JP2010258804A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅回路やBPF/BRFを必要とせず、回路面積および消費電力を削減することができる半導体集積回路を提供することである。
【解決手段】半導体集積回路300は、第1の周波数を有する第1の電圧信号と、第1の電圧信号の位相反転した第2の電圧信号と、第1の電圧信号の位相直交した第3の電圧信号と、第3の電圧信号の位相反転した第4の電圧信号とが入力され、及び、第2の周波数を有する第5の電圧信号と、第5の電圧信号の位相反転した第6の電圧信号と、第5の電圧信号の位相直交した第7の電圧信号と、第7の電圧信号の位相反転した第8の電圧信号とが入力されて、第1の周波数と前記第2の周波数とを加算または減算して複数の電流信号として、所定の出力径路から出力する、ミキサ回路部100と、複数の電流信号を用いて2分周を実行する2分周部200と、を有し、所定の出力径路上にバイアス電流が流れるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信用LSIのローカル信号生成部で使用される半導体集積回路に関する。
直交変調方式の無線送信器で利用される位相直交したローカル信号は、一般的には、VCO(Voltage Controlled Oscillator)の出力信号を分周回路で2分周して生成する。しかしこの方式では、ローカル信号として送信される送信信号の2倍高調波がVCOの発振周波数と近くなり、プリングと呼ばれる現象が発生し、周波数的に変動した成分を生じ、ローカル信号の純度が劣化するという問題がある(例えば、非特許文献1参照)。
この問題は、VCOの発振周波数を、送信周波数の整数倍以外にすることができれば避けることができる。例えばローカル信号としての送信周波数が2.4GHzの場合、VCOの発振周波数を8/3倍の6.4GHzにすれば良い。
しかしながら、6.4GHzの信号から2.4GHzの直交関係の信号I,Qを作る機能を一般的なイメージ除去ミキサ回路と2分周回路で実装すると以下のような問題が生じる。一般的な2分周回路はその入力信号の電圧振幅ができるだけ大きいことが要求される。このため、イメージ除去ミキサ回路の出力と2分周回路の入力の間に増幅回路を入れる必要がある。6.4GHzの信号を2分周して得られる3.2GHzの信号と、3.2GHzの信号を2分周して得られる1.6GHzの信号を合成すると、所望の4.8GHzの信号以外に、IQインバランスや非線形性の影響で、差分に相当する1.6GHzのイメージ信号が発生し、増幅回路はこのイメージ信号も同時に増幅することになる。さらに、高周波のアンプは一般的に周波数の低いところの信号の方が利得が高い。従って、ここで述べている例のようにイメージ信号の周波数(1.6GHz)が所望信号の周波数(2.4GHz)より低い場合には、イメージ信号の方が受ける利得が高く、4.8GHzを2分周して所望の2.4GHzの信号を出力する2分周回路の入力部分で所望信号よりも除去すべき1.6GHzのイメージ信号の電圧振幅が大きくなることがある。
このような状況を避けるためには、イメージ除去ミキサ回路と2分周回路の間に増幅回路だけではなく、所望信号のみを通す帯域通過フィルタ(以下、BPF)、あるいはイメージ信号を除去する帯域除去フィルタ(以下、BRF)を入れる必要がある。
ところが、RF周波数帯でのBPFやBRFはインダクタを利用するために回路面積が非常に大きくなるという問題がある。さらには、増幅回路の利得によってはコモンモードで回路が発振する可能性が高くなるという問題もある。
D. Miyashita, et al., "A low-IF CMOS single-chip Bluetooth EDR transmitter with digital I/Q mismatch trimming circuit," Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp. 298-301, 2005.
本発明は、上記の問題に鑑み、増幅回路やBPF/BRFを必要とせず、回路面積および消費電力を削減することができる半導体集積回路を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様の半導体集積回路は、第1の周波数を有する第1の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相反転した第2の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相直交した第3の電圧信号と、前記第3の電圧信号の位相反転した第4の電圧信号とが入力され、及び、第2の周波数を有する第5の電圧信号と、前記第5の電圧信号の位相反転した第6の電圧信号と、前記第5の電圧信号の位相直交した第7の電圧信号と、前記第7の電圧信号の位相反転した第8の電圧信号とが入力されて、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算または減算して複数の電流信号として、所定の出力径路から出力する、ミキサ回路部と、前記複数の電流信号を用いて2分周を実行する2分周部と、を有し、前記所定の出力径路上にバイアス電流が流れることを特徴とする。
本発明の他の態様の半導体集積回路は、第1の周波数を有する第1の電圧信号を入力する第1の入力端子と、前記第1の電圧信号の位相が反転された第2の電圧信号を入力する第2の入力端子と、前記第1の電圧信号の位相が直交された第3の電圧信号を入力する第3の入力端子と、前記第3の電圧信号の位相が反転された第4の電圧信号を入力する第4の入力端子と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第5の電圧信号を入力する第5の入力端子と、前記第5の電圧信号の位相が反転された第6の電圧信号を入力する第6の入力端子と、前記第5の電圧信号の位相が直交された第7の電圧信号を入力する第7の入力端子と、前記第7の電圧信号の位相が反転された第8の電圧信号を入力する第8の入力端子と、前記第1の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第1のトランジスタと、前記第2の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第2のトランジスタと、前記第3の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第3のトランジスタと、前記第4の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第4のトランジスタと、前記第1の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第5のトランジスタと、前記第2の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第6のトランジスタと、前記第3の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第7のトランジスタと、前記第4の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第8のトランジスタと、前記第1の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第9のトランジスタと、前記第2の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第10のトランジスタと、前記第3の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第11のトランジスタと、前記第4の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第12のトランジスタと、前記第1の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第13のトランジスタと、前記第2の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第14のトランジスタと、前記第3の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第15のトランジスタと、前記第4の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第16のトランジスタと、前記第1乃至第8のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第1の定電流源若しくは安定電位点と、前記第9乃至第16のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第2の定電流源若しくは安定電位点と、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が前記第1乃至第4のトランジスタのドレイン共通接続点に接続される第17,第18のトランジスタと、前記第17のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第1の負荷回路と、前記第18のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第2の負荷回路と、差動対をなし、各ドレインが前記第17,第18のトランジスタの各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が前記第5乃至第8のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートと各ドレインがトランジスタ間で互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第19,第20のトランジスタと、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が前記第9乃至第12のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートが前記第18,第17のトランジスタの各ドレインに接続される第21,第22のトランジスタと、前記第21のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第3の負荷回路と、前記第22のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第4の負荷回路と、差動対をなし、各ドレインが前記第21,第22のトランジスタの各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が前記第13乃至第16のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ドレインが前記第17,第18のトランジスタの各ゲートに接続され、各ゲートと各ドレインがトランジスタ間で互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第23,第24のトランジスタと、前記第24のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算又は減算した周波数を2分周した第1の出力信号を出力する第1の出力端子と、前記第23のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の出力信号の位相反転した第2の出力信号を出力する第2の出力端子と、前記第19のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の出力信号の位相直交した第3の出力信号を出力する第3の出力端子と、前記第20のトランジスタのドレインに接続され、前記第3の出力信号の位相反転した第4の出力信号を出力する第4の出力端子と、を具備する。
本発明の他の態様の半導体集積回路は、第1の周波数を有する第1の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相反転した第2の電圧信号とが入力され、及び、第2の周波数を有する第3の電圧信号と、前記第3の電圧信号の位相反転した第4の電圧信号とが入力されて、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算又は減算して複数の電流信号として、所定の出力径路から出力する、ミキサ回路部と、前記複数の電流信号を用いて2分周を実行する2分周部と、前記所定の出力径路に設けられて、所定の周波数の信号のみを選択的に出力する周波数選択性回路部と、を有し、前記所定の出力径路上にバイアス電流が流れることを特徴とする。
本発明によれば、増幅回路やBPF/BRFを必要とせず、回路面積および消費電力を削減可能な半導体集積回路を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示す回路図。 本発明の第1の実施形態の半導体集積回路を示す回路図。 一般的な2分周回路を示す回路図。 本発明の第2の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示す回路図。 本発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示す回路図。 本発明の第3の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示す回路図。 本発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す回路図。 本発明における加算器の構成を示すブロック図。 図8の加算器の具体的な構成例を示す回路図。 従来例の半導体集積回路の構成を示すブロック図。 本発明に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態を図1乃至図9で説明する前に、図10を参照して本発明に関連する従来の技術を説明する。
直交変調方式の無線送信器で利用される位相直交したローカル信号は、一般的には、VCOの出力信号を分周回路で2分周して生成する。しかし、前述したように、ローカル信号として送信される送信信号の2倍高調波がVCOの発振周波数と近くなり、プリングと呼ばれる現象が発生し、ローカル信号の純度が劣化する問題があった。この問題は、VCOの発振周波数を、送信周波数の整数倍以外にすることができれば回避することができることが分かっている。例えば送信周波数が2.4GHzの場合、VCOの発振周波数を8/3倍の6.4GHzにすれば良い。6.4GHzの信号から2.4GHzの同相成分(以下、I信号)、直交成分(以下、Q信号)を作るには、図10に示すようにすればよい。
図10は従来例のローカル信号生成部で使用される半導体集積回路の構成を示している。
まず、VCO51で発生した6.4GHzの信号を2分周回路52で2分周した3.2GHzのI,Q信号と、さらに2分周回路53で2分周した1.6GHzのI,Q信号を作り、これらをイメージ除去ミキサ回路54で合成して4.8GHzの信号を作る。この4.8GHzの信号を2分周回路58で2分周すれば2.4GHzのI,Q信号となる。
しかし、この機能を一般的なイメージ除去ミキサ回路54と2分周回路58のみで実装すると以下のような問題が生じる。通常は、一般的な2分周回路を正常に動作させるためには、2分周回路へ供給する入力信号の電圧振幅はできるだけ大きいことが必要とされる。したがって、イメージ除去ミキサ回路54の出力端と2分周回路58の入力端の間に少なくとも増幅回路55を入れる必要がある。また、イメージ除去ミキサ回路54で3.2GHzの信号と1.6GHzの信号を合成すると、加算成分である所望の4.8GHzの信号以外に、IQインバランスや非線形性の影響で、減算成分である1.6GHzのイメージ信号が発生し、増幅回路55はこのイメージ信号も同時に増幅することになる。さらに、この例のようにイメージ信号の周波数(1.6GHz)が所望信号の周波数(2.4GHz)より低い場合には、高周波の増幅回路55のゲイン特性によってイメージ信号の方が受ける利得が高くなり、2分周回路58の入力部分で所望信号よりイメージ信号の電圧振幅が大きくなることがある。このような状況を避けるためには、イメージ除去ミキサ回路54と2分周回路58の間に増幅回路55だけではなく、所望信号のみを通すBPF(あるいはイメージ信号を除去するBRF)56も入れる必要がある。そこで、BPF(あるいはBRF)56を通過させると、信号の電圧振幅が低下するので少なくとももう一段増幅回路57で増幅した後、2分周回路58に入力する。
しかしながら、このような構成にすると、増幅回路やBPF又はBRFが追加される上に、RF周波数帯でのBPF又はBRFはインダクタを利用するために回路面積が非常に大きくなるという問題を生じる。さらに、増幅回路の利得によってはコモンモードで回路が発振する可能性が高くなるという問題がある。
そこで、本発明による以下の実施形態では、図11に示すように増幅回路55,57及びBPF(又はBRF)56を削除して、イメージ除去ミキサ回路54と2分周回路58(図11ではイメージ除去ミキサ部100と2分周部200として示している)を機能的に一体化し、イメージ除去ミキサ機能,増幅機能及び2分周機能を備えた半導体集積回路300を構成することによって、これらの問題を解決するものである。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示し、図2は図1をさらに具体化した構成を示している。図3は一般的な2分周回路の構成を示している。なお、図1乃至図3の回路とも、クロック入力部(100又は50)のトランジスタのDCバイアスは省略している。
まず、図3を用いて一般的な2分周回路の回路構成を説明する。図3に示す2分周回路90は図10における2分周回路58と同じものと考えてもよい。
図3に示す2分周回路90は、第1の入力端子31と、第2の入力端子32と、クロック入力部50と、2分周部70と、定電流源33,34と、出力端子35,36,37,38と、を備える。
第1の入力端子31は、周波数Fの第1の電圧信号CK+が入力される。
第2の入力端子32は、周波数Fの第1の電圧信号を位相反転した第2の電圧信号CK−が入力される。
クロック入力部50は、第1,第2の電圧電流変換部50-1,50-2を備え、入力する電圧信号を電流信号に変換する。
2分周部70は、第1,第2のラッチ部39,40を備え、2分周動作を行う機能を有している。
具体的には、2分周回路90は、第1,第2の電圧信号CK+,CK-のタイミングを利用して、CK周波数の1/2のタイミングで互いに位相が直交したI信号及びQ信号を生成する。2分周回路90は、差動対をなすMOS型FETトランジスタ(以下、単にMOSトランジスタという)M31,M32を有した第1の電圧電流変換部50-1と、差動対をなすMOSトランジスタM33,M34を有した第2の電圧電流変換部50-2と、双差動対をなすMOSトランジスタM35〜M38を有したQ信号生成部として動作する第1のラッチ部39と、双差動対をなすMOSトランジスタM39〜M42を有したI信号生成部として動作する第2のラッチ部40と、を備えている。
第1の電圧電流変換部50-1は、差動対をなす第1,第2のMOSトランジスタM31,M32と、これらのMOSトランジスタM31,M32の各ゲートに設けられた第1,第2のインピーダンス素子としての第1,第2の入力用コンデンサC41,C42と、を備えている。
第2の電圧電流変換部50-2は、差動対をなす第3,第4のMOSトランジスタM33,M34と、これらのMOSトランジスタM33,M34の各ゲートに設けられた第3,第4の入力用コンデンサC43,C44と、を備えている。
第1の電圧電流変換部50-1のMOSトランジスタM31,M32のソース共通接続点は、第1の定電流源33を介して安定電位点(例えばグランドGNDなどの基準電位点)に接続している。また、第2の電圧電流変換部50-2のMOSトランジスタM33,M34のソース共通接続点は、第2の定電流源34を介して安定電位点に接続している。
なお、第1,第2の定電流源33,34は省略してもよく、ソース共通接続点は直接に安定電位点(例えばグランドGNDなどの基準電位点)に接続してもよい。つまり、MOSトランジスタ(M31,M34)及びMOSトランジスタ(M32,M33)にそれぞれ流れる電流i+,i-が安定電位点へパスできればよい。
第1のラッチ部39は、差動対をなす第3,第4のMOSトランジスタM35,M36と、これらのMOSトランジスタM35,M36の各ドレインと正の所定電位VDDの電源ラインとの間に接続した出力用の負荷抵抗R31,R32と、ゲートとドレイン間で互いにクロス接続された第5,第6のMOSトランジスタM37,M38と、を備えている。
第2のラッチ部40は、差動対をなす第7,第8のMOSトランジスタM39,M40と、これらのMOSトランジスタM39,M40の各ドレインと正の所定電位VDDの電源ラインとの間に接続した出力用の負荷抵抗R33,R34と、ゲートとドレイン間で互いにクロス接続された第9,第10のMOSトランジスタM41,M42と、を備えている。
第1,第2のラッチ部39,40とも、CK周波数の1/2の周波数のタイミングでI信号とQ信号とを保持又は変化させるラッチ機能を有している。
また、入力端子32から入力する電圧信号CK−は、前述したように入力端子31から入力する電圧信号CK+の反転信号である。第1の電圧電流変換部50-1及び第2の電圧電流変換部50-2は、それぞれ入力端子31,32から入力する互いに位相が反転した電圧信号CK+,CK-を2種類の4つの電流信号に変換する。MOSトランジスタM31,M34は同一の電圧信号CK+で駆動されるので、それらの2つ出力電流は同じ電流i+であり、MOSトランジスタM32,M33は同一の電圧信号CK-で駆動されるので、それらの2つ出力電流は同じ電流i-である。
コンデンサC41,C44を介して入力端子31とゲートが接続されているMOSトランジスタM31,M34は、CK信号に応じてオン,オフを繰り返す。ここで、周波数FのCK信号のデューティ比は例えば50%としてある。
入力端子31のCK信号CK+の反転信号CK-を入力端子32に入力すると、コンデンサC42,C43を介して入力端子32とゲートが接続されているトランジスタM32,M33は、MOSトランジスタM31,M34のオン,オフと反転関係(略180度位相が異なった関係)のタイミングでオン,オフを繰り返す。
また、Q信号生成部としての第1のラッチ部39、及びI信号生成部としての第2のラッチ部40は、電圧信号CK+,CK-のタイミングを利用して、周波数がこれらの電圧信号の1/2の分周信号であって、かつ互いに位相が直交したQ信号とI信号とを生成する。その結果、2分周部70は、出力端子35,36から位相が0度、180度のI信号OUT_I+,OUT_I-を出力し、出力端子37,38から位相が90度,270度のQ信号OUT_Q+,OUT_Q-を出力する。CK信号を入力しないときは、クロス接続されたラッチコア部(トランジスタM37及びM38、又はトランジスタM41及びM42)によって前の状態(オン,オフ)を保持する。
次に、本発明の第1の実施形態の概略構成を、図1を参照して説明する。
図1において、半導体集積回路300は、第1の周波数F1を有する第1の電圧信号を入力する第1の入力端子1と、第1の電圧信号の位相が反転された第2の電圧信号を入力する第2の入力端子2と、第1の電圧信号の位相が直交された第3の電圧信号を入力する第3の入力端子3と、第3の電圧信号の位相が反転された第4の電圧信号を入力する第4の入力端子4と、第1の周波数とは異なる第2の周波数F2を有する第5の電圧信号を入力する第5の入力端子5と、第5の電圧信号の位相が反転された第6の電圧信号を入力する第6の入力端子6と、第5の電圧信号の位相が直交された第7の電圧信号を入力する第7の入力端子7と、第7の電圧信号の位相が反転された第8の電圧信号を入力する第8の入力端子8と、を備える。
また、半導体集積回路300は、第1の電圧信号と第5の電圧信号とが加算器K1を介して加算又は減算されてゲートに入力される第1のトランジスタM1と、第2の電圧信号と第6の電圧信号とが加算器K2を介して加算又は減算されてゲートに入力される第2のトランジスタM2と、第3の電圧信号と第7の電圧信号とが加算器K3を介して加算又は減算されてゲートに入力される第3のトランジスタM3と、第4の電圧信号と第8の電圧信号とが加算器K4を介して加算又は減算されてゲートに入力される第4のトランジスタM4と、第1の電圧信号と第6の電圧信号とが加算器K5を介して加算又は減算されてゲートに入力される第5のトランジスタM5と、第2の電圧信号と第5の電圧信号とが加算器K6を介して加算又は減算されてゲートに入力される第6のトランジスタM6と、第3の電圧信号と第8の電圧信号とが加算器K7を介して加算又は減算されてゲートに入力される第7のトランジスタM7と、第4の電圧信号と第7の電圧信号とが加算器K8を介して加算又は減算されてゲートに入力される第8のトランジスタM8と、第1の電圧信号と第6の電圧信号とが加算器K9を介して加算又は減算されてゲートに入力される第9のトランジスタM9と、第2の電圧信号と第5の電圧信号とが加算器K10を介して加算又は減算されてゲートに入力される第10のトランジスタM10と、第3の電圧信号と第8の電圧信号とが加算器K11を介して加算又は減算されてゲートに入力される第11のトランジスタM11と、第4の電圧信号と第7の電圧信号とが加算器K12を介して加算又は減算されてゲートに入力される第12のトランジスタM12と、第1の電圧信号と第5の電圧信号とが加算器K13を介して加算又は減算されてゲートに入力される第13のトランジスタM13と、第2の電圧信号と第6の電圧信号とが加算器K14を介して加算又は減算されてゲートに入力される第14のトランジスタM14と、第3の電圧信号と第7の電圧信号とが加算器K15を介して加算又は減算されてゲートに入力される第15のトランジスタM15と、第4の電圧信号と第8の電圧信号とが加算器K16を介して加算又は減算されてゲートに入力される第16のトランジスタM16と、を備える。
また、半導体集積回路300は、第1乃至第8のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第1の定電流源9若しくは安定電位点と、第9乃至第16のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第2の定電流源10若しくは安定電位点と、を備える。
また、半導体集積回路300は、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が第1乃至第4のトランジスタのドレイン共通接続点に接続される第17,第18のトランジスタM17,M18と、第17のトランジスタM17のドレインと電源ライン間に接続された第1の負荷回路J1と、第18のトランジスタM18のドレインと電源ライン間に接続された第2の負荷回路J2と、差動対をなし、各ドレインが第17,第18のトランジスタM17,M18の各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が第5乃至第8のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートと各ドレインが互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第19,第20のトランジスタM19,M20と、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が第9乃至第12のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートが第18,第17のトランジスタM18,M17の各ドレインに接続される第21,第22のトランジスタM21,M22と、第21のトランジスタM21のドレインと電源ライン間に接続された第3の負荷回路J3と、第22のトランジスタM22のドレインと電源ライン間に接続された第4の負荷回路J4と、差動対をなし、各ドレインが第21,第22のトランジスタM21,M22の各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が第13乃至第16のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ドレインが第17,第18のトランジスタM17,M18の各ゲートに接続され、各ゲートと各ドレインが互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第23,第24のトランジスタM23,M24と、を備える。なお、負荷回路J1〜J4はいずれも、負荷抵抗、インダクタ、又は、トランジスタ負荷を含んでいる。
また、半導体集積回路300は、第22,第24のトランジスタM22,M24のドレインに接続され、第1の周波数と第2の周波数とを加算又は減算した周波数を2分周した第1の出力信号を出力する第1の出力端子11と、第21,第23のトランジスタM21,M23のドレインに接続され、第1の出力信号の位相反転した第2の出力信号を出力する第2の出力端子12と、第17,第19のトランジスタM17,M19のドレインに接続され、第1の出力信号の位相直交した第3の出力信号を出力する第3の出力端子13と、第18,第20のトランジスタのM18,M20ドレインに接続され、第3の出力信号の位相反転した第4の出力信号を出力する第4の出力端子14と、を備える。
第1の実施形態の半導体集積回路は、図3に示した一般的な2分周回路の2分周部へ供給する入力を生成するクロック入力部を、単なる電圧電流変換部ではなく、シングルゲートミキサを用いたミキサ回路部で構成することによって、1つの回路で、イメージ除去ミキサ回路及び分周回路並びに増幅機能を一体化した機能を実現する。この回路は、増幅回路やBPF/BRFを特別に用意する必要のないことと、さらにイメージ除去ミキサ回路部と2分周部でDC電流を共用する特徴を有しており、回路面積および消費電力を削減した構成を実現する。2つの異なる周波数F1とF2の信号を入力すると、(F1+F2)/2あるいは(F1-F2)/2の周波数が出力として得られる回路である。
入力信号には、周波数F1、F2についてそれぞれI+、I−、Q+、Q−の90度ずつ位相がずれた4相の信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-を用いる。4相の信号は図示しない分周回路や移相回路を用いることによって作成することができる。ミキサ部100での乗算の結果、周波数的には加算されて周波数F1+F2の正弦波が得られ、2分周部200へ供給される。2分周部200からの出力信号は周波数が2分周されて周波数(F1+F2)/2の4相の信号OUT_I+,OUT_I-,OUT_Q+,OUT_Q-となる。
図2を参照してさらに具体的に説明する。
半導体集積回路300は、入力端子1,2,3,4,5,6,7,8と、周波数変換機能及びイメージ除去機能並びに増幅機能を有するミキサ回路部を構成するクロック入力部100と、2分周部200と、出力端子11,12,13,14と、を備える。
入力端子1,2,3,4の組と入力端子5,6,7,8の組とは、互いに異なった2つ周波数F1,F2の信号が入力される。
入力端子1,2,3,4における入力端子1,2の組と入力端子3,4の組とは、周波数F1でかつ互いに位相が直交したI,Q信号が入力される。入力端子1,2はそれぞれ、周波数F1のI信号F1_I+と、このI信号F1_I+を位相反転した信号F1_I-が入力される。入力端子3,4はそれぞれ、周波数F1のQ信号F1_Q+とこのQ信号F1_Q+を位相反転した信号F1_Q-が入力される。
入力端子5,6,7,8における入力端子5,6の組と入力端子7,8の組とは、周波数F2でかつ互いに位相が直交したI,Q信号が入力される。入力端子5,6はそれぞれ、周波数F2のI信号F2_I+と、このI信号F2_I+を位相反転した信号F2_I-が入力される。入力端子7,8はそれぞれ、周波数F2のQ信号F2_Q+とこのQ信号F2_Q+を位相反転した信号F2_Q-が入力される。
クロック入力部100は、複数のシングルゲートMOSトランジスタによる複数のシングルゲートミキサを備えた、周波数変換機能及び増幅機能を有するミキサ回路部を構成している。
クロック入力部100は、16個のシングルゲートミキサを備え、16個のシングルゲートミキサを4個毎に並列接続して1組としたものが4組設けられている。図1の左側より第1〜第4のミキサ部100-1〜100-4が順に並んだ回路部として説明する。なお、各シングルゲートミキサは、2つの異なった周波数の信号を同時に入力し加算するための加算器を構成する2つのインピーダンス素子である2つのコンデンサと、加算した信号をゲートに入力して混合(ミキシング)するシングルゲートトランジスタである1つのMOSトランジスタと、を備えている。
2つのインピーダンス素子である2つのコンデンサはそれぞれの出力点が共通に接続され、その共通接続点が1つのMOSトランジスタのゲートに接続されている。
第1のミキサ部100-1は、コンデンサC1,C2とMOSトランジスタM1とを備えた第1のシングルゲートミキサと、コンデンサC3,C4とMOSトランジスタM2とを備えた第2のシングルゲートミキサと、コンデンサC5,C6とMOSトランジスタM3とを備えた第3のシングルゲートミキサと、コンデンサC7,C8とMOSトランジスタM4とを備えた第4のシングルゲートミキサと、を有する。
MOSトランジスタM1〜M4の各ゲートはそれぞれ、2つのコンデンサC1及びC2、2つのコンデンサC3及びC4、2つのコンデンサC5及びC6、2つのコンデンサC7及びC8の各共通接続点に接続され、またMOSトランジスタM1〜M4の各ドレインは共通接続され、そのドレイン共通接続点は図示上段の2分周部200のMOSトランジスタM17,M18のソース共通接続点に接続され、さらにMOSトランジスタM1〜M4の各ソースは共通接続され、そのソース共通接続点は定電流源9を通して基準電位点に接続されている。
コンデンサC1,C2は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)の2つの信号F1_I+,F2_I+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM1は、加算した2つの信号F1_I+,F2_I+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC3,C4は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)を反転した位相の2つの信号F1_I-,F2_I-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM2は、加算した2つの信号F1_I-,F2_I-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC5,C6は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)の2つの信号F1_QI+,F2_Q+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM3は、加算した2つの信号F1_Q+,F2_Q+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC7,C8は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)を反転した位相の2つの信号F1_Q-,F2_Q-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM4は、加算した2つの信号F1_Q-,F2_Q-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
第2のミキサ部100-2は、コンデンサC9,C10とMOSトランジスタM5とを備えた第5のシングルゲートミキサと、コンデンサC11,C12とMOSトランジスタM6とを備えた第6のシングルゲートミキサと、コンデンサC13,C14とMOSトランジスタM7とを備えた第7のシングルゲートミキサと、コンデンサC15,C16とMOSトランジスタM8とを備えた第8のシングルゲートミキサと、を有する。
MOSトランジスタM5〜M8の各ゲートはそれぞれ、2つのコンデンサC9及びC10、2つのコンデンサC11及びC12、2つのコンデンサC13及びC14、2つのコンデンサC15及びC16の各共通接続点に接続され、またMOSトランジスタM5〜M8の各ドレインは共通接続され、そのドレイン共通接続点は上段の2分周部200のMOSトランジスタM19,M20のソース共通接続点に接続され、さらにMOSトランジスタM5〜M8の各ソースは共通接続され、そのソース共通接続点は定電流源9を通して基準電位点に接続されている。
コンデンサC9,C10は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)の位相とその同相成分の反転した位相の2つの信号F1_I+,F2_I-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM5は、加算した2つの信号F1_I+,F2_I-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC11,C12は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)を反転した位相とその同相成分の位相の2つの信号F1_I-,F2_I+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM6は、加算した2つの信号F1_I-,F2_I+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC13,C14は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)の位相とその直交成分を反転した位相の2つの信号F1_QI+,F2_Q-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM7は、加算した2つの信号F1_Q+,F2_Q-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC15,C16は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)を反転した位相とその直交成分の位相の2つの信号F1_Q-,F2_Q+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM8は、加算した2つの信号F1_Q-,F2_Q+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
第3のミキサ部100-3は、コンデンサC17,C18とMOSトランジスタM9とを備えた第9のシングルゲートミキサと、コンデンサC19,C20とMOSトランジスタM10とを備えた第10のシングルゲートミキサと、コンデンサC21,C22とMOSトランジスタM11とを備えた第11のシングルゲートミキサと、コンデンサC23,C24とMOSトランジスタM12とを備えた第12のシングルゲートミキサと、を有する。
MOSトランジスタM9〜M12の各ゲートはそれぞれ、2つのコンデンサC17及びC18、2つのコンデンサC19及びC20、2つのコンデンサC21及びC22、2つのコンデンサC23及びC24の各共通接続点に接続され、またMOSトランジスタM9〜M12の各ドレインは共通接続され、そのドレイン共通接続点は上段の2分周部200のMOSトランジスタM21,M22のソース共通接続点に接続され、さらにMOSトランジスタM9〜M12の各ソースは共通接続され、そのソース共通接続点は定電流源10を通して基準電位点に接続されている。
コンデンサC17,C18は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)の位相とその同相成分の反転した位相の2つの信号F1_I+,F2_I-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM9は、加算した2つの信号F1_I+,F2_I-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC19,C20は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)を反転した位相とその同相成分の位相の2つの信号F1_I-,F2_I+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM10は、加算した2つの信号F1_I-,F2_I+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC21,C22は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)の位相とその直交成分を反転した位相の2つの信号F1_QI+,F2_Q-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM11は、加算した2つの信号F1_Q+,F2_Q-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC23,C24は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)を反転した位相とその直交成分の位相の2つの信号F1_Q-,F2_Q+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM12は、加算した2つの信号F1_Q-,F2_Q+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
第4のミキサ部100-4は、コンデンサC25,C26とMOSトランジスタM13とを備えた第13のシングルゲートミキサと、コンデンサC27,C28とMOSトランジスタM14とを備えた第14のシングルゲートミキサと、コンデンサC29,C30とMOSトランジスタM15とを備えた第15のシングルゲートミキサと、コンデンサC31,C32とMOSトランジスタM16とを備えた第16のシングルゲートミキサと、を有する。
MOSトランジスタM13〜M16の各ゲートはそれぞれ、2つのコンデンサC25及びC26、2つのコンデンサC27及びC28、2つのコンデンサC29及びC30、2つのコンデンサC31及びC32の各共通接続点に接続され、またMOSトランジスタM13〜M16の各ドレインは共通接続され、そのドレイン共通接続点は上段の2分周部200のMOSトランジスタM23,M24のソース共通接続点に接続され、さらにMOSトランジスタM13〜M16の各ソースは共通接続され、そのソース共通接続点は定電流源10を通して基準電位点に接続されている。
コンデンサC25,C26は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)の2つの信号F1_I+,F2_I+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM13は、加算した2つの信号F1_I+,F2_I+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC27,C28は、互いに異なった周波数F1,F2の同相成分(I信号)を反転した位相の2つの信号F1_I-,F2_I-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM14は、加算した2つの信号F1_I-,F2_I-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC29,C30は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)の2つの信号F1_QI+,F2_Q+をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM15は、加算した2つの信号F1_Q+,F2_Q+をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
コンデンサC31,C32は、互いに異なった周波数F1,F2の直交成分(Q信号)を反転した位相の2つの信号F1_Q-,F2_Q-をそれぞれ入力して容量結合(加算)する。MOSトランジスタM16は、加算した2つの信号F1_Q-,F2_Q-をゲートに入力し、混合(ミキシング)しかつ増幅する。
2分周部200は、第1,第2のラッチ部15,16を備え、2分周動作を行う機能を有している。2分周部200の構成は、図3の2分周部70と同様である。
Q信号生成部としての第1のラッチ部15は、差動対をなすMOSトランジスタM17,M18と、出力用の負荷抵抗R1,R2と、ゲートとドレイン間で互いにクロス接続されたMOSトランジスタM19,M20と、を備える。
第1のラッチ部15は、MOSトランジスタM17,M18の各ソースが共通接続され、そのソース共通接続点が前述の図示下段のクロック入力部100のMOSトランジスタM1〜M4のドレイン共通接続点に接続されている。MOSトランジスタM17,M18の各ドレインがそれぞれ負荷抵抗R1,2を介して正の電位VDDの電源ラインに接続され、MOSトランジスタM17,M18の各ゲートはそれぞれ隣りのラッチ部16のMOSトランジスタM21,M22の各ドレインに接続され、かつMOSトランジスタM17,M18の各ドレインがそれぞれ出力端子13,14に接続されている。また、MOSトランジスタM19,M20の各ソースが共通接続され、その共通接続点が前述の図示下段のクロック入力部100のMOSトランジスタM5〜M8のドレイン共通接続点に接続され、MOSトランジスタM19のゲートがMOSトランジスタM20のドレインに接続され、MOSトランジスタM20のゲートがMOSトランジスタM19のドレインに接続され、かつMOSトランジスタM19,M20の各ドレインがそれぞれ出力端子13,14に接続されている。
I信号生成部としての第2のラッチ部16は、差動対をなすMOSトランジスタM21,M22と、出力用の負荷抵抗R3,R4と、ゲートとドレイン間で互いにクロス接続されたMOSトランジスタM23,M24と、を備える。
第2のラッチ部16は、MOSトランジスタM21,M22の各ソースが共通接続され、そのソース共通接続点が前述の図示下段のクロック入力部100のMOSトランジスタM9〜M12のドレイン共通接続点に接続されている。MOSトランジスタM21,M22の各ドレインがそれぞれ負荷抵抗R3,R4を介して正の電位VDDの電源ラインに接続され、MOSトランジスタM21,M22の各ゲートはそれぞれ隣りのラッチ部15のMOSトランジスタM18,M17の各ドレインに接続され、かつMOSトランジスタM21,M22の各ドレインがそれぞれ出力端子12,11に接続されている。また、MOSトランジスタM23,M24の各ソースが共通接続され、そのソース共通接続点が前述の図示下段のクロック入力部100のMOSトランジスタM13〜M16のドレイン共通接続点に接続され、MOSトランジスタM23のゲートがMOSトランジスタM24のドレインに接続され、MOSトランジスタM24のゲートがMOSトランジスタM23のドレインに接続され、かつMOSトランジスタM23,M24の各ドレインがそれぞれ出力端子12,11に接続されている。
次に、本実施形態の動作を図2及び図3を参照して説明する。
図2の半導体集積回路300では、一般的な2分周回路(図3参照)のクロック入力部50における4個のトランジスタをそれぞれ4個に分割し、合計16個のMOSトランジスタそれぞれに対して、2つのコンデンサを介して2つの異なる周波数F1、F2の信号を同時に入力する。これは、2つの信号を容量結合によって加算した信号をMOSトランジスタに入力することに相当し、MOSトランジスタの非線形性(具体的にはゲート・ソース間電圧に対するドレイン電流の2乗特性)により、周波数F1の信号と周波数F2の信号の積の項を含む信号がMOSトランジスタのドレインに発生する。つまり、図2のように構成されたクロック入力部100はミキサ回路部を構成している。以下、クロック入力部100をミキサ回路部100と記すこともある。入力信号には、周波数F1、F2についてそれぞれI+、I−、Q+、Q−の90度ずつ位相がずれた4相の信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-を用いる。4相の信号は分周回路や移相回路(図示略)を用いることによって作成することができる。ミキサ部100での乗算の結果、周波数的には加算されて周波数F1+F2の正弦波が得られ、2分周部200へ供給される。2分周部200からの出力信号は周波数が2分周されて周波数(F1+F2)/2の4相の信号OUT_I+,OUT_I-,OUT_Q+,OUT_Q-となる。
ここで、図2の第1の実施形態の回路を図3の2分周回路と対比するため、図3について簡単に説明する。
図3に示す一般的な2分周回路では、ラッチ部39の差動対部39-1とラッチ部40のクロスカップル部40-2にクロック入力部50を介してクロック(CK+)を入力する場合は、残りのラッチ部39のクロスカップル部39-2とラッチ部40の差動対部40-1にはクロック入力部50を介して反転クロック(CK−)を入力する。CK+とCK−は同じ周波数Fで互いに位相が反転する関係の信号である。
(CK+)−(CK-) = cos2πFt
と仮定すると、クロック入力部50のMOSトランジスタM31,M32の出力としてのドレイン電流i+,i-の差分は、
(i+)−(i-) ∝ Acos2πFt
となる。ここで、tは時間を示し、Aはクロック入力部50の利得を示す。このとき、2分周部70で2分周して得られる出力は周波数がF/2の4相信号OUT_I+,OUT_I-,OUT_Q+,OUT_Q-となる。
これに対して、図2に示す本発明の第1の実施形態では、ラッチ部15の差動対部15-1とラッチ部16のクロスカップル部16-2には、周波数F1の正相I信号F1_I+と周波数F2の正相I信号F2_I+、周波数F1の負相I信号F1_I-と周波数F2の負相I信号F2_I-、周波数F1の正相Q信号F1_Q+と周波数F2の正相Q信号F2_Q+、周波数F1の負相Q信号F1_Q-と周波数F2の負相Q信号F2_Q-をそれぞれ2つのインピーダンス素子である2つのコンデンサを介して入力する。ラッチ部15のクロスカップル部15-2とラッチ部16の差動対部16-1には、周波数F1の正相I信号F1_I+と周波数F2の負相I信号F2_I-、周波数F1の負相I信号F1_I-と周波数F2の正相I信号F2_I+、周波数F1の正相Q信号F1_Q+と周波数F2の負相Q信号F2_Q-、周波数F1の負相Q信号F1_Q-と周波数F2の正相Q信号F2_Q+をそれぞれ2つのインピーダンス素子である2つのコンデンサを介して入力する。
F1_I = (F1_I+)−(F1_I-) = cos2πF1t、
F1_Q = (F1_Q+)−(F1_Q-) = -sin2πF1t
F2_I = (F2_I+)−(F2_I-) = cos2πF2t、
F2_Q = (F2_Q+)−(F2_Q-) = -sin2πF2t
と仮定すると、
(i+)−(i-) ∝ (F1_I+×F2_I-)−(F1_Q+×F2_Q-)
= cos2πF1t×cos2πF2t−sin2πF1t×sin2πF2t
= cos2π(F1+F2)t
となる。上式は、ミキサ回路部100の利得Aを考慮すると、
(i+)−(i-) ∝ Acos2π(F1+F2)t
となる。クロック入力部を構成するミキサ回路部100の利得Aによって、図示上段の2分周部200を動作させるに必要な信号レベルを確保することができる。
図2のミキサ回路部100のような、容量とトランジスタを組み合わせた回路で乗算をする原理については特許文献(特願2008−166992号、未公開)に説明してある。ミキサ回路部100での乗算の結果、周波数的には加算されて周波数F1+F2の正弦波が得られ、2分周部200へ供給される。従って、周波数F1+F2の信号を一般的な2分周回路(図2参照)に入力したようにみなすことができる。その結果、2分周部200から出力される信号は周波数が2分周されて周波数(F1+F2)/2の4相の信号となる。SSBミキサと同様に、入力信号の位相関係を選べば、出力の周波数を |F1-F2| /2とすることも可能である。
なお、ミキサでは、一般的には、入力として2つの周波数F1,F2の信号を入力すると、掛け算(ミキシング)の動作がされるが、周波数的には足し算されて周波数F1+F2の信号が出力されるほかに、引き算がなされて周波数F1-F2の信号も出力される。また、ミキサで、同相成分(I信号),直交成分(Q信号)を使って、つまり90度位相のずれた2つの信号を使って掛け算の動作をさせると、足し算した方の信号を強く出すか引き算をした方の信号を強く出すかを選ぶことができる。周波数及び位相の異なった入力のI,Q信号を図2の場合のように組み合わせると、足し算した方の信号が強く出力され、引き算をした方の信号が弱く出力される。ここでは、引き算をした方が除去すべきイメージ信号とされている。つまり、図2のクロック入力部にはミキサ回路部100としてイメージ除去ミキサが構成されていて、イメージ信号の方が小さくされて(即ち除去されて)所望の足し算の方の信号に対してはシングルゲートミキサのトランジスタによる高い利得で増幅され、その増幅された信号はミキサ回路部100に直結した図示上段の2分周部200で直ぐに分周されることになる。これにより、従来回路(図10)のように別に増幅回路やBPF/BRFを設けた構成としなくとも、増幅機能及びイメージ除去ミキサ機能が実現される。
また、2分周回路にミキサ段を組み込んだ構成となっているので、直流電流は、例えば、VDDの電源ライン,抵抗R1,MOSトランジスタM17,M17及びMPEG18のソース共通接続点及びM1〜M4のドレイン共通接続点,MOSトランジスタM1〜M4,M1〜M4のソース共通接続点,定電流源9,グランドのように順に流れて、分周部200で使った電流をミキサ段100で共通に使うことができ、一般的な2分周回路(図3)と同様の電流でミキサ機能も実現できる。つまり、図10のように分周器とミキサとを別々に配置して別々に直流電流を使うことがなく、少ない電流で済み、省電力となる。従って、従来回路(図10)のように別に増幅回路やBPF/BRFを設けた構成としなくても、イメージ信号を除去して所望の信号を増幅して出力でき、しかも電流量の削減と実装面積の削減になる。
第1の実施形態によれば、分周部への入力を、シングルゲートミキサを用いたミキサ部で生成する構成としたことによって、1つの回路で、イメージ除去ミキサ部(増幅部を含む)と分周部を直結した機能を実現できる。具体的には、2つの異なる周波数F1とF2の信号を入力すると、(F1+F2)/2あるいは(F1-F2)/2の周波数が出力される回路を、増幅回路やBPF/BRFを必要とせず、実現でき、回路面積および消費電力の低減が可能となる。
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示す回路図であり、図5は図4をさらに具体化した回路図を示している。図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
図4に示す半導体集積回路300Aは、図1の半導体集積回路300に追加して、第1の周波数及び第2の周波数とは異なる第3の周波数を有する第9の電圧信号を入力する第9の入力端子17と、第9の電圧信号の位相が反転された第10の電圧信号を入力する第10の入力端子18と、をさらに備える。
また、半導体集積回路300Aは、図1の半導体集積回路300に追加して、ソースが第1乃至第4のトランジスタM1〜M4のソース共通接続点に接続され、ドレインが第1乃至第4のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、ゲートに第9の電圧信号がインピーダンス素子P1を介して入力される第25のトランジスタM25と、ソースが第5乃至第8のトランジスタM5〜M8のソース共通接続点に接続され、ドレインが第5乃至第8のトランジスタM5〜M8のドレイン共通接続点に接続され、ゲートに第10の電圧信号がインピーダンス素子P2を介して入力される第26のトランジスタM26と、ソースが第9乃至第12のトランジスタM9〜M12のソース共通接続点に接続され、ドレインが第9乃至第12のトランジスタM9〜M12のドレイン共通接続点に接続され、ゲートに第10の電圧信号がインピーダンス素子P3を介して入力される第27のトランジスタM27と、ソースが第13乃至第16のトランジスタM13〜M16のソース共通接続点に接続され、ドレインが第13乃至第16のトランジスタM13〜M16のドレイン共通接続点に接続され、ゲートに第9の電圧信号がインピーダンス素子P4を介して入力される第28のトランジスタM28と、をさらに備える。
図1の第1の実施形態では、第1〜第4のミキサ部100-1〜100-4を備えたミキサ回路部としてのクロック入力部100は、2種類の周波数F1,F2をそれぞれ有する4相8種類のI,Q電圧信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-を入力信号とし、第1〜第4のミキサ部100-1〜100-4はそれぞれ4個のシングルゲートミキサを備えたものであった。
図4に示す第2の実施形態では、図1の入力端子1〜8に対して、新たに入力端子17,18を追加し、この入力端子17,18には同一周波数Fで互いに位相が反転関係(略180度位相が異なった関係)にある2相の電圧信号CK+,CKを入力できるようにする。更に、ミキサ回路部としてのクロック入力部100Aを形成する第1〜第4のミキサ部100A-1〜100A-4は、図1のクロック入力部100-1〜100-4のそれぞれに対してMOSトランジスタM25,M26,M27,M28を1個ずつ並列に追加した構成とされている。追加した入力端子17から入力した電圧信号CK+は、インピーダンス素子P1を介してMOSトランジスタM25のゲートに入力され、追加した入力端子18から入力した電圧信号CK-は、インピーダンス素子P4を介してMOSトランジスタM28のゲートに入力されている。
さらに具体的には、図5に示すように、追加した入力端子17からの電圧信号CK+がコンデンサC33を介してMOSトランジスタM25のゲートに入力され、追加した入力端子18からの電圧信号CK-がコンデンサC34を介してMOSトランジスタM26に入力され、追加した入力端子18からの電圧信号CK-がコンデンサC35を介してMOSトランジスタM27に入力され、追加した入力端子17からの電圧信号CK+がコンデンサC36を介してMOSトランジスタM28のゲートに入力される。
第1の実施形態では、図3に示す一般的な2分周回路のクロック入力部分の4個のトランジスタをそれぞれ4個に分割するような構成としたが、本第2の実施形態では、図5に示すように4個ではなく5個に分割し、そのうち4個は第1の実施形態と同様にシングルゲートミキサとして使用して、残り1つを通常の2分周回路入力用として使用する構成となっている。図5では、4つのインピーダンス素子P1〜P4としてコンデンサC33〜C36が用いられている。
これにより、第2の実施形態の回路では、周波数F1,F2の8つのI,Q信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-が入力する8つの入力端子1〜8を使用するか、或いは、周波数Fの2つの信号CK+,CK-が入力する2つの入力端子17,18使用するか、のどちらかを、必要に応じて選んで使用することができる。その結果、8つの入力端子1〜8を使用した場合には、(F1+F2)/2という周波数変換が行われ、2つの入力端子17,18を使用した場合には、F/2という周波数変換が行われる。従って、1つの回路で2種類の周波数への変換を実現することができる。
入力信号として、周波数F1、F2についてそれぞれI+、I−、Q+、Q−の90度ずつ位相がずれた4相の信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-を用いる場合は、4相の信号は図示しない分周回路や移相回路を用いることによって作成することができる。ミキサ部100での乗算の結果、周波数的には加算されて周波数F1+F2の正弦波が得られ、2分周部200へ供給される。2分周部200からの出力信号は周波数が2分周されて周波数(F1+F2)/2の4相の信号OUT_I+,OUT_I-,OUT_Q+,OUT_Q-となる。入力信号として、周波数Fの2相の信号CK+,CK-を用いる場合は、2分周部200からの出力信号は周波数F/2の4相の信号OUT_I+,OUT_I-,OUT_Q+,OUT_Q-となる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態とは異なり、2つの異なった周波数F1,F2の信号、或いは、これらとは異なった周波数Fの信号を入力信号とすることによって、周波数(F1+F2)/2の信号、或いは、周波数F/2の信号の取得も可能となる。従って、少なくとも3つの異なった周波数の信号を適宜に用いて分周を行うことによって、取得できる周波数信号の数を増やすことが可能となる。
[第3の実施形態]
図6は本発明の第3の実施形態の半導体集積回路の概略構成を示す回路図であり、図7は図6をさらに具体化した回路図を示している。図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
図6において、半導体集積回路300Bは、第1の周波数を有する第1の電圧信号を入力する第1の入力端子21と、第1の電圧信号の位相が反転された第2の電圧信号を入力する第2の入力端子22と、第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第3の電圧信号を入力する第3の入力端子23と、第3の電圧信号の位相が反転された第4の電圧信号を入力する第4の入力端子24と、を備える。
また、半導体集積回路300Bは、第1の電圧信号と第3の電圧信号とが加算器K1を介して加算又は減算されてゲートに入力される第1のトランジスタM1と、第1の電圧信号と第4の電圧信号とが加算器K5を介して加算又は減算されてゲートに入力される第2のトランジスタM5と、第2の電圧信号と第3の電圧信号とが加算器K9を介して加算又は減算されてゲートに入力される第3のトランジスタM9と、第2の電圧信号と第4の電圧信号とが加算器K13を介して加算又は減算されてゲートに入力される第4のトランジスタM13と、を備える。
また、半導体集積回路300Bは、第1のトランジスタM1及び第2のトランジスタM5の各ソースを共通接続した点が接続される第1の定電流源9若しくは安定電位点と、第3のトランジスタM9及び第4のトランジスタM13の各ソースを共通接続した点が接続される第2の定電流源10若しくは安定電位点と、を備える。
また、半導体集積回路300Bは、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が第1のトランジスタM1のドレインに接続される第5,第6のトランジスタM17,M18と、第5のトランジスタM17のドレインと電源ライン間に接続された第1の周波数選択性回路25と、第6のトランジスタM18のドレインと電源ライン間に接続された第2の周波数選択性回路26と、差動対をなし、各ドレインが第5,第6のトランジスタM17,M18の各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が第2のトランジスタM5のドレインに接続され、各ゲートと各ドレインが互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第7,第8のトランジスタM19,M20と、差動対をなし、各ソースを共通接続した点が第3のトランジスタM9のドレインに接続され、各ゲートが第6,第5のトランジスタM17,M18の各ドレインに接続される第9,第10のトランジスタM21,M22と、第9のトランジスタM21のドレインと電源ライン間に接続された第3の周波数選択性回路と27と、第10のトランジスタM22のドレインと電源ライン間に接続された第4の周波数選択性回路28と、差動対をなし、各ドレインが第9,第10のトランジスタM21,M22の各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が第4のトランジスタM13のドレインに接続され、各ドレインが第5,第6のトランジスタM17,M18の各ゲートに接続され、各ゲートと各ドレインが互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第11,第12のトランジスタM23,M24と、を備える。
さらに、半導体集積回路300Bは、第12のトランジスタM24のドレインに接続され、前記第1の周波数、前記第2の周波数、前記第1,第2の周波数を加算した周波数、又は、前記第1,第2の周波数を引き算した周波数、がそれぞれ2分周された同相成分の第1の出力信号を出力する第1の出力端子11と、第11のトランジスタM23のドレインに接続され、第1の出力信号の位相が反転された第2の出力信号を出力する第2の出力端子12と、第7のトランジスタM19のドレインに接続され、第1の出力信号の位相が直交された第3の出力信号を出力する第3の出力端子13と、第8のトランジスタM20のドレインに接続され、第3の出力信号の位相反転した第4の出力信号を出力する第4の出力端子14と、を備える。
図1の第1の実施形態では、第1〜第4のミキサ部を備えたクロック入力部100は、2種類の周波数F1,F2をそれぞれ有する4相8種類のI,Q電圧信号F1_I+,F1_I-,F1_Q+,F1_Q-,F2_I+,F2_I-,F2_Q+,F2_Q-を入力とし、第1〜第4のミキサ部の各ミキサ部は、4個のシングルゲートミキサを備えたものであった。
図6に示す第3の実施形態では、図1における第1〜第4のミキサ部の各ミキサ部から3個ずつのシングルゲートミキサを削除し、1個ずつのみのシングルゲートミキサを備えた第1〜第4のミキサ部100B-1〜100B-4を形成する。そして、2つの異なる周波数F1,F2を有し互いに位相が反転関係(略180度位相が異なった関係)にある2相の電圧信号F1+,F1-及び2相の電圧信号F2+,F2-をそれぞれ入力する4つの入力端子21〜24を備える。
さらに、図6に示す第3の実施形態では、図1に示した負荷抵抗R1〜R4に代えて、LC共振器やインダクタなどの周波数選択性を持った周波数選択性回路25〜28で構成する。
言い換えれば、図3に示した一般的な2分周回路のクロック入力部分に、2つのインピーダンス素子を介して2つの異なる周波数F1とF2の信号を入力する。このとき出力径路にはF1/2、F2/2、(F1+F2)/2、(F1-F2)/2の4つの周波数の信号が発生するが、負荷回路をLC共振器などの周波数選択性を持った周波数選択性回路で構成することで、これら4つの周波数のうちの所望成分のみを取り出すことができる。第3の実施形態を第1の実施形態と比較すると、負荷に周波数選択性を持たせるためのコストと引き換えに、入力のトランジスタやコンデンサの数を減らし、入力容量を小さくすることが可能である。つまり、入力を2相だけにして、負荷に周波数選択性を持たせてある。
さらに具体的には、図7に示す第3の実施形態の回路では、入力端子21,22,23,24にはそれぞれ入力信号F1+,F1-,F2+,F2-が供給される。つまり、入力端子21〜24には、2つの異なる周波数F1,F2のかつ各周波数F1,F2について互いに逆位相となる(互いに略180度位相が異なる)4つの信号F1+,F1-,F2+,F2-が供給される。
第1のミキサ部100B-1は、入力端子21,23から2つの電圧信号F1+,F2+を入力し加算出力する2つのコンデンサC1,C2と、加算した信号(F1+)+(F2+)がゲート入力されるMOSトランジスタM1とを備える。
第2のミキサ部100B-2は、入力端子21,24から2つの電圧信号F1+,F2-を入力し加算出力する2つのコンデンサC9,C10と、加算した信号(F1+)+(F2-)がゲート入力されるMOSトランジスタM5とを備える。
第3ミキサ部100B-3は、入力端子22,23から2つの電圧信号F1-,F2+を入力し加算出力する2つのコンデンサC17,C18と、加算した信号(F1-)+(F2+)がゲート入力されるMOSトランジスタM9とを備える。
第4のミキサ部100B-4は、入力端子22,24から2つの電圧信号F1-,F2-を入力し加算出力する2つのコンデンサC26,C27と、加算した信号(F1-)+(F2-)がゲート入力されるMOSトランジスタM13とを備える。
なお、入力信号として、入力端子21,23から2つの電圧信号F1-,F2-を入力し、入力端子21,24から2つの電圧信号F1-,F2+を入力し、入力端子22,23から2つの電圧信号F1+,F2-を入力し、入力端子22,24から2つの電圧信号F1+,F2+を入力するようにしてもよい。
このように加算器K1への入力として入力端子21,22にはそれぞれF1+,F2+、又は、F1-,F2-を入力し、加算器K5への入力として入力端子21,24にはそれぞれF1+,F2-、又は、F1-,F2+を入力し、加算器K9への入力として入力端子22,23にはそれぞれF1-,F2+、又は、F1+,F2-を入力し、加算器K13への入力として入力端子22,24にはそれぞれF1-,F2-、又は、F1+,F2+を入力する。加算器K1,K5,K9,K13への各2通りの入力はそれぞれ独立に選択可能なので、全部で2=16通りの入力の組合せが可能になる。
2分周部200Aの出力端子11〜14には、F1/2、F2/2、(F1+F2)/2、(F1-F2)/2の4種類の周波数のいずれかの信号を発生させることができるが、図1に示した負荷抵抗R1〜R4をLC共振器やインダクタなどの周波数選択性を持った周波数選択性回路25〜28で構成することによって、これら4種類の周波数のうちのいずれかの所望成分のみを取り出すことができる。
周波数F1,F2の4つの信号F1_+,F1_-,F2_+,F2_-が入力する4つの入力端子21,22,23,24全てを使用するか、周波数F1の2つの信号F1_+,F1_-が入力する2つの入力端子21,22だけを使用するか、或いは、周波数F2の2つの信号F2_+,F2_-が入力する2つの入力端子23,24だけを使用するか、のいずれかを、必要に応じて選んで使用することができる。
第3の実施形態の構成では、第1の実施形態とは異なった信号の入れ方をしているので、4つの入力端子21,22,23,24全てを使用した場合、出力信号としては(F1+F2)/2の信号と(F1-F2)/2の信号が同じ位の強さで生じるが、負荷として周波数選択性のあるインダクタやLC共振回路を用いることによって、(F1+F2)/2の周波数信号だけを取り出したり又は(F1-F2)/2の周波数信号だけを取り出すことができる。また、F2の周波数信号を入力せずF1の周波数信号のみを入力すればF1/2の周波数信号を取り出すことができ、F1の周波数信号を入力せずF2の周波数信号のみを入力すればF2/2の周波数信号を取り出すことができる。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、負荷に周波数選択性を持たせるためのコスト上昇と引き換えに、入力のトランジスタや容量の数を削減し、入力容量を小さくすることが可能である。従って、2つの異なった周波数の信号を適宜に用いて分周を行うことによって、取得できる周波数信号の数を増やすことが可能となる。
次に、図8及び図9を参照して、以上述べた第1乃至第3の実施形態で用いられている加算器K1〜K16の構成について説明する。本実施形態における加算器は、図8に示すように2つの入力信号in1,in2はそれぞれほぼ同じ電気的特性を持ったインピーダンス素子Z1,Z2を通して共通の出力点(結合点)から出力信号outとして取り出す構成となっている。インピーダンス素子Z1,Z2としては、例えば図9に示すように同じ容量を持った2つのコンデンサを用いることができる。
尚、以上述べた第1〜第3の実施形態においては、MOSトランジスタとしてNチャネル型MOSトランジスタを用いた回路構成を説明したが、本発明はこれに限定されずPチャネル型MOSトランジスタを用いた回路構成に適用できることは勿論である。
1〜8,17,18,21〜24…入力端子
9,10…定電流源
11〜14…出力端子
15,15A…第1のラッチ部
16,16A…第2のラッチ部
25〜28…周波数選択性回路
100,100A,100B…クロック入力部(ミキサ回路部)
200,200A…2分周部
300,300A,300B…半導体集積回路
100-1,100A-1,100B-1…第1のミキサ部
100-2,100A-2,100B-2…第2のミキサ部
100-3,100A-3,100B-3…第3のミキサ部
100-4,100A-4,100B-4…第4のミキサ部
J1〜J4…負荷回路
R1〜R4…負荷抵抗
M1〜M28…MOSトランジスタ
K1〜K16…加算器
P1〜P4…インピーダンス素子

Claims (5)

  1. 第1の周波数を有する第1の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相反転した第2の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相直交した第3の電圧信号と、前記第3の電圧信号の位相反転した第4の電圧信号とが入力され、及び、第2の周波数を有する第5の電圧信号と、前記第5の電圧信号の位相反転した第6の電圧信号と、前記第5の電圧信号の位相直交した第7の電圧信号と、前記第7の電圧信号の位相反転した第8の電圧信号とが入力されて、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算または減算して複数の電流信号として、所定の出力径路から出力する、ミキサ回路部と、
    前記複数の電流信号を用いて2分周を実行する2分周部と、を有し、
    前記所定の出力径路上にバイアス電流が流れることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 第1の周波数を有する第1の電圧信号を入力する第1の入力端子と、
    前記第1の電圧信号の位相が反転された第2の電圧信号を入力する第2の入力端子と、
    前記第1の電圧信号の位相が直交された第3の電圧信号を入力する第3の入力端子と、
    前記第3の電圧信号の位相が反転された第4の電圧信号を入力する第4の入力端子と、
    前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を有する第5の電圧信号を入力する第5の入力端子と、
    前記第5の電圧信号の位相が反転された第6の電圧信号を入力する第6の入力端子と、
    前記第5の電圧信号の位相が直交された第7の電圧信号を入力する第7の入力端子と、
    前記第7の電圧信号の位相が反転された第8の電圧信号を入力する第8の入力端子と、
    前記第1の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第1のトランジスタと、
    前記第2の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第2のトランジスタと、
    前記第3の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第3のトランジスタと、
    前記第4の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第4のトランジスタと、
    前記第1の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第5のトランジスタと、
    前記第2の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第6のトランジスタと、
    前記第3の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第7のトランジスタと、
    前記第4の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第8のトランジスタと、
    前記第1の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第9のトランジスタと、
    前記第2の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第10のトランジスタと、
    前記第3の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第11のトランジスタと、
    前記第4の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第12のトランジスタと、
    前記第1の電圧信号と前記第5の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第13のトランジスタと、
    前記第2の電圧信号と前記第6の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第14のトランジスタと、
    前記第3の電圧信号と前記第7の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第15のトランジスタと、
    前記第4の電圧信号と前記第8の電圧信号とが加算器を介して加算又は減算されてゲートに入力される第16のトランジスタと、
    前記第1乃至第8のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第1の定電流源若しくは安定電位点と、
    前記第9乃至第16のトランジスタのソースを共通接続した点が接続される第2の定電流源若しくは安定電位点と、
    差動対をなし、各ソースを共通接続した点が前記第1乃至第4のトランジスタのドレイン共通接続点に接続される第17,第18のトランジスタと、
    前記第17のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第1の負荷回路と、
    前記第18のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第2の負荷回路と、
    差動対をなし、各ドレインが前記第17,第18のトランジスタの各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が前記第5乃至第8のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートと各ドレインがトランジスタ間で互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第19,第20のトランジスタと、
    差動対をなし、各ソースを共通接続した点が前記第9乃至第12のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ゲートが前記第18,第17のトランジスタの各ドレインに接続される第21,第22のトランジスタと、
    前記第21のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第3の負荷回路と、
    前記第22のトランジスタのドレインと電源ライン間に接続された第4の負荷回路と、
    差動対をなし、各ドレインが前記第21,第22のトランジスタの各ドレインに接続され、各ソースを共通接続した点が前記第13乃至第16のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、各ドレインが前記第17,第18のトランジスタの各ゲートに接続され、各ゲートと各ドレインがトランジスタ間で互いにクロス接続されたラッチ機能を有する第23,第24のトランジスタと、
    前記第24のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算又は減算した周波数を2分周した第1の出力信号を出力する第1の出力端子とと、
    前記第23のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の出力信号の位相反転した第2の出力信号を出力する第2の出力端子と、
    前記第19のトランジスタのドレインに接続され、前記第1の出力信号の位相直交した第3の出力信号を出力する第3の出力端子と、
    前記第20のトランジスタのドレインに接続され、前記第3の出力信号の位相反転した第4の出力信号を出力する第4の出力端子と、
    を具備したことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 前記第1の周波数及び前記第2の周波数とは異なる第3の周波数を有する第9の電圧信号を入力する第9の入力端子と、
    前記第9の電圧信号の位相が反転された第10の電圧信号を入力する第10の入力端子と、
    ソースが前記第1乃至第4のトランジスタのソース共通接続点に接続され、ドレインが前記第1乃至第4のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、ゲートに前記第9の電圧信号がインピーダンス素子を介して入力される第25のトランジスタと、
    ソースが前記第5乃至第8のトランジスタのソース共通接続点に接続され、ドレインが前記第5乃至第8のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、ゲートに前記第10の電圧信号がインピーダンス素子を介して入力される第26のトランジスタと、
    ソースが前記第9乃至第12のトランジスタのソース共通接続点に接続され、ドレインが前記第9乃至第12のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、ゲートに前記第10の電圧信号がインピーダンス素子を介して入力される第27のトランジスタと、
    ソースが前記第13乃至第16のトランジスタのソース共通接続点に接続され、ドレインが前記第13乃至第16のトランジスタのドレイン共通接続点に接続され、ゲートに前記第9の電圧信号がインピーダンス素子を介して入力される第28のトランジスタと、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 第1の周波数を有する第1の電圧信号と、前記第1の電圧信号の位相反転した第2の電圧信号とが入力され、及び、第2の周波数を有する第3の電圧信号と、前記第3の電圧信号の位相反転した第4の電圧信号とが入力されて、前記第1の周波数と前記第2の周波数とを加算又は減算して複数の電流信号として、所定の出力径路から出力する、ミキサ回路部と、
    前記複数の電流信号を用いて2分周を実行する2分周部と、
    前記所定の出力径路に設けられて、所定の周波数の信号のみを選択的に出力する周波数選択性回路部と、を有し、
    前記所定の出力径路上にバイアス電流が流れることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 前記加算器は、2つの電圧信号が入力される2つの信号ラインにそれぞれインピーダンス素子を配設し、その2つのインピーダンス素子の出力点が共通に接続されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つに記載の半導体集積回路。
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