JP2010260732A - 燃料処理装置 - Google Patents

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裕二 向井
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Abstract

【課題】温度が均一で、原料ガスと水蒸気との比率が一定の混合ガスを、改質部に均等に供給することができ、燃料ガスを安定して生成することができる燃料処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明の燃料処理装置の混合ガス生成部は、内筒および外筒を有する二重筒と、水受け部と、熱交換板と、原料ガスを加熱する加熱部と、内筒と外筒との間に形成された原料ガス流路と、外筒と水受け部との間に形成された内部空間と、水受け部と熱交換板との間に形成された混合ガス流路と、を有する。原料ガス流路と内部空間とは、外筒に配列された原料ガス噴出孔を介して接続され、内部空間と混合ガス流路とは、水受け部の円周上に配列された混合ガス噴出孔を介して接続され、内部空間は、原料ガス噴出孔を有する領域と混合ガス噴出孔を有する領域との間に障壁を有し、障壁は互いの領域を接続する接続穴を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ガスを生成する燃料処理装置に関する。
家庭用コージェネレーションシステムなどの燃料電池システムは、水素を含有する燃料ガスを生成する燃料処理装置と、燃料処理装置で生成された燃料ガスを利用して発電する燃料電池とを有する。
燃料処理装置は、都市ガスやLPG等の炭化水素系燃料などの原料ガスと水蒸気とを混合する混合ガス生成部と、混合ガスから水蒸気改質反応によって水素を主成分とする水素含有ガスを生成する改質部と、燃料電池の触媒に対して被毒作用のある一酸化炭素を水素含有ガス中から除去する一酸化炭素除去部とを有する。
一酸化炭素除去部は、CO変成触媒によるCO水生変成反応で一酸化炭素濃度を0.5%程度まで低下させる変成部と、CO選択酸化触媒による選択酸化反応でさらに一酸化炭素濃度を10ppm以下程度まで低下させる選択酸化部とを有する(例えば特許文献1参照)。
すでに提案されている燃料処理装置(特許文献1を参照)の断面図を図1に示す。図1に示される燃料処理装置は、内筒1および外筒2を有する筒体3からなる。内筒1の筒内部には、バーナ等からなる燃焼部4が設けられる。燃焼部4は、燃焼ガスを生成させ、燃焼ガスを内筒1の内周の燃焼ガス流路5に供給する。内筒1の外周には、原料ガス流路6が形成されている。原料ガス流路6は改質部8に接続している。原料ガス流路6は、内筒1を包囲する円筒状の空間であり、改質部8も内筒1を包囲するように円筒状に形成されている。
原料ガス流路6には、原料ガスおよび水が供給される。原料ガスは原料供給部25から供給され;水は水供給部26から供給される。原料ガス流路6に供給された水は、燃焼ガス流路5を流れる熱によって加熱され蒸発し;その結果、原料ガスと水蒸気との混合ガスが生成される。この混合ガスは改質部8に流入し、改質触媒の作用によって原料ガスと水蒸気が水蒸気改質反応し、水素含有ガスが生成される。
改質部8で生成された水素含有ガスは、熱交換流路27を通って一酸化炭素除去部10に流入する。一酸化炭素除去部10の変成部10aでは、CO変成触媒の作用によるCO水生変成反応によって、水素含有ガス中の一酸化炭素が除去される。一酸化炭素除去部10の選択酸化部10bでは、水素含有ガス中の一酸化炭素が、空気供給部28から供給される空気中の酸素と反応する。このようして一酸化炭素を除去された水素含有ガス(燃料ガス)は、燃料電池18に供給される。
図1に示されるような燃料処理装置では、燃料電池の運転条件によって、供給される原料ガスの量や水の量が増加すると、原料ガス流路6内で水が完全に蒸発せず、未蒸発の水が改質部8に水が流入することがあった。改質部8に未蒸発の水が流入すると、改質部8が冷却されて触媒温度が低くなり、水素含有ガスの生成効率が低下する。また、改質部8に未蒸発の水が流入すると、改質部8の触媒が劣化することがあった。
このような問題を解決するため、原料ガス流路と改質部との間に水受け部を設けることが提案されている(例えば特許文献2参照)。図2Aは特許文献2に開示された燃料処理装置の断面図を示す。図2Bは、図2Aに示された燃料処理装置の一部拡大図を示す。
図2Aおよび図2Bに示されるように、特許文献2に開示された燃料処理装置には、原料ガス流路6と混合ガス流路14との間に、混合ガス噴出孔12を有する水受け部11が設けられている。水受け部11で規定される内部空間13は、原料ガス噴出孔36を介して原料ガス流路6と接続されており、かつ混合ガス噴出孔12を介して混合ガス流路14に接続されている。また、内部空間13および混合ガス流路14は、円筒状の空間である。混合ガス噴出孔12は、水受け部11の円周上に均等間隔で配列されている。
図2Bに示されるように、原料ガス流路6に供給された原料ガスは、まず原料ガス噴出孔36を通って、水受け部11の内部空間13に流入する。その後、混合ガス噴出孔12を通って混合ガス流路14に流入する。このように、原料ガス流路6と混合ガス流路14との間に、水受け部11を設けることによって、仮に原料ガス流路6で水が完全に蒸発しなかった場合であっても、未蒸発の水は水受け部に滞留して、改質部8に流入することが防止される。
特開2001−180911号公報 特開2008−63171号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたような燃料処理装置では、混合ガス噴出孔12を通って、混合ガス流路14に流入する混合ガスの温度や、混合ガスにおける原料ガスと水蒸気との比率が一定でないという問題があった。より具体的には、混合ガス噴出孔12は、上述のように水受け部の円周上に均等間隔で配列されるが、それぞれの混合ガス噴出孔から噴出する混合ガスの温度や、水蒸気と原料ガスとの比率が異なることがあった。
温度や水蒸気と原料ガスとの比率などが異なる混合ガスが、改質部8に流入すると、水素含有ガスの生成効率が低下し、燃料ガスの生成効率が低下する。また、温度や水蒸気と原料ガスとの比率などが異なる混合ガスが、改質部8に流入すると、改質部8の触媒が劣化しやすい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、温度が均一で、原料ガスと水蒸気との比率が一定の混合ガスを、改質部に均等に供給することができ、燃料ガスを安定して生成することができる燃料処理装置を提供することを目的とする。
本発明者は、水受け部の内部空間を障壁で区切り、障壁に位置選択的に接続穴を設けることで、ガスの混合がより確実になることを見出し、さらに検討を加え発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下に示す燃料処理装置に関する。
[1]水蒸気とメタンを含む原料ガスとを混合して混合ガスを生成する混合ガス生成部と、前記混合ガスを水蒸気改質反応によって水素含有ガスへと変化させる改質部と、前記水素含有ガスから一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去部と、を有する燃料処理装置であって、前記混合ガス生成部は、内筒および外筒を有する二重筒と、前記外筒の一部を円周方向に包囲する水受け部と、前記水受け部を円周方向に包囲する熱交換板と、前記内筒の内側に配置され、前記原料ガスを加熱する加熱部と、前記内筒と前記外筒との間に形成された原料ガス流路と、前記外筒と前記水受け部との間に形成された内部空間と、前記水受け部と前記熱交換板との間に形成された混合ガス流路と、を有し、前記原料ガス流路と前記内部空間とは、前記外筒に配列された2以上の原料ガス噴出孔を介して接続され、前記内部空間と前記混合ガス流路とは、前記水受け部の円周上に等間隔に配列された2以上の混合ガス噴出孔を介して接続され、前記混合ガス流路は前記改質部に接続しており、前記内部空間は、前記原料ガス噴出孔を有する領域と前記混合ガス噴出孔を有する領域との間に障壁を有し、前記障壁は互いの領域を接続する接続穴を有する、燃料処理装置。
[2]前記障壁は、リング状部材であり、前記接続穴は、リング状部材の1つの円弧上に選択的に配置され、前記円弧は、中心角が16°以下の劣弧である、[1]に記載の燃料処理装置。
[3]前記接続穴の数は、1つである、[1]または[2]に記載の燃料処理装置。
[4]前記混合ガス噴出孔を有する領域の体積は、前記原料ガス噴出孔を有する領域の体積に対して、1/3〜1/10倍である、[1]〜[3]のいずれかに記載の燃料処理装置。
[5]前記混合ガス噴出孔を有する領域は、前記原料ガス噴出孔を有する領域よりも、前記原料ガス流路の上流側に位置する、[1]〜[4]のいずれかに記載の燃料処理装置。
[6]前記外筒に配列された2以上の原料ガス噴出孔は、前記原料ガス流路の下流側に配列されている、[1]〜[5]のいずれかに記載の燃料処理装置。
[7]前記2以上の原料ガス噴出孔のうち、前記原料ガス流路の上流側の原料ガス噴出孔の直径は、前記原料ガス噴出孔のうち、前記原料ガス流路の下流側の原料ガス噴出孔の直径の0.3倍〜0.7倍である、[1]〜[6]のいずれかに記載の燃料処理装置。
[8]前記原料ガス流路は螺旋状に形成されており、前記2以上の原料ガス噴出孔は、前記原料ガス流路に沿って螺旋状に配列されている、[1]〜[7]のいずれかに記載の燃料処理装置。
本発明の燃料処理装置によれば、温度が均一で、原料ガスと水蒸気との比率が一定の混合ガスを、改質部に均等に供給することができ、燃料ガスを安定して供給することができる。
従来の燃料処理装置の断面図 従来の燃料処理装置の断面図 実施の形態1の燃料処理装置の断面図 実施の形態1の混合ガス生成部の断面図 実施の形態1の二重筒の斜視図 実施の形態1の二重筒と水受け部との斜視図 実施の形態1の混合ガス生成部内のガスの流れを示す図 実施の形態2の混合ガス生成部の断面図 実施の形態2の二重筒の斜視図 実施例1の混合ガスの温度およびガス比率の測定位置を示す図 実施例1の結果を示すグラフ 実施例1の結果を示すグラフ 参考例の混合ガスのガス比率の測定位置を示す図 参考例の結果を示すグラフ 燃料処理装置によって燃料ガスを生成するフローを示す図
本発明の燃料処理装置は、混合ガス生成部と、改質部と、一酸化炭素除去部とを有する。
混合ガス生成部は、都市ガスやLPG等の炭化水素系燃料などのメタンを含む原料ガスと、水蒸気とを混合する。
改質部は、混合ガス生成部と接続され、水蒸気改質反応によって混合ガスから水素を主成分とする水素含有ガスを生成する。改質部は、後述する二重筒に接していることが好ましく、二重筒を包囲する円筒状部材であることが好ましい。加熱部(後述)からの熱によって、改質部をある程度加熱して、改質反応の効率を高めるためである。改質部は、Ni系触媒やRu系触媒などの金属系の改質触媒を含む。
一酸化炭素除去部は、改質部と接続され、水素含有ガスから一酸化炭素を除去する。一酸化炭素除去部は、CO変成触媒によるCO水生変成反応で一酸化炭素濃度を0.5%程度まで低下させる変成部と;CO選択酸化触媒による選択酸化反応でさらに一酸化炭素濃度を10ppm以下程度にまで下げる選択酸化部とを有する。また、変成部と選択酸化部との間には、水素含有ガスに空気を供給するための空気供給部が備えられている。また、一酸化炭素除去部の出口は燃料電池と接続している。
本発明の燃料処理装置は、混合ガス生成部の構造に特徴を有する。混合ガス生成部は、内筒および外筒を有する二重筒と、外筒の一部を円周方向に包囲する水受け部と、水受け部を円周方向に包囲する熱交換板と、を有する。
二重筒は、水を蒸発させ、原料ガスを加熱するための部材である。二重筒の内筒の内側にはバーナなどからなる加熱部が配置される。また、内筒の内側には、加熱部によって加熱された燃焼ガスを流すための流路が形成されていてもよい。
二重筒の内筒と外筒との間には、原料ガス流路が形成されている。原料ガス流路は、都市ガスなどの原料ガスおよび水が流れるための流路である。また、原料ガス流路は内筒の外周に沿って周回するように螺旋状に形成されていることが好ましい。内筒と外筒との間に螺旋状の原料ガス流路を形成するためには、内筒と外筒との間の空間に内筒の外周に沿って周回する螺旋状のガイドを設ければよい。
原料ガス流路を螺旋状にすることで、原料ガス流路を長くすることができ、原料ガスおよび水が原料ガス流路を流れる時間を長くすることができる。原料ガスおよび水が原料ガス流路を流れる時間が長いと、水が蒸発しやすくなる。蒸発した水(水蒸気)は、原料ガスと混合しやすい。
外筒には、原料ガス流路と後述する内部空間とを接続する複数の原料ガス噴出孔が配列されている。原料ガス噴出孔は、原料ガス流路の下流側の領域に配列されていることが好ましい。また、原料ガス流路が螺旋状に形成されている場合、複数の原料ガス噴出孔は、原料ガス流路に沿って螺旋状に配列されることが好ましい。
配列された原料ガス噴出孔の直径は、その配置位置によって異なっていてもよい。つまり、原料ガス噴出孔のうち、原料ガス流路の上流側に配列された原料ガス噴出孔の直径は、原料ガス流路の下流側に配列された原料ガス噴出孔の直径よりも小さいことが好ましい。より具体的には、原料ガス流路の上流側に配列された原料ガス噴出孔の直径は、原料ガス流路の下流側に配列された原料ガス噴出孔の直径の0.3〜0.7倍であることが好ましく、0.4〜0.6倍であることがさらに好ましい。混合ガス(後述)における原料ガスと水蒸気との比率を、より均一にするためである(実施の形態2参照)。
ここで、「原料ガス流路の上流側に配列された原料ガス噴出孔」とは、原料ガス噴出孔が配列された原料ガス流路のうち、上流側1/2の領域、好ましくは上流側1/4の領域に配列された原料ガス噴出孔を意味する。
水受け部は、外筒の原料ガス噴出孔が配置された領域を円周方向に包囲し、改質部に水が流入することを防止するための部材である。外筒と水受け部との間には、内部空間が形成される。内部空間は、外筒に配列された複数の原料ガス噴出孔を介して、原料ガス流路と接続されている。内部空間は、外筒の原料ガス噴出孔が配置された領域を囲む円筒状の空間であることが好ましい。
内部空間において、原料ガス流路から流入した原料ガスと水蒸気とが混合することができる。また内部空間において、原料ガス流路を流れる過程で蒸発できなかった未蒸発の水分を滞留させることができる。それにより、未蒸発の水分が改質部に流入することを抑制し、改質部の劣化を防止することができる。燃料電池の運転状況によって供給する水の量を多くした場合に、未蒸発の水分が特に発生しやすい。
水受け部は、内部空間と混合ガス流路(後述)とを接続する複数の混合ガス噴出孔を有する。複数の混合ガス噴出孔は、水受け部の円周上に等間隔で配列されていることが好ましい。混合ガス噴出孔の径は1〜3mmであることが好ましく、約2mmでありうる。水受け部には、例えば10〜30個の混合ガス噴出孔が配列されていることが好ましい。
熱交換板と水受け部との間には、混合ガス流路が形成される。混合ガス流路は、水受け部を囲む円筒状の空間であることが好ましい。上述のように、混合ガス流路と内部空間とは、水受け部に配置された混合ガス噴出孔を介して接続されている。さらに混合ガス流路は改質部(好ましくは、二重筒を包囲する円筒状の改質部)に接続している。
本発明の燃料処理装置によって燃料ガスを生成するフローの概要を図15に示す。
まず、原料ガス流路に原料ガスおよび水を供給する(図15のA)。原料ガス流路に供給された原料ガスおよび水は、原料ガス流路を流れる間に加熱される(図15のB)。その結果、水は蒸発して水蒸気となる。加熱された原料ガスおよび水蒸気は、複数の原料ガス噴出孔を通して内部空間に流入して、内部空間で混合される(図15のC)。
内部空間で混合されたガスは、円筒状の混合ガス流路を通って、円筒状の改質部に流入する。改質触媒の触媒作用で、原料ガスと水蒸気とが水蒸気改質反応して、水素含有ガスが生成される(図15のD)。
改質部で生成された水素含有ガスは、一酸化炭素除去部の変成部に流入し、CO変成反応によって水素含有ガス中の一酸化炭素が除去される(図15のE)。変成部で一酸化炭素が除去された水素含有ガスは、空気供給部によって供給された酸素を含む空気と混合された後に、一酸化炭素除去部の選択酸化部に流入する(図15のF)。選択酸化部では、水素含有ガス中の一酸化炭素と酸素とがCO選択酸化触媒の作用で反応し、水素含有ガス中の一酸化炭素がさらに除去される。一酸化炭素除去部で一酸化炭素が除去された水素含有ガス(燃料ガス)は、一酸化炭素除去部から流出し、燃料電池に供給される。燃料電池は、水素含有ガス中の水素と、空気など酸素を含む酸化ガスとを用いて発電する。
前記の通り、加熱された原料ガスおよび水蒸気は内部空間で混合されて、混合ガスとなる。ところが、原料ガス流路を流れる過程で加熱される原料ガスおよび水蒸気は、原料ガス流路の位置によって、水蒸気および原料ガス(以下単に「ガス」とも称する)の温度や、水蒸気と原料ガスとの比率(以下単に「ガス比率」とも称する)にばらつきがあることが多い。そのため、それぞれの原料ガス噴出孔から噴出されるガスの温度やガス比率は異なる。そのため、内部空間においても原料ガスと水蒸気とを十分に混合しきれず、ガスの温度およびガス比率にばらつくことがある。
そこで本発明の燃料処理装置は、原料ガス流路から内部空間に流入した原料ガスおよび水蒸気を、内部空間において十分に混合させることを特徴とする。具体的には、燃料処理装置の内部空間を、「障壁」により、「原料ガス噴出孔を有する領域(以下単に「原料ガス噴出孔領域」とも称する)」と「混合ガス噴出孔を有する領域(以下単に「混合ガス噴出孔領域」とも称する)」とに区切っている。
障壁は、外筒を囲むリング状部材であることが好ましく;それにより、原料ガス噴出孔領域および混合ガス噴出孔領域とも、外筒を囲む円筒状の空間とする。混合ガス噴出孔領域は、原料ガス噴出孔領域よりも、原料ガス上流側に位置することが好ましい。また、混合ガス噴出孔領域の体積は、原料ガス噴出孔領域の体積に対して1/3〜1/10であることが好ましい。
障壁は、原料ガス噴出孔領域と混合ガス噴出孔領域とを接続する接続穴を有するが;その接続穴は、位置選択的に配置されていることが好ましい。より具体的には、接続穴が、障壁であるリング状部材の1つの円弧上に選択的に配置されていることが好ましい。接続穴が配置された円弧は、中心角が16°以下の劣弧であることが好ましく、中心角が8°以下の劣弧であることがさらに好ましい。障壁に配置された接続穴は、1つでも2以上でもよいが、1つであることが好ましい。
以上のように本発明の燃料処理装置では、内部空間を障壁で、混合ガス噴出孔領域と原料ガス噴出孔領域とに区切り;混合ガス噴出孔領域の体積を、原料ガス噴出孔領域の体積と比較して小さくしており;かつ障壁に、互いの領域を接続する接続穴を位置選択的に配置している。そのため、内部空間において原料ガスと水蒸気とをより確実に混合させることができる。さらに、内部空間の混合ガス噴出孔領域全体に、一定の温度の均等量のガスを供給することができる。
すなわち本発明の燃料処理装置において、原料ガス流路のガスは、1)原料ガス噴出孔を通って原料ガス噴出孔領域に流入し、そこである程度混合され、2)原料ガス噴出孔領域に流入したガスは、その後、障壁に設けられた接続穴を通して、混合ガス噴出孔領域へ流入する。
上述のように障壁には、位置選択的に接続穴が配置されている。したがって、原料ガス噴出孔領域に流入したガスは、一旦、当該接続穴に集められる。そのため、原料ガス噴出孔領域に流入したガスの温度やガス比率が不均一であったとしても、接続穴を通過するときに、それらが均一となった混合ガスとなる。さらには、原料ガス噴出孔領域内から、障壁に形成された狭い接続穴を通過する混合ガスは、そのガス流速が速くなるので混合がより促進される。
また、混合ガス噴出孔領域の体積は小さいので、混合ガス噴出孔領域全体に、均等量の混合ガスを供給することができる。つまり、接続穴を通過する流速の速い混合ガスは、体積の小さい混合ガス噴出孔領域に流入すると、混合ガス噴出孔を通って混合ガス流路に流出してしまう前に、混合ガス噴出孔領域内において素早く均一に拡散することができる。混合ガス噴出孔領域内において均一に拡散した混合ガスは、それぞれの混合ガス噴出孔を通って混合ガス流路へと流入する。したがって、均等量の混合ガスを、混合ガス流路に流すことができる。
また、混合ガスは、混合ガス噴出孔領域内に素早く拡散するので、混合ガスと外部との熱交換が抑制され、混合ガス噴出孔領域内の混合ガスの温度は均一になる。これにより、均一の温度の混合ガスが、混合ガス噴出孔を通って混合ガス流路に流入する。
このように、内部空間の混合ガス噴出孔領域の体積を小さくし、かつ混合ガス噴出孔領域と原料ガス噴出孔領域とを区切る障壁に接続穴を位置選択的に設けることで、ガス比率および温度が均一な混合ガスを、混合ガス流路に均等に供給することができる。混合ガス流路を流れる均一な混合ガスが改質部に流入するので、改質部において水素含有ガスを効率よく生成することができる。そのため、燃料ガスも効率よく生成することができる。
以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図3は、実施の形態1の燃料処理装置の断面図を示す。図3に示されるように実施の形態1の燃料処理装置は、混合ガス生成部100と、改質部200と、一酸化炭素除去部300とを有する。
一酸化炭素除去部300は、変成部301と、選択酸化部303とを有する。変成部と301と選択酸化部303との間には、空気供給部305が設けられている。
本実施の形態の燃料処理装置は、混合ガス生成部100に特徴を有する。以下混合ガス生成部100について詳細に説明する。
図4は、混合ガス生成部100の断面図である。図4に示されるように混合ガス生成部100は、二重筒110と、二重筒110の一部を円周方向に包囲する水受け部120と、水受け部120を円周方向に包囲する熱交換板130とを有する。
二重筒110は内筒111と外筒112とを有する。内筒111の直径は、例えば60〜100mmであり;外筒112の直径は、例えば61〜101mmである。また、内筒111の長さは、例えば300〜500mmであり;外筒112の長さは、例えば300〜500mmである。また、外筒112と内筒111との間の隙間は、例えば1〜5mmである。内筒111と外筒112との間には、螺旋状の原料ガス流路113が形成されている。原料ガス流路113の長さは、例えば、300〜500mmである。原料ガス流路113は、螺旋状のガイド114によって規定されている。また、外筒112には、複数の原料ガス噴出孔115が、原料ガス流路113に沿って、螺旋状に配列されている。原料ガス噴出孔の直径は、例えば1〜5mmである。また、内筒の内側には、バーナなどからなる加熱部が配置される(不図示)。
図5は、二重筒110の斜視図である。図5に示されるように原料ガス噴出孔115は、外筒112のうち、原料ガス流路113の下流側の領域112’に配列されている。領域112’の高さ112’hは、例えば50〜100mmであり、70mmであることが好ましい。
次に図4および図6を参照して、水受け部120について説明する。図6Aは水受け部120によって包囲された二重筒110の斜視図であり、図6Bは、混合ガス噴出孔領域127を省略した水受け部120によって包囲された二重筒110の斜視図である。
図4、図6Aおよび図6Bに示されるように、水受け部120は、原料ガス噴出孔115が配列された領域112’を円周方向に包囲する。図6Aに示される、水受け部120と二重筒110との隙間Gは、例えば6〜2mmである。また水受け部120の高さ120hは、例えば、45〜130mm(120h=125h+127h=(40〜100mm)+(5〜30mm))である。また、水受け部120は、水受け部120の円周上に均等に配列された、混合ガス噴出孔121を有する。混合ガス噴出孔121の直径は例えば1〜3mmである。また、水受け部120が有する混合ガス噴出孔121の数は、例えば10〜30である。
二重筒110と水受け部120との間には、内部空間123が形成される。内部空間123は、原料ガス噴出孔115を有する領域125(原料ガス噴出孔領域125)と、混合ガス噴出孔121を有する領域127(混合ガス噴出孔領域127)とを有し、原料ガス噴出孔領域125と混合ガス噴出孔領域127との間に障壁129を有することを特徴とする。原料ガス噴出孔領域125の高さ125hは、例えば40〜100mmであり、混合ガス噴出孔領域127の高さ127hは、例えば5〜30mmである。図6Cは、障壁129の平面図である。図6Cに示されるように、障壁129は、リング状の板である。障壁129は、原料ガス噴出孔領域125と混合ガス噴出孔領域127とを接続する一つの接続穴128を有する。接続穴128は、リング状の板の1つの円弧X内に選択的に配置されている。円弧Xは、中心角が16°以下の劣弧である。
次に図4を参照し熱交換板130について説明する。熱交換板130と水受け部120との間には混合ガス流路131が形成される。混合ガス流路131は改質部200に接続する。
次に本実施の形態の混合ガス生成部100によって、混合ガスを生成する手順について説明する。図7は、実施の形態1の混合ガス生成部100内におけるガス(原料ガスおよび水蒸気の)の動きを示す。図7中の矢印Aは、ガスの動きを示す。
まず、原料ガス流路113に原料ガスおよび水を供給する。原料ガス流路113に供給された原料ガスおよび水は、原料ガス流路を流れる間に、加熱される。その結果、水は、蒸発して水蒸気となる。加熱された原料ガスおよび水蒸気は、複数の115原料ガス噴出孔を通して、原料ガス噴出孔領域125に流入する。
上述のようにそれぞれの原料ガス噴出孔115から噴出されるガスの温度やガス比率は異なっていることから、原料ガス噴出孔領域125内では、位置によってガスの温度およびガス比率にばらつきがある。
原料ガス噴出孔領域125に流入したガスは、その後、障壁129に設けられた接続穴128を通して、混合ガス噴出孔領域127へ流入する。ガスが接続穴128を通って混合ガス噴出孔領域127に流入することで、ガスが十分に混合されガス比率および温度が均一の混合ガスが得られる。
混合ガス噴出孔領域127へ流入後、混合ガスは速やかに混合ガス噴出孔領域127内に拡散する。その後、それぞれの混合ガス噴出孔121から均等量の混合ガスが混合ガス流路131内に流入する。
このように、本実施の形態によれば、混合ガス噴出孔領域の体積を小さくし、混合ガス噴出孔領域と原料ガス噴出孔領域とを区切る障壁に位置選択的に1つの接続穴を設けることで、ガス比率および温度が均一な混合ガスを混合ガス流路に均等に供給することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、原料ガス噴出孔の大きさが全て同一である例について説明した。実施の形態2では、上流側の原料ガス噴出孔の大きさが小さい例について説明する。
図8は実施の形態2の燃料処理装置における混合ガス生成部の断面図を示す。
実施の形態2の混合ガス生成部は、二重筒210を有する以外は、実施の形態1の混合ガス生成部100と同じである。実施の形態1と同一の構成部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図9は、二重筒210の斜視図である。図8および図9に示されるように二重筒210に配列された螺旋状の原料ガス噴出孔のうち、原料ガス流路の上流側の原料ガス噴出孔215’の直径は、原料ガス噴出孔のうち、原料ガス流路の下流側の原料ガス噴出孔原料ガス噴出孔215の直径よりも小さい。原料ガス噴出孔215’の直径は、例えば原料ガス噴出孔215の直径の0.5倍である。
原料ガス流路上流側では、未蒸発の水の割合が多いため、原料ガスの割合が高い。このため、原料ガス流路の上流側の原料ガス噴出孔から噴出するガスにおける原料ガスの比率が高い。このため、原料ガスのほとんどが上流側の原料ガス噴出孔から噴出され、下流にまで十分な量の原料ガスを流すことができない。このため、原料ガス流路の下流側の原料ガス噴出孔から噴出されるガスでは、水蒸気の割合が高くなる。このため、原料ガス噴出孔領域内では、ガス比率のばらつきが大きくなり、生成される混合ガスのガス比率がばらつく恐れがある。
しかし、本実施の形態のように、原料ガス流路の上流側の原料ガス噴出孔の径を小さくすると、原料ガス流路上流側の原料ガス噴出孔から噴出される原料ガスの量を低減することができるため、下流にまで十分な量の原料ガスを流すことができ、上流側の原料ガス噴出孔から噴出されるガスのガス比率と、下流側の原料ガス噴出孔から噴出されるガスのガス比率とを均一化することができる(参考例1参照)。これにより、混合ガスのガス比率をさらに均一にすることができる。
[実施例1]
実施例1では、実施の形態1の燃料処理装置における混合ガス生成部から改質部に供給される混合ガスの温度およびガス比率をコンピューターシミュレーションを用いて測定した。
(使用したプログラム)
シミュレーションではANSYS社製のFLUENT6.2を用いた。
(供給される原料ガスおよび水の量と温度)
図10Aに示されるように、原料ガス流路に原料ガスおよび水蒸気の混合ガスを供給した。混合ガスにおける原料ガスと水蒸気との質量比率を3:7とした。混合ガスの流量を1.3×10−4kg/秒とし、温度を100℃とした。
また、原料ガス流路の下流側にある液相の水が蒸発し、原料ガス流路の下流側で流量3.6×10−5kg/秒、温度100℃の水蒸気が発生するように設定した。
(温度条件)
二重筒は、燃焼ガスと熱交換するように設定した。水受け部は、改質部を通過した水素含有ガスと熱交換するように設定した。二重筒のうち混合ガス噴出孔領域に囲まれた領域の温度を300℃に設定し、二重筒の原料ガス流路下流側の端部の温度を600℃に設定した。混合ガス噴出孔領域側の水受け部の温度を350℃に設定し、原料ガス噴出孔領域側の水受け部の温度を400℃に設定した。
(測定位置)
図10Bに示されるように、円筒状の改質部200の入口201(図10A参照)の破線Y上における混合ガスの温度およびガス比率を測定した。温度の測定結果を図11に示し、ガス比率の測定結果を図12に示す。
[比較例1]
比較例として、原料ガス噴出孔領域と混合ガス噴出孔領域とを区切る障壁がない混合ガス生成部から改質部に供給される混合ガスの温度およびガス比率を測定した。
(解析結果)
図11は、実施例1の混合ガスにおけるガス比率(水蒸気のモル濃度/原料ガスのモル濃度)の分布と、比較例1の混合ガスのガス比率の分布とを示すグラフである。グラフの縦軸は、ガス比率(水蒸気の濃度/原料ガスの濃度)の中央値からのズレを%で示す。また、グラフの横軸は、測定位置を示す。
図11に示されるように、比較例1では混合ガスのガス比率のばらつきは約93%であるのに対し、実施例1では、混合ガスのガス比率のばらつきは、約26%である。このように、本発明では混合ガスのガス比率のばらつきが小さい。この結果は、本発明によって混合ガスのガス比率が均一化されることを示唆する。
図12は、実施例1の混合ガスの温度の分布と、比較例1の混合ガスの温度の分布とを示すグラフである。グラフの縦軸は、標準温度との差を示す。グラフの横軸は測定箇所を示す。図12に示されるように、比較例1では、混合ガスの温度の最大値と最小値との差は18℃であるのに対し、実施例1では、混合ガスの温度の最大値と最小値との差が約14℃である。このように、本発明では混合ガスの温度差が小さい。この結果は、本発明によって混合ガスの温度が均一化されることを示唆する。
[参考例1]
参考例1では、実施の形態2の燃料処理装置における二重筒のそれぞれの原料ガス噴出孔から噴出されるガスのガス比率を測定した。
(使用したプログラム)
実施例1と同じとした。
(供給される原料ガスおよび水蒸気の量と温度)
実施例1と同じとした。
(温度条件)
実施例1と同じとした。
(測定位置)
図13に示されるように、外筒112に配列された原料ガス噴出孔それぞれから噴出するガスのガス比率を測定した。外筒112に配列された原料ガス噴出孔の数は48個とした。また、原料ガス噴出孔のうち、原料ガス流路上流側の12個の原料ガス噴出孔215’の直径を小さくした。具体的には、原料ガス噴出孔215’の直径を2mmとし、原料ガス噴出孔215の直径を4mmとした。測定結果を図14に示す。
[参考例2]
参考例2では、実施の形態1の混合ガス生成部の二重筒に配列されたそれぞれの原料ガス噴出孔から噴出されたガスのガス比率を測定した。
(解析結果)
図14は、参考例のそれぞれの原料ガス噴出孔から噴出される混合ガスのガス比率(水蒸気の濃度/原料ガスの濃度)を示したグラフである。
グラフの縦軸は、ガス比率(水蒸気のモル濃度/原料ガスのモル濃度)の中央値からのズレを%で示す。グラフの横軸は測定した原料ガス噴出孔の位置を示す。1が最も原料ガス流路上流側の原料ガス噴出孔であり、48が最も原料ガス下流側の原料ガス噴出孔である。
図14に示されるように、参考例1のガス比率の中央値からのズレ幅は、参考例2のガス比率の中央値からのズレ幅よりも小さい。具体的には、参考例2では、ガス比率の最大値は350%であるのに対し、参考例1では、ガス比率の最大値は180%である。この結果は、上流側の原料ガス噴出孔を絞ることで、原料ガス噴出孔から噴出するガスのガス比率を均一化することができることを示唆する。
本発明の燃料処理装置は、効率よく燃料ガスを生成することができることから、家庭用コージェネレーションシステムなどの燃料電池システムに有用である。
100 混合ガス生成部
110、210 二重筒
111 内筒
112 外筒
113 原料ガス流路
114 ガイド
115、215 原料ガス噴出孔
120 水受け部
121 混合ガス噴出孔
123 内部空間
125 原料ガス噴出孔領域
127 混合ガス噴出孔領域
128 接続穴
129 障壁
130 熱交換板
131 混合ガス流路
200 改質部
201 改質部入口
300 一酸化炭素除去部
301 変成部
303 選択酸化部
305 空気供給部

Claims (8)

  1. 水蒸気とメタンを含む原料ガスとを混合して混合ガスを生成する混合ガス生成部と、前記混合ガスを水蒸気改質反応によって水素含有ガスへと変化させる改質部と、前記水素含有ガスから一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去部と、を有する燃料処理装置であって、
    前記混合ガス生成部は、内筒および外筒を有する二重筒と、前記外筒の一部を円周方向に包囲する水受け部と、前記水受け部を円周方向に包囲する熱交換板と、前記内筒の内側に配置され、前記原料ガスを加熱する加熱部と、前記内筒と前記外筒との間に形成された原料ガス流路と、前記外筒と前記水受け部との間に形成された内部空間と、前記水受け部と前記熱交換板との間に形成された混合ガス流路と、を有し、
    前記原料ガス流路と前記内部空間とは、前記外筒に配列された2以上の原料ガス噴出孔を介して接続され、
    前記内部空間と前記混合ガス流路とは、前記水受け部の円周上に等間隔に配列された2以上の混合ガス噴出孔を介して接続され、
    前記混合ガス流路は前記改質部に接続しており、
    前記内部空間は、前記原料ガス噴出孔を有する領域と前記混合ガス噴出孔を有する領域との間に障壁を有し、前記障壁は互いの領域を接続する接続穴を有する、燃料処理装置。
  2. 前記障壁は、リング状部材であり、
    前記接続穴は、リング状部材の1つの円弧上に選択的に配置され、
    前記円弧は、中心角が16°以下の劣弧である、請求項1に記載の燃料処理装置。
  3. 前記接続穴の数は、1つである、請求項1に記載の燃料処理装置。
  4. 前記混合ガス噴出孔を有する領域の体積は、前記原料ガス噴出孔を有する領域の体積に対して、1/3〜1/10倍である、請求項1に記載の燃料処理装置。
  5. 前記混合ガス噴出孔を有する領域は、前記原料ガス噴出孔を有する領域よりも、前記原料ガス流路の上流側に位置する、請求項1に記載の燃料処理装置。
  6. 前記外筒に配列された2以上の原料ガス噴出孔は、前記原料ガス流路の下流側に配列されている、請求項1に記載の燃料処理装置。
  7. 前記2以上の原料ガス噴出孔のうち、前記原料ガス流路の上流側の原料ガス噴出孔の直径は、前記原料ガス噴出孔のうち、前記原料ガス流路の下流側の原料ガス噴出孔の直径の0.3倍〜0.7倍である、請求項1に記載の燃料処理装置。
  8. 前記原料ガス流路は螺旋状に形成されており、
    前記2以上の原料ガス噴出孔は、前記原料ガス流路に沿って螺旋状に配列されている、請求項1に記載の燃料処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103062152A (zh) * 2013-01-24 2013-04-24 中国工程物理研究院化工材料研究所 控制温等静压机工作缸内部温度均匀性的装置

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