JP2010256621A - 高屈折率ポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ - Google Patents

高屈折率ポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ Download PDF

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学 松井
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【課題】高屈折率であり且つ低複屈折性、加工性、透明性に優れたポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズを提供する。
【解決手段】全ヒドロキシ化合物の少なくとも80モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物であり、且つ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンとジヒドロキシ化合物の割合がモル比で65:35〜15:85の範囲で構成されたポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
Figure 2010256621

(式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、または炭素数1〜6の炭化水素基である。)
【選択図】図1

Description

本発明は、特定のジヒドロキシ化合物を特定割合含有するポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズに関する。
カメラ、フィルム一体型カメラ、ビデオカメラ等の各種カメラの光学系に使用される光学素子の材料として、光学ガラスあるいは光学用透明樹脂が使用されている。光学ガラスは、耐熱性や透明性、寸法安定性、耐薬品性等に優れ、様々な屈折率やアッベ数を有する多種類の材料が存在しているが、材料コストが高い上、成形加工性が悪く、また生産性が低いという問題点を有している。とりわけ、収差補正に使用される非球面レンズに加工するには、極めて高度な技術と高いコストがかかるため実用上大きな障害となっている。
一方、光学用透明樹脂、中でも熱可塑性透明樹脂からなる光学レンズは、射出成形により大量生産が可能で、しかも非球面レンズの製造も容易であるという利点を有しており、現在カメラ用レンズ用途として使用されている。例えば、ビスフェノールAからなるポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ−4−メチルペンテン、ポリメチルメタクリレートあるいは非晶質ポリオレフィンなどが例示される。
しかしながら、光学用透明樹脂を光学レンズとして用いる場合、屈折率やアッベ数以外にも、耐熱性、透明性、低吸水性、耐薬品性、耐光性、低複屈折性が求められるため、樹脂の特性バランスによって使用箇所が限定されてしまうという弱点がある。例えば、ポリスチレンは耐熱性が低く複屈折が大きい、ポリ−4−メチルペンテンは耐熱性が低い、ポリメチルメタクリレートは耐熱性が低い、ビスフェノールAからなるポリカーボネートは複屈折が大きい等の欠点を有するため使用箇所が限られてしまい好ましくない。
一方、一般に、光学材料の屈折率が高いと、同一の屈折率を有するレンズエレメントをより曲率の小さい面で実現できるため、この面で発生する収差量を小さくでき、レンズの枚数を減らしたり、レンズの偏心感度を低減したり、レンズ厚みを薄くしてレンズ系を小型軽量化したりすることが可能になる。
光学レンズ用途に実用化されている光学用透明樹脂の中で屈折率が高いものとしては、ビスフェノールAからなるポリカーボネート(屈折率(n)=1.586、アッベ数(ν)=29)、ポリスチレン(n=1.578、ν=34)がある。とりわけ、ビスフェノールAからなるポリカーボネート樹脂は高屈折率で、なおかつ優れた耐熱性および優れた機械特性を有するため光学レンズ用途に幅広く検討されてきた。しかしながら、ビスフェノールAからなるポリカーボネート樹脂、ポリスチレンとも、複屈折が大きいという弱点を有するため用途に限界があった。そのため、屈折率が高く、低複屈折でかつ物性バランスに優れた光学レンズ向け樹脂の開発が幅広く行われてきた。
例えば、フルオレン構造を有するポリカーボネート樹脂が開示されている(特許文献1、2)。しかし、該特許文献1はレンズにとって重要な光学物性である屈折率に関して調べられておらず、発明の効果として光ディスクといった光学材料基盤用途を想定しているに過ぎない。該特許文献2はnd=1.63の高い屈折率を有し、光弾性係数も小さいが、ガラス転移温度が高いため射出成形が困難であり、レンズ成形体が得られない。また、該特許文献2の本文中に記載の9,9−ビス(4−ヒドロキシ)フルオレンは人体に毒性が高く工業的な使用に耐えられない。また、フルオレン構造を有するポリカーボネート樹脂レンズが開示されている(特許文献3)。しかし、該特許文献は屈折率が1.61程度であり、屈折率が十分に高いとは言えない。
例えば、シリコーン結合を有する樹脂組成物からなるレンズ成形体が開示されている(特許文献4)。該特許文献に開示されるレンズ成形体は、nd=1.6前後の高い屈折率を有し、複屈折も小さいが、該樹脂組成物は熱硬化性樹脂であるためレンズ成形体の生産性が低いという欠点を有する。
例えば、フルオレン含有ポリエステル樹脂に硫黄含有化合物をブレンド(混合、添加)することで簡便に屈折率を向上させる手法が提案されている(特許文献5)。しかしながら、上記手法では低分子量成分を添加するために熱安定性が低下してしまうこと、ブレンドする二成分の相溶性が悪い場合透明性が低下してしまうことがあった。
特開平10−101786号公報 特開平6−25398号公報 特開2005−241962号公報 特開2001−89660号公報 特開2005−187661号公報
本発明は上記課題を解決しようとするものであり、特定のジヒドロキシ化合物を特定割合含有するポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズに関する。さらに詳しくは特定のポリカーボネート樹脂から形成された高屈折率であり且つ低複屈折性、加工性、透明性に優れた光学レンズに関する。
本発明者らはこの目的を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、特定のフルオレン含有ジヒドロキシ化合物及び硫黄含有ジヒドロキシ化合物を特定割合で共重合することで、上記目的を達成することを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明によれば、全ヒドロキシ化合物の少なくとも80モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物であり、且つ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物の割合がモル比で65:35〜15:85の範囲で構成されたポリカーボネート共重合体からなる光学レンズからなる。
Figure 2010256621
(式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、または炭素数1〜6の炭化水素基である。)
本発明により、高屈折率であり且つ低複屈折性、加工性、透明性に優れたポリカーボネート共重合体を得ることができ、該ポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズは、射出成形可能で生産性が高く安価であるため、カメラ、望遠鏡、双眼鏡、テレビプロジェクター等、従来、高価な高屈折率ガラスレンズが用いられていた分野に用いることができ極めて有用である。また、本発明により、ガラスレンズでは技術的に加工の困難な高屈折率低複屈折非球面レンズを射出成形により簡便に得ることができ極めて有用である。
EX−PC1のプロトンNMR
本発明のポリカーボネート共重合体組成において9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンが65モル%を超える場合、Tgが170℃より高くなり射出成形を行う際の成形条件が狭くなるため好ましくない。また、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンが15モル%未満の場合、Tgが115℃より低くなりレンズ材料として不満足となり好ましくない。
9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物の割合は、モル比で65:35〜15:85の範囲が好ましく、60:40〜20:80の範囲が更に好ましく、55:45〜25:75の範囲がより一層好ましい。
前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物としては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−n−プロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−n−ペンチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−neo−ペンチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−n−ヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド等が挙げられ、就中、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドが好ましく、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィドが特に好ましい。
本発明のポリカーボネート共重合体は目的に応じて9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン及びビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィドと共重合可能な他のジヒドロキシ化合物を加えても良く、例えばハイドロキノン、レゾルシノール、4,4′−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン(ビスフェノールE)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(ビスフェノールC)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノールZ)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、4,4′−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、α,α′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン(ビスフェノールM)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン等があげられ、特に1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカンが好ましい。これらの他のジヒドロキシ化合物は全ジヒドロキシ化合物成分の20モル%以下であり、好ましくは10モル%以下である。
本発明の芳香族ポリカーボネート共重合体は、それぞれ通常の芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するそれ自体公知の反応手段、例えば二価フェノール成分にホスゲンや炭酸ジエステルなどのカーボネート前駆物質を反応させる方法により製造される。次にこれらの製造方法について基本的な手段を簡単に説明する。
カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、カーボネートエステルまたはハロホルメート等が使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネートまたは二価フェノールのジハロホルメート等が挙げられる。
上記二価フェノールとカーボネート前駆体を界面重合法または溶融法によって反応させてポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用してもよい。
界面重合法による反応は、通常二価フェノールとホスゲンとの反応であり、酸結合剤および有機溶媒の存在下に反応させる。酸結合剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。有機溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。また、反応促進のために例えばトリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド等の第三級アミン、第四級アンモニウム化合物、第四級ホスホニウム化合物等の触媒を用いることもできる。その際、反応温度は通常0〜40℃ 、反応時間は10分〜5時間程度、反応中のpHは9以上に保つのが好ましい。
溶融法による反応は、通常二価フェノールとカーボネートエステルとのエステル交換反応であり、不活性ガスの存在下に二価フェノールとカーボネートエステルとを加熱しながら混合して、生成するアルコールまたはフェノールを留出させる方法により行われる。反応温度は生成するアルコールまたはフェノールの沸点等により異なるが、通常120〜350℃ の範囲である。反応後期には系を1.3×10〜1.3×10Pa程度に減圧して生成するアルコールまたはフェノールの留出を容易にさせる。反応時間は通常1〜4時間程度である。
カーボネートエステルとしては、置換されていてもよい炭素数6〜10のアリール基、アラルキル基あるいは炭素数1〜4のアルキル基などのエステルが挙げられる。具体的にはジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネートなどが挙げられ、なかでもジフェニルカーボネートが好ましい。
また、溶融法において重合速度を速めるために重合触媒を用いることができ、かかる重合触媒としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、二価フェノールのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属化合物、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属化合物、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の含窒素塩基性化合物、アルカリ金属やアルカリ土類金属のアルコキシド類、アルカリ金属やアルカリ土類金属の有機酸塩類、亜鉛化合物類、ホウ素化合物類、アルミニウム化合物類、珪素化合物類、ゲルマニウム化合物類、有機スズ化合物類、鉛化合物類、オスミウム化合物類、アンチモン化合物類、マンガン化合物類、チタン化合物類、ジルコニウム化合物類などの通常エステル化反応、エステル交換反応に使用される触媒を用いることができる。触媒は単独で使用してもよいし、2種以上組み合わせ使用してもよい。これらの重合触媒の使用量は、原料の二価フェノール1モルに対し、1×10−8〜1×10−3当量、好ましくは1×10−7〜1×10−3当量、より好ましくは1×10−6〜5×10−4当量の範囲で選ばれる。
芳香族ポリカーボネート樹脂は、その重合反応において、末端停止剤として通常使用される単官能フェノール類を使用することができる。殊にカーボネート前駆物質としてホスゲンを使用する反応の場合、単官能フェノール類は末端停止剤として分子量調節のために一般的に使用され、また得られたポリマーは、末端が単官能フェノール類に基づく基によって封鎖されているので、そうでないものと比べて熱安定性に優れている。
かかる単官能フェノール類としては、芳香族ポリカーボネート樹脂の末端停止剤として使用されるものであればよく、一般にはフェノール或いは低級アルキル置換フェノールであって、下記一般式で表される単官能フェノール類を示すことができる。
Figure 2010256621
[式中、Aは水素原子、炭素数1〜9の直鎖または分岐のアルキル基あるいはアリールアルキル基であり、rは1〜5、好ましくは1〜3の整数である。]
前記単官能フェノール類の具体例としては、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノールおよびイソオクチルフェノールが挙げられる。
また、他の単官能フェノール類としては、長鎖のアルキル基或いは脂肪族エステル基を置換基として有するフェノール類または安息香酸クロライド類、もしくは長鎖のアルキルカルボン酸クロライド類を使用することができ、これらを用いて芳香族ポリカーボネート共重合体の末端を封鎖すると、これらは末端停止剤または分子量調節剤として機能するのみならず、樹脂の溶融流動性が改良され、成形加工が容易となるばかりでなく、物性も改良される。これらは下記一般式[I−a]〜[I−h]で表される。
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
Figure 2010256621
[前記一般式[I−a]〜[I−h]中、Xは−R−O−、−R−CO−O−または−R−O−CO−である、ここでRは単結合または炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族炭化水素基を示し、Tは単結合または上記X と同様の結合を示し、nは10〜50の整数を示す。
Qはハロゲン原子または炭素数1〜10、好ましくは1〜5の一価の脂肪族炭化水素基を示し、pは0〜4の整数を示し、Yは炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族炭化水素基を示し、W1は水素原子、−CO−R17、−CO−O−R18またはR19である、ここでR17、R18およびR19は、それぞれ炭素数1〜10、好ましくは1〜5の一価の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜8、好ましくは5〜6の一価の脂環族炭化水素基または炭素数6〜15、好ましくは6〜12の一価の芳香族炭化水素基を示す。
aは4〜20、好ましくは5〜10の整数を示し、mは1〜100、好ましくは3〜60 、特に好ましくは4〜50の整数を示し、Zは単結合または炭素数1〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族炭化水素基を示し、W2は水素原子、炭素数1〜10、好ましくは1〜5の一価の脂肪族炭化水素基、炭素数4〜8、好ましくは5〜6の一価の脂環族炭化水素基または炭素数6〜15、好ましくは6〜12の一価の芳香族炭化水素基を示す。]
これらのうち好ましいのは、[I−a]および[I−b]の置換フェノール類である。この[I−a]の置換フェノール類としては、nが10〜30、特に10〜26のものが好ましく、その具体例としては、例えばデシルフェノール、ドデシルフェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノール、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフェノールなどを挙げることができる。
また、[I−b]の置換フェノール類としてはXが−R−CO−O−であり、Rが単結合である化合物が適当であり、nが10〜30、特に10〜26のものが好適であって、その具体例としては、例えばヒドロキシ安息香酸デシル、ヒドロキシ安息香酸ドデシル、ヒドロキシ安息香酸テトラデシル、ヒドロキシ安息香酸ヘキサデシル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、ヒドロキシ安息香酸ドコシルおよびヒドロキシ安息香酸トリアコンチルが挙げられる。
前記一般式[I−a]〜[I−g]で示される置換フェノール類または置換安息香酸クロライドにおいて置換基の位置は、p位またはo位が一般的に好ましく、その両者の混合物が好ましい。
前記単官能フェノール類は、得られた芳香族ポリカーボネート共重合体の全末端に対して少なくとも5モル% 、好ましくは少なくとも10モル% 末端に導入されることが望ましく、また単官能フェノール類は単独でもしくは2種以上混合して使用してもよい。
本発明におけるポリカーボネート共重合体はそのポリマー0.7gを100mlの塩化メチレンに溶解し、20℃で測定した比粘度が0.12〜0.55の範囲のものが好ましく、0.15〜0.45の範囲のものがより好ましい。比粘度が0.12未満では成形品が脆くなり、0.55より高くなると溶融粘度および溶液粘度が高くなり、取扱いが困難になるので好ましくない。
本発明におけるポリカーボネート共重合体は、昇温速度20℃/minにて測定したガラス転移温度(Tg)が115〜170℃であることが好ましく、120〜165℃であることがより好ましく、130〜160℃であることがさらに好ましい。Tgが115℃未満では、該共重合体を用いて形成した光学部品の使用する用途によっては耐熱性が十分でなく、一方Tgが170℃より高い場合では溶融粘度が高くなり、成形体を形成する上での取扱いが困難となるので好ましくない。
本発明におけるポリカーボネート共重合体は、熱安定性の指標として、昇温速度20℃/minにて測定した5%重量減少温度が400℃以上であることが好ましい。さらには450℃以上であることが好ましい。5%重量減少温度が400℃より低い場合は、成形の際の熱分解が激しく、良好な成形体を得ることが困難となるため好ましくない。
本発明におけるポリカーボネート樹脂は、25℃、波長587nmにおける屈折率が好ましくは1.61〜1.65、より好ましくは1.62〜1.65、さらに好ましくは1.625〜1.65である。
本発明におけるポリカーボネート共重合体からなる光学レンズは、例えば射出成形法、圧縮成形法、射出圧縮成形法など任意の方法により成形される。
本発明のポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズには、本発明の目的を損なわない範囲で各種特性を付与する為に、各種添加剤を使用することができる。添加剤としては離型剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤、帯電防止剤、難燃剤、熱線遮蔽剤、蛍光染料(蛍光増白剤含む)、顔料、光拡散剤、強化充填剤、他の樹脂やエラストマー等を配合することができる。
離型剤としては、その90重量%以上がアルコールと脂肪酸のエステルからなるものが好ましい。アルコールと脂肪酸のエステルとしては、具体的には一価アルコールと脂肪酸のエステルおよび/または多価アルコールと脂肪酸との部分エステルあるいは全エステルが挙げられる。前記一価アルコールと脂肪酸のエステルとは、炭素原子数1〜20の一価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸とのエステルが好ましい。また、多価アルコールと脂肪酸との部分エステルあるいは全エステルとは、炭素原子数1〜25の多価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルが好ましい。
具体的に一価アルコールと飽和脂肪酸とエステルとしては、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロピルパルミテート等があげられ、ステアリルステアレートが好ましい。
具体的に多価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルとしては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレート、ビフェニルビフェネ−ト、ソルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサステアレート等のジペンタエリスルトールの全エステルまたは部分エステル等が挙げられる。これらのエステルのなかでも、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートの混合物が好ましく用いられる。
離型剤中の前記エステルの量は、離型剤を100重量%とした時、90重量%以上が好ましく、95重量%以上がより好ましい。
ポリカーボネート共重合体粉粒体中の離型剤の含有量としては、ポリカーボネート共重合体粉粒体100重量部に対して0.005〜2.0重量部の範囲が好ましく、0.01〜0.6重量部の範囲がより好ましく、0.02〜0.5重量部の範囲がさらに好ましい。
熱安定剤としては、リン系熱安定剤、硫黄系熱安定剤およびヒンダードフェノール系熱安定剤が挙げられる。
リン系熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト等が挙げられる。なかでも、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイトが使用され、特に好ましくはテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトが使用される。
ポリカーボネート共重合体粉粒体中のリン系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート共重合体粉粒体100重量部に対して0.001〜0.2重量部が好ましい。
硫黄系熱安定剤としては、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3、3’−チオジプロピオネート等が挙げられ、なかでもペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネートが好ましい。特に好ましくはペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)である。該チオエーテル系化合物は住友化学工業(株)からスミライザーTP−D(商品名)およびスミライザーTPM(商品名)等として市販されており、容易に利用できる。
ポリカーボネート共重合体粉粒体中の硫黄系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート共重合体粉粒体100重量部に対して0.001〜0.2重量部が好ましい。
ヒンダードフェノール系熱安定剤としては、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートおよび3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどが挙げられ、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが特に好ましく用いられる。
ポリカーボネート共重合体粉粒体中のヒンダードフェノール系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート共重合体粉粒体100重量部に対して0.001〜0.3重量部が好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、環状イミノエステル系紫外線吸収剤およびシアノアクリレート系からなる群より選ばれた少なくとも1種の紫外線吸収剤が好ましい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルが挙げられ、これらを単独あるいは2種以上の混合物で用いることができる。好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルであり、より好ましくは、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンソフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン等が挙げられる。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−(4,6−ビス(2.4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(オクチル)オキシ]−フェノール等が挙げられる。
環状イミノエステル系紫外線吸収剤としては、2,2’−ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−m−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(4,4’−ジフェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2,6−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(1,5−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2−メチル−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(2−ニトロ−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)および2,2’−(2−クロロ−p−フェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)などが例示される。なかでも2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−(4,4’−ジフェニレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)および2,2’−(2,6−ナフタレン)ビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適であり、特に2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適である。かかる化合物は竹本油脂(株)からCEi−P(商品名)として市販されており、容易に利用できる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、1,3−ビス−[(2’−シアノ−3’,3’−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル)プロパン、および1,3−ビス−[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]ベンゼンなどが例示される。
紫外線吸収剤の配合量は、ポリカーボネート共重合体粉粒体100重量部に対して好ましくは0.01〜3.0重量部であり、より好ましくは0.02〜1.0重量部であり、さらに好ましくは0.05〜0.8重量部である。かかる配合量の範囲であれば、用途に応じ、ポリカーボネート共重合体成形品に十分な耐候性を付与することが可能である。
ブルーイング剤としては、バイエル社のマクロレックスバイオレットBおよびマクロレックスブルーRR並びにクラリアント社のポリシンスレンブル−RLS等が挙げられる。ブルーイング剤は、ポリカーボネート共重合体粉粒体の黄色味を消すために有効である。特に耐候性を付与したポリカーボネート共重合体粉粒体の場合は、一定量の紫外線吸収剤が配合されているため「紫外線吸収剤の作用や色」によってポリカーボネート樹脂成形品が黄色味を帯びやすい現実があり、特にシートやレンズに自然な透明感を付与するためにはブルーイング剤の配合は非常に有効である。
ブルーイング剤の配合量は、ポリカーボネート共重合体粉粒体に対して好ましくは0.05〜1.5ppmであり、より好ましくは0.1〜1.2ppmである。
本発明におけるポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズは、成形片の550nmにおける透過率が80%以上であることが好ましい。更には85%以上であることが好ましい。透過率が80%より低いと、光学レンズとして使用することは困難である。
また、本発明の光学レンズは、光学歪みが小さいことが好ましい。一般的なビスフェノールAタイプのポリカーボネート樹脂からなる光学レンズは光学歪みが大きく、成形条件によりその値を低減することは可能である場合もあるが、通常その条件幅は非常に小さく、したがって成形が非常に困難である。本発明のポリカーボネート共重合体は、樹脂の配向により生じる光学歪みが小さく、また成形歪みも小さいため、成形条件を厳密に設定しなくても良好な光学素子を得ることができる。
本発明におけるポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズは、必要に応じて非球面レンズの形で用いることが好適に実施される。非球面レンズは、1枚のレンズで球面収差を実質的にゼロとすることが可能であるため、複数の球面レンズの組み合わせで球面収差を取り除く必要がなく、軽量化および生産コストの低減化が可能になる。従って、非球面レンズは、光学レンズの中でも特にカメラレンズとして有用である。
本発明におけるポリカーボネート共重合体から形成された光学レンズの表面には、必要に応じ、反射防止層あるいはハードコート層といったコート層が設けられていても良い。反射防止層は、単層であっても多層であっても良く、有機物であっても無機物であっても構わないが、無機物であることが好ましい。具体的には、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、フッ化マグネシウム等の酸化物あるいはフッ化物が例示される。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。なお、評価は下記の方法によった。
(1)比粘度:ポリマー0.7gを塩化メチレン100mlに溶解し20℃の温度で測定した。
(2)共重合比:ポリマー10mgを重クロロホルム0.6mlに溶解し、日本電子社製JNM−AL400のプロトンNMRを用いて、積算回数128回で測定した。共重合比は9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンのメチル基に起因するピーク(2.1〜2.ppm)及びビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィドのメチル基に起因するピーク(2.2〜2.3ppm)の積分比から求めた。
(3)ガラス転移点(Tg):デュポン社製910型DSC により測定した。
(4)屈折率(n):ATAGO製DR−M2のアッベ屈折計を用いて測定した。
(5)光学歪み:成形したレンズを二枚の偏光板の間に挟み直行ニコル法で後ろからの光漏れを目視することにより評価した。
(6)全光線透過率:1mm厚の成形片を日本電色(株)製MDH−300Aを用いて測定した。
EX−PC1
温度計、撹拌機、還流冷却器付き反応器にイオン交換水309.15重量部、25%水酸化ナトリウム水溶液103.05重量部を入れ、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(以下“ビスクレゾールフルオレン”または“BCF”と略称することがある)40.57重量部、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド(以下“HMPS”と略称することがある)26.41重量部、ハイドロサルファイト0.37重量部を溶解した後、イオン交換水20.64重量部、48%水酸化ナトリウム水溶液14.17重量部、塩化メチレン237.23重量部を加え、撹拌下15〜25℃でホスゲン27.63重量部を60分要して吹き込んだ。ホスゲン吹き込み終了後、p−tert−ブチルフェノール1.13重量部を塩化メチレン3重量部に溶解した溶液および25%水酸化ナトリウム水溶液17.17重量部を加え、乳化後、トリエチルアミン0.12重量部を加えて28〜33℃で1時間撹拌して反応を終了した。反応終了後、生成物を塩化メチレンで希釈して水洗したのち塩酸酸性にして水洗し、水相の導電率がイオン交換水と殆ど同じになったところで、この溶液から溶媒を除去しポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSとの構成単位の比がモル比で50:50であり、比粘度は0.34、Tgは154℃であった。
EX−PC2
EX−PC1のBCFの使用量を34.08重量部、HMPSの使用量を30.63重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSの構成単位の比がモル比で42:58であり、比粘度は0.36、Tgは144℃であった。
EX−PC3
EX−PC1のBCFの使用量を40.57重量部、HMPSの使用量を21.13重量部、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン(以下、“DED”と省略することがある)の使用量を7.08重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSとDEDの構成単位の比がモル比で50:40:10であり、比粘度は0.34、Tgは151℃であった。
EX−PC4
EX−PC1のBCFの使用量を28.40重量部、HMPSをビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド(以下“TDP”と省略することがある)に変更し、TDPの使用量を30.42重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとTDPの構成単位の比がモル比で35:65であり、比粘度は0.27、Tgは143℃であった。
EX−PC5
実施例1のBCFの使用量を48.69重量部、HMPSの使用量を36.97重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSの構成単位の比がモル比で60:40であり、比粘度は0.25、Tgは168℃であった。
EX−PC6
実施例1のBCFの使用量を16.23重量部、HMPSの使用量を42.25重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSの構成単位の比がモル比で20:80であり、比粘度は0.29、Tgは120℃であった。
CEX−PC1
EX−PC1のBCFの使用量を56.80重量部、HMPSの使用量を15.84重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSの比がモル比で70:30であり、比粘度は0.28、Tgは181℃であった。
CEX−PC2
EX−PC1のBCFの使用量を8.11重量部、HMPSの使用量を47.53重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとHMPSの比がモル比で10:90であり、比粘度は0.35、Tgは110℃であった。
CEX−PC3
EX−PC1のBCFの使用量を16.23重量部、HMPSをビスフェノールA(以下“BPA”と省略することがある)に変更し、BPAの使用量を39.16重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBCFとBPAの比がモル比で20:80であり、比粘度は0.28、Tgは160℃であった。
CEX−PC4
EX−PC1のBCFを9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(以下“ビスフェノールフルオレン”または“BPFL”と略称することがある)の使用量を52.60重量部、HMPSをBPAに変更し、BPAの使用量を14.69重量部とする以外はEX−PC1と同様にしてポリマーを得た。このポリカーボネートはBPFLとBPAの比がモル比で70:30であり、比粘度は0.28、Tgは220℃であった。
EX−PC1〜6及びCEX−PC1〜4は、IR測定より、1760cm−1付近にカーボネート結合由来の吸収が確認された。また、DSC測定より得られるTgに起因するピークが1つであることからランダム共重合体であることが確認できた。また、実施例1は図1のプロトンNMRからBCFとHMPSとのポリカーボネート共重合体であることを示している。
〔実施例1〜6及び比較例1〜4〕
作成したポリカーボネート共重合体を100℃で24時間真空乾燥した後、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.050%、ペンタエリスリトールテトラステアレートを0.10%加えて、ベント付きφ30mm単軸押出機を用いて、ペレット化した後、住友重機械(株)製SE30DU射出成形機を用いて、下記成形条件にて、厚さ0.3mm、凸面曲率半径5mm、凹面曲率半径4mm、φ5mmのレンズを成形した。上記レンズを二枚の偏光板の間に挟み直行ニコル法で後ろからの光漏れを目視することにより評価した。評価は、○:殆ど光漏れがない、×:光漏れが顕著であるとした。また、上記成形片を用いて全光線透過率を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2010256621
実施例1〜6はTgが適度な範囲であり得られた成形品は耐熱性に優れ、加工性にも優れる。また、屈折率が高く、光学歪みも小さいことからレンズとして適している。これに対して、比較例1はTgが高く加工性に劣ること、比較例2はTgが低く、光学歪みも大きいこと、比較例3は屈折率が低く、光学歪みも大きいこと、比較例4はTgが高く加工性に劣ることからレンズとしての使用範囲が限られる。
本発明の光学レンズはカメラ、望遠鏡、双眼鏡、テレビプロジェクター等、従来、高価な高屈折率ガラスレンズが用いられていた分野に用いることができ極めて有用である。

Claims (7)

  1. 全ヒドロキシ化合物の少なくとも80モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物であり、且つ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと式(1)で表されるジヒドロキシ化合物の割合がモル比で65:35〜15:85の範囲で構成されたポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
    Figure 2010256621
    (式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、または炭素数1〜6の炭化水素基である。)
  2. 屈折率が1.61〜1.65、且つガラス転移温度が115℃〜170℃である請求項1に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
  3. 該ポリカーボネート樹脂はそのポリマー0.7gを100mlの塩化メチレンに溶解し、20℃で測定した比粘度が0.12〜0.55である請求項1〜2のいずれか1項に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
  4. 全ヒドロキシ化合物の少なくとも80モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物であり、且つ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物の割合がモル比で60:40〜20:80の範囲で構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
  5. 全ヒドロキシ化合物の少なくとも80モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物であり、且つ9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンと及び式(1)で表されるジヒドロキシ化合物の割合がモル比で55:45〜25:75の範囲で構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
  6. 式(1)で表されるジヒドロキシ化合物がビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィドである請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
  7. 式(1)で表されるジヒドロキシ化合物がビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィドである請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリカーボネート共重合体からなる光学レンズ。
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