JP2010265082A - 板状ワークの分離供給設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】積み重ねられている板状ワーク群からの板状ワークの分離供給を、常に衝撃を少なくして安定して行える板状ワークの分離供給設備を提供する。
【解決手段】板状ワークAを積み重ねて保持する保持装置10と、保持装置10に隣接された送り装置20と、保持装置10の最上位の板状ワークAを送り装置20へ移す移載装置30を有する。保持装置10は、送り装置20側を下位として板状ワークA群を傾斜させて保持するとともに、板状ワークA群をワーク厚さt分だけ間欠的に上昇させるように構成した。送り装置20は滑動形式であって、保持装置10の傾斜角度θと同様の傾斜角度θの滑動上面21aを形成するとともに、この滑動上面21aに液体Wを供給するように構成した。移載装置20は、板状ワークAの上面に作用自在な吸着盤31を、傾斜方向に沿って往復移動自在にかつ昇降自在に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば太陽電池のシリコンウエハーなどの板状ワークを積み重ねて保持し、そして、積み重ねている板状ワーク群を一枚ずつ分離したのち次工程へ供給する板状ワークの分離供給設備に関するものである。
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、ワークを収納したケース内から、吸着ヘッドなどを介してワークを1枚取り出し、樋型のシュータに供給する。このシュータの底板には、板状のワークを浮上させるための空気吹き出し穴を長さ方向に間隔を置いて多数設けており、ワークの搬送時に、空気吹き出し穴からワークに向かって積極的に空気を吹き込み、シュータとワーク間の摩擦をほとんどなくしてワークを搬送する。その際にシュータを、操作手段によって水平状態と傾斜状態とに操作している。そしてシュータから搬送されてきたワークを、ケースに収納して集積している(たとえば、特許文献1参照。)。
特開昭62−12565号公報(第2−3頁、第1、2図) 特開2008−159784号公報(第2頁、図1−図3) 特開2008−23636号公報(第2頁、図1−図3)
しかし上記した従来構成によると、吸着ヘッドなどを介してケース内のワークを1枚持ち上げて(取り出して)シュータに供給する際に、ワークの落下などを防止するために吸着力を強く設定しなければならず、したがって、たとえば太陽電池のシリコンウエハーのように薄くかつ割れ易いワークは取り扱い難いものとなる。さらにワークが、液に濡れて密着して積み重ねられているとき、その分離(剥離)のために吸着力をより強く設定しなければならず、より割れ易いことになる。また、空気の吹き込みによってシュータとワーク間の摩擦をなくする形式によると、ワークが振れて、その一部がシュータの上面に直接に接触し易いなど、シュータでのワークの搬送が不安定になるとともに、接触時の衝撃によってワークが損傷する恐れがある。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、積み重ねられている板状ワーク群からの板状ワークの分離供給を、常に衝撃を少なくして安定して行える板状ワークの分離供給設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の板状ワークの分離供給設備は、板状ワークを積み重ねて保持する保持装置と、この保持装置に隣接された送り装置と、保持装置の最上位の板状ワークを送り装置へ移す移載装置とを有し、前記保持装置は、送り装置側を下位として板状ワーク群を傾斜させて保持するとともに、板状ワーク群をワーク厚さ分だけ間欠的に上昇させるように構成し、前記送り装置は滑動形式であって、前記保持装置の傾斜角度と同様の傾斜角度の滑動上面を形成するとともに、この滑動上面に液体を供給するように構成し、前記移載装置は、板状ワークの上面に作用自在な吸着盤を、傾斜方向に沿って往復移動自在にかつ昇降自在に構成したことを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、保持装置が、送り装置側を下位として板状ワーク群を傾斜させて保持している状態で、まず、下降動させた吸着盤を最上位の板状ワークの上面に当接させて吸着したのち、吸着盤を送り装置上へ突出動させることで、吸着盤を介して最上位の板状ワークを、2枚目の板状ワーク上を滑らせながら送り装置の滑動上面に移載し得る。その際に、傾斜下方向に移動させて移載することで、吸着盤の吸引力を板状ワーク間の表面密着力よりも少し高く設定するだけで、最上位の板状ワークに過大な吸引力を作用させることなく2枚目の板状ワークと表面分離し得る。このようにして最上位の板状ワークを送り装置の滑動上面上に移載したのち、吸着開放により板状ワークを分離して吸着盤のみを上昇動させ、そして退入動させることで、吸着盤を新たな(次の)最上位の板状ワークの上方に位置し得る。このような移載装置の作用と、板状ワーク群をワーク厚さの分だけ間欠的に上昇させる保持装置の作用との組み合わせ動作によって、保持装置で保持している板状ワーク群のうち、最上位の板状ワークから一枚ずつ分離して送り装置の滑動上面上に移載し得る。
このようにして送り装置の滑動上面上に移載した板状ワークは、この滑動上面の上を傾斜角度に沿って下手側に滑動して行くが、このとき滑動上面の上を液体が下手側に流れていることで、この液体による薄い層に支持された状態で滑動して行くことになる。
また本発明の請求項2記載の板状ワークの分離供給設備は、上記した請求項1記載の構成において、傾斜角度が5〜10度であり、液体が水であることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、送り装置の滑動上面上に移載した板状ワークは、この滑動上面の上を傾斜角度に沿って下手側に滑動して行くが、このとき傾斜角度が5〜10度の滑動上面の上を水が下手側に流れていることで、この安定した速度の水による薄い層に支持された状態で滑動して行くことになる。
そして本発明の請求項3記載の板状ワークの分離供給設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、送り装置の下端側に隣接して、この送り装置の滑動上面に連続した傾斜搬送面を有するローラコンベヤ装置を設け、このローラコンベヤ装置は、搬送方向に配置したローラ群の少なくとも一部を搬送幅方向において分断して、分断ローラ間に板状ワークの幅よりも狭い落下用スペースを形成し、ローラコンベヤ装置の下方に落下物回収部を設けたことを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、送り装置の滑動上面を滑動してきた板状ワークを、ローラコンベヤ装置の分断ローラにより受け止め、すなわち傾斜搬送面により受け止めて、次の工程へと搬送し得る。その際に、板状ワーク群を積み重ねて取り扱う際の衝撃などによって、一部の板状ワークが割れていたとき、この割れている板状ワークは、分断ローラ群による支持が行えなくて落下物回収部に落下することになる。すなわち、板状ワークが左右分割状に割れていたとき、この左右分割物は、左右の分断ローラ間の落下用スペースを通って落下物回収部に落下することになり、また、板状ワークが前後分割状に割れていたとき、この前後分割物は、前後の分断ローラ間である前後のローラピッチ間を通って落下物回収部に落下することになる。
上記した本発明の請求項1によると、保持装置が、送り装置側を下位として板状ワーク群を傾斜させて保持している状態で、まず、下降動させた吸着盤を最上位の板状ワークの上面に当接させて吸着したのち、吸着盤を送り装置上へ突出動させることで、吸着盤を介して最上位の板状ワークを、2枚目の板状ワーク上を滑らせながら送り装置の滑動上面に移載できる。その際に、傾斜下方向に移動させて移載することで、吸着盤の吸引力を板状ワーク間の表面密着力よりも少し高く設定するだけで、最上位の板状ワークに過大な吸引力を作用させることなく2枚目の板状ワークと表面分離できる。このようにして最上位の板状ワークを送り装置の滑動上面上に移載したのち、吸着開放により板状ワークを分離して吸着盤のみを上昇動させ、そして退入動させることで、吸着盤を新たな(次の)最上位の板状ワークの上方に位置できる。このような移載装置の作用と、板状ワーク群をワーク厚さの分だけ間欠的に上昇させる保持装置の作用との組み合わせ動作によって、保持装置で保持している板状ワーク群のうち、最上位の板状ワークから一枚ずつ分離して送り装置の滑動上面上に移載できる。
このようにして送り装置の滑動上面上に移載した板状ワークは、この滑動上面の上を傾斜角度に沿って下手側に滑動して行くが、このとき滑動上面の上を液体が下手側に流れていることで、この液体による薄い層に支持された状態で滑動して行くことになり、以て板状ワークは、滑動上面に直接に摺接(接触)することもなく、常に衝撃を少なくして安定して滑動することができる。
このように本発明の請求項1によると、積み重ねられている板状ワーク群からの板状ワークの分離供給を、常に衝撃を少なくして安定して行うことができる。したがって、薄くかつ割れ易い板状ワークであっても容易に取り扱うことができ、さらに板状ワークが、液に濡れて密着して積み重ねられているときでも、その分離(剥離)のための吸着力を低く抑えることができる。
また上記した本発明の請求項2によると、送り装置の滑動上面上に移載した板状ワークは、この滑動上面の上を傾斜角度に沿って下手側に滑動して行くが、このとき傾斜角度が5〜10度の滑動上面の上を水が下手側に流れていることで、この安定した速度の水による薄い層に支持された状態で滑動して行くことになり、以て板状ワークは、滑動上面に直接に摺接(接触)することもなく、常に衝撃を少なくして安定して滑動することができ、しかも水の使用によって全体を容易にかつ安価に構成できる。
そして上記した本発明の請求項3によると、送り装置の滑動上面を滑動してきた板状ワークを、ローラコンベヤ装置の分断ローラにより受け止め、すなわち傾斜搬送面により受け止めて、次の工程へと搬送できる。その際に、板状ワーク群を積み重ねて取り扱う際の衝撃などによって、一部の板状ワークが割れていたとき、この割れている板状ワークを落下物回収部に落下させることができる。すなわち、板状ワークが左右分割状に割れていたとき、この左右分割物を、左右の分断ローラ間の落下用スペースを通って落下物回収部に落下させることができ、また板状ワークが前後分割状に割れていたとき、この前後分割物を、前後の分断ローラ間である前後のローラピッチ間を通って落下物回収部に落下させることができ。これにより、破損している板状ワークを次の工程へ搬送することを、自動的に未然に防止できる。
本発明の実施の形態1を示し、板状ワークの分離供給設備における要部の縦断側面図である。 同板状ワークの分離供給設備の一部切り欠き側面図である。 同板状ワークの分離供給設備の平面図である。 同板状ワークの分離供給設備における要部の平面図である。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、太陽電池のシリコンウエハーの分離、供給に採用した状態として、図に基づいて説明する。
図1〜図4において、枠状の設備本体1側には傾斜枠体2が設けられ、ここで傾斜枠体2は、後述する各種装置の傾斜配置を好適に行えるように構成されている。この傾斜枠体2側には、たとえば厚さtが0.15mmの太陽電池のシリコンウエハー(板状ワークの一例)Aを積み重ねて保持する保持装置10と、この保持装置10に隣接された送り装置20と、前記保持装置10の最上位のシリコンウエハーAを送り装置20へ移す移載装置30と、前記送り装置20の下端側に隣接されたローラコンベヤ装置50とが設けられている。
前記保持装置10は、その上面である積載面11aによりシリコンウエハーAを積み重ねて保持する板状の積載台11を有し、この積載台11の下面に連結された複数本のロッド状の被ガイド体12が、傾斜枠体2側に支持板13を介して上下方向に設けられた筒状のガイド体14に挿通案内されることで、積載台11は傾斜枠体2側に対して昇降自在に構成される。その際に昇降は、積載面11aが送り装置20側を下位として8度(傾斜角度5〜10度の一例)の傾斜角度θを維持しながら傾斜して行うように構成されている。
前記被ガイド体12群の下端間に設けられた連結板にナット体15が設けられ、このナット体15に螺合される上下方向の螺子体16が軸受け部材17を介して傾斜枠体2側に回転自在に支持されるとともに、螺子体16の下端が傾斜枠体2側に設けられたピッチ送りモータ18に連動連結されている。ここでピッチ送りモータ18によるピッチ送り量は、シリコンウエハー厚さ(ワーク厚さ)tの分に設定されている。そして積載台11の下手部分、すなわち保持装置10と送り装置20との間には板状の規制体19が設けられている。ここで規制体19は、その内側面19aによって、積載台11により積み重ねて保持されているシリコンウエハーA群の送り装置20側の端面群を受け止めることで、上昇されるシリコンウエハーA群が傾斜方向で乱れることを防止し得る。また規制体19の上端面19bは、シリコンウエハーA群を上昇(ピッチ送り)させたときに、2枚目のシリコンウエハーAの上面と同様のレベルになるように設定されている。
したがって前記保持装置10は、積載台11の積載面11a上にシリコンウエハーA群を積み重ねて積載することで、送り装置20側を下位としてシリコンウエハーA群を傾斜させて保持し得る。そして、ピッチ送りモータ18のピッチ送り作動により、螺子体16やナット体15などを介して積載台11を上昇させることで、シリコンウエハーA群をシリコンウエハー厚さ(ワーク厚さ)tの分だけ間欠的に上昇させ得る。以上の11〜19などにより、保持装置10の一例が構成される。
前記送り装置20は滑動形式であって、前記保持装置10の傾斜角度θと同様の傾斜角度θの滑動上面を形成するとともに、この滑動上面に液体を供給するように構成されている。すなわち送り装置20は、傾斜枠体2側に連結された滑り台板21を有し、この滑り台板21の上向き面によって傾斜角度θの滑動上面21aが形成されるとともに、滑動上面21aの左右には起立状の幅ガイド面21bが形成されている。その際に滑り台板21は、規制体19の上端面19bに滑動上面21aが連なる状態で配設されている。そして、滑り台板21の下面側に貯液槽部22が形成されるとともに、滑り台板21の複数箇所には、貯液槽部22を滑動上面21aに開放する送液孔23が形成され、さらに貯液槽部22には送液管24が接続されている。
したがって、送液管24から貯液槽部22に供給された水(液体の一例)Wは、送液孔23群を通して滑動上面21aに供給され、そして滑動上面21aの上を、傾斜角度θ(8度)に沿って下手側(保持装置10とは離れる側)に流れるように構成されている。以上の21〜24などにより、送り装置20の一例が構成される。
前記移載装置30には、最上位のシリコンウエハーAの上面に作用自在な吸着盤31が設けられ、この吸着盤31が傾斜方向に沿って往復移動自在にかつ昇降自在に構成されている。すなわち、前記保持装置10を中にして前記送り装置20とは反対側には、傾斜枠体2に連結されたガイド体32が設けられるとともに、このガイド体32に支持案内されて保持装置10の上方へ出退動自在な可動体33が設けられている。そして可動体33と傾斜枠体2側との間に出退動シリンダー装置34が設けられ、その際に出退動は傾斜方向に沿って行われるように構成されている。前記可動体33には、出退動方向とは直交状の横軸35を介して出退動方向への揺動体36が設けられ、その際に揺動は手動(またはシリンダー装置など)により行われる。そして揺動体36は、傾斜方向に沿った突出揺動姿勢が可動体33側の第1ストッパー37に受け止められ、上方へ起立状の後退揺動姿勢が可動体33側の第2ストッパー38に受け止められるように構成されている。
前記揺動体36の先端に、昇降動シリンダー装置39を介して前記吸着盤31が設けられ、ここで吸着盤31は真空吸着形式とされている。すなわち前記吸着盤31は、揺動体36が傾斜方向に沿った突出揺動姿勢でかつ昇降動シリンダー装置39により下降動したときに、その下向きの吸着面31aが最上位のシリコンウエハーAの上面に当接自在(作用自在)に構成されている。そして、吸着盤31の上面側に槽部40が形成されるとともに、吸着盤31の複数箇所には、槽部40を吸着面31aに開放する通気孔41が形成されている。なお、槽部40には吸引管42が接続され、この吸引管42は制御部を介して吸引装置(図示せず。)に接続されている。ここで制御部は、吸引状態と吸引開放状態とに切り換え自在に、かつ吸引力を調整自在に構成され、その際に吸引力は、シリコンウエハーA間の表面密着力よりも少し高く設定される。
したがって、昇降動シリンダー装置39により下降動させた吸着盤31の吸着面31aを最上位のシリコンウエハーAの上面に当接させたとき、その前後に吸引管42や槽部40を介して通気孔41群を吸引状態に制御していることで、吸着面31aに吸引力が作用して最上位のシリコンウエハーAを吸着し得る。そして、出退動シリンダー装置34を突出動させることで、吸着盤31を介して最上位のシリコンウエハーAを、2枚目のシリコンウエハーA上から規制体19の上端面19b上へと滑らせながら送り装置20の滑動上面21a上に移載し得る。その際に、傾斜下方向に移動させて移載することで、吸着盤31の吸引力をシリコンウエハーA間の表面密着力よりも少し高く設定するだけで、最上位のシリコンウエハーAに過大な吸引力を作用させることなく2枚目のシリコンウエハーAと表面分離し得る。また表面密着力などによって2枚目のシリコンウエハーAが送り装置20側へ移動しようとしたとき、その移動は規制体19の内側面19aによって阻止し得る。
このようにして最上位のシリコンウエハーAを送り装置20の滑動上面21a上に移載したのち、通気孔41群を吸引開放状態に制御して吸着面31aによるシリコンウエハーAの吸着を開放し、そして昇降動シリンダー装置39により吸着盤31を上昇動させる。次いで出退動シリンダー装置34を退入動させることで、吸着盤31を新たな(次の)最上位のシリコンウエハーAの上方に位置し得、以て最初の状態に戻し得る。以上の31〜42などにより、移載装置30の一例が構成される。
前記ローラコンベヤ装置50は、搬送方向に配置したローラ群の少なくとも一部が搬送幅方向において分断されている。すなわち、傾斜枠体2側に連結されたコンベヤフレーム51には、その上手部分に搬送幅方向の連動軸52が回転自在に設けられ、この連動軸52には左右一対のローラ53Aが外嵌固定されている。そして連動軸52の下手側で任意な間隔を置いた複数箇所には、それぞれ搬送幅方向において分断された状態で搬送幅方向の分断軸54が回転自在に設けられ、これら分断軸54の内端部分にはそれぞれ分断ローラ53Bが外嵌固定されている。これによりローラコンベヤ装置50は、分断ローラ53B間にシリコンウエハーAの幅よりも狭い幅の落下用スペースSが形成される。
前記連動軸52や分断軸54の外端部分には、それぞれ受動歯車55が外嵌固定され、これら受動歯車55に噛合される駆動歯車56群が搬送方向に沿った伝動軸57に外嵌固定されている。なお伝動軸57は、前記コンベヤフレーム51の外側に回転自在に設けられている。そして一方の伝動軸57は、コンベヤフレーム51側に設けられた回転駆動部58に巻き掛け連動機構59を介して連動連結されている。なおローラコンベヤ装置50には、ローラ53Aや分断ローラ53B群によって、前記送り装置20の滑動上面21aに連続した傾斜搬送面50aが形成される。
したがってローラコンベヤ装置50は、回転駆動部58により巻き掛け連動機構59を介して一方の伝動軸57を駆動回転させることで、連動軸52などを介して他方の伝動軸57も駆動回転し得、以て駆動歯車56群や受動歯車55群を介してローラ53Aや分断ローラ53B群を駆動回転し得る。これにより、送り装置20の滑動上面21aを滑動してきたシリコンウエハーAを傾斜搬送面50aで受け止めて搬送し得る。以上の51〜59などにより、ローラコンベヤ装置50の一例が構成される。なおローラコンベヤ装置50から前記送り装置20に渡っての下方には、上面開放で箱状の落下物回収部60が設けられ、この落下物回収部60は傾斜枠体2側に連結されている。ここで落下物回収部60には排液ホース(図示せず。)などが接続されている。
以下に、上記した実施の形態1における作用を説明する。
まず、保持装置10の移載台11上にシリコンウエハーA群をセットする。すなわち図2の仮想線に示すように、揺動体36を横軸35の周りに上方へ起立させて、第2ストッパー38に受け止めさせた後退揺動姿勢とした状態で、移載台11の積載面11a上にシリコンウエハーA群を積み重ねて積載させる。そして図1の実線、図2の実線、図3、図4に示すように、揺動体36を横軸35の周りに下方へ揺動させて、第1ストッパー37に受け止めさせた突出揺動姿勢とする。
この状態で分離供給作業に入る。すなわち、ピッチ送りモータ18の送り作動により積載台11を上昇させ、最上位のシリコンウエハーAの下面が規制体19の上端面19bと同一状の所定レベルに達したことを検出して上昇を停止させる。
そして前述したように、図1の実線に示すように下降動(図1のイ)させた吸着盤31の吸着面31aを最上位のシリコンウエハーAの上面に当接させて吸着し、図1の仮想線に示すように吸着盤31を送り装置20上へ突出動(図1のロ)させてシリコンウエハーAを送り装置20の滑動上面21a上に移載し、吸着面31aの吸着開放によりシリコンウエハーAを分離して吸着盤31のみを上昇動(図1のハ)させたのち、吸着盤31を退入動(図1のニ)させて最上位のシリコンウエハーAの上方に位置させる移載装置30の作用と、ピッチ送りモータ18のピッチ送り作動により積載台11を上昇させることで、シリコンウエハーA群をシリコンウエハー厚さtの分だけ間欠的に上昇させる保持装置10の作用との組み合わせ動作によって、保持装置10で保持しているシリコンウエハーA群のうち、最上位のシリコンウエハーAから一枚ずつ分離して送り装置20の滑動上面21a上に移載し得る。
このようにして送り装置20の滑動上面21a上に移載したシリコンウエハーAは、この滑動上面21aの上を傾斜角度θ(8度)に沿って下手側に滑動して行くが、このとき傾斜角度θ(8度)の滑動上面21aの上を水Wが下手側に流れていることで、この安定した速度の水Wによる薄い層に支持された状態で滑動して行くことになり、以て滑動上面21aに直接に摺接(接触)することもなく、常に衝撃を少なくして安定して滑動することになり、しかも水Wの使用によって全体を容易にかつ安価に構成し得る。
このように、積み重ねられているシリコンウエハーA群からのシリコンウエハーAの分離供給を、常に衝撃を少なくして安定して行うことができる。したがって、薄くかつ割れ易いシリコンウエハーAであっても容易に取り扱うことができ、さらにシリコンウエハーAが、液に濡れて密着して積み重ねられているときでも、その分離(剥離)のための吸着力を低く抑えることができる。なお、滑動上面21aの上を下手側に流れていった水Wは、その下手端から落下物回収部60に落下することになる。
そして送り装置20の滑動上面21aを滑動してきたシリコンウエハーaを、ローラコンベヤ装置50のローラ53Aや分断ローラ53Bにより受け止め、すなわち傾斜搬送面50aにより受け止めて、次の工程へと搬送できる。その際に、シリコンウエハーA群を積み重ねて取り扱う際の衝撃などによって一部のシリコンウエハーAが割れていたとき、この割れているシリコンウエハーAは、分断ローラ53B群による支持が行えなくて落下物回収部60に落下することになる。すなわち、シリコンウエハーAが左右分割状に割れていたとき、この左右分割物は、左右の分断ローラ53B間の落下用スペースSを通って落下物回収部60に落下することになる。また、シリコンウエハーAが前後分割状に割れていたとき、この前後分割物は、前後の分断ローラ53B間である前後のローラピッチ間を通って落下物回収部60に落下することになる。これにより、破損しているシリコンウエハーAが次の工程へと搬送されることを、自動的に未然に防止できる。
なお次の工程としては、シリコンウエハーAを処理槽で液処理する液処理工程や、ローラコンベヤ装置50からのシリコンウエハーAを上下間隔を取りながらケースに詰め込む積み込み工程や、シリコンウエハーAを加工処理する加工工程などがある。
上記した実施の形態1では、板状ワークとして太陽電池のシリコンウエハーAを使用した形式が示されているが、これは種々な板状物を使用する形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、傾斜角度θを8度とした形式が示されているが、これは板状ワークの種類、厚さ、重量などに対応して、傾斜角度θを5〜10度とした形式、5度以下とした形式、10度以上とした形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、液体として水Wを使用した形式が示されているが、これは液体として各種の洗浄液や処理液を使用した形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、送り装置20の下端側に隣接してローラコンベヤ装置50を設けた形式が示されているが、これはベルトコンベヤ装置を設けた形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、送り装置20の下端側に隣接してローラコンベヤ装置50を設けた形式が示されているが、これは送り装置20からのシリコンウエハー(板状ワーク)Aを他の装置に直接に移す形式などであってもよい。
1 設備本体
2 傾斜枠体
10 保持装置
11 積載台
11a 積載面
15 ナット体
16 螺子体
18 ピッチ送りモータ
19 規制体
19a 内側面
19b 上端面
20 送り装置
21 滑り台板
21a 滑動上面
21b 幅ガイド面
23 送液孔
24 送液管
30 移載装置
31 吸着盤
31a 吸着面
33 可動体
34 出退動シリンダー装置
36 揺動体
39 昇降動シリンダー装置
41 通気孔
50 ローラコンベヤ装置
50a 傾斜搬送面
52 連動軸
53A ローラ
53B 分断ローラ
57 伝動軸
58 回転駆動部
60 落下物回収部
A シリコンウエハー(板状ワーク)
t シリコンウエハー厚さ(ワーク厚さ)
θ 傾斜角度
W 水(液体)
S 落下用スペース

Claims (3)

  1. 板状ワークを積み重ねて保持する保持装置と、この保持装置に隣接された送り装置と、保持装置の最上位の板状ワークを送り装置へ移す移載装置とを有し、前記保持装置は、送り装置側を下位として板状ワーク群を傾斜させて保持するとともに、板状ワーク群をワーク厚さ分だけ間欠的に上昇させるように構成し、前記送り装置は滑動形式であって、前記保持装置の傾斜角度と同様の傾斜角度の滑動上面を形成するとともに、この滑動上面に液体を供給するように構成し、前記移載装置は、板状ワークの上面に作用自在な吸着盤を、傾斜方向に沿って往復移動自在にかつ昇降自在に構成したことを特徴とする板状ワークの分離供給設備。
  2. 傾斜角度が5〜10度であり、液体が水であることを特徴とする請求項1記載の板状ワークの分離供給設備。
  3. 送り装置の下端側に隣接して、この送り装置の滑動上面に連続した傾斜搬送面を有するローラコンベヤ装置を設け、このローラコンベヤ装置は、搬送方向に配置したローラ群の少なくとも一部を搬送幅方向において分断して、分断ローラ間に板状ワークの幅よりも狭い落下用スペースを形成し、ローラコンベヤ装置の下方に落下物回収部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の板状ワークの分離供給設備。
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