動させて、係合棒41を凹部28から外し、枠体4後部の左右に延びるパイプを掛止溝27から取り外す。ユーザは、取り外した洗浄機3によってトラクタを洗浄することができる。
実施の形態に係る取付構造にあっては、枠体4後部の左右に延びるパイプを前記ヒッチ2の掛止溝27に掛止させることで、洗浄機3の重量によって前記掛止溝27を支点として枠体4が後方へ回動し、枠体4後部の中央部分に設けてある係合棒41がヒッチ2の凹部28に係合する。ユーザは枠体4を容易に視認することができるので、短時間で作業機をヒッチに取り付けることができる。洗浄機3を短時間でヒッチ2に取り付けることができ、ユーザの負担を軽減させることができる。また枠体4の2カ所を1回の作業でヒッチ2に係止させることができ、洗浄機3のトラクタへの取り付けを確実且つ容易に行うことができる。また枠体4は洗浄機3の側面を囲繞しておらず、枠体4を介して洗浄機3をトラクタに固定しても、枠体4がトラクタよりも横にはみ出すことはなく、トラクタを円滑に走行させることができる。
また前記凹部28に係合した係合棒41を前記固定機構50にて固定することで、トラクタの振動が枠部に伝播しても係合棒41は凹部28から外れず、洗浄機3がヒッチ2から脱落することを防ぐことができる。
またばね55(弾性部材)の弾性力によって回動板52を上方へ付勢させて、回動板52と凹部28との間で係合棒41を挟持し、トラクタの移動中に洗浄機3がヒッチ2から脱落することを防ぐことができる。
また上方に延出したレバー60を前側に倒すことで、回動板52はばね55の弾性力に抗して下方へ回動し、固定機構50による係合棒41の固定が解除されるので、ユーザは容易に洗浄機3をヒッチ2から取り外すことができる。また回動板52はばね55の弾性力によって係合棒41を挟持するので、ユーザが洗浄機3をヒッチ2に固定するための作業を行う必要はない。
また把持棒47と枠体4(固定部45)の上端部とを上下方向に適長離隔させることによって、把持棒47と固定部45の上端部とをユーザが把持した場合に、枠体4の後部(取付部40)がヒッチ2側へ傾いて掛止溝27に接近し、枠体4後部の左右に延びるパイプを掛止溝27に容易に掛止させることができ、ユーザは洗浄機3をヒッチ2に容易に取り付けることができる。
また固定部45と取付部40とはボルト11を外すことによって分離させることができるので、洗浄機3の寸法に応じて設計した固定部45を取付部40に連結し、寸法の異なる洗浄機3をヒッチ2に取り付けることができる。なお固定部45の前後寸法は上り坂の走行に支障を来さない寸法に制限され、例えば略20°の上り坂を走行することができる寸法に制限される。
また洗浄機3をヒッチ2に取り付けてトラクタと共に圃場へ運搬することで、トラックなどの運搬手段にて洗浄機3を予め圃場に運搬する必要性がなくなり、ユーザの負担が軽減する。
図8は実施の形態に係る取付構造の変形例を略示する平面図である。
トラクタのバンパ1に、横長のブラケット70がボルト16及びナット17によって取り付けてある。該ブラケット70の横方向中央部にヒッチ2が取り付けてあり、ブラケット70の両端部(搭載部)に複数の錘71が搭載してある。
実施の形態に係る取付構造の変形例にあっては、トラクタの後部に大重量の耕耘機が連結してあり、バンパ1に洗浄機3を取り付ける場合に、ブラケット70の両端部に錘71を搭載することによって、トラクタの前後のバランスを維持し、トラクタを安定に走行させることができる。
なお実施の形態に係る取付構造及びその変形例は、回動板52にばね55を連結しているが、ばね55に代えてゴムなどの他の弾性部材を連結しても良い。また固定部45と取付部40とをボルト11によって連結しているが、固定部45と取付部40とは一体に成形しても良い。また洗浄機3に代えて土壌消毒機、肥料散布機などの他の作業機をヒッチに取り付けても良い。また実施の形態に係る取付構造及びその変形例にあっては、枢軸51は凹部28よりも下側に位置しているが、枢軸51を凹部28よりも上側に位置させると共に回動板52をばねによって下方へ付勢させて、係合棒41を固定する構成としても良い。
1 バンパ
2 ヒッチ
3 洗浄機
4 枠体
27 掛止溝
28 凹部
40 取付部
41 係合棒
45 固定部
47 把持棒(把持部)
50 固定機構
51 枢軸
52 回動板
55 ばね(弾性部材)
60 レバー
70 ブラケット(搭載部)
71 錘

Claims (8)

  1. トラクタの前部に設けられたヒッチに作業機を取り付ける取付構造において、
    前記作業機の上下及び前後部を枠体が囲繞しており、
    前記ヒッチの上部及び前部に掛止溝及び凹部がそれぞれ形成してあり、
    前記枠体の後部の上部分が前記掛止溝に掛止するようにしてあり、
    該枠体の後部の中央部分に前記凹部に係合する係合棒を設けてあること
    を特徴とする取付構造。
  2. 前記凹部に係合した係合棒を固定する固定機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記固定機構は、
    前記ヒッチに設けた横方向に延びる枢軸と、
    該枢軸に後部を連結してあり、前記凹部よりも前側に延出した前記枢軸回りに回動する回動板と、
    該回動板と前記ヒッチとを連結しており、前記回動板を凹部側へ付勢する弾性部材と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記回動板に連結しており、上方へ延出したレバーを備え、
    該レバーを前側へ傾倒させた場合に前記回動板が凹部と反対側へ回動するようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の取付構造。
  5. 前記枠体の前部に把持部が設けてあること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の取付構造。
  6. 前記枠体は、
    前記ヒッチに取り付けられる取付部と、
    該取付部に着脱可能に連結され、前記作業機に固定される固定部と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の取付構造。
  7. 錘を搭載する搭載部を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の取付構造。
  8. 前記作業機は洗浄機であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の取付構造。
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