次に、本発明の商品情報表示装置に関して、第1実施形態における商品情報表示装置、及び、第2実施形態における商品情報表示装置について、図面に基づき、詳細に説明する。これらの商品情報表示装置は、バーコードスキャナを備えており、電子広告として、予め設定された商品映像を表示しつつ、このバーコードスキャナにより、商品IDを表したバーコードが読取られると、当該商品IDが付与されている商品の商品映像を表示する装置である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態における商品情報表示装置について説明する。図2は、この商品情報表示装置1が用いられるシステムの構成を示したブロック図である。図2において、第1実施形態における商品情報表示装置1は、スーパーマーケット等の店舗で1〜複数個が用いられ、商品が陳列される近傍に設置される。また、この商品情報表示装置1は、サーバ2と無線通信を介して接続されている。この無線通信としては、例えば、IEEE802.11a/b/g/nのような無線LAN等を使用する。
図5は、上記のサーバ2のハードウエア構成を示したブロック図である。図5において、サーバ2は、CPU21、メモリ22、HDD23、アンテナ24aを備え無線通信を行う無線通信部24、表示部25、及び、操作部26で構成されている。これらの各部は、CPU21に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン28を介して、相互に接続されている。
CPU21は、マイクロプロセッサで構成されており、メモリ22は、RAMやフラッシュメモリ等で構成されている。HDD23には、サーバ2を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されている。CPU21は、このHDD23に搭載されたソフトウエアにより、サーバ2における各種の処理を行う。
また、このサーバ2のHDD23には、商品情報表示装置1で行われる表示に用いられる表示データを有するマスター表示データテーブルが備えられており、このテーブルに収納されている情報が、必要に応じて、無線通信を介して商品情報表示装置1に提供される。このマスター表示データテーブルについては、後で詳述する。
無線通信部24は、無線通信により、商品情報表示装置1と通信を行う。この無線通信部24としては、例えば、IEEE802.11a/b/g/nのような無線LAN等の送受信回路を使用する。
表示部25は、棚札サーバ2における各種の情報を表示する。また、操作部26は、キーボードやマウス等を備えており、サーバ2に対する情報の入力や各種の指示を行うのに使用される。
図3は、商品情報表示装置1の外観を示した正面図、図4は、商品情報表示装置1のハードウエア構成を示したブロック図である。図3、図4において、商品情報表示装置1は、CPU11、メモリ12、フラッシュメモリ13、アンテナ14aを備え無線通信を行う無線通信部14、LCD15a及びスピーカ15bを備えた映像表示部15、操作部16、及び、バーコードスキャナ17で構成されている。
これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン18を介して、相互に接続されている。又、電子棚札1の電源としては、図示されていない電源が備えられている。
CPU11は、マイクロプロセッサで構成されている。RAM12は、CPU11のワークエリア等として用いられる。フラッシュメモリ13は、OSや各種のソフトウエアが格納されている。CPU11は、このフラッシュメモリ13に搭載されているソフトウエアにより、商品情報表示装置1における各種の処理を行う。
また、このフラッシュメモリ13には、時計機能を含んだソフトウエアで構成されたカレンダーが備えられている。CPU11は、ソフトウエアにより行われる各種の処理時点における日時を、このカレンダーにより把握することで、後述する使用期限経過有無チェックを行う。
また、このフラッシュメモリ13には、商品情報表示装置1を識別するユニークなIDである商品情報表示装置IDが不揮発な状態で格納されており、後述する無線通信部14において、商品情報表示装置1とサーバ2との通信に用いられる。
また、フラッシュメモリ13には、商品情報表示装置1で行われる表示に用いられる表示データを有する表示データテーブルが備えられている。この表示データテーブルについては、後で詳述する。
無線通信部14は、無線通信によりサーバ2と通信を行うのに用いられる。この無線通信部14のアンテナ14aは、商品情報表示装置1の筐体の上部に備えられている。この無線通信部14としては、例えば、IEEE802.11a/b/g/nのような無線LAN等の送受信回路を使用する。
映像表示部15は、上述したように、LCD15a及びスピーカ15bを備えている。映像表示部15では、フラッシュメモリ13に備えられている上記の表示データテーブに収納されている表示データを用いて商品映像が表示される。この商品映像には、音声も含まれる。即ち、映像は、LCD15aで表示されると共に、音声は、スピーカ15bで流される。
操作部16としては、商品情報表示装置1の裏面側に、図示されていない押ボタンスイッチ等が、設けられている。この操作部16は、商品情報表示装置1の映像や音声の表示に対して、必要な設定等を行うのに用いられる。
バーコードスキャナ17は、各商品に付与された商品IDを表すバーコードを読取るのに用いられる。このバーコードスキャナ17は、図に示すように、商品情報表示装置1の正面下部中央に備えられている。
商品情報表示装置1で商品映像が表示される商品には、当該商品を識別するための識別情報として商品IDが付与されている。この商品IDは、バーコード情報表示装置1に備えられているバーコードスキャナ17で読取可能なバーコードで表され、このバーコードは、商品に貼付る等して備えられているか、或いは、カードに印刷されている。
これらの商品、或いは、カードに備えられたバーコードは、これらのバーコードを、来店客が、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17にかざすことによって、商品情報表示装置1に読取られる。
このバーコードスキャナ17は、バーコードを読取ると、読取られた当該バーコードが表す商品IDに関連する処理が終了するまで、新たなバーコードの読取を行わないように制御される。
そこで、このバーコードスキャナ17には、図3に示すように、LEDの表示ランプ17aが備えられており、バーコードスキャナ17がバーコードの読取が可能であるときには、表示ランプ17aが点灯するようになっている。
上記の商品情報表示装置1は、上述したように、バーコードスキャナ17を備えており、電子広告として、商品説明用の商品映像を商品情報表示装置1に保持すると共に、予め設定された商品の商品映像を表示しつつ、バーコードスキャナ17により特定の商品を表すバーコードが読取られると、当該商品の商品映像を表示する商品映像表示を行う。また、サーバ2には、最新の商品映像が用意され、商品情報表示装置1がこれらの商品映像を最新のものに更新できるようにしている。
第1実施形態における上記の商品映像表示は、次のようにして行われる。即ち、通常表示状態では、図6に示すように、同一商品の商品映像を所定の繰返し回数(同一商品映像表示反復回数)繰返して表示し(同一商品映像反復表示)、同一商品映像反復表示を、複数の商品について、所定の表示順序に従って、表示し(映像順序表示)、この映像順序表示を繰返す。ここで、上記の同一商品映像反復表示が、前述した商品情報反復表示に相当する。
この状態下で、バーコードスキャナ17により特定の商品を表すバーコードが読取られると、図7に示すように、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDの商品映像である割込商品映像を、所定の繰返し回数(割込商品映像表示反復回数)繰返して表示する表示(割込商品映像反復表示)を、上記の所定の表示順序に割込して行う(割込された映像順序表示)。そして、この割込された映像順序表示の後は、上記の通常表示状態に戻るのである。ここで、上記の割込商品映像反復表示が、前述した商品情報割込反復表示に相当する。
上記の映像順序表示の繰返し回数と、割込された映像順序表示の繰返し回数との合計が、後述する映像順序表示反復回数である。これらの映像順序表示の繰返し回数、及び、割込された映像順序表示の繰返し回数は、バーコードスキャナ17のバーコード読取回数によっては、いずれかが0回であることや、少なくともいずれかが1回である、あるいは、双方が複数回である等の組合せがあり得る。
また、上記の割込は、バーコードスキャナ17によりバーコードが読取られたときに商品情報表示装置1に表示されていた同一商品映像反復表示が終了した後における、その次に行われる表示として割込商品映像反復表示が行われるように、行われる。
また、割込商品映像反復表示は、バーコードスキャナ17によりバーコードが読取られたときに、商品情報表示装置1に表示されていた同一商品映像反復表示が、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDの商品映像ではないときに、行われる。
上記の商品映像表示を行うために、第1実施形態では、上記の商品情報表示装置1のフラッシュメモリ13に、商品情報表示装置1に表示する商品映像(音声を含む)のデータである表示データを備えた図8に示す表示データテーブルが備えられている。この表示データテーブルの表示データを、商品情報表示装置1の映像表示部15で表示することにより、商品映像が表示される。
また、サーバ2のHDDには、図9に示すマスター表示データテーブルが備えられており、商品情報表示装置1における表示データの更新の際に、使用される。このサーバ2に備えられている図7に示すマスター表示データテーブルは、商品ID、使用期限、及び、表示データで構成されている。この内、使用期限は、表示データを商品情報表示装置1で表示できる期限である。
上記の図8に示す表示データテーブルは、登録番号n、商品ID、使用期限、映像表示総反復回数Gn、及び、表示データで構成されている。この表示データテーブルには、後述するように、登録番号nが、1〜Nである表示データが収納されている。
また、この表示データテーブルにおける映像表示総反復回数Gnは、登録番号nの表示データを用いた表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う総回数を示したものである。即ち、第1実施形態では、表示データを映像表示総反復回数Gn表示すると、当該表示データの表示を停止する仕組を、採用している。
また、第1実施形態では、上記の商品映像表示の処理は、上記の表示データテーブルを用いて、ソフトウエアにより行われる。この商品映像表示の処理を行うため、第1実施形態では、商品情報表示装置1のRAM12には、図10に示す、同一商品映像反復表示回数カウンタCEk、及び、商品映像残表示回数カウンタCTkと、図11に示す、映像順序表示反復回数カウンタCA、及び、割込商品映像表示反復回数カウンタCBとが、備えられている。また、商品情報表示装置1のフラッシュメモリ13には、定数として、図12に示す、映像順序表示反復回数D、及び、割込商品映像表示反復回数Pが備えられている。
上記の商品映像残表示回数カウンタCTkは、図8に示す表示データテーブルの映像表示総反復回数Gnをカウントするための減算カウンタであり、表示データテーブルに収納される全ての表示データの登録番号n毎に、備えられる。
この商品映像残表示回数カウンタCTkには、映像表示総反復回数Gnがセットされる。また、この商品映像残表示回数カウンタCTkは、当該商品映像残表示回数カウンタCTkと対応する表示データの商品映像が表示される毎に、即ち、この表示データの同一商品映像、または、割込商品映像が表示される毎に、デクリメント(1が減算)される。
同一商品映像反復表示回数カウンタCEkは、図7における各商品映像毎の同一商品映像反復表示回数をカウントするための減算カウンタであり、図8に示す表示データテーブルに収納される全ての表示データの登録番号n毎に、備えられる。
この同一商品映像反復表示回数カウンタCEkには、上記の映像表示総反復回数Gnを、映像順序表示反復回数Dで除した値Gn/Dがセットされる。即ち、映像表示総反復回数Gnの商品映像表示が、映像順序表示反復回数Dに分けて、行われる。
また、この同一商品映像反復表示回数カウンタCEkは、当該同一商品映像反復表示回数カウンタCEkと対応する表示データの同一商品映像が表示される毎に、デクリメント(1が減算)される。
映像順序表示反復回数カウンタCAは、図6、及び、図7における映像順序表示の回数をカウントする加算カウンタである。この映像順序表示反復回数カウンタCAは、映像順序表示が1回行われる毎に、インクリメント(1が加算)される。また、この映像順序表示反復回数カウンタCAの値が上記の映像順序表示反復回数Dに達すると、カウントアップする。
割込商品映像表示反復回数カウンタCBは、図7における割込商品映像表示反復回数をカウントする加算カウンタである。この割込商品映像表示反復回数カウンタCBは、割込商品映像表示が1回行われる毎に、インクリメント(1が加算)される。また、この割込商品映像表示反復回数カウンタCBが、上記の割込商品映像表示反復回数Pに達すると、カウントアップする。
定数である、映像順序表示反復回数Dは、図6、及び、図7における映像順序表示(割込された映像順序表示を含む)を何回繰返すかを示す回数であり、予め、設定されている。また、同じく、定数である割込商品映像表示反復回数Pは、図7における割込商品映像表示を何回繰返すかを示す回数であり、予め、設定されている。
また、第1実施形態では、ソフトウエアにより上記の商品映像表示の処理を行うのに、変数として、図13に示す、n、m、k、及び、gを使用している。変数nは、商品情報表示装置1の表示データテーブルにおける表示データの登録番号であり、1〜Nの整数である。変数mは、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDと対応する登録番号であり、1〜Nの整数である。
変数kは、同一商品映像反復表示回数カウンタCE、及び、商品映像残表示回数カウンタCTに下付される添付文字であり、これらのカウンタの番号を表す1〜Nの整数である。つまり、CEk、即ち、CE1〜CEN、及び、CTk、即ち、CT1〜CTNは、それぞれ、登録番号nの表示データ、即ち、登録番号1〜Nの表示データと対応する。また、変数gは、表示データの使用期限経過有無チェックの対象となる表示データの登録番号であり、1〜Nの整数である。
第1実施形態における上記の商品映像表示の処理は、具体的には、次のようにして行われる。図14〜図20は、第1実施形態における商品映像表示の処理を示したフローチャートである。この内、図14は、第1実施形態における商品情報表示装置1の商品映像表示の基本処理を示したフローチャートである。
最初に、上記の商品映像表示の基本処理について説明する。この商品映像表示の基本処理は、図14において、まず、イニシャル処理1(S10)を行う。このイニシャル処理1(S10)は、商品映像残表示回数カウンタCTkに、表示データテーブルの映像表示総反復回数Gnをセットする処理である。
例えば、図8の表示データテーブルの例では、映像表示総反復回数Gnは、全ての登録番号の表示データにおいて、5000回であるので、この場合は、全ての商品映像残表示回数カウンタCTkに、5000がセットされる。
図15は、イニシャル処理1(S10)の処理を示したフローチャートである。図15において、イニシャル処理1(S10)では、最初に、登録番号nに0をセットした後(S11)、この登録番号nをインクリメントすると共に(S12)、このインクリメントされた登録番号nを変数kにセットして(S13)、映像表示総反復回数Gnを商品映像残表示回数カウンタCTkに書き込む(S14)。これを、登録番号nが1からNまで繰返して(S15)、イニシャル処理1(S10)の処理を終了する。
図14のフローチャートにおいて、上記のイニシャル処理1(S10)が終了すると、次に、映像順序表示反復回数カウンタCAに0をセットすると共に(S1)、この映像順序表示反復回数カウンタCAをインクリメントして(S2)、次に、イニシャル処理2(S20)を行う。
このイニシャル処理2は、同一商品映像反復表示回数カウンタCEkに、表示データテーブルの映像表示総反復回数Gnを映像順序表示反復回数Dで除した値Gn/Dをセットする処理である。
例えば、映像順序表示反復回数Dを5回とした場合、図8の表示データテーブルの例では、映像表示総反復回数Gnは、全ての登録番号の表示データにおいて、5000回であるので、5000回/5回=1000回であり、全ての同一商品映像反復表示回数カウンタCEkに、この1000がセットされる。
図16は、上記のイニシャル処理2(S20)の処理を示したフローチャートである。図16において、イニシャル処理2(S20)では、イニシャル処理1(S10)と同様、最初に、登録番号nに0をセットした後(S21)、この登録番号nをインクリメントすると共に(S22)、このインクリメントされた登録番号nを変数kにセットして(S23)、映像表示総反復回数Gnを映像順序表示反復回数Dで除した値Gn/Dを、同一商品映像反復表示回数カウンタCEkに書き込む(S24)。これを、登録番号nが1からNまで繰返して(S25)、イニシャル処理2(S20)の処理を終了する。
図14のフローチャートにおいて、上記のイニシャル処理2(S20)が終了すると、次に、登録番号nに0をセットした後(S3)、この登録番号nをインクリメントすると共に(S4)、このインクリメントされた登録番号nを変数kにセットして(S5)、商品映像残表示回数カウンタCTkが0であるか否かをチェックする(S6)。
このS6における商品映像残表示回数カウンタCTkが0であるか否かのチェックで、CTk=0であると、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示は、もう行えないので、S8へ進む。
上記のS6における商品映像残表示回数カウンタCTkが0であるか否かのチェックで、CTk=0ではないと、次に、同一商品映像反復表示回数カウンタCEkが0であるか否かをチェックする(S7)。
このS7における同一商品映像反復表示回数カウンタCEkが0であるか否かのチェックで、CEk=0ではないと、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示は、まだ行えるので、次に、商品映像表示処理(S30)を行った後、S5に戻り、S5以降を繰返す。上記の商品映像表示処理(S30)については、後で詳述する。
上記のS7における同一商品映像反復表示回数カウンタCEkが0であるか否かのチェックで、CEk=0であると、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示は、もう行えないので、S8へ進む。
S8では、登録番号nが、図8に示す表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かをチェックする。このチェックで、n=Nではないと、図6、または、図7における映像順序表示が終了していないので、S4に戻って、S4以降を繰返す。
このS8における登録番号nが図8に示す表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かのチェックで、n=Nであると、図6、または、図7における映像順序表示が1回終了しているので、次に、S9へ進む。
S9では、映像順序表示反復回数カウンタCAが映像順序表示反復回数Dであるか否かをチェックし、CA=Dではないと、図6、または、図7における映像順序表示を、規定回数である映像順序表示反復回数D行っていないので、S2へ戻って、S2以降を繰返す。
上記のS9における映像順序表示反復回数カウンタCAが映像順序表示反復回数Dであるか否かのチェックで、CA=Dであると、図6、または、図7における映像順序表示を、規定回数である映像順序表示反復回数D行っているので、商品情報表示装置1における商品映像表示の基本処理を終了する。
次に、上記の商品映像表示処理(S30)について説明する。図17は、この商品映像表示処理(S30)を示したフローチャートである。この商品映像表示処理(S30)は、図17において、まず、商品映像残表示回数カウンタCTkをデクリメントし(S31)、次いで、同一商品映像反復表示回数カウンタCEkをデクリメントした後(S32)、登録番号nを変数gにセットして(S33)、表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)へ進む。この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)については、後で詳述する。
上記の表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)が終了すると、次に、表示データテーブルの登録番号nの表示データを用いた商品映像表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う(S34)。そして、次に、S35へ進む。
S35では、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了したか否かをチェックし、終了していると、商品映像表示処理(S30)を終了する。上記のS35における登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了したか否かのチェックで、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了していないと、次に、S36へ進む。
S36では、バーコードスキャナ17によるバーコードの読取の有無をチェックし、読取がなければ(S37)、S35へ戻ってS35以降を繰返す。上記のS36におけるバーコードスキャナ17によるバーコードの読取の有無のチェックで、バーコードスキャナ17によるバーコードの読取があると、バーコードスキャナ17によるバーコードの読取が既に1回行われている。
そこで、割込商品映像表示を行う必要があるので、次に、まず、バーコードスキャナ17の読取禁止処理を行った後(S38)、登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了するのを待って(S39)、割込商品映像表示処理(S50)を行い、商品映像表示処理(S30)を終了する。割込商品映像表示処理(S50)については、後で詳述する。
次に、上記の表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)について説明する。図18は、この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)を示したフローチャートである。この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)は、図18において、まず、表示データテーブルにおける登録番号gの表示データの使用期限経過の有無をチェックする(S41)。
この使用期限経過の有無のチェックは、商品情報表示装置1のフラッシュメモリ13に備えられているカレンダーを用いて行われる。即ち、登録番号nの表示データの使用期限と、当該商品映像表示処理が行われている当日の日時とを比較して、登録番号nの表示データの使用期限が当日の日時を経過しているか否かを判断することにより、行われる。
上記のS41における使用期限の経過の有無のチェックで、使用期限の経過有と判断されないと、登録番号gの表示データは、使用可能であるので、そのまま何もしないで、表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)を終了する。
上記のS41における使用期限経過の有無のチェックで、使用期限の経過有と判断されると、登録番号gの表示データは、使用不可能である。そこで、使用期限が経過していない新たな表示データを取得する必要があり、次に、S43へ進む。
S43では、表示データテーブルにおける登録番号gの表示データの商品IDを取得し、次に、この取得した商品IDの最新表示データを、無線通信部24を介して、サーバ2から取得する(S44)。そして、この取得した最新表示データを、表示データテーブルにおける登録番号gの表示データを削除すると共に、新たに書込して(S45)、表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)を終了する。
次に、割込商品映像表示処理(S50)について説明する。図19、図20は、この割込商品映像表示処理(S50)を示したフローチャートである。この割込商品映像表示処理(S50)は、図19、図20において、まず、バーコードスキャナ17で読取られたバーコードが示す商品IDと対応する登録番号mを、表示データテーブルから取得して(S51)、次に、登録番号nと登録番号mとが同じであるか否かをチェックする(S52)。
上述したように、割込商品映像反復表示は、バーコードスキャナ17によりバーコードが読取られたときに、商品情報表示装置1に表示されていた同一商品映像反復表示が、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDの商品映像ではないときに、行われる。
従って、S52における登録番号nと登録番号mとが同じであるか否かのチェックで、登録番号nと登録番号mとが同じであると、これは、即ち、バーコードが読取られたときに、商品情報表示装置1に表示されていた同一商品映像反復表示は、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDの商品映像である状態である。
そこで、この場合は、割込商品映像表示を行う必要がないので、S62へ進み、バーコードスキャナ17の読取禁止の解除処理を行った後、割込商品映像表示処理(S50)を終了する。
上記のS52における登録番号nと登録番号mとが同じであるか否かのチェックで、登録番号nと登録番号mとが同じでないと、この場合は、上記とは逆に、割込商品映像表示を行う必要があるので、次に、S53へ進む。
S53では、割込商品映像表示反復回数カウンタCBに0をセットして、この割込商品映像表示反復回数カウンタCBをインクリメントすると共に(S54)、変数kに、登録番号mをセットして(S55)、S56へ進む。
S56では、商品映像残表示回数カウンタCTkが0であるか否かをチェックし、CTk=0であると、登録番号mの表示データを用いた商品映像表示は、もう行えないので、この場合は、S62へ進み、バーコードスキャナ17の読取禁止の解除処理を行った後、割込商品映像表示処理(S50)を終了する。
上記のS56における商品映像残表示回数カウンタCTkが0であるか否かのチェックで、CTk=0ではないと、登録番号mの表示データを用いた商品映像表示は、まだ行うことができるので、次に、同一商品映像反復表示回数カウンタCEkをデクリメントした後(S57)、登録番号mを変数gにセットして(S58)、表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)へ進む。
この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)が終了すると、次に、表示データテーブルの登録番号mの表示データを用いた商品映像表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う(S59)。そして、登録番号mの表示データを用いた商品映像表示が終了するのを待って(S60)、S61へ進む。
S61では、割込商品映像表示反復回数カウンタCBが割込商品映像表示反復回数Pであるか否かをチェックし、割込商品映像表示反復回数カウンタCBが、割込商品映像表示反復回数Pではないと、これは、図7における割込商品映像表示を、規定回数である割込商品映像表示反復回数P行っていないので、S54へ戻って、S54以降を繰返す。
上記のS61において、割込商品映像表示反復回数カウンタCBが割込商品映像表示反復回数Pであるか否かのチェックで、割込商品映像表示反復回数カウンタCBが、割込商品映像表示反復回数Pであると、図7における割込商品映像表示を、規定回数である割込商品映像表示反復回数P行っているので、S62へ進み、バーコードスキャナ17の読取禁止の解除処理を行った後、割込商品映像表示処理(S50)を終了する。
上記の第1実施形態における商品情報表示装置1によれば、通常は、商品情報表示装置1に備えられている商品映像を表示しているが、この商品映像が表示されている以外の来店客が求める商品等の商品に対して、この商品に付与されている商品識別情報を示すバーコードが、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17により読取られると、この商品識別情報が付与されている商品映像を表示することができる。
従って、予め設定された商品情報を表示しつつ、来店客が、求める商品の情報を得ようとした場合に、そのような情報の表示をタイムリーに行うことができ、販売促進を図ることができる。
また、商品映像を一度に複数回繰返して表示する同一商品映像反復表示を、表示順序に従って行うと共に、割込商品映像反復表示を、同一商品映像反復表示の完了直後に、表示順序へ割込して行う。そのため、来店客が求める他の商品の情報等を、タイムリーに表示することができる。
また、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17により、バーコードが読取られたときに、この商品識別情報が付与されている商品映像を、表示順序へ割込後に、一度に複数回繰返して表示する割込商品映像反復表示を行う。そのため、来店客が求める他の商品の情報等を表示する回数を増加することができ、商品の情報を来店客に対して確実に伝えることができる。
また、商品情報表示装置1における商品映像の表示回数が、表示総反復回数以上にならないように制御しつつ、来店客が、求める他の商品の情報を表示することができる。従って、商品情報表示装置1に表示する商品映像の商品のメーカから広告料を徴収する場合に、例えば、このメーカとの宣伝契約における表示回数の表示を、正確に実施することができる。
また、商品映像を表示するのに先立って、商品映像の情報に付与されている使用期限に基づき使用期限経過有無判定を行い、使用期限経過無と判定すると、商品映像を表示することができる。そのため、古い商品映像を表示することを回避することができる。
さらに、使用期限経過有無判定で、使用期限経過有と判断すると、当該商品映像の表示データを削除し、この商品映像に代わる最新の商品映像の表示データを、サーバから取得して、表示することができる。そのため、上記の商品情報表示装置で表示する商品情報を、最新の情報とすることができる。
また、これにより、使用期限内のデータについてはサーバからの取得を行わないため、利用者がバーコードを読み込ませた後表示するまでの時間を短縮できるし、また、商品情報表示装置が多数店舗内にありサーバに繋がっている場合でも、サーバからの取得が最小限に抑制されるために結果的に輻輳を起こしにくいメリットもある。
また、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17により読取られるバーコードは、このバーコードが示される商品IDが付与された商品に備えられる。或いは、このバーコードは、カードに記載される。そのため、来店客が、求める他の商品の情報を得ようとする場合に、容易に、そのような行動をとることができ、販売促進を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態における商品情報表示装置について説明する。この第2実施形態における商品情報表示装置のハードウエア構成、及び、商品情報表示装置が用いられるシステムの構成は、共に、上述した第1実施形態と全く同じである。
第2実施形態における商品情報表示装置1が、第1実施形態における商品情報表示装置1と異なるのは、商品映像表示における表示を行わせる順序の仕組である。以下に、この点を中心にして、第2実施形態における商品情報表示装置1について説明する。
第2実施形態における上記の商品映像表示は、次のようにして行われる。即ち、通常表示状態では、図21に示すように、同一商品の商品映像を1回のみ(同一商品映像表示反復回数:1回)表示し(同一商品映像反復表示)、同一商品映像反復表示を、複数の商品について、所定の表示順序に従って、表示し(映像順序表示)、この映像順序表示を繰返す。この繰返し回数については、特に、制限はない。ここで、反復回数が1回である上記の同一商品映像反復表示が、前述した商品情報表示に相当する。
この状態下で、バーコードスキャナ17により特定の商品を表すバーコードが読取られると、図22に示すように、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDの商品映像である割込商品映像を、所定の表示順序の先頭に割り込ませて表示する反復回数が1回の割込商品映像反復表示を行う。ここで、反復回数が1回であるこの割込商品映像反復表示が、前述した商品情報割込表示に相当する。
この所定の表示順序の先頭に割込商品映像を割り込ませた映像順序表示を規定の回数(割込映像映像順序表示反復回数)繰返した後、通常表示状態に戻るのである。
上記の商品映像表示を行うために、第2実施形態では、上記の商品情報表示装置1のフラッシュメモリ13に、商品情報表示装置1に常時表示する商品映像(音声を含む)のデータである表示データを備えた図23に示す常時表示用表示データテーブル、及び、商品情報表示装置1に臨時に表示する商品映像(音声を含む)のデータである表示データを備えた図24に示す臨時表示用表示データテーブルが備えられている。これらの表示データテーブルの表示データを、商品情報表示装置1の映像表示部15で表示することにより、商品映像が表示される。
また、サーバ2のHDDには、第1実施形態と同様、図9に示すマスター表示データテーブルが備えられており、商品情報表示装置1における表示データの更新の際に、使用される。このサーバ2に備えられている図7に示すマスター表示データテーブルは、第1実施形態と同様、商品ID、使用期限、及び、表示データで構成されている。
上記の図23に示す常時表示用表示データテーブルは、登録番号n、商品ID、使用期限、及び、表示データで構成されている。この常時表示用表示データテーブルには、後述するように、登録番号nが、1〜Nである表示データが収納されている。
また、上記の図24に示す臨時表示用表示データテーブルは、上記の常時表示用表示データテーブルと同じく、登録番号n、商品ID、使用期限、及び、表示データで構成されている。この臨時表示用表示データテーブルには、後述するように、登録番号mが、1〜Mである表示データが収納されている。
また、第2実施形態では、上記の商品映像表示の処理は、上記の常時表示用表示データテーブル、及び、臨時表示用表示データテーブルを用いて、ソフトウエアにより行われる。この商品映像表示の処理を行うため、第2実施形態では、商品情報表示装置1のRAM12には、図25に示す、割込映像順序表示反復回数カウンタCD、及び、バーコード読取有無フラグFが、備えられている。また、商品情報表示装置1のフラッシュメモリ13には、定数として、図26に示す、割込映像順序表示反復回数Qが備えられている。
上記の割込映像順序表示反復回数Qは、図22における割込映像順序表示反復回数をカウントする加算カウンタである。この割込映像順序表示反復回数Qは、割込された映像順序表示が1回行われる毎に、インクリメント(1が加算)される。また、この割込映像順序表示反復回数Qの値が上記の割込映像順序表示反復回数Qに達すると、カウントアップする。また、定数である、割込映像順序表示反復回数Qは、図22における割込された映像順序表示を何回繰返すかを示す回数であり、予め、設定されている。
また、第2実施形態では、ソフトウエアにより上記の商品映像表示の処理を行うのに、変数として、図27に示す、n、m、及び、gを使用している。変数nは、商品情報表示装置1の常時表示用表示データテーブルにおける表示データの登録番号であり、1〜Nの整数である。変数mは、臨時表示用表示データテーブルにおける表示データの登録番号、即ち、バーコードスキャナ17により読取られたバーコードが示す商品IDと対応する登録番号であり、1〜Mの整数である。また、変数gは、表示データの使用期限経過有無チェックの対象となる表示データの登録番号であり、1〜Nの整数、または、1〜Mの整数である。
第2実施形態における上記の商品映像表示の処理は、具体的には、次のようにして行われる。図28〜図31は、第2実施形態における商品映像表示の処理を示したフローチャートである。この内、図28、図29は、第2実施形態における商品情報表示装置1の商品映像表示の基本処理を示したフローチャートである。
最初に、上記の商品映像表示の基本処理について説明する。この商品映像表示の基本処理は、図28、図29において、まず、バーコード読取有無フラグFをリセットして、F=0とし(S101)、次に、登録番号nに0をセットした後(S102)、この登録番号nをインクリメントすると共に(S103)、このインクリメントされた登録番号nを変数gにセットして(S104)、常時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40A)へ進む。
この常時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40A)は、上述した第1実施形態で使用されている、図18に示す表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)において、この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)に使用されている文言の内、表示データテーブルを、常時表示用表示データテーブルに変更したものである。
上記の常時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40A)が終了すると、次に、常時表示用データテーブルの登録番号nの表示データを用いた商品映像表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う(S105)。そして、次に、S106へ進む。
S106では、常時表示用登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了したか否かをチェックし、終了していると、S113へ進む。S106における常時表示用登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了したか否かのチェックで、終了していないと、次に、バーコード読取有無フラグFがセットされているか否かをチェックする(S107)。
このS107におけるバーコード読取有無フラグFがセットされているか否かのチェックで、F=1であると、既に、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17で、バーコードの読取が1回行われているので、バーコードの読取の有無をチェックする必要はない。そこで、この場合は、常時表示用登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了するのを待って(S112)、S113へ進む。
上記のS107におけるバーコード読取有無フラグFがセットされているか否かのチェックで、F=1ではないと、この場合は、バーコードの読取の有無をチェックする必要がある。そこで、次に、バーコードスキャナ17におけるバーコードの読取有無をチェックし(S108)、バーコードの読取がないと(S109)、S106に戻って、S106以降を繰返す。
上記のS108におけるバーコードスキャナ17におけるバーコードの読取有無のチェックで、バーコードの読取があると(S109)、バーコードスキャナ17におけるバーコードの読取が既に1回行われている。そこで、まず、バーコードスキャナ17の読取禁止処理を行った後(S110)、次に、バーコード読取有無フラグFをセットして、F=1として、常時表示用登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了するのを待って(S112)、S113へ進む。
S113では、常時表示用登録番号nが、図23に示す常時表示用表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かをチェックする。このチェックで、n=Nではないと、図21における映像順序表示が1回分終了していないので、終了させるために、S103に戻って、S103以降を繰返す。
上記のS113における常時表示用登録番号nが図23に示す常時表示用表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かのチェックで、n=Nであると、図21における映像順序表示が1回終了しているので、次に、S114へ進む。
S114では、バーコード読取有無フラグFがセットされているか否かをチェックする。このチェックで、F=1でないと、割込映像順序表示を行う必要はない。そこで、この場合は、そのまま、商品映像表示の基本処理を終了する。
上記のS114におけるバーコード読取有無フラグFがセットされているか否かのチェックで、F=1であると、割込映像順序表示を行う必要がある。そこで、この場合は、割込映像順序表示処理(S120)を行った後、商品映像表示の基本処理を終了する。割込映像順序表示処理(S120)については、以下で詳述する。
次に、割込映像順序表示処理(S120)について説明する。図30、図31は、割込映像順序表示処理(S120)を示したフローチャートである。この割込映像順序表示処理(S120)は、図30、図31において、まず、バーコード読取有無フラグFをリセットして、F=0として、次に、S122へ進む。
S122では、バーコードスキャナ17で読取られたバーコードが示す商品IDと対応する臨時表示用登録番号mを、図24に示す臨時表示用表示データテーブルから取得する。そして、次に、割込映像順序表示反復回数カウンタCDに0をセットして(S123)、この割込映像順序表示反復回数カウンタCDをインクリメントすると共に(S124)、臨時表示用登録番号mを、変数gにセットして(S125)、臨時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40B)へ進む。
この臨時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40B)は、上述した第1実施形態で使用されている、図18に示す表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)において、この表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40)に使用されている文言の内、表示データテーブルを、臨時表示用表示データテーブルに変更したものである。
上記の臨時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40B)が終了すると、次に、臨時表示用データテーブルの登録番号mの表示データを用いた商品映像表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う(S126)。そして、次に、S127へ進む。
S127では、登録番号nに0をセットした後、この登録番号nをインクリメントすると共に(S128)、このインクリメントされた登録番号nを変数gにセットして(S129)、常時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40A)へ進む。
この常時表示用表示データの使用期限経過有無チェック処理(S40A)が終了すると、次に、常時表示用データテーブルの登録番号nの表示データを用いた商品映像表示を、商品情報表示装置1の映像表示部15で行う(S130)。そして、常時表示用登録番号nの表示データを用いた商品映像表示が終了するのを待って(S131)、S132へ進む。
S132では、常時表示用登録番号nが、図23に示す常時表示用表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かをチェックする。このチェックで、n=Nではないと、図22における映像順序表示が1回分終了していないので、終了させるために、S128に戻って、S128以降を繰返す。
上記のS132における常時表示用登録番号nが図23に示す常時表示用表示データテーブルの最後の登録番号Nであるか否かのチェックで、n=Nであると、図22における映像順序表示が1回終了しているので、次に、S133へ進む。
S133では、割込映像順序表示反復回数カウンタCDが割込映像順序表示反復回数Qであるか否かをチェックし、割込映像順序表示反復回数カウンタCDが、割込映像順序表示反復回数Qではないと、これは、図22における割込された映像順序表示を、規定回数である割込映像順序表示反復回数Q行っていないので、S124へ戻って、S124以降を繰返す。
上記のS133において、割込映像順序表示反復回数カウンタCDが割込映像順序表示反復回数Qであるか否かのチェックで、割込映像順序表示反復回数カウンタCDが、割込映像順序表示反復回数Qであると、図22における割込映像順序表示を、規定回数である割込映像順序表示反復回数Q行っているので、S134へ進み、バーコードスキャナ17の読取禁止の解除処理を行った後、割込映像順序表示処理(S120)を終了する。
上記の第2実施形態における商品情報表示装置1によれば、第1実施形態におけるのと同様、通常は、商品情報表示装置1に備えられている商品映像を表示しているが、この商品映像が表示されている以外の来店客が求める商品等の商品に対して、この商品に付与されている商品識別情報を示すバーコードが、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17により読取られると、この商品識別情報が付与されている商品映像を表示することができる。
従って、予め設定された商品情報を表示しつつ、来店客が、求める商品の情報を得ようとした場合に、そのような情報の表示をタイムリーに行うことができ、販売促進を図ることができる。
また、割込商品映像反復表示を伴う映像順序表示を、割込映像順序表示反復回数繰返して行うことができる。そのため、来店客が、求める他の商品の情報を得ようとした場合に、そのような情報の表示を、効率的に行うことができ、販売促進を図ることができる。
また、第1実施形態におけるのと同様、商品映像を表示するのに先立って、商品映像の情報に付与されている使用期限に基づき使用期限経過有無判定を行い、使用期限経過無と判定すると、商品映像を表示することができる。そのため、古い商品映像を表示することを回避することができる。
さらに、第1実施形態におけるのと同様、使用期限経過有無判定で、使用期限経過有と判断すると、当該商品映像の表示データを削除し、この商品映像に代わる最新の商品映像の表示データを、サーバから取得して、表示することができる。そのため、上記の商品情報表示装置で表示する商品情報を、最新の情報とすることができる。
また、第1実施形態におけるのと同様、商品情報表示装置1のバーコードスキャナ17により読取られるバーコードは、このバーコードが示される商品IDが付与された商品に備えられる。或いは、このバーコードは、カードに記載される。そのため、来店客が、求める他の商品の情報を得ようとする場合に、容易に、そのような行動をとることができ、販売促進を図ることができる。
上述した第1実施形態における商品情報表示装置、及び、第1実施形態における商品情報表示装置では、図2に示すように、商品情報表示装置1は、サーバ2と無線通信を介して接続されているが、これには限られず、有線通信を介して接続するようにしてもよい。この有線通信としては、例えば、100BASE/1000BASEのような有線LAN等を使用することができる。
この場合は、図5に示すサーバ2のハードウエア構成における無線通信部24に代えて、有線通信部を用いると共に、この有線通信部としては、例えば、100BASE/1000BASEのような有線LAN等の送受信回路を使用する。
また、図4に示す商品情報表示装置1のハードウエア構成における無線通信部14に代えて、有線通信部を用いると共に、この有線通信部としては、例えば、100BASE/1000BASEのような有線LAN等の送受信回路を使用する。