JP2010268188A - フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン - Google Patents

フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン Download PDF

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Abstract

【課題】フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて、マイクやマイクアンプ、ヘッドホンアンプ等のハード的な特性に起因する変動要因により、フィードバックループの伝達関数に製品ばらつきがあるために、製品によってノイズ低減量が異なるという問題がある。また、上記のハード的な特性は経時変化による劣化も生じる。さらに、この手法には受聴者が使用のたびにテスト信号を聴取しなければならないという煩わしさが生じる。
【解決手段】本発明は、フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて、使用のたびにテスト信号を発生させ、開ループの応答を算出することで、フィードバック制御における適切な伝達関数を調整し、製品ばらつきに対応する。また、テスト信号に可聴帯域外の周波数を用いることによって、受聴者が使用のたびにテスト信号を聴取するという煩わしさを解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンに関するものである。
近年、周囲のノイズをキャンセルして音楽などを聴取することができるノイズキャンセリングヘッドホンが各社より製品化されている。これらのノイズキャンセリングヘッドホンは、周囲のノイズをマイクから入力して逆位相で打ち消し、低ノイズ化を実現するようになっている。ノイズを逆位相で打ち消す方法の1つとして、閉ループによるもの(例えば特許文献1)がある。
図5は、フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンを実現する従来技術における制御構成の概略を示したものである。図5を参照してフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御について簡単に説明する。なお、以下の説明では音響を含めて音声として記載する。
ノイズキャンセリング制御では、ノイズをキャンセルする為に、吸音材などを利用した受動騒音制御だけでなく、電気的に制御してノイズと逆相の信号を音源から発生することによりノイズを直接打ち消す能動騒音制御を行っている。これにより、受動騒音制御だけではキャンセルできない低域分を能動騒音制御によりキャンセルすることができる。以下の図5を参照して、従来の騒音低減制御のうち能動騒音制御について説明する。
図5において、31はフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路部である。26はフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの音声再生部(以下ヘッドホンという)を示す。また、32は音楽などの音声信号を出力する音声入力手段である。制御回路部31とヘッドホン26は、一体に構成されたものや別体として構成されたものがある。また、ヘッドホン26はヘッドホン型の他にイヤホン型のものもある。
音声入力手段32から入力された音声信号は、制御回路部31で音声信号処理されてヘッドホン26に出力され音声Sとして再生される。
制御回路部31は、音声信号増幅手段27、マイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29、加算手段30などで構成されている。音声再生部26は、スピーカ24、マイク23、ヘッドホンハウジング25などで構成されている。なお、音声信号増幅手段27はEQなどのオーディオ信号処理も含む。また、22は聴取者の耳を簡略化して描いたものである。
音声入力手段32の出力部は音声信号増幅手段27の入力部に接続されている。また、音声信号増幅手段27の出力はスピーカ24の入力部に接続される。スピーカ24とマイク23はヘッドホンハウジング25内に近接して取り付けられている。ユーザがヘッドホン26を装着した状態で、マイク23はスピーカ24からの音声Sとヘッドホンハウジング25を介してマイク23に届いた周囲のノイズNの両方を集音するようになっている。
マイク23は、スピーカ24から出力された音声S及びノイズNを集音して電気信号に変換し、マイクアンプ28に供給する。マイクアンプ28はマイク23からの信号を増幅し、フィードバック制御手段の伝達関数29に接続される。フィードバック制御手段の伝達関数29の出力信号は加算手段30にフィードバック信号として加算される。
このように制御回路部31、ヘッドホン26、音声入力手段32で構成された音声再生システムは、音声信号増幅手段27、スピーカ24、マイク23、マイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29、加算手段30により負帰還のフィードバックループを構成する。
いま、ノイズキャンセル制御時におけるフィードバックループを考える。図5の制御回路構成を、伝達関数を使ったブロック線図で表現すると図6のようになる。
音声入力手段32からの入力xからスピーカ24の出力部(=音声Sが出力される)までの前向きのループゲインをG、マイク23の入力部y(=聴取者の耳空間部であり、音声SとノイズNの混合した音が入力される)から加算手段30までの後ろ向きのループゲインをHとする。また、聴取者の耳空間部yに入力点zからノイズNが外乱として入力される。
図6において、33は前向きループゲインG、34は後ろ向きループゲインH、35はフィードバック信号加算手段、36はノイズNの加算点を示している。スピーカ24からの音声Sは、音声入力手段32からの入力xによる音とノイズNによる音が混合している。また、耳空間部yでは、スピーカ24からの音声SとノイズNが混合している。
音声入力手段32からの入力xを入力点としてマイク23の入力部yを出力点とするフィードバックループの伝達関数H1は制御理論から明らかなように(数1)で表される(*は乗算を意味する。以下同様)。
Figure 2010268188
また、ノイズNの入力部zを入力点としマイク23の入力部yを出力点とするフィードバックループの伝達関数H2は次のようになる。
Figure 2010268188
音声入力手段32からの入力xとノイズNの入力に対応する総合的な耳空間部yの音は、音声Sと騒音Nの合成になり、次のようになる。
Figure 2010268188
(数3)の第1項は音声入力手段32からの音声、第2項はノイズNによる音声を示している。ノイズをキャンセルするときは第2項を小さくすればよいことがわかる。
伝達関数Gと伝達関数Hの積、G*Hが1に対して非常に大きくなったとき、入力xからマイク23の入力部yまでのフィードバックループの伝達関数H1は(数1)から、
Figure 2010268188
となり、また、ノイズNの入力部zからマイク23の入力部yまでのフィードバックループゲインH2は(数2)から、
Figure 2010268188
となる。したがって、(数3)と(数5)から、図6の伝達関数のブロック線図において開ループの伝達関数G*Hを大きくするとノイズが低減されることがわかる。
また、このときフィードバックループの安定性は開ループゲインG*Hにより判定できることはよく知られたことである。伝達関数Gは音声信号増幅手段27の伝達関数を調整することにより行われている。伝達関数Gはノイズ低減のためには大きいほうがよいが、大きくするとフィードバックループの安定性が損なわれて異常状態になる。また、伝達関数Hの変動には、マイク23、マイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29のハード的な特性に起因する変動要因がある。従来は安定性を確保するため、製造工程において音声信号増幅手段27やマイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29などの可変パラメータを調整して伝達関数G、Hを必要以上に小さく設定し、十分なゲイン余裕と位相余裕を得るようにしておき、マイク23、マイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29のハード的な特性のばらつきにより伝達関数Hが大きく変わっても発振現象を起こさないようにしていた。
特開平6−343195号公報
上記従来技術では、安定性を確保するため、音声信号増幅手段27やマイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29などの可変パラメータを調整して伝達関数G、Hを必要以上に小さく設定し、十分なゲイン余裕と位相余裕を得るようにしていた。(数4)と(数5)を合わせて考えると、騒音低減の効果を大きく得るためには伝達関数G、Hをなるべく大きく設定する必用がある。従来はマイク23、マイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29のハード的な特性に起因する変動による伝達関数G、Hの変動に対応することができないので伝達関数G、Hを必要以上に小さく設定し、十分なゲイン余裕と位相余裕を得るようにしていたものである。
また、このような従来のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて、解決しようとする問題点は、製造工程において音声信号増幅手段27やマイクアンプ28、フィードバック制御手段の伝達関数29などの可変パラメータを調整して伝達関数G、Hを調整する必要がある。
さらに、上記のように製造工程において伝達関数G、Hを調整する場合、経時変化に対応することができない。
音声信号入力する音声信号入力手段と、ハウジングと、スピーカと、前記ハウジングとスピーカと受聴者の頭部とで構成される音響空間内にあるマイクと、前記マイクの出力を入力とするフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段の出力と前記音声信号入力手段の出力とを加算する第一の加算手段と、前記加算手段からの出力を受ける音声信号増幅手段とで構成されるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンであって、
テスト信号を発生するテスト信号発生手段と、前記テスト信号発生手段から発生されたテスト信号と前記音声信号入力手段から入力される音声信号とを加算する第二の加算手段と、
前記制御手段の出力が前記フィードバック制御手段の伝達関数を調整する構成としたことを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて、テスト信号発生手段からのテスト信号をスピーカから出力し、前記フィードバックループの応答を見ることによって、開ループゲインG*Hを最適な値に調整し、前記フィードバック制御手段内に備わる伝達関数のばらつきを調整するという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明は、前記テスト信号は可聴帯域外の周波数の信号であることを特徴とする特許請求項1記載のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンであり、受聴者が調整音の煩わしさを感じることなく調整を終えるという作用を有する。
また、請求項3に記載の発明は、前記テスト信号は20Hz以下の周波数の正弦波であることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
また、請求項4に記載の発明は、前記テスト信号は20kHz以上の周波数の正弦波であることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
また、請求項5に記載の発明は、前記音声信号と前記フィードバック制御手段の伝達関数は、ともにアナログ、ディジタルを問わず、同様の効果を得ることができることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、テスト信号を用いた構成としたため、使用のたびにフィードバック制御手段の伝達関数を自動調整することができる。そのため、工程での調整が不要で、経時変化にも対応できるという利点がある。
また、前記テスト信号には可聴帯域外の周波数の信号を用いるため、受聴者が調整音の煩わしさを感じることなく調整を終えることができる。
実施の形態1にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路の構成を示す図 実施の形態2にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路の構成を示す図 実施の形態3にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路の構成を示す図 実施の形態4にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路の構成を示す図 従来技術にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路の構成を示す図 従来技術にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの制御回路における伝達関数のブロック線図
以下、本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンを実施すための最良の形態について、図1から図4を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの構成を示す。なお、実施の形態1では、音声信号がアナログ信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がディジタルの場合を示す。
図1において、フィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、制御回路部11、ヘッドホン形の音声再生部12と音声信号入力手段13で構成される。制御回路11は、音声信号増幅手段5、マイクアンプ6、フィードバック制御手段7、スイッチ手段8、第1の加算手段9、第2の加算手段10、テスト信号発生手段14、第2のD/A変換器17、A/D変換器19、第1のD/A変換器20で構成される。ヘッドフォン形の音声再生部12は、マイク2、スピーカ3、ヘッドフォンハウジング4で構成され、必ずしもヘッドホン型に限定されず、イヤホン型であってもよい。以降、ヘッドフォン形の音声再生部12は省略してヘッドホンと呼ぶ。
音声信号入力手段13は、アナログの音声信号が出力される。また、音声信号入力手段13はPCMのディジタル信号が出力される。実施の形態1では、音声信号入力手段13からの出力はアナログ信号とする。音声信号入力手段13からの出力がディジタル信号の場合については、実施の形態2で説明する。
音声信号増幅手段5は、音声信号を増幅して出力する。なお、音声信号増幅手段5は、EQなどのようなオーディオ信号処理を含むものとする。
マイクアンプ6は、マイク2からの電気信号を増幅して出力する。
A/D変換器19は、マイクアンプ6から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
フィードバック制御手段7は、その伝達関数を調整することによって、任意に信号の特性を変化させることができる。なお、フィードバック制御手段7はアナログフィルタ、ディジタルフィルタともに実現可能である。実施の形態1ではディジタルフィルタの場合について述べ、アナログフィルタを用いた場合の構成は、実施の形態2以降で説明する。フィードバック制御手段7の伝達関数は、ノイズを低減するために設けられている。フィードバック制御手段7は、その伝達関数を変えることにより、特性が変えることができる。
第1のD/A変換器20は、フィードバック制御手段7から出力されたディジタル信号をアナログ信号に変換する。
スイッチ手段8は、テスト信号発生時にはオフとなる。
第1の加算手段9は、音声信号入力手段13からの入力信号とフィードバック制御手段7からの出力信号とを加算する。
テスト信号発生手段14は、フィードバック制御手段7の伝達関数を調節する。
第2の加算手段10は、テスト信号発生手段14から発生した信号と音声信号入力手段13から入力された入力信号とを加算する。
第2のD/A変換器17は、テスト信号発生手段14から発生したディジタル信号をアナログ信号に変換する。
なお、ステレオ音声の場合、制御回路部11と同じ構成をした左右チャンネル分の制御回路部が存在するが、左右チャンネルにおける一方だけを示し、他方は図示を省略している。また、ヘッドホン12と制御回路部11は、一体に構成、あるいは別体として構成することができる。また、こちらも左右チャンネルにおける一方だけを示し、他方は図示を省略している。
以上のように構成されたフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンについて、以下その動作について説明する。
受聴者のヘッドホン装着時に、テスト信号発生手段14からテスト信号を発生させる。そのテスト信号をスイッチ手段8がオフの状態でシステムに入力する。これにより、マイク2、スピーカ3を含めた開ループの伝達関数を算出することができる。この伝達関数を元に、ヘッドホン固有の制御ループゲインばらつきを補正するように、フィードバック制御手段の伝達関数を自動的に最適な値となるように調整する。このような調整を、受聴者が聴取するたびに行うことで、フィードバック制御手段7の工程での調整が不要となり、また経時変化にも追従し、常に一定の高いノイズキャンセリング効果を出すことができる。
また、テスト信号には可聴帯域外の周波数の信号を用いる。これにより、受聴者はヘッドホン装着の都度、調整音を聞くことなく適切なフィードバック制御手段の伝達関数を調整することができる。
テスト信号に用いる可聴帯域外の周波数は、具体的には20Hz以下、もしくは20kHz以上とする。このいずれかであれば、同様の効果を期待することができる。
以上のように本形態によれば、製品のばらつきや経時変化によらず、常に一定のノイズキャンセリング効果を得ることができ、また受聴者に調整音の煩わしさを感じさせることなくフィードバック制御手段の伝達関数を調整することができることとなる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2として、音声信号がアナログ信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログの場合を示す。
フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログである場合、実施の形態1で用いていたマイクアンプ6から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器19とフィードバック制御手段7から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する第1のA/D変換器20が不要となる。図2は、実施の形態2にかかるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンの構成図である。
マイクアンプ6から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器19とフィードバック制御手段7から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する第1のA/D変換器20が不要となる以外の構成要素、動作内容は実施の形態1と同様である。
本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、音声信号がアナログ信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログの場合であっても、図2のような構成で、実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3として、音声信号がディジタル信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がディジタルの場合を示す。
音声信号がディジタル信号の場合、テスト信号は第2の加算手段10においてディジタルのまま加算することができる。よって、図1で用いていたテスト信号発生手段14から発生したディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器17は不要となる。しかし、音声信号増幅手段5に信号を入力する際、ディジタル信号をアナログ信号に変換する必要がある。そこで、音声信号増幅手段5への入力をディジタルからアナログへ変換する第3のD/A変換器18を用いて、音声信号増幅手段5への入力をディジタルからアナログへ変換する。また、フィードバック制御手段の伝達関数7がディジタルであるので、マイクアンプ6からの出力をディジタルに変換しなければならない。よって、マイクアンプ6の出力をアナログからディジタルへ変換するA/D変換器19を用いる。さらに、フィードバック制御手段の伝達関数7はディジタルであるので、その出力もまたディジタルであり、音声入力手段もまたディジタルであるので、フィードバック制御手段の伝達関数7からの出力はディジタルのまま第1の加算手段9にて加算する。よって、図1で用いていた第1のD/A変換器20は不要となる。
1〜17の動作内容は実施の形態1と同様である。このように図3の構成を用いて、本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、音声信号がディジタル信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がディジタルの場合であっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4として、音声信号がディジタル信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログの場合を示す。
まず、音声信号がディジタル信号の場合、テスト信号は第2の加算手段10においてディジタルのまま音声信号と加算することができる。よって、図1で用いていたテスト信号発生手段14から発生したディジタル信号をアナログ信号に変換する第2のD/A変換器17は不要となる。しかし、音声信号増幅手段5に信号を入力する際、ディジタル信号をアナログ信号に変換する必要がある。そこで、音声信号増幅手段5への入力をディジタルからアナログへ変換する第3のD/A変換器18を用いて、音声信号増幅手段5への入力をディジタルからアナログへ変換する。
また、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログであるので、マイクアンプ6からの出力を図1のようにディジタルに変換する必要がない。よって、実施の形態1で用いていたマイクアンプ6から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器19は不要である。
さらに、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログであり、音声信号入力手段13がディジタルであるので、フィードバック制御手段の伝達関数7の出力信号と音声信号入力手段13を第1の加算手段9で加算するために、フィードバック制御手段の伝達関数7の出力をディジタルに変換する必要がある。
よって、図1におけるフィードバック制御手段7から出力されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器20は、フィードバック制御手段7から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換するA/D変換器21に置きかえる。
1〜17の動作内容は実施の形態1と同様である。このような図4の構成を用いて、本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、音声信号がディジタル信号であり、フィードバック制御手段の伝達関数7がアナログの場合であっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンは、周囲のノイズを低減することができ、例えば道路工事等の作業現場などに用いることによって、ノイズ対策用の装置としても応用が可能である。
1 耳
2 マイク
3 スピーカ
4 ヘッドホンハウジング
5 音声信号増幅手段
6 マイクアンプ
7 フィードバック制御手段
8 スイッチ手段
9 第1の加算手段
10 第2の加算手段
11 制御回路部
12 ヘッドホン形の音声再生部(ヘッドフォン)
13 音声信号入力手段
14 テスト信号発生手段
15 信号線
16 信号線
17 第2のD/A変換器
18 第3のD/A変換器
19 A/D変換器
20 第1のD/A変換器
21 A/D変換器

Claims (5)

  1. 音声信号を入力する音声信号入力手段と、
    ハウジングと、
    スピーカと、
    前記ハウジングとスピーカと受聴者の頭部とで構成される音響空間内にあるマイクと、
    前記マイクの出力を入力とするフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段の出力と前記音声信号入力手段の出力とを加算する第一の加算手段と、
    前記加算手段からの出力を受ける音声信号増幅手段とで
    構成されるフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホンであって、
    テスト信号を発生するテスト信号発生手段と、
    前記テスト信号発生手段から発生されたテスト信号と前記音声信号入力手段から入力される音声信号とを加算する第二の加算手段と、
    前記制御手段の出力が前記フィードバック制御手段の伝達関数を調整する構成としたことを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
  2. 前記テスト信号は可聴帯域外の周波数の信号であることを特徴とする特許請求項1記載のフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
  3. 前記テスト信号は20Hz以下の周波数の正弦波であることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
  4. 前記テスト信号は20kHz以上の周波数の正弦波であることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
  5. 前記音声信号と前記フィードバック制御手段の伝達関数は、ともにアナログ、ディジタルを問わず、同様の効果を得ることができることを特徴とするフィードバック型ノイズキャンセリングヘッドホン。
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