JP2010258210A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SOI層の膜厚を厚くすることによりLDMOSFETのソースとドレイン間の絶縁耐圧BVDSの高耐圧化を図る。
【解決手段】P型ボディ層4の直下の、P型ボディ層4とBOX層2の間のN型SOI層3中にP+B埋め込み層13を形成することにより、P+B埋め込み層13が存在しなかった時にBOX層2まで拡がらず、絶縁破壊に至ったP型ボディ層4からN型SOI層3に延びる空乏層を、BOX層2近傍まで延ばすことができる。これによりP型ボディ層4からの空乏層とBOX層2からN型SOI層3に延びる空乏層と一体化することができ、N+型ドレイン層8に向かいN型SOI層3内の全体に空乏層を拡げる事ができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置、特に高耐圧LDMOSFETとその製造方法に関する。なお、LDMOSとはLateral Double Diffused Metal Oxide Semiconductorの略称で横型二重拡散ゲートMOSを意味する。
近年高耐圧電力用半導体素子を制御回路又は駆動回路と同一の半導体層に形成する場合、基板との絶縁性、低寄生容量を確保する為、SOI構造をとる半導体装置が採用されている。高耐圧化と低オン抵抗を確保する為、ゲートとドレイン間の距離を長くすると共に、チャネル領域を含むP型ボディ層とPN接合を形成するN型SOI(シリコン オン インシュレータ)層は、低濃度にして高耐圧化を図ると共に、それより高濃度のドリフト層を経由し、高濃度ドレイン層に到達する電流通路とすることにより低オン抵抗を実現している。また、埋め込み絶縁層(BOX層)での絶縁破壊を防止する為、BOX層の厚みを所定の耐圧が達成できるよう調整している。更にSOI層の厚み方向への空乏層の広がりを確保し、高耐圧化を図るため、SOI層の厚みについても厚膜化の方向に向かっている。
高耐圧LDMOSFET及びその製造方法に関しては、例えば、以下の特許文献1、特許文献2に記載されている。
特開平11−145462 特開平 7−245382
SOI層を厚くすることによりSOI層の深さ方向への、SOI層の不純物濃度に応じた、空乏層の広がりを確保することができ、高耐圧化の実現が可能となる。即ち、SOI層の不純物濃度を下げることにより、大きくBOX層まで広がった空乏層で、PN接合に印加された電圧を負担して、SOI層中の空乏層内の電界強度を弱めて高耐圧化の実現を図ることができる。しかし、SOI層中に広がる空乏層の幅はSOI層の不純物濃度に依存する為、SOI層の厚さを必要以上に拡げても、BOX層に空乏層が到達する前にSOI層が絶縁破壊を起こし、所望の高耐圧LDMOSFETの実現ができないという問題がある。
本発明の半導体装置は、半導体基板上にBOX層を介して形成された第1導電型のSOI層と、前記SOI層の表面に形成された第2導電型のボディ層及び第1導電型のドリフト層と、前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、前記ドリフト層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、前記ボディ層と連結し、該ボディ層と前記BOX層の間の前記SOI層内に形成された第2導電型の埋め込み層と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第2導電型の埋め込み層が、前記SOI層の表面にデポジションされた第2導電型の不純物を、該SOI層内と該SOI層の表面に形成された第1導電型のエピタキシャル層内に熱拡散することにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第2導電型の埋め込み層が、前記SOI層の表面から形成されたトレンチの底面にイオン注入により導入された第2導電型の不純物を、熱拡散することにより形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記埋め込み層が多段に形成されていることを特徴とする。
更に、本発明の半導体装置は、前記多段に形成された前記埋め込み層が、前記BOX層に近い方で広く、前記ボディ層に近い方で狭く形成されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上にBOX層を介して第1導電型のSOI層を形成する工程と、前記SOI層の表面に第2導電型のボディ層及び第1導電型のドリフト層を形成する工程と、前記ボディ層の表面に第1導電型のソース層を形成する工程と、前記ドリフト層の表面に第1導電型のドレイン層を形成する工程と、前記ボディ層と連結し、該ボディ層と前記BOX層の間の前記SOI層内に第2導電型の埋め込み層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
更に、本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記SOI層の表面に第2導電型の不純物を導入した後、該SOI層の表面に第1導電型のエピタキシャル層を形成する工程と当該エピタキシャル層表面に前期ボディ層を形成する工程と、前記第2導電型の不純物から前記埋め込み層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、前記SOI層の表面から該SOI層の内部に至るトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底面にイオン注入により第2導電型の不純物を導入する工程と、前記第2導電型の不純物を熱拡散することにより前記埋め込み層を形成する工程とを、有することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、ボディ層から延びる空乏層をBOX層まで広げることができ、BOX層に到達する前の空乏層中の電界強度が、SOI層の絶縁破壊強度以上に上昇するのを阻止することが可能となり、所望の高耐圧LDMOSFETを製造することができる。
比較例の高耐圧LDMOSFETの断面図である。 比較例の高耐圧LDMOSFETの空乏層の拡がり具合及び電位分布をシミュレーションで示す断面図である。 P+B埋め込み層を有さず、N型SOI層の膜厚が厚い場合のLDMOSFETの空乏層の拡がり具合及び電位分布をシミュレーションで示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における高耐圧LDMOSFETの空乏層の拡がり具合及び電位分布をシミュレーションで示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における高耐圧LDMOSFETの製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態における高耐圧LDMOSFETの製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態における高耐圧LDMOSFETのP+B埋め込み層の形状と電位分布をシミュレーションで示す断面図である。 本発明の第2の実施形態における高耐圧LDMOSFETのP+B埋め込み層の形状と電位分布をシミュレーションで示す断面図である。 本発明の第3の実施形態における高耐圧LDMOSFETの製造方法を示す断面図である。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態について説明する前に、高耐圧LDMOSFETの断面構造と、比較例としてN型SOI層3が20μmと比較的薄い場合のP型ボディ層からBOX層に広がる空乏層の様子等について説明する。図1は比較例である高耐圧LDMOSFETの断面図である。半導体基板1の表面上に、埋め込み絶縁層であるBOX(Buried Oxide)層2を介してN型SOI(Si on Insulator)層3が形成されている。また、N型SOI層3の表面にはP型ボディ層4、N型ドリフト層5が形成される。
更にP型ボディ層4の表面にはN+型ソース層6及びP+型コンタクト層7が、また、N型ドリフト層5の表面にはN+型ドレイン層8が形成されている。N+型ソース層6とN型SOI層3に挟まれたP型ボディ層4の表面には、ゲート絶縁膜9を介してフィールド酸化膜11上まで延在するゲート電極10が形成されている。また、層間絶縁膜12を介して金属等からなる不図示のソース電極、ドレイン電極が形成されている。
図2Bは、N型SOI層3の厚みが20μmの時のソースとドレイン間の、リーク電流Idsが0.1nAの時の、電位分布を示す。Level1がN+型ソース6の電位で、Level31がN+型ドレイン層8近傍の電位である。Level1からLevel31、即ちN+型ソース層6からN+型ドレイン層8に向かって電位が上昇している。
図2Aは、その時の空乏層が、両矢印←→で示す点線部分まで、N型SOI層3の大部分に拡がっている事を示している。BOX層2の厚さは3.5μm、ソースとドレイン間の距離が65μm、N型SOI層3の比抵抗が約0.1Ω・m(不純物濃度が約1.5×1020/m)で、ソース・ドレイン間絶縁破壊電圧BVDSは約650Vを確保している。P型ボディ層4からN型SOI層3方向に延びる空乏層が、絶縁破壊を起こすことなく、BOX層2近辺のBOX層2からN型SOI層3へ延びる空乏層とつながり、N型SOI層3内の全体に、N+型ドレイン層8に向かって拡がっている。
図3は、更に絶縁耐圧を高くするため、N型SOI層3の膜厚を30μmにした場合の様子を示している。図3Bはソースとドレイン間の、リーク電流Idsが0.1nAの時の、電位分布を示す。図3Aは、その時のP型ボディ層4からN型SOI層3方向への、両矢印←→で示す、点線で表示する空乏層の拡がりを示している。空乏層はN型SOI層3の全域に拡がらず、BOX層2からN型SOI層3方向へ延びる空乏層とつながる前に絶縁破壊を起こしている。この場合のソース・ドレイン間絶縁破壊電圧BVDSは約230Vで有り、単にN型SOI層の膜厚を20μmから30μmと厚くしただけでは、逆にソース・ドレイン間絶縁破壊電圧BVDSが低下してしまうことが判明した。なお、N型SOI層3の厚さ以外のLDMOSFETの構成はN型SOI層が20μmの比較例と同一である。
N型SOI層3の膜厚が20μmと30μmの場合に、このような違いが発生する理由を以下に考察する。PN接合に逆バイアスをかけた場合の空乏層の拡がる幅Wは、N型層の不純物濃度がP型層に比べ低い場合、N型層の不純物濃度をN、シリコンの比誘電率をεS、真空の誘電率をε、電子の電荷量をe、印加電圧をVとした場合、Wは、概略2εεVをeNで割った値の平方根となる。即ちw≒√(2εεV/eN)であらわすことができる。
上記の式に以下の値を入れて空乏層幅Wを計算してみる。N型SOI層3の比抵抗ρは0.1Ω・cmなので不純物濃度N(=1/eρμ)は約1.5×1020/mとなる。ここでμは電子の移動度である。シリコンの比誘電率ε=2.4、真空の誘電率ε=8.85×10―12/N・m、電子の電荷量e=1.6×10―19Cで有る。これらの値を代入して計算した空乏層幅W≒20μmとなる。
図3A、図3Bに、P型ボディ層4からN型SOI層3に向かって延びる空乏層の、点線(図3Aでは白線)で示す先端部分が円弧状に示されており、N型SOI層3の表面から27μm近辺まで延びているのが確認できる。P型ボディ層4は、N型SOI層3の表面から6μmくらいの深さまで拡散されていることから、P型ボディ層4の底部からN型SOI層3の先端部まで、N型SOI層3中に延びる空乏層の幅≒27μm−6μm=21μmとなる。この値は前述の計算値から得られた空乏層幅20μmとほぼ同一の値となる。
実際には図3Aに示すように、P型ボディ層4の内部にも2μmくらいの幅で点線で示す空乏層が形成されている。そうすると、ソースとドレイン間に印加された約230Vの電圧により、P型ボディ層4側に2μm、N型SOI層3側に20〜21μm、従って合わせて22〜23μmの空乏層が拡がり、その時点で絶縁破壊が発生したことになる。この場合の電界強度E=230/(22.5×10−6)=1.03×10V/mとなる。
一般に、シリコンは10V/m台以上の電界強度になると絶縁破壊を起こすと言われている。従って、N型SOI層3の膜厚が30μmのときは、P型ボディ層4からN型SOI層3に向かって、N型SOI層3の表面から27μmの位置まで延びる空乏層が、N型SOI層3の表面から30μmに位置するBOX層2の近傍まで延びる前に絶縁破壊する事がわかる。一方、N型SOI層3の膜厚が20μmの場合は、空乏層がBOX層2に到達した時点でも、なお空乏層の電界強度がシリコンの絶縁破壊電界強度まで達しない為、絶縁破壊しないことが理解できる。
本発明の特徴は、N型SOI層3の膜厚が30μmの場合でも、N型SOI層3の膜厚が20μmの場合に得られる絶縁耐圧以上の絶縁耐圧を確保できることである。それでは、本発明の第1の実施形態について図4A、図4Bを参照して説明する。本発明の特徴は、図4Aに示すように、P型ボディ層4とBOX層2の中間のN型SOI層3中にP+B埋め込み層13を形成したことである。P+B埋め込み層13はP型ボディ層4とは連続しており、BOX層2とは離れている。N型SOI層3の膜厚が厚いためP+B埋め込み層13をBOX層2に接触するほど深く形成する事が困難だからである。ソースとドレイン間に電圧VDSが印加された場合、比較的低い電圧VDSを印加した状態でP+B埋め込み層13からN型SOI層3に向かって延びる空乏層がBOX層2に接近することになる。
そうするとBOX層2からN型SOI層3に向かって延びる空乏層と一体となり、図4Aに示すように、N型SOI層3中の全体に空乏層が拡がっていく。その結果、図4Bに示すような緩やかな電位勾配からなる電位分布が得られることになり、ソース・ドレイン間絶縁破壊耐圧BVDSも、N型SOI層3の膜厚が20μmの場合の時の650Vよりも高い、約780Vを確保することができる。なお、図4のLDMOSFETの構成は、P+B埋め込み層13が形成されている以外は、図3に示す構成と同一である。
それでは、係るP+B埋め込み層13を有する高耐圧LDMOSFETの製造方法について、N型SOI層3の膜厚が30μm前後と比較的薄い場合について、図5A、図5Bを参照して説明する。図面には、製造プロセスで扱う半導体基板の中に形成される1つのLDMOSFETを記載すれば、発明の内容が理解できるので、その部分だけを記載し説明を進める。始めに図5Aに示すように、2枚の半導体基板に酸化膜を形成し、所定の方法により、それらの半導体基板同士をそれぞれの半導体基板に形成されたシリコン酸化膜を介して貼り合わせ、その後N型SOI層3を形成する側の半導体基板を所定の膜厚になるまで研削、エッチング加工を行い研削ダメージの存在しない鏡面を形成する。その後、所定の工程を経て、フィールド酸化膜11をN型SOI層3の表面の所定の位置に形成する。2枚の半導体基板の間に接着層となり埋め込まれた酸化膜層がBOX層2となる。
次に、高電圧加速高エネルギーイオン注入装置により、P型ボディ層4を形成する位置の直下のN型SOI層3の中に、ボロン等のP型不純物を注入し、熱処理を行うことによりP+型埋め込み層13を形成する。次に、P+B埋め込み層13の中心部から表面側に拡散する拡散層と重畳するように、N型SOI層3表面から内部に向けP型ボディ層4を拡散する。この時点でP+B埋め込み層13とP型ボディ層4は、図5Aに示すような重畳したP型層を形成する。
P+B埋め込み層13のBOX層2側の拡散層は、BOX層2から20数μm以内になるように形成する。ソースとドレイン間に電圧が印加されたとき、P+B埋め込み層13から延びる空乏層がBOX層2に接近する前に、空乏層が絶縁破壊することを防止する為である。次に図5Bに示すように、所定の工程を経てN型SOI層3の表面の所定の位置にN型ドリフト層8を形成する。その後、所定の工程を経てP型ボディ層4の表面からN型SOI層3の表面を経由してフィールド酸化膜11まで延在するゲート絶縁膜9を形成する。次に、ゲート電極10をゲート絶縁膜9上からフィールド酸化膜11上まで延在して形成する。
その後、P型ボディ層4の表面にゲート電極10をマスクにセルフアラインで不図示の低濃度ドレイン層(LDD層)を形成し、ゲート電極10端にCVD等によるスペーサーを形成してからN+型ソース層6を、またP型ボディ層4の表面にP+型コンタクト層7、N型ドリフト層5の表面にN+型ドレイン層8を所定の工程を経て形成する。次に、層間絶縁膜12を、N型SOI層3等の表面全体に形成してから、コンタクトホールを所定の工程を経て形成し、更に、不図示のソース電極、ドレイン電極等を所定の工程を経て形成してから、最後に、不図示の保護膜をその上に形成することにより高耐圧LDMOSFETが完成する。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態について図6〜図8を参照して説明する。本実施形態では、N型SOI層3の膜厚が厚いためP+B埋め込み層13の形成が、高電圧加速イオン注入装置を使用しても困難な場合に対処するものである。図6Aに示すように、2枚の半導体基板を酸化膜を介して貼り合わせ、その後、N型SOI層3を形成する側の半導体基板を研削等して薄膜化するのは、第1の実施形態の場合と同様である。異なるのは、P+B埋め込み層13となる領域に不純物を導入する方法が、通常のイオン注入装置を使用するか、またはBN等のボロン不純物源を使用して、N型SOI層3の表面にボロン等のP型不純物をデポジションする方法であること、次に、図6Bに示すように、N型SOI層3の表面全体に所定の膜厚からなるN型エピタキシャル層14を形成することである。
N型SOI層3の表面にデポジションされたボロン等は、このエピタキシャル層14を形成する際、上下方向に拡散され、図6Bに示すようなP+B埋め込み層13を形成する。必要に応じ、更に高温での熱処理を加えることによりP+B埋め込み層13を深く形成する事ができる。次に、形成されたN型エピタキシャル層の表面にP型ボディ層4を形成することにより、図6Bに示すように、図5Aと同様P+B埋め込み層13と重畳した状態でP型ボディ層4が形成される。また、P+B埋め込み層13は、図5Aの場合と同様、拡散層の最深部が、BOX層2から20数μm以内の距離まで形成されることが高耐圧化の要件となる。その後、図5Bと同様な工程を経て高耐圧LDMOSFETが完成する。
N型SOI層3の膜厚が更に厚い場合は、埋め込み層13のデポジション、エピタキシャル層形成等を何度か繰り返して、図7Aに示すような多段からなるP+B構造を形成して対応することができる。しかし、図7Aに示すように、多段に形成されたP+B埋め込み層13の幅を、各段とも同じような幅に形成した場合、図7Bに示すように、N型SOI層3内のBOX層2の近傍での電位勾配の曲率が小さくなり、かえって絶縁破壊耐圧を低下させてしまう。図7の場合のソース・ドレイン間絶縁破壊耐圧は約600Vで有る。
この場合、図8Aに示すように、P+B埋め込み層13をBOX層2に近い側を幅広く、P型ボディ層4に近づくにつれて狭くなるように形成することにより、図8Bに示すように、同位置の電位勾配の曲率を緩やかにすることが可能となり、高耐圧化に有効となる。図8の場合、ソース・ドレイン間絶縁破壊耐圧は約660Vと図7に比べ高くなる。更に、下側のP+B埋め込み層13を、上側のP+B埋め込み層13より幅広く形成することにより、よりソース・ドレイン間絶縁破壊耐圧を高くする事ができる。下側のP+B埋め込み層13の方を上側のP+B埋め込み層13より幅広く形成する方法としては、下側のP+Bマスクの開口サイズを上側のものより広くするとか、下側の拡散層がより深くなるよう熱処理を加えるとか、下側のイオン注入のドーズ量を上側より大きくするとか、種々の手段がある。
なお、第2の実施形態におけるLDMOSFETの構成もP+Bの形態等を除いて、第1の実施形態の場合と同様であり、その後の工程を経ることにより図5Bに示すような高耐圧LDMOSFETが完成する。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態について図9A、図9Bを参照して説明する。本実施形態ではN型SOI層3の膜厚が、いかなる場合にも対処できる点で有効な実施形態である。第1の実施形態との相違点は、図9Aに示すように、初めにN型SOI層3の表面から所定の位置まで、N型SOI層3を所定の方法でエッチングして、N型SOI層3内にトレンチ15を形成することである。その後に通常のイオン注入装置を使用して、トレンチ15の底面16にP型不純物を注入し、次に該P型不純物を熱拡散することにより、トレンチ15の底面16を中心にN型SOI層3内に拡がるP+B埋め込み層13を形成する。次にN型SOI層3の表面からP型不純物を所定の方法で導入しP型ボディ層4を形成しP+B埋め込み層13と連結させる。
更に、N型SOI層3の膜厚が大きくなった場合には、図9Bに示すように、トレンチ15をN型SOI層3の、より深い位置まで形成し、その後トレンチ15の底面16にイオン注入によりP型不純物を導入してから、トレンチ側壁16を含むトレンチ内壁全面に高温炉内のP型不純物源から、イオン注入により導入された不純物濃度より低濃度の、P型不純物をデポジションする。その後、高温でP型不純物をN型SOI層3内に拡散することにより、高濃度のP型不純物を有するトレンチ底面16からは広く、トレンチ底面16より低濃度のトレンチ側壁17からは狭く、P+B埋め込み層13が形成される。
これにより、上段の埋め込み層13から下段のP+B埋め込み層13に向かって、段々広くなる傾斜を持ったP+B埋め込み層13を形成する事ができ、高いソース・ドレイン間絶縁破壊電圧を得ることができる。また、前記同様に、P型ボディ層4がP+B埋め込み層13と連結して形成される。その後、図5Bに示すような、N+ソース層6等が形成され、所望の高耐圧LDMOSFETが完成する。なお、第3の実施形態における高耐圧LDMOSFETの構成もトレンチ15等を除いて第1の実施形態と同様である。
本発明では、LDMOSFETに限定して記述したが、技術的思想が同一である限り、他の高耐圧デバイスも対象となることは当然である。
1 半導体基板 2 BOX層 3 N型SOI層 4 P型ボディ層
5 N型ドリフト層 6 N+型ソース層 7 P+型コンタクト層
8 N+型ドリフト層 9 ゲート絶縁膜 10 ゲート電極
11 フィールド酸化膜 12 層間絶縁膜 13 P+B埋め込み層
14 N型エピタキシャル層 15 トレンチ 16 トレンチ底面
17 トレンチ側壁

Claims (10)

  1. 半導体基板上にBOX層を介して形成された第1導電型のSOI層と、
    前記SOI層の表面に形成された第2導電型のボディ層及び第1導電型のドリフト層と、
    前記ボディ層の表面に形成された第1導電型のソース層と、
    前記ドリフト層の表面に形成された第1導電型のドレイン層と、
    前記ボディ層と連結し、該ボディ層と前記BOX層の間の前記SOI層内に形成された第2導電型の埋め込み層と、を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2導電型の埋め込み層が、前記SOI層の表面にデポジションされた第2導電型の不純物を、該SOI層内と該SOI層の表面に形成された第1導電型のエピタキシャル層内に熱拡散することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2導電型の埋め込み層が、前記SOI層の表面から形成されたトレンチの底面にイオン注入により導入された第2導電型の不純物を、熱処理することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記埋め込み層が多段に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記多段に形成された埋め込み層が、前記BOX層に近い方で広く、前記ボディ層に近い方で狭く形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板上にBOX層を介して第1導電型のSOI層を形成する工程と、
    前記SOI層の表面に第2導電型のボディ層及び第1導電型のドリフト層を形成する工程と、
    前記ボディ層の表面に第1導電型のソース層を形成する工程と、
    前記ドリフト層の表面に第1導電型のドレイン層を形成する工程と、
    前記ボディ層と連結する、該ボディ層と前記BOX層の間の前記SOI層内に、第2導電型の埋め込み層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記SOI層の表面に第2導電型の不純物を導入した後、該SOI層の表面に第1導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、該エピタキシャル層表面に前記ボディ層を形成する工程と、前期第2導電型の不純物から前記埋め込み層を形成する工程と、を有することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記SOI層の表面から該SOI層の内部に至るトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底面にイオン注入により第2導電型の不純物を導入する工程と、前記第2導電型の不純物を熱拡散することにより前記埋め込み層を形成する工程とを、有することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記埋め込み層を多段に形成することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記多段の前記埋め込み層を、前記BOX層に近い側が広く、前記ボディ層に近い側を狭く形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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