JP4022668B2 - 通路用の手摺及び通路用の手摺の構築方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
階段その他の通路の側板に固定する手摺であって、並べた支柱の上端をトップレールで固定してなる通路用の手摺、及び通路用の手摺の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
階段用のささら桁(側板)に手摺を固定する為に、従来ではフラットバーからなる支柱を並列し、その上端にトップレールを架設して溶接固定し、また、支柱間に横桟を架設して溶接固定していた。また、支柱の下端部を直接にささら桁に溶接し、あるいは、支柱の下端部をささら桁に固定した取付金具に沿わせて、溶接又はボルトで、固定していた。
【0003】
しかし、このようなフラットバーを使用する支柱では、溶接ビードが発生し、これが意匠上の見栄えが悪く、溶接ビードを削る処理工程が付加され、煩雑となっていた。
【0004】
また、溶接を使用せずに、支柱・横桟・フラットバーを別部材として、現場に搬入して組み立てることも成されていたが、現場での組立作業が多くなる問題点があった。
【0005】
一方、仮設手摺用の支柱では、床部に固定した固定パイプに、支柱を固定する場合、下端部のみを半割として、固定パイプに挿入した下端部の外径を拡大して固定パイプに、支柱を固定する発明が提案されている(特許文献1)。この場合、半割りにした支柱の下端部の径を大小に変化させて、取り外し、組立を容易としている。
【0006】
また、アルミ製の門塀用の格子桟では、オス型継手とメス型継手とを有するフラット板を、オス型継手とメス型継手とを嵌合して、フラット板を切断して格子桟を製造する方法も提案されている(特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−151784
【0008】
【特許文献2】
特公昭61−53496
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術の内、特許文献1では、径を大小変化させて着脱を容易にしたものであり、下端部は固定パイプ内に隠れる構造であり、トップレール等の他の部材の取付などに下端部を利用できるものではなく、通路用の手摺の支柱には適用できなかった。また、特許文献1では、仮設用であり意匠的に表面の仕上げは問題とされない。
【0010】
また、特許文献2でも、オス型継手とメス型継手とを嵌合して桟を形成するだけであり、他の部材の取り付け等については、一切記載されていないので、通路用の手摺の支柱には適用できなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、断面コ字状の外支柱片に内支柱片を嵌合して支柱を構成し、支柱に形成される取付穴を利用して、側板に取付けし、またトップレールを取付けるので、前記問題点を解決した。
【0012】
即ちこの手摺の発明は、階段その他の通路の側板に支柱の下端部を固定し、各支柱間に架設したトップレールを、該支柱の上端部に固定してなる手摺において、以下のような構成としたことを特徴とする通路用の手摺である。
(1) 前記支柱は、断面コ字状の外支柱片の内側に、断面コ字状の内支柱片を、開口側を対向して嵌合して、中空部を有する枠状に形成し、該中空部の上端部を上取付穴とし、下端部を下取付穴とする。
(2) 前記側板に固定した支柱取付け部材を、前記支柱の下端部に形成した前記下取付穴に嵌挿させて、前記支柱と前記側板とを固定する。
(3) 前記トップレールの下端に連設した連結突起を、前記支柱に形成した前記上取付穴に嵌挿して固定する。
【0013】
また、前記において、隣接する内支柱片と外支柱片とに横桟又は板材の両端を固定する通路用手摺である。
【0014】
また、構築方法の発明は、以下の工程で、通路の側板に手摺を構築することを特徴とする手摺の構築方法である。
(1) 前記手摺用の支柱を断面コ字状の外支柱片と該外支柱片に開口側を対向して嵌合できる断面コ字状の内支柱片とから構成し、所定距離を空けて縦に並列した前記外支柱片と前記内支柱片とを横桟又は板材で連結して、手摺枠部材を構成すると共に、
(2) 前記通路の側板に支柱受け部材を固定する。
(3) 前記手摺枠部材の各支柱片を前記支柱受け部材に当接するように、各手摺枠部材を並べて配置する。
(4) 隣接する手摺受け部材で、前記外支柱片の内側に、開口側を対向して内支柱片を 嵌合して、重ねた内支柱片と外支柱片とから中空部を有する枠状の支柱を構成すると共に、前記外支柱片と前記内支柱片とで前記支柱受部材を挟むよう配置して、前記支柱を前記支柱受け部材に固定する。
(5) 重ねて形成した各支柱の上端に形成された上取付穴に、手摺のトップレールを架設固定して手摺を構築する。
【0015】
前記において、「通路」とは、段々を形成した階段、傾斜したスロープ、水平な通路などを含み、更にこれらを組み合わせた構造も含む。
【0016】
【発明の実施の形態】
1本の支柱30を、断面コ字状の外支柱片18と、外支柱片18内に嵌挿できる内支柱片24とから組み合わせて構成する。距離L0を空けて配置した外支柱片18と内支柱片24とを横桟32、32で連結して、手摺枠部材33を構成する(図2、図6)。
(2) ささら桁(側板)1に踏板57、57を固定して階段基部41とする。階段基部41のささら桁(側板)1の外面に、支柱位置に合わせて支柱受け金具12を、固定する(図3)。
(3) 同一スパンL0の手摺枠部材33、33を並列し、隣接する手摺枠部材33、33で、外支柱片18に内支柱片24を嵌合して支柱30を形成する。支柱30を組み立てながら、支柱受け金具12を内外支柱片18、24で挟み、内外支柱片18、24及び支柱受け金具12をボルト・ナットでまとめて固定する(図3、図4)。
(4) 支柱30、30の上端に形成される上取付穴51に、トップレール35の連結突起37、37を嵌挿し、ボルト・ナットで支柱30と連結突起37を固定する(図5)。
(5) 以上のようにして、支柱30、トップレール35及び横桟32からなる手摺60を、階段基部41に固定して、手摺付きの階段55を構成する(図2、図1)。
【0017】
【実施例1】
図面に基づきこの発明を階段に適用した実施例について説明する。
【0018】
[1]ささら桁(側板)1の構成
【0019】
階段の踏板57、57を支えるささら桁1は、所定幅L3(例えば、L3≒210mm)の鋼板で(図2、図9(b))、走行方向の下端部を屈曲して、縦方向の基板2の下端縁に横方向のリブ3を形成して構成する。基板2のリブ側を内面2a、反対側を外面2bとする(図9)。
【0020】
踏板57の端部下面を支えることができる受け板7の一側(下段側)7aに補強板10を連設して逆L字状に形成した踏板受け金具6を構成する。踏板受け金具6を基板2の内面2aで、踏板設置予定位置に配置し、受け板7の他側(上段側)7bの端をリブ3の上面3aに当接し、補強板10の下端10aもリブ3の上面3aに当接する。当接部分で、リブ3と階段受け金具6とを溶接固定し、その他、必要箇所で基板2と踏板受け金具6とを溶接する。踏板受け金具6の受け板7の中央部は、膨出部8が形成され、膨出部8の先端部に踏板57固定用の透孔9、9が穿設されている(図9)。
【0021】
基板2の外面2bで、手摺用の支柱30を取付ける位置に、支柱受け金具12が縦方向に溶接固定されている(図3(a)(b)、図7(b)、図8)。支柱受け金具12は、支柱30に嵌挿できる基部13の下部に、基板2の外面2bに固定する為の連結部14を形成して一体の板状に形成されている。基部13の上部と基板2の外面2bとは、所定の間隙15が形成される。また、基部13の下部には、支柱30を取り付けるための透孔16、16が穿設され、基部13の下端部外側に支柱30の下端を受ける係止突部17が形成されている。この実施例では、4箇所に支柱受け金具12、12を配置する(図2)。
【0022】
尚、このささら桁1では、1枚板ではなく、基板2にリブ3を形成した構造したので、鋼材を薄くでき(例えば、6mm程度)、かつ薄くしても反りを生じることがない。
【0023】
[2]手摺用の支柱30の構成
【0024】
手摺を受ける支柱30は、ウエブ部19の両端に夫々フランジ部20、20が連設された断面コ字状の外支柱片18と、外支柱片18内に嵌挿できる断面コ字状の内支柱片24とを組み合わせて構成する。内支柱片24もウエブ部25の両端に夫々フランジ部26、26を連設して構成する(図4(a)、図5(e)、図6(b))。この実施例では、1つのささら桁1に対して、4つの支柱30、30を使用するので、同一形状の外支柱片18、内支柱片24を4本づつ用意する。
【0025】
各支柱片18、24には、ウエブ部19、25の上端部にトップレール35を取付ける為の透孔21、27(図5)、ウエブ部19、25の中間部には横桟32、32の両端を嵌挿できる透孔22、28(図6)が夫々穿設されている。また、各支柱片18、24のウエブ部19、25の下端部には支柱受け金具12を取付ける為の透孔23、29が穿設されている(図3)。
【0026】
[3]手摺枠部材33の構成
【0027】
外支柱片18と内支柱片24とを、ウエブ部19、25を対向して、間隔L0(例えば、L0≒860mm)を空けると共に上下にずらして、階段に沿うように並列し、外支柱片18の透孔22と、内支柱片24の透孔28とに、横桟32の両端部を嵌挿して溶接固定する。横桟32は2つを平行に使用する。以上のようにして、手摺枠部材33を構成する(図2、図6)。
【0028】
この実施例では、同一形状の手摺枠部材33を3つ形成し、手摺枠部材33に使用しない、外支柱片18と内支柱片24とが1本づつ残る。
【0029】
尚、ここで、内外支柱片18、24のフランジ部20、26の内、ささら桁1側のフランジ部20、26は、下端から長さL2だけ除去して形成してある(図3(b))。また、内外支柱片18、24の上端は、重ねて支柱30を形成した状態でトップレール35の下面に密着できるように、斜めに切り揃えてある(図5(a)(b))。
【0030】
手摺枠部材33、及び残った内外支柱片18、24に必要な防錆処理、塗装等仕上げを施す。溶接箇所は、横桟32との固定部分だけであり、更に、横桟32はウエブ部19、25の透孔22、28に嵌挿した状態で溶接されるので、溶接ビードがほとんど目立たない。
【0031】
[4]手摺用のトップレール35の構成
【0032】
トップレール35は、支柱30の上端に配置して、支柱30を連結するものであり、階段の傾斜に対応した斜め方向の基部36に、支柱30取付位置毎に、下方に向けた連結突起37、37を突設して構成する(図2、図5(a)(b))。連結突起37には、支柱30を固定するための透孔38を穿設してある。また、トップレール35の基部36は使用者がこれを握り易い断面形成に形成されている。また、最下端の連結突起37から距離L1の位置まで、基部36を延長して、下方に向けて屈曲して、補助支柱39を形成してある(図2、図7)。
【0033】
補助支柱39は、手摺枠部材33を所定距離L0で統一して形成したので、必要な手摺の長さを調節する為に使用する。従って、必要な手摺(トップレール)の支柱片間(支柱間)の長さがL0の倍数であれば、不要である。
【0034】
[5]手摺り付き階段55の施工方法
【0035】
(1)2枚のささら桁1、1を、リブ3側を対向して幅D0で並列し、各踏板受け金具6、6に踏板57、57を架設して、受け板7の下面側から透孔9にビス(タッピングビス)58を打ち、受け板7と踏板57とを固定する。以上のような構造を階段基部42とし(図1、図2)、これを予め工場で製造する。
【0036】
(2)施工現場に、手摺枠材33、33、外支柱片18、内支柱片24、トップレール35(図2)、及び階段基部41、を搬入する。
【0037】
(3) 基準階の床43と次階の床44との間に、階段基部41を架設する(図1、図2)。階段基部41のささら桁1の下端のリブ4の透孔を挿通したコーチボルト45で、階段基材41を基準階の床43と固定し(図7)、階段基部41の上端に固定した固定金具42の透孔に挿通したコーチボルト45で、階段基部41と次階の床44とを固定する(図8)。
【0038】
(4)続いて、最下段で、単独の外支柱片18と手摺枠部材33の内支柱片24とをフランジ部20、26を重ねるように合わせて、支柱30を形成すると共に、各支柱片18、24で、ささら桁1の最下端の支柱受け金具12の基部13を挟むように配置する。この際、支柱30の下端が支柱受け金具12の係止突部17に当接する。この状態で、連通した外支柱片18の透孔23と、内支柱片24の透孔29と支柱受け金具12の透孔16とにボルト47を挿通してナット(袋ナット)48を螺合して、支柱受け金具12に支柱30を固定する(図7(b)、図3)。
【0039】
尚、ここで、内外支柱片18、24を重ねた状態で、支柱30は中空部を有する角筒状に形成され、中空部の下端側を下取付穴50とした場合、下取付穴50に支柱受け金具12が挿入した構造となっている。
【0040】
同様に、上段側の手摺枠部材33の内支柱片24を、既設の手摺枠部材33の外支柱18に重ねて支柱30を構成しつつ、支柱30をささら桁1の支柱受け金具12に嵌装して、ボルト47、ナット(袋ナット)48で固定する。
【0041】
以下、同様に繰り返して、総ての手摺枠部材33、33を、支柱30を構成しながら、支柱受け金具12、12に固定し、最上段の手摺枠部材33の外支柱片18に、単独の内支柱片24とを重ねて、最上段の支柱30を構成して、同様に、最上段の支柱受け金具12に固定する(図8)。
【0042】
尚、ここで、内外支柱片18、24を重ねない状態で、夫々の支柱片18、24を支柱受け金具12に当接して支柱30を構成することもできる。また、下段側から作業をしたが、上段側の手摺枠部材33から順に作業をすることもできる。
【0043】
以上の作業では、内外支柱片18、24を合わせながら、内外支柱片18、24の下端を支柱受け金具12の係止突部17に当接することにより、各透孔23、6が連通し、更にその状態を維持して透孔23、16にボルト47を挿入できるので、作業中に透孔16、23付近を目視する必要なく、固定作業が簡略化できる。また、階段基部41の踏板57上から作業ができるので、足場等の仮設物を使用する必要もない。
【0044】
(5)支柱30は内外支柱片18、24を組み合わせて形成されるので、角筒状で中空部が形成され、中空部の上端側に上取付穴51を構成する。各支柱30の上方にトップレール35を配置し、各支柱30、30の上取付穴51、51にトップレール35の連結突起37、37を挿入する(図5(a)(b))。この状態で、各支柱30で、各支柱片18、24の透孔21、28と、連結突起37の透孔38とが連通するので、透孔21、28、38にボルト47を挿通してナット(袋ナット)48を螺合緊結して支柱30にトップレール35を固定する(図5(c)〜(e))。
【0045】
また、補助支柱39は、その下端部を、予めささら桁1の基板2外面2bに突設しておいた受け金具53に添設して、連通した透孔を使用してボルト47、ナット(袋ナット)48で固定する。
【0046】
(6)以上のようにして、手摺付きの階段55の構築する(図1、図2)。ここで、支柱30、トップレール35、横桟32から手摺60を構成する。
【0047】
ここで、階段基部41を架設固定した後に手摺を取り付けたが、予め階段基部41に手摺枠部材33及び内外支柱片18、24を取り付けた状態で、階段基部41を次階の床44に架設することもできる。また、更に支柱30にトップレール35を取り付けた後に、階段基部41を次階の床44に架設することもできる。
【0048】
また、この手摺付き階段55では、補助支柱39の受け金具53を除き、取付用のプレート類が、支柱30内に納まるので、外側に現れず、シンプルな外観の手摺の意匠を形成できる。
【0049】
[6]他の実施例
【0050】
(1) 前記実施例において、横桟32はフラットバーから構成した断面横長長方形状としたが、丸棒(円形)、パイプ等他の材料を使用することもできる(図示していない)。
また、これらの剛性を有する部材に代わり、ワイヤー類の両端部を支柱30、30又は各支柱片18、24に取り付けて、テンションを掛けた状態で固定することもできる(図示していない)。
【0051】
(2)また、前記実施例において、横桟32、32の間、又は横桟32、32、支柱30、30の間に、ポリカーボネート等の合成樹脂製や硝子製その他の材質による板材を取り付けて、手摺60を構成することもできる(図示していない)。この場合には、手摺枠部材33において板材を取り付ける。板材は、主に意匠上の観点から使用し、透明や半透明の材料とすることもできる。
また、支柱30、30間、即ち、手摺枠部材33の内外支柱片18、24間に、横桟32、32に代えて、板材の両端部を固定することもできる(図示していない)。
【0052】
(3)また、前記実施例において、内外支柱片18、24を横桟32、32で連結して手摺枠部材33を構成したが、支柱30、30の取付間隔L0を短く(例えば、L0≒150mm程度)形成すれは、横桟32、32は不要であり、この場合には、必要数の単独の内外支柱片18、24を現場に搬入して組み立てる(図示していない)。
【0053】
【発明の効果】
内外支柱片を組み合わせて支柱を形成し、支柱の上下取付穴を使用して、通路の側板に固定し、トップレールを固定したので、手摺製造する際の溶接作業を大幅に省略して、構築現場でのボルト・ナットを使用した、即ち溶接によらない連結作業で、手摺を構築できる効果がある。
【0054】
また、各支柱片を断面コ字状とした場合には、使用する部材を薄くできるので、鋼板の加工にレーザー加工機等を使用することなるプレス機で製造できるので、生産コストを大幅に軽減できる。また、部材を薄くできるので、全体の重量を軽減でき、搬送・組立において、効率化を図れる。通路に使用する側板をリブを有する構造とすれば更に、この効果を高められる。
【0055】
また、内外支柱片を横桟で連結して、手摺枠部材を形成して、手摺枠部材を組み立てて手摺を構成する場合には、手摺組立作業を簡略化すると共に現場に搬入する部材の点数を軽減して、効率良い手摺付きの階段の構築ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例で、階段に適用した場合の正面図である。
【図2】図1のF−F線における断面図である。
【図3】支柱とささら桁との固定構造を表す図で、(a)は拡大側面図、(b)は(a)のG−G線における一部断面図で支柱取付前の状態、(c)は同じくG−G線における一部断面図で支柱取付後の状態を表す。
【図4】(a)は図3(c)のA−A線における断面図、(b)は同じくB−B線における断面図である。
【図5】支柱の上端部の一部拡大図で、(a)はトップレール取付前の拡大側面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)はトップレール取付後の拡大側面図、(d)は(c)のD−D断面図、(e)は(c)のE−E断面図である。
【図6】支柱の中間部の一部拡大図で、(a)は拡大側面図、(b)は(a)のH−H線における断面図である。
【図7】ささら桁の基準階側の一部拡大図で、(a)は図1のI部の拡大正面図、(b)は拡大右側面図である。
【図8】ささら桁の次階側の一部拡大図で、(a)は図2のJ部の拡大図、(b)は(a)のK−K線における断面図である。
【図9】ささら桁の踏板受け金具部分を表す拡大図で、(a)は踏板取付前の拡大平面図、(b)は踏板取付後の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ささら桁(側板)
2 基板
3 リブ
4 リブ(下端側)
6 踏板受け金具
7 受け板
8 膨出部
9 透孔
10 補強板
12 支柱受け金具
13 基部
14 連結部
15 間隙
16 透孔
17 係止突部
18 外支柱片
19 ウエブ部
20 フランジ部
21 透孔(トップレール用)
22 透孔(横桟用)
23 透孔(支柱受け金具用)
24 内支柱片
25 ウエブ部
26 フランジ部
27 透孔(トップレール用)
28 透孔(横桟用)
29 透孔(支柱受け金具用)
30 支柱
32 横桟
33 手摺枠部材
35 トップレール
36 基部
37 連結突起
38 透孔
39 補助支柱
41 階段基部
43 基準階の床
44 次階の床
50 下取付穴
51 上取付穴
55 手摺付き階段
57 踏板
60 手摺
Claims (3)
- 階段その他の通路の側板に支柱の下端部を固定し、各支柱間に架設したトップレールを、該支柱の上端部に固定してなる手摺において、以下のような構成としたことを特徴とする通路用の手摺。
(1) 前記支柱は、断面コ字状の外支柱片の内側に、断面コ字状の内支柱片を、開口側を対向して嵌合して、中空部を有する枠状に形成し、該中空部の上端部を上取付穴とし、下端部を下取付穴とする。
(2) 前記側板に固定した支柱取付け部材を、前記支柱の下端部に形成した前記下取付穴に嵌挿させて、前記支柱と前記側板とを固定する。
(3) 前記トップレールの下端に連設した連結突起を、前記支柱に形成した前記上取付穴に嵌挿して固定する。 - 隣接する内支柱片と外支柱片とに横桟又は板材の両端を固定する請求項1記載の通路用手摺。
- 以下の工程で、通路の側板に手摺を構築することを特徴とする手摺の構築方法。
(1) 前記手摺用の支柱を断面コ字状の外支柱片と該外支柱片に開口側を対向して嵌合できる断面コ字状の内支柱片とから構成し、所定距離を空けて縦に並列した前記外支柱片と前記内支柱片とを横桟又は板材で連結して、手摺枠部材を構成すると共に、
(2) 前記通路の側板に支柱受け部材を固定する。
(3) 前記手摺枠部材の各支柱片を前記支柱受け部材に当接するように、各手摺枠部材を並べて配置する。
(4) 隣接する手摺受け部材で、前記外支柱片の内側に、開口側を対向して内支柱片を嵌合して、重ねた内支柱片と外支柱片とから中空部を有する枠状の支柱を構成すると共に、前記外支柱片と前記内支柱片とで前記支柱受部材を挟むよう配置して、前記支柱を前記支柱受け部材に固定する。
(5) 重ねて形成した各支柱の上端に形成された上取付穴に、手摺のトップレールを架設固定して手摺を構築する。
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