JP2010267054A - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ページのもつ意味合い(表紙、裏表紙、付録、印刷開始、印刷終了等)をアプリケーションからプリンタドライバに伝えることで、ユーザが印刷の度に印刷範囲を指定しなくても、意図する印刷範囲の印刷物を出力できるようにする。
【解決手段】アプリケーション201が参照可能な情報を保存する記憶領域の用紙情報リストDB500には、印刷する用紙の「意味合い」を識別するための識別子が登録されている。ページの識別子に対して指定された印刷挙動の情報がプリンタドライバ毎にその記憶領域600乃至602に格納される。アプリケーション201は、ページ作成時に前記識別子をもった識別子をページに割り当てる。プリンタドライバ203は印刷時にページ毎に割り当てられている識別子を認識して、その識別子に応じた印刷挙動を実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は印刷制御機能をもった情報処理装置とその制御方法に関する。本発明は特にアプリケーションから通知される特定の用紙の識別子に対して、プリンタドライバ毎に登録された印刷挙動に従って処理を行う技術に関するものである。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置において実行されるアプリケーションが作成した文書や図等を、プリンタで印刷する際の一般的な手順は以下の通りである。
まず、ユーザ操作に従い、プリンタに対応したプリンタドライバ(以下、単にドライバともいう)のユーザインタフェース(UIと記す)を通して各種印刷に関連する設定を行う。この設定には、例えば、用紙サイズ、用紙の向き、ページレイアウト、印刷方法、カラーモード、スタンプ、スタンプの設定が挙げられる。次にグラフィックエンジン(GDIと記す)がアプリケーションから文書データを受け取り、グラフィックドライバ(GRと記す)に渡す。GRは、文書データをプリンタが解釈できる形式の印刷データに変換し、変換後の印刷データをプリンタに送信して印刷が行われる。
Windows(登録商標)の印刷システムでは、用紙サイズの情報を一括して管理しているシステムがあり、ユーザの設定指示やアプリケーション、プリンタドライバによって、自由に用紙サイズの情報をシステム上に登録できる。また、アプリケーションとプリンタドライバの間で印刷条件情報を送受するための標準的I/F(インタフェース)が用意されている。このI/FではDEVMODEというバイナリデータで、用紙サイズや給紙方法等が受け渡し可能となっている。
上記システムを利用した従来技術として特許文献1が挙げられる。この例ではプリンタドライバで任意の用紙サイズを生成し、その用紙サイズの識別子と対応付けて印刷条件情報を保存している。これにより、ユーザはアプリケーションの用紙設定で登録済みの用紙サイズを指定するだけで、当該用紙サイズに対応する印刷条件情報を用いた印刷を実現できる。
特開2007−179128号公報
しかしながら、GDIを経由する印刷パスにおいて、アプリケーションからプリンタドライバにページのもつ意味合いを伝えることができなかった。ここでページのもつ意味合いとは、実際にユーザが作成したドキュメントの各ページがもつ属性であり、例えば表紙ページ、付録ページ、最終ページ、印刷開始ページ、印刷終了ページ等を意味する。このような意味合いをプリンタドライバのGRに伝えることができないため、以下のような問題が発生していた。
図1は、文書データがアプリケーションからGDIを介してプリンタドライバに送られる様子を概念的に示す。本例では、文書が4ページからなり、それぞれのページのもつ意味合いが「表紙」、「内容」、「最終」、「付録」とされる。
例えば、4ページ分の文書データについて、ユーザが「付録」の意味合いをもったページ(付録ページ)を印刷したくないと考えている場合を想定する。
このような場合、図2に示すように、ユーザはアプリケーションの印刷設定画面で印刷範囲をページ指定によって設定できる。本例では1ページから3ページの指定を行えば、付録ページが印刷されることはない。しかし、印刷の度に設定画面で毎回指定する必要があるため面倒である。さらには、文書データの途中に新たなページを挿入した場合、それまで指定していたページ指定の範囲が変わってしまうので、印刷したいページ番号を再指定する必要があった。
また、図5のように、部単位印刷で文書データを作成するアプリケーションにおいて、割り付け印刷を行った場合にユーザが意図しない印刷結果が生じる。
本例では5ページの文書を3部指定して割り付け印刷を行った場合に、印刷ジョブの最後のページと次の印刷ジョブの最初ページが同じ用紙に割り付けられて、印刷されてしまうという問題があった。例えば、数字5を付したページ部分(1部目における最終ページに相当する)と、数字6を付したページ部分(次の部の1ページ目に相当する)が同じ用紙に印刷されてしまう。これはMicrosoft Excel(登録商標)のように、プリンタドライバには部単位設定であることが通知されない場合に発生する。すなわち設定された部数分だけ繰り返し文書データを送信するアプリケーションを想定している。このような場合、プリンタドライバにはどのページが区切りページであるかを示す情報が通知されないので、上記のような問題が発生してしまっていた。
また、上記した特許文献1では、プリンタドライバの設定画面を使って設定できる印刷条件情報と、用紙名称とを関連付けて記憶している。よって、ユーザが印刷の度にプリンタドライバの設定画面を使って印刷条件情報を設定する手間を省くことはできる。
しかしながら、特許文献1ではその印刷条件情報が適用される範囲を指定することまでは記載されていない。つまり、上述のようにユーザが「付録」を印刷対象から外したいと考える場合には、やはり印刷範囲として1〜3ページ目を指定しなければならず、結果として特許文献1では上記課題を解決することができなかった。
上記課題を解決するための本発明に係る情報処理装置は、ページの識別子に対する印刷挙動を指定する指定手段と、アプリケーションから受けた文書データのページの識別子に対応する印刷挙動を前記指定手段の指定に基づいて決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された印刷挙動が実行される印刷データを生成する生成手段を備える。
本発明によれば、ユーザが印刷の度に印刷範囲を指定しなくても、ユーザの意図する印刷範囲の印刷物を出力することが可能となる。
文書印刷処理の流れを例示した説明図であり、本発明に係る実施形態が解決する課題の一例を示す。 Windows(登録商標)OS上で動作する一般的な印刷アプリケーションが使用する印刷コモンダイアログのUIを例示した図である。 本発明に係る実施形態による文書印刷処理の流れを例示した説明図であり、付録ページを印刷させたくない場合の処理を示す。 Windows(登録商標)OS上で動作する一般的な印刷アプリケーションが使用するページ設定のUIを例示した図である。 文書印刷処理の流れを例示した説明図であり、本発明に係る実施形態が解決する課題の別例を示す。 本発明に係る実施形態による文書印刷処理の流れを例示した説明図であり、図5の課題を解決した例を示す。 印刷システムの構成例を示す図である。 印刷システムの印刷処理に係るソフトウェア構成を例示した図である。 本発明の実施形態に係る印刷システムにおいて、アプリケーションとプリンタドライバの関係、及びプリンタドライバの内部処理についての構成を示す図である。 用紙の「意味合い」を登録するための画面例を示す図である。 用紙の「意味合い」を登録する際のプリンタドライバの基本的な処理を例示したフローチャートである。 用紙の「意味合い」に対して、各プリンタドライバの印刷挙動を関連付けるための起動用の操作ボタンを設けた画面例を示した図である。 用紙の「意味合い」に対して、各プリンタドライバの印刷挙動を関連付けるための設定画面例を示す図である。 登録した用紙の「意味合い」に対して、プリンタドライバの印刷挙動を設定する処理の流れを例示したフローチャートである。 登録した用紙の「意味合い」に対して、各プリンタドライバで登録する印刷挙動を一覧表の形式で例示した図である。 本発明の第1実施形態において用紙の「意味合い」に応じた印刷を行う場合の処理例を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態において用紙の「意味合い」に応じた印刷を行う場合の処理例を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態において用紙の「意味合い」に応じた印刷を行う場合の処理例を示したフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る情報処理装置の一実施形態としてのコンピュータの構成について説明する。図7は、本実施形態のコンピュータを含むプリンタ制御システムの構成を説明するブロック図である。なお、特に断りの無い限り、本発明に係る機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても本発明を適用できる。また、特に断りの無いない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、LANやWAN等のネットワークを介して接続が為されて処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
図7は、ホストコンピュータ300とプリンタ150を用いた構成を示す。
ホストコンピュータ300はCPU(中央演算処理装置)1、RAM(ランダムアクセスメモリ)2とROM(読み出し専用メモリ)3、各種インタフェース(インタフェースをI/Fと略記する)を備える。ROM3はフォント用ROM、プログラム用ROM、データ用ROMから構成される。
CPU1は、プログラム用ROM又は外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算セル等を含む)等が混在した文書処理を実行する。さらに、システムバス4に接続される各デバイスをCPU1が総括的に制御する。
また、このROM3のプログラム用ROM又は外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OSという)等が記憶されている。ROM3のフォント用ROM又は外部メモリ11は上記文書処理の際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM3のデータ用ROM又は外部メモリ11は上記文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶する。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードI/F5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力処理を制御する。ディスプレイI/F6は、ディスプレイ10の表示を制御する。外部メモリI/F7は、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。外部メモリ11は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する。
プリンタI/F8は所定の双方向性インタフェース22を介してプリンタ150に接続されており、プリンタ150との通信制御処理を実行する。なおCPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、ディスプレイ10上でのWYSIWYGを可能にしている。
また、CPU1は、ディスプレイ10上の図示しないマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や印刷モードの選択を含む、プリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える。
プリンタ150はCPU12、RAM13、ROM14と、入力部16、操作部20や印刷部I/F17、外部メモリI/F18を備え、これらはシステムバス15を介して通信可能に接続されている。
CPU12によって実行される制御プログラム等に基づいて、システムバス15に接続された印刷部I/F(プリンタエンジン)17に出力情報としての画像信号が出力される。なお、制御プログラムはROM14のプログラム用ROMや外部メモリ21等に記憶されている。また、ROM14のフォント用ROMは上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶している。ROM14のデータ用ROMは、ハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ21をもたないプリンタの場合、ホストコンピュータ300で利用される情報等を記憶している。
CPU12は入力部16を介してホストコンピュータ300との通信処理が可能となっており、プリンタ150内の情報等をホストコンピュータ300に通知可能に構成されている。RAM13はCPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張できるように構成されている。なお、RAM13は、出力情報の展開領域、環境データの格納領域、NV(不揮発性)RAM等に用いられる。前述した外部メモリ21は、外部メモリI/F18によりアクセスを制御される。外部メモリ21はオプションとして設けられ、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。外部メモリ21の数は複数でもよく、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成してもよい。
操作部20には操作パネル上での操作のためのスイッチやLED(発光ダイオード)表示器等が配されている。なお図示しないNVRAMを設け、操作部20からのプリンタモード設定情報を記憶するように構成してもよい。
図8は、ホストコンピュータ300における典型的な印刷処理の構成図である。なおホストコンピュータ300にはプリンタ150等の印刷装置が直接的に接続されるか又は印刷装置がネットワーク経由で接続されるものとする。
アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、及びシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。これらは、CPU1による実行の際にOSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされ実行されるプログラムモジュールである。また、アプリケーション201及びプリンタドライバ203は、外部メモリ11としてFDや不図示のCD−ROM、あるいは不図示のネットワークを経由して外部メモリ11としてのHD(ハードディスク)に追加することが可能となっている。
外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされてCPU1により実行される。このアプリケーション201からプリンタ150に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用してデータの出力(描画)が行われる。
グラフィックエンジン202は、印刷装置毎に用意されたプリンタドライバ203を同様に外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201が出力する描画データをプリンタ制御コマンドに変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経た後、インタフェース22を経由してプリンタ150へ出力される仕組みとなっている(図7の入力部16参照)。なお後述するようにプリンタドライバ203は、文書における各ページの識別子に対応する印刷挙動に従って印刷処理が行われるように印刷データを生成する。
図9は、本実施形態に係る印刷システムのアプリケーションとプリンタドライバとの関係、ならびにプリンタドライバの内部処理の構成を例示した図である。
ホストコンピュータ300において、アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、システムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されている。また現在使用しているプリンタドライバ203の他に、符号211で示すプリンタドライバAと、符号212で示すプリンタドライバBが同様に外部メモリ11に保存されているものとする。
プリンタドライバ203には、UI401とグラフィックドライバ402が設けられ、プリンタドライバ毎に専用記憶領域600がある。図示は省略するがプリンタドライバA(符号211参照)、プリンタドライバB(符号212参照)もプリンタドライバ203と同様の構成になっており、専用記憶領域601と602を備える。
システムスプーラ204は、用紙情報リストDB(データベース)500を保持している。この用紙情報リストDB500は、プリンタドライバ203、プリンタドライバA、Bから随時にデータ参照が可能であるものとする。そして印刷指示元であるアプリケーション201等のホストコンピュータ300上で動作する全てのアプリケーションから用紙情報リストDB500に対してデータの参照、登録、更新を行えるものとする。さらに、この用紙情報リストDB500は、どのプリンタドライバから用紙情報のデータを追加したとしても、他のプリンタドライバから該データを参照可能である。
まず、本実施形態の印刷システムにおいて、システムが提供する用紙情報リストDB500に対して、「意味合い」を持たせた用紙情報の登録手順について説明する。
図10は用紙の「意味合い」登録用画面の一例を示す。この登録用画面は、単体の登録専用アプリケーションにより提供されてもよいし、またプリンタドライバにより提供されてもよい。ここで登録専用アプリケーションは一般的なアプリケーションとは異なり、システムの用紙情報リストDBに用紙の「意味合い」を示す情報を登録するためのプログラムを意味する。
登録用画面1400には、新たに用紙の「意味合い」を登録するためのチェックボックス1405が設けられている。まずユーザの操作指示に従って、このチェックボックス1405にチェック済みマークが付与される。
チェックボックス1405の下には、用紙の「意味合い」の設定欄があり、用紙サイズのリスト1406と、「意味合い」の名称の入力ボックス1407が設けられている。チェックボックス1405の操作によって前記チェック済みマークが付けられると、用紙サイズのリスト1406及び「意味合い」の名称の入力ボックス1407が有効となる。つまりリスト1406おいて用紙サイズの選択が可能となり、入力ボックス1407において「意味合い」の記入が可能となる。
登録用画面1400の中程の位置には、用紙の名称を示す表示枠1404が設けられている。用紙サイズの選択や「意味合い」の名称が入力されると、用紙の名称を示す表示枠1404には、用紙サイズと「意味合い」の名称を併せた用紙の名称が表示される。本例ではリスト1406において選択された用紙サイズと入力ボックス1407に入力された名称とに基づく「A3(表紙)」が表示されている。
登録用画面1400の上段には、用紙の「意味合い」を一覧表示するリストボックス1401と、その右側に削除ボタン1402、用紙の保存ボタン1403が設けられている。ユーザ操作によって用紙の保存ボタン1403が押されると、前記操作によって設定した、用紙と「意味合い」の組み合わせを示すデータが用紙情報リストDB500に登録され、リストボックス1401に表示されることになる。また、登録済みとされている、用紙の「意味合い」のデータを、ユーザの指示に従って削除する場合は、リストボックス1401から削除したい項目を選択する操作が行われる。そして削除ボタン1402の操作が検知されると、選択されている用紙の「意味合い」のデータが用紙情報リストDB500から削除される。
用紙の登録に関する内部的な動作を、図11のフローチャートに従って説明する。
まず登録用画面1400において用紙の保存ボタン1403が操作されたことが検知される。プリンタドライバ又は登録専用アプリケーションは、まずシステムが提供している用紙情報リストDB500に対し、用紙の「意味合い」の情報を登録する(ステップS101参照)。次に、プリンタドライバ又は登録専用アプリケーションは、登録した用紙の「意味合い」に関連付ける情報(用紙サイズや「意味合い」の名称)を所定のバッファに保存する(ステップS102参照)。
以下では、登録した用紙の「意味合い」を、印刷指示元であるアプリケーション201においてユーザが設定するための方法を説明する。
通常、印刷時にはアプリケーションからプリンタドライバに対し、設定可能な内容(用紙サイズ、解像度、給紙口等)についての問い合わせが発行される。それに対して、プリンタドライバは通常の用紙サイズのリストに加えて、前記登録した用紙の「意味合い」の情報をアプリケーションに通知する。これにより、アプリケーション側で特別な処理を行わなくても、用紙の「意味合い」の設定を行うことができる。
次に、前記登録した用紙情報に対して、プリンタドライバ毎の印刷挙動を登録する場合の手順について説明する。なおプリンタドライバの印刷挙動は、個々の動作又は不動作(印刷しないこと等)を含む。
図12はプリンタのプロパティ画面の一例を示す。このプロパティ画面1000の下段部には、用紙の「意味合い」と印刷挙動の割り当てボタン1010が用意されている。ユーザ操作によってボタン1010が押されると、図13のような設定画面1300が表示されるものとする。この設定画面を用いた設定処理により、ページ番号の指定を伴わずに、印刷挙動の指定が可能となる。
図13は用紙の「意味合い」と印刷挙動の割り当てに関する設定画面の一例を示す。上段部には用紙の「意味合い」一覧を表示するリスト1301が配置され、その下には印刷挙動に関する複数のチェックボックスを配置した選択欄(符号1302参照)が配置されている。さらにその下には符号1303に示すように「印刷設定が標準の設定から変更されている場合、この動作を無効にする」ためのチェックボックスが位置している。そして更新ボタン1304や、OKボタン1305、キャンセルボタン1306、ヘルプボタン1307が設けられている。
図14は用紙の「意味合い」と印刷挙動の割り当てに関するプリンタドライバの設定処理の手順を例示したフローチャートである。以下、図13と併せて処理の流れを説明する。
用紙の「意味合い」一覧を表示するリスト1301には、図11において既に登録済みの用紙の「意味合い」が表示される。ユーザ操作によって、その中の一つの項目が選択される(例えば、図13では「A4(付録ページ)」が選択される)。そして選択された項目に対して符号1302で示す枠内の印刷挙動群の中から所望の印刷挙動を割り当てることができる(例えば、図13では「このページ以降、全てのページを印刷しない」が選択される)。こうして、プリンタドライバは、用紙サイズ及び用紙の「意味合い」の各々に対して印刷挙動を割り当てる(ステップS111参照)。
ユーザ操作に従って前記割り当てが終了した後、更新ボタン1304の押下が検知されると、プリンタドライバはデータの更新指示を受け付ける(ステップS112参照)。プリンタドライバは、この通知を受け取り、選択されている用紙に対する印刷挙動の設定内容を取得する。その後、プリンタドライバは用紙情報リストDB500に登録されている用紙IDに対して、プリンタドライバ毎の印刷挙動をそれぞれの専用記憶領域(600乃至602)に保存する(ステップS113参照)。
なお、図13の設定画面には、符号1303に示すように、「印刷設定が標準の設定から変更されている場合、この動作を無効にする」機能を有効化又は無効化するためのチェックボックスがある。この機能を有効にすると、用紙の「意味合い」が割り当てられているページに対して、ユーザが意図的に印刷設定を変更している場合に、その変更後の印刷設定を適用できる(「意味合い」に割り当てられている印刷挙動は無視される)。なお、詳細は図17を用いて説明する。
図15は、Windows(登録商標)のシステムに登録する用紙の「意味合い」を持たせた識別番号及び名称、並びにそれに対応する印刷挙動の内容を、プリンタドライバ毎に登録した場合の一例を表形式で示す。
表中の「ID」欄に示す識別番号(識別子)と、「名称」欄に示す用紙サイズ及びその「意味合い」のデータについては、Windows(登録商標)のシステムが所有する用紙情報リストDB500にプリンタドライバが登録する。そしてプリンタドライバA、プリンタドライバBのそれぞれの印刷挙動を示すデータに関しては、それぞれの専用記憶領域601、602に保存される。例えば、図15においてID番号259の行を参照すると、名称が「A4(付録ページ)」である。そしてこれに対応して割り当てられたプリンタドライバAの印刷挙動は「このページ以降印刷しない」であり、プリンタドライバBに割り当てられた印刷挙動は「このページ以降付録属性をつける」である。なお表中の「−」は未設定を意味する。
次に、本実施形態に係る印刷システムにおいて、実際に文書印刷を行う場合の印刷挙動について図16のフローチャートに従って説明する。
まず、プリンタドライバ203はアプリケーション等の印刷指示元から用紙サイズの識別子が付与されたページの文書データを受け取る(ステップS121参照)。
次に、プリンタドライバ203は受け取った用紙サイズの識別子が、その用紙の「意味合い」を示す識別子であるか否かを判断する(ステップS122参照)。その判断方法として以下に例を挙げる。
一つの方法では、前記登録した用紙サイズの識別子であるID番号が、ある一定以上の数値であるか、又は特定範囲の数値である場合に、判断対象の識別子が「意味合い」を示す識別子であると判断される。
別の方法では、システムに登録した用紙サイズのIDを、プリンタドライバが管理する専用記憶領域600にリストとして登録しておく。そして、受信したページの文書データに付与された識別子に一致する識別子が、そのリストに存在する場合に、判断対象の識別子が「意味合い」を示す識別子であると判断される。
以上の判断方法によって識別子が判別された結果、当該識別子が用紙の「意味合い」を示す識別子の場合、プリンタドライバは、その識別子に対応付けられた印刷挙動を実行するための印刷データを生成する(ステップS123参照)。例えば、プリンタドライバ203が、アプリケーションからID番号259が付与されたページの文書データを受け付けた場合について説明する。図15のID番号259の行を参照すると、A4サイズで「付録ページ」の意味合いをもつ識別子の場合、プリンタドライバAでは「このページ以降印刷しない」ことになる。よってプリンタドライバAはID番号259が付与されたページの文書データを受け付けた場合、このページ以降のデータを含まない印刷データを生成する。また、例えばID番号259のページ以降のデータが印刷データに含まれていても良いが、その場合は、ID番号259のページ以降のデータが印刷されないような指示が印刷データに含まれる。いずれにしても、プリンタドライバAはID番号259のページ以降が印刷されない印刷データを生成する。
ステップS122にて、判断対象の識別子が用紙の「意味合い」を示す識別子でないと判断された場合、プリンタドライバは従来通り、通常の印刷処理を行うための印刷データを生成する(ステップS124参照)。
ステップS123やS124の後、ステップS125に進み、プリンタドライバ203は、処理対象の文書データの全ページが終了したか否かを判断する。その結果、ページの終了時には前記処理が終了するが、未終了時にはステップS121に戻って前記処理が繰り返される。
第1実施形態によれば、アプリケーションからプリンタドライバに各用紙の「意味合い」を伝えることができるので、以下の課題を解決できる。
例えば、図1において文書の「付録ページ」をユーザが印刷したくない場合には、以下の手順を踏めばよい。
(1)プリンタドライバで付録ページの「意味合い」を示す識別子に対し、印刷を行わないという印刷挙動を登録しておく(図10及び図11参照)。
(2)アプリケーション上で印刷の対象とする文書において該当するページに付録ページの「意味合い(識別子)」を指定しておく。
プリンタドライバは付録ページという「意味合い」の識別子が付与されたページの文書データを受け取った場合に、それに対応した印刷挙動に従ってページを処理する。その結果、付録ページの印刷が行なわれない印刷データが生成される。従って、印刷する度にユーザが印刷範囲を指定しなくても、プリンタドライバは付録ページについては印刷を行わないためユーザが所望とする印刷処理を容易に実現できる。
図3は文書データから印刷データが生成される流れを表している。文書の付録ページにはID番号「259」がユーザ操作の結果として付与され、プリンタドライバAは図15のリストから付録ページに対応する印刷挙動は「このページ以降印刷しない」ことであると判断する。よって付録ページに該当する第4ページ(Page4)は印刷されない(このことを図3では点線の矩形枠で示している。)また、例えば新たなページが挿入され付録ページが第4ページから第5ページに変わったとしても、プリンタドライバはIDを使って印刷を実行するか否かを判定する。そのため、付録ページのページ順が変わっても、プリンタドライバは付録ページを印刷しないため、ユーザが意図した印刷処理を実現できる。
またプリンタドライバにおいて、最終ページの「意味合い」を示す識別子に部単位印刷時に改ページするという印刷挙動を登録し、アプリケーションでは改ページしたいページに前記最終ページの「意味合い」を指定しておく。こうすることにより、1部目の最終ページと2部目の最初のページとが同じ用紙の面に配置されること(図5参照)を防止できる。図6は文書データから印刷データが生成される流れを示している。文書の最初のページが「印刷開始」の意味合いをもち、5ページ目が「印刷終了」の意味合いをもつ。これにより、1部目の第1乃至第4ページの部分が割り付け印刷によって同じ用紙に印刷された後、第5ページの部分のみが次の用紙に印刷されることになる。
図4は、Microsoft Word(登録商標)等の一般的な印刷処理機能をもったアプリケーションにおけるページ設定画面を例示した図である。本実施形態を適用した場合には、例えば「用紙サイズ」の欄に「A4(付録ページ)」という項目が表示される。そのためユーザはアプリケーションの操作画面で所望とするページを選択し、そのページに対して所望の意味合いを持った用紙サイズを設定できる。例えば、ユーザが4ページ目にA4サイズで付録ページという意味合いを持たせたいと考えた場合、4ページ目を選択した状態で図4の画面を開き、用紙サイズとして「A4(付録ページ)」を指定する。その結果、図3のように4ページ目に付録を示す識別子が付与される。
次に本発明に係る第2実施形態を説明する。
第1実施形態では、ページ毎に設定した印刷設定について用紙サイズの識別子のみを用いることを前提として説明してきた。しかし、一部のアプリケーションでは、その他の印刷設定(給紙口、両面印刷等)も設定できる。例えばアプリケーションにて、あるページに対し、用紙サイズの識別子に付録ページの「意味合い」を示す識別子を指定し、かつ両面印刷を指定することも可能である。そのような設定を行った文書データをプリンタドライバが受け付けた場合、付録ページの「意味合い」に対応付けられた印刷挙動(本願では印刷しないこと)と、当該付録ページに指定された両面印刷との間に矛盾が生じる可能性がある。プリンタドライバは上記のどちらの指定を有効とし、あるいは優先すべきか判断できないため、ユーザの意図する印刷結果が得られない可能性がある。そこで第2実施形態では、このような矛盾を発生させないための解決策を提案する。
図17は処理の流れを例示したフローチャートである。
まず、プリンタドライバ203はアプリケーション等の印刷指示元から用紙サイズの識別子が付与されたページの文書データを受け取る(ステップS131参照)。
プリンタドライバ203は、受け取った用紙サイズの識別子が、用紙の「意味合い」を示す識別子であるか否かを判断する(ステップS132参照)。その結果、識別子が用紙の「意味合い」を示す識別子でないと判断された場合、プリンタドライバは通常の処理に従い印刷データを生成する(ステップS137)。そしてステップS138に進む。
ステップS132において判断対象の識別子が、用紙の「意味合い」を示す識別子であると判断された場合、プリンタドライバ203はステップS133での判定処理を行う。ここでは、図13の符号1303に示すように、「印刷設定が標準の設定から変更されている場合、この動作を無効にする」というチェックボックスにチェックマークが付されたか否かをプリンタドライバ203が調べる(ステップS133参照)。その結果、チェックマークが付されていると判定された場合にはステップS133でYesの方向に進み、ステップS134に到達する。また、チェックマークが付されていないと判定された場合にはステップS133でNoの方向に進み、ステップS135に到達する。
プリンタドライバ203は、対象のページに対する用紙サイズ以外の印刷設定が、デフォルトの標準設定から変更されているかどうかを調べる(ステップS134参照)。具体的には、プリンタドライバは、アプリケーションから受け取ったDEVMODE構造体(用紙サイズ以外の印刷設定)と、対象のプリンタドライバ203が予め保存しておいたDEVMODE構造体のデフォルト値(標準設定)との間で比較処理を行う。例えば両面印刷や給紙口、印刷方向等の設定値に差異がないかどうかをプリンタドライバ203が調べる。その結果、対象のページに対する用紙サイズ以外の印刷設定がデフォルトの標準設定と同じであると判断された場合にはステップS135に進む。また、対象のページに対する用紙サイズ以外の印刷設定が、デフォルトの標準設定と異なっていると判断された場合にはステップS136に進む。
ステップS135では、プリンタドライバ203が、予め登録されている用紙の「意味合い」に応じた印刷処理を実行するための印刷データを生成して、ステップS138に進む。つまり、プリンタドライバは、対象のページに対する用紙サイズ以外の印刷設定が標準設定と同じである場合、図13の1303の指定に従い用紙の意味合いに対応する印刷挙動を実現するための印刷データを生成する。
ステップS136では、プリンタドライバ203が、用紙の「意味合い」を無視して、アプリケーションから設定された設定情報に基づく印刷処理を実行するための印刷データを生成して、ステップS138に進む。つまり、プリンタドライバは、対象のページに対する用紙サイズ以外の印刷設定が標準設定と異なる場合、図13の1303の指定に従い用紙の意味合いに対応する印刷挙動が無視される。
ステップS138にてページ終了の判断処理が行われ、終了時には印刷処理が終了するが、未終了時にはステップS131に戻って前記した一連の処理が繰り返される。
以上のように第2実施形態によれば、該当するページに対して、用紙の「意味合い」に対応付けられた印刷挙動と、用紙サイズ以外の印刷設定のうち、どちらの指定を優先するかを事前に決定しておくことができる。すなわち予めユーザ操作により優先順位を選択してもらうことで、ユーザの意図に沿った印刷処理を行える。
なお前記の例では文書印刷の前に、ユーザ操作によって予め設定を行う方法を採用することで、前記の問題を解決している。しかし、別の方法として印刷中に、前記矛盾が生じた際、その都度UI用画面を表示し、その矛盾を解消する方法を採用してもよい。
次に本発明に係る第3実施形態を説明する。
前記第1及び第2実施形態では、用紙の「意味合い」を示す識別子に対して、プリンタドライバ毎に印刷挙動が登録されていることを前提として説明してきた。しかし、ユーザが一つの用紙のもつ「意味合い」対して、全てのプリンタドライバにおいて印刷挙動を個別に登録する作業は非常に手間がかかる。例えば、「付録」という「意味合い」を示す識別子を登録し、その識別子に対し、各プリンタドライバには「印刷しない」という同じ内容の処理をユーザが行いたい場合を想定する。そのために、全てのプリンタドライバに前記識別子に対する印刷挙動をいちいち登録するのは、かなりの手間がかかり、また管理も煩雑になってしまう。
図18は、実際に印刷時のプリンタドライバにおいて前記「意味合い」に対する印刷挙動が登録されていない場合の印刷処理を例示したフローチャートである。なお、説明の便宜上、図9においてプリンタドライバ203が印刷時に用いるプリンタドライバであって、「意味合い」に対する印刷挙動が専用記憶領域600に登録されていないものとする。そして、他のプリンタドライバ211又はプリンタドライバ212には、「意味合い」に対する印刷挙動がそれらの専用記憶領域601又は601に登録されているものとする。
まず、プリンタドライバ203はアプリケーション等の印刷指定元から用紙サイズの識別子が付与されたページの文書データを受け取る(ステップS141参照)。
アプリケーション等から受け取った用紙サイズの識別子が、その用紙の「意味合い」を示す識別子であるか否かをプリンタドライバ203が判断する(ステップS142参照)。その結果、用紙サイズの識別子が、その用紙の「意味合い」を示す識別子でないと判断された場合には、ステップS142でNoの方向に進み、通常の処理を行う(ステップS150参照)。そしてステップS151に進む。
用紙サイズの識別子が、その用紙の「意味合い」を示す識別子であると判断された場合には、ステップS142でYesの方向に進み、ステップS143に到達する。ここでは、プリンタドライバ203が、用紙の「意味合い」を示す識別子に対して、プリンタドライバ203の印刷挙動が登録されているか否かを判断する。その結果、印刷挙動が既に登録されていると判断された場合にはステップS143でYesの方向に進み、プリンタドライバ203は、登録されている「意味合い」に応じた印刷処理を行うための印刷データを生成する(ステップS144参照)。
一方、プリンタドライバ203が未だ印刷挙動が登録されていないと判断した場合、プリンタドライバの処理はステップS143でNoの方向に進む。つまり、プリンタドライバ203は、同じ用紙の「意味合い」に対して登録されている、他のプリンタドライバ211、212における印刷挙動を全て検索する(ステップS145参照)。この検索の後、ステップS146では、登録済みの印刷挙動が見付かったか否かをプリンタドライバ203が判定する。その結果、各プリンタドライバ211、212に一つも同じ用紙の「意味合い」に対する印刷挙動が登録されていないと判定された場合、プリンタドライバ203は、ステップS146でのNoの方向に進み、ステップS150で通常の印刷処理を行う。
本例の場合、プリンタドライバ211又は212には、「意味合い」に対する印刷挙動がそれらの専用記憶領域601又は601に登録されているものとしている。よってステップS146において、同じ用紙の「意味合い」に対し、他のプリンタドライバの印刷挙動が登録されているのでステップS146でYesの方向に進み、登録済みの印刷挙動が複数存在するか否かが判定される(ステップS147参照)。
その結果、印刷挙動の登録数が一つであると判定された場合にはステップS147でNoの方向に進み、ステップS144に到達する。ここで、プリンタドライバ203は、他のプリンタドライバ用に登録されている「意味合い」に応じた印刷挙動を実行するための印刷データを生成する。
一方、ステップS147にて印刷挙動の登録数が複数であると判定された場合、プリンタドライバ203は、登録済みとされる複数の印刷挙動から1つを選択するための選択用画面を表示させる(ステップS148参照)。そして、プリンタドライバ203はユーザ操作によって選択された項目に応じて印刷処理を行う(ステップS149参照)。つまり、選択された「意味合い」に応じた印刷処理が行われる。
ステップS144、S149、S150の後、ステップS151に進み、ここでページ終了の判断処理が行われる。つまりページの終了時には印刷処理が終了するが、未終了時にはステップS141に戻って前記した一連の処理が繰り返される。
以上、第3実施形態では、用紙の「意味合い」に対応する印刷挙動を、実際に印刷する際のプリンタドライバに登録していなくても、他のプリンタドライバにて登録済みの印刷挙動の情報を流用して印刷処理を行える。すなわち他のプリンタドライバにおいて既に印刷挙動が登録されていれば、その印刷挙動での印刷処理を、実際に印刷する際のプリンタドライバにおいて行うことができる。また用紙の「意味合い」に対し、前記他のプリンタドライバにおいて登録されている印刷挙動の数が複数の場合には、そのうちの所望のものを選択する手段(選択用の画面表示等)を講じてユーザに提示することが望ましい。これにより、選択した印刷挙動に従い、ユーザの意図に沿った印刷処理が実現される。
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
1,12 CPU
2,13 RAM
3,14 ROM
4,15 システムバス
201 アプリケーション
203,211,212 プリンタドライバ
500 用紙情報リストDB
600,601,602 記憶領域

Claims (6)

  1. ページの識別子に対する印刷挙動を指定する指定手段と、
    アプリケーションから受けた文書データのページの識別子に対応する印刷挙動を前記指定手段の指定に基づいて決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された印刷挙動が実行される印刷データを生成する生成手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ページの識別子に対する印刷挙動として当該ページを印刷しないことが前記指定手段によって指定された場合に、前記生成手段は指定された識別子に対応するページのデータを含まないように印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指定手段によって指定された識別子に対応するページに対して予め決められた標準の設定情報とは異なる設定情報が指定されていた場合、前記生成手段は、前記異なる設定情報を使用するか前記標準の設定情報を使用するかをユーザの設定に従い選択し、選択された設定情報に基づく印刷が実行される印刷データを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ページの識別子に対する印刷挙動をプリンタドライバ毎に保存する保存手段と、
    印刷するために選択されたプリンタドライバにおいて前記ページの識別子に対する印刷挙動が前記保存手段に保存されていない場合、他のプリンタドライバのために保存された前記ページの識別子に対する印刷挙動を検索する検索手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記検索手段は、他のプリンタドライバのために保存された前記ページの識別子に対する複数の印刷挙動を検索した場合、複数の印刷挙動から1つの印刷挙動を選択するための選択用画面を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. ページの識別子に対する印刷挙動を指定する指定ステップと、
    アプリケーションから受けた文書データのページの識別子に対応する印刷挙動を前記指定ステップでの指定に基づいて決定する決定ステップと、
    前記決定ステップで決定された印刷挙動が実行される印刷データを生成する生成ステップを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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