JP2010261542A - 管継手および管継手に設けられるシール材およびシール材に取り付けられる位置ずれ確認片およびシール材の位置ずれ確認方法 - Google Patents

管継手および管継手に設けられるシール材およびシール材に取り付けられる位置ずれ確認片およびシール材の位置ずれ確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シール材の取付状態の確認作業を容易に行うことが可能な管継手を提供する。
【解決手段】一方の管12の受口13に他方の管14の挿口15が挿入され、受口13の内部に、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材35が設けられた管継手11であって、シール材35に、正常な取付状態の場合に受口13の開口端面40から外部へ露出する位置ずれ確認片39が設けられ、位置ずれ確認片39は、受口13の開口端面40から外部へ露出する露出部41と、シール材35のヒール部24と露出部41との間に連設された連設部42とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、受口の内部に、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材が設けられた管継手、および、上記シール材、および、シール材に取り付けられる位置ずれ確認片、および、シール材の位置ずれ確認方法に関する。
従来、この種の管継手としては、図18に示すように、スリップオンタイプの離脱防止管継手11がある。この管継手11は、互いに接続される一方の管12の端部に形成された受口13に、他方の管14の端部に形成された挿口15が挿入されている。
受口13の内周には、嵌込溝17と、嵌込溝17よりも奥側に位置するロックリング溝19とが形成されている。
ロックリング溝19には、金属製の周方向一つ割りのロックリング20が装着されており、ロックリング20は、弾性的な縮径力を有することで、挿口15の外周面に弾性的に抱き付くように構成されている。ロックリング20の外周面とロックリング溝19の底面との間には心出しゴム体21が配置されており、挿口15が受口13に挿入されていないときにロックリング20を受口13に対して心出し状態に保持可能である。また、挿口15の先端部の外周には、ロックリング20に受口奥側から係合可能な突部22が形成されている。
受口13の内部には、受口13の内周面と挿口15の外周面との間を全周にわたりシールする環状のシール材23が設けられている。シール材23は、ゴム製であり、嵌込溝17内に嵌め込まれるヒール部24と、受口13の内周面と挿口15の外周面との間に挟まれて径方向に圧縮されシール面圧を生ずるバルブ部25とを備えている。
以上のような構成によると、受口13に挿口15を挿入して接合する時、先ず、ロックリング溝19に心出しゴム体21とロックリング20とを配置し、シール材23のヒール部24を嵌込溝17内に嵌め込んで、シール材23を受口13の内部に据え付けておく。
その後、挿口15を受口13に挿入し、この際、挿口15の突部22がシール材23の内周とロックリング20の内周とを受口13の奥側へ通過する。
これによると、受口13の内周面と挿口15の外周面との間がシール材23によって全周にわたりシールされるため、管12,14内を流れる流体の漏洩を防止することができる。また、地震等により挿口15に離脱方向の力Fが作用した場合、挿口15の突部22がロックリング20に受口奥側から係合することにより、挿口15が受口13から離脱してしまうのを防止することができる。
上記のように、受口に挿口が挿入され、シール材が設けられた管継手については、例えば下記特許文献1に記載されている。
尚、上記のようにして受口13に挿口15を挿入して接合した際、作業者は、シール材23の取付状態に異常が無いかを、下記のような方法で確認する。すなわち、作業者は、目盛りが付記された薄板状のゲージ27を外部から受口13の開口端部の内周と挿口15の外周との間の間隙28へ差し込み、ゲージ27の先端がシール材23に当接すると、その時のゲージ27の目盛りを読んで入り込み量Aを測定する。
例えば、図18に示すように、シール材23が管軸方向Cにおいて正常な位置に取り付けらているときのゲージ27の入り込み量Aが正常値Bであるとすると、図19に示すように、受口13と挿口15とを接合する際、シール材23が挿口15に付随して正常な位置からさらに受口13の奥側へずれている場合、ゲージ27の入り込み量Aが正常値Bよりも増大する。これにより、作業者は、シール材23が正常な位置から位置ずれしていることを把握し、ゲージ27の入り込み量Aが許容範囲を超えている場合、シール材23が異常にずれて接合不良であると判断する。
特開2003−148685
しかしながら上記の従来形式では、ゲージ27を間隙28に差し込んで入り込み量Aを測定しているため、シール材23の取付状態確認作業に手間を要するといった問題がある。特に、管12,14の下部においては、ゲージ27を間隙28に差し込む際の作業スペースを確保することが難しく、作業が困難である。
また、ゲージ27を間隙28に差し込む力の大きさによって、ゲージ27の測定値が大きくばらついてしまうことがあり、測定の精度が悪いといった問題がある。
本発明は、シール材の取付状態の確認作業を容易に行うことが可能な管継手、および、管継手に設けられるシール材、および、シール材に取り付けられる位置ずれ確認片、および、シール材の位置ずれ確認方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、
受口の内部に、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材が設けられた管継手であって、
シール材に、正常な取付状態の場合に受口の開口端面から外部へ露出する位置ずれ確認片が設けられているものである。
これによると、挿口を受口に挿入して接合した際、シール材が受口の内部の正常な取付位置に保たれている場合は、位置ずれ確認片が受口の開口端面から外部へ露出するため、作業者が露出している位置ずれ確認片を目視することで、容易かつ迅速に、シール材の取付状態が正常に保たれていることを確認することができる。
また、挿口を受口に挿入した際、シール材が挿口に付随して引き込まれ正常な取付位置よりも受口奥側へずれた場合は、シール材と共に位置ずれ確認片が引き込まれ、位置ずれ確認片の露出部分が減少又は無くなるため、作業者は、容易かつ迅速に、シール材の取付状態が異常であることを確認することができる。これにより、作業者は、位置ずれ確認片を目視することで、シール材の取付状態の確認作業を容易且つ迅速に行うことができる。
本第2発明における管継手は、位置ずれ確認片は、管軸方向におけるシール材の取付位置のずれ量が許容量以下の場合に露出し、上記ずれ量が許容量を超えた場合に受口と挿口との間の間隙に退入するものである。
これによると、シール材が挿口に付随して引き込まれ正常な取付位置よりも受口奥側へずれた場合、シール材のずれ量が許容量以下であれば、位置ずれ確認片は受口の開口端面から外部へ露出する。このため、作業者は、外部へ露出した位置ずれ確認片を目視することができ、これに基づいて、容易且つ迅速に、シール材のずれ量が許容量以下であることを確認することができ、シール材の取付状態が正常に保たれていることを確認することができる。
また、シール材のずれ量が許容量を超えていれば、位置ずれ確認片は受口と挿口との間の間隙に退入して外部へ露出しないため、作業者は位置ずれ確認片を目視することができない。これにより、容易且つ迅速に、シール材のずれ量が許容量を超えていることを確認することができ、シール材の取付状態が異常であることを確認することができる。
本第3発明における管継手は、受口内周面に嵌込溝が形成され、
シール材は、弾性材からなり、嵌込溝に嵌め込まれるヒール部と、受口内周面と挿口外周面との間に挟まれるバルブ部とを有し、
ヒール部の硬度がバルブ部の硬度よりも高く、
位置ずれ確認片は、管軸方向の一端がヒール部に設けられ、他端が受口内周面と挿口外周面との間を通って受口の開口端面から外部へ露出するものである。
本第4発明における管継手は、位置ずれ確認片は、受口の開口端面から外部へ露出する露出部と、シール材のヒール部と露出部との間に連設された連設部とを有しているものである。
本第5発明における管継手は、位置ずれ確認片はシール材に着脱自在に取り付けられているものである。
これによると、位置ずれ確認片をシール材から取り外した状態で、シール材を受口の内部に挿入して設けることができる。したがって、シール材を受口内にセットするときに、位置ずれ確認片が邪魔にならず、位置ずれ確認片が損傷することはない。
その後、受口内にセットされたシール材に位置ずれ確認片を取り付け、この状態で、挿口を受口に挿入して接合する。
本第6発明における管継手は、位置ずれ確認片に係合部が設けられ、
シール材の内周側に被係合部が設けられ、
係合部を被係合部に係合することにより、位置ずれ確認片がシール材に取り付けられるものである。
これによると、係合部を被係合部から離脱させることによって、位置ずれ確認片をシール材から取り外すことができる。また、係合部を被係合部に係合することによって、位置ずれ確認片をシール材に取り付けることができる。
本第7発明は、互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口を挿入した管継手の受口の内部に設けられ、且つ、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材であって、
正常な取付状態の場合に受口の開口端面から外部へ露出する位置ずれ確認片を備えたものである。
本第8発明におけるシール材は、位置ずれ確認片が着脱自在であるものである。
本第9発明における位置ずれ確認片は、上記第8発明に記載のシール材に取り付けられるものである。
本第10発明は、上記第1発明に記載の管継手におけるシール材の位置ずれ確認方法であって、
挿口を受口に挿入して接合した際、シール材の取付状態が正常であれば、位置ずれ確認片が受口の開口端面から外部へ露出し、シール材の取付位置が正常な取付位置よりも受口奥側へずれてシール材の取付状態が異常であれば、位置ずれ確認片が受口の開口端面から外部へ露出しないものである。
以上のように本発明によれば、作業者は、位置ずれ確認片を目視することで、シール材の取付状態の確認作業を容易且つ迅速に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態における管継手のシール材の断面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、管継手の断面図であり、シール材の取付位置が正常である状態を示す。 同、管継手の断面図であり、シール材の取付位置が異常である状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における管継手の位置ずれ確認片の斜視図である。 同、管継手の位置ずれ確認片の側面図である。 図6におけるX−X矢視図である。 図6におけるY−Y矢視図である。 同、管継手のシール材の斜視図である。 同、管継手の位置ずれ確認片をシール材から分離した断面図である。 同、管継手の位置ずれ確認片をシール材に取り付けた断面図である。 同、管継手の断面図であり、シール材の取付位置が正常である状態を示す。 同、管継手の断面図であり、シール材の取付位置が異常である状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における管継手の位置ずれ確認片の一部拡大図である。 本発明の第4の実施の形態における管継手の位置ずれ確認片の一部拡大図である。 本発明の第5の実施の形態における管継手の位置ずれ確認片の一部拡大図である。 本発明の第6の実施の形態における管継手の位置ずれ確認片の一部拡大図である。 従来の管継手の断面図であり、シール材の取付位置が正常である状態を示す。 同、管継手の断面図であり、シール材の取付位置が異常である状態を示す。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図1〜図3に示すように、シール材35は、ゴム(弾性材の一例)からなり、嵌込溝17に嵌め込まれるヒール部36と、受口13の内周面と挿口15の外周面との間に挟まれるバルブ部37とを有している。ヒール部36は横断面形状(周方向に対して垂直な断面の形状)が方形をした環状の部材である。バルブ部37は、環状の部材であり、互いに接合された第1バルブ37aおよび第2バルブ37bとを備えている。尚、ヒール部36の硬度はバルブ部37の硬度よりも高く設定されている。
シール材35には、シール材35の位置ずれを確認するための位置ずれ確認片39が設けられている。位置ずれ確認片39は、正常な取付状態の場合(図3の実線参照)において受口13の開口端面40から外部へ露出する露出部41と、シール材35のヒール部36と露出部41との間に連設された連設部42とを有している。位置ずれ確認片39は、シール材35と同じ材質すなわちゴムで、シール材35と一体に全周にわたり形成されている。
連設部42は、薄い円筒形状の部材であり、管軸方向Cの一端部がシール材35のヒール部36に接合され、管軸方向Cの他端部が露出部41に接合されている。また、露出部41は、薄い円板形状の部材であり、管軸方向Cにおいてシール材35のヒール部36と対向している。これにより、露出部41とヒール部36との間には、外周側が開放された凹部43が形成されている。
連設部42の管軸方向Cにおける長さD(図1参照)は受口13の開口端面40から嵌込溝17までの寸法E(図3参照)と同じに設定されている。また、露出部41の管径方向Dにおける長さH(図1参照)は、水密性が低下するシール材35のずれ量よりも短く設定され、位置ずれの許容量と等しい。尚、露出部41を目立つ色で着色してもよいし、或いは、特に着色しなくてもよい。
以下、上記構成における作用を説明する。
受口13に挿口15を挿入して接合する時、図3に示すように、先ず、ロックリング溝19に心出しゴム体21とロックリング20とを配置し、シール材35のヒール部36を嵌込溝17内に嵌め込んで、シール材35を受口13の内部に据え付けておく。このとき、シール材35の凹部43(図1参照)に受口13の開口端部44が嵌め込まれ、位置ずれ確認片39の連設部42が開口端部44の内周に当接するとともに、露出部41が受口13の開口端面40から外部へ露出して開口端面40の外側に当接する。
その後、挿口15を受口13に挿入し、この際、挿口15の突部22がシール材35の内周とロックリング20の内周とを受口13の奥側へ通過する。
これによると、受口13の内周面と挿口15の外周面との間がシール材35のバルブ部37によって全周にわたりシールされる。
上記のようにして受口13に挿口15を挿入して接合した際、図3の実線で示すように、シール材35が受口13の内部の正常な取付位置P1に保たれている場合は、位置ずれ確認片39の露出部41が受口13の開口端面40から外部へ露出するため、作業者が露出している位置ずれ確認片39の露出部41を外部から目視することで、容易かつ迅速に、シール材35の取付状態が正常に保たれていることを確認することができる。
また、受口13に挿口15を挿入して接合した際、図4に示すように、シール材35が、挿口15に付随して引き込まれ、正常な取付位置P1よりも受口奥側の位置P2へずれた場合、シール材35のずれ量が許容量を超えていれば、位置ずれ確認片39の露出部41は受口13と挿口15との間隙28に退入して外部へ露出しないため、作業者は位置ずれ確認片39の露出部41を目視することができない。これにより、容易且つ迅速に、シール材35のずれ量が許容量を超えていることを確認することができ、シール材35の取付状態が異常であることを認識することができる。
尚、図3の仮想線で示すように、シール材35が、挿口15に付随して引き込まれ、正常な取付位置P1よりも受口奥側へずれた場合であっても、このときのシール材35のずれ量が許容量以下であれば、位置ずれ確認片39の露出部41の一部が受口13の開口端面40から外部へ露出する。このため、作業者は、外部へ露出した露出部41の一部を目視することができ、これに基づいて、容易且つ迅速に、シール材35のずれ量が許容量以下であることを確認することができ、シール材35の取付状態が正常に保たれていることを認識することができる。
これにより、作業者は、位置ずれ確認片39の露出部41を目視することで、シール材35の取付状態の確認作業を容易且つ迅速に行うことができる。
上記第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、位置ずれ確認片39は、シール材35と一体に全周にわたり形成されているが、周方向に所定間隔をあけてシール材35の複数箇所に分割して形成されてもよい。
上記第1の実施の形態では、位置ずれ確認片39がシール材35に一体に設けられているが、以下に説明する第2の実施の形態では、図5〜図13に示すように、位置ずれ確認片39がシール材35に着脱自在に取り付けられている。
図5〜図8に示すように、位置ずれ確認片39は露出部41と連設部42とを有しており、連設部42は、一箇所を切断した一つ割り構造の円環状の第1連設体42aと、周方向に所定間隔をあけて第1連設体42aの複数箇所に設けられた複数の第2連設体42bとを有している。
露出部41は周方向に所定間隔をあけて第1連設体42aの複数箇所に複数設けられている。尚、各露出部41と各第2連設体42bとはそれぞれ、第1連設体42aの周方向において同位置に形成され、管軸方向Cにおいて互いに反対側に形成されている。
連設部42の各第2連設体42bの先端部には、管径方向Dにおける外向きに突出する係合突起部46(係合部の一例)が形成されており、図9,図10に示すように、シール材35のヒール部36の内周面には、溝47(被係合部の一例)が全周にわたり形成されており、図11に示すように、係合突起部46を溝47に嵌め込んで係合することにより、位置ずれ確認片39がシール材35に取り付けられる。尚、図10に示すように、係合突起部46の管径方向Dにおける外端部には、挿口15の挿入方向Jほど管軸心34に向かって傾斜するテーパ面48が形成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
受口13に挿口15を挿入して接合する時、先ず、ロックリング溝19に心出しゴム体21とロックリング20とを配置する。さらに、図10に示すように、各係合突起部46を溝47から離脱させることにより、位置ずれ確認片39をシール材35から取り外しておき、この状態で、シール材35を受口13の内部に挿入し、シール材35のヒール部36を嵌込溝17内に嵌め込んで、シール材35を受口13の内部に据え付けることができる。
したがって、シール材35を受口13の内部にセットするときに、位置ずれ確認片39が邪魔にならず、位置ずれ確認片39が損傷することはない。
その後、図11に示すように、各係合突起部46を溝47に嵌め込んで係合することにより、位置ずれ確認片39をシール材35に取り付ける。この際、係合突起部46にテーパ面48が形成されているため、容易に係合突起部46を溝47に嵌め込むことができる。この状態で、挿口15を受口13に挿入し、この際、挿口15の突部22がシール材35の内周とロックリング20の内周とを受口13の奥側へ通過する。これにより、受口13と挿口15とが接合され、受口13の内周面と挿口15の外周面との間がシール材35のバルブ部37によって全周にわたりシールされる。
上記のようにして受口13に挿口15を挿入して接合した際、図12で示すように、シール材35が受口13の内部の正常な取付位置P1に保たれている場合は、位置ずれ確認片39の露出部41が受口13の開口端面40から外部へ露出するため、作業者が露出している位置ずれ確認片39の露出部41を外部から目視することで、容易かつ迅速に、シール材35の取付状態が正常に保たれていることを確認することができる。
また、図13に示すように、シール材35が、挿口15に付随して引き込まれ、正常な取付位置P1よりも受口奥側の位置P2へずれた場合、シール材35のずれ量が許容量を超えていれば、位置ずれ確認片39の露出部41は受口13と挿口15との間隙28に退入して外部へ露出しないため、作業者は位置ずれ確認片39の露出部41を目視することができない。これにより、容易且つ迅速に、シール材35のずれ量が許容量を超えていることを確認することができ、シール材35の取付状態が異常であることを認識することができる。
上記第2の実施の形態では、図5に示すように、位置ずれ確認片39の連設部42は、一箇所を切断した一つ割り構造の円環状の第1連設体42aと、周方向に所定間隔をあけて第1連設体42aの複数箇所に設けられた複数の第2連設体42bとを有しているが、第1連設体42aは、切断していない構造であってもよく、或いは、複数箇所を切断した複数割り構造であってもよい。また、第2連設体42bを第1連設体42aの全周にわたって設けてもよい。
上記第2の実施の形態では、図7に示すように、第1連設体42aに8枚の露出部41を設けたが、8枚に限定されるものではなく、1枚又は8枚以外の複数枚設けてもよい。
次に、第3の実施の形態では、図14に示すように、係合突起部46は複数の抜け出し防止用の爪49を有している。これらの爪49は係合突起部46の端面から挿口15の挿入方向Jへ突出している。
これによると、各係合突起部46を溝47に嵌め込んだ際、係合突起部46の爪49が溝47の内面に食い込むため、係合突起部46が不用意に溝47から離脱するのを防止することができる。これにより、挿口15を受口13に挿入しているとき、位置ずれ確認片39がシール材35から外れてしまうのを防止することができる。
次に、第4の実施の形態では、図15に示すように、位置ずれ確認片39の各第2連設体42bには、管径方向Dにおける外向きに突出してシール材35のヒール部36の内周面に食い込む位置決め用の爪50が複数形成されている。
これによると、各係合突起部46を溝47に嵌め込んで、位置ずれ確認片39をシール材35に取り付け、この状態で、挿口15を受口13に挿入する。挿口15の突部22がシール材35の内周を通過する際、爪50がシール材35のヒール部36の内周面に食い込むことにより、位置ずれ確認片39の取付位置が、シール材35のヒール部36に対して、管軸方向Cに位置決めされ、位置ずれ確認片39がヒール部36に対して正しい位置に保たれる。
次に、第5の実施の形態では、図16(a)(b)に示すように、係合突起部46は、位置ずれ確認片39の各第2連設体42bの先端部から所定距離Lだけ、挿口15の挿入方向Jとは反対方向Kへ寄った位置に形成されている。これにより、係合突起部46と第2連設体42bの先端部との間には、シール材35のヒール部36の内周面に当接する端部当接部51が形成される。
これによると、各係合突起部46を溝47に嵌め込んで、位置ずれ確認片39をシール材35に取り付け、この状態で、挿口15を受口13に挿入する。図16(c)に示すように、挿口15の突部22がシール材35の内周を通過する際、位置ずれ確認片39が突部22に付随して挿口15の挿入方向Jへ移動しようとする。
この場合、図16(c)の仮想線で示すように、第2連設体42bに対して係合突起部46が相対的に挿入方向Jとは反対方向Kへ傾倒しようとし、仮に、係合突起部46が反対方向Kへ傾倒してしまうと、係合突起部46が溝47から抜け出し易くなる。これに対して、本実施の形態では、端部当接部51がシール材35のヒール部36の内周面に当接することによって、係合突起部46が上記反対方向Kへ傾倒するのを防止することができるため、係合突起部46が溝47から抜け出し難くなる。
次に、第6の実施の形態では、図17に示すように、位置ずれ確認片39に、上記第3の実施の形態の抜け出し防止用の爪49と、第4の実施の形態の位置決め用の爪50と、第5の実施の形態の端部当接部51とを設けている。これによると、上記第3〜第5の実施の形態の効果を得ることができる。
上記第2〜第6の実施の形態では、係合部の一例として、係合突起部46を位置ずれ確認片39に設け、被係合部の一例として、溝47をシール材35に設けたが、溝47を位置ずれ確認片39に設け、係合突起部46をシール材35に設けてもよい。
上記各実施の形態では、位置ずれ確認片39の材質にゴムを用いたが、ナイロンやポリプロピレン等を用いてもよい。
11 管継手
12 一方の管
13 受口
14 他方の管
15 挿口
17 嵌込溝
28 間隙
35 シール材
36 ヒール部
37 バルブ部
39 位置ずれ確認片
40 開口端面
41 露出部
42 連設部
46 係合突起部(係合部)
47 溝(被係合部)
C 管軸方向
P1,P2 取付位置

Claims (10)

  1. 互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口が挿入され、
    受口の内部に、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材が設けられた管継手であって、
    シール材に、正常な取付状態の場合に受口の開口端面から外部へ露出する位置ずれ確認片が設けられていることを特徴とする管継手。
  2. 位置ずれ確認片は、管軸方向におけるシール材の取付位置のずれ量が許容量以下の場合に露出し、上記ずれ量が許容量を超えた場合に受口と挿口との間の間隙に退入することを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 受口内周面に嵌込溝が形成され、
    シール材は、弾性材からなり、嵌込溝に嵌め込まれるヒール部と、受口内周面と挿口外周面との間に挟まれるバルブ部とを有し、
    ヒール部の硬度がバルブ部の硬度よりも高く、
    位置ずれ確認片は、管軸方向の一端がヒール部に設けられ、他端が受口内周面と挿口外周面との間を通って受口の開口端面から外部へ露出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管継手。
  4. 位置ずれ確認片は、受口の開口端面から外部へ露出する露出部と、シール材のヒール部と露出部との間に連設された連設部とを有していることを特徴とする請求項3記載の管継手。
  5. 位置ずれ確認片はシール材に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管継手。
  6. 位置ずれ確認片に係合部が設けられ、
    シール材の内周側に被係合部が設けられ、
    係合部を被係合部に係合することにより、位置ずれ確認片がシール材に取り付けられることを特徴とする請求項5記載の管継手。
  7. 互いに接続される一方の管の端部に形成された受口に、他方の管の端部に形成された挿口を挿入した管継手の受口の内部に設けられ、且つ、受口内周面と挿口外周面との間をシールする環状のシール材であって、
    正常な取付状態の場合に受口の開口端面から外部へ露出する位置ずれ確認片を備えたことを特徴とするシール材。
  8. 位置ずれ確認片が着脱自在であることを特徴とする請求項7記載のシール材。
  9. 上記請求項8に記載のシール材に取り付けられることを特徴とする位置ずれ確認片。
  10. 上記請求項1に記載の管継手におけるシール材の位置ずれ確認方法であって、
    挿口を受口に挿入して接合した際、シール材の取付状態が正常であれば、位置ずれ確認片が受口の開口端面から外部へ露出し、シール材の取付位置が正常な取付位置よりも受口奥側へずれてシール材の取付状態が異常であれば、位置ずれ確認片が受口の開口端面から外部へ露出しないことを特徴とするシール材の位置ずれ確認方法。
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