JP2010256264A - 接地抵抗測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電路の対地静電容量や測定配線の浮遊容量の影響を受けず、且つ、停電を取ることなく常時接地抵抗値の測定・監視が可能な方法の提供。
【解決手段】商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を、第1と第2の接地極E1,E2間に、また第1と第3の接地極E2,E3間にコンデンサCを介して印加して測定信号電流の位相を変化させ、この測定信号の電圧値及び位相を計測、各接地極に流れる測定信号電流の電流値及び位相を計測し、これらの計測値から演算によって各接地極に発生する接地極電圧値を求め、求めた接地極電圧値を接地極に流れる電流値で除して各接地極の抵抗値を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、A種、B種、D種その他各種の接地極の接地抵抗を測定できる接地抵抗測定方法に関し、特に、電路の停電をとることなく夫々の接地極の接地抵抗値を常時測定、監視できるようにした測定方法に関する。
接地極の接地抵抗測定方法に関しては、従来から種々の方法が提案されており、その例を示せば次のものがある。
(1)一般的な方法としては、電路を停電して接地極に繋がる配線を外し、接地抵抗計を用いて測定する。これは、被測定接地極である第1の接地極と補助接地極である第2の接地極間に距離を離して測定信号発生器からの測定信号を印加し、夫々の接地極に発生した電圧の影響がおよばない距離に第3の接地極を設け、第1の接地極に発生する電圧を測定し、測定信号発生器に流れる電流で除して接地抵抗値を求める方法。
(2)2電極接地抵抗測定法の測定器と、3極以上の被測定接地極を用いて接地抵抗を測定する方法として特許文献1のように、3つの接地端子のうち2つを組み合わせ、測定信号発生器で測定信号を印加して2電極間の接地抵抗値を測定し、夫々の測定値のマトリックスから、各端子に接続した被測定接地極の接地抵抗値を演算により求める方法。
(3)特許文献2のように可変周波数の測定信号を接地線に重畳して共振点を求め、そのときの周波数信号の電圧と電流から接地抵抗を求める方法。
(4)特許文献3のように、測定信号を被測定接地電極1と電流補助電極3の間に挿入し、被測定接地極1に流れる電流の振幅と位相を測定し、電位補助電極2を使用し被測定接地電極1と電位補助電極2間に発生する電圧の振幅と位相を測定し、測定線などからの誘導による誤差を除去するため、測定した電圧及び電流の位相を用いて接地抵抗を測定する方法。
(5)特許文献4のように、被測定接地極とは別に、地表面に対して絶縁された導体を設けて地表面との間にコンデンサを形成し、前記接地と導体との間に一定電圧の交流電圧源を印加して電流を流し、電圧に対する電流の位相角を測定し、これら電圧、電流及び位相角に基づいて接地抵抗を求める接地抵抗測定方法で、前記電圧を|e|、電流を|c|、位相角をθとし、これらの値から接地抵抗RxをRx=(|e|/|c|)cosθとして求める方法。
特開平8−248076号公報 特開2001−242206号公報 特開平11−2650号公報 特開2000−214197号公報。
上記(1)乃至(5)に示した公知の接地抵抗測定方法には次のような課題がある。
(1)に示す接地抵抗測定方法は、被測定接地極に接続された電路に繋がる配線から浮遊容量で流れる漏れ電流を取り除く必要及び、被測定接地極が機器筐体に接続され大地と接触していたとき、筐体から大地に接触した箇所の接地抵抗を含めた抵抗値を計測することになるため、停電を取り被測定接地極に接続された配線を外して測定する必要がある。
(2)の測定方法は、印加した電圧を2電極間の電流で除して抵抗を求める方法で、被測定接地極が電路に接続された状態では、従来の接地抵抗計と同様、誤差を生じる。
(3)の方法は、可変周波数の測定信号を発生させる回路及び可変周波数に応じるフィルターが必要になり回路が複雑になる。高抵抗値の接地抵抗測定には向いているが、対地帰路インピーダンスによる影響が大きく低抵抗の接地抵抗測定では誤差が大きくなる。
被測定接地極が機器筐体に接続され大地と接触していたとき、筐体から大地に接触した箇所の接地抵抗を含めた抵抗値を計測することになるため、停電を取り被測定接地極に接続された配線を外して測定する必要がある。
(4)の方法は、接地電極1と電流補助電極3との間の導線の電流によって、電位補助電極2と同期検波測定部間の導線、及び接地電極1と同期検波測定部間の導線に誘導電圧が発生するために電位差の測定値に誘導電圧分が含まれ、接地電極1に流れる電流と位相とが90°異なり、接地電極1に流れる電流と同相成分の電位差の比をとること、つまりベクトル量として求め、そのベクトル量の実部をとることによって誘導の影響をなくすことが目的でなされた発明で、接地電極1の電位を測定するために電位補助電極2を用いることによる弊害を除去するためのものであるが、被測定接地極が機器筐体に接続され大地と接触していたとき、筐体から大地に接触した箇所の接地抵抗を含めた抵抗値を計測することになるため、停電を取り被測定接地極に接続された配線を外して測定する必要がある。
(5)の方法は、地表面に対して絶縁された導体を設けて地表面との間に形成したコンデンサの下の地表面下に大地抵抗が存在し、大地抵抗が無視できないときは、これが測定誤差となる。また、被測定接地極が電路に接続された状態で測定したとき、従来の接地抵抗計と同様、誤差を生じる。そのため停電を取り接地極に接続された配線を外して測定する必要がある。
以上のように、何れの方法でも電路に接続された配線から流れる漏れ電流により、従来の接地抵抗計と同様誤差を生じる。そのため停電を取り接地極に接続された配線を外して測定する必要があり、また(3)の特許文献2の方法では、測定回路が複雑で対地帰路インピーダンスによる影響が大きく低抵抗の接地抵抗測定では誤差が大きい。(4)の特許文献3の方法では、2電極間の接地抵抗を測定ために第3の電位補助電極が必ず必要となる。(5)の特許文献4の方法では、大地抵抗が測定誤差となり、電路に接続された配線から流れる漏れ電流により、従来の接地抵抗計と同様、誤差を生じる。
以上の点に鑑み、本発明は電路の対地静電容量及び測定配線の浮遊容量による影響を受けず、また被測定接地極が機器筐体に接続され、大地と接触していたときでも、活線状態で正確な接地抵抗を求め、且つ停電の必要が無く接地抵抗の常時測定及び監視が出来るようにした接地抵抗測定方法を提供することを目的にとするものである。
本発明において上記課題を解決するための手段は、請求項1の発明においては、第1、第2、第3の接地極を有する接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1と第2の接地極間に印加し、第1と第3の接地極間には、容量性又は誘導性リアクタンスを介して測定信号電圧を印加するか、若しくは所定の位相を変化させた測定信号電圧を印加して、各接地極に流れる測定信号電流の位相を変化させ、印加した測定信号の電圧値及び位相を計測し、各接地極に流れる夫々の測定信号の電流値及び位相を計測するとともに、これら計測した測定信号の電圧値及び位相と、第1、第2及び第3の接地極に流れる測定信号の電流の位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の接地極の測定信号電圧値を、先に計測した各接地極の測定信号電流値で除して第1、第2及び第3の各接地極の接地抵抗値を求めることができるようにし、第1の接地極及び/又は任意の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法にある。
従来の接地抵抗測定方法では、第1と第2の接地極間に測定信号電圧を印加すると、第1の接地極と第2の接地極に測定信号電圧が発生するが、この測定信号電圧は同相となり、どちらの接地極に何ボルトの電圧が発生したかは解らない。そのため補助接地極として使用する第2の接地極の抵抗値が非常に小さいか、また抵抗値が解っていないと正確な値が求められない。そのため従来の接地抵抗計では、夫々の接地極に発生した電圧の影響が及ばない距離に第3の接地極を設け、第3の接地極から第1の接地極間の測定信号電圧を測定し、その電圧を測定信号源に流れる電流で除して第1の接地極の接地抵抗を求めている。このとき、被接地抵抗測定極である第1の接地極に電路が接続されていると、電路と大地間の浮遊容量に漏れ電流が流れて、印加信号源に流れる電流が第1の接地極に流れる電流と等しくなくなり正確な抵抗値を測定できない。また、接地極によっては、機器の筐体に接続され大地に接触しているため、接地極以外に測定信号電流が流れ正確な抵抗値を測定できない。従って、被測定接地極を電路あるいは機器の筐体から切り離す必要があった。
本発明では、図1に示すように、測定信号電圧V0を第1と第2の接地極の間に印加し、第1と第3の接地極の間に容量性リアクタンスのコンデンサCを介して印加し、また、夫々の接地極に流れる測定信号電流を電流検出手段CT1、CT2、CT3で検出するようにしている。
尚、停電を取らずに常時測定、若しくは常時監視する場合は、夫々の接地極に商用周波数の電流が流れていることがあるため、測定信号電流検出手段で検出された信号から測定信号の周波数を選別して取り出すようにする。
第2の接地極に流れる測定信号電流I2は抵抗成分であり、測定信号電圧V0と同相方向の電流となる。また、第3の接地極から流れる測定信号電流I3は、コンデンサCを介して第2の接地極を介さずに第1の接地極に流れることになり、この測定信号電流I3は、コンデンサCに流れる容量成分電流であるため測定信号電圧V0に対し進み方向の電流となる。第2及び第3の接地極から浮遊容量Cgに流れる測定信号電流Ig及び筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流Igは、第1の接地極を介さずCg又はRgに流れる。第1の接地極には、第2及び第3接地極の合成された測定信号電流(I2+I3)から測定信号電流Igを差し引いた電流I1が流れることになる。
第1と第2の接地極に流れる測定信号電流の位相は、第3の接地極から流れるコンデンサCによる進み方向の電流の影響で異なる位相となり、接地抵抗は抵抗成分であるから、この第1と第2の接地極の測定信号電流位相は、そのまま夫々の接地極の測定信号電圧の位相となる。また、第1と第2の接地極の測定信号電圧のベクトル和が印加した測定信号電圧V0になるから、第1と第2の接地極の測定信号電流I1、I2の値及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、印加した測定信号電圧V0の値及び位相を計測することで、測定信号電圧V0と測定信号電流I1、I2の位相差α、βから正弦定理の一辺の値と2つの位相角から各辺の値を求める方法により、第1と第2の接地極の測定信号電圧値V1、V2を求めることができる。
従って、夫々の接地極の測定信号電圧値を夫々の接地極に流れる測定信号電流値で割れば、第1と第2の接地極の一方又は両方の接地抵抗値を同時に求めることができる。
第1の接地極の測定信号電流I1には浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流Igは含まれないからその影響は受けない。第2の接地極の測定信号電圧V2は、第2の接地極から浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流を含めた測定信号電流I2で発生した測定信号電圧であるから誤差は発生しない。
また、第3の接地極の測定信号電流I3の値及び位相を計測することにより、第3の接地極の接地抵抗も同時に求めることができる。
第3の接地極の接地抵抗に発生する測定信号電圧V3は、第3の接地極の測定信号電流I3の位相と同位相となり、コンデンサCに架かる測定信号電圧Vcは、測定信号電流I3の90°遅れ位相となる。測定信号電圧V1と測定信号電圧V3と測定信号電圧Vcのベクトル和が印加した測定信号電圧V0となり、測定信号電圧V3と測定信号電圧Vcのベクトル和が測定信号電圧V2と等しい、その内の測定信号電圧V1は既に求められているから演算で測定信号電圧V3を求めることができ、測定信号電圧値V3を測定信号電流値I3で除して第3の接地極の接地抵抗値を同時に求めることができる。また、測定信号電圧V2も既に求められているから、測定信号電圧V2から演算で測定信号電圧V3を求めてもよい。第2の接地極と同様に、第3の測定信号電圧V3は、浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流を含めた測定信号電流I3で発生した測定信号電圧であるから誤差は発生しない。
尚、以下の請求項の発明に於いても、浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流による誤差は、同様に発生しないため以降の説明においては省略する。
図1のコンデンサCは、第1の接地極の測定信号電流位相を変化させ、位相差の測定を容易にするもので、対地静電容量により流れる測定信号電流を上回る測定信号電流を、誘導性リアクタンスのコイルLを使用して流し、夫々の接地極の測定信号電流位相を変化させるか、若しくは、第1と第3の接地極間にリアクタンスを挿入する代わりに、位相を所定の値、例えば90°進みに変化させた測定信号電圧を印加しても同様の検出が可能である。
請求項2の発明は、第1と第2の接地極を有する接地極の接地抵抗測定方法に於いて、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1と第2の接地極間に印加して、印加した測定信号電圧の電圧値及び位相を計測し、第2の接地極に接続された配線と大地間の対地静電容量を介して流れる測定信号電流により変化した各接地極の夫々の測定信号電流値及び位相を計測するとともに、これら計測した測定信号の電圧値及び位相と、第1と第2の接地極に流れる測定信号電流の位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の接地極の測定信号電圧値を、先に計測した各接地極の測定信号電流値で除して第1及び/又は第2の各接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法にある。
図5に示すように、測定信号電圧V0を第1と第2の接地極の間に印加し、また、夫々の接地極に流れる測定信号電流を電流検出手段CT1、CT2で検出するようにしている。
尚、請求項1と同様、停電を取らずに常時測定、若しくは常時監視する場合は、夫々の接地極に商用周波数の電流が流れていることがあるため、測定信号電流検出手段で検出された信号から測定信号周波数を選別して取り出すようにする。
本発明は、考え方としては請求項1における発明と同じで、異なる点は、第2の接地極に繋がる配線と大地の対地静電容量が大きい場合で、この対地静電容量に流れる容量成分の測定信号電流による第1と第2の接地極電圧の位相変化を利用するものである。従って、第3の接地極を必要とせず、測定のために接地極に接続された配線を取り外すことなく活線状態で正確に常時測定することができる。第2の接地極には、A種、C種又はD種の接地極を補助極として使用し、この補助電極の接地抵抗も同時に測定することができる。
第2の接地極に流れる測定信号電流I2は抵抗成分であり、測定信号電圧V0と同相方向の電流となる。また、対地静電容量C0で流れる測定信号電流I0は、第2の接地極を介さずに第1の接地極に流れることになる。
この測定信号電流I0は、対地静電容量C0に流れる容量成分電流であるため測定信号電圧V0に対し進み方向の電流となる。
第2の接地極及び対地静電容量C0から浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れる測定信号電流Igは、第1の接地極を介さず浮遊容量Cg又は筐体と大地に接触する抵抗Rgに流れ、第1の接地極には、第2の接地極及び対地静電容量C0から流れる合成測定信号電流(I2+I0)から測定信号電流Igを差し引いた測定信号電流I1が流れることになる。
第1と第2の接地極に流れる測定信号電流I1、I2の位相は、対地静電容量C0から流れる進み方向の測定信号電流I0の影響で異なる位相となり、接地抵抗は抵抗成分であるから、この第1と第2の接地極の測定信号電流位相は、夫々の接地極の測定信号電圧V1、V2の位相となる。また、測定信号電圧V1、V2のベクトル和が印加した測定信号電圧V0になるから、印加した測定信号電圧V0の値及び位相を計測し、夫々2の接地極の測定信号電流の値及び位相を測定信号周波数で選別して計測することで、測定信号電圧V0と測定信号電流I1、I2の位相差α、βから正弦定理により第1と第2の測定信号電圧値V1、V2を求めることができる。
従って、夫々の接地極の測定信号電圧値を夫々の接地極に流れる測定信号電流値で除して、第1と第2の接地極の一方又は両方の接地抵抗値を同時に求めることができる。
請求項3の発明は、図8に示すように、第1、第2の接地極を有し、第1の接地極E21は電路の変圧器Trの低圧側の1線若しくは中性点をB種接地した接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧V0を第1の接地極E21であるB種接地線21に重畳用変成器24を介して重畳し、第2の接地極E22を補助接地極とし、第1と第2の接地極間に同じ測定信号電圧V0を接地線22を介して印加し、印加した測定信号電圧V0の電圧値及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、また夫々の接地極に流れる測定信号電流値を電流検出手段CT1、CT2で検出し、検出した測定信号電流値I21、I22及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、これら計測値から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値V21、V22を演算により求め、求めた夫々の測定信号電圧値を計測した測定信号電流値I21、I22で除して各接地極の抵抗値R21、R22を求めるものである。
本発明では、B種接地線に繋がる電路と大地の対地静電容量C0に流れる容量成分の測定信号電流I0による第1と第2の接地極の測定信号電圧の位相変化を利用するため、第3の接地極を必要とせず、測定のために接地極に接続された配線を取り外すことなく活線状態で正確に常時測定することができる。
第2の接地極には、A種、C種又はD種の接地極を補助極として使用し、この補助電極の接地抵抗も同時に測定することができる。
請求項4の発明は、図11に示すように、第1、第2及び第3の接地極E21、E22、E23を有し、第1の接地極E21は電路の変圧器Trの低圧側の1線若しくは中性点をB種接地した接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧V0を第1の接地極の接地線21に重畳させ、第1と第2の接地極間に同じ測定信号電圧V0を接地線22を介して印加し、第1と第3の接地極間に同じ測定信号電圧V0をコンデンサCを介して印加し、印加した測定信号電圧V0の測定信号電圧値及び位相を測定周波数で選別して計測し、また、夫々の接地極に流れる測定信号電流値及び位相を電流検出手段CT1、CT2、CT3で検出し、検出した測定信号電流値I21、I22、I23及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、これら計測した測定信号電圧V0及び位相と、第1、第2及び第3の接地極に流れる測定信号の電流位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値V1、V2、V3を演算により求め、求めた夫々の接地極の測定信号電圧値を、先に計測した夫々の接地極に流れる測定信号電流値で除して第1、第2及び第3の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする。
この発明は、考え方としては請求項3における発明と同じで、請求項3の発明における電路の対地静電容量C0が小さいとき、B種接地した第1の接地極E21の測定信号電流I21の位相変化も小さく位相差の測定が困難になるため、第3の接地極E23にコンデンサCを介して測定信号を印加することで、強制的にB種接地極の電流位相を変化させるようにしたもので、同時にコンデンサCを挿入した第3の接地極E23の接地抵抗値も測定することができる特徴がある。
上記の請求項1乃至4の各発明において接地抵抗値を常時監視する場合は、ディスプレーなどの表示手段で常時表示して監視する。また、あらかじめ設定した抵抗値以上となったときは、音声または点滅表示などの警報手段で知らせるようにする。
また、上述した請求項4の説明では、容量性リアクタンスのコンデンサCで説明したが、対地静電容量により流れる測定信号電流を上回る測定信号電流を、誘導性リアクタンスのコイルLを使用して流し、夫々の接地極の測定信号電流位相を変化させても同様な検出が可能である。
本発明は上述したように、接地極に流れる測定信号電流の位相を変化させて計測し、接地極に発生する測定信号電圧を演算により求めて、この求めた測定信号電圧値を計測した測定信号電流値で除して接地抵抗値を求めるようにしたので、次のような効果を発揮する。
(1)接地極に流れる測定信号電流で発生した電圧及び電流を計測しているため、電路の対地静電容量、測定用配線間の浮遊容量及び筐体と大地の接触等により接地極以外に流れる測定信号電流の影響は受けない。従って、被測定接地極を電路から切り離す必要がなく、停電せずに接地抵抗値の常時測定、監視ができる。
(2)一般的にB種接地極には、複数の変圧器が接続されるため電路の対地静電容量が大きくなる。この様な場合、請求項3の発明に於いては、第3の補助接地極を設けること無しに測定ができる。
(3)B種接地線に測定用信号を重畳し、A種、C種或いはD種の接地極があれば、A種を第2の接地極とし、C又はD種接地極に測定用信号をコンデンサ介して接続すれば、新たな接地極を設ける必要がない。また、D種接地極に電路機器のフィルターが接続されているような場合は、フィルターに流れる測定信号を利用できるため、第3の接地極にコンデンサを入れる必要がなくなる。
本発明の第1の実施の形態の説明図。 図1の等価回路。 測定信号のベクトル図。 測定信号のベクトル図。 本発明の第2の実施の形態の説明図。 図5の等価回路。 測定信号のベクトル図。 本発明の第3の実施の形態の説明図。 図8の等価回路。 測定信号のベクトル図。 本発明の第4の実施の形態の説明図。 図11の等価回路。 測定信号のベクトル図。 測定信号のベクトル図。
以下本発明の実施の形態を図面によって説明する。尚、実施の形態を説明するに当たり、全図において同一名称部分又は同じ機能を有する部分には、同じ記号を付して詳細な説明を省略する。
図1は請求項1の発明の実施の形態を説明するための構成図を示す。同図において、E1,E2,E3は夫々第1、第2及び第3の接地極を示す。10は接地抵抗測定装置、11は接地抵抗測定装置10内に有する測定信号発生手段で、商用周波数と異なる周波数の測定信号を発生し、該測定信号電圧V0を接地線1,および2を介して第1の接地極E1と第2の接地極E2間に印加する。また、第1の接地極E1と第3の接地極E3間にはコンデンサCを介して印加する。CT1、CT2及びCT3は、夫々接地線1,2及び3に設けられた測定信号電流検出手段としての変成器で、接地極に流れる測定信号電流を検出する。この検出された接地極に流れる測定信号電流は、接地抵抗測定装置10に入力される。該接地抵抗測定装置10には演算部12を有し、該演算部12には測定信号発生手段11の測定信号電圧V0を、信号電圧入力回路11a、増幅回路11b、A/D変換回路11c、を介してデジタル信号に変換された測定信号が入力され、また、変成器CT1、CT2及びCT3で検出された測定信号電流を夫々フィルター1F、2F及び3Fで測定信号の周波数が選別され、増幅器1A,2A,及び3Aで増幅され、A/D変換回路1C、2C及び3Cでデジタル信号に変換されて入力される。13は位相検出回路で、前記の各増幅器の出力を入力して位相を検出し、演算部12に入力する。演算部12では、測定信号の電圧値及び位相と、夫々の接地極に流れる測定信号電流の電流値と位相から、演算により接地抵抗を測定する。14はディスプレーなどの表示手段を示す。又、ここに必要に応じて警報手段を設ける。
図2は図1の等価回路を示し、図3、図4は測定信号のベクトルを示している。これらの図によって本実施の形態における接地抵抗値の測定方法を説明する。
第1と第2の接地極の夫々の測定信号電圧及び電流の関係は、図3に示すようになる。第3の接地極にコンデンサCを介して流れる測定信号電流I3は、容量成分で測定信号電圧V0に対し進み位相であり、第2の接地極E2を介して流れる測定信号電流I2は抵抗成分で測定信号電圧V0と同相方向で、第1の接地極E1に流れる測定信号電流I1は抵抗成分と容量成分の合成電流となることから、第1の接地極E1に流れる電流で発生する測定信号電圧V1と、第2の接地極E2に発生する測定信号電圧V2は位相が異なることになる。
第1と第2の接地極の夫々の測定信号電圧V1、V2は、接地抵抗が抵抗成分であることからそれぞれ接地極に流れる測定信号電流I1,I2と同相となり、測定信号電圧V0と夫々の測定信号電流の位相差α、及びβを計測することで夫々の測定信号電圧の位相を求めることができ、この位相α及びβから次の式(1)でγを求め、夫々の測定信号電圧V1、V2を正弦定理により式(2)、(3)で求め、この夫々の測定信号電圧V1、V2を夫々の測定信号電流I1,I2で除して、それぞれの接地抵抗R1、R2を式(4)、(5)で求めることができる。
γ=180°−α−β ・・・(1)
V1=V0×sinα÷sinγ ・・・(2)
V2=V0×sinβ÷sinγ ・・・(3)
R1=V1÷I1 ・・・(4)
R2=V2÷I2 ・・・(5)
次に、第1と第3の夫々の測定信号電圧及び電流の関係は、図4に示すようになる。測定信号電圧V1は既に求められており、Vcはコンデンサに架かる電圧で第3の接地極に流れる電流の90°遅れ位相となるから、第3の接地極の測定信号電圧V3は、式(6)(7)(8)から式(9)で求められ、式(10)で測定信号電圧V3を測定信号電流I3で除して、接地抵抗R3を求めることができる。
V1a=V1×sin(θ−β)÷sin(180°−θ) ・・・(6)
V1b=V1×sinβ÷sin(180°−θ) ・・・(7)
Vcb=(V0−V1a)×cosθ ・・・(8)
V3=Vcb−V1b ・・・(9)
R3=V3÷I3 ・・・(10)
これらの演算は、すべて接地抵抗測定装置10の演算部12によって行われる。
図5は請求項2の発明の実施の形態を説明するための構成図を示す。図6は図5の等価回路を示し、第1と第2の接地極の測定信号電圧V1、V2及び電流I1、I2と、対地静電容量C0から大地抵抗Reに流れる測定信号により大地に発生する測定信号電圧Ve及び電流I0の関係は、図7に示す。
請求項1との相違は、対地静電容量が大きい場合、この対地静電容量を利用するもので、対地静電容量C0から大地に流れる測定信号電流I0は、容量成分で測定信号電圧V0に対し進み位相であり、第2の接地極E2を介して流れる測定信号電流I2は抵抗成分で測定信号電圧V0と同相方向で、第1の接地極E1に流れる測定信号電流I1は抵抗成分と容量成分の合成電流となることから、第1の接地極E1に流れる電流で発生する測定信号電圧V1と、第2の接地極E2に発生する測定信号電圧V2は位相が異なることになる。
第1と第2の接地極の夫々の測定信号電圧V1、V2は、接地抵抗が抵抗成分であることからそれぞれ接地極に流れる測定信号電流I1,I2と同相となり、測定信号電圧V0と夫々の測定信号電流の位相差α、及びβを計測することで夫々の接地極の測定信号電圧の位相を求めることができ、この位相α及びβから前述同様、式(1)でγを求め、夫々の測定信号電圧V1、V2を正弦定理により式(2)、(3)で求め、この夫々の測定信号電圧V1、V2を夫々の測定信号電流I1,I2で除して、それぞれの接地抵抗R1、R2を式(4)、(5)で求めることができる。
対地静電容量C0に流れる測定信号電流I0は、第1と第2の測定信号電圧の位相を変化させるためのもので電圧Ve、電流I0及び夫々の位相、及び大地抵抗Reを求める必要はない。
図8は請求項3の発明の実施の形態を説明するための構成図、図9はその等価回路、図10は測定信号のベクトルを示す。図8においてTrは電路の変圧器を示す。基本的には図5と同様であるが、変圧器Trの低圧側が接地線21を介してB種接地され、この接地線21に測定信号発生手段11から測定信号が重畳用変成器24を介して重畳される点異なる。
E21は変圧器低圧側を接地線21を介してB種接地した第1の接地極、E22は接地線22を介してA種、C種又はD種接地極を補助接地極として使用する第2の接地極を示す。接地抵抗測定装置の測定信号電圧を入力する回路は図1及び図5と異なり、フィルター11Fで入力し測定信号周波数を選別する。
第1の接地極E21と第2の接地極E22間に印加して流れる測定信号電流I22は、抵抗成分であり測定信号電圧V0と同相方向の電流となる。一方、第1の接地極の接地線21に測定信号を重畳しているため、電路と大地間の対地静電容量C0を介して測定信号電流I0が流れる。
この電流I0は大地を通して流れ、第2の接地極E22を介さず第1の接地極E21に流れることになり、容量成分の電流であるため測定信号電圧V0に対し進み方向の電流となる。第1の接地極E21に流れる測定信号電流I21は、第2の接地極E22に流れる測定信号電流I22と対地静電容量C0を介して流れる測定信号電流I0の合成電流となることから、第1の接地極E21に流れる測定信号電流I21で発生する測定信号電圧V21と、第2の接地極E22に発生する測定信号電圧V22は位相が異なる。第1の接地極E21と第2の接地極E22の夫々の測定信号電圧V21、V22は、接地抵抗が抵抗成分であることから夫々の接地極E21、E22に流れる測定信号電流I21,I22と同相となり、測定信号電圧V0との夫々の測定信号電流の位相差α及びβを計測することで測定信号電圧の位相を求めることができ、この位相α及びβから式(11)でγを求め、夫々の接地極の測定信号電圧V21、V22を正弦定理により式(12)、(13)で求め、この夫々の測定信号電圧V21、V22を夫々の測定信号電流I21,I22で除して夫々の接地極抵抗R21,R22を式(14)、(15)で求めることができる。これらの演算は、すべて接地抵抗測定装置10の演算部12によって行われる。
なお、図8において15は警報手段で、接地抵抗値が予め定めた抵抗値以上となったとき音声、又は点滅信号などの警報手段で警報を発する。
γ=180°−α−β ・・・(11)
V21=V0×sinα÷sinγ ・・・(12)
V22=V0×sinβ÷sinγ ・・・(13)
R21=V21÷I21 ・・・(14)
R22=V22÷I22 ・・・(15)
この発明は、第3の接地極を必要とせず、測定のために接地線に接続された配線を外すことなく活線状態で正確な接地抵抗を常時測定、監視することができる。
図11は請求項4の発明の実施の形態を説明するための構成図を示す。
基本的には図8と同様であるが、測定信号V0は接地線21及び22を介して第1の接地極E21と第2の接地極E22間に印加され、また第1接地極E21と第3接地極E23間には接地線23からコンデンサCを介して印加される。
図8における電路の対地静電容量C0が小さいとき、第1の接地極の測定信号電流位相の変化も小さく位相差の測定が困難になるため、第3の接地極にコンデンサCを介して測定信号を印加することで、第1の接地極の測定信号電流位相を変化させるようにしたもので、同時にコンデンサCを挿入した第3の接地極E23の抵抗値も測定することができる。
図12は図11の等価回路を示し、その測定信号のベクトルを図13及び図14に示す。
第1の接地極E21と第2の接地極E22間に印加して流れる測定信号電流I22は、抵抗成分であり測定信号電圧V0と同相方向の電流となる。一方、第1の接地極の接地線21に測定信号を重畳しているため、電路と大地間の対地静電容量C0を介して測定信号電流I0が流れる。
また、この測定信号電流I0は大地を通して流れ、第2の接地極E22を介さず第1の接地極E21に流れることになり、容量成分の電流であるため測定信号電圧V0に対し進み方向の電流となる。この電路の対地静電容量C0による測定信号電流I0が小さいとき第1の接地極E21の測定信号電流位相の変化も小さく接地抵抗測定が困難になる。
そこで、第3の接地極E23にコンデンサCを介して測定信号を印加することにより測定信号電流I23が流れ、この電流I23も第2の接地極E22を介さず第1の接地極E21に流れることになり、容量成分の電流であるため測定信号電圧V0に対し進み方向の電流となる。第1の接地極E21には、これらの合成測定信号電流I21が流れる。従って、第1の接地極E21と第2の接地極E22に流れる測定信号電流の測定信号電圧V0に対する位相差が大きくなり、夫々の接地極に発生する測定信号電圧が求め易くなる。
第1の接地極E21と第2の接地極E22の夫々の測定信号電圧V21、V22は、接地抵抗が抵抗成分であることから夫々の接地極に流れる測定信号電流と同相となり、測定信号電圧V0と測定信号電流の位相差α及びβを計測することで夫々の測定信号電圧V21、V22の位相を求めることができ、この位相α及びβから前記の式(11)でγを求め、夫々の接地極の測定信号電圧を正弦定理により式(12)(13)で求め、この夫々の接地極の測定信号電圧V21、V22を夫々の接地極の測定信号電流I21,I22で除して夫々の接地抵抗R21,R22を式(14)、(15)で求めることができる。
次に、第1の接地極E21と第3の接地極E23の夫々の測定信号電圧の関係は、図14に示すようになる。第1の接地極の測定信号電圧V21は既に求められており、V23cはコンデンサに架かる測定信号電圧で第3の接地極E23に流れる電流の90°遅れ位相となるから、第3の接地極の測定信号電圧V23rは、式(16)(17)(18)から式(19)で求められ、式(20)で側衛信号電圧V23rを測定信号電流I23で除して、接地抵抗R23を求めることができる。
V21a=V21×sin(θ−β)÷sin(180°−θ) ・・・(16)
V21b=V21×sinβ÷sin(180°−θ) ・・・(17)
V21c=(V0−V21a)×cosθ ・・・(18)
V23r=V21b−V21c ・・・(19)
R23=V23r÷I23 ・・・(20)
これらの演算は、接地抵抗測定装置10の演算部12によって行われる。
請求項3及び4において、説明を容易にするため第1の接地極E21と第2の接地極E22を接地線22で直接接続して説明したが、第1の接地極E21がB種接地で第2の接地極E22がA、C、D種の接地極のとき電気技術基準の規定により第2の接地極E22は直接接続できない。その場合、抵抗値が既知の抵抗器を接地線22と第2の接地極E22の間に挿入して接続し、上述した測定方法で得られた第2の接地極E22の接地抵抗値R22から、既知の抵抗器の抵抗値を差し引いて求めればよい。
1,2,3,21,22,23・・・・接地線
1F,2F,3F,11F・・・測定信号周波数選別フィルター
1A,2A,3A,11b・・・増幅器
1C,2C,3C,11c・・・A/D変換器
10・・・・接地抵抗測定装置
11・・・・測定信号発生手段
11a・・・測定信号電圧入力回路
12・・・・演算部
13・・・・位相検出回路
14・・・・表示手段
15・・・・警報手段
24・・・・重畳用変成器
E1,E2,E3,E21,E22,E23・・・接地極
R1,R2,R3,R21,R22,R23・・・接地極抵抗
CT1,CT2,CT3・・・測定信号電流検出手段

Claims (5)

  1. 第1、第2、第3の接地極を有する接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1と第2の接地極間に印加し、第1と第3の接地極間には、容量性又は誘導性リアクタンスを介して測定信号電圧を印加するか、若しくは所定の位相を変化させた測定信号電圧を印加して、各接地極に流れる測定信号電流の位相を変化させ、印加した測定信号の電圧値及び位相を計測し、各接地極に流れる夫々の測定信号の電流値及び位相を計測するとともに、これら計測した測定信号の電圧値及び位相と、第1、第2及び第3の接地極に流れる測定信号電流の位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の接地極の測定信号電圧値を、先に計測した各接地極の測定信号電流値で除して第1の接地極及び/又は任意の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法。
  2. 第1、第2の接地極を有する接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1と第2の接地極間に印加して、印加した測定信号電圧の電圧値及び位相を計測し、第2の接地極に接続された配線と大地間の対地静電容量を介して流れる測定信号電流により変化した各接地極の夫々の測定信号電流値及び位相を計測するとともに、これら計測した測定信号の電圧値及び位相と、第1と第2の接地極に流れる測定信号電流の位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の接地極の測定信号電圧値を、先に計測した各接地極の測定信号電流値で除して第1及び/又は第2の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法。
  3. 第1と第2の接地極を有し、第1の接地極は電路の変圧器低圧側の1線、若しくは中性点をB種接地した接地極とし、第2の接地極を補助接地極とした接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1の接地極の接地線に重畳させ、第1と第2の接地極間に該測定信号電圧を印加し、印加した測定信号の電圧値及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、第1の接地極に接続された電路と大地間の静電容量を介して流れる測定信号電流により位相が変化した各接地極の夫々の測定信号電流値及び位相を測定信号周波数で選別して計測するとともに、これら計測された測定信号の電圧値及び位相と、第1と第2の接地極に流れる測定信号電流位相から夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の測定信号電圧を夫々の測定信号電流値で除して、第1及び/又は第2の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法。
  4. 第1、第2、第3の接地極を有し、第1の接地極は電路の変圧器低圧側の1線、若しくは中性点をB種接地した接地極の接地抵抗測定方法において、商用周波数と異なる周波数の測定信号電圧を第1の接地極の接地線に重畳させ、第1と第2の接地極間に該測定信号電圧を印加し、第1と第3の接地極間には該測定信号電圧を容量性又は誘導性リアクタンスを介して印加して、印加した測定信号の電圧値及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、第3の接地極に接続された容量性又は誘導性リアクタンス及び第1の接地極に接続された電路と大地間の対地静電容量を介して流れる測定信号電流により変化した第2、第3の夫々の接地極に流れる測定信号電流値及び位相を測定信号周波数で選別して計測し、第2の接地極から第1の接地極に流れる測定信号電流と、第3の接地極から第1の接地極に流れる測定信号電流及び第1の接地極に接続された電路から対地静電容量を介して第1の接地極に流れる合成測定信号の電流値及び位相を測定信号周波数で選別して計測するとともに、これら計測した測定信号の電圧及び位相と、夫々の接地極に流れる測定信号電流の位相から、夫々の接地極に発生する測定信号電圧値をベクトル演算により求め、求めた夫々の測定信号電圧値を、先に計測した各接地極の測定信号電流値で除して第1の接地極及び/又は任意の接地極の接地抵抗値を求めるようにしたことを特徴とする接地抵抗測定方法。
  5. 第1の接地極及び/又は任意の接地極の接地抵抗値を表示手段及び/又は警報手段で常時監視するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の接地抵抗測定方法。
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