JP2010265526A - 延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板及びその製造方法 - Google Patents

延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】質量%で、Mn:0.9%〜1.8%、Al:3.0〜9.0%を含有し、C:0.02%未満、Si:0.2%未満、P:0.02%以下、S:0.01%以下、N:0.05%以下に制限し、Al×Si≦0.8を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、比重が7.5未満である低比重鋼板。平均結晶粒径が100μm以下であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車部品などに用いられる延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板及びその製造方法に関するものである。
近年、環境問題への対応のため炭酸ガス排出低減や燃費低減を目的に自動車の軽量化が望まれている。自動車の軽量化のためには鋼材の高強度化が有効な手段であるが、部材の剛性によって板厚の下限が制限されている場合には、高強度化しても板厚を低減することができず、軽量化が困難であった。
そこで、本発明者らの一部は、鉄にアルミを多量に添加して比重を小さくした高Al含有鋼板を提案した(例えば、特許文献1〜5、参照)。これらは、高Al含有鋼板の、(イ)製造性が劣ること(特に圧延時に割れが発生すること)、(ロ)延性が低いこと、という問題を解決したものである。
特開2005−15909号公報 特開2005−29889号公報 特開2005−273004号公報 特開2006−176844号公報 特開2008−261023号公報
最近では、延性及び加工性に優れた高Al含有鋼板を工業規模で生産することが可能となりつつある。しかし、高Al含有鋼板は、同じ強度の一般的な自動車用鋼板に比べて靭性が低く、用途に制限があった。したがって、靭性の改善は、高Al含有鋼板の自動車部品への適用範囲を拡大するために、重要な課題である。
特に、シャルピー衝撃試験の延性脆性遷移温度(vTrs)が−60℃以下になると、多くの自動車用構造部材への適用が可能となる。本発明は、このような実情に鑑み、Alを添加した低比重鋼板の靭性を改善し、延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板、及びその製造方法を提供するものである。
本発明者らは、高Al含有鋼の靭性を高めるため、C量の低減に加え、靭性を低下させる元素について検討を行った。その結果、高Al含有鋼の靭性は、Al含有量とSi含有量の影響を大きく受けること、Si量を低減し、Al量とSi量との積を0.8以下に制限することにより、靭性を大幅に改善できるという新しい知見を得た。更に、平均結晶粒径を100μm以下とすることにより、高Al含有鋼の靭性を大幅に改善できることを見出した。本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1) 質量%で、
Mn:0.9〜1.8%、
Al:3.0〜9.0%
を含有し、
C :0.02%未満、
Si:0.2%未満、
P :0.02%以下、
S :0.01%以下、
N :0.05%以下
に制限し、Al及びSiの含有量(質量%)の積が、
Al×Si≦0.8
を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、比重が7.5未満であることを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(2) 更に、質量%で、
Ti:0.005〜0.3%以下、
Nb:0.005〜0.3%、
V :0.01〜0.5%
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(3) 更に、質量%で、
Cr:3.00%以下、
Mo:3.00%以下、
Ni:5.00%以下、
Cu:3.00%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(4) 更に、質量%で、
B:0.0100%以下
を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(5) 更に、質量%で、
Ca:0.0100%以下、
Mg:0.0100%以下、
Zr:0.0500%以下、
REM:0.0500%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(6) 平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(7) 引張強度が380MPa以上であり、伸びが25%以上であり、両振り平面曲げでの疲労強度が引張強度の0.6倍以上であることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
(8) 上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の低比重鋼板を製造する方法であって、上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100℃以上に加熱し、仕上げ圧延温度を800℃以上として熱間圧延し、600〜750℃で巻き取ることを特徴とする延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(9) 上記(6)又は(7)に記載の高強度低比重鋼板を製造する方法であって、上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100〜1150℃に加熱し、1000〜1100℃の範囲内で、圧下率が30%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が85%以上である粗圧延を行い、そのまま30〜90s保持した後、引き続き圧下率が40%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が90%以上であり、かつ完了温度が800〜850℃である仕上圧延を行い、冷却して、600〜750℃の温度で巻き取ることを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
(10) 上記(8)又は(9)に記載の方法で製造した鋼板を、700〜1000℃で焼鈍することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
(11) 上記(8)〜(10)の何れか1項に記載の方法で製造した鋼板に酸洗を施し、冷延率を20〜95%とする冷間圧延を行い、600〜1000℃で焼鈍を行い、20℃/s以上の冷却速度で200℃以下まで冷却することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
本発明によれば、製造性が良好で、延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板を得ることができ、産業上の貢献が極めて顕著である。
Al含有量とSi含有量の積Al×Siと脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]の関係を示す。
平均結晶粒径と脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]との関係を示す。
本発明者らは、0.002%C−0.15%Si−1.5%Mn−0.006%P−0.002%S−0.0055%Nを基本成分とし、Al及びSiの添加量を変えた種々の鋼について、実験室で熱延板を製造し、靭性を評価した。熱延板の引張強度は約450MPa、板厚は3.6mmである。なお、靭性はJIS Z 2242に準拠して、脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]によって評価した。シャルピー衝撃試験は、厚さ2.5mmのサブサイズVノッチ試験片を用いて行った。結果を図1に示す。
図1は、脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]を、Al含有量とSi含有量の積、Al×Siで整理したものである。図1に示したように、Al含有量[質量%]×Si含有量[質量%]を低くするほど脆性延性破面温度が低下し、靭性が向上することがわかった。特にvTrs[℃]を−60℃以下にするためには、Al含有量[質量%]×Si含有量[質量%]の上限を0.8以下にすることが必要である。
次に、本発明者らは、0.002%C−0.2%Si−1.5%Mn−0.01%P−0.0035%S−4.0%Al−0.0058%Nを基本成分とし、圧延条件を変えて実験室で熱延板を製造し、靭性を評価した。熱延板の引張強度は約450MPa、板厚は3.6mmである。なお、靭性は、厚さ2.5mmのサブサイズVノッチ試験片を用いてJIS Z 2242に準拠して、シャルピー衝撃試験を行い、脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]によって評価した。靭性を評価した鋼板の平均結晶粒径の測定はJIS G 0552に準拠して行った。
図2に、平均結晶粒径と脆性延性破面遷移温度vTrs[℃]との関係を示す。高Al含有鋼の靭性は、平均結晶粒径の影響を大きく受け、平均結晶粒径100μm以下にすると、小さくするほど脆性延性破面温度が低下し、靭性が向上する。
炭素鋼は、高温ではオーステナイトであり、冷却するとフェライトに変態するため、結晶粒を、例えば、10μm以下にすることが可能である。一方、本発明の高Al含有鋼板は、フェライト安定化元素であるAlを多量に含有し、オーステナイト安定化元素であるCやMnの含有量が少ない。そのため、凝固時の組織はフェライトであり、熱間圧延の際に加熱してもオーステナイトに変態しない。したがって、相変態を利用して結晶粒を微細化することができず、通常の方法で製造すると、平均結晶粒径が200μm以上になる。
本発明者らは、熱間圧延の温度と圧下率を制御することによって、高Al含有鋼板の結晶粒径を制御することに成功し、初めて、高Al含有鋼板の靭性に及ぼす平均結晶粒径の影響を明らかにした。
次に、本発明における延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板の成分限定理由について説明する。
Mn:Mnは、固溶強化に寄与し、また、MnSの形成する元素である。Sに起因する粒界脆化を抑制し、強度を向上させるために、0.9%以上のMnを添加することが必要である。一方、Mnを過剰に添加すると、強度の上昇によって靭性が劣化するため、Mn量の上限を1.8%以下とする。
Al:Alは、低比重化を達成するための必須の元素である。Alの含有量が3.0%未満では、低比重化の効果が不十分であり、比重を7.5未満とすることができない。一方、Alの含有量が9.0%を超えると金属間化合物の析出が顕著となり延性、熱間加工性及び冷間加工性が劣化する。したがって、Alの含有量を3.0〜9.0%とした。より良好な延性を得るためには、Alの含有量の上限を6.0%とすることが好ましい。
Si:Siは、高Al含有鋼の靭性を劣化させる元素であり、低減させることが望ましい。Siの含有量の上限は、現状の精錬技術と製造コストを考慮し、0.2%未満に制限した。Siの含有量の下限値は、規定しないが、現状の精錬技術と製造コストから、0.01%以上のSiを含有することが好ましい。
なお、上述のように、AlとSiの添加量の積、即ち、Al×Siを、0.8以下とすることにより、極めて良好な靭性を得ることができる。Al含有量[質量%]×Si含有量[質量%]は、可能な限り低くすることが望ましく、下限値は規定しないが、Siの下限値と同様、精錬技術と製造コストから、0.03以上にすることが好ましい。
C:Cは、本発明では、靭性を低下させる元素であるため、含有量の上限を制限する。0.02%超のCを含有すると、粒内に炭化物が析出し、粒界と粒内との強度差が拡大するため、粒界脆化を促進し、靭性が低下する。したがって、C含有量を0.02%未満に制限する。一方、Cは、強度を向上させるために有効な元素であり、0.001%以上のCを含有させることが好ましい。
P:Pは、粒界に偏析して粒界強度を低下させ、靱性を劣化させる不純物元素であり、低減させることが望ましい。Pの含有量の上限は、現状の精錬技術と製造コストを考慮し、0.0200%に制限した。
S:Sは、熱間加工性及び靭性を劣化させる不純物元素であり、低減させることが望ましい。Sの含有量の上限は、現状の精錬技術と製造コストを考慮し、0.0100%に制限した。
N:Nは、窒化物を形成する元素であり、結晶粒の微細化に有効である。靭性を高めるには、0.0025%以上のN量が必要である。一方、N量が0.05%を超えると、窒化物が粗大になり、靭性が劣化するため、N量の上限を0.05%とした。
以上が本発明の基本成分であり、通常、上記以外はFe及び不可避的不純物からなるが、所望の強度レベルやその他の必要特性に応じて、Ti、Nb、V、Cr、Mo、Ni、Cu、B、Ca、Mg、Zr、REMの1種又は2種以上を添加しても良い。
Ti:TiはTiNを形成する元素であり、結晶粒の粗大化の抑制に有効である。靭性を高めるには、0.005%以上のTiを添加することが好ましい。しかし、Tiを過剰に添加するとTiNが粗大化し、靭性が劣化することがある。したがって、Tiの含有量を0.300%以下にすることが好ましい。
Nb:Nbは微細な炭窒化物を形成する元素であり、結晶粒の粗大化の抑制に有効である。靭性を高めるには、0.005%以上のNbを添加することが好ましい。しかし、Nbを過剰に添加すると析出物が粗大になり、靭性が劣化することがある。したがって、Nbの含有量を0.300%以下にすることが好ましい。
V:Vは、Nbと同様、微細な炭窒化物を形成する元素である。結晶粒の粗大化を抑制し、靭性を高めるには、0.01%以上のVを添加することが好ましい。V含有量が0.50%を超えると、靭性が劣化することがあるため、V量の上限は0.50%以下が好ましい。
Cr、Mo、Ni、Cu:Cr、Mo、Ni、Cuは、延性及び靭性を向上させる有効な元素である。しかし、Cr、Mo、Cuの含有量は、それぞれ、3.00%、Niの含有量は5.00%を超えると、強度の上昇によって、靭性を損なうことがある。したがって、Cr量の上限は3.00%以下、Mo量の上限は3.00%以下、Ni量の上限は5.00%以下、Cu量の上限は3.00%以下が好ましい。また、延性及び靭性を向上させるには、Cr量は0.05以上、Mo量は0.05%以上、Ni量は0.05%以上、Cu量は0.10%以上が好ましい。
B:Bは粒界に偏析し、P及びSの粒界偏析を抑制する元素である。しかし、B量が0.0100%を超えると、析出物を生じて、熱間加工性を損なうことがある。したがって、Bの含有量を0.0100%以下とする。なお、粒界の強化によって、延性、靭性及び熱間加工性を向上させるためには、0.0003%以上のBの添加が好ましい。
Ca、Mg、Zr、REM:Ca、Mg、Zr、REMは、硫化物の形態を制御し、Sによる熱間加工性や靭性の劣化の抑制に有効な元素である。しかし、過剰に添加しても効果が飽和するため、Caは0.0100%以下、Mgは0.0100%以下、Zrは0.0500%以下、REMは0.0500%以下を添加することが好ましい。靭性を向上させるには、Caは0.0010%以上、Mgは0.0005%以上、Zrは0.0010%以上、REMは0.0010%以上を添加することが好ましい。
次に本発明における低比重鋼板の組織について説明する。
鋼板の平均結晶粒径は、微細であるほど靭性が向上するため、100μm以下であることが好ましい。より望ましくは、平均結晶粒径を50μm以下とする。平均結晶粒径の下限は特に規定しないが、10μm未満にするには、より低温で、より高圧下の熱間圧延を行うことが必要になり、製造上の負荷が大きくなる。平均結晶粒径の測定はJIS G 0552に準拠して行えばよい。
次に、本発明の低比重鋼板の特性について説明する。
比重は、7.5以上では自動車用鋼板として通常使用されている鋼板の比重(鉄の比重7.86と同程度)と比較して軽量化効果が小さいので7.5未満とする。鋼板の比重は、成分組成によって決まるものであり、軽量化に寄与するAlの含有量を増加させることが好ましい。
強度及び延性は自動車用鋼板として必要な特性を考慮して、引張強度380MPa以上、伸び25%以上であることが好ましい。疲労強度は、自動車用鋼板として必要な特性を考慮して、両振り平面曲げでの疲労強度が引張強度の0.6倍以上であることが好ましい。
次に製造条件の限定理由について述べる。
本発明においては、上記の成分からなる鋼を常法で溶製し、鋳造する。得られた鋼片を熱間圧延する。更に、酸洗、冷間圧延及び焼鈍を施しても良い。
熱間圧延の加熱温度は、1100℃未満であると炭窒化物が十分に固溶せず、必要な強度や延性が得られない。したがって、加熱温度の下限は1100℃とする。加熱温度の上限は特に規定しないが、1250℃を超えるとMnSが再固溶し、固溶Sによって熱間加工性が低下することがあるため、1250℃以下とすることが好ましい。結晶粒径を微細にするには、鋼片の加熱温度を1150℃以下にすることが更に好ましい。
熱間圧延の完了温度は、800℃未満であると、熱間加工性が劣化し、熱延中に割れが生じることがある。したがって、熱間圧延の完了温度は800℃以上とする。熱間圧延の完了温度の上限は特に規定しないが、1000℃を超えると粒径が大きくなり、冷間圧延時に割れを生じることがあるため、1000℃以下とすることが好ましい。
結晶粒径を微細化するには、粗圧延後、再結晶を促進させてから、仕上げ圧延を行うことが好ましい。
粗圧延は、1100℃超で行うと歪みの蓄積が不十分で再結晶が促進されない。一方、粗圧延を1000℃未満で行うと、短時間の保持では再結晶が不十分になる。したがって、フェライトの再結晶を促進し、結晶粒径を100μm以下にするためには、粗圧延を1000〜1100℃の温度で行うことが好ましい。
粗圧延の総圧下率は、1100℃の板厚と粗圧延後の板厚の差を1100℃の板厚で除して、百分率で表わす。粗圧延の総圧下率は、歪を蓄積して再結晶を促進し、結晶粒径を100μm以下にするために、85%以上にすることが好ましい。
また、粗圧延では、1パスの圧下率が30%以上である大圧下を1パス以上行うことが好ましい。1パスの圧下率は、圧延前後の板厚の差を圧延前の板厚で除して、百分率で表わす。1パスの圧下率を30%以上にすると、歪みをより深い部位に導入することができる。したがって、大圧下は、鋼板の中央部の細粒化に有効であり、1パス以上を行うことが好ましい。
粗圧延を行った後、30〜90s保持し、再結晶を促進することが好ましい。保持時間が30s未満であると、結晶粒径が100μmを超えることがある。一方、保持時間を90s超にすると、生産性を損ない、仕上圧延の完了温度が低下することがある。
仕上圧延の総圧下率は、粗圧延後の板厚と仕上圧延後の板厚の差を粗圧延後の板厚で除して、百分率で表わす。仕上圧延の総圧下率は、歪を蓄積して再結晶を促進し、結晶粒径を100μm以下にするために、90%以上にすることが好ましい。
また、仕上圧延では、1パスの圧下率が40%以上である大圧下を1パス以上行うことが好ましい。1パスの圧下率は、圧延前後の板厚の差を圧延前の板厚で除して、百分率で表わす。1パスの圧下率を40%以上にすると、歪みをより深い部位に導入することができる。したがって、大圧下は、鋼板の中央部の細粒化に有効であり、1パス以上を行うことが好ましい。
仕上圧延の完了温度は、結晶粒径を微細にするために低下させることが好ましい。結晶粒径を100μm以下にするために、仕上圧延の完了温度を850℃以下にすることが好ましい。
巻き取り温度は、600℃未満であるとフェライトの回復及び再結晶が不十分になり、加工性を損なうことがある。したがって、巻き取り温度の下限は600℃とする。一方、巻き取り温度が750℃を超えると再結晶したフェライトの結晶粒が粗大化し、延性、熱間加工性及び冷間加工性が低下する。したがって、巻き取り温度の上限は750℃とする。
熱延板の延性を向上させるために、熱間圧延後、焼鈍することが好ましい。熱延板の焼鈍温度は、析出物の形態を制御し、延性を向上させるために、700℃以上とすることが好ましい。また、熱延板の焼鈍温度が1100℃を超えると結晶粒が粗大化し、粒界脆化が助長されることがある。したがって、熱延板の焼鈍温度の上限は1100℃以下とすることが好ましい。
熱延鋼板に冷間圧延及び焼鈍を施し、冷延鋼板を製造してもよい。以下に、冷延鋼板の好ましい製造条件について述べる。
冷間圧延の冷延率は、生産性の観点から20%以上が好ましい。また、焼鈍時の再結晶を促進するには、冷延率を50%以上とすることが好ましい。また、冷延率が95%を超えると冷間圧延時に割れが生じる場合がある。したがって、冷延率の上限は95%以下とすることが好ましい。
冷間圧延後の焼鈍温度は、再結晶及び回復を十分に進行させるため、600℃以上とすることが好ましい。一方、冷間圧延後の焼鈍温度が1100℃を超えると、結晶粒が粗大化し粒界脆化が助長されることがある。したがって、冷延板の焼鈍温度の上限は1100℃以下とすることが好ましい。
冷延鋼板の焼鈍後の冷却速度は、20℃/s以上、冷却停止温度は200℃以下が好ましい。これは、冷却中の粒成長による結晶粒の粗大化や、粒界へPなどの不純物元素の偏析に起因する粒界脆化を防止し、延性を向上させるためである。冷却速度の上限は規定しないが、500℃/sを超えることは技術的に困難である。また、冷却停止温度の下限は冷媒の温度に依存し、室温未満とすることは困難である。
以下、実施例により本発明の効果を更に具体的に説明する。
[実施例1]
表1に示す組成を有する鋼を鋳造した。得られた鋳片を表2に示す条件で熱間圧延し、熱間圧延後に熱延板の割れ発生状況を観察した。熱延板の割れ発生状況は、割れが発生していないものを「○」、微小な耳割れが発生したものを「△」、一部に大きな割れが観察されたものを「×」と評価した。
更に、熱延後の板の比重、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。比重の測定はピクノメータを用いて行った。引張試験は、JIS Z 2241に準拠して行った。疲労特性は両振り平面曲げでの疲労試験を行い10回での疲労限を同定し疲労強度比(疲労限/引張強度)を求めた。なお疲労試験はJIS Z 2275記載の方法により実施した。
靭性の評価はJIS Z 2242に準拠してシャルピー衝撃試験を行い、脆性延性破面遷移温度によって評価した。試験片は、2.5mm厚さのサブサイズVノッチ試験片を用いた。表2に、比重、降伏応力、引張強度、伸び、疲労強度比、脆性延性破面遷移温度(vTrs[℃])、割れ発生状況を示す。
熱延No.1〜11は本発明例であり、比重<7.5を満たしており、引張強度は360MPa以上であり、延性に関しては30%以上の高い伸びが得られており、脆性延性破面遷移温度は−45℃以下であり、熱延板の割れも発生していない。また、製造条件のみが異なる、熱延No.1と熱延No.9〜11を比較すると、好ましい製造条件により、より良好な延性及び靭性が得られることがわかる。
一方、成分が本発明の範囲外である鋼I〜Mを用いた熱延No.12〜16では何れも伸びが20%以下であり、疲労限度比は0.5以下であり、脆性延性破面遷移温度は20℃以上であり、延性、疲労特性及び靭性に劣ることがわかる。また、これらの比較例では熱延板の割れも発生しており、熱間加工性にも劣る。
Figure 2010265526
Figure 2010265526
[実施例2]
表1に示す組成を有する鋼を鋳造した。得られた鋳片を表3に示す条件で熱間圧延し、熱間圧延後に熱延板の割れ発生状況を観察した。熱延板の割れ発生状況は、割れが発生していないものを「○」、微小な耳割れが発生したものを「△」、一部に大きな割れが観察されたものを「×」と評価した。
更に、熱延後の板の比重、平均結晶粒径、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。比重の測定はピクノメータを用いて行った。平均結晶粒径の測定はJIS G 0552に準拠して行った。引張試験は、JIS Z 2241に準拠して行った。疲労特性は両振り平面曲げでの疲労試験を行い10回での疲労限を同定し疲労強度比(疲労限/引張強度)を求めた。なお疲労試験はJIS Z 2275記載の方法により実施した。
靭性の評価はJIS Z 2242に準拠してシャルピー衝撃試験を行い、脆性延性破面遷移温度によって評価した。試験片は、2.5mm厚さのサブサイズVノッチ試験片を用いた。表4に、比重、平均結晶粒径、降伏応力、引張強度、伸び、疲労強度比、脆性延性破面遷移温度(vTrs[℃])、割れ発生状況を示す。
熱延No.17〜27は本発明例であり、比重<7.5を満たしており、引張強度は360MPa以上であり、延性に関しては30%以上の高い伸びが得られており、脆性延性破面遷移温度は−50℃以下であり、熱延板の割れも発生していない。好ましい製造条件を満足することによって、平均結晶粒径は100μm以下となり、良好な延性、疲労特性及び靭性が得られることがわかる。また、製造条件のみが異なる、熱延No.17と熱延No.25〜27を比較すると、より好ましい製造条件により、より良好な延性及び靭性が得られることがわかる。
一方、成分が本発明の範囲外である鋼I〜Mを用いた熱延No.28〜32では何れも伸びが20%以下であり、疲労限度比は0.5以下であり、脆性延性破面遷移温度は20℃以上であり、延性、疲労特性及び靭性に劣ることがわかる。また、これらの比較例では熱延板の割れも発生しており、熱間加工性にも劣る。
Figure 2010265526
Figure 2010265526
[実施例3]
表3に示した条件で製造した熱延板に、更に、表5に示す条件で焼鈍を施した。これらの熱延焼鈍板についても実施例1と同様に、比重、平均結晶粒径、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。熱延焼鈍板の比重、平均結晶粒径、降伏応力、引張強度、伸び、疲労限度比、脆性延性破面遷移温度、割れ発生状況を表5に示す。
焼鈍No.1〜11は本発明例であり、比重<7.5を満たしており、引張強度は360MPa以上であり、延性に関しては30%以上の高い伸びが得られており、疲労限度比は0.6以上であり、脆性延性破面遷移温度は−60℃以下である。好ましい製造条件を満足することによって、平均結晶粒径は100μm以下となり、良好な延性、疲労特性及び靭性を得られることがわかる。また、焼鈍条件のみが異なる、焼鈍No.1と焼鈍No.9を比較すると、より好ましい製造条件により、より良好な延性及び靭性が得られることがわかる。
一方、成分が本発明の範囲外である鋼I〜Mを用いた焼鈍No.10〜14では何れも伸びが20%以下であり、疲労限度比は0.5以下であり、脆性延性破面遷移温度は20℃以上であり、延性、疲労特性及び靭性に劣ることがわかる。
Figure 2010265526
[実施例4]
表1に示す組成を有する鋼を、表3に示す条件で熱間圧延した熱延板について、表6及び7に示す条件で冷間圧延を行い、冷延板の割れ発生状況を観察した。冷延板の割れ発生状況は、割れが発生していないものを「○」、微小な耳割れが発生したものを「△」、一部に大きな割れが観察されたものを「×」と評価した。更に、冷延板に焼鈍を行い、冷延焼鈍板についても実施例1と同様に、比重、平均結晶粒径、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。冷延焼鈍板の比重、平均結晶粒径、降伏応力、引張強度、伸び、疲労限度比、脆性延性破面遷移温度、割れ発生状況を表7に示す。
冷延No.1〜11では比重<7.5を満たしており、引張強度は360MPa以上であり、延性に関しては25%以上の高い伸びが得られており、疲労限度比は0.6以上であり、脆性延性破面遷移温度は−60℃以下であり、冷延板の割れも発生していない。好ましい製造条件を満足することによって、平均結晶粒径は100μm以下となり、良好な延性、疲労特性及び靭性を得られることがわかる。また、冷延や冷延板焼鈍の条件のみが異なる、冷延No.1と冷延No.9〜11を比較すると、より好ましい製造条件により、より良好な延性及び靭性が得られることがわかる。
一方、成分が本発明の範囲外である鋼I〜Mを用いた冷延No.12〜16では何れも伸びが20%以下であり、疲労限度比は0.5以下であり、脆性延性破面遷移温度は20℃以上であり、延性、疲労特性及び靭性に劣ることがわかる。また、これらは冷延板の割れも発生しており、冷間加工性にも劣ることがわかる。
Figure 2010265526
Figure 2010265526
本発明は、製造性が良好で、延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板を提供することができ、自動車の軽量化に資する鋼板を提供することができるため、産業上の利用性が極めて高い。

Claims (11)

  1. 質量%で、
    Mn:0.9〜1.8%、
    Al:3.0〜9.0%
    を含有し、
    C :0.02%未満、
    Si:0.2%未満、
    P :0.02%以下、
    S :0.01%以下、
    N :0.05%以下
    に制限し、Al及びSiの含有量が、
    Al×Si≦0.8
    を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、比重が7.5未満であることを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  2. 更に、質量%で、
    Ti:0.005〜0.3%以下、
    Nb:0.005〜0.3%、
    V :0.01〜0.5%
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  3. 更に、質量%で、
    Cr:3.00%以下、
    Mo:3.00%以下、
    Ni:5.00%以下、
    Cu:3.00%以下
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  4. 更に、質量%で、
    B:0.0100%以下
    を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  5. 更に、質量%で、
    Ca:0.0100%以下、
    Mg:0.0100%以下、
    Zr:0.0500%以下、
    REM:0.0500%以下
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  6. 平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  7. 引張強度が380MPa以上であり、伸びが25%以上であり、両振り平面曲げでの疲労強度が引張強度の0.6倍以上であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
  8. 請求項1〜5の何れか1項に記載の低比重鋼板を製造する方法であって、請求項1〜5の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100℃以上に加熱し、仕上げ圧延温度を800℃以上として熱間圧延し、600〜750℃で巻き取ることを特徴とする延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  9. 請求項6又は7に記載の高強度低比重鋼板を製造する方法であって、請求項1〜5の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100〜1150℃に加熱し、1000〜1100℃の範囲内で、圧下率が30%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が85%以上である粗圧延を行い、そのまま30〜90s保持した後、引き続き圧下率が40%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が90%以上であり、かつ完了温度が800〜850℃である仕上圧延を行い、冷却して、600〜750℃の温度で巻き取ることを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
  10. 請求項8又は9に記載の方法で製造した鋼板を、700〜1000℃で焼鈍することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
  11. 請求項8〜10の何れか1項に記載の方法で製造した鋼板に酸洗を施し、冷延率を20〜95%とする冷間圧延を行い、600〜1000℃で焼鈍を行い、20℃/s以上の冷却速度で200℃以下まで冷却することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
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