JP2010258577A - 補間型a/d変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】増幅動作の際の消費電力を低減し、かつ、増幅器のゲインを調整することができる補間型A/D変換器を得ること。
【解決手段】本発明にかかる補間型A/D変換器は、基準電圧発生回路101、アナログ信号入力回路102、複数のプリアンプAMPを有するプリアンプ群103及び複数の抵抗器104aを有する補間回路104を少なくとも備える。プリアンプ群103には、基準電圧発生回路101から基準電圧Vrが、アナログ信号入力回路からアナログ信号AINが入力される。補間回路104は、プリアンプ群103の出力信号を補間した補間信号を出力する。プリアンプAMPは、アナログ信号AINと基準電圧Vrとの差電圧ΔVが規定値よりも小さい場合には差電圧ΔVを増幅し、大きい場合には電流を遮断する。複数の抵抗器104aは、隣接するプリアンプAMP間に直列に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は補間型A/D変換器に関する。
一般に、アナログ信号をデジタル信号に変換するには、複数のコンパレータを有するA/D(Analog/Digital)変換器を用いる。こうしたA/D変換器では、信号変換の分解能を向上させようとすると、コンパレータを駆動するための増幅器をコンパレータ前段に多数設けなくてはならない。その結果、回路オーバーヘッドが大きくなり、収量の低下やA/D変換器を組み込む半導体チップのコストを低減できないなどの問題が生じる。
この問題の対策として、特許文献1に開示されている補間型A/D変換器のように、補間回路を設けて、隣接する増幅器間の出力信号を補間することにより、増幅器の設置数を低減することが一般に行われている。
図16は、一般的な補間型A/D変換器の構成を示すブロック図である。図16に示すように、この補間型A/D変換器は、基準電圧発生回路401、アナログ信号入力回路402、プリアンプ群403、補間回路404、コンパレータ群405により構成される。
基準電圧発生回路401は、最大基準電圧VRTと最小基準電圧VRBとの間に、2n(nは自然数)個の抵抗器401bを有する抵抗ラダー401aが接続されている。この基準電圧発生回路401は、(2n+1)通りの基準電圧Vrを生成して、プリアンプ群403に入力する。図16ではそれぞれの基準電圧Vrを識別するため、Vr−n〜Vrの符号を付している。
アナログ信号入力回路402は、プリアンプ群403にアナログ信号AINを入力する。
プリアンプ群403は、(2n+1)個のプリアンプAMP4により構成される。図16では、それぞれのプリアンプAMP4を識別するため、AMP4-n〜AMP4の符号を付している。プリアンプAMP4はアナログ信号AINと基準電圧Vrを増幅した信号を、補間回路404及びコンパレータ群405に出力する。
補間回路404は、8n個の抵抗器404aを有し、それぞれ隣接するプリアンプAMP4の出力信号を補間して、補間信号をコンパレータ群405に出力する。
コンパレータ群405は、(4n+1)個のコンパレータ405aを有し、プリアンプAMP4から出力される信号及び補間回路404から出力される補間信号を比較して、エンコーダなど(不図示)などに信号を出力する。
なお、本構成では、AMPにおいてアナログ信号AINの電圧及び基準電圧Vrが等しいものとする。
次に、プリアンプAMP4の構成について説明する。図17は、プリアンプAMP4の構成を示すブロック図である。図17に示すように、グランド電圧GNDと電源電圧VDDとの間に、グランド電圧GND側から順に、テール電流源43、Nch(N−channel)トランジスタ41a及び41bからなる差動対41、負荷抵抗42a及び42bが接続されている。
Nchトランジスタ41aのゲート電圧VINP4は、アナログ信号AINの電圧である。また、Nchトランジスタ41bのゲート電圧VINN4は、基準電圧Vrである。
また、Nchトランジスタ41aと負荷抵抗42aとの間の電圧は出力電圧VOUTN4、Nchトランジスタ41bと負荷抵抗42bとの間の電圧は出力電圧VOUTP4となる。
このプリアンプAMP4の動作について説明する。プリアンプAMP4は、ゲート電圧VINP4及びVINN4に応じて差動対41が動作する。プリアンプAMP4に流れる電流はIであり、この電流Iは、Nchトランジスタ41a及び負荷抵抗42aを経由して流れる電流Iaと、Nchトランジスタ41b及び負荷抵抗42bを経由して流れる電流Ibに分かれて流れる。すなわち、電源電圧VDDとグランド電圧GNDとの間には、電流I=Ia+Ibが流れる。IaとIbの値は、差電圧ΔV4(ΔV4=VINP4−VINN4、以下同じ)に応じて決まる。
また、テール電流源43は、電流Iを常に一定の大きさに保つ。よって、いずれのプリアンプAMP4〜AMP4−nにも、同じ大きさの電流が流れる。
特開2009−21667号公報
図18は、n=14とした場合の、上述の補間型A/D変換器での、プリアンプAMP4の差電圧ΔV4と、プリアンプAMP4に流れる電流の関係を示したグラフである。図18に示すように、いずれのプリアンプAMP4でも、流れる電流は一定である。一方、差電圧ΔV4は段階的に変換する。ここで、一般に、プリアンプはその入力電圧がある範囲を超えると、動作が飽和する。プリアンプAMP4が飽和せずに動作する範囲は、図18に示す、VLL≦ΔV4≦VULの間である。
すなわち、ΔV4<VLL及びΔV4>VULの範囲にあるプリアンプAMP4は、実質的にこの補間型A/D変換器の特性には無関係である。にもかかわらず、これらのプリアンプAMP4にも電流は流れ続けるので、図16に示す補間型A/D変換器は消費電力が大きいという問題がある。
また、補間回路404は、単に、プリアンプAMP4から出力された信号を補間する機能を有するのみであり、AMP4から抵抗器404aを介さないで直接出力される信号の特性、すなわちAMP4〜AMP4−n出力に大きく寄与することはない。そのため、抵抗器404aの抵抗値が変化した場合でも、補間型A/D変換器の特性に大きく寄与することはない。
本発明の一態様である補間型A/D変換器は、外部からアナログ信号が入力されるアナログ信号入力回路と、最大基準電圧と最小基準電圧との間に接続された抵抗ラダーを有し、それぞれ異なる基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、前記アナログ信号及び前記基準電圧または前記アナログ信号及び前記基準電圧に応じて生成された第1の入力信号及び第2の入力信号が入力される増幅器群と、前記増幅器群からの出力信号を補間して補間信号を出力する補間回路とを少なくとも備え、前記増幅器群は、前記アナログ信号と前記基準電圧との、または前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との差電圧が規定値よりも小さい場合には前記差電圧を増幅し、前記差電圧が規定値よりも大きい場合には電流が遮断される複数の増幅器を備え、前記補間回路は、隣接する前記増幅器間に直列に接続された複数の抵抗器を備えるものである。
本発明にかかる補間型A/D変換器は、増幅器の入力信号の差電圧が規定値よりも小さければ、入力信号に応じて信号増幅を行う。一方、入力信号の差電圧が規定値よりも大きければ、増幅器に流れる電流が遮断される。従って、増幅動作の際の消費電力を低減することができる。かつ、当該増幅器と補間回路とを組み合わせることにより増幅器のゲインを調整することが可能となる。
本発明によれば、増幅動作の際の消費電力を低減し、かつ、増幅器のゲインを調整することができる補間型A/D変換器を得ることができる。
実施の形態1にかかる補間型A/D変換器のブロック図である。 実施の形態1にかかるプリアンプのブロック図である。 実施の形態1にかかるプリアンプの増幅動作を表すグラフ(a)〜(d)である。 実施の形態1にかかるプリアンプの動作を表すブロック図である。 実施の形態1にかかるプリアンプがインバータ回路として動作する場合のブロック図である。 実施の形態1における、入力信号とプリアンプに流れる電流の関係を示すグラフである。 実施の形態1にかかるプリアンプがインバータ回路として動作する場合の入出力特性を現すグラフである。 実施の形態1にかかるインバータINV1から出力される電流を表すグラフである。 実施の形態1にかかる補間型A/D変換器の節点の電圧を表すグラフである。 実施の形態2にかかる補間型A/D変換器のブロック図である。 実施の形態2にかかるプリアンプのブロック図である。 実施の形態2にかかるフォールディングアンプのブロック図である。 実施の形態2にかかる補間型A/D変換器の動作を表すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる補間型A/D変換器のブロック図である。 実施の形態3にかかる補間型A/D変換器の動作を表すタイミングチャートである。 一般的な補間型A/D変換器のブロック図である。 一般的なプリアンプのブロック図である。 一般的な補間型A/D変換器における、入力信号とプリアンプに流れる電流の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
図1は、実施の形態1にかかる補間型A/D変換器の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この補間型A/D変換器は、基準電圧発生回路101、アナログ信号入力回路102、プリアンプ群103、補間回路104、コンパレータ群105により構成される。
基準電圧発生回路101は、最大基準電圧VRTと最小基準電圧VRBとの間に、2n(nは自然数)個の抵抗器101bを有する抵抗ラダー101aが接続されている。この基準電圧発生回路101は、(2n+1)通りの基準電圧Vrを生成して、プリアンプ群103に入力する。図1ではそれぞれの基準電圧Vrを識別するため、Vr−n〜Vrの符号を付している。
アナログ信号入力回路102は、プリアンプ群103にアナログ信号AINを入力する。
プリアンプ群103は、(2n+1)個のプリアンプAMPにより構成される。図1では、それぞれのプリアンプAMPを識別するため、プリアンプAMPに、AMP-n〜AMPの符号を付している。プリアンプAMPはアナログ信号AINと基準電圧Vrを増幅した信号を、補間回路104及びコンパレータ群105に出力する。
補間回路104は、8n個の抵抗器104aを有し、それぞれ隣接するプリアンプAMPの出力信号を補間して、補間信号をコンパレータ群105に出力する。
コンパレータ群105は、(4n+1)個のコンパレータ105aを有し、プリアンプAMPから出力される信号及び補間信号を比較して、エンコーダなど(不図示)などに信号を出力する。
なお、本構成では、AMPにおいて、アナログ信号AINの電圧及び基準電圧Vrが等しいものとする。
次に、プリアンプAMPの構成について説明する。図2は、プリアンプAMPの構成を示すブロック図である。プリアンプAMPでは、図2に示すように、グランド電圧GNDに、Nchトランジスタからなるスイッチ10のソースが接続されている。スイッチ10のゲートには、アンプ信号S0が入力される。
スイッチ10のドレインは、Nchトランジスタ11a及び11bのソースと接続されている。Nchトランジスタ11a及び11bのドレインは、増幅回路1と接続されている。ここで、Nchトランジスタ11aのゲート電圧VINP1は、アナログ信号AINの電圧である。また、Nchトランジスタ11bのゲート電圧VINN1は、基準電圧Vrである。
増幅回路1は、Nchトランジスタ12a及び12bならびにPch(P−channel)トランジスタ13a及び13bからなるラッチ回路が配置されている。Nchトランジスタ12aとPchトランジスタ13aのドレイン同士が出力電圧VOUTN1と等電位のノードを介して接続され、Nchトランジスタ12bとPchトランジスタ13bのドレイン同士が出力電圧VOUTP1と等電位のノードを介して接続されている。
Nchトランジスタ12aのソースには、Nchトランジスタ11aのドレインが接続され、Nchトランジスタ12bのソースにはNchトランジスタ11bのドレインが接続されている。Pchトランジスタ13a及び13bのソースは電源電圧VDDと接続されている。
また、Nchトランジスタ12a及びPchトランジスタ13aのゲートと、Pchトランジスタ14bのドレインとは、出力電圧VOUTP1を出力する出力端子OUTPと接続されている。Nchトランジスタ12b及びPchトランジスタ13bのゲートと、Pchトランジスタ14aのドレインとは、出力電圧VOUTN1を出力する出力端子OUTNと接続されている。
また、電源電圧VDDには、Pchトランジスタ14a及び15aのソースが接続されている。Pchトランジスタ15aのドレインはノードN3と接続され、その途中で可変容量16aがグランド電圧GNDとの間に分岐して接続されている。
また、電源電圧VDDには、Pchトランジスタ14b及び15bのソースが接続されている。Pchトランジスタ15bのドレインはノードN4と接続され、その途中で可変容量16bがグランド電圧GNDとの間に分岐して接続されている。
Pchトランジスタ14a、14b、15a及び15bのゲートには、アンプ信号S0が入力される。
なお、可変容量16a及び16bは、入力換算オフセットを調整するために設けられている。よって、入力換算オフセットを調整する必要がない場合には、可変容量16a及び16bは設けなくてもよい。
次に、プリアンプAMPの動作について説明する。プリアンプAMPは、アンプ信号S0がHレベルの場合にオンとなり、入力された信号の増幅動作を行う。アンプ信号S0がLレベルの場合にはオフとなる。この増幅動作は、図3(a)及び(b)に示すように、アンプ信号S0がHレベルに遷移して増幅動作が開始され、安定した増幅状態に至るまでの過渡的期間である増幅期間Aと、安定した増幅状態が維持される増幅期間Bとに分けられる。
増幅期間Aでは、プリアンプAMPは、図4(a)に示すように、入力であるVINP1及びVINN1と、出力であるVOUTP1及びVOUTN1との間に接続された、トランスコンダクタセルgmとして動作する。よって、プリアンプAMPは入力信号を増幅した信号を出力する。
一方、増幅期間Bでは、プリアンプAMPは、図4(b)に示すように、互いに入力と出力である出力電圧VOUTP1及びVOUTN1との間に接続された2個のトランスコンダクタセルgmとして動作する。このため、プリアンプAMPは、増幅期間Aで生成された信号をさらに増幅する。
なお、上述のトランスコンダクタセルgmは、入力信号が電源電圧VDDとグランド電圧GNDの中間の電圧であるときに、トランスコンダクタンス値が最大化する。
具体的には、アンプ信号S0がLレベルの場合には、スイッチ10はオフとなる。また、Pchトランジスタ14a、14b、15a及び15bはオンとなり、出力電圧VOUTP1及びVOUTN1は電源電圧VDDにプルアップされる。
アンプ信号S0がHレベルに遷移すると、まず、増幅期間Aが開始する。アンプ信号S0がLレベルからHレベルに遷移すると、スイッチ10はオンとなり、Pchトランジスタ14a、14b、15a及び15bはオフとなる。一方、Nchトランジスタ11a及び11bは、ゲート電圧VINP1及びVINN1に応じてオンとなる。
また、アンプ信号S0がLレベルからHレベルに遷移した直後においては、Nchトランジスタ12a及び12bと、Pchトランジスタ13a及び13bはオフである。電源電圧VDDにプルアップされていた出力電圧VOUTP1及びVOUTN1は、トランジスタ11aを流れる電流Ia及びトランジスタ11bを流れる電流Ibによって、電圧が降下し始める。ここで、電流Ia及び電流Ibは、ゲート差電圧ΔV(ΔV=VINP1−VINN1、以下同じ)に応じて決まる。
すると、Nchトランジスタ12a及び12bと、Pchトランジスタ13a及び13bのゲートに印加されている電圧も同様に降下する。
従って、出力電圧VOUTP1及びVOUTN1は、ゲート差電圧ΔVに応じて増幅された電圧となる。
続いて、増幅期間Aから増幅期間Bに移行すると、ノードN3及びN4はグランド電圧位で安定する。よって、図5に示すように、プリアンプAMPは、出力電圧VOUTP1及びVOUTN1間に接続されたNchトランジスタ12a及びPchトランジスタ13aからなるインバータINV1と、Nchトランジスタ12b及びPchトランジスタ13bからなるインバータINV2とを有する、増幅回路3として動作し、増幅期間Aで生じた増幅された信号は、さらに増幅される。
ここで、ゲート差電圧ΔVの絶対値|ΔV|が規定値V0(V0>0)以内であるか否かで、以下の3通りの入力条件に分けることができる。それぞれの入力条件において、プリアンプAMPの動作は異なる。
入力条件1は、ΔV>V0の場合である。図3(b)に示すように、プリアンプAMPによる増幅の結果、増幅回路3はラッチ動作する。具体的には、Nchトランジスタ12a及びPchトランジスタ13bがオンとなり、Nchトランジスタ12b及びPchトランジスタ13aがオフとなる。そのため、プリアンプAMPはラッチ動作をし、出力電圧VOUTP1は電源電圧VDDに、出力電圧VOUTN1はグランド電圧GNDに固定される。このとき、電源電圧VDDとグランド電圧GNDとの間は断線状態であるので、プリアンプAMPには電流は流れない。
入力条件2は、−V0≦ΔV≦V0の場合である。図3(c)に示すように、出力電圧VOUTP1及びVOUTN1は、ゲート電圧VINP1及びVINN1に応じて、それぞれ電源電圧VDDとグランド電圧GNDの間で増幅される。このとき、電源電圧VDDとグランド電圧GNDとの間は導通状態であるので、プリアンプAMPには電流が流れる。
入力条件3は、ΔV<−V0の場合である。図3(d)に示すように、プリアンプAMPによる増幅の結果、増幅回路3はラッチ動作する。具体的には、Nchトランジスタ12b及びPchトランジスタ13aがオンとなり、Nchトランジスタ12a及びPchトランジスタ13bがオフとなる。そのため、プリアンプAMPはラッチ動作をし、出力電圧VOUTP1はグランド電圧GNDに、出力電圧VOUTN1は電源電圧VDDに固定される。電源電圧VDDとグランド電圧GNDとの間は断線状態であるので、プリアンプAMPには電流は流れない。
すなわち、本構成のプリアンプAMPは、アナログ信号AINの電圧と基準電圧Vrとの差電圧が規定値よりも大きい場合には、プリアンプAMPはラッチ回路として機能し、電流は流れない。一方、規定値以内である場合にはプリアンプAMPに電流が流れて、入力信号に応じた増幅動作を行う。
図6は、n=14とした場合の、ゲート差電圧ΔVとプリアンプAMPに流れる電流の関係を示したグラフである。図6に示すように、ゲート差電圧ΔVは段階的に変化する。増幅期間Aでは、いずれのプリアンプAMPでも流れる電流は一定である。一方、増幅期間Bでは、入力条件2の範囲にあるプリアンプAMPにのみに電流が流れる。
これを、図1を用いて説明する。例えば、AMP−1〜AMPが入力条件2を満たすと仮定すると、図1に示すように、AMPを中心として入力条件2の範囲にあるAMP−1〜AMPは増幅動作を行う。一方、それよりも外側に位置する、AMP〜AMP及びAMP−n〜AMP−2はラッチ動作をすることとなる。
増幅期間Aは、増幅期間Bに比べて短時間であるので、本構成のプリアンプAMPを用いれば、補間型A/D変換器における消費電力を低減することができる。
続いて、以下では、プリアンプAMPの増幅期間B及び入力条件2における場合の動作について、数式を用いてさらに詳細に説明する。ここで、Nchトランジスタ11a、11b、12a及び12bと、Pchトランジスタ13a及び13bの閾値電圧をVtとする。また、解析の簡略化のため、Nchトランジスタ11a、11b、12a及び12bと、Pchトランジスタ13a及び13bのβ値(式(1))と、Vtの絶対値は等しいものとする。

Figure 2010258577

ここで、μはキャリアの移動度、Coxは単位面積あたりのゲート容量であり、Lはチャネル長、Wはチャネル幅である。
プリアンプAMP〜AMP−nの出力電圧VOUTP1をv(−n)〜v(n)とすると、図5に示す回路の対称性及び、図1に示す補間型A/D変換器がプリアンプAMPを中心として対称であるので、出力電圧VOUTN1はv(n)〜v(−n)となる。
また、出力電圧VOUTP1とVOUTN1には、式(2)に示す関係が成立する。

VOUTP1+VOUTN1=VDD ・・・ (2)

従って、V(n)+V(−n)=VDDとなる。
ここで、解析の簡略化のために、Vt=1/3VDDと仮定する。すると、このインバータINV1の動作は、以下の3通りの動作領域に分けて、数式で記述することができる。図7は、図5に示すインバータINV1の入出力特性を表すグラフである。
動作領域1は、VOUTP1<1/3VDD、VOUTN1>2/3VDDの場合であり、Nchトランジスタはカットオフ動作、Pchトランジスタは線形動作をする。
動作領域2は、1/3VDD<VOUTP1<2/3VDD、1/3VDD<VOUTN1<2/3VDDの場合であり、Nchトランジスタ及びPchトランジスタは、ともに飽和動作をする。
動作領域3は、VOUTP1>2/3VDD、VOUTN1<1/3VDDの場合であり、Nchトランジスタは線形動作、Pchトランジスタはカットオフ動作をする
それぞれの動作領域における、インバータINV1から出力される出力電流Iout1は、式(3)及び(4)に示すCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの2乗則式を用いて、以下のように表わされる。
GSをゲート・ソース間の電圧、VDSをドレイン・ソース間の電圧とすると、飽和領域、すなわちVGS−Vt>VDSの場合は、
Figure 2010258577

また、線形領域、すなわちVGS−Vt<VDSの場合は、
Figure 2010258577
動作領域1における出力電流Iout1は、式(5)で表わされる。
Figure 2010258577
動作領域2における出力電流Iout1は、式(6)で表わされる。
Figure 2010258577
動作領域3における出力電流Iout1は、式(7)で表わされる。
Figure 2010258577
また、解析の簡略化のため、さらに式(5)〜(7)を、式(8)に示す単一の3次方程式で近似する。
Figure 2010258577
図8は、式(8)の計算結果を示すグラフである。図8は、縦軸に規格化された出力電流Inorm(Iout1/(βVDD))、横軸に規格化された出力電圧Vnorm(VOUTP1/VDD)をとっている。図8に示すように、動作領域2では、InormとVnormはほぼ線形の関係となる。
また、インバータINV2から出力される出力電流Iout2についても、同様に計算でき、同じ形のグラフが得られる。
上述のとおり、動作領域2においては、出力電圧VOUTP1と、出力端子OUTNから流れる出力電流Iout1は、線形の関係を有している。ところが、出力電圧VOUTP1は、増幅期間Aにおいてゲート差電圧ΔVに応じて増幅されたものである。よって、ゲート差電圧ΔVと、出力端子OUTNから流れる電流は、線形の関係を有することとなる。尚、出力電圧VOUTP1とVOUTN1は、式(2)に示す関係が成り立つので、ゲート差電圧ΔVと、出力端子OUTPから流れる電流についても、同様に線形の関係が成り立つ。従って、動作領域2においては、プリアンプAMPは良好なアナログ特性を有することとなる。
さらに、動作領域2における、補間型A/D変換器の動作について説明する。式(8)を用いて、プリアンプAMPの動作をシミュレーションする。節点VP−n〜VPの電圧は、β値と、抵抗器104aの抵抗値Rの積β・Rによって決まる。ここでは、n=15、電源電圧VDD=1[V]として、β・R=0.2及び0.4の場合についてシミュレーションを行う。
図9は、シミュレーション結果を示すグラフである。図9に示すように、増幅期間Bかつ動作領域2における節点VP−n〜VPの電圧は、線形に変化する。また、β・Rの値によって、電圧の変化率が異なる。すなわち、本構成における抵抗器104aは、単にプリアンプAMPの出力信号を補間するだけでなく、節点VP−n〜VPの電圧変化を線形化する機能を有する。さらに、抵抗値Rを適切に設定することで、補間型A/D変換器内の増幅器のゲインを調節することが可能である。この特徴は、A/D変換器の動作周波数を変化させた場合に、それぞれの周波数において最適な動作を得る方法として好適である。また、この特徴は、本実施の形態にかかるプリアンプAMPと補間回路104を組み合わせることにより、初めて得られるものである。また、節点VN−n〜VNの電圧についても同様の効果を得ることができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる、フォールディング補間型A/D変換器について説明する。図10は、本実施の形態にかかるフォールディング補間型A/D変換器の要部の構成を示すブロック図である。図10に示すように、このフォールディング補間型A/D変換器は、基準電圧発生回路201、アナログ信号入力回路202、プリアンプ群203、フォールディングアンプ群204、補間回路205、コンパレータ群206を有する。
基準電圧発生回路201は、最大基準電圧VRTと最小基準電圧VRBとの間に、mを自然数として、(3m+2)個の抵抗器201bを有する抵抗ラダー201aが接続されている。この基準電圧発生回路201は、3(m+1)通りの基準電圧を生成して、プリアンプ群203に入力する。
アナログ信号入力回路202は、プリアンプ群203にアナログ信号AINを入力する。
プリアンプ群203は、3(m+1)個のプリアンプ203aが設けられている。プリアンプ203aは(m+1)個で1つの組となり、それぞれ異なるフォールディングアンプ204aに信号を出力する。プリアンプ203aは、アンプ信号S1により制御される。
フォールディングアンプ群204は、(m+1)個のフォールディングアンプ204aが設けられている。フォールディングアンプ204aは、3個のプリアンプ203aから出力される信号が入力され、補間回路205及びコンパレータ群206に信号を出力する。フォールディングアンプ204aは、アンプ信号S2により制御される。
補間回路205は、8m個の抵抗器205aを有し、それぞれ隣接するフォールディングアンプ204aの出力信号を補間して、補間信号をコンパレータ群206に出力する。
コンパレータ群206は、(4m+1)個のコンパレータ206aを有し、フォールディングアンプ204aから出力される信号及び補間回路205から出力される補間信号を比較して、エンコーダなど(不図示)などに信号を出力する。コンパレータ206aは、クロック信号CLKにより制御される。
次に、プリアンプ203aの構成について説明する。図11は、プリアンプ203aの構成を示すブロック図である。このプリアンプ203aでは、図11に示すように、グランド電圧GNDに、Nchトランジスタからなるスイッチ20のソースが、テール電流源23を介して接続されている。スイッチ20のドレインは、差動対を構成するNchトランジスタ21a及び21bのソースと接続されている。
スイッチ20のゲートには、アンプ信号S1が入力される。Nchトランジスタ21aのゲート電圧VINP2は、アナログ信号AINの電圧である。Nchトランジスタ21bのゲート電圧VINN2は、基準電圧Vrである。
Nchトランジスタ21aのドレインは、ノードN21を介して、Pchトランジスタ22aのドレインと接続されている。Pchトランジスタ22aのソースは、電源電圧VDDと接続されている。
Nchトランジスタ21bのドレインは、ノードN22を介して、Pchトランジスタ22bのドレインと接続されている。Pchトランジスタ22bのソースは、電源電圧VDDと接続されている。
Pchトランジスタ22a及び22bのゲートには、アンプ信号S1が入力される。
ノードN21からは出力電圧VNNが引き出され、その途中で可変容量24aがグランド電圧GNDとの間に分岐して接続されている。また、ノードN22からは出力電圧VPPが引き出され、その途中で可変容量24bがグランド電圧GNDとの間に分岐して接続されている。
続けて、フォールディングアンプ204aの構成について説明する。図12は、フォールディングアンプ204aの構成を示すブロック図である。このフォールディングアンプ204aでは、図12に示すように、グランド電圧GNDに、Nchトランジスタからなるスイッチ25a〜cのソースが接続されている。スイッチ25aのドレインは、Nchトランジスタ26a及び27aのソースと接続されている。スイッチ25bのドレインは、Nchトランジスタ26b及び27bのソースと接続されている。スイッチ25cのドレインは、Nchトランジスタ26c及び27cのソースと接続されている。
スイッチ25a〜cのゲートには、アンプ信号S2が入力される。また、Nchトランジスタ26a〜cのゲートには、3つのプリアンプ203aのそれぞれから出力された出力電圧VPP1〜3が、Nchトランジスタ27a〜cのゲートには3つのプリアンプ203aのそれぞれから出力された出力電圧VNN1〜3が印加される。
Nchトランジスタ26a、27b及び26cのドレインは合流してノードN3に、Nchトランジスタ27a、26b及び27cのドレインはノードN4に接続されている。すなわち、増幅回路2には、異なる3つのプリアンプ203aから出力された信号に基づいて生成された、2種類の入力信号が入力される。
増幅回路2は、図2に示す増幅回路1における出力電圧VOUTP1が出力電圧VOUTP2に、出力電圧VOUTN1が出力電圧VOUTN2に置き換わっている。また、Pchトランジスタ14a、14b、15a及び15bのゲートには、アンプ信号S2が入力される。その他の構成は、図2に示す増幅回路1と同様であるので、説明を省略する。
次に、このフォールディング補間型A/D変換器の動作について説明する。まず、プリアンプ203aは、アンプ信号S1がHレベルの場合にオンとなり、入力された信号の増幅動作を行う。アンプ信号S1がLレベルの場合にはオフとなる。このプリアンプ203aは、入力されるアナログ信号AINと基準電圧Vrに応じて増幅された信号を出力する。なお、このプリアンプ203aは、通常のプリアンプと同様に、信号増幅動作の際には、定常的に電流が流れる。
フォールディングアンプ204aは、プリアンプ203aから出力された信号を増幅し、後段の補間回路205及びコンパレータ群206に出力する。フォールディングアンプ204aは、Nchトランジスタ12a及び12bならびにPchトランジスタ13a及び13bからなるラッチ回路が配置された増幅回路2を有している。よって、フォールディングアンプ204aは、図2に示すプリアンプAMPと同様に、入力信号の差電圧が大きい場合にはラッチ動作を行い、かつ電流が流れない。
また、このフォールディング補間型A/D変換器では、アンプ信号S1及びS2、クロック信号CLKのタイミングをずらしている。図13は、このフォールディング補間型A/D変換器の信号増幅動作のタイミングを表すタイミングチャートである。図13に示すように、アンプ信号S2は、アンプ信号S1に比べて立ち上がりが遅延する。また、クロック信号CLKは、アンプ信号S2に比べて立ち上がりが遅延する。
すなわち、まずアンプ信号S1が立ち上がり、プリアンプ203aが増幅動作を開始する。それに遅れて、アンプ信号S2が立ち上がり、フォールディングアンプ204aが増幅動作を開始する。コンパレータ206aは、クロック信号CLKの立ち上がりでラッチ動作を開始する。
よって、プリアンプ203aによる信号増幅が十分に行われた後に、次段のフォールディングアンプ204aでの信号増幅動作が開始される。
従って、本構成によれば、低消費電力で駆動でき、かつゲインの調整ができるフォールディング補間型A/D変換器が得られるのみならず、プリアンプ203aに要求される応答スピードを緩和できるので、さらなる消費電力の低減を実現できる。
実施の形態3
実施の形態3にかかるフォールディング補間型A/D変換器について説明する。図14は、本実施の形態にかかるフォールディング補間型A/D変換器の要部の構成を示すブロック図である。図14に示すように、このフォールディング補間型A/D変換器は、基準電圧発生回路301、アナログ信号入力回路302、プリアンプ群303、第1のフォールディングアンプ群304、第1の補間回路305、第2のフォールディングアンプ群306、第2の補間回路307、コンパレータ群308を有する。
また、基準電圧発生回路301、アナログ信号入力回路302、プリアンプ群303、第1のフォールディングアンプ群304及び第1の補間回路305は回路30を構成する。この回路30は、30a〜cの3組の出力部を有する。
基準電圧発生回路301は、最大基準電圧VRTと最小基準電圧VRBとの間に、jを自然数として、(9j+10)個の抵抗器301bを有する抵抗ラダー301aが接続されている。この基準電圧発生回路301は、9(j+1)通りの基準電圧を生成して、プリアンプ群303に入力する。
アナログ信号入力回路302は、プリアンプ群303にアナログ信号AINを入力する。
プリアンプ群303は、jを自然数として、9(j+1)個のプリアンプ303aが設けられている。プリアンプ303aは3(j+1)個で1つの組となり、それぞれ異なるフォールディングアンプ304aに信号を出力する。プリアンプ303aは、アンプ信号S1により制御される。
第1のフォールディングアンプ群304は、3(j+1)個のフォールディングアンプ304aが設けられている。フォールディングアンプ304aは、3個のプリアンプ303aから出力される信号が入力され、第1の補間回路305及び第2のフォールディングアンプ群306に信号を出力する。フォールディングアンプ304aは、アンプ信号S2により制御される。
第1の補間回路305は、12j個の抵抗器305aを有し、それぞれ隣接するフォールディングアンプ304aの出力信号を補間して、補間信号を第2のフォールディングアンプ群306に出力する。補間回路305は、回路30の出力部30a及び30bと、回路30に相当する他の2つの回路の出力部31a、31b、32a及び32bに接続されている。図14に示す出力部31a及び32aは、回路30における出力部30aに相当する。同様に、出力部31b及び32bは回路30における出力部30bに相当する。
第2のフォールディングアンプ群306は、(2j+1)個のフォールディングアンプ306aが設けられ、第2の補間回路307及びコンパレータ群308に信号を出力する。また、フォールディングアンプ306aは、アンプ信号S3により制御される。
第2の補間回路307は、8j個の抵抗器307aを有し、それぞれ隣接するフォールディングアンプ306aの出力信号を補間して、補間信号をコンパレータ群308に出力する。
コンパレータ群308は、(4j+1)個のコンパレータ308aを有し、フォールディングアンプ306aから出力される信号及び第2の補間回路307から出力される補間信号を比較して、エンコーダなど(不図示)などに信号を出力する。コンパレータ308aは、クロック信号CLKにより制御される。
なお、プリアンプ303aは図11に示すプリアンプ203aと同様の構成であるので説明を省略する。また、フォールディングアンプ304a及び306aは図12に示すフォールディングアンプ204aと同様の構成であるので説明を省略する。
次に、このフォールディング補間型A/D変換器の動作について説明する。まず、プリアンプ303aは、アンプ信号S1がHレベルの場合にオンとなり、入力された信号の増幅動作を行う。アンプ信号S1がLレベルの場合にはオフとなる。このプリアンプ303aは、入力されるアナログ信号AINと基準電圧Vrに応じて増幅された信号を出力する。なお、このプリアンプ303aは、通常のプリアンプと同様に、信号増幅動作の際には、定常的に電流が流れる。
また、このフォールディング補間型A/D変換器では、図10に示すフォールディング補間型A/D変換器と同様に、フォールディングアンプ304a及び306aは、入力信号の差電圧が大きい場合にはラッチ動作を行い、かつ電流が流れない。
また、このフォールディング補間型A/D変換器では、アンプ信号S1、S2及びS3と、クロック信号CLKとのタイミングをずらしている。図15は、このフォールディング補間型A/D変換器の信号増幅動作のタイミングを表すタイミングチャートである。図15に示すように、アンプ信号S2は、アンプ信号S1に比べて立ち上がりが遅延する。アンプ信号S3は、アンプ信号S2に比べて立ち上がりが遅延する。また、クロック信号CLKは、アンプ信号S3に比べて立ち上がりが遅延する。
すなわち、まずアンプ信号S1が立ち上がり、プリアンプ303aが増幅動作を開始する。それに遅れて、アンプ信号S2が立ち上がり、フォールディングアンプ304aが増幅動作を開始する。続いて、アンプ信号S3が立ち上がり、フォールディングアンプ306aが増幅動作を開始する。コンパレータ308aは、クロック信号CLKの立ち上がりでラッチ動作を開始する。
よって、プリアンプ303aによる信号増幅が十分に行われた後に、次段のフォールディングアンプ304aでの信号増幅動作が開始される。さらに、フォールディングアンプ304aによる信号増幅が十分に行われた後に、次段のフォールディングアンプ306aでの信号増幅動作が開始される。
従って、本構成によれば、低消費電力で駆動でき、かつ増幅器のゲインの調整ができるフォールディング補間型A/D変換器が得られるのみならず、プリアンプ303a及びフォールディングアンプ304aに要求される応答スピードを緩和することで、さらなる消費電力の低減を実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態3では、2組のフォールディングアンプ群及び補間回路を設けているが、3組以上のフォールディングアンプ群及び補間回路を設けてもよい。
また、本発明で用いるトランジスタは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistors)やJFET(Junction Field Effect Transistors)などの電界効果型トランジスタを用いてもよいし、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
1〜3 増幅回路
10 スイッチ
11a、11b、12a、12b Nchトランジスタ
13a、13b、14a、14b、15a、15b Pchトランジスタ
16a、16b 可変容量
20 スイッチ
21a、21b Nchトランジスタ
22a、22b Pchトランジスタ
23 テール電流源
24a、24b 可変容量
25a〜c スイッチ
26a〜c Nchトランジスタ
27a〜c Nchトランジスタ
30 回路 30a、30b、31a、31b、32a、32b 出力部
41 差動対 41a、41b Nchトランジスタ
42a、42b 負荷抵抗
43 テール電流源
101 基準電圧発生回路 101a 抵抗ラダー 101b 抵抗器
102 アナログ信号入力回路
103 プリアンプ群
104 補間回路 104a 抵抗器
105 コンパレータ群 105a コンパレータ
201 基準電圧発生回路 201a 抵抗ラダー 201b 抵抗器
202 アナログ信号入力回路
203 プリアンプ群 203a プリアンプ
204 フォールディングアンプ群 204a フォールディングアンプ
205 補間回路 205a 抵抗器
206 コンパレータ群 206a コンパレータ
301 基準電圧発生回路 301a 抵抗ラダー 301b 抵抗器
302 アナログ信号入力回路
303 プリアンプ群 303a プリアンプ
304 第1のフォールディングアンプ群 304a フォールディングアンプ
305 第1の補間回路 305a 抵抗器
306 第2のフォールディングアンプ群 306a フォールディングアンプ
307 第2の補間回路 307a 抵抗器
308 コンパレータ群 308a コンパレータ
401 基準電圧発生回路 401a 抵抗ラダー 401b 抵抗器
402 アナログ信号入力回路
403 プリアンプ群
404 補間回路 404a 抵抗器
405 コンパレータ群 405a コンパレータ
AIN アナログ信号
AMP、AMP4 プリアンプ
S0〜3 アンプ信号
CLK クロック信号
gm トランスコンダクタセル
GND グランド電圧
INV1、2 インバータ
N3、4、21、22 ノード
OUTP、OUTN 出力端子
VDD 電源電圧
VPP、VPP1〜3 入力信号
VNN、VNN1〜3 入力信号
VINN1、VINN2、VINN4 ゲート電圧
VINP1、VINP2、VINP4 ゲート電圧
VOUTP1、VOUTP2、VOUTP4 出力電圧
VOUTN1、VOUTN2、VOUTN4 出力電圧
VP−n〜VP、VN−n〜VN 節点
VRB 最小基準電圧 VRT 最大基準電圧

Claims (8)

  1. 外部からアナログ信号が入力されるアナログ信号入力回路と、
    最大基準電圧と最小基準電圧との間に接続された抵抗ラダーを有し、それぞれ異なる基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、
    前記アナログ信号及び前記基準電圧または前記アナログ信号及び前記基準電圧に応じて生成された第1の入力信号及び第2の入力信号が入力される増幅器群と、
    前記増幅器群からの出力信号を補間して補間信号を出力する補間回路とを少なくとも備え、
    前記増幅器群は、
    前記アナログ信号と前記基準電圧との、または前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との差電圧が規定値よりも小さい場合には前記差電圧を増幅し、前記差電圧が規定値よりも大きい場合には電流が遮断される複数の増幅器を備え、
    前記補間回路は、
    隣接する前記増幅器間に直列に接続された複数の抵抗器を備える、
    補間型A/D変換器。
  2. 前記増幅器群と前記補間回路とがh(hは自然数)段繰り返して設けられていることを特徴とする、
    請求項1に記載の補間型A/D変換器。
  3. 1段目の前記増幅器群の前記複数の増幅器は、
    前記アナログ信号と、
    それぞれ異なる前記基準電圧が入力されることを特徴とする、
    請求項2に記載の補間型A/D変換器。
  4. i(iは2以上の自然数)段目の前記増幅器群に入力される前記第1の入力信号は(i−1)段目の前記増幅器群から出力された信号であり、
    前記第2の入力信号は、(i−1)段目の前記補間回路から出力された前記補間信号であることを特徴とする、
    請求項2または3に記載の補間型A/D変換器。
  5. i段目の前記増幅器群は、(i−1)段目の前記増幅器群よりも遅れて増幅動作を開始することを特徴とする、
    請求項4に記載の補間型A/D変換器。
  6. 前記増幅器は、ラッチ動作することにより電流が遮断されることを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の補間型A/D変換器。
  7. 前記増幅器は、
    第1チャネル型の第1のトランジスタ及び第2のトランジスタと、第2チャネル型の第3のトランジスタ及び第4のトランジスタとからなるラッチ回路を備え、
    前記第1のトランジスタのドレインと前記第3のトランジスタのドレインとが接続され、
    前記第2のトランジスタのドレインと前記第4のトランジスタのドレインとが接続されていることを特徴とする、
    請求項6に記載の補間型A/D変換器。
  8. 前記第1乃至第4のトランジスタはMOSFETであることを特徴とする、
    請求項7に記載の補間型A/D変換器。
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