JP2010261199A - 手摺り、手摺り構造、手摺りの製造方法 - Google Patents

手摺り、手摺り構造、手摺りの製造方法 Download PDF

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清茂 坂田
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Abstract

【課題】製造を簡略化して、現場での施工も簡略化する。横方向、縦方向の長さを調節を容易とし、形状のバリエーションを高める。
【解決手段】手摺り50は、平板状の面材1の左右両縁3、4に、平板状の支柱11の一縦縁15をそれぞれ一体に連設し、面材1の上縁5に、笠木21の基端縁23を一体に連設して、構成する。 支柱11は下端部を建築構造体52に固定できるように構成する。手摺り50は、平板状の展開図から手摺り用基材40を構成して、支柱11、笠木21を面材1から起こして、容易に上記手摺り50を製造できる。
【選択図】図2

Description

この発明は、ベランダ、通路、階段などに使用する手摺り、複数の手摺りを連結して建築構造体に固定した手摺り構造及び手摺りの製造方法に関する。
ベランダなどに立設する手摺りは、並列した支柱の下端部を建造物に固定して、支柱の上端を、別部材の笠木で固定し、笠木と支柱の間に縦桟材を形成していた(特許文献1、3)。あるいは笠木と支柱の間にパネルを挟み、支柱とパネルとを固定していた(特許文献2)。
特開平8−165775 特開平10−102716 特開2006−152705
前記従来の手摺りでは、支柱と、パネル(または縦桟材)と、笠木とをそれぞれ別部材として、現場で組立てなければならず、施工作業が面倒となっていた。とりわけ、支柱や笠木を中空型材とした場合には、防水処理を必要とし、構造が複雑化していた。
このような場合、支柱、パネル(または縦桟材)、笠木が組立を考慮しなければならず、いずれも製造が煩雑になる問題があった。
然るにこの発明は、支柱、笠木、面材を一体に形成したので、現場での組立作業を省略し、施工作業を簡略化し、かつ製造も容易にでき、前記課題を解決した。
即ちこの発明は、以下の要件を満たすことを特徴とする手摺りである。
(1) 板状の面材を加工して略垂直に配置する。
(2) 板状の材料を加工して、下端を建築構造体に固定できる支柱を形成し、前記面材の水平方向の両端部に、前記支柱を一体に連設する。
(3) 前記面材の上縁に、板状の材料を加工してなる笠木を一体に連設する。
また、他の発明は、以下の要件を満たすことを特徴とする手摺りである。
(1) 板状の面材を加工して略垂直に配置する。
(2) 板状の材料を加工して、下端を建築構造体に固定できる支柱を構成する。
(3) 板状の材料を加工して、前記面材の上縁を覆う笠木を構成する。
(4) 前記面材の水平方向の両端縁に、前記支柱の一縦縁を一体に連設する。
(5) 前記両支柱を略平行に配置し、前記面材と前記支柱とを略直角に配置する。
(6) 前記面材の上縁に、前記笠木の一横縁を一体に連設する。
また、構造の発明は、前記2つの手摺りのいずれかを、複数個並べて支柱の下端部を建築構造体に固定し、以下のように構成したことを特徴とする手摺り構造である。
(1) 隣接する前記手摺りで、隣接する支柱と支柱の間に間隙を形成する。
(2) 前記間隙内に、出没自在に、板状の支持部材を配置する。
(3) 前記支持部材は、没状態で、前記間隙内に収容される。
(4) 前記支持部材は、出状態で、基端部を前記間隙内に位置させ、先端部を前記支柱の一縦縁から突出させる。
また、製造方法の発明は、以下のようにして、手摺りを構成することを特徴とする手摺りの製造方法である。
(1) 方形の面材予定片の左右両縁に、支柱予定片の一縦縁を連設し、連設縁を第一折り曲げ線とする。前記面材予定片の上縁に、笠木予定片の下縁を連設して、連設縁を第二折り曲げ線とする。以上のような構造を板状の手摺り用基材とする。
(2) 板材を切断して前記手摺り用基材を形成する。
(3) 前記手摺り用基材の第一折り曲げ線で、前記支柱予定片を前記面材の一面側に折り起こす。
(4) (3)と前後し、又は同時に、前記手摺り用基材の第二折り曲げ線で、前記笠木予定片を、前記面材の一面側に折り起こす。
(5) 前記両支柱予定片は、略平行に配置し、前記面材と前記支柱予定片とを略直角に形成する。また、前記笠木予定片は、前記支柱の上端部を覆うように形成する。
面材、支柱、笠木を、板状の部材または板状の部材を加工して構成するので、製造を簡略化して、かつ防水処理を省いて現場での施工も簡略化できる。
また、板状の部材から構成するので、面材及び笠木の横方向の長さを調節することにより、容易に手摺りの長さを調節できる。また、同様に、面材及び支柱の縦方向の長さを調節することにより、容易に手摺りの高さを調節することができる。さらに、同様に、支柱の幅を調整し、あるいはリブを形成することにより、支柱の断面積及び剛性を自由に調節できるので、支柱が負担すべき荷重を自由に調節でき、手摺りのスパンや高さ厚さに対応した安全な構造を容易に達成できる。
また、板状の部材から構成するので、面材、支柱、笠木の形状のバリエーションを容易に形成でき、その組合せで豊富な形状の手摺りを提供できる。
図1は、この発明で,(a)は手摺りを連結した状態の正面図、(b)はA−A部の拡大図である。 図2は同じく手摺りの実施例で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。 図3は、手摺りの製造に使用する手摺り用基材である。 図4は、この発明の他の手摺りを連結した状態の正面図。 図5は同じく手摺りの実施例で、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。 図6は、手摺りの製造に使用する手摺り用基材である。 図7(a)から(n)は、異なる笠木の実施例を表す。 図8はこの発明の支持部材を適用した実施例で(a)は一部正面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)(d)は他の支持部材である。 図9は他の支柱の実施例である。 図10(a)〜(i)は他の支柱を表す概略した底面図である。
(1) 手摺り50は、まず平板状の面材1の左右両縁3、4に、平板状の支柱11の一縦縁15をそれぞれ一体に連設する。この場合、面材1の一面2a側に支柱11の他縦縁16が位置するように連設する(図2、図10(a))。
支柱11は下端部を建築構造体52に固定できるようになっている。例えば、支柱11に透孔19、19を設けて、建築構造体52に固定したアンカー53を連結できるように構成する(図1)。また、例えば、支柱11の下端部を直接に建築構造体に固定することもでき、この場合には、鉄骨の建築構造体52に支柱11の下端部を溶接し、コンクリートの建築構造体に支柱11の下端部を埋設して固定する。
また、面材1の上縁5に、笠木21の基端縁23を一体に連設する。この場合、笠木21は基端縁23側の基端部25を平板状に形成して、支柱11の上縁13を当接させる。また、笠木21の先端部26は断面半円状で、下方に向けて屈曲し、先端縁23を支柱11の他縦縁16付近に位置させる(図2(b)、図7(a))。
以上のようにして、手摺り50を構成する(図1、図2)。
(2)このような手摺り50は、平板状の展開図から手摺り用基材40を構成して(図3)、支柱11、笠木21を面材1から起こして、容易に上記手摺り50を製造できる。
この手摺りでは、「水平荷重を支える」機能をする支柱11、「使用者が手で握ったり肘をかけたり、布団などをかける」機能を有する笠木21、「落下防止や外観デザインを構成する」機能を有する面材1を、板状で一体に構成できる。
(3) また、笠木21の形状は、上記の形状に限らず様々なバリエーションを構成できる(図7)。
例えば、先端部26を下方に直角に折り先端縁をヘミング加工して、折り、補強片27を形成することもできる(図7(c))。
また、基端部25を先端に向けて下向きとなるように傾斜して形成し、先端部26を断面「コ」字状に屈曲して構成する(図7(e))。また、先端部26を半円に形成する(図7(g))。
また、基端部25、先端部26を全体を断面円弧状に形成する(図7(i))。
また、基端部25を断面逆「V」字状(山形)に形成し、先端部26を断面半円状に形成する(図7(k))。
また、基端部25を一旦水平に突出させ、上昇させ、続いて、図7(e)のように傾斜して、断面横「7」字状に形成して、先端部26を断面半円状に形成する(図7(m))。
(4) (3)の場合、支柱11の上縁13を笠木21の形状に合わせて、笠木21の基端部に当接できる形状とする(図7(a)(c)(e)(g)(i)(k)(m))。
また、これらの笠木21のバリエーションで、支柱11の上縁13を笠木21から離して、下方に設定することもできる(図7(b)(d)(f)(h)(j)(l)(n))。
(5) また、支柱11の一縦縁15と他縦縁16の中間に、面材1の左右両縁3、4を位置させることもできる。この場合、例えば、板材を一縦縁15または他縦縁16で折り返して二重に形成すれば容易に支柱11の一縦縁15と他縦縁16の中間に、面材1を連設することができる(図10(b))。
また、支柱11は、板材を加工して断面「コ」字状(図10(c)(d))、断面「ロ」字状(箱状)(図10(e)(f))、断面半円状(図10(g)(f))、断面円状(図10(i))など任意に構成できる。
(6) また、面材1は、フラットな形状以外に、パンチングメタル状に、小孔を多数形成したり、その他開口を形成することもできる(図示していない)。また、開口を抜いた残余辺を切り起こして面材に残すこともできる(図示していない)。
また、面材1は、従来の縦桟のような形状を残余して、それ以外を縦長の開口を形成することもできる(図示していない)。
また、面材1は、波状に屈曲して構成することもできる(図示していない)。また、大きな開口を形成して、透光性を有する樹脂板など他の材料を、この開口を塞ぐようにはめ込むこともできる(図示していない)。
また、面材1は開口を形成して、開口の縁部を切り起こして切り起こし片を残し、切り起こし片に他の材質の部材を固定することもできる。例えば、木製の桟材を使用して縦又は横に並べて配置して切り起こし片に固定することもできる(図示していない)。
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
[1]手摺り50の構成(手摺り50の製造方法)
(1) 面材予定片1Aは、方形(幅L、高さH)で、左右の長さLの縁を左縁3、右縁4とする。また、上下の長さHの縁を上縁5、下縁6とする。
支柱予定片11Aは、上下に長い台形で、上縁13(長さL2)と下縁14(長さL1)とが平行で、長さLの一縦縁15が上縁13及び下縁14と直角に形成してあり、かつ、L2<L1、で形成されている。従って、一縦縁15に対応する他縦縁16は上縁13及び下縁14に対して斜めに形成される。また、支柱予定片11Aの上下にほぼ等間隔に連結用の透孔19、19を穿設する。また、下縁14側の透孔19、19は、コンクリートベース(建築構造体)52との連結用にも使用する。
笠木予定片21Aは、横長長方形で、横方向を幅Lの基端縁(下縁)23、先端縁(上縁)24とし、縦方向を縦縁22、22とする。笠木予定片21は、基端縁23から長さL2までを基端部25、それ以外の先端縁24側を先端部26とする。基端部25と先端部26との境界を「第三折り曲げ線36」とする。
面材予定片1Aの左右両縁3、4(長さH)に、それぞれ支柱予定片11Aの一縦縁15(長さH)を連設する。面材予定片1Aの上縁5と支柱予定片11Aの上縁13とは略同一直線上に配置され、また、面材予定片1Aの下縁6と支柱予定片11Aの下縁14とは、略同一直線上に配置される。面材予定片1Aの左右両縁3、4と支柱予定片11Aの一縦縁15の接合線を「第一折り曲げ線34」とする。
また、面材予定片1Aの上縁5(幅L)に笠木予定片21Aの基端縁23(長さL)を連設する。面材予定片1Aの上縁5と笠木予定片21Aの基端縁23の接合線を「第二折り曲げ線35」とする。
以上のようにして、形成される板状の構造を手摺り用基材40とする(図3)。
(2) 金属板(鋼板、アルミ板など)をプレスやレーザー、その他の切断により、くり抜き、手摺り用基材40を形成する。
(3) 続いて、第一折り曲げ線34、第二折り曲げ線35で、支柱予定片11A及び笠木予定片21Aを面材予定片1Aの一面2a側に折り曲げて起こし、面材予定片1Aと支柱予定片11A、面材予定片1Aと笠木予定片21Aとが直角になるように加工する。
この際、1度の加工で直角まで折り曲げ、あるいは、先ず一旦鋭角に折り曲げ続いて直角に折り曲げることもできる。
また、この際、第一折り曲げ線34、第二折り曲げ線35での折り曲げを同時に、または別々に加工することもできる。
(4) 続いて、笠木予定片21Aを、基端部25の平面性を維持したまま、第三折り曲げ線36から先端部25を下方に向けて(支柱予定片11Aの下縁14側)、断面半円状になるように折り曲げ、笠木予定片21Aの先端縁24を支柱予定片11Aの他縦縁15付近に位置させる。
(5) 以上のようにして、手摺り50を構成する。このようにして加工された状態で、面材予定片1Aが面材1、支柱予定片11Aが支柱11を、笠木予定片21Aが笠木21を、それぞれ構成する。なお、この際、笠木21の先端縁24を支柱11の他縦縁16に、笠木21の基端部25の縦縁22を支柱11の上縁13に、それぞれ溶接などにより固定することもできる。
[2]他の実施例
(1) 前記実施例において、支柱11(支柱予定片11A)の下縁14を面材1(面材予定片1A)の下縁6と略同一直線で形成したが、支柱11(支柱予定片11A)の下縁14の位置を面材1(面材予定片1A)の下縁6より上方または下方に位置させることもできる(図示していない)。
また、支柱11は強度を確保できる範囲で、貫通孔37、37を形成し(図9)、あるいは切り欠きを形成する(図示していない)など形状を変化させることもできる。
また、支柱11と面材1とは略直角に形成したが、45度など角度をもって連設することもできる(図示していない)。
(2) また、前記実施例において、面材1の一面2a側で、支柱11の対向する面(内面12a)に棚受け57を形成して、棚58を架設することもできる(図1鎖線図示)。
(3) また、前記実施例において、面材1はプレーンな構造としたが、表面に各種模様を形成したり、任意である(図示していない)。
(4) また、前記実施例において、面材予定片1Aの下縁6、支柱予定片11Aの他縦縁16、笠木予定片21Aの先端縁24に、補強予定片7A、17A、27Aをそれぞれ連設して、手すり用基材40を構成することもできる(図6)。この場合、各部を補強して剛性を高めることができるので、面材予定片1Aの中央部9にパンチングメタル状に小透孔を形成する(図6)。
この場合は、前記実施例と同様に手摺り用基材50を折り曲げ加工すると同時に、または前後して、各補強予定片7A、17A、27Aをヘミング加工して(折り返して)、面材予定片1A、支柱予定片11A、笠木予定片21Aの縁の材厚を厚くできる。前記実施例と同様に他の製造工程を行い、手摺り50を構成する(図4、図5)。
次ぎに、前記手摺り50を使用した手摺り構造について説明する。
[1]手摺り構造60(手摺り50の使用)
(1) 建築構造体のベランダ(手摺り構築予定位置)に形成されたコンクリートベース52に、支柱11の位置に合わせてアンカー53の下部を埋設しておく。コンクリートベース52の上面からアンカー53の上部が突出している(図1(b))。
(2) コンクリートベース52上に、所定数の手摺り50、50を並べ、隣接する手摺り50、50で、対向する支柱11の外面11b、11bの間に間隙51を形成する。各支柱11、11の間隙51にアンカー53を挟むように配置し、一方の支柱11の下端部の透孔19、19からボルトを通し、予め穿設されたアンカーの透孔((図示していない)を貫通して、他方の支柱11に貫通させ、ナットを螺号して、支柱11、11をアンカー53に固定する。
各手摺り50、50で、間隙51及び両端部の支柱11には単独でアンカー53に固定して、コンクリートベース52に手摺り50、50を固定する。
(3) また、隣接する手摺り50、50相互は、透孔19、19に横方向のボルトとナットで固定する(図1、図4)。
(4) 以上のようにして、手摺り構造60を構築する(図1(a))。
(5) この際、面材1及び笠木21のL寸法を調節することにより、設置位置に合った手摺りの組合せを容易に構成できる。この場合、定型のL寸法の手摺り50、50に、特別のL寸法の1つの手摺りを組合せ、あるいは、予め、設置予定位置の寸法に合わせて割り振ったL寸法を総ての手摺り50、50に適用することもできる。
[2]他の実施例
(1) 前記実施例において、支柱11の内面12aに棚受け57、57を形成して、支柱11、11の内面12a間に棚58を架設することもできる(図1(a)鎖線図示57、58)。
(2) また、前記実施例において、支柱11の外面12b、12bの上部で、間隙51から出没自在に、竿受け(支持部材)54を取り付けることもできる(図8)。この場合、竿を使用しない場合には、竿受け54は露出しないので、手摺り周りの美感を損なうことがない。
(3) (2)の場合、例えば、竿を挿入する貫通孔55、55を設けた竿受け54の基端部を、支柱11の外面12b、12b間に設けた軸56に取り付けて、不使用には、竿受け54を軸56から下方に垂れた状態で収容して(図8(a)、(b)鎖線図示54)、使用時には竿受け54を回転させて、水平にすることができる(図8(b))。この場合には、各種ストッパーを支柱11に設け、あるいは軸56の断面を四角形にして支柱に嵌合する開口を設けるなどして、使用状態を維持できる工夫をする(図示していない)。
また、例えば、竿受け54の基端部を、支柱11の外面12b、12b間に設けた軸56に取り付けて、不使用には、竿受け54を軸56から上方に突出した収容して(図8(c)鎖線図示54)、使用時には竿受け54を回転させて、水平にすることができる(図8(c))。この場合にも、収容状態、使用状態を維持できるストッパー類を設けることが望ましい(図示していない)。
また、例えば、竿受け54を、不使用時には、支柱11の外面12b、12bの間隙51に収容して(図8(d)鎖線図示54)、使用時には竿受け54を上方に上げつつ回転させて、水平にすることができる(図8(d))。この場合には、竿受け54の移動を案内する溝やレールを支柱11又は竿受け54に設け、さらに支柱11に収容状態、使用状態を維持できるストッパー類を設けることが望ましい(図示していない)。
(4) また、前記竿受け54と同様な構造で、棚受けや他の物を支持する支持部材を設置することもできる(図示していない)。
(5) 補強片7、17、27を形成した手摺り(図4、図5、図6)の場合も、前記実施例と同様に、間隙51を形成して手摺り50、50を並べ、隣接する手摺り50、50を、透孔19、19を使ってボルトナットで連結して手摺り構造60を構成する(図4)。また、この場合、前記実施例と同様に、コンクリートベース(建築構造体)52上に、突出させたアンカー53、53に支柱11、11を固定する(図1参照)。
1 面材
1A 面材予定片
2a 面材の一面
2b 面材の他面
3 面材の左縁
4 面材の右縁
5 面材の上縁
6 面材の下縁
7 面材の補強片
9 面材のパンチング孔の範囲
11 支柱
11A 支柱予定片
12a 支柱の内面
12b 支柱の外面
13 支柱の上縁
14 支柱の下縁
15 支柱の一縦縁
16 支柱の他縦縁
17 支柱の補強片
19 支柱の透孔
21 笠木
21A 笠木予定片
22 笠木の縦縁
23 笠木の基端縁
24 笠木の先端縁
25 笠木の基端部
26 笠木の先端部
27 笠木の補強片
34 第一折り曲げ線
35 第二折り曲げ線
36 第三折り曲げ線
40 手摺り用基材
50 手摺り
51 間隙
52 コンクリートベース(建築構造体)
53 アンカー
54 竿受け(支持部材)
55 竿受けの貫通孔
56 竿受けの軸
57 棚受け
58 棚
60 手摺り構造

Claims (4)

  1. 以下の要件を満たすことを特徴とする手摺り。
    (1) 板状の面材を加工して略垂直に配置する。
    (2) 板状の材料を加工して、下端を建築構造体に固定できる支柱を形成し、前記面材の水平方向の両端部に、前記支柱を一体に連設する。
    (3) 前記面材の上縁に、板状の材料を加工してなる笠木を一体に連設する。
  2. 以下の要件を満たすことを特徴とする手摺り。
    (1) 板状の面材を加工して略垂直に配置する。
    (2) 板状の材料を加工して、下端を建築構造体に固定できる支柱を構成する。
    (3) 板状の材料を加工して、前記面材の上縁を覆う笠木を構成する。
    (4) 前記面材の水平方向の両端縁に、前記支柱の一縦縁を一体に連設する。
    (5) 前記両支柱を略平行に配置し、前記面材と前記支柱とを略直角に配置する。
    (6) 前記面材の上縁に、前記笠木の一横縁を一体に連設する。
  3. 前記請求項1又は2記載の手摺りを、複数個並べて支柱の下端部を建築構造体に固定し、以下のように構成したことを特徴とする手摺り構造。
    (1) 隣接する前記手摺りで、隣接する支柱と支柱の間に間隙を形成する。
    (2) 前記間隙内に、出没自在に、板状の支持部材を配置する。
    (3) 前記支持部材は、没状態で、前記間隙内に収容される。
    (4) 前記支持部材は、出状態で、基端部を前記間隙内に位置させ、先端部を前記支柱の一縦縁から突出させる。
  4. 以下のようにして、手摺りを構成することを特徴とする手摺りの製造方法。
    (1) 方形の面材予定片の左右両縁に、支柱予定片の一縦縁を連設し、連設縁を第一折り曲げ線とする。前記面材予定片の上縁に、笠木予定片の下縁を連設して、連設縁を第二折り曲げ線とする。以上のような構造を板状の手摺り用基材とする。
    (2) 板材を切断して前記手摺り用基材を形成する。
    (3) 前記手摺り用基材の第一折り曲げ線で、前記支柱予定片を前記面材の一面側に折り起こす。
    (4) (3)と前後し、又は同時に、前記手摺り用基材の第二折り曲げ線で、前記笠木予定片を、前記面材の一面側に折り起こす。
    (5) 前記両支柱予定片は、略平行に配置し、前記面材と前記支柱予定片とを略直角に形成する。また、前記笠木予定片は、前記支柱の上端部を覆うように形成する。
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