JP2010260852A - 嘔吐軽減又は防止方法、経腸栄養剤増粘方法、栄養補給方法及び経腸栄養剤セット - Google Patents

嘔吐軽減又は防止方法、経腸栄養剤増粘方法、栄養補給方法及び経腸栄養剤セット Download PDF

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Abstract

【課題】嘔吐防止のためのローメトキシルペクチン水溶液を用いたときでも経管投与による嘔吐が生じてしまうようなカルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する場合に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止できるようにする。
【解決手段】カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法は、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与することからなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与した際、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで該経腸栄養剤を増粘させる方法、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法、及び経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットに関する。
高齢者の中には、食物や飲料を経口摂取することが不可能あるいは不十分な者が存在する。そのような者に対し、鼻からあるいは腹部に形成した瘻孔から消化器官内(具体的には胃や十二指腸内)に通したチューブを用いて経腸栄養剤を投与することが行われている(経管栄養)。ところが、経管栄養が必要な者の多くは、長期臥床等のために腸管の運動性が低下しており、そのため、消化器官内に投与された経腸栄養剤を嘔吐してしまうという問題があった。
このような経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止するために、経腸栄養剤の経管投与の前あるいは後に経腸栄養剤中のカルシウム分と結びついて増粘効果を示すローメトキシルペクチンを含有する嘔吐防止食品を経管投与することが提案されている(特許文献1)。また、このような経腸栄養剤の一食分(200〜400kcal)の中には、健康維持に必要な一日当たりのカルシウム食事摂取基準量(約700mg/日)(非特許文献1)の1/2倍から2倍程度のカルシウム量が配合されている。
再表00-13529号
「日本人の食事摂取基準(2005年版)」、厚生労働省策定
しかしながら、一食あたり、健康維持に十分な量のカルシウムを含有している経腸栄養剤に特許文献1の嘔吐防止食品を組み合わせても、嘔吐を十分に軽減あるいは防止できない場合があった。
本発明は、特許文献1に記載されている嘔吐防止のためのローメトキシルペクチン水溶液を用いたときでも経管投与による嘔吐が生じてしまうような経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する場合に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止できるようにすることを目的とする。
本発明者は、健康維持に十分な量のカルシウムを含有している経腸栄養剤に、特許文献1に開示された嘔吐防止剤であるローメトキシルペクチン水溶液を組み合わせても嘔吐を軽減又は防止できない理由を研究すべく、経腸栄養剤の配合におけるカルシウム量ではなくカルシウムイオン量に着目し、多くの市販の経腸栄養剤のカルシウムイオン量と嘔吐の発生との関連を研究した。その結果、ローメトキシルペクチン水溶液を使用しても、一食分の経腸栄養剤中のカルシウムイオン量が少な過ぎると嘔吐の軽減又は防止が困難になること、そして、そのようなカルシウムイオン量が少な過ぎる場合、完成した処方の市販の経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合することにより、本発明の目的を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する嘔吐軽減又は防止方法を提供する。
また、本発明は、別の態様として、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経管投与した経腸栄養剤を、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで増粘させる方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する経腸栄養剤増粘方法を提供する。
更に、本発明は、別の態様として、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管投与することにより経管栄養被適用者に栄養補給する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する栄養補給方法を提供する。
また、本発明は、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤の経管栄養被適用者への経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットであって、
カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤、
経腸栄養剤の経管投与前又は後に経管投与され、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液、及び
経腸栄養剤の経管投与の際に、経腸栄養剤に混合されるカルシウムイオン供給剤
を含む経腸栄養剤セットを提供する。
本発明によれば、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、カルシウムイオン供給剤が経腸栄養剤に混合される。従って、カルシウムイオン供給剤が混合された経腸栄養剤は、経管投与されたローメトキシルペクチン水溶液と胃などの消化管内で混合され、増粘する。よって、嘔吐を軽減又は防止することが可能となる。また、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで経腸栄養剤を増粘させることができ、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給することもできる。
また、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤と、ローメトキシルペクチン水溶液と、カルシウムイオン供給剤とから構成される経腸栄養剤セットは、本発明の嘔吐軽減又は防止方法、経腸栄養剤増粘方法及び栄養補給方法に適用でき、従って、経管投与による嘔吐の軽減又は防止を可能とし、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで経腸栄養剤の増粘を可能とし、そして経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながらの栄養補給を可能とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の嘔吐を軽減又は防止する方法について説明する。この方法は、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法であり、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合して得た混合物を経管投与する際に、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与することを特徴とする。
本発明の対象となる経腸栄養剤は、経管栄養被適用者(即ち、消化管からの栄養摂取は可能であるが、飲料や食物を経口摂取できない者であって、鼻からあるいは腹部に形成された瘻孔から消化器官内(具体的には胃や十二指腸内)に通したチューブを用いて経腸栄養剤を消化器管内に投与される者)に適用されるものである。ここで、経腸栄養剤は、規制する法の違いにより「医薬品」と「食品」とに分類される。また、組成成分の違いにより「成分栄養剤」、「消化態栄養剤」、「半消化態栄養剤」、「天然濃厚流動食」に分類される。これらのうち、「成分栄養剤」、「消化態栄養剤」に分類されるものは医薬品に該当し、「天然濃厚流動食」に分類されるものが食品に該当する。「半消化態栄養剤」に分類されるものは、医薬品に該当するものと食品に分類されるものがある。また、製剤型の違いにより粉末状のものと液状のものとがある。粉末状のものは、通常、経管投与に先だってぬるま湯に溶解あるいは分散させて用いる。液状のものは、そのまま、あるいは水で希釈して用いる。
「成分栄養剤」とは、糖質、アミノ酸、脂質、電解質、ビタミン、微量元素など全ての成分が化学的に明らかなものから構成されるアミノ酸食であり、消化液の分泌がなくても、ほぼ完全に吸収され、残渣が殆ど生じないものである。具体的には、医薬品として、エレンタール(味の素(株))、エレンタールP(味の素(株))、ヘパンED(味の素(株))等が市販されている。
「消化態栄養剤」とは、蛋白分解物やアミノ酸などからなるものであり、成分栄養剤に比べ多少消化を必要とするが、残渣が殆ど生じないものである。具体的には、医薬品として、ツインライン(イーエヌ大塚製薬(株))、エンテルード(テルモ(株))等が市販されている。
「半消化態栄養剤」とは、天然の食品を加工し、蛋白質、ビタミン、微量元素などを配合し、味覚の点で成分栄養剤より優れているものであり、残渣が少ないものである。具体的には、医薬品として、ハーモニック−F(味の素(株))、ハーモニック−M(味の素(株))、エンシュアリキッド(アボットジャパン(株))、エンシュア−H(アボットジャパン(株))、ラコール(イーエヌ大塚製薬(株))、クリニミール(森永乳業(株))、アミノレバン−EN(イーエヌ大塚製薬(株))等が市販されており、食品として、エンリッチ−SF(明治乳業(株))等が市販されている。
「天然濃厚流動食」とは、天然の食品をブレンドし、水分を減らして1mL あたり1kcal 程度にまで濃縮しているものであり、必要な栄養素が含まれ栄養価も高く、消化器機能が正常な患者に使用されるものである。他の剤に比べ、残渣が多いものである。具体的には、食品として、オクノス流動食品(ホリカフーズ(株))等が市販されている。
以上説明した経腸栄養剤の具体的な栄養成分配合量、単位容量当たりのカロリー量、一食分の容量等は、経腸栄養剤という用途を前提として医薬品又は食品としての標準的な数値範囲から選択することができる。ここで、これらの規格においては全カルシウム量についての言及はあるが、カルシウムイオン濃度についての言及はない。本発明は、カルシウムイオン濃度という今までにない切り口から適用すべき経腸栄養剤を特定したものである。即ち、本発明においては、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤が対象となる。カルシウムイオン濃度が、10ppm以上の経腸栄養剤は、カルシウムイオン供給剤を混合しなくてもローメトキシルペクチン水溶液の併用により嘔吐を軽減又は防止することができるからである。
本発明において、カルシウムイオン濃度は、カルシウム複合電極を用いて測定した値である。具体的には、カルシウム複合電極(Orion 9720BNWP Sure−Flow(登録商標)、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株))を装着したポータブル型pH/イオン計(Orion(登録商標) 1219000 5−Starマルチメーター、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株))を用いて23℃の温度で測定した値である。
また、カルシウムイオン供給剤として、水溶性カルシウム化合物を含有する液状食品、あるいは食品添加物や医薬品に該当する水溶性カルシウム化合物を含有する水溶液を好ましく挙げることができる。
乳とは、厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(以下、乳等省令という。)に規定された「乳」をいい、例えば、生乳、牛乳、特別牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳等が挙げられる。また、「成分無調整牛乳」とは、「全国飲用牛乳公正取引協議会」が定める「飲用乳の表示に関する公正競争規約」(以下、公正競争規約という。)にいう牛乳及び特別牛乳に加え、生乳をいう。
乳飲料とは、公正競争規約にいう「乳等省令第2条第40項に規定する乳飲料であって、重量百分率で乳固形分3.0%以上の成分を含有するもの」をいう。中でも、無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料が好ましい。無脂乳固形分の定量は、乳等省令第7条第1項記載の、乳及び乳製品の無脂乳固形分の定量法に準じて行なえばよい。
水溶性カルシウム化合物を含有する液状食品としては、乳や乳飲料、脱脂粉乳還元液、乳タンパク濃縮物還元液等を挙げることができる。他方、食品添加物や医薬品に該当する水溶性カルシウム化合物としては、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム等を挙げることができる。
上述したカルシウムイオン供給剤の中でも、後述する好ましいカルシウムイオン濃度(70〜150ppm)を示す乳や乳飲料は、一般家庭に常備されている点から特に好ましく使用することができる。中でも、好ましいカルシウムイオン供給剤として、カルシウムイオン供給剤として用いた際に顕著な増粘効果を示すことができる、成分無調整牛乳及び無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料を挙げることができる。
このようなカルシウムイオン供給剤(溶液)の経腸栄養剤への添加量は、取り扱い易い量であって且つ経腸栄養剤を過度に希釈させない量とすることが好ましく、具体的には経腸栄養剤一食分当たり好ましくは5〜100mlである。
また、一食分あたり5〜100mlという量を前提とするカルシウムイオン供給剤中のカルシウムイオン濃度としては、その濃度が低過ぎると嘔吐を軽減又は防止することが不十分となり、また、その濃度が高過ぎると経腸栄養剤が均一に増粘し難くなる傾向がある。従って、好ましいカルシウムイオン濃度は、50〜300ppm、より好ましくは70〜200ppmである。このようなカルシウムイオン濃度のカルシウムイオン供給剤を、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の一食分(200〜400ml)の経腸栄養剤に混合すると、混合後の経腸栄養剤中のカルシウムイオン濃度は、10ppm以上、好ましくは15〜100ppm、より好ましくは15〜50ppmとなる。
なお、当初から経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合しておくことが考えられるが、カルシウムイオン濃度を高めて長期保存した場合に、経腸栄養剤中に凝集物が発生する危険性が増大するので、避けることが望ましい。
また、ローメトキシルペクチン水溶液は、エステル化度が50%以下のペクチンを清水に溶解したものであり、その経腸栄養剤への添加量は、取り扱い易い量であって且つ経腸栄養剤を過度に希釈させない量とすることが好ましく、具体的には、経腸栄養剤200ml当たり、好ましくは10〜200ml、より好ましくは30〜150mlである。
また、一食分あたり10〜200mlという量を前提とするローメトキシルペクチン水溶液中のペクチン濃度としては、その濃度が低過ぎると嘔吐を軽減又は防止することが不十分となり、また、その濃度が高過ぎると経腸栄養剤が均一に増粘し難くなる傾向があるので、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である。
なお、清水に溶解させるべきローメトキシルペクチンとしては、食品自体から取得したもの、食品添加物あるいは医薬品に該当するものを使用でき、例えば、レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ等の柑橘ペクチンやリンゴペクチン等があげられる。また、ローメトキシルペクチン水溶性のpH値は、ペクチン溶液の保存性のために好ましくは3〜6、より好ましくは3.5〜5に調整しておくことが好ましい。
本発明の、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法においては、まず、上述したカルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を均一に混合する。均一に混合する方法としては、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を一度に投入し、混合することや、経腸栄養剤の経管投与用のチューブの途中に分岐チューブを設け、そこから少しずつ投与することなどが挙げられる。例えば、カルシウムイオン供給剤として牛乳を使用した場合には、経腸栄養剤200ml当たり、好ましくは5〜100ml、より好ましくは10〜50mlの牛乳を混合する。
カルシウムイオン濃度が10ppm以上の経腸栄養剤の場合には、牛乳等のカルシウムイオン供給剤を混合添加したとしても、後述するローメトキシルペクチン水溶液の混合効果である嘔吐の軽減又は抑制効果は損なわれない。
本発明の経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法においては、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤が混合された混合物を経管投与する前又は後、好ましくは前に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する。これにより、消化官内で経腸栄養剤を増粘させ、嘔吐を軽減又は防止することができる。
以上説明した本発明の経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法は、他の側面として、「カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経管投与した経腸栄養剤を、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで増粘させる方法」、また、「カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経管栄養適用者に経腸栄養剤を経管投与して栄養補給する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法」という発明として捕らえることができる。それぞれの具体的な構成の意義は、基本的に、既に説明した「経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法」の場合と同様である。
前者の経腸栄養剤を増粘させる方法の場合、増粘の程度は、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度であり、具体的には、ビーカー中に、経腸栄養剤200mlとカルシウムイオン供給剤30mlとの混合物に、ローメトキシルペクチン水溶液90mlとを混合し、スパーテルで100回撹拌したものをBH形粘度計(23℃;ローターNo.2、20rpm)で、5回転後の示度を測定したときに好ましくは300〜5000mPa・s、より好ましくは400〜3000mPa・sとなる粘度である。ここで、上方の粘度値は、経腸栄養剤の消化を阻害しないような粘度という意義を有する。なお、粘度が200mPa・s未満の場合はローターNo.1を用い、粘度が2000mPa・sを超える場合はローターNo.3を用いて同様に測定した。
なお、経腸栄養剤とカルシウムイオン供給剤との混合物にローメトキシルペクチン水溶液とを混合して得た混合物の低pH(約1.2)の胃内での粘度は、上述のビーカー内での粘度よりも約20%程度増加する傾向がある。従って、本発明においては、「その混合物の粘度が胃内環境下で低下して嘔吐を軽減又は防止できなくなる」ということを考慮する負担が軽減される。
また、後者の経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法の場合、この発明が栄養補給という意義を有するのは、経腸栄養剤のそのものの栄養成分に由来する。従って、経腸栄養剤が栄養成分を含有している限り、栄養補給する方法の発明は意義を有するものである。
次に、「経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セット」の発明について説明する。
この経腸栄養剤セットは、(a)カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤、(b)該経腸栄養剤の経管投与前又は後に経管投与され、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液、及び(c)該経腸栄養剤の経管投与の際、該経腸栄養剤に混合されるカルシウムイオン供給剤から構成される。
この経腸栄養剤セットを構成する(a)経腸栄養剤、(b)ローメトキシルペクチン水溶液、及び(c)カルシウムイオン供給剤の組成内容は、本発明の経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法において説明したとおりである。また、それらの包装は、缶詰、ビン詰め、レトルトパウチ等、公知の包装形態を採用することができる。
また、その使用方法は、本発明の「経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法」、「カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで該経腸栄養剤を増粘させる方法」、及び「カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経管栄養適用者に経腸栄養剤を経管投与して栄養補給する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法」に準じて使用することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
参考例1(経腸栄養剤の調製)
表1の原料をミキサーで混合し、その混合物を高圧ホモゲナイザーで圧力40MPaにて均質化した。得られた均質化物400mlを、排出口を備えたレトルト殺菌可能なブロー形成ソフトバッグに充填し、その排出口にプルトップを有する栓体を溶着・密封し、120℃で25分間レトルト殺菌を施し、その後冷却した。得られたレトルト殺菌物の栓体にキャップを装着した。これにより、経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットを構成するためのソフトバッグ詰め経腸栄養剤を得た。
得られたソフトバッグ詰め経腸栄養剤の一袋当たりのカロリー量は400kcalである。また、全カルシウム濃度は600mg/1000mlであり、カルシウム複合電極(Orion 9720BNWP Sure−Flow(登録商標)、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株))を装着したポータブル型pH/イオン計(Orion(登録商標) 1219000 5−Starマルチメーター、サーモフィッシャーサイエンティフィック(株))を用いて23℃の温度で測定したカルシウムイオン濃度は、8ppmであった。
Figure 2010260852
参考例2(ローメトキシルペクチン水溶液の調製)
3w/v%ローメトキシルペクチン水溶液を90mlずつアルミニウムパウチに充填し、110℃で30分間加熱殺菌した。これにより、経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットを構成するためのローメトキシルペクチン水溶液を得た。
参考例3(カルシウムイオン供給剤の調製)
市販のパック詰め牛乳(カルシウムイオン濃度=110ppm)の30mlを、経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットを構成するためのカルシウムイオン供給剤として用いた。
実施例1(経腸栄養剤セット)
参考例1の経腸栄養剤、参考例2のローメトキシルペクチン水溶液及び参考例3のカルシウムイオン供給剤により実施例1の「経腸栄養剤の経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セット」を構成した。
<増粘効果の確認>
比較例1(カルシウムイオン供給剤未使用)
1リットルビーカー中に、参考例1の経腸栄養剤200mlに、参考例2のローメトキシルペクチン水溶液90mlを混合し、スパーテルで100回撹拌した。得られた混合物を、BH形粘度計(23℃;ローターNo.1、20rpm)で、5回転後の示度を測定したところ、120mPa・sの粘度を示した。なお、経腸栄養剤自体の粘度は、10mPa・sであった。
実施例2(カルシウムイオン供給剤使用)
1リットルビーカー中に、実施例1の経腸栄養剤セットを構成する経腸栄養剤(参考例1)200mlとカルシウムイオン供給剤としての牛乳(参考例3)30mlとを混合したところ、混合液のカルシウムイオン濃度は、17ppmであった。更に、実施例1の経腸栄養剤セットを構成するローメトキシルペクチン水溶液(参考例2)90mlを混合し、スパーテルで100回撹拌した。得られた混合物を、BH形粘度計(23℃;ローターNo.2、20rpm)で、5回転後の示度を測定したところ、1050mPa・sの粘度を示し、カルシウム供給剤未使用の比較例1の場合に比べ、大きく増粘した。
<人工胃液存在下での増粘効果の確認>
比較例2(カルシウムイオン供給剤未使用)
1リットルビーカー中に、参考例1の経腸栄養剤200mlに、人工胃液(塩化ナトリウム2.0gに塩酸7.0ml及び水を加えて1000mlとしたもの(pH=1.2))50mlと参考例2のローメトキシルペクチン水溶液90mlを混合し、スパーテルで100回撹拌した。得られた混合物を、BH形粘度計(23℃;ローターNo.1、20rpm)で、5回転後の示度を測定したところ、140mPa・sの粘度を示した。
実施例3(カルシウムイオン供給剤使用)
1リットルビーカー中に、実施例1の経腸栄養剤セットを構成する経腸栄養剤(参考例1)200mlとカルシウムイオン供給剤として牛乳(参考例3)30mlとを混合し、更に、人工胃液50mlと実施例1の経腸栄養剤セットを構成するローメトキシルペクチン水溶液(参考例2)90mlを混合し、スパーテルで100回撹拌した。得られた混合物を、BH形粘度計(23℃;ローターNo.2、20rpm)で、5回転後の示度を測定したところ、1300mPa・sの粘度を示した。上述の人工胃液非存在下の実施例2の場合に比べ、約20%粘度が増大した。
実施例4〜6
これらの実施例は、カルシウムイオン供給剤の種類による増粘効果への影響を確認するための例である。具体的には、実施例1の経腸栄養剤セットにおいて、カルシウムイオン供給剤として用いた参考例3の牛乳に代えて、カルシウムイオン濃度を牛乳と同程度とした表2記載の各種カルシウム水溶液を用いた以外は、実施例1と同様の方法で経腸栄養剤セットを構成し、実施例3と同様に人工胃液存在下での増粘効果を評価した。得られた結果を、実施例3及び比較例2の結果と共に表2に示す。
Figure 2010260852
表2の結果から分かるように、カルシウムイオン供給剤として牛乳以外のグルコン酸カルシウム水溶液、乳酸カルシウム水溶液塩化又は塩化カルシウム水溶液を使用した実施例4〜6の場合、カルシウムイオン供給剤を使用しない比較例2の粘度に対し、粘度が約2.4〜2.6倍も増大していた。なお、カルシウムイオン供給剤として牛乳を使用した実施例3の場合、カルシウムイオン供給剤を使用しない比較例2の粘度に対し、粘度が約9倍も増大していた。従って、同程度のカルシウムイオン濃度のグルコン酸カルシウム水溶液、乳酸カルシウム水溶液又は塩化カルシウム水溶液に比べても、カルシウムイオン供給剤としての牛乳の増粘効果が際立っていることがわかる。
実施例7〜11
これらの実施例は、カルシウムイオン供給剤の種類による増粘効果への影響を確認するための例である。具体的には、実施例1の経腸栄養剤セットにおいて、カルシウムイオン供給剤として用いた参考例3の牛乳に代えて、カルシウムイオン濃度が牛乳と同程度である表3記載の各種乳又は乳飲料を用いた以外は、実施例1と同様の方法で経腸栄養剤セットを構成し、実施例3と同様に人工胃液存在下での増粘効果を評価した。得られた結果を、実施例3及び比較例2の結果と共に表3に示す。
Figure 2010260852
表3の結果から分かるように、カルシウムイオン供給剤として牛乳以外の乳又は乳飲料を使用した実施例7〜11の場合、カルシウムイオン供給剤を使用しない比較例2の粘度に対し、粘度が約2.6〜13倍も増大していた。なお、カルシウムイオン供給剤として無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料を使用した実施例10の場合、カルシウムイオン供給剤を使用しない比較例2の粘度に対し、粘度が約13倍も増大していた。従って、同程度のカルシウムイオン濃度の乳又は乳飲料に比べても、成分無調整牛乳及び無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料の増粘効果が際立っていることがわかる。
実施例12
(嘔吐抑制効果確認)
経管栄養に対して嘔吐し易い高齢者10人に対し、実施例1の経腸栄養剤セットを構成するローメトキシルペクチン水溶液(参考例2)90mlを30秒かけて胃に経管投与した。次に、実施例1の経腸栄養剤セットを構成するソフトバッグ詰め経腸栄養剤(参考例1)(400ml)を開封し、その200mlにカルシウムイオン供給剤として牛乳(参考例3)30mlを加え混合し、得られた混合物を、それら10名に30分かけて経管投与した。その結果、10人の高齢者の誰一人として嘔吐した者はいなかった。
比較例3
経管栄養に対して嘔吐し易い高齢者10人に対し、参考例2のローメトキシルペクチン水溶液90mlを経管的に30秒かけて胃に経管投与した。次に、カルシウムイオン供給剤として牛乳を加えることなく、参考例1のソフトバッグ詰め経腸栄養剤200mlを、それら10名に30分かけて経管投与した。その結果、10人の高齢者のうち6名が嘔吐を催した。
<本発明の市販品の経腸栄養剤への適用例>
参考例1の経腸栄養剤に代えて表4の示す市販品A〜Cを使用したこと以外は、比較例1(カルシウムイオン供給剤未使用)又は実施例2(カルシウムイオン供給剤使用)と同様に、増粘効果の確認を行った。得られた結果を比較例1と実施例2の結果と共に表4に示す。また、実施例12及び比較例3と同様に、10人の高齢者が嘔吐を催したか否かを評価した。
Figure 2010260852
表4からわかるように、カルシウムイオン濃度が10ppm未満の市販の経腸栄養剤について、本発明を適用することにより、経腸栄養剤の経管投与による嘔吐の抑制又は防止が可能であった。
また、カルシウムイオン濃度が10ppmを超える市販の経腸栄養剤については、カルシウムイオン供給剤の添加が悪影響を及ぼさないことがわかる。
本発明は、嘔吐防止のためのローメトキシルペクチン水溶液を用いたときでも経管投与による嘔吐が生じてしまうようなカルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら経管投与する場合に有用である。

Claims (7)

  1. カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管栄養被適用者に経管投与する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止する方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する嘔吐軽減又は防止方法。
  2. カルシウムイオン供給剤が、乳及び/又は乳飲料である請求項1記載の嘔吐軽減又は防止方法。
  3. 前記カルシウムイオン供給剤が、成分無調整牛乳及び/又は無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料である請求項1又は2記載の嘔吐軽減又は防止方法。
  4. カルシウムイオン供給剤を、経腸栄養剤中のカルシウムイオン濃度が10ppm以上になるように経腸栄養剤に混合する請求項1〜3のいずれかに記載の嘔吐軽減又は防止方法。
  5. カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経管投与した経腸栄養剤を、経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な程度にまで増粘させる方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する経腸栄養剤増粘方法。
  6. カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤を経管投与することにより経管栄養被適用者に栄養補給する際に、経管投与による嘔吐を軽減又は防止しながら栄養補給する方法であって、経腸栄養剤にカルシウムイオン供給剤を混合し、得られた混合物を経管投与する際、その混合物の経管投与の前又は後に、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液を経管投与する栄養補給方法。
  7. カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤の経管栄養被適用者への経管投与による嘔吐を軽減又は防止可能な経腸栄養剤セットであって、
    カルシウムイオン濃度が10ppm未満の経腸栄養剤、
    経腸栄養剤の経管投与前又は後に経管投与され、経腸栄養剤中のカルシウムイオンにより増粘効果を発揮するローメトキシルペクチン水溶液、及び
    経腸栄養剤の経管投与の際に、経腸栄養剤に混合されるカルシウムイオン供給剤
    を含む経腸栄養剤セット。
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