JP2010259626A - 筒状生地の生地端処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生地端の周方向に適度な状態でテンションを作用させながら筒状生地を保持できるようにして、生地端縫製装置等での回転駆動力の伝達と生地端への折り返し形成との二律背反するような条件設定にも巧く対処できるようにした。
【解決手段】筒状生地Wの生地端を回転可能に保持させる保持装置2と、生地端に折り返しを形成させる折込装置3と、生地端の折込状態に保形処理を施す仕上げ装置4とを有し、保持装置2は、出入り調整機構12付きメインロータ6を有し、このロータ外周部には、折込装置3が生地端に折り返しを形成させるための折り代よりも筒内奥方で筒内面に当接することにより生地端に周方向のテンションを付与させる生地端保持領域35と、生地端の折り代に対応して生地端保持領域35よりも径小に形成されることで生地端のテンションを解放させるテンション解放領域36とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、筒状生地の生地端処理装置に関するものである。
シャツ類の丸首襟部や袖部、裾部、或いはパンツ類のウエスト部や裾口部など、生地端が筒状に形成された生地(以下、「筒状生地」と言う)に対し、その生地端を筒の周方向に沿って所定幅に折り返しつつ、縫製する生地端縫製装置が知られている(例えば、特許文献1など参照)。
この生地端縫製装置では、ミシンの針位置を中央にして、その上流位置と下流位置及びそれらの各下部位置との合計4箇所(一例である)に、棒状の生地掛け部材が突設されており、これらの生地掛け部材に外掛けする状態で生地端(筒状部分)を保持させるようにする。
また、針位置の上流位置となる生地掛け部材と針位置との間には、この部分を通過する生地端に対し、筒の周方向に沿った折り返しを形成させる折込装置が設けられており、この折込装置を経ることで形成された折り返し部分が、ミシンにて縫製されるようになっていた。
更に、この折込装置のすぐ上流位置となる部分に、生地端の外面に押し付けるようにするためのロータリーエッジガイドと呼ばれる駆動ロータが設けられており、この駆動ロータによって生地端の筒軸方向に沿った位置決め(折込装置に対する出入り方向の調整)を随時行わせつつ、生地端を各生地掛け部材に外掛けさせた状態のままで回転させる(針位置へ向けて生地端を送り込ませる)ようになっていた。
特開2009−170号公報
従来、生地端縫製装置に筒状生地をセットする場合、即ち、複数本の生地掛け部材に生地端を掛け渡す場合には、生地端に対し、筒の周方向にテンションを付与させておく必要があった。なぜなら、テンションが不足すると生地端に対して駆動ロータの回転駆動力が効率よく伝わらなくなる(生地端を回転させることができないか又は回転ムラや低速回転になってしまう)からである。
しかし、駆動ロータの回転駆動力が効率よく伝わるほどのテンションは、折込装置が生地端に折り返しを形成させる作業に悪影響を及ぼすことになりかねず、むやみにテンションを強めることはできない、といった二律背反した条件設定が要求されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、生地端の周方向に適度な状態でテンションを作用させながら筒状生地を保持できるようにして、生地端縫製装置等での回転駆動力の伝達と生地端への折り返し形成との二律背反するような条件設定にも巧く対処できるようにした筒状生地の生地端処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る筒状生地の生地端処理装置は、筒状生地の生地端をその筒内から生地掛け部材で支持しつつ筒の周方向に沿って回転可能に保持させる保持装置と、この保持装置が保持した生地端に折り返しを形成させる折込装置と、この折込装置の下流側近接位置で生地端の折込状態に保形処理を施す仕上げ装置とを有している。
そして上記保持装置は、回転方向で上記折込装置の上流近接部となる配置で設けられたメインロータを有しており、このメインロータの外周部には、生地端を筒軸方向に沿って移動可能にする出入り調整機構が設けられている。
またこのメインロータは、上記折込装置が生地端に折り返しを形成させるための折り代よりも筒内奥方で筒内面に当接することにより、生地端に周方向のテンションを付与させる生地端保持領域と、生地端の上記折り代に対応して生地端保持領域よりも径小に形成されることで生地端の上記テンションを解放させるテンション解放領域とが設けられている。
なお、ここにおいて「テンションを解放させるテンション解放領域」と記載したうちの「解放」とあるのは、生地端保持領域によって付与されたテンションを低下させる状態乃至テンションをゼロにさせる状態を含んで言うものとする。
このような構成を具備しているため、保持装置によって筒状生地を保持させた場合、その生地端は、回転駆動を受けるための適正なテンションを付与された状態となっても、折り代(折込装置が生地端に折り返しを形成させる部分)には、不必要となるテンションが付与されることはない。
そのため、折込装置では、生地端に対して折り返しを確実に形成させることができ、また仕上げ装置(ミシンなど)では、確実で仕上がりの綺麗な保形処理を施すことができるようになる。
メインロータのテンション解放領域は、生地端保持領域から離れるほど徐々に径小に形成されるテーパ形状に形成しておくのが好適である。
また、メインロータに設けられる出入り調整機構は、メインロータのロータ軸に沿わせてエンドレスベルトを架設させて成る送りベルト装置をロータ軸まわりに放射状に複数配置させたものとすることができる。
この場合、各送りベルト装置は、生地保持領域とテンション解放領域との境部に中間プーリーを有しており、生地端保持領域ではロータ軸に平行させてエンドレスベルトが架設され、テンション解放領域では生地端保持領域から離れるほど徐々にロータ軸へ接近する方向へ傾斜させてエンドレスベルトが架設されたものとすればよい。
メインロータは、ロータ軸を中心に出入り調整機構を回転させることによって生地端に回転駆動を付与する駆動ロータである(兼ねる)ものとすればよい。
本発明に係る筒状生地の生地端処理装置は、生地端の周方向に適度な状態でテンションを作用させながら筒状生地を保持できるので、生地端縫製装置等での回転駆動力の伝達と生地端への折り返し形成との二律背反するような条件設定にも巧く対処できるようになる。
図2のA−A線拡大断面図(メインロータの側断面図)である。 本発明に係る生地端処理装置の一実施形態を示した正面図である。 図2のB−B線拡大断面図(折込装置の主要部を示した側断面図)である。 図2の生地端処理装置による使用状況を示した斜視図である。 メインロータの別実施形態を示した側断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は、本発明に係る生地端処理装置1の一実施形態を示している。図2及び図4に示すように、この生地端処理装置1は、筒状生地Wの生地端を保持させる保持装置2と、この保持装置2が保持した生地端に折り返しを形成させる折込装置3と、この折込装置3により形成された生地端の折り返しに対し保形処理を施す仕上げ装置4とを有している。
なお、本実施形態において仕上げ装置4はミシンとしている。すなわち、折込装置3で生地端に折り返しが形成されると、仕上げ装置4は、この折り返しを針板4aと押さえ4bとで挟み込んで針4cを上下動させながら縫製し、保形させるようにする。
保持装置2は、仕上げ装置4が縫製動作をするときに生地端が送られる方向(図2では針板4a上を右から左へ通過する方向)を基準として、この方向に生地端の筒の周方向を合わせるように、生地端を回転自在に保持させる。この回転方向(図2では反時計回り方向)で説明すれば、仕上げ装置4は折込装置3の下流側に近接して配置されていることになる。
保持装置2は、メインロータ6と、少なくとも1本の生地掛け部材7とを有しており、これらのまわりに筒状生地Wの生地端が外掛けされる。メインロータ6は、後述するようにその内部中心位置に設けられたロータ軸10まわりで回転可能とされている。また生地掛け部材7は断面円形のストレートの棒であって、その軸心まわりで回転自在となっている。
本実施形態では、メインロータ6が折込装置3の上流近接位置(上記の回転方向を参照)に配置されたものとしてある。また生地掛け部材7は、仕上げ装置4の針位置(針4cの位置)より下流位置に配置された1本(7a)と、その下方側に所定間隔をおいて配置された1本(7b)と、メインロータ6の下方側に所定間隔をおいて配置された1本(7a)との合計3本が設けられたものとしてある。
なお、下方位置に配置される2本の生地掛け部材7b,7cは、この保持装置2に対する生地端の装着や取り外しを容易にするため、上下動可能な構造としておき、必要に応じて上方位置の生地掛け部材7aやメインロータ6との上下間隔を縮められるようにするのがよい。ただ、このように上下動可能な構造は特に限定されるものではない。また生地掛け部材7の本数や配置についても特に限定されるものではない。
図1に示すように、メインロータ6は、ロータ軸10と、このロータ軸10のまわりに設けられた出入り調整機構12とを有している。この出入り調整機構12は、必要に応じて筒状生地Wの生地端を筒軸方向(ロータ軸10の軸方向)に移動させるものである。生地端の移動は、主として、折込装置3で生地端に折り返しを形成させるときの折り代調整を目的とするものであるが、仕上げ装置4(針位置)に対する出入り度合いの調整を目的として行ってもよい。
出入り調整機構12には、ロータ軸10に対しその軸方向に所定間隔をおいて設けられた先端ブラケット15、中間ブラケット16、基端ブラケット17を介して、ロータ軸10まわりに放射状配置で複数の送りベルト装置20が設けられたものを採用してある。
これら送りベルト装置20は、先端ブラケット15に回転自在に設けられた先端プーリー21と、中間ブラケット16に回転自在に設けられた中間プーリー22と、基端ブラケット17に回転自在に設けられた基端プーリー23とに対し、エンドレスベルト24が掛け渡され、いずれかのプーリー(図例では基端プーリー23)に回転駆動が付与される構造となっている。
この送りベルト装置20に回転駆動を付与するための構造の一例として、図例では、基端プーリー23と一体回転可能な従動ギヤ27を設けると共に、ロータ軸10に回転自在な状態で駆動ギヤ28を挿通し、これら従動ギヤ27と駆動ギヤ28とをベベルギヤ、ヘリカルギヤ、ウオームギヤなどの噛合関係で伝動可能に噛み合わせてある。そして、駆動ギヤ28に対して、例えば歯付きベルト伝動手段30などによって適宜駆動手段(図示略)からの回転駆動を付与するような構造を採用してある。
この駆動手段にはステッピングモータ等の制御モータを用いるのが好ましい。制御モータを用いることで、送りベルト装置20の正転と逆転との切り換えタイミング、回転量(回転角)、回転速度などを高精度で制御できるようになる。
エンドレスベルト24は、先端プーリー21、中間プーリー22、基端プーリー23によって、その送り方向がロータ軸10に沿ったものとなるべく架設されていることになる。そしてこの架設状態のなかにあって、メインロータ6の外周部に露出されるようになるベルト部分で生地端の内面に接触して、この生地端を筒軸方向(ロータ軸10の軸方向)に沿って移動可能にするものである。
なお、歯付きベルト伝動手段30は、駆動ギヤ28に対してのみ、回転駆動を伝動するようにしてある。すなわち、図例では歯付きベルト伝動手段30用の歯付きプーリー31をロータ軸10に回転自在に挿通すると共に、この歯付きプーリー31と駆動ギヤ28とが一体回転可能な状態に連結されたものとしてある。そのため、駆動ギヤ28の回転はロータ軸10に対して何ら影響するものではなく、送りベルト装置20は、ロータ軸10の回転とは全く無関係に、作動と停止ができる構造になっている。
一方、ロータ軸10には別個独立して駆動回転が付与され、それ自体の回転と停止が可能とされている。出入り調整機構12(全送りベルト装置20)を保持するための先端ブラケット15、中間ブラケット16、基端ブラケット16は、いずれもロータ軸10と一体回転可能とされている。
従って、ロータ軸10が駆動回転されるときには、このロータ軸10のまわりで放射状に配置された全送りベルト装置20が、当該ロータ軸10と一体となって回転するようになる。これによってこのメインロータ6は、生地端に回転駆動を付与するための駆動ロータとして構成されていることになる。
なお、ロータ軸10を駆動回転するための駆動手段には、ステッピングモータ等の制御モータを用いるのが好ましい。制御モータを用いることで、メインロータ6の回転速度を仕上げ装置4の処理速度(本実施形態ではミシンの縫製動作に伴う送り速度に相当)と同期させるべく高精度で制御できるようになる。従って、筒状生地Wに対して常に最適なテンションを保持させることができる。
このようなメインロータ6において、その外周部には、生地端保持領域35とテンション解放領域36とが軸方向に区分して設けられている。
生地端保持領域35は、折込装置3が生地端に折り返しを形成させるための折り代よりも筒内奥方で筒内面に当接する領域である。具体的には、送りベルト装置20のエンドレスベルト24が、先端プーリー21と中間プーリー22との間でロータ軸10と平行するように架設されることにより、この生地端保持領域35が形成されている。このような生地端保持領域35では、生地掛け部材7(7a〜7c)と協同して、生地端(折り代を除く)に対し、筒の周方向に沿って適度なテンションを付与させるようになる。
これに対し、テンション解放領域36は、生地端の上記折り代に対応して生地端保持領域35よりも径小に形成された領域である。具体的には、送りベルト装置20のエンドレスベルト24が、中間プーリー22と基端プーリー23との間で生地端保持領域35から離れるほど徐々にロータ軸10へ接近する方向へ傾斜して架設されることにより、このテンション解放領域36が形成されている。このようなテンション解放領域36では、生地端の折り代に対し、筒の周方向に沿ったテンションを解放させる(生地端保持領域35によって付与されたテンションを低下乃至ゼロにさせる)ようにする。
このようなことから、メインロータ6の回転時にあって、生地端保持領域35はロータ軸10に平行する略円柱形状を呈するものであり、テンション解放領域36は生地端保持領域35から離れるほど徐々に径小となるテーパ形状を呈するものであると言うことができる。また、これら生地端保持領域35とテンション解放領域36とは、送りベルト装置20に設けられた中間プーリー22を境部としてそれぞれ区画されていることになる。
なお、折込装置3は、メインロータ6によって仕上げ装置2へと送り込まれる筒状生地Wの生地端に対し、図3に示すように、生地端の下面を支持するガイド板40と、このガイド板40上に支持された生地端を筒軸方向で突き当てて、ガイド板40の下方へUターン状に巻き込ませ、折り返しを形成させる折りガイド41とを有している。
折りガイド41には、ガイド板40の下方への巻き込み作用を誘発及び加勢するために、ガイド板40の下方へ向けてエアを吹き付けるエア噴出孔42が設けられ、このエア噴出孔42へ向けてエアが勢いよく供給されるようになっている。またガイド板40の下方で生地端が所定量だけ巻き込まれたか否かを検出するセンサ43が設けられている。このセンサ43からの検出信号に基づいて、メインロータ6の出入り調整機構12が送りの向きや送り量を制御するようになっている。
次に、このような構成を具備して成る生地端処理装置1について、その動作状況を説明する。
図4(A)に示すように、保持装置2のメインロータ6及び生地掛け部材7(7a〜7c)に対し、それらに外掛けさせるようにして筒状生地Wの生地端を掛け渡し、保持させる。この状態で人為的スイッチ操作がされるか又は生地装着信号が出力されると、折込装置3では、エア噴出孔42からのエア吹き付け作用を得て、生地端が折りガイド41によって巻き込みをガイドされつつ、ガイド板40の下方へと巻き込まれ、折り返しが形成される(図3参照)。
また、メインロータ6の出入り調整機構12も、基本的には生地端をロータ軸10に沿って引き込ませる方向(折込装置3が生地端に折り返しを形成させることで生地端が折込装置3側へ移動するのと同じ方向)に、送り動作をすることになる。
このとき折込装置3のセンサ43が生地端を検出すると、メインロータ6の出入り調整機構12は上記とは逆方向へ少しだけ送り動作をして、生地端をロータ軸10に沿って追い出す方向へ移動させる。そして、センサ43が生地端を検出しなくなったときに出入り調整機構12が再び引き込ませ方向へ少しだけ送り動作をする、といったことを繰り返し、センサ43が生地端を検出したり検出しなかったりする時間を徐々に短くさせてゆき、これによって生地端の位置決めを行う。
このような状況を維持させつつ、図4(B)に示すように、メインロータ6がロータ軸10を中心として回転駆動して、生地端を保持装置2まわりで回転させるようになる。このとき、メインロータ6に支持された生地端のうち、生地端保持領域35に対応する部分(折り代を除く部分)は、生地掛け部材7(7a〜7c)との協同により、筒の周方向に沿って適度なテンションが付与されるようになっている。
これに対し、メインロータ6に支持された生地端のうち、テンション解放領域36に対応する部分(折り代の部分)は、筒の周方向に沿ったテンションが解放されるようになっている(図1参照)。
すなわち、生地端は、適正なテンションを付与されることによってメインロータ6による回転駆動を確実に受ける状況にありながらも、折り代(折込装置3が生地端に折り返しを形成させる部分)には、不必要となるテンションが付与されることはない。
そのため、生地端に対し、折込装置3による折り返しを確実に形成させることができることになる。またこのように折り返しが形成された生地端が仕上げ装置4へと送り込まれることにより、仕上げ装置4では、確実で仕上がりの綺麗な保形処理(本実施携帯では縫製)を施すことができることになる。
[その他]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、仕上げ装置4は、ミシンであることが限定されるものではなく、例えば加熱や加圧によって折り返しを保形させたり、接着させたりする装置としてもよい。
メインロータ6の出入り調整機構12として送りベルト装置20を採用する場合において、先端プーリー21、中間プーリー22、基端プーリー23に対して1本のエンドレスベルト24を掛け渡す場合に限らず、先端プーリー21と中間プーリー22との間でエンドレスベルトを掛け渡すと共に、中間プーリー22と基端プーリー23との間でエンドレスベルトを掛け渡す、といったように2本以上のエンドレスベルトを用いるようにしてもよい。
この場合も、中間プーリー22が生地保持領域35とテンション解放領域36との境部を形成することになる。
なお、中間プーリー22は複数設けることも可能である(先端プーリー21との間でエンドレスベルトを掛け渡すのに用いるものと、基端プーリー23との間でエンドレスベルトを掛け渡すのに用いるものとを各別のプーリーにする)。この場合には、各別とした中間プーリーがロータ軸10に沿って位置的にずれることもあるため、必ずしも、特定の中間プーリー22が生地保持領域35とテンション解放領域36との境部を形成するという意味ではない。
また図5は、メインロータ6としての別実施形態を示しているが、この図5に示すように、送りベルト装置20は生地端保持領域35にだけ設けられたものとし、テンション解放領域36では、生地端保持領域35から離れるほど徐々に径小となるテーパコーン形のカバー50を設ける構造を採用してもよい。
更に、テンション解放領域36は、図5の状態からカバー50を省略することによって形成させてもよい。
なお、図5のメインロータ6において、送りベルト装置20の中間プーリー22は省略されている。そして、送りベルト装置20は、基端プーリー23と一体回転する従動ギヤ27と、歯付きベルト伝動手段30用の歯付きプーリー31と一体回転する駆動ギヤ28との間に中間ギヤ51が設けられ、この中間ギヤ51を介して従動ギヤ27と駆動ギヤ28とが伝動される構造となっている。
本発明は、シャツ類の丸首襟部や袖部、裾部、或いはパンツ類のウエスト部や裾口部など、生地端が筒状に形成された生地(以下、「筒状生地」と言う)に対し、その生地端を筒の周方向に沿って所定幅に折り返しつつ、縫製する生地端縫製装置に利用可能である。
1 生地端処理装置
2 保持装置
3 折込装置
4 仕上げ装置
6 メインロータ
7 生地掛け部材
10 ロータ軸
12 出入り調整機構
20 送りベルト装置
22 中間プーリー
24 エンドレスベルト
35 生地端保持領域
36 テンション解放領域
W 筒状生地

Claims (4)

  1. 筒状生地(W)の生地端をその筒内から生地掛け部材(7)で支持しつつ筒の周方向に沿って回転可能に保持させる保持装置(2)と、
    この保持装置(2)が保持した生地端に折り返しを形成させる折込装置(3)と、
    この折込装置(3)の下流側近接位置で生地端の折込状態に保形処理を施す仕上げ装置(4)とを有し、
    上記保持装置(2)は、回転方向で上記折込装置(3)の上流近接部となる配置で設けられたメインロータ(6)を有しており、
    このメインロータ(6)の外周部には、
    生地端を筒軸方向に沿って移動可能にする出入り調整機構(12)が設けられていると共に、
    上記折込装置(3)が生地端に折り返しを形成させるための折り代よりも筒内奥方で筒内面に当接することにより生地端に周方向のテンションを付与させる生地端保持領域(35)と、
    生地端の上記折り代に対応して生地端保持領域(35)よりも径小に形成されることで生地端の上記テンションを解放させるテンション解放領域(36)とが設けられている
    ことを特徴とする筒状生地の生地端処理装置。
  2. 前記メインロータ(6)のテンション解放領域(36)は、生地端保持領域(35)から離れるほど徐々に径小に形成されるテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の筒状生地の生地端処理装置。
  3. 前記メインロータ(6)に設けられる出入り調整機構(12)は、メインロータ(6)のロータ軸(10)に沿わせてエンドレスベルト(24)を架設させて成る送りベルト装置(20)をロータ軸(10)まわりに放射状に複数配置させたものであって、
    各送りベルト装置(20)は生地保持領域(35)とテンション解放領域(36)との境部に中間プーリー(22)を有しており、
    生地端保持領域(35)ではロータ軸(10)に平行させてエンドレスベルト(24)が架設され、
    テンション解放領域(36)では生地端保持領域(35)から離れるほど徐々にロータ軸(10)へ接近する方向へ傾斜させてエンドレスベルト(24)が架設されている
    ことを特徴とする請求項2記載の筒状生地の生地端処理装置。
  4. 前記メインロータ(6)は、ロータ軸(10)を中心に出入り調整機構(12)を回転させることによって生地端に回転駆動を付与する駆動ロータとされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の筒状生地の生地端処理装置。
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