JP2005068549A - 延性に優れた高強度低比重鋼板およびその製造方法 - Google Patents

延性に優れた高強度低比重鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 延性に優れた高強度低比重鋼板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 質量%で、C:0.001〜0.01%、Si:3.0%以下、Mn:0.01〜3.0%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:10.0超〜32.0%、N:0.001〜0.05%を含有し、さらに、Cr:0.05〜6.0%、Ce:0.01〜0.5%、B:0.0003〜0.03%の1種または2種以上を含有し、必要に応じて、Ti:0.005〜0.3%、Nb:0.005〜0.3%、Ni:0.05〜5.0%、Mo:0.05〜3.0%、Cu:0.1〜3.0%、V:0.01〜0.5%、Ca:0.001〜0.01%、Mg:0.0005〜0.01%、Zr:0.001〜0.05%の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、比重<6.7であり、引張強度が590MPa以上であり、伸びが10%以上であることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
【選択図】 なし

Description

本発明は、自動車部品などに用いられる延性に優れた高強度低比重鋼板およびその製造方法に関するものである。
近年、環境問題への対応のため、炭酸ガス排出低減や燃費低減を目的に、自動車の軽量化が望まれている。自動車の軽量化のためには、鋼材の高強度化が有効な手段であるが、部材の剛性によって板厚が制限されている場合には、高強度化しても板厚を低減することができず、軽量化が困難であった。
上記の場合に、軽量化を達成する手段としては、鋼材に比べて比重の低いアルミ合金板の使用が考えられるが、アルミ合金板は高価格であることに加え、鋼材に比べて加工性が劣っていることや、鋼板との溶接が困難である等の欠点があるために、自動車部材への適用は限定されたものとなっている。
そこで、鋼板とアルミ合金板の長所を兼ね備えたものとして鉄にアルミを多量に添加した高Al含有鋼板が考えられる。しかし、このような高Al含有鋼板は、(i)製造性が劣ること(特に圧延時に割れが発生すること)、(ii)延性が低いこと、などの理由から、自動車用鋼板として適用することは困難であった。
特に、Al含有量が10%を超えると、Fe3AlやFeAl等の金属間化合物が析出するため、延性、熱間加工性および冷間加工性が大幅に劣化し、通常の薄鋼板製造プロセスで、Al含有量が10%超の高Al含有鋼板を製造することや、良好な強度および延性レベルを確保することは極めて困難であった。
高Al含有鋼板の延性を向上させる技術として、例えば、特許文献1には、Al:4〜9.5%、Ti:0.5〜2.0%、Mo:0.5〜2%、Zr:0.1〜0.8%、C:0.01〜0.5%および残余Feを含有するアルミニウム含有鉄基合金の技術が提案されているが、Al含有量が9.5%以下であり、低比重に関する言及はなく、重量元素であるMoやZrが必須となっており、低比重化に考慮しているとはいえない。
また、製造性についても、鍛造することや温間圧延を行うこととしており、いわゆる、溶解から熱間圧延、冷間圧延へと至る広く工業的に行われている製造方法、製造設備を用いた製法とは異なる。また、本発明者らの試験では、大幅な延性の改善には至っていない。
また、特許文献2には、Al:10〜19%、Ti:2〜8%、Mo:0.5〜10%、Hf:0.1〜1%および残余Feを含有するアルミニウム含有鉄基合金の技術が提案されているが、重量元素であるHfやMoが必須となっており、低比重化に考慮しているとはいえない。
また、製造性についても、鋳造にて製造しており、いわゆる、溶解から熱間圧延、冷間圧延へと至る広く工業的に行われている製造方法、製造設備を用いた薄鋼板の製法とは異なる。また、本発明者らの試験では、大幅な延性の改善には至っていない。
以上のように、従来の技術では、延性に優れた高強度低比重鋼板を工業規模で生産することは困難であった。
特開平8−253844号公報 米国特許第4,684,505号公報
本発明は、上記したような問題点を解決しようとするものであって、延性に優れた高強度低比重鋼板、および、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鉄ベースで多量のAlを含有し、成分の異なる種々の素材について、延性、熱間加工性および冷間加工性を改善するための方法について、成分と製造法の両面から研究を重ねた結果、Al含有量が10%超の高Al含有鋼の延性、熱間加工性および冷間加工性の劣化は、Fe3AlやFeAlの析出による粒界脆化によるものであり、これを改善するためには、2通りの方法があることを見出した。
第1の方法としては、Al含有量を10超〜22.0%としたうえで、SおよびPを極低化し、さらに、極低C化により粒内に析出する炭窒化物を低減して、粒界と粒内の強度差を低減し、さらに、熱延条件の適性化により、熱延、冷却および巻取り時に、Fe3Al、FeAl等の金属間化合物の析出を抑制し、室温で金属間化合物を含まないフェライト単相組織(Alは過飽和固溶状態で存在)とすることにより、粒界強度を向上でき、延性、熱間加工性および冷間加工性を大幅に改善できることを知見した。
第2の方法としては、Al含有量を10超〜32.0%としたうえで、SおよびPを極低化し、さらに、極低C化により粒内に析出する炭窒化物を低減して、粒界と粒内の強度差を低減し、さらに、Cr、Ce、Bの1種または2種以上を適量添加し、さらに、熱延条件の適性化により、熱延時にフェライトの再結晶を促進させ細粒化するとともに、冷却および巻取り時に、粒界への不純物の偏析や脆化相の析出を抑制することにより、Fe3AlやFeAlなどの金属間化合物を含有していても粒界強度を向上でき、延性、熱間加工性および冷間加工性を大幅に改善できることを知見した。
本発明は、このような知見に基づいて構成されたものであり、その要旨は、以下の通りである。
(1)質量%で、C:0.001〜0.01%、Si:3.0%以下、Mn:0.01〜3.0%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:10超〜22.0%、N:0.001〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、比重<6.7であり、引張強度が490MPa以上であり、伸びが15%以上であることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(2)質量%で、C:0.001〜0.01%、Si:3.0%以下、Mn:0.01〜3.0%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:10超〜32.0%、N:0.001〜0.05%を含有し、さらに、Cr:0.05〜6.0%、Ce:0.01〜0.5%、B:0.0003〜0.03%の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、比重<6.7であり、引張強度が590MPa以上であり、伸びが10%以上であることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(3)前記(1)記載の成分を含有し、さらに、質量%で、Cr:0.05〜6.0%、Ce:0.01〜0.5%、B:0.0003〜0.03%の1種または2種を含有することを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の成分を含有し、さらに、質量%で、Ti:0.005〜0.3%、Nb:0.005〜0.3%の1種または2種を含有することを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の成分を含有し、さらに、質量%で、Ni:0.05〜5.0%、Mo:0.05〜3.0%、Cu:0.1〜3.0%、V:0.01〜0.5%の1種または2種以上を含有することを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(6)前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の成分を含有し、さらに、質量%で、Ca:0.001〜0.01%、Mg:0.0005〜0.01%、Zr:0.001〜0.05%の1種または2種以上を含有することを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
(7)前記Mn、Niの代わりに、質量%で、Mn:0.2超〜30.0%、Ni:0.05〜15.0%の1種または2種を含有することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
(8)前記(1)、(3)〜(7)のいずれかに記載の延性に優れた高強度低比重鋼板を製造する方法であって、前記(1)、(3)〜(7)のいずれかに記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、フェライト単相温度域で熱間圧延し、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して、200℃以下で巻き取ることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(9)鋼板を巻き取った後、フェライト単相温度域で焼鈍を行い、焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却することを特徴とする前記(8)記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(10)鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、フェライト単相温度域で焼鈍を行い、焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却することを特徴とする前記(8)記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(11)前記(2)、(4)〜(7)のいずれかに記載の延性に優れた高強度低比重鋼板を製造する方法であって、前記(2)、(4)〜(7)のいずれかに記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、1000℃以上の温度で圧下率30%以上の大圧下を少なくとも1パス以上含みかつ800℃以上の仕上げ圧延温度で熱間圧延することを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(12)熱間圧延後、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して、200℃以下で巻き取ることを特徴とする前記(11)記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(13)鋼板を巻き取った後、700℃以上1100℃以下の温度で焼鈍することを特徴とする前記(11)または(12)記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
(14)鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、600℃以上1100℃以下の温度で焼鈍することを特徴とする前記(11)または(12)記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
本発明によれば、延性に優れた高強度低比重鋼板を得ることができる。
以下に、本発明における各要件の意義および限定理由について、具体的に説明する。
まず、本発明の延性に優れた高強度低比重鋼板の成分限定理由について説明する。なお、%は質量%を意味する。
C:Cは強度を向上させるために必須の元素であるが、0.001%未満ではその効果が発現せず、0.01%を超える過剰の添加は、粒内への炭化物析出により、粒界と粒内の強度差が拡大するために、粒界脆化を促進する。したがって、C含有量は0.001〜0.01%とした。
Si:Siは固溶強化により、鋼板の強度を増大させるのに有用な元素であるが、3.0%を超える過剰の添加は、熱間加工性を低下させるとともに、熱間圧延で生じるスケールの剥離性や化成処理性を著しく劣化させるため、Si含有量は3.0%以下とした。
Mn:MnはMnSを形成して、固溶Sによる粒界脆化を抑制するために有効な元素である。0.01%未満ではその効果が発現せず、一方、3.0%を超える過剰の添加は、逆に、粒界を脆化し、靭性を劣化させる。したがって、Mn含有量は0.01〜3.0%とした。より望ましくは0.2%超〜3.0%とする。
しかし、Mnの多量添加は、オーステナイトやマルテンサイト生成には、特に有効で、Al量が比較的多い場合には、組織強化による高強度化に有効である。0.2%以下ではその効果は発現せず、30.0%を超えると、延性が大幅に劣化する。このため、30.0%を上限として添加できる。
P:Pは粒界に偏析して粒界強度を低下させ、靱性を劣化させる不純物元素であり、可及的低レベルが望ましいが、現状の精錬技術の到達可能レベルとコストを考慮して、上限を0.02%とした。
S:Sは熱間加工性および靭性を劣化させる不純物元素であり、可及的低レベルが望ましいが、現状の精錬技術の到達可能レベルとコストを考慮して、上限を0.01%とした。
Al:Alは低比重化を達成するための必須の元素である。10%以下では、低比重化の効果が少ないので、下限を10%超とした。22.0%を超えると、熱延条件を適性化しても、金属間化合物の析出を抑制することが困難となり、延性、熱間加工性および冷間加工性が大幅に劣化するので、Alの含有量を10超〜22.0%とした。
一方、Cr、Ce、Bの1種または2種以上を適量添加する場合には、金属間化合物が析出しても、製造条件を適正化することにより、延性、熱間加工性および冷間加工性の劣化を抑制できる。ただし、この場合でも、Alの含有量が32.0%を超えると、脆化相の析出が顕著となり、延性、熱間加工性および冷間加工性が大幅に劣化するので、この場合のAlの含有量を、10.0超〜32.0%とした。
N:Nは窒化物を形成し、結晶粒粗大化を抑制する効果があるが、0.001%未満ではその効果が発現せず、一方、0.05%を超えて添加すると、靭性が劣化するため、N含有量を0.001〜0.05%とした。
以上が本発明の基本成分であるが、前記(2)〜(7)に係る本発明においては、さらに、Cr、Ce、Bの1種または2種以上を添加する。
Cr:Crは延性および靭性を向上させる有効な元素である。この効果は0.05%未満では発現せず、一方、6.0%を超える過剰添加は、靭性を劣化させる。したがって、Crの含有量を0.05〜6.0%とした。
Ce:Crは延性および靭性を向上させる有効な元素である。この効果は0.01%未満では発現せず、0.5%を超える過剰添加は、靭性を劣化させる。したがって、Ceの含有量を0.01〜0.5%とした。
B:Bは自ら粒界に偏析することにより、粒界結合力を向上させるとともに、PおよびSの粒界偏析を抑制し、粒界強度を高め、延性、靭性および熱間加工性を向上させるのに有効な元素である。これらの効果は0.0003%未満では発現せず、一方、0.03%を超えて過剰添加すると、粒界に粗大な析出物が生成し、熱間加工性が劣化するため、Bの含有量を0.0003〜0.03%とした。
以上が本発明の基本成分であり、通常、上記以外は、Feおよび不可避的不純物からなるが、所望の強度レベルやその他の必要特性に応じて、Ti、Nb、Ni、Mo、Cu、V、Ca、Mg、Zrの1種または2種以上を添加してもよい。
Ti:TiはTiNを形成し、結晶粒粗大化を抑制する効果があるが、0.005%未満ではそれらの効果が発現せず、一方、0.3%を超えて過剰添加すると、靭性が劣化するため、Tiの含有量を0.005〜0.3%とした。
Nb:Nbは微細な炭窒化物を形成し、結晶粒粗大化を抑制する効果があるが、0.005%未満ではその効果が発現せず、一方、0.3%を超えて過剰添加すると、靭性が劣化するため、Nbの含有量を0.005〜0.3%とした。
Ni:Niは延性および靭性を向上させる有効な元素である。この効果は0.05%未満では発現せず、5.0%を超える過剰添加は、靭性を劣化させる。したがって、Niの含有量を0.05〜5.0%とした。
しかしながら、Ni添加は、オーステナイトやマルテンサイト生成には、特に有効で、Mn同様、Al量が比較的多い場合には、組織強化による高強度化に有効である。ただし、15.0%を超えると、延性が大幅に劣化する。このため、15.0%を上限として添加できる。
Mo:Moは延性および靭性を向上させる有効な元素である。この効果は0.05%未満では発現せず、一方、3.0%を超える過剰添加は、靭性を劣化させる。したがって、Moの含有量を0.05〜3.0%とした。
Cu:Cuは延性および靭性を向上させる有効な元素である。この効果は0.1%未満では発現されず、一方、3.0%を超える過剰添加は靭性を劣化させる。したがって、Cuの含有量を0.1〜3.0%とした。
V:Vは微細な炭窒化物を形成し、結晶粒粗大化を抑制する効果があるが、0.01%未満ではその効果が発現せず、一方、0.5%を超えて過剰添加すると、靭性が劣化するため、Vの含有量を0.01〜0.5%とした。
Ca、Mg、Zr:Ca、Mg、Zrは、いずれも、Sによる熱間加工性や靭性の劣化を抑制する有効な元素である。この効果は、Caは0.001%未満、Mgは0.0005%未満、Zrは0.001%未満では発現せず、一方、Caは0.01%、Mgは0.01%、Zrは0.05%を超える過剰添加は、靭性を劣化させる。したがって、Caの含有量を0.001〜0.01%、Mgの含有量を0.0005〜0.01%、Zrの含有量を0.001〜0.05%とした。
次に、特性値の限定理由について述べる。
比重は、6.7以上では、自動車用鋼板として通常使用されている鋼板の比重(鉄の比重7.86と同程度)と比較して軽量化効果が小さいので、6.7未満とする。
金属間化合物を含まない前記(1)および(3)〜(7)に係る本発明においては、比較的低強度となるので、強度および延性については、自動車用鋼板として必要な特性を考慮して、引張強度490MPa以上、伸び15%以上とする。
一方、金属間化合物を含む前記(2)〜(7)に係る本発明においては、比較的高強度となるので、強度および延性については、自動車用鋼板として必要な特性を考慮して、引張強度590MPa以上、伸び10%以上とする。
次に、製造条件の限定理由について述べる。
まず、Fe3Al、FeAl等の金属間化合物の析出を極力抑制して、延性、熱間加工性および冷間加工性を改善するための製造方法について述べる。
前記(8)に係る本発明においては、前記(1)、(3)〜(7)のいずれかに記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、フェライト単相温度域で熱間圧延し、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して、200℃以下で巻き取ることにより、熱間圧延を行う。
スラブ加熱温度が1100℃未満であると、炭窒化物が十分に固溶せずに、必要な強度や延性が得られないため、スラブ加熱温度の下限は1100℃とした。加熱温度の上限は特に定めないが、結晶粒の粗大化を抑制するために、1250℃以下とすることが望ましい。熱延中のFeAl相の析出を防止するために、熱間圧延は、フェライト単相温度域で行う。
熱間圧延後の冷却速度が20℃/秒未満であると、冷却中にFeAlまたはFe3Alが析出して延性が劣化するため、冷却速度は20℃/秒以上とした。冷却速度の上限は特に定めないが、300℃/秒を超えると、鋼板形状精度が悪化する場合があるので、300℃/秒以下とすることが望ましい。
また、熱間圧延後の冷却停止温度および巻取り温度が200℃超であると、巻き取り中または巻き取り後に、FeAlまたはFe3Alが析出して延性が劣化するため、冷却停止温度および巻き取り温度は200℃以下とした。冷却停止温度および巻取り温度の下限は特に定めないが、生産性の観点から、室温以上とすることが望ましい。
前記(9)に係る本発明において、熱延板の延性を向上させるために、再結晶や炭化物析出制御の観点から、熱延板を巻き取った後、フェライト単相温度域で焼鈍してもよい。フェライト単相温度域で焼鈍するのは、焼鈍中にFeAl相が析出するのを防止するためである。
焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却する。冷却途中でのFeAlまたはFe3Alの析出を防止するために、冷却速度の下限を20℃/秒とし、急冷停止温度の上限を200℃とした。
前記(10)に係る本発明において、冷延鋼板を製造する場合には、鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、フェライト単相温度域で焼鈍を行い、焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却する。フェライト単相温度域で焼鈍するのは、焼鈍中にFeAl相が析出するのを防止するためである。焼鈍後、冷却途中でのFeAlまたはFe3Alの析出を防止するために、冷却速度の下限を20℃/秒とし、急冷停止温度の上限を200℃とした。
次に、Fe3Al、FeAl等の金属間化合物が析出した状態で、延性、熱間加工性および冷間加工性を改善するための製造方法について述べる。
前記(11)および(12)に係る本発明においては、前記(2)、(4)〜(7)のいずれかに記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、1000℃以上の温度で圧下率30%以上の大圧下を少なくとも1パス以上含みかつ800℃以上の仕上げ圧延温度で熱間圧延し、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して200℃以下で巻き取ることにより、熱間圧延を行う。
スラブ加熱温度が1100℃未満であると、炭窒化物が十分に固溶せずに、必要な強度や延性が得られないため、スラブ加熱温度の下限は1100℃とした。加熱温度の上限は特に定めないが、結晶粒の粗大化を抑制するために、1250℃以下とすることが望ましい。
熱延時に、フェライトの再結晶を促進させ細粒化するために、1000℃以上の温度で圧下率30%以上の大圧下を少なくとも1パス以上含むことが必要である。この条件が満たされないと、粗大なフェライト粒が残存し、良好な延性、熱間加工性および冷間加工性が得られない。
仕上げ圧延温度が800℃未満であると、熱間加工性が劣化し、熱延中に割れが生じるため、仕上げ圧延温度の下限は800℃にした。仕上げ温度の上限は特に定めないが、結晶粒の粗大化を抑制するために、950℃以下とすることが望ましい。
前記(12)に係る本発明においては、熱間圧延後の冷却速度が20℃/秒未満であると、粒界に不純物が偏析したり脆化相が析出して延性が劣化するため、冷却速度は20℃/秒以上とする。冷却速度の上限は特に定めないが、300℃/秒を超えると、鋼板形状精度が悪化する場合があるので、300℃/秒以下とすることが望ましい。
また、熱間圧延後の冷却停止温度および巻取り温度が200℃超であると、粒界に不純物が偏析したり、脆化相が析出して延性が劣化するため、冷却停止温度および巻取り温度は200℃以下とする。冷却停止温度および巻取り温度の下限は特に定めないが、生産性の観点から、室温以上とすることが望ましい。
前記(13)に係る本発明において、熱延板の延性を向上させるために、再結晶や炭化物析出制御の観点から、熱延板を巻き取った後、700℃以上1100℃以下の温度で焼鈍する。ここで、焼鈍温度が700℃未満ではその効果が小さく、1100℃を超えると、結晶粒が粗大化し粒界脆化が助長されるため、熱延板の焼鈍温度は700℃以上1100℃以下の温度範囲とした。
前記(14)に係る本発明において、冷延鋼板を製造する場合には、鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、600℃以上1100℃以下の温度で焼鈍する。焼鈍温度が600℃未満では未再結晶・未回復となり十分な効果が得られず、1100℃を超えると、結晶粒が粗大化し粒界脆化が助長されるため、冷延板の焼鈍温度は600℃以上1100℃以下の温度範囲とした。
以下、実施例により、本発明とその効果を、さらに具体的に説明する。
まず、Fe3Al、FeAl等の金属間化合物の析出を極力抑制して、延性、熱間加工性および冷間加工性を改善する場合の実施例について述べる。
表1に示す組成を有する鋼を、表2に示す条件で熱間圧延し、冷間圧延した後、表2に示す条件で焼鈍した。熱間圧延後および冷間圧延後に、それぞれ、熱延板および冷延板における割れ発生状況を観察した。結果を表2に併せて示す。
焼鈍後の板の比重および機械的特性を評価した。比重の測定はピクノメータを用いて行った。比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表2に併せて示す。
本発明例(No.1〜5、No.12〜14)では、比重<6.7を満たしており、引張強度は490MPa以上であり、延性に関しては15%以上の高い伸びが得られており、熱延板および冷延板の割れも発生していない。
一方、成分のいずれか一つ以上が本発明の成分限定範囲から逸脱している比較例(No.6、7、8)では、いずれも、引張強度が490MPa未満でかつ伸びが15%未満であり、延性に劣ることがわかる。また、これらの比較例では、熱延板および冷延板の割れも発生しており、熱間加工性や冷間加工性にも劣ることがわかる。
また、製造条件が本発明の限定範囲から逸脱している比較例(No.9、10、11)では、いずれも、引張強度が490MPa未満でかつ伸びが15%未満であり、かつ、熱延板および冷延板に割れが発生しており、延性や熱間加工性および冷間加工性に劣ることがわかる。
Figure 2005068549
Figure 2005068549
また、表1に示す組成を有する鋼を、表2に示す条件で熱間圧延した熱延板についても、比重および機械的特性を評価した。熱延板の比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表3に示す。さらに、この熱延板について、表4に示す条件で熱延板焼鈍を行い、熱延板焼鈍材についても、比重および機械的特性を評価した。熱延板焼鈍材の比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表4に示す。
本発明例(No.1〜5、No.12〜14)では、熱延板および熱延板焼鈍材のいずれも、引張強度は490MPa以上であり、延性に関しては15%以上の高い伸びが得られている。
一方、成分のいずれか一つ以上が本発明の成分限定範囲から逸脱している比較例(No.6、7、8)では、いずれも、引張強度が490MPa未満でかつ伸びが15%未満であり、延性に劣ることがわかる。
また、熱延条件が本発明の限定範囲から逸脱している比較例(No.9、10、11)では、いずれも、引張強度が490MPa未満でかつ伸びが15%未満であり、延性に劣ることがわかる。
以上より、鋼成分を本発明で示した範囲に特定し、本発明で示した条件で製造することにより、延性に優れた高強度低比重鋼板が得られることが明らかである。
Figure 2005068549
Figure 2005068549
次に、Fe3Al、FeAl等の金属間化合物が析出した状態で、延性、熱間加工性および冷間加工性を改善する場合の実施例について述べる。
表5に示す組成を有する鋼を、表6に示す条件で熱間圧延し、冷間圧延した後、表6に示す条件で焼鈍した。熱間圧延後および冷間圧延後に、それぞれ、熱延板および冷延板における割れ発生状況を観察した。結果を表6に併せて示す。
焼鈍後の板の比重および機械的特性を評価した。比重の測定はピクノメータを用いて行った。比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表6に併せて示す。
Figure 2005068549
Figure 2005068549
本発明例(No.1〜5、No.12〜15)では、比重<6.7を満たしており、引張強度は590MPa以上であり、延性に関しては10%以上の高い伸びが得られており、熱延板および冷延板の割れも発生していない。
一方、成分のいずれか一つ以上が本発明の成分限定範囲から逸脱している比較例(No.6、7、8)では、いずれも、引張強度が590MPa未満でかつ伸びが10%未満であり、延性に劣ることがわかる。
また、これらの比較例では、熱延板および冷延板の割れも発生しており、熱間加工性や冷間加工性にも劣ることがわかる。
また、製造条件が本発明の限定範囲から逸脱している比較例(No.9、10、11)では、いずれも、引張強度が590MPa未満でかつ伸びが10%未満であり、かつ、熱延板および冷延板に割れが発生しており、延性や熱間加工性および冷間加工性に劣ることがわかる。
また、表5に示す組成を有する鋼を、表6に示す条件で熱間圧延した熱延板についても、比重および機械的特性を評価した。熱延板の比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表7に示す。さらに、この熱延板について、表8に示す条件で熱延板焼鈍を行い、熱延板焼鈍材についても、比重および機械的特性を評価した。熱延板焼鈍材の比重、降伏応力、引張強度および伸びを、表8に示す。
本発明例(No.1〜5、No.12〜15)では、熱延板および熱延板焼鈍材のいずれも、引張強度は590MPa以上であり、延性に関しては10%以上の高い伸びが得られている。
一方、成分のいずれか一つ以上が本発明の成分限定範囲から逸脱している比較例(No.6、7、8)では、いずれも、引張強度が590MPa未満でかつ伸びが10%未満であり、延性に劣ることがわかる。
また、熱延条件が本発明の限定範囲から逸脱している比較例(No.9、10、11)では、いずれも、引張強度が590MPa未満でかつ伸びが10%未満であり、延性に劣ることがわかる。
以上より、鋼成分を本発明で示した範囲に特定し、本発明で示した条件で製造することにより、延性に優れた高強度低比重鋼板が得られることが明らかである。
Figure 2005068549
Figure 2005068549
前述したように、本発明によれば、延性に優れた高強度低比重鋼板を提供することができる。したがって、本発明は鋼板を利用する産業において利用可能性が高いものである。

Claims (14)

  1. 質量%で、
    C:0.001〜0.01%、
    Si:3.0%以下、
    Mn:0.01〜3.0%、
    P :0.02%以下、
    S :0.01%以下、
    Al:10超〜22.0%、
    N:0.001〜0.05%
    を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、比重<6.7であり、引張強度が490MPa以上であり、伸びが15%以上であることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
  2. 質量%で、
    C:0.001〜0.01%、
    Si:3.0%以下、
    Mn:0.01〜3.0%、
    P :0.02%以下、
    S :0.01%以下、
    Al:10超〜32.0%、
    N:0.001〜0.05%
    を含有し、さらに、
    Cr:0.05〜6.0%、
    Ce:0.01〜0.5%、
    B :0.0003〜0.03%
    の1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ比重<6.7であり、引張強度が590MPa以上であり、伸びが10%以上であることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板。
  3. さらに、質量%で、
    Cr:0.05〜6.0%、
    Ce:0.01〜0.5%、
    B :0.0003〜0.03%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
  4. さらに、質量%で、
    Ti:0.005〜0.3%、
    Nb:0.005〜0.3%
    の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
  5. さらに、質量%で、
    Ni:0.05〜5.0%、
    Mo:0.05〜3.0%、
    Cu:0.1〜3.0%、
    V :0.01〜0.5%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
  6. さらに、質量%で、
    Ca:0.001〜0.01%、
    Mg:0.0005〜0.01%、
    Zr:0.001〜0.05%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
  7. 前記Mn、Niの代わりに、質量%で、
    Mn:0.2超〜30.0%、
    Ni:0.05〜15.0%
    の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度低比重鋼板。
  8. 請求項1、3〜7のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度鋼板を製造する方法であって、請求項1、3〜7のいずれか1項に記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、フェライト単相温度域で熱間圧延し、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して、200℃以下で巻き取ることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  9. 鋼板を巻き取った後、フェライト単相温度域で焼鈍を行い、焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却することを特徴とする請求項8記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  10. 鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、フェライト単相温度域で焼鈍を行い、焼鈍後、20℃/秒以上の冷却速度で200℃以下の温度まで冷却することを特徴とする請求項8記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  11. 請求項2、4〜7のいずれか1項に記載の延性に優れた高強度鋼板を製造する方法であって、請求項2、4〜7のいずれか1項に記載の成分からなる鋼スラブを1100℃以上の温度に加熱し、1000℃以上の温度で圧下率30%以上の大圧下を少なくとも1パス以上含みかつ800℃以上の仕上げ圧延温度で熱間圧延し、巻き取ることを特徴とする延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  12. 熱間圧延後、200℃以下まで20℃/秒以上で冷却して、200℃以下で巻き取ることを特徴とする請求項11記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  13. 鋼板を巻き取った後、700℃以上1100℃以下の温度で焼鈍することを特徴とする請求項11または12記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
  14. 鋼板を巻き取った後、酸洗し、冷間圧延を行い、600℃以上1100℃以下の温度で焼鈍することを特徴とする請求項11または12記載の延性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
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