JP2008145155A - 零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置 - Google Patents

零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置構成を複雑にすることなく零相電流の抵抗分電流を検出する零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置を提供する。
【解決手段】S相の電路13を接地した三相3線電路11で、電圧入力線3,4で線間電圧V12を、零相変流器5で零相電流Ioをそれぞれ器具本体2に入力する。零相電流Ioと線間電圧V12に基づき位相角θを演算する。零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(1/√3×sinθ+cosθ)により演算する。器具本体2は|Igr|が所定値以上になると漏電の警報をする。
【選択図】図1

Description

本発明は、零相電流から対地容量分電流を除いた抵抗分電流を検出する零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置に関する。
従来、零相電流から抵抗分電流を抽出する装置として、非接地式の高圧配電系統に三相接地型計器用変成器を接続し、高圧配電系統に商用周波数とは異なる低周波重畳信号を低周波重畳信号発振装置により重畳し、低周波重畳信号検出装置によりこの重畳された低周波重畳信号を検知して演算処理することにより対地抵抗成分電流を演算する装置が記載されている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、単相電路の一端もしくは中性点が接地され、または一相が接地された三相電路に、零相電流を計測する零相電流センサと、たとえば二次巻線に中性点を持たせた変圧器などを用い位相判定信号を発生させる信号発生装置とを接続し、零相電流センサにより計測された零相電流と信号発生装置で発生した位相判定信号をベクトル演算信号に入力し、このベクトル演算手段で零相電流および位相判定信号をベクトル的に加減算して抵抗性地絡電流を演算する装置が記載されている(たとえば、特許文献2参照。)。
特開平9−222455号公報 特開2002−125313号公報
しかしながら、特許文献1記載の装置では、低周波重畳信号発振装置および低周波重畳信号検出装置が必要となるため高価となるとともに、低周波重畳信号は高圧配電系統に悪影響を及ぼさない程度の低い電圧としなければならないため、低周波重畳信号の電流はかなり低い値となり検出精度を出すのが困難となる問題を有している。
また、特許文献2記載の装置では、信号発生装置により位相判定信号を生成し、位相判定信号のベクトルと零相電流のベクトルを加減算した後、スカラ量の演算で抵抗性地絡電流を求めることができるものの、位相判定信号によるベクトル演算が不可欠であり、位相判定信号は二次巻線に中性点を持たせた変圧器などを内蔵しなければならず、装置構成が複雑となる問題を有している。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、装置構成を複雑にすることなく零相電流の抵抗分電流を検出する零相電流の抵抗分電流検出装置および漏電監視装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、線間電圧を入力する電圧入力手段と、零相電流を入力する電流入力手段と、これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、線間電圧をVn(n+1)、相番号をn(ただしn=1,2,3、n+1が4の場合には1とする)としたときの、零相電流Ioと線間電圧Vn(n+1)との位相角をθ、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、(n+1)相が接地された三相3線電路で、零相電流Ioと線間電圧Vn(n+1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(1/√3×sinθ+cosθ)により演算するものである。
請求項2記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、線間電圧を入力する電圧入力手段と、零相電流を入力する電流入力手段と、これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、線間電圧をVn(n-1)、相番号をn(ただしn=1,2,3、n−1が0の場合には3とする)としたときの、零相電流Ioと線間電圧Vn(n-1)との位相角をθ、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、(n−1)相が接地された三相3線電路で、零相電流Ioと線間電圧Vn(n-1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(cosθ−1/√3×sinθ)により演算するものである。
請求項3記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、零相電流を入力する電流入力手段と、この零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、非接地の三相3線電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算するものである。
請求項4記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、零相電流を入力する電流入力手段と、この零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、中性点接地の三相電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算するものである。
請求項5記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、対地間電圧を入力する電圧入力手段と、零相電流を入力する電流入力手段と、これら電圧入力手段で入力された対地間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、対地間電圧をVnN、零相電流Ioと対地間電圧VnNとの位相角をθ、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、N相が接地された単相3線電路で、零相電流Ioと対地間電圧VnNに基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算するものである。
請求項6記載の零相電流の抵抗分電流検出装置は、線間電圧を入力する電圧入力手段と、零相電流を入力する電流入力手段と、これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、この制御手段は、零相電流をIo、線間電圧をV12、零相電流Ioと線間電圧V12との位相角をθ、零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、第2相が接地された単相2線電路で、零相電流Ioと線間電圧V12に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算するものである。
請求項7記載の漏電監視装置は、請求項1ないし6いずれか記載の零相電流の抵抗分電流検出装置を具備し、制御手段は、零相電流の抵抗分電流|Igr|が所定値以上の際に警報を発生させるものである。
請求項1記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、(n+1)相が接地された三相3線電路で、電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき、制御手段は零相電流Ioと線間電圧Vn(n+1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(1/√3×sinθ+cosθ)により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項2記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、(n−1)相が接地された三相3線電路で、電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき、制御手段は零相電流Ioと線間電圧Vn(n-1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(cosθ−1/√3×sinθ)により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項3記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、非接地の三相3線電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、制御手段は零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項4記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、中性点接地の三相電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、制御手段は零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項5記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、N相が接地された単相3線電路で、電圧入力手段で入力された対地間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき、制御手段は零相電流Ioと対地間電圧VnNに基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項6記載の零相電流の抵抗分電流検出装置によれば、第2相が接地された単相2線電路で、電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき、制御手段は零相電流Ioと線間電圧V12に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算することにより、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出できる。
請求項7記載の漏電監視装置は、請求項1ないし6いずれか記載の零相電流の抵抗分電流検出装置を具備し、制御手段は零相電流の抵抗分電流|Igr|が所定値以上の際に警報を発生させるので、構成を複雑にすることなく、零相電流の抵抗分電流を検出して、漏電を警報できる。
以下、本発明の一実施の形態の漏電監視装置について図1を参照して説明する。
この図1に示す漏電監視装置1は、絶縁劣化を検出するもので、零相電流の抵抗分電流検出装置としての機能を有しており、演算および警報機能を有する制御手段としての器具本体2を有している。そして、この器具本体2には、電圧入力手段としての対をなす電圧入力線3,4および電流入力手段としての零相変流器5が接続されている。
また、図1は漏電監視装置1をたとえば低圧の200Vの三相3線電路11に適用したもので、この三相3線電路11はそれぞれ第1相のR相の電路12、第2相のS相の電路13および第3相のT相の電路14を有しており、S相の電路13が接地線15により接地されている。
さらに、R相の電路12およびS相の電路13の間には交流電源16が、S相の電路13およびT相の電路14の間には交流電源17が、T相の電路14およびR相の電路12の間には交流電源18が接続され、交流電源16,17,18はΔ接続されている。
そして、R相の電路12は等価的に対地静電容量CRおよび絶縁抵抗RRを有しており、T相の電路14は等価的に対地静電容量CTおよび絶縁抵抗RTを有している。
ここで、漏電監視装置1の簡易ベクトル演算による零相電流の抵抗分電流の計算方法について説明する。
まず、第1相であるR相の電路12にて漏電が発生したと仮定した場合について図2に示すベクトルを用いて説明する。なお、電圧入力線3,4により、線間電圧V12を入力し、零相変流器5により零相電流Ioを入力し、器具本体2で演算する。この図2に示すベクトルでは、第n相であるR相の電路12と第(n+1)相である電路13との線間電圧V12、零相電流Io、抵抗分電流Igr、R相の電路12の対地静電容量CRの容量分電流ICR、T相の対地静電容量CTの容量分電流ICT、対地静電容量CRの容量分電流ICRおよびT相の対地静電容量CTの容量分電流ICTの合成の対地静電容量の容量分電流ICとする。
まず、抵抗分電流Igrは線間電圧V12と同相で、R相の電路12の容量分電流ICRは線間電圧V12に対して90°の位相角を持った方向、T相の電路14の容量分電流ICTは線間電圧V12に対して60°の位相角を有する線間電圧V32に対して90°の位相角、つまり線間電圧V12に対して150°の位相角を持った方向にそれぞれ流れる。
また、合成の容量分電流ICは、S相の電路13が接地されているため、実際にはR相の電路12の容量分電流ICRとT相の電路14の容量分電流ICTのベクトル合成となる。なお、対地静電容量CRと対地静電容量CTとが等しい場合には、合成の容量分電流ICは容量分電流ICRとICTの位相角60°の半分の位相角30°となり、線間電圧V12に対して120°の位相角の方向に流れる。さらに、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと合成の容量分電流ICの合成された電流なので、線間電圧V12に対して位相角θの方向に流れる。
ここで、零相電流Ioから線間電圧V12に垂線を下ろして、この垂線をy、零相電流Ioと抵抗分電流Igrを結んだ辺をzとする直角三角形を作り、この直角三角形の底辺から抵抗分電流Igr分を差引いた長さをxとすると、抵抗分電流Igrは前記直角三角形の底からxを差引けば求められる。
またさらに、抵抗分電流Igrと容量分電流ICの位相角が120°であることから、この直角三角形は一角が60°の直角三角形となり、x、y、zは、三角関数からそれぞれ下式で求められる。
x=|Io|×cos(180°−θ)
y=|Io|×sin(180°−θ)
z=y×2÷√3
よって、抵抗分電流Igrは、
|Igr|
=z÷2−x
={|Io|×sin(180°−θ)}÷√3−|Io|×cos(180°−θ)
=|Io|×{1/√3×sin(180°−θ)−cos(180°−θ)}
=|Io|×(1/√3×sinθ+cosθ)
により求まる。
これらより抵抗分電流Igrを求めるための条件は、R相の電路12とS相の電路13の線間電圧V12、零相電流Ioおよび線間電圧V12と零相電流Ioとの位相角θが分かれば良い。なお、線間電圧V12および零相電流Ioについて基本波を抽出することにより、より正確な位相角θが求められる。
次に、第3相であるT相の電路14にて漏電が発生した場合について図3に示すベクトルを用いて説明する。なお、この場合にも電圧入力線3,4により、線間電圧V12を入力し、零相変流器5により零相電流Ioを入力し、器具本体2で演算する。この図3に示すベクトルでも、図2に示すベクトルと同一の記号を用いる。
この場合の抵抗分電流Igrは、線間電圧V12に対して60°の位相角を持った方向に流れる。また、R相の電路12の対地静電容量CRの容量分電流ICRおよびT相の電路14の対地静電容量CTの容量分電流ICTの合成による容量分電流ICの流れる方向は図2に示すベクトルと同じであるため、容量分電流ICの線間電圧V12に対する位相角についても同じ120°となる。また、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと合成した容量分電流ICの合成であり、零相電流Ioは線間電圧V12に対して位相角θの方向に流れる。
ここで|Igr|=|Igrx|と仮定し、抵抗分電流Igrxを線間電圧V12と同相のベクトルとする。次に、零相電流Ioと抵抗分電流Igrxを結んだ辺をz、零相電流Ioから線間電圧V12に垂線を下ろし、この垂線をyとした直角三角形を作り、この直角三角形の底辺から抵抗分電流Igrx分を差引いた長さをxとする。この直角三角形は図2のベクトルに示す第1相であるR相の電路12の漏電時の直角三角形と同じ関係となるため、第3相であるT相の電路14での漏電についても図2に示すベクトルで用いた式をそのまま利用でき、位相角θを求める場合の線間電圧は漏電が発生した相に関係なく、常に第1相であるR相の電路12と第2相であるS相の電路13の線間電圧V12と零相電流Ioから求めれば良い。
次に、線間電圧V32を基準に零相電流Ioの位相角をθとした場合の演算を説明する。この場合には、電圧入力線3,4により、線間電圧V32を入力する。
まず、第3相であるT相の電路14にて漏電が発生した場合を図4に示すベクトルのようになる。この場合の抵抗分電流Igrは、第n相である第3相のT相の電路14と第(n−1)相である第2相のS相の電路13との線間電圧V32と同相となる。T相の電路14の容量分電流ICTは線間電圧V32に対して90°の位相角を持った方向、R相の電路12の容量分電流ICRは線間電圧V12に対して90°の位相角、すなわち線間電圧V32に対して30°の位相角を持った方向にそれぞれ流れる。
また、合成の容量分電流ICはR相の電路12の対地静電容量CRの容量分電流ICRとT相の電路14の対地静電容量CTの容量分電流ICTのベクトルが合成された方向、すなわち線間電圧V32に対して60°の位相角の方向に流れる。この理由としてはR相の電路12の対地静電容量CRおよびT相の電路14の対地静電容量CTが等しく、R相の電路12の容量分電流ICRとT相の電路14の容量分電流ICTの合成である容量分電流ICは容量分電流ICRとICTの位相角60°の半分の位相角30°となるためである。さらに、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと容量分電流ICの合成された電流なので、零相電流Ioは線間電圧V32に対して位相角θの方向に流れる。
ここで、零相電流Ioから線間電圧V32に垂線を下ろして、この垂線をyとして、零相電流Ioと抵抗分電流Igrを結んだ辺をzとする直角三角形を作り、この直角三角形の底辺をxとする。zは線間電圧V32に対して容量分電流ICと同じ位相角を持つためxとzの位相角は60°となり、三角関数より、x=1/√3×yで求められる。
次に、yと零相電流Ioとx+抵抗分電流Igrの直角三角形で考えると、同様に三角関数より、y=|Io|×sinθ、x+Igr=|Io|×cosθで求められる。
よって、抵抗分電流Igrは、
|Igr|
=|Io|×cosθ−x
=|Io|×cosθ−1/√3×y
=|Io|×cosθ−1/√3×|Io|×sinθ
=|Io|×(cosθ−1/√3×sinθ)
により求まる。
次に、線間電圧V32を基準として第1相であるR相の電路12にて漏電が発生した場合について、図5に示すベクトルを用いて説明する。
この場合の抵抗分電流Igrは、線間電圧V32に対して−60°の位相角を持った方向に流れ、R相の電路12の対地静電容量CRの容量分電流ICRは線間電圧V32に対して30°の位相角を持った方向に流れ、T相の電路14の対地静電容量CTの容量分電流ICTは線間電圧V32に対して90°の位相角を持った方向に流れる。また、容量分電流ICはR相の電路12の対地静電容量CRの容量分電流ICRとT相の電路14の対地静電容量CTの容量分電流ICTのベクトルが合成された方向、すなわち線間電圧V32に対して60°の位相角の方向に流れる。この理由としてはR相の電路12の対地静電容量CRおよびT相の電路14の対地静電容量CTが等しく、R相の電路12の容量分電流ICRとT相の電路14の容量分電流ICTの合成である容量分電流ICは容量分電流ICRとICTの位相角60°の半分の位相角30°となるためである。また、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと合成した容量分電流ICの合成であり、零相電流Ioは線間電圧V32に対して位相角θの方向に流れる。
ここで|Igr|=|Igrx|と仮定し、抵抗分電流Igrxを線間電圧V32と同相のベクトルとする。次に、零相電流Ioから線間電圧V32に垂線を下ろし、この垂線をyとし、抵抗分電流Igrxからyとの交点を差引いた辺をxとした直角三角形を作る。この直角三角形は図5に示すベクトルのT相の電路14の漏電時の直角三角形と同じxとyの関係となるため、R相の電路12での漏電についても図5に示すベクトルで用いた式をそのまま利用でき、位相角θを求める場合の線間電圧は漏電が発生した相に関係なく、常に第3相であるT相の電路14と第2相であるS相の電路13との線間電圧V32と零相電流Ioから求めれば良い。
次に、他の実施の形態を図6を参照して説明する。
この図6では、漏電監視装置1を非接地の三相3線電路に適用したものである。
この図6に示す構成は、図1に示す構成において、S相の電路13を接地せずに、接地変圧器(EVT)21で中性点を接地したものである。
そして、この接地変圧器21は、R相の電路12と接地線22の間に一次巻線211が接続され、S相の電路13と接地線22の間に一次巻線212が接続され、T相の電路14と接地線22の間に一次巻線213が接続されている。また、これら一次巻線211、一次巻線212および一次巻線213に対応して、二次巻線214、二次巻線215および二次巻線216が設けられ、これら二次巻線214、二次巻線215および二次巻線216は制限抵抗23と直列に接続されている。なお、漏電監視装置1は、電圧入力線3,4により線間電圧V12を入力し、零相変流器5はR相の電路12、S相の電路13およびT相の電路14に巻回され零相電流Ioを入力する。
この場合について、図7に示すベクトルを用いて説明する。
なお、R相の電路12の対地静電容量CR、S相の電路13の対地静電容量CSおよびT相の電路14の対地静電容量CTが等しい場合、容量分電流IC=ICR+ICS+ICT=0となる。
そして、零相電流Ioは合成された容量分電流ICと抵抗分電流Igrをベクトル合成した電流であり、容量分電流IC=0とすると、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと等しくなる。したがって、抵抗分電流Igrを求める場合の演算式は、|Igr|=|Io|で求まる。
次に、他の実施の形態を図8を参照して説明する。
この図8では、漏電監視装置1を中性点接地の三相電路に適用したものである。
この図8に示す構成は、図6に示す構成において、交流電源16,17,18をY接続し、これら交流電源16,17,18の中性点を接地線25を介して接地し、接地変圧器(EVT)21を無くしたものである。
そして、この場合にも、図7に示すベクトルのように、R相の電路12の対地静電容量CR、S相の電路13の対地静電容量CSおよびT相の電路14の対地静電容量CTが等しい場合、容量分電流IC=ICR+ICS+ICT=0となる。
したがって、抵抗分電流Igrを求める場合の演算式は、|Igr|=|Io|で求まる。
次に、他の実施の形態を図9を参照して説明する。
この図9では、漏電監視装置1をN相接地の単相3線電路に適用したものである。
図9に示すように、入力巻線31の一端側に第1相の電路32が接続され、他端側に第2相の電路33が接続され、入力巻線31の中性点であるN相34は接地線35にて接地されている。
そして、第1相の電路32は等価的に対地静電容量C1および絶縁抵抗R1を有しており、第2相の電路33は等価的に対地静電容量C2および絶縁抵抗R2を有している。
なお、零相電流Ioは、抵抗分電流Igrと第1相の電路32の対地静電容量C1の容量分電流IC1および第2相の電路33の対地静電容量C2の容量分電流IC2とのベクトルを合成した電流である。
ここで、第1相の電路32にて漏電が発生したと仮定した場合について図10に示すベクトルを用いて説明する。なお、電圧入力線3,4により第1相の電路32の対地間電圧である相電圧V1Nを入力し、零相変流器5により零相電流Ioを入力し、器具本体2で演算する。
まず、抵抗分電流Igrは漏電による絶縁抵抗R1に流れる電流のため、第1相の電路32の相電圧V1Nと同相の電流が流れる。これに対して、合成の容量分電流ICは、第1相の電路32の対地静電容量C1の容量分電流IC1と、第2相の電路33の対地静電容量C2の容量分電流IC2との合成となり、第1相の電路32の相電圧V1Nに対して90°または−90°の位相角を持った方向に流れる。なお、この図10では容量分電流ICは第1相の電路32の相電圧V1Nに対して90°の位相角を持ったものとしている。
また、零相電流Ioは抵抗分電流Igrと容量分電流ICの合成された電流であるため、第1相の電路32の相電圧V1Nに対して位相角θの方向に流れる。さらに、抵抗分電流Igrは第1相の電路32の相電圧V1Nと零相電流Ioの位相角θと零相電流Ioから、三角関数により|Igr|=|Io|×|cosθ|で求められる。
これらより、抵抗分電流Igrを求めるための条件は、第1相の電路32の相電圧V1Nと零相電流Ioの入力から計測した位相角θと零相電流Ioが分かれば良い。また、第1相の電路32の相電圧V1Nと零相電流Ioについて基本波を抽出することにより、より正確な位相角θが求められる。
次に、第2相の電路33にて漏電が発生した場合について、図11に示すベクトルを用いて説明する。
この場合の抵抗分電流Igrは、第1相の電路32の相電圧V1Nに対して180°の位相角を持った方向に流れる。第1相の電路32の対地静電容量C1の容量分電流IC1および第2相の電路33の対地静電容量C2の容量分電流IC2の合成による容量分電流ICの流れる方向は図10に示すベクトルと同じであるため、零相電流Ioは、第1相の電路32の相電圧V1Nに対して位相角θの方向に流れる。
これらの計算式は絶対値による演算であることから、第2相の電路33での漏電についても図10に示すベクトルの計算式をそのまま利用できる。したがって、位相角θを求める場合の相電圧は、漏電が発生した相に関係なく、常に第1相の電路32とN相の電路34による相電圧V1Nと零相電流Ioから求めれば良い。
なお、単相2線電路の場合には、相電圧に代えて線間電圧を用いれば同様に抵抗分電流を算出できる。
そして、器具本体2は、いずれの場合にも抵抗分電流|Igr|が所定値以上の場合に漏電が生じているものと設定しておくことにより、抵抗分電流|Igr|が所定値以上の場合に、漏電の警報をするようにしておく。
いずれの実施の形態の場合にも、零相電流の抵抗分電流Igrを演算するための入力として、零相変流器5と、電路において計測している電圧から演算するため、その他の特別な演算用の入力や入力回路を一切必要とせず、簡易な構成で抵抗分電流を検出できる。
本発明の一実施の形態の監視装置をS相を接地した三相3線電路に用いる場合を示す回路図である。 同上図1に示す回路図でR相にて漏電が発生した場合の線間電圧V12を基準とした場合を示すベクトルである。 同上図1に示す回路図でT相にて漏電が発生した場合の線間電圧V12を基準とした場合を示すベクトルである。 同上図1に示す回路図でT相にて漏電が発生した場合の線間電圧V32を基準とした場合を示すベクトルである。 同上図1に示す回路図でR相にて漏電が発生した場合の線間電圧V32を基準とした場合を示すベクトルである。 同上他の実施の形態の監視装置を非接地の三相3線電路に用いる場合を示す回路図である。 同上図6に示す回路のベクトルである。 同上他の実施の形態の監視装置を中性点接地の三相電路に用いる場合を示す回路図である。 同上他の実施の形態の監視装置を中性点接地の単相3線電路に用いる場合を示す回路図である。 同上図9に示す回路図で第1相にて漏電が発生した場合を示すベクトルである。 同上図9に示す回路図で第3相にて漏電が発生した場合を示すベクトルである。
符号の説明
1 零相電流の抵抗分検出装置としての機能を有する漏電監視装置
2 制御手段としての器具本体
3,4 電圧入力手段としての電圧入力線
5 電流入力手段としての零相変流器
11 三相3線電路
12,13,14,32,33 電路

Claims (7)

  1. 線間電圧を入力する電圧入力手段と、
    零相電流を入力する電流入力手段と、
    これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    線間電圧をVn(n+1)、
    相番号をn(ただしn=1,2,3、n+1が4の場合には1とする)としたときの、零相電流Ioと線間電圧Vn(n+1)との位相角をθ、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    (n+1)相が接地された三相3線電路で、零相電流Ioと線間電圧Vn(n+1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(1/√3×sinθ+cosθ)により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  2. 線間電圧を入力する電圧入力手段と、
    零相電流を入力する電流入力手段と、
    これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    線間電圧をVn(n-1)、
    相番号をn(ただしn=1,2,3、n−1が0の場合には3とする)としたときの、零相電流Ioと線間電圧Vn(n-1)との位相角をθ、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    (n−1)相が接地された三相3線電路で、零相電流Ioと線間電圧Vn(n-1)に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|(cosθ−1/√3×sinθ)により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  3. 零相電流を入力する電流入力手段と、
    この零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    非接地の三相3線電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  4. 零相電流を入力する電流入力手段と、
    この零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    中性点接地の三相電路で、各電路の対地静電容量が等しい場合には、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  5. 対地間電圧を入力する電圧入力手段と、
    零相電流を入力する電流入力手段と、
    これら電圧入力手段で入力された対地間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    対地間電圧をVnN、
    零相電流Ioと対地間電圧VnNとの位相角をθ、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    N相が接地された単相3線電路で、零相電流Ioと対地間電圧VnNに基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  6. 線間電圧を入力する電圧入力手段と、
    零相電流を入力する電流入力手段と、
    これら電圧入力手段で入力された線間電圧および電流入力手段で入力された零相電流に基づき零相電流の抵抗分電流を演算する制御手段とを具備し、
    この制御手段は、
    零相電流をIo、
    線間電圧をV12、
    零相電流Ioと線間電圧V12との位相角をθ、
    零相電流の抵抗分電流をIgrとしたとき、
    第2相が接地された単相2線電路で、零相電流Ioと線間電圧V12に基づき位相角θを演算し、零相電流|Io|と位相角θより演算して、零相電流の抵抗分電流|Igr|を|Igr|=|Io|×|cosθ|により演算する
    ことを特徴とした零相電流の抵抗分電流検出装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の零相電流の抵抗分電流検出装置を具備し、
    制御手段は、零相電流の抵抗分電流|Igr|が所定値以上の際に警報を発生させる
    ことを特徴とした漏電監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021056066A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 佐鳥電機株式会社 監視装置、監視方法および監視プログラム

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