JP5332894B2 - 延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
Mn:0.9〜1.8%、
Al:3.0〜9.0%
を含有し、
C :0.02%未満、
Si:0.2%未満、
P :0.02%以下、
S :0.01%以下、
N :0.05%以下
に制限し、Al及びSiの含有量(質量%)の積が、
Al×Si≦0.8
を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、比重が7.5未満である鋼片を、
1100℃以上に加熱し、仕上げ圧延温度を800℃以上として熱間圧延し、600〜750℃で巻き取って製造されたことを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
Ti:0.005〜0.3%以下、
Nb:0.005〜0.3%、
V :0.01〜0.5%
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
Cr:3.00%以下、
Mo:3.00%以下、
Ni:5.00%以下、
Cu:3.00%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
B:0.0100%以下
を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
Ca:0.0100%以下、
Mg:0.0100%以下、
Zr:0.0500%以下、
REM:0.0500%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。
[実施例1]
表1に示す組成を有する鋼を鋳造した。得られた鋳片を表3に示す条件で熱間圧延し、熱間圧延後に熱延板の割れ発生状況を観察した。熱延板の割れ発生状況は、割れが発生していないものを「○」、微小な耳割れが発生したものを「△」、一部に大きな割れが観察されたものを「×」と評価した。
表3に示した条件で製造した熱延板に、更に、表5に示す条件で焼鈍を施した。これらの熱延焼鈍板についても実施例1と同様に、比重、平均結晶粒径、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。熱延焼鈍板の比重、平均結晶粒径、降伏応力、引張強度、伸び、疲労限度比、脆性延性破面遷移温度、割れ発生状況を表5に示す。
表1に示す組成を有する鋼を、表3に示す条件で熱間圧延した熱延板について、表6及び7に示す条件で冷間圧延を行い、冷延板の割れ発生状況を観察した。冷延板の割れ発生状況は、割れが発生していないものを「○」、微小な耳割れが発生したものを「△」、一部に大きな割れが観察されたものを「×」と評価した。更に、冷延板に焼鈍を行い、冷延焼鈍板についても実施例1と同様に、比重、平均結晶粒径、機械的特性、疲労特性、靭性を評価した。冷延焼鈍板の比重、平均結晶粒径、降伏応力、引張強度、伸び、疲労限度比、脆性延性破面遷移温度、割れ発生状況を表7に示す。
Claims (11)
- 質量%で、
Mn:0.9〜1.8%、
Al:3.0〜9.0%
を含有し、
C :0.02%未満、
Si:0.2%未満、
P :0.02%以下、
S :0.01%以下、
N :0.05%以下
に制限し、Al及びSiの含有量が、
Al×Si≦0.8
を満足し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、比重が7.5未満である鋼片を、
1100℃以上に加熱し、仕上げ圧延温度を800℃以上として熱間圧延し、600〜750℃で巻き取って製造されたことを特徴とする延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板。 - 更に、質量%で、
Ti:0.005〜0.3%以下、
Nb:0.005〜0.3%、
V :0.01〜0.5%
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。 - 更に、質量%で、
Cr:3.00%以下、
Mo:3.00%以下、
Ni:5.00%以下、
Cu:3.00%以下
の1種又は2種以上を含有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。 - 更に、質量%で、
B:0.0100%以下
を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。 - 更に、質量%で、
Ca:0.0100%以下、
Mg:0.0100%以下、
Zr:0.0500%以下、
REM:0.0500%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の延性、加工性及び靭性に優れた低比重鋼板。 - 平均結晶粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
- 引張強度が380MPa以上であり、伸びが25%以上であり、両振り平面曲げでの疲労強度が引張強度の0.6倍以上であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の低比重鋼板を製造する方法であって、請求項1〜5の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100℃以上に加熱し、仕上げ圧延温度を800℃以上として熱間圧延し、600〜750℃で巻き取ることを特徴とする延性、加工性及び靭性に優れた高強度低比重鋼板の製造方法。
- 請求項6又は7に記載の高強度低比重鋼板を製造する方法であって、請求項1〜5の何れか1項に記載の成分からなる鋼片を1100〜1150℃に加熱し、1000〜1100℃の範囲内で、圧下率が30%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が85%以上である粗圧延を行い、そのまま30〜90s保持した後、引き続き圧下率が40%以上であるパスを1回以上含み、総圧下率が90%以上であり、かつ完了温度が800〜850℃である仕上圧延を行い、冷却して、600〜750℃の温度で巻き取ることを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
- 請求項8又は9に記載の方法で製造した鋼板を、700〜1000℃で焼鈍することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
- 請求項8〜10の何れか1項に記載の方法で製造した鋼板に酸洗を施し、冷延率を20〜95%とする冷間圧延を行い、600〜1000℃で焼鈍を行い、20℃/s以上の冷却速度で200℃以下まで冷却することを特徴とする延性、疲労特性及び靭性に優れた低比重鋼板の製造方法。
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JP2001271148A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐高温酸化性に優れた高Al鋼板 |
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2009
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