JP2010260254A - 鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体 - Google Patents

鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、かかる事情に鑑み、不連続面部分や円弧面部分においても、凹凸模様を成形することができる鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体を提供することを課題とする。
【解決手段】 表面側に凸部13を複数備え、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材12を、弓なり形状であったり、山谷状であったりする木型1aの表面に取り付けられることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体を成形するために使用され、更に、詳しくは樹脂形成体の表面に凹凸模様を成形することができる鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体に関し、特に、発泡樹脂成形体に適する。
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂成形体は、成形用金型の下型と、該下型に対して型閉め・型開き方向に移動可能な成形用金型の上型とからなり、型閉め時に目的の発泡樹脂成形体の形状と一致する成形空間が成形される成形用金型を用い、この成形空間内に熱可塑性樹脂の発泡樹脂粒子を充填し、水蒸気等の加熱媒体により成形空間内の発泡樹脂粒子を加熱することにより、発泡樹脂粒子同士を発泡融着させて製造される。
しかし、発泡樹脂粒子同士を発泡融着して製造された発泡樹脂成形体の表面には、発泡樹脂粒子の亀甲模様が成形され、これが発泡樹脂成形体の外観を損ねるという指摘がある。このため、凹凸模様を有する成形用金型が広く使用されている。この成形用金型は、この成形面に凹凸模様が形成されており、この凹凸模様を発泡成形体の表面に転写することによって、該表面に凹凸模様が成形され、発泡樹脂粒子の亀甲模様を目立たせない外観の良好な発泡樹脂成形体を製造することができる。
このような成形用金型の製造方法は、従来から、例えば特許文献1に開示されているように、鋳造用原型(以下、単に「原型」と略す。)の表面に金網又はパンチングメタルといった凹凸模様成形部材を取り付け、該原型から転写された凹凸模様を有する砂型を成形し、更に、該砂型から転写された凹凸模様を有する成形用金型を鋳造する方法が知られている。
登録実用新案第3045015号公報
しかしながら、図8に示すように、表面の全面又は一部に不連続面や円弧面を有する原型51は、凹凸模様成形部材が硬質であるため、表面の全面に取り付けることが困難であった。すなわち、従来は、同図(a)及び(b)に示すように、凹凸模様成形部材を平面部分にしか取り付けることができず、その結果、同図(c)に示すように、この原型51を用いて成形された成形用金型から成形される樹脂成形体53は、平面部分にのみ凹凸模様が成形され、不連続面部分や円弧面部分に凹凸模様が成形されないことにより、意匠性を高めることができていなかった。
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、不連続面部分や円弧面部分においても、凹凸模様を成形することができる鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体を提供することを課題とする。
本発明に係る鋳造用原型は、熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体を成形する成形用金型の砂型を成形するために用いられ、該砂型の成形面の全面又は一部に凹凸模様を形成すべく、表面の全面又は一部に凹凸模様成形部材が取り付けられる鋳造用原型において、凹凸模様成形部材は、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、鋳造用原型の表面形状に合わせて、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材を柔軟に変形させることで、表面に容易に取り付けることができ、表面が不連続面部分や円弧面部分を含んでいるとしても、容易に取り付けることができる。よって、このような鋳造用原型を用いて成形される砂型の成型面、そして、該砂型を用いて成形される成形用金型の成型面に凹凸模様を成形することができ、その結果、樹脂成形体の表面に凹凸模様を成形することができ、意匠性を高めることができる。
また、本発明に係る鋳造用原型は、凹凸模様成形部材が表面側に少なくとも凹凸形状を有することが好ましい。
かかる構成によれば、凹凸模様成形部材が凹凸形状を有しており、すなわち、凹部若しくは凸部を複数備えており、しかも、表面と裏面とが貫通されておらず、鋳造用原型に凹凸模様成形部材の裏面を接着剤等で塗っても、接着剤等が表面の凹部、若しくは、凸部と凸部とにより形成される凹部を塞ぐことがない。また、凹凸模様成形部材の表面に少なくとも凹凸形状を有しておれば、更に、裏面に凹凸形状を有していても、表裏の両面が貫通していなければ、裏面に塗られた接着剤等が表面の凹部、若しくは、凸部と凸部とにより形成される凹部を塞ぐことがなく、更に鋳造用原型との接着力を上げることもできる。したがって、このような鋳造用原型を用いて成形された砂型は、凹凸形状が欠けることなく成形することができる。よって、このような鋳造用原型を用いて成形される砂型の成型面、そして、該砂型を用いて成形される成形用金型の成型面に凹凸模様を成形することができ、その結果、樹脂成形体の表面に凹凸模様を成形することができ、意匠性を高めることができる。
また、本発明に係る鋳造用原型を用いた砂型の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体を成形する成形用金型を成形するために用いられ、該成形用金型の成形面の全面又は一部に凹凸模様を形成すべく、成形面の全面又は一部に凹凸模様を有する砂型の成形方法において、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材を表面の全面又は一部に取り付けた鋳造用原型を用いて成形面の全面又は一部に凹凸模様を有する砂型を成形することを特徴とする。
かかる構成によれば、鋳造用原型の表面形状に合わせて、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材を柔軟に変形させることで、表面に容易に取り付けることができ、表面が不連続面部分や円弧面部分を含んでいるとしても、容易に取り付けることができ、該鋳造用原型を用いて成形する砂型の成形面に凹凸模様を成形することができる。よって、このような砂型を用いて成形される成形用金型の成型面に凹凸模様を成形することができ、その結果、樹脂成形体の表面に凹凸模様を成形することができ、意匠性を高めることができる。
また、本発明に係る鋳造用原型を用いた砂型の製造方法は、凹凸模様成形部材を取り付けた鋳造用原型に対して合成樹脂フィルムを凹凸模様成形部材の上に配置した状態で、鋳砂を圧縮して砂型を成形することが好ましい。
かかる構成によれば、凹凸模様成形部材の上に合成樹脂フィルムが配置され、凹凸模様成形部材及び合成樹脂フィルムを取り付けた鋳造用原型に鋳砂を圧縮して砂型を成形することにより、該砂型の成形面には、凸部及び凹部の角が取れた滑らかな凹凸模様を成形することができ、その結果、樹脂成形体の表面に滑らかな凹凸模様を成形することができ、より意匠性を高めることができる。
また、本発明に係る樹脂成形体は、凹凸模様成形部材を表面の全面又は一部に取り付けた鋳造用原型を用いて成型された砂型から成形された成形用金型によって成形される熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体において、凹凸模様成形部材は、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、鋳造用原型の表面形状に合わせて、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材を柔軟に変形させることで、表面に容易に取り付けることができ、表面が不連続面部分や円弧面部分を含んでいるとしても、容易に取り付けることができる。そして、このような鋳造用原型を用いて成形する砂型の成形面に凹凸模様を成形し、該砂型を用いて成形する成形用金型の成形面に凹凸模様を成形することができ、その結果、樹脂成形体の表面に凹凸模様を成形することができ、より意匠性を高めることができる。
以上の如く、本発明に係る鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体によれば、不連続面部分や円弧面部分においても、凹凸模様を成形することができるという優れた効果を奏する。
本実施形態に係る木型の断面図であり、(a)は、凸型木型の下型、(b)は、凸型木型の上型、(c)は、凹型木型、を示す。 本実施形態に係る凸型砂型の下型の製造工程を示す。 本実施形態に係る凸型砂型の上型の製造工程を示す。 本実施形態に係る凸型砂型の下型及び上形を組み合わせて、凸型砂型を完成させる製造工程を示す。 本実施形態に係る凹型砂型の製造工程を示す。 本実施形態に関し、(a)は、木型を用いて成形された成形用金型、(b)は、該成形用金型を用いて成形された発泡成形体、を示す。 他の実施形態に係る凸型砂型の下型の製造工程を示す。 従来技術に関し、(a)及び(b)は、凹凸模様成形部材を取り付けた原型、(c)は、該原型を用いて成形された成形用金型から成形された樹脂成形体、を示す。
以下、本発明に係る鋳造用原型の実施形態について、図面を参酌しつつ、説明する。尚、本実施形態に係る鋳造用原型は、木材を適宜の切削工具を用いた機械加工等により作製される木型を例に説明する。また、本実施形態では、図6(b)に示す発泡樹脂成形体4を成形する例を説明する。そして、図6(a)に示す、該発泡樹脂成形体4を成形するための成形用金型3は、凸型の成形用金型(以下、「凸金型」と称す)3aと、凹型の成形用金型(以下、「凹金型」と称す)3bとを備える例とする。
先ず、木型について、図1を参酌しつつ、説明する。該木型は、凸金型3aを成形するための凸型木型1a,1bと、凹金型3bを成形するための凹型木型1cとを備える。そして、凸型木型1a,1bは、下型1aと上型1bとを有し、該下型1aは、凸金型3aの成形面に対応する形状の表面Aを有する木型本体11aと、該表面Aに取り付けられる凹凸模様成形部材12とを備える。凹型木型1cは、凹金型3bの成形面に対応する形状の表面Bを有する木型本体11cと、該表面Bに取り付けられる凹凸模様成形部材12とを備える。
ここで用いられる凹凸模様成形部材12は、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成されており、本実施形態では、エラストマー系の高分子材料で構成されており、合成樹脂よりも更に容易に形状を変形することができる。そして、凸型木型の下型1aの表面Aのような凸形状であったり(同図(a)参照)、凹型木型1cの表面B(同図(c)参照)のような凹形状である木型にも容易に取り付けられる。また、エラストマー系の高分子材料は、例えば、熱硬化性エラストマーと、熱可塑性エラストマーとである。そして、熱硬化性エラストマーは、いわゆるゴムであり、熱可塑性エラストマーは、常温でゴムの特性を有し、高温で溶融させることができるため、容易に成形することが可能である。
また、凹凸模様成形部材12は、表面側に少なくとも凹凸形状を有するシート状体であり、すなわち表面側に凸部13を均一に間隔を有して複数備えるシート状体である。よって、表面と裏面とが貫通されておらず、木型に取り付けるために裏面に接着剤を塗ったとしても、接着剤が表面の凸部13と凸部13とにより形成される凹部を塞ぐことがないようになっている。更に、凸部13は、発泡樹脂粒子を加熱・発泡融着させて成形された発泡樹脂成形体4の表面の亀甲模様が目立たない程度の大きさ、又は、凸部13間の間隔を有するようにする。また、凸部13は、頂部が略円形の円筒形状である。
次に、本実施形態に係る発泡成形体を成形するための成形用金型の製造方法について、図2〜5を参酌しつつ説明する。先ず、凸金型3aの製造方法について、図2〜4を参酌しつつ、説明する。該凸金型3aは、凸型木型1a,1bを用いて凸型砂型2aを成形し、更に、該凸型砂型2aを用いることで成形される。そして、該凸型砂型2aの製造方法は、凸型砂型2aを成形する表面Aに凹凸模様成形部材12が取り付けられた木型1a,1bを用いて凸型砂型2aを成形することで製造される。尚、凸型砂型2aを成形するためには、更に下型20aと上型20b,20cとを成形する必要がある。
そこで、先ず、凸型砂型の下型20aを成形する製造工程について説明する。図2(a)に示すように、凹凸模様成形部材12を凸型木型の下型1aの表面Aに対応する形状に切断し、該表面Aに沿って伸縮させて、接着剤等で取り付ける。ここで、エラストマー素材で構成されている凹凸模様成形部材12は、従来のように表面Aの非平面部分を避けて取り付ける必要はなく、凹凸模様成形部材12を容易に取り付けることができる。
次に、同図(b)に示すように、ベース21上に下型1aを載置し、下型1aが中央に位置するようにその周囲を砂型作製用枠体(以下、単に「枠体」と略す)22で取り囲み、更に枠体22内に下型1aを埋め込むように鋳砂23を充填する。次いで、枠体22内に充填された鋳砂23を炭酸ガス封入によりその形状に固める。その後、図2(c)に示すように、枠体22を反転して下型1aを抜き取ることにより、下型1aの反転形状に一致した空洞部24を有する凸型砂型の下型20aを成形する。これにより、凸型砂型の下型20aにおける凸型木型の下型1aの表面Aと対向する成形面Cには、凹凸模様成形部材12から転写された凹凸模様が成形される。
次に、凸型砂型の上型20cを成形する工程について説明する。尚、図1(b)に示すように、凸型木型の上型1bには、凸金型を成形するための成形面を備えていないため、凹凸模様成形部材12の取り付けは省略され、凸型砂型の下型20aと同様の工程により、図3(a)〜(d)に示すように行う。しかし、凸型砂型の上型20cは、凸型砂型の下型20aと組み合わせたときに、凸型砂型の下型20aの空洞部24に溶融金属を注入するための湯口と、連通するために湯口棒25とを備える。そして、図4(a)に示すように、凸型砂型の下型20aと上型20cとを組み合わせることで、凸型砂型2aが形成される。
そして、凸型砂型2aを用いて鋳造することにより、凸金型3aを成形する。すなわち、図4(a)に示すように、下側に凸型砂型の下型20aを、上側に凸型砂型の上型20cを組み合わせ、上型20cの湯口棒25の先端の湯口から溶融金属を空洞部24内に流し込み、その溶融金属を凝固させて凸金型3aを鋳造する。これにより、凸型砂型2aの成形面Cと対向する凸金型3aの成形面Dには、凸型砂型2aから転写された凹凸模様が成形される。尚、凸金型3aは、図示されていないが発泡成形体を成形する際に発泡樹脂粒子を蒸気加熱させるための水蒸気を導入するための蒸気孔が成形されている。
次に、凹金型3bの製造方法について、図5を参酌しつつ、説明する。該凹金型3bは、凹型木型1cを用いて凹型砂型2bを成形し、更に、該凹型砂型2bを用いることで成形される。そして、凹型砂型2bの製造方法は、凸型砂型2aの製造方法と同様により行い、同図(a)に示すように、凹型砂型2bを成形する成形面Bの全面又は一部に凹凸模様成形部材12が取り付けられた凹型木型1cを用いて、同図(b)〜(c)に示すように、凹型砂型2bを成形することで製造される。
以上により、図6(a)に示すような、凸金型3aと凹金型3bとが製造され、凸金型3aと凹金型3bとを嵌合して型締めし、両金型3a,3b間に成形される成形空間31内に発泡樹脂粒子を充填し、水蒸気等の加熱媒体により発泡樹脂粒子を加熱・発泡融着させて発泡樹脂成形体4を成形することにより、発泡樹脂成形体4の表面に両金型3a,3bから凹凸模様が成形され、具体的には、凸部13の頂部の形状である略円形の形状が均一に複数転写される。そして、発泡樹脂粒子の亀甲模様を目立たせない外観の良好な発泡樹脂成形体4を製造することができ、又は、傷隠しや異音防止等の効果を得ることもできる。
又、本実施形態に係る木型1a,1cは、凸形状であったり、凹形状であったりする表面A,Bに凹凸模様成形部材12を容易に取り付けることができ、且つ、該表面A,Bに凹凸模様成形部材12に取り付けることにより、該木型1a,1b,1cを用いて成形された砂型2a,2b、成形用金型3a,3bに凹凸模様を成形することができ、その結果、該成形用金型3a,3bを用いて成形された発泡樹脂成形体4の表面に凹凸模様を成形することができる。
又、本実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、従来技術の金網やパンチングメタルのように表面と裏面が貫通していないため、裏面に塗られた接着剤が表面側の凸部13と凸部13によって形成される凹部を閉塞することがなく、この木型を用いて成形される砂型は、凹凸模様が欠落することがなく、且つ、略円形の凸部を有する模様が均一に転写することができる。
尚、本発明に係る鋳造用原型及びこれを用いた砂型の製造方法、並びに、この砂型から成形された成形用金型によって成形される樹脂成形体は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態に係る木型1a,1cにおいては、表面A,Bに凹凸模様成形部材12を取り付ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、凹凸模様を滑らかに成形するために、合成樹脂フィルムを更に取り付けるものであってもよい。
ここで、上記実施形態の他の実施形態に係る木型について、図7を参酌しつつ、凸型木型1a’を用いて成形する凸型砂型の下型20a’を例に説明する。尚、上記実施形態と同様の部分については、同じ符号を用いて説明を省略する。
先ず、他の実施形態に係る凸型木型の下型1a’は、同図(a)に示すように、凹凸模様成形部材12が表面Aに取り付けられ、更に、凹凸模様成形部材12を覆うように合成樹脂フィルム14が取り付けられる。該合成樹脂フィルム14は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂又はこれらの樹脂の共重合体を挙げることができる。また、合成樹脂フィルム14は、凹凸模様成形部材12に沿って変形させるという観点からなるべく薄く成形するのが好ましい。
そして、この凸型木型の下型1a’を用いて成形する凸型砂型の下型20a’の製造方法は、同図(b)及び(c)に示すように、上記実施形態と同様に、凹凸模様成形部材12と合成樹脂フィルム14が表面に取り付けられた凸型木型の下型1a’に鋳砂23を圧縮させて凸型砂型の下型20a’を成形する。これにより、鋳砂23が凸型木型の下型1a’の凸部13と凸部13との間の凹部に面する部分を押圧し、該凹部の底の方に向かって合成樹脂フィルム14が変形するため、凸型砂型の下型20a’の成形面Aに成形される凹凸形状は、滑らかな起伏とすることができる。そして、同様に凸型砂型の上型、凸型砂型、凹型砂型を成形し、同図(d)に示すように、これらを用いて成形用金型3a’,3b’を成形すると、成形面に滑らかな凹凸形状を成形することができる。
又、上記実施形態に係る鋳造型原型においては、材質が木材である木型1a,1b,1cを例に説明したが、これに限定されるものではなく、材質が粘土や発泡スチロール、発泡ウレタン、合成樹脂などの鋳造用原型であってもよい。
又、上記実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、エラストマー素材である例を説明したが、これに限定されるものではなく、ポリオレフェン、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂などであってもよく、すなわち、弾力性及び柔軟性を有する素材であれば、どのようなものであってもよい。更に、好ましくは、ショアA硬度が90以下であるものであればよい。最も好ましくは、30以下である。なお、ショアA硬度は、JIS K7215 プラスチックのデュロメータA硬さを測定する方法によって測定したものである。
又、上記実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、シート状体である例を説明したが、これに限定されるものではなく、繊維状体や、シート状又は繊維状を有する部材を積層した積層体であってもよい。
特に、凹凸模様成形部材を積層体とする場合、上層部のショアA硬度が下層部のショアA硬度よりも高くなるようにすることが好ましい。例えば、凸形状の円弧面に2層以上積層させた積層体を取り付ける場合であって、積層体の下層部(円弧面に接する部分)は、円弧面に沿わせるために引っ張られたり、圧縮されたりするが、柔軟に変形することで円弧面に沿って取り付けることができる一方、積層体の上層部(凸部を含む部分)は、凹凸形状を維持したままとすることができ、凸形状が歪むようなことがないため、凹凸模様を均質とすることができる。
又、上記実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、表面側に凹凸形状を有する例を説明したが、これに限定されるものではなく、裏面側に表面側の凹凸形状と干渉しないように凹凸形状を有していてもよい。すなわち、裏面に凹凸形状を有していても、表面と裏面とが貫通させないために干渉しないようにすることで、裏面に塗られた接着剤が表面の凹部、若しくは、凸部と凸部とにより形成される凹部を塞ぐことがなく、又、裏面から表面側に接着剤が漏出したことによる隆起した凸部によって、樹脂成形体等に不要な凹部を形成することがなく、更に鋳造用原型との接着力を上げることもできる。そして、裏面に有する凹凸形状は、表面側に有する凹凸形状と同じである必要はなく、接着剤が入り込むことができる切り欠きであってもよい。
又、上記実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、接着剤を用いて木型1a,1cの表面A,Bに取り付ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、凹凸模様成形部材の裏面に予め貼付された粘着テープにより鋳造用原型に取り付けるものであってもよい。
又、上記実施形態に係る凹凸模様成形部材12においては、凹凸模様を成形するために、頂部形状を略円形とする凸部13を一方の面に複数備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、底部形状を略円形とする凹部を一方の面に複数備える凹凸模様成形部材であってもよく、このようにすることによっても、凹凸模様が欠落することを防止することができ、且つ、略円形の窪みを有する模様が均一に転写される。尚、凹凸模様成形部材12は、凸部13の替わりに貫通穴を備えるものであっても、凹凸模様成形部材12の非平面部分への取り付けにおいて制限を受けるものではない。
又、上記実施形態に係る砂型2a,2bの成形方法においては、木型1a,1b,1cに鋳砂23を圧縮させて成形する例を説明したが、これに限定されるものではなく、枠体22及び鋳砂23の上面に非通気性の合成樹脂シートを覆い被せ、吸引装置、例えば真空ポンプに接続されて、枠体22に設けられている吸引口から、枠体22内に充填されてベース61と合成樹脂シートとの間に挟まれた鋳砂23から空気を真空吸引し、鋳砂23をその形状に固めるようにしてもよい。
又、上記実施形態に係る木型1a,1cにおいては、この表面A,Bの全面に凹凸模様成形部材、若しくは、合成樹脂フィルム14を取り付ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、表面A,Bの一部に凹凸模様成形部材、若しくは、合成樹脂フィルム15を取り付けるようにしてもよい。
又、上記実施形態に係る樹脂成形体は、発泡樹脂成形品を例に説明したが、これに限定されるものではなく、その他の樹脂成形体を自由に選択することができる。
1a,1a’…凸型木型(下型)、1b…凸型木型(上型)、1c…凹型木型、11a…木型本体、11b…木型本体、11c…木型本体、12…凹凸模様成形部材、13…凸部、14…合成樹脂フィルム、2a…凸型砂型、2b…凹型砂型、20a,20a’…凸型砂型(下型)、20b,20c…凸型砂型(上型)、21…ベース、22…砂型作製用枠体(枠体)、23…鋳砂、24…空洞部、25…湯口棒、3…成形用金型、3a…凸型の成形用金型(凸金型)、3b…凹型の成形用金型(凹金型)、31…成形空間、4…発泡成形品(樹脂成形品)、51…鋳造用原型、52…パンチングメタル、53…樹脂成形体、A,B…成形面、C,D…被成形面

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体を成形する成形用金型の砂型を成形するために用いられ、該砂型の成形面の全面又は一部に凹凸模様を形成すべく、表面の全面又は一部に凹凸模様成形部材が取り付けられる鋳造用原型において、
    凹凸模様成形部材は、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成されることを特徴とする鋳造用原型。
  2. 凹凸模様成形部材は、表面側に少なくとも凹凸形状を有する請求項1に記載の鋳造用原型。
  3. 熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体を成形する成形用金型を成形するために用いられ、該成形用金型の成形面の全面又は一部に凹凸模様を形成すべく、成形面の全面又は一部に凹凸模様を有する砂型の成形方法において、
    弾力性及び柔軟性を有する素材で構成される凹凸模様成形部材を表面の全面又は一部に取り付けた鋳造用原型を用いて成形面の全面又は一部に凹凸模様を有する砂型を成形することを特徴とする砂型の成形方法。
  4. 凹凸模様成形部材を取り付けた鋳造用原型に対して合成樹脂フィルムを凹凸模様成形部材の上に配置した状態で、鋳砂を圧縮して砂型を成形する請求項3に記載の砂型の成形方法。
  5. 凹凸模様成形部材を表面の全面又は一部に取り付けた鋳造用原型を用いて成形された砂型から成形された成形用金型によって成形される熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体において、
    凹凸模様成形部材は、弾力性及び柔軟性を有する素材で構成されることを特徴とする樹脂成形体。
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