JP2010267556A - 燃料電池の排ガス消音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池からの排ガス放出の際の消音効果の維持が可能な燃料電池の排ガス消音装置を提供する。
【解決手段】排ガス消音装置10は、筒状の排気パイプ20と、当該パイプの外周壁に装着・固定された有底のケース30とを備える。ケース30は、ケース開口側にて排気パイプ20の外周壁と接合され、排気パイプ外周壁の多列の通気孔22を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間を形成し、この消音用空間に吸音材を繰り返し折り返して収容する。ケース30は、その天井壁となるケース外周壁32に周壁外表面側で凹の凹条34を排気パイプ軸周りに備え、凹条34の反転形状の凸条を消音用空間の内側に凸に形成する。この凸条は、消音用空間に収容済みの吸音材40と排気パイプ軸周りで干渉する。
【選択図】図1
【解決手段】排ガス消音装置10は、筒状の排気パイプ20と、当該パイプの外周壁に装着・固定された有底のケース30とを備える。ケース30は、ケース開口側にて排気パイプ20の外周壁と接合され、排気パイプ外周壁の多列の通気孔22を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間を形成し、この消音用空間に吸音材を繰り返し折り返して収容する。ケース30は、その天井壁となるケース外周壁32に周壁外表面側で凹の凹条34を排気パイプ軸周りに備え、凹条34の反転形状の凸条を消音用空間の内側に凸に形成する。この凸条は、消音用空間に収容済みの吸音材40と排気パイプ軸周りで干渉する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池の排ガス消音装置に関する。
燃料電池では、アノードとカソードに供給されて電気化学反応に供された後のガスが排出される。この排ガスは、希釈された後に排気パイプを通過して放出孔から大気放出されるが、パイプ通過の消音が図られている(例えば、特許文献1)。
上記特許文献では、燃料電池からの排ガスは電気化学反応により生成された水分を含有するという特性に配慮した上での排ガス消音が図られている。ところが、消音に用いる吸音材では、繊維を用いる都合上、経年変化による嵩の低下等に起因して消音効果が低下することが危惧される。
本発明は、上記した課題を踏まえ、燃料電池からの排ガス放出の際の消音効果の維持を図ることをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用:燃料電池の排ガス消音装置]
燃料電池の排ガス消音装置であって、
前記燃料電池からの排ガスを放出口まで通過させる排気パイプと、
該排気パイプの外周壁に穿孔された通気孔を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間を形成し、該消音用空間に吸音材を収容するケースとを備え、
該ケースは、前記消音用空間の側に凸の凸部を、前記消音用空間において前記パイプ軸方向に延びるケース外周壁に前記排気パイプの軸周りに有する
ことを要旨とする。
燃料電池の排ガス消音装置であって、
前記燃料電池からの排ガスを放出口まで通過させる排気パイプと、
該排気パイプの外周壁に穿孔された通気孔を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間を形成し、該消音用空間に吸音材を収容するケースとを備え、
該ケースは、前記消音用空間の側に凸の凸部を、前記消音用空間において前記パイプ軸方向に延びるケース外周壁に前記排気パイプの軸周りに有する
ことを要旨とする。
上記構成の燃料電池の排ガス消音装置では、消音用空間においてパイプ軸方向に延びるケース外周壁の凸部に、消音用空間の側に凸の凸部を備えるので、この凸部は、消音用空間に収容済みの吸音材と干渉する。しかも、この凸部は、排気パイプの軸周りに存在することから、凸部と吸音材の干渉はパイプ軸周りで起きる。よって、消音用空間に収容された吸音材の嵩が低下しても、吸音材とケース外周壁の凸部との干渉がある限りにおいて、パイプ軸方向の吸音材のズレを抑制できる。このため、上記構成の燃料電池の排ガス消音装置によれば、消音用空間に収容した吸音材のパイプ軸方向のズレに起因する消音効果の低下を抑制でき、吸音材収容当初の消音効果を維持できる。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の実施例としての排ガス消音装置10の概略斜視図、図2は図1における2−2線に沿った横断面を概略的に示す断面図、図3は図1における3−3線に沿った縦断面の要部を概略的に示す断面図である。
図示するように、排ガス消音装置10は、筒状で金属製の排気パイプ20と、当該パイプの外周壁に装着された金属製のケース30とを備える。排気パイプ20は、図示しない燃料電池からの排ガスの流路を形成し、排ガスを図示しない放出口まで通過させて大気放出する。なお、排ガスは、アノード・カソードに供給されたオフガスであることから、電気化学反応に供されなかった余剰の燃料ガスと酸素含有ガス(空気)および生成水を含むことから、この排気パイプ20におけるケース30の装着箇所に至る前に予め希釈化されている。
ケース30は、有底形状に金属鋼板をプレス成型したプレス成型品であり、ケース開口側にて排気パイプ20の外周壁と接合される。ケース30の接合箇所は、排気パイプ20の外周壁に多列に穿孔された通気孔22の穿孔領域に重なる箇所であり、ケース30は接合箇所にて排気パイプ20に溶接される。これにより、ケース30は、多列の通気孔22を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間31を形成し、この消音用空間31に吸音材40を収容する。
吸音材40は、ポリプロピレン等の有機樹脂製の短繊維を用いた不織布シートを折り返して重ねた形態で消音用空間31に隙なく収容される。この場合、不織布シートは、例えばシリコーン系の撥水剤への含浸等の手法を経て撥水性を備えているので、吸音材40は、その折り返しのシート領域表面および不織布内空隙表面において、撥水性を呈する。
上記の吸音材40を消音用空間31に収容するケース30は、排気パイプ20への装着状態において天井壁となるケース外周壁32に、その周壁外表面側で凹の凹条34を備える。この凹条34は、ケース外周壁32において排気パイプ20の軸周りに形成されていることから、消音用空間31の内側に凸の凸条35を形成する。この凸条35は、凹条34の反転形状であることから、消音用空間31において排気パイプ20の軸周り凸となり、消音用空間31に収容済みの吸音材40と干渉する。また、凸条35は、この干渉箇所において、吸音材40を排気パイプ20の外周壁側に押し付ける。凸条35の形成のための凹条34は、ケース30のプレス成型の際に予め形成するようにできるほか、消音用空間31への吸音材40の収容後に、ケース外周壁32に形成することもできる。
この排ガス消音装置10は、燃料電池から排気パイプ20に入り込んだ排ガスを、その多くをパイプ経路に沿って下流側に通過させつつ、排ガスの一部を排気パイプ20の通気孔22から消音用空間31に入り込ませる。消音用空間31には、吸音材40が隙なく折り返して収容されている。排ガスには、燃料電池での生成水が含まれているが、吸音材40は、撥水性を有することから、水分による不織布内空隙の閉塞を抑制するので、消音用空間31への排ガスの入り込みに伴い消音効果を呈する。
以上説明した実施例の排ガス消音装置10では、ケース30にて通気孔22を取り囲むよう形成した消音用空間31において、消音用空間31の側に凸の凸条35を消音用空間31に収容済みの吸音材40と干渉させる。そして、この凸条35をケース外周壁32の範囲ではあるものの、排気パイプ20の軸周りに存在させて、凸条35と吸音材40の干渉をパイプ軸周りで起きるようにする。よって、消音用空間31に収容された吸音材40の嵩が低下しても、例えば、折り返して重なる吸音材40の隙間が小さくなっても、凸条35が吸音材40に干渉している状況下において、パイプ軸方向の吸音材40のズレを抑制できる。このため、本実施例の排ガス消音装置10によれば、消音用空間31に収容した吸音材40のパイプ軸方向のズレに起因する消音効果の低下を抑制でき、吸音材40の収容当初の消音効果を維持できる。
次に、変形例について順次説明する。図4は図1相当図であり変形例の排ガス消音装置10Aの概略斜視図である。この排ガス消音装置10Aでは、消音用空間31の側に凸の凸条35に代えて、複数の凸部を消音用空間31の内側においてパイプ軸周りに並べる形態を採用した。つまり、図4に示すように、排ガス消音装置10Aは、ケース30Aのケース外周壁32に、周壁外表面側に凹の陥没孔34Aを複数備える。この陥没孔34Aは、ケース外周壁32において排気パイプ20の軸周りに列状(本変形例では3列)に形成されていることから、消音用空間31の内側に凸の突起を排気パイプ軸周りに列状に複数形成する。そして、陥没孔34Aで形成される突起にあっても、消音用空間31に収容済みの吸音材40とパイプ軸周りにおいて干渉する。よって、図4に示す変形例の排ガス消音装置10Aにあっても、上記した効果を奏することができる。なお、この変形例では、凸条35をパイプ軸周りに多列に備えるが、凸条35をパイプ軸周りに一列とすることもできる。
図5は第2実施例の排ガス消音装置10Bの概略側面図、図6は図5における6−6線に沿った横断面を概略的に示す断面図である。
図示するように、この排ガス消音装置10Bは、筒状の排気パイプ20とその外側のケース30Bを備える。排気パイプ20は、図6に示すように通気孔22を周壁周りに等ピッチで多列に備える。ケース30Bは、パイプ軸方向に亘る通気孔22の穿孔領域において通気孔22を取り囲みつつ排気パイプ20の外周壁全域を取り囲み、その内部空間を消音用空間31とする。吸音材40は、帯状の不織布を排気パイプ20の周囲に繰り返して巻き付けられて、消音用空間31に収容されている。なお、図6においては、巻かれた吸音材40が離れて描画されているが、上記のように巻き取り形成することから、それぞれの巻き取り周の吸音材40は隙なく重なり合うことになる。
図5では、ケース30Bがケース外周壁32Bの周壁外表面側で凹の凹条34を備える形態と、周壁外周面側で凹の陥没孔34Aを多列列状に外周壁周りに備える形態を示している。この凹条34は、先に説明した排ガス消音装置10と同様、ケース外周壁32Bにおいて排気パイプ20の軸周りに形成されている。よって、凹条34は、その反転形状である凸条を消音用空間31の内側に排気パイプ20の軸周りに形成し、凸条を消音用空間31に収容済みの吸音材40と干渉させる。陥没孔34Aについても同様であり、ケース外周壁32Bの外周壁周りの多列の陥没孔34Aは、その反転形状である凸部を多列に消音用空間31の内側に形成し、この凸部を吸音材40と干渉させる。
上記した排ガス消音装置10Bの製造に際しては、通気孔22が穿孔済みの排気パイプ20に対して、吸音材40の巻付先端40Sを排気パイプ20の外周壁面に接合させ、その接合状態を維持したまま、帯状の不織布のまき付けを開始する。そして、不織布巻き付け径が消音用空間31の内径と同じ、或いはその内径よりやや大きくなった時点で、不織布巻き付けを止め、巻付終端40Eをその内側の不織布に接着剤等で固定する。この状態で、巻き付け済みの吸音材40がケース30Bで覆われるよう、ケース30Bをセットし、ケース両端のケーススカート37にてケース30Bを排気パイプ20に溶接・固定する。その後、プレスダイスにて、ケース30Bのケース外周壁32Bに凹条34をケース一方端側・他端側にパイプ軸周り全周に亘ってプレス成型する。これにより、消音用空間31においては、既述したように凹条34の反転形状の凸条がパイプ軸周り全周に亘って形成される。
本実施例では、図6に示すように、排ガス消音装置10Bの天地と巻付先端40Sおよび巻付終端40Eの関係を規定することとした。つまり、図6におけるパイプ中心軸を通る水平線から巻付先端40Sの位置までの角度と、同じ水平線から巻付終端40Eの位置までの角度が、共に水平線に対して+45度〜−45度の範囲となるようにし、先端・終端がこの角度範囲に位置するようにした。具体的には、ケース30Bのセットの際に、吸音材40の先端・終端が上記角度範囲に位置する様にして、ケース30Bには、ケース外周壁32Bの最上部に天井マークを打刻する。こうすれば、天井マークを上にして排ガス消音装置10Bを組み込むことで、消音用空間31においては、吸音材40の先端・終端が上記角度範囲に位置することになる。
上記した排ガス消音装置10Bにあっても、ケース30Bのケース外周壁32Bに形成した凹条34の反転形状の凸条、もしくは列状の陥没孔34Aの反転形状の列状の凸部を、消音用空間31の内側においてパイプ軸周り全周に亘って備え、消音用空間31に収容済みの吸音材40と干渉させる。よって、既述した効果を奏することができる。
加えて、排ガス消音装置10Bでは、排気パイプ20に対する吸音材40の巻付先端40Sと巻付終端40Eの位置を既述したように規定した上で、ケース30Bの天井マーク(図6参照)を上にして組み込むようにした。よって、次の利点がある。
吸音材40は、撥水性を有することから、消音用空間31に通気孔22を経て流入した排ガス中の水分は、吸音材40に付着したままとはなり難く、消音用空間31の最外周側でケース内壁下端側は、巻付終端40Eを含む吸音材40の巻き取りシート範囲とケース外周壁32Bの内周壁との間において水が貯まり易い。しかしながら、巻付終端40Eの位置が上記した位置にあれば、巻付終端40Eを含む吸音材40の巻き取りシート範囲とその範囲に内側で重なる巻き取りシート範囲との間に、ケース内壁下端側の水が毛細管現象により浸透することを抑制できる。排気パイプ20の外周壁側も同様であり、パイプ外周壁下端側において、パイプ外周壁と、排気パイプ20に巻き取られた最内周側の巻き取りシート範囲との間に貯まった水が、巻付先端40Sを含む吸音材40の巻き取りシート範囲とその範囲に外側で重なる巻き取りシート範囲との間に浸透することを抑制できる。このため、消音用空間31での消音効果を損なわないようにできる。なお、上記のようにして貯まった水は、ケース30Bの下流側のケーススカート37に排水用の孔を設けること等で、容易に装置外に排出できる。
上記した排ガス消音装置10Bでは、ケース30Bを排気パイプ20と同心に設置したが、燃料電池の設置状況(例えば車両搭載)によっては、ケース30Bを排気パイプ20と偏心設置せざるを得ない場合がある。図7は排気パイプ20とケース30Cとを偏心配置した変形例の排ガス消音装置10Cの横断面を概略的に示す断面図である。
図示するように、この排ガス消音装置10Cは、吸音材40となる帯状の不織布を排気パイプ20の周囲に繰り返して巻き付けるに当たり、不織布を巻き付けるたびに、或いは所定回数巻き付けるごとに、矩形状シート39a、39b・・・をパイプ上方箇所に介在させる。そして、その介在した矩形状シートに重ねて不織布を巻き付ける。これを繰り返すことで、排気パイプ20の外周には、矩形状シート未介在の箇所では不織布シートが重なり、矩形状シート介在箇所ではシート介在の分だけ膨らんで不織布シートが重なるように偏心した不織布シートからなる吸音材40が形成される。ケース30Cにあっては、通気孔22の穿孔領域において通気孔22を取り囲みつつ排気パイプ20の外周壁全域を取り囲む消音用空間31を形成するものの、上記した不織布巻き付けに伴って偏心した吸音材40を、偏心したまま消音用空間31に収容する。なお、図7においては、矩形状シート39a、39b・・・が異なるものとして描画されているが、同一形状の矩形状シート39aを、その巻き取り箇所に応じて重ねたりすればよい。排気パイプ20については、通気孔22を周壁周りに等ピッチで多列に備える。
図7では、ケース30Cがケース外周壁32Cの周壁外周面側で凹の陥没孔34Aを列状に外周壁周りに備え、消音用空間31の側では陥没孔34Aの反転形状の凸部35Aを列状に形成した形態を示している。この列状の凸部35Aは、先に説明した排ガス消音装置10と同様、ケース外周壁32Cにおいて排気パイプ20の軸周りに消音用空間31の吸音材40と干渉する。よって、既述した効果を奏することができる。
この排ガス消音装置10Cでは、吸音材40の巻き付けと装置取り付けに当たり、排ガス消音装置10Bと同様、装置の天地と巻付先端40Sおよび巻付終端40Eの関係を規定することとした。つまり、図7におけるパイプ中心軸を通る水平線から巻付先端40Sの位置までの角度と、同じ水平線から巻付終端40Eの位置までの角度が、共に水平線に対して下方側45度の範囲となるようにし、先端・終端がこの角度範囲に位置するようにした。具体的には、ケース30Bのセットの際に、吸音材40の先端・終端が上記角度範囲に位置する様にして、ケース30Cの中に吸音材40の偏心巻き付け済みの排気パイプ20を挿入した上で、ケース30Cには、ケース外周壁32Cの最上部に天井マークを打刻する。こうすれば、天井マークを上にして排ガス消音装置10Cを組み込むことで、消音用空間31においては、吸音材40の先端・終端が上記角度範囲に位置することになる。そして、この排ガス消音装置10Cにあっても、排気パイプ20に対する吸音材40の巻付先端40Sと巻付終端40Eの位置の規定と天井マーク(図7参照)を上にした装置組み込みによって、シート間の水の浸透抑制を通して消音用空間31での消音効果を損なわないようにできる。
次に、また別の実施例の排ガス消音装置10Dについて説明する。この実施例の排ガス消音装置10Dは、吸音材40を波状にした上で排気パイプ20の外周壁に巻き付けて形成した点と、屈曲したガス流路とする点で、図5に示した排ガス消音装置10Bと相違する。図8は排ガス消音装置10Dの製造手法を概略的に説明するための説明図、図9は最終製造過程手前の排ガス消音装置10Dを概略的に断面視して示す説明図、図10は排ガス消音装置10Dの最終形態を側面視して示す説明図である。
図8に示すように、排ガス消音装置10Dの製造に際して用いる吸音材40の形成用の不織布シートFSは、不織布シートロールFRから賦形装置200に送り出される。賦形装置200は、送り込まれた不織布シートを波状に賦形しつつ排気パイプ20の側に送り出す。賦形装置200は、この賦形・送り出しを行うため、シート上下に円盤状の賦形ローラをいわゆる千鳥状に備え、上下の賦形ローラを回転させる。このため、賦形装置200を通過した不織布シートFSは、図示するようにシート幅方向に波状とされ、排気パイプ20に巻き取られる。
排気パイプ20への波状の不織布シートFSの巻き取りを所定のシート長に亘って行った後は、図6で説明したようにシートの巻付終端40Eを固定して、図9に示すように、巻き付け済みの吸音材40がケース30Dで覆われるよう、ケース30Dをセットする。次いで、プレスダイスにて、ケース30Dのケース外周壁32Dに凹条34をケース一方端側・他端側にパイプ軸周り全周に亘ってプレス成型する。これにより、消音用空間31においては、既述したように凹条34の反転形状の凸条がパイプ軸周り全周に亘って形成される。吸音材40は、シート幅方向に波状のまま排気パイプ20に巻き取られるが、凸条35の形成箇所においては、この凸条35と干渉する。よって、この排ガス消音装置10Dにあっても、吸音材40のズレの抑制を通して、消音効果を維持できる。なお、巻付先端40Sと巻付終端40Eの位置を規定すれば、上記した効果も奏することができる。
排ガス消音装置10Dでは、既述したようにパイプ経路を屈曲させることから、ケース外周壁32Dへの凹条34の形成は、ケーススカート37によるケース固定の前に行う。つまり、スカート固定の前に、図10に示すように排気パイプ20をその外側のケース外周壁32Dと共に所定の屈曲経路となるよう曲げ加工に処し、その後、ケース両端にケーススカート37を装着して、ケース30Dを排気パイプ20に溶接・固定する。この排ガス消音装置10Dでは、凹条34の反転形状の凸条35(図9参照)と吸音材40の干渉のみならず、吸音材40の波状形状での巻き付け、排気パイプ20およびケース外周壁32Dの屈曲により、吸音材40のパイプ軸方向のズレをより確実に抑制でき、消音効果の維持にも好適である。
本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施可能である。例えば、図5や図9の排ガス消音装置では、凹条34をパイプ軸周りの全周に亘って形成したが、所定ピッチで、例えば、パイプ中心軸から45度ピッチの円弧軌跡で凹条34を形成することもできる。
10、10A〜10D…排ガス消音装置
20…排気パイプ
22…通気孔
30、30A〜30D…ケース
31…消音用空間
32、32B〜32D…ケース外周壁
34…凹条
34A…陥没孔
35…凸条
35A…凸部
37…ケーススカート
39a…矩形状シート
40…吸音材
40E…巻付終端
40S…巻付先端
200…賦形装置
FR…不織布シートロール
FS…不織布シート
20…排気パイプ
22…通気孔
30、30A〜30D…ケース
31…消音用空間
32、32B〜32D…ケース外周壁
34…凹条
34A…陥没孔
35…凸条
35A…凸部
37…ケーススカート
39a…矩形状シート
40…吸音材
40E…巻付終端
40S…巻付先端
200…賦形装置
FR…不織布シートロール
FS…不織布シート
Claims (1)
- 燃料電池の排ガス消音装置であって、
前記燃料電池からの排ガスを放出口まで通過させる排気パイプと、
該排気パイプの外周壁に穿孔された通気孔を取り囲んでパイプ軸方向に延びる消音用空間を形成し、該消音用空間に吸音材を収容するケースとを備え、
該ケースは、前記消音用空間の側に凸の凸部を、前記消音用空間において前記パイプ軸方向に延びるケース外周壁に前記排気パイプの軸周りに有する
燃料電池の排ガス消音装置。
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