JP2010267909A - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Abstract

【目的】ブランカーのチャージアップの状況変化を抑制する装置を提供する。
【構成】描画装置100は、照射サイクルに応じて、ビームOFF時間にビーム全体を遮へいする第1のアパーチャ部材203と、第1のアパーチャ部材203上に配置されたブランカー212と、第1のアパーチャ部材203下に配置されたビームを成形する第2のアパーチャ部材206と、成形用の偏向器205と、成形されたビームを試料101上に偏向する主副偏向器と、SFを超えたショット位置に次のショットを照射するまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための照射サイクルを演算するダミーショットDuty演算部114と、ダミーショット用に演算された照射サイクルに応じてブランカー212を制御するダミーショット用の偏向制御部122と、を備え、かかる所定の時間の間中、第2のアパーチャ部材206でビームをブランキングすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、電子ビームを可変成形させながら被描画対象基板となる試料にパターンを描画する描画装置および方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図12は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ部材410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ部材420には、第1のアパーチャ部材410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ部材410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ部材420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ部材410の開口411と第2のアパーチャ部材420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ部材410の開口411と第2のアパーチャ部材420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
ここで、電子ビーム描画装置では、ビームを試料上に照射する動作とビームが照射されないようにカットする動作を行なう。ビームを試料上に照射する動作では、電子ビームにブランキングアパーチャ部材の開口部を通過させる。また、ビームが照射されないようにカットする動作では、ブランカー(ブランキング偏向器)で電子ビームをブランキングアパーチャ部材の遮へい部分に偏向することで電子ビームを遮へいする。これらの動作を繰り返し行なうことによってパターンを試料上に描画している。半導体デバイスの微細化に伴って描画パターンの図形数が増加するため高い生産性を得るためにはこれらの動作を高速に行なうことが可能なブランキング機構が必要となる。かかる高速性を実現するために、ブランカーの電極に終端抵抗を接続してインピーダンスマッチングを取り、電圧を印加した際にブランキング信号の反射波を抑制する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ブランキングアパーチャ部材上に配置されたブランカーには、ブランキングアパーチャ部材上でカットされた電子ビームの反射電子や2次電子によってチャージアップされる。描画中は、例えば、主副2段の多段偏向器で試料上の所望の位置にビームを偏向する際、副偏向器での偏向領域を超えた位置に次のショットを照射するため主偏向器へのセトリング時間が必要となる。主偏向器へのセトリング時間中はビームOFFとなるため、その間ずっと、ブランカーは反射電子や2次電子によってチャージアップされ続けることになる。或いは、今回のショット位置から次回のショット位置が離れている場合には、例えばステージを移動させることで次回のショットが可能となる主副偏向器での偏向領域を超えた位置まで試料を移動させる。移動中はビームOFFとなるため、その間ずっと、ブランカーは反射電子や2次電子によってチャージアップされ続けることになる。このように、ビームOFFとなる時間が長い場合、ブランカーに到達する反射電子や2次電子の量が通常のショットサイクル時よりも大幅に増大し、チャージアップの状況が大きく変化することになる。そのため、次回のショット時に電子ビームがチャージアップされた電場や磁場の影響を受けてしまい、位置ずれを起こしてしまうといった問題があった。例えば、上述した可変成形方式では第1のアパーチャ部材上に照射されるビームの位置が変化してしまい、成形されるビームの寸法精度が劣化してしまうといった問題があった。かかる場合、試料面上でもビーム位置に誤差が生じるため寸法精度だけではなく位置精度も劣化してしまう場合があった。
特開平11−150055号公報
上述したように、副偏向器での偏向領域を超えた位置に次のショットを照射するための主偏向器へのセトリング時間中や主副偏向器での偏向領域を超えた位置へのステージ移動中では、その間ずっと、ブランカーが反射電子や2次電子によってチャージアップされ続けることになる。このように、ビームOFFとなる時間が長い場合、ブランカーに到達する反射電子や2次電子の量が通常のショットサイクル時よりも大幅に増大し、チャージアップの状況がSF(サブフィールド)内を連続ショットする場合に比べて大きく変化することになる。そのため、次回のショット時に電子ビームがチャージアップされた電場や磁場の影響を受けてしまい、位置ずれや寸法誤差を起こしてしまうといった問題があった。しかし、従来、かかる問題を解決する手法が確立されていなかった。
本発明は、かかる問題を克服し、ブランカーやブランカー付近の部材のチャージアップの状況変化を抑制し、チャージアップに起因する次のショットでの位置ずれや寸法誤差を軽減する装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
被描画対象基板を配置するステージと、
荷電粒子ビームを放出する放出部と、
ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、ビームON時間に荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を遮へいする第1のアパーチャ部材と、
第1のアパーチャ部材上に配置され、照射サイクルに応じてビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を第1のアパーチャ部材上で荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置へと偏向するブランカーと、
第1のアパーチャ部材下に配置され、第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームを成形する第2のアパーチャ部材と、
第1と第2のアパーチャ部材の間に配置され、第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームを第2のアパーチャ部材上に偏向する成形偏向器と、
第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された荷電粒子ビームを被描画対象基板上の所望の位置に偏向する主副2段の多段偏向器と、
多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際にかかるショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための前記照射サイクルを演算する演算部と、
所定の時間の間中、演算部によりダミーショット用に演算された照射サイクルに応じてブランカーを制御するダミーショット用の偏向制御部と、
を備え、
成形偏向器は、所定の時間の間中、第2のアパーチャ部材上で荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置に第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビーム全体を偏向することを特徴とする。
本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
被描画対象基板を配置するステージと、
荷電粒子ビームを放出する放出部と、
ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、ビームON時間に荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を遮へいする第1のアパーチャ部材と、
第1のアパーチャ部材上に配置され、照射サイクルに応じてビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を第1のアパーチャ部材上で荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置へと偏向するブランカーと、
第1のアパーチャ部材下に配置され、第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームを成形する第2のアパーチャ部材と、
第1と第2のアパーチャ部材の間に配置され、第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームを第2のアパーチャ部材上に偏向する成形偏向器と、
第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された荷電粒子ビームを被描画対象基板上の所望の位置に偏向する主副2段の多段偏向器と、
多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際にかかるショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための照射サイクルを演算する演算部と、
所定の時間の間中、演算部によりダミーショット用に演算された照射サイクルに応じてブランカーを制御するダミーショット用の偏向制御部と、
所定の時間の間中、第2のアパーチャ部材上における荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置に第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームの光軸を移動させるコイルと、
を備えたことを特徴とする。
また、描画レイアウト情報が定義された描画データが入力され、記憶する記憶部をさらに備え、
ダミーショットを行なうための照射サイクルは、描画レイアウト情報を用いて演算されると好適である。
或いは、ダミーショットを行なうための照射サイクルは、次の荷電粒子ビームのショットに用いる照射サイクルと同じ照射サイクルになるように演算されるようにしても好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
荷電粒子ビームを放出する工程と、
ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、ブランカーと第1のアパーチャ部材とを用いて、ビームON時間に荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
成形偏向器と第1のアパーチャ部材下に配置された第2のアパーチャ部材とを用いて、第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビームを成形する工程と、
主副2段の多段偏向器を用いて、第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された荷電粒子ビームを被描画対象基板上の所望の位置に偏向する工程と、
多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際にかかるショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための照射サイクルを演算する工程と、
所定の時間の間中、ダミーショット用に演算された照射サイクルに応じて、ブランカーと第1のアパーチャ部材とを用いて、ビームON時間に荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
所定の時間の間中、第2のアパーチャ部材で第1のアパーチャ部材を通過した荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ブランカーやブランカー付近の部材のチャージアップの状況変化を抑制できる。その結果、チャージアップに起因する次のショットでの位置ずれや寸法誤差を軽減できる。
実施の形態1における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における実描画時におけるビーム偏向の様子を説明するための概念図である。 実施の形態1における照射サイクルの一例を示すフロー図である。 実施の形態1におけるビームOFFの状態でステージ移動する場合の一例を示す図である。 実施の形態1における次のショット位置が別のSFに変わる場合の一例を示す図である。 実施の形態1におけるダミーショット時のビーム偏向の様子を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるダミーショットの有無による照射位置の違いの一例を説明するための概念図である。 実施の形態2における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態3における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態3におけるビームON/OFF時のビーム偏向の様子を説明するための概念図である。 実施の形態3におけるダミーショットの有無による照射位置の違いの一例を説明するための概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。図2は、実施の形態1における実描画時におけるビーム偏向の様子を説明するための概念図である。図1及び図2において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例となる。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を有している。電子鏡筒102内には、電子銃201(放出部)、照明レンズ202、ブランカー212(ブランキング偏向器)、第1のアパーチャ部材203(第1の成形アパーチャ部材)、投影レンズ204、偏向器205(成形偏向器)、第2のアパーチャ部材206(第2の成形アパーチャ部材)、対物レンズ207、副偏向器209及び主偏向器208が配置されている。副偏向器209及び主偏向器208によって主副2段の多段偏向器を構成する。また、描画室103内には、XYステージ105が配置されている。XYステージ105上には、被描画対象基板となる試料101が配置される。また、ブランカー212は、例えば、一対の電極で構成される。電極は一対に限定されるものではなく、電極間を電子ビーム200が通過する対となる対向する電極を備えていればよく、4極、或いはそれ以上の複数の電極でも構わない。また、偏向器205、副偏向器209及び主偏向器208は、例えば、4極、或いは8極の電極を備えている。或いはそれ以上の複数の電極でも構わない。
また、配置順序は、例えば、電子銃201、ブランカー212、第1のアパーチャ部材203、偏向器205、第2のアパーチャ部材206、対物レンズ207、副偏向器209、主偏向器208、及びXYステージ105の順で配置されている。対物レンズ207、副偏向器209、及び主偏向器208の順序は逆でも同位置でも構わない。また、電子鏡筒102内およびXYステージ105が配置された描画室103内は、図示していない真空ポンプにより真空引きされ、大気圧よりも低い圧力となる真空雰囲気となっている。
制御部160は、制御計算機110、メモリ111、描画用の偏向制御回路120、ダミーショット用の偏向制御回路122、デジタル・アナログ変換アンプ(DACアンプ)130,132、及び記憶装置140を有している。記憶装置140は、例えば、磁気ディスク装置等を用いると好適である。制御計算機110、メモリ111、描画用の偏向制御回路120、ダミーショット用の偏向制御回路122(偏向制御部)、及び記憶装置140は、図示しないバスにより互いに接続されている。偏向制御回路120は、DACアンプ130を介してブランカー212に接続され、DACアンプ132を介して偏向器205に接続されている。偏向制御回路120は、ブランカー212及び偏向器205を制御する。また、外部から入力された描画データは記憶装置140(記憶部)に格納される。制御計算機110内には、描画データ処理部112とダミーショット照射サイクル(Duty)演算部114とが配置される。
描画データ処理部112とダミーショットDuty演算部114の各機能は、コンピュータを動作させるソフトウェアで構成してもよいし、或いは、電気的回路によるハードウェアにより構成してもよい。或いは、両者の組み合わせでもよい。或いは、ソフトウェアとファームウェアの組み合わせでもよい。制御計算機110に入力される情報や制御計算機110内で演算された情報はその都度メモリ111に格納される。
図1及び図2では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。描画装置100にとって、その他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
まず、描画データ処理部112で描画データに対して複数段のデータ処理を行なう。これにより、描画データをショットデータに変換し、偏向制御回路120に出力される。偏向制御回路120内では、ショットデータを用いてブランカー212及び偏向器205を制御するための制御信号を生成する。そして、図示しないその他の制御回路等により制御された電子銃201から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴(開口部222)を持つ第1のアパーチャ部材203の開口部222全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ部材203を通過した第1のアパーチャ部材像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ部材206上に投影される。かかる第2のアパーチャ部材206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向制御回路120によって制御された偏向器205によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。すなわち、1ショット用のビームが成形される。電子ビーム200は、第1のアパーチャ部材203の開口部222と第2のアパーチャ部材206の可変成形開口224の両方を通過することでビーム形状と寸法を変化させる。そして、第2のアパーチャ部材206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、所定の倍率で縮小された後、対物レンズ207により焦点を合わせ、主偏向器208及び副偏向器209により偏向され、移動可能に配置されたXYステージ105上のレジストが塗布された試料101上の所望する位置に照射される。このように第2のアパーチャ像の電子ビーム200が所望の位置に照射されることで試料101上に所望のパターンが描画される。
また、試料101の描画領域は、主偏向器208で偏向可能な幅で短冊状のストライプ領域に仮想分割され、ストライプ領域毎に描画を行なっていく。描画の際は、XYステージ105が、ストライプ領域毎に一定方向(例えば、X方向)に連続移動しながら描画が行なわれる。そして、副偏向器209で偏向可能な偏向領域となるサブフィールド(SF)上の基準位置に主偏向器208で偏向し、副偏向器209でかかるSF内の所望する位置に各ショットの電子ビームを偏向する。主偏向器208は、該当するSF内の描画が終了するまでXYステージ105の移動に追従しながらSF上の基準位置に偏向位置を合わせ続ける。
図3は、実施の形態1における照射サイクルの一例を示すフロー図である。照射サイクルは、ビームON時間とビームOFF時間により構成される。そして、ビームONの場合(ビームON時間中は)、ブランカー212には電圧が0Vに設定され、電子銃201から出た電子ビーム200が、照明レンズ202により図1の実線或いは図2(a)に示したように第1のアパーチャ部材全体を照明する。そして、上述したような軌道を通って、成形された電子ビーム200が試料101の所望の位置に照射される。
これに対して、ビームOFF(ブランキング電圧がVb)の場合(ビームOFF時間中は)、偏向制御回路120から出力されたブランキング信号がDACアンプ130でアナログ信号(電圧)に変換され、増幅された上でブランカー212に印加される。ブランカー212の対向電極には他方と正負の符号が逆になる電圧がそれぞれ印加されている。ブランカー212に電圧が印加されると、電子ビーム200が偏向され、図1の点線或いは図2(b)に示したように電子ビーム200全体が下流側の第1のアパーチャ部材203の開口部222以外の遮へい部に照射される。これにより、第1のアパーチャ部材203で電子ビーム200全体がカットされ、それ以降には照射されなくなる。
以上のようにビームのON/OFFを行なうことで、1つのショットが試料面に照射され、必要な箇所に必要な照射量の電子ビーム200のショットを行なうことができる。かかる構成にすることにより可変成形型(VSB型)EB描画装置とすることができる。かかるビームのON/OFFを繰り返しながら各ショットの成形された電子ビーム200を順に照射して試料101に所望のパターンを描画する。
ここで、ビームOFF時間中は、第1のアパーチャ部材203の遮へい部に照射された電子ビーム200の反射電子や2次電子がブランカー212に到達し、ブランカー212をチャージアップさせることになる。上述した照射サイクルは、前後のショット位置の位置関係や使用するレジスト材によって任意に設定されるが、同一のSF内でショットを繰り返す程度では照射サイクルの違いによるブランカー212へのチャージアップの状況の変化は許容範囲である。しかし、ビームOFF時間が大幅に長い場合にはブランカー212へのチャージアップの状況が大きく変化する。
図4は、実施の形態1におけるビームOFFの状態でステージ移動する場合の一例を示す図である。図4に示すように、例えば、試料101上にチップAとチップBのパターンを描画する。そして、チップAの領域の描画が終了した後は、チップBの描画開始位置に照射位置を合わせることになる。通常、チップAの領域の描画が終了した位置A1とチップBの描画開始位置B1との間の距離は、主偏向領域より離れている場合が一般的であるので、XYステージ105を移動させることにより主偏向器208で偏向可能な位置まで試料101を移動させる必要がある。かかる移動時間の間は、ビームを試料101に到達させないようにする必要があるため、何らの対策をとらない場合、第1のアパーチャ203でビームをカットすることになる。かかる場合、移動時間の間ずっとブランカー212をチャージアップさせ続けることになってしまう。その結果、SF内を連続的にショットしていた際のブランカー212のチャージアップ状況とは大きく状況が変化してしまうことになる。そのため、チップBの描画開始位置での最初のショットはチャージアップされたことに起因して発生した電場や磁場の影響により電子ビーム200が偏向されてしまう。その結果、ビーム形状や位置に誤差を生じさせることになる。
図5は、実施の形態1における次のショット位置が別のSFに変わる場合の一例を示す図である。図5に示すように、SF10内の描画が終了した後に、別のSF12、例えば、隣のSF12を描画する。その際、SF10内の最後のショット20の後には、SF12の最初のショット22の位置に照射位置を合わせることになる。SFが変化する場合には、主偏向器208でセトリング時間が必要となる。かかるセトリング時間の間は、ビームを試料101に到達させないようにする必要があるため、何らの対策をとらない場合、第1のアパーチャ203でビームをカットすることになる。かかる場合、セトリング時間の間ずっとブランカー212をチャージアップさせ続けることになってしまう。その結果、SF10内を連続的にショットしていた際のブランカー212のチャージアップ状況とは大きく状況が変化してしまうことになる。そのため、SF12内での最初のショット22はチャージアップされたことに起因して発生した電場や磁場の影響により電子ビーム200が偏向されてしまう。その結果、ビーム形状や位置に誤差を生じさせることになる。
そこで、実施の形態1では、ブランカー212及びブランカー212の付近の部材へのチャージアップ状況が、同じSF内を連続的にショットしていた際のブランカー212及び付近の部材のチャージアップ状況と大きく状況が変化しないように以下のように動作させる。
図6は、実施の形態1におけるダミーショット時のビーム偏向の様子を説明するための概念図である。実施の形態1では、図4で示した本来ビームOFFした状態で主偏向器208により偏向可能な位置までXYステージ105を移動させる移動時間が生じる場合や、図5に示したように主偏向器208のセトリング時間が生じる場合には、ダミーショット(或いはダミースキャンとも言う)を行なう。言い換えれば、副偏向器209の偏向領域となるSFを超えた試料101上のショット位置に次の電子ビーム200のショットを照射する際にかかるショット位置への電子ビーム200の照射が可能となるまでの所定の時間中に、ダミーショットを行なう。ダミーショットでは、かかる本来ビームOFFとなる時間においても図6(a)及び図6(b)に示すように、ビームON/OFF動作をブランカー212に行なわせる。そして、かかるビームON/OFFの照射サイクルを実描画時と同等な周波数で繰り返す。かかるダミーショットにより、かかる時間中も、ブランカー212及びブランカー212の付近の部材へのチャージアップ状況が、同じSF内を連続的にショットしていた際のブランカー212及び付近の部材のチャージアップ状況と大きく状況が変化しないようにすることができる。その結果、ダミーショットから実描画へと移った際にもチャージアップ状況の変化が実質的に無いと同等なので電場や磁場の変動がほとんど無くビーム形状や位置に誤差を生じさせないようにできる。
ここで、図6(b)に示すように、ダミーショットの際のビームOFF時間中は、同じSF内を連続的にショットしていた際と同様、第1のアパーチャ203でビームをカットすることになる。しかし、ダミーショットの際のビームON時間中は、何ら対策をしなければビームが試料101上に到達してしまうおそれがある。そこで、実施の形態1では、偏向器205が、ダミーショットを行なっている時間の間中、第2のアパーチャ部材206上で電子ビーム200全体が遮へいされる位置に第1のアパーチャ部材203を通過した電子ビーム200全体を偏向する。これにより、ビームONの際でもビームをカットすることができ、試料101上へのビーム到達を防ぐことができる。
ここで、描画データ処理部112で処理されたショットデータはダミーショットDuty演算部114にも出力される。そして、ダミーショットDuty演算部114は、ダミーショットを行なうための照射サイクル(Duty)を演算する。
そして、ダミーショット用の偏向制御部となる偏向制御回路122は、ダミーショットを行なう時間の間中、ダミーショットDuty演算部114によりダミーショット用に演算された照射サイクルに応じてブランカー212を制御する。ダミーショットの際のビームOFF時間中は、偏向制御回路122から出力されたブランキング信号がDACアンプ132でアナログ信号(電圧)に変換され、増幅された上でブランカー212に印加される。ブランカー212の対向電極には他方と正負の符号が逆になる電圧がそれぞれ印加されている。ブランカー212に電圧が印加されると、電子ビーム200が偏向され、図1の点線或いは図6(b)に示したように電子ビーム200全体が下流側の第1のアパーチャ部材203の開口部222以外の遮へい部に照射される。これにより、第1のアパーチャ部材203で電子ビーム200全体がカットされ、それ以降には照射されなくなる。
また、偏向制御回路122は、ダミーショットを行なう時間の間中、図1の点線或いは図6(a)に示したように偏向器205が、第2のアパーチャ部材206上で電子ビーム200全体が遮へいされる位置に第1のアパーチャ部材203を通過した電子ビーム200全体を偏向するように制御する。ダミーショットを行なう時間の間中、偏向制御回路122から出力された制御信号(ブランキング信号)がDACアンプ132でアナログ信号(電圧)に変換され、増幅された上で偏向器205に印加される。偏向器205にブランキング用の電圧が印加されると、電子ビーム200が偏向され、図1の点線或いは図6(a)に示したように電子ビーム200全体が第2のアパーチャ部材206の可変成形開口224以外の遮へい部に照射される。これにより、第2のアパーチャ部材206で電子ビーム200全体がカットされ、それ以降には照射されなくなる。
描画データには、描画レイアウト情報が定義される。そこで、ダミーショットを行なう際の照射サイクルは、かかる描画レイアウト情報を用いて演算されると好適である。例えば、ダミーショットDuty演算部114は、ダミーショットを行なうための照射サイクルとして、描画レイアウト情報から得られる描画レイアウトで決定される照射サイクルの平均値を求める。或いは、ダミーショット後の次の電子ビーム200のショットに用いる照射サイクルと同じ照射サイクルになるように演算しても好適である。例えば、次にショットするSFのデータからかかるSF内の最初のショット用の照射サイクルを求めればよい。
図7は、実施の形態1におけるダミーショットの有無による照射位置の違いの一例を説明するための概念図である。ダミーショットを行なわない場合、図7(a)に示すように、長いビームOFF状態からの描画移行時に第1のアパーチャ部材203上の電子ビーム200の照射位置がずれてしまう。その結果、開口部222全体が照射されなくなる場合があり得る。かかる第1のアパーチャ像が第2のアパーチャ部材206で成形されてもビーム形状が所望する形状にはならない。これに対し、実施の形態1におけるダミーショットを行なうことで、図7(b)に示すように、長いビームOFF状態からの描画移行時に電子ビーム200の照射位置がずれないので開口部222全体が照射される。その結果、第2のアパーチャ部材206で所望の形状に成形することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、試料101面にビームが到達しない期間も、ある照射サイクルを保った状態になるように動作させることで、ブランカー212やブランカー付近の部材のチャージアップの状況変化を抑制できる。その結果、チャージアップに起因する次のショット、すなわち描画移行時での位置ずれや寸法誤差といった急激なビームドリフトを避けることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、ビーム成形用の偏向器205でダミーショット時のブランキングをおこなったが、これに限るものではない。
図8は、実施の形態2における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。図8において、アライメントコイル216とコイル制御回路124が追加された点以外は図1と同様である。
実施の形態2では、アライメントコイル216が、ダミーショットを行なう時間の間中、第2のアパーチャ部材206上における電子ビーム200全体が遮へいされる位置に第1のアパーチャ部材203を通過した電子ビーム200の光軸を移動させる。コイル制御回路124は、偏向制御回路122から制御信号を入力し、制御信号に沿って、アライメントコイル216にダミーショットを行なう時間の間中、ブランキング用の電流を流す。アライメントコイル216にブランキング用の電流が流されると、電子ビーム200の光軸が移動し、図8の点線に示したように電子ビーム200全体が第2のアパーチャ部材206の可変成形開口224以外の遮へい部に照射される。これにより、第2のアパーチャ部材206で電子ビーム200全体がカットされ、それ以降には照射されなくなる。その他の内容は実施の形態1と同様である。
以上のように、アライメントコイル216等のコイルを用いてダミーショット時のブランキングをおこなっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、本来ビーム成形用に用いるための第1のアパーチャ部材203を流用して、ビームOFF時に電子ビーム200を遮へいしていたがこれに限るものではない。
図9は、実施の形態3における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。図9において、ブランキングアパーチャ部材214が追加された点以外は図1と同様である。図9では、ブランカー212と第1のアパーチャ部材203の間に、さらに、ブランキングアパーチャ部材214が配置される。
図10は、実施の形態3におけるビームON/OFF時のビーム偏向の様子を説明するための概念図である。ビームONの場合(ビームON時間中は)、ブランカー212には電圧が0Vに設定され、電子銃201から出た電子ビーム200が、照明レンズ202により図9の実線及び図10に示したようにブランキングアパーチャ部材214の開口部を通過する。そして、上述したような軌道を通って、成形された電子ビーム200が試料101の所望の位置に照射される。
これに対して、ビームOFF(ブランキング電圧がVb)の場合(ビームOFF時間中は)、偏向制御回路120から出力されたブランキング信号がDACアンプ130でアナログ信号(電圧)に変換され、増幅された上でブランカー212に印加される。ブランカー212の対向電極には他方と正負の符号が逆になる電圧がそれぞれ印加されている。ブランカー212に電圧が印加されると、電子ビーム200が偏向され、図9の点線及び図10に示したように電子ビーム200全体が下流側のブランキングアパーチャ部材214の開口部以外の遮へい部に照射される。これにより、ブランキングアパーチャ部材214で電子ビーム200全体がカットされ、それ以降には照射されなくなる。
図9で示した構成においても、ビームOFF時は、ブランキングアパーチャ部材214からの反射電子や2次電子がブランカー212に到達することになる。よって、実施の形態1,2と同様、副偏向器209の偏向領域となるSFを超えた試料101上のショット位置に次の電子ビーム200のショットを照射する際にかかるショット位置への電子ビーム200の照射が可能となるまでの所定の時間中、ダミーショットを行なう。その他の内容は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態3におけるダミーショットの有無による照射位置の違いの一例を説明するための概念図である。ダミーショットを行なわない場合、図11(a)に示すように、長いビームOFF状態からの描画移行時にブランキングアパーチャ部材214上の電子ビーム200の照射位置がずれてしまう。その結果、本来通過すべきビームの一部がカットされてしまう。かかるビームが、第1と第2のアパーチャ部材で成形されてもビーム形状が所望する形状にはならないことがあり得る。これに対し、実施の形態1におけるダミーショットを行なうことで、図11(b)に示すように、長いビームOFF状態からの描画移行時に電子ビーム200の照射位置がずれないので本来通過すべきビームすべてが開口部を通過する。その結果、高精度に描画を行なうことができる。
以上のように、ブランキング専用の制限アパーチャを用いてダミーショット時のブランキングをおこなっても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置、描画方法及び荷電粒子ビームの光軸ずれ補正方法は、本発明の範囲に包含される。
10,12 SF
20,22 ショット
100 描画装置
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
111 メモリ
112 描画データ処理部
114 ダミーショットDuty演算部
120,122 偏向制御回路
124 コイル制御回路
130,132 DACアンプ
140 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ部材
204 投影レンズ
205 偏向器
206,420 第2のアパーチャ部材
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
212 ブランカー
214 ブランキングアパーチャ部材
216 アライメントコイル
222 開口部
224,421 可変成形開口
330 電子線
340 試料
411 開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 被描画対象基板を配置するステージと、
    荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、前記ビームON時間に前記荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を遮へいする第1のアパーチャ部材と、
    前記第1のアパーチャ部材上に配置され、前記照射サイクルに応じて前記ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を前記第1のアパーチャ部材上で前記荷電粒子ビーム全体が遮蔽される位置へと偏向するブランカーと、
    前記第1のアパーチャ部材下に配置され、前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームを成形する第2のアパーチャ部材と、
    前記第1と第2のアパーチャ部材の間に配置され、前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームを前記第2のアパーチャ部材上に偏向する成形偏向器と、
    前記第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された前記荷電粒子ビームを前記被描画対象基板上の所望の位置に偏向する主副2段の多段偏向器と、
    前記多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた前記被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際に前記ショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための前記照射サイクルを演算する演算部と、
    前記所定の時間の間中、前記演算部によりダミーショット用に演算された前記照射サイクルに応じて前記ブランカーを制御するダミーショット用の偏向制御部と、
    を備え、
    前記成形偏向器は、前記所定の時間の間中、前記第2のアパーチャ部材上で前記荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置に前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビーム全体を偏向することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 被描画対象基板を配置するステージと、
    荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、前記ビームON時間に前記荷電粒子ビームを通過させ、前記ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を遮へいする第1のアパーチャ部材と、
    前記第1のアパーチャ部材上に配置され、前記照射サイクルに応じて前記ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を前記第1のアパーチャ部材上で前記荷電粒子ビーム全体が遮蔽される位置へと偏向するブランカーと、
    前記第1のアパーチャ部材下に配置され、前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームを成形する第2のアパーチャ部材と、
    前記第1と第2のアパーチャ部材の間に配置され、前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームを前記第2のアパーチャ部材上に偏向する成形偏向器と、
    前記第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された前記荷電粒子ビームを前記被描画対象基板上の所望の位置に偏向する主副2段の多段偏向器と、
    前記多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた前記被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際に前記ショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための前記照射サイクルを演算する演算部と、
    前記所定の時間の間中、前記演算部によりダミーショット用に演算された前記照射サイクルに応じて前記ブランカーを制御するダミーショット用の偏向制御部と、
    前記所定の時間の間中、前記第2のアパーチャ部材上における前記荷電粒子ビーム全体が遮へいされる位置に前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームの光軸を移動させるコイルと、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 描画レイアウト情報が定義された描画データが入力され、記憶する記憶部をさらに備え、
    前記ダミーショットを行なうための前記照射サイクルは、前記描画レイアウト情報を用いて演算されることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記ダミーショットを行なうための前記照射サイクルは、前記次の荷電粒子ビームのショットに用いる照射サイクルと同じ照射サイクルになるように演算されることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 荷電粒子ビームを放出する工程と、
    ビームON時間とビームOFF時間から構成される照射サイクルに応じて、ブランカーと第1のアパーチャ部材とを用いて、前記ビームON時間に前記荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
    成形偏向器と前記第1のアパーチャ部材下に配置された第2のアパーチャ部材とを用いて、前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビームを成形する工程と、
    主副2段の多段偏向器を用いて、前記第2のアパーチャ部材を通過することによって成形された前記荷電粒子ビームを前記被描画対象基板上の所望の位置に偏向する工程と、
    前記多段偏向器のうち狭い領域を偏向領域とする副偏向器の偏向領域を超えた前記被描画対象基板上のショット位置に次の荷電粒子ビームのショットを照射する際に前記ショット位置への荷電粒子ビームの照射が可能となるまでの所定の時間内に、ダミーショットを行なうための前記照射サイクルを演算する工程と、
    前記所定の時間の間中、前記ダミーショット用に演算された前記照射サイクルに応じて、前記ブランカーと前記第1のアパーチャ部材とを用いて、ビームON時間に前記荷電粒子ビームを通過させ、ビームOFF時間に前記荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
    前記所定の時間の間中、前記第2のアパーチャ部材で前記第1のアパーチャ部材を通過した前記荷電粒子ビーム全体を遮へいする工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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