JP2010255596A - 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ - Google Patents

液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ Download PDF

Info

Publication number
JP2010255596A
JP2010255596A JP2009109219A JP2009109219A JP2010255596A JP 2010255596 A JP2010255596 A JP 2010255596A JP 2009109219 A JP2009109219 A JP 2009109219A JP 2009109219 A JP2009109219 A JP 2009109219A JP 2010255596 A JP2010255596 A JP 2010255596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
discharge capacity
pump device
hydraulic
hydraulic pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009109219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5229092B2 (ja
Inventor
Junichi Miyagi
淳一 宮城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009109219A priority Critical patent/JP5229092B2/ja
Publication of JP2010255596A publication Critical patent/JP2010255596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5229092B2 publication Critical patent/JP5229092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】充填工程から保圧工程への移行時に、急激な圧力降下がなく、成形品の品質を向上でき、かつ、保圧工程時の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短くできる液圧制御システム、射出成形機、コントローラを提供すること。
【解決手段】充填工程から保圧工程に移行して、圧力センサ17の検出圧力が上昇し始めても、コントローラ5は、油圧ポンプ装置3を大吐出容量に制御したままで、圧力センサ17の検出圧力が目標圧力を超えるまで、吐出容量の切り換えを行わない。さらに、コントローラ5は、検出圧力が目標圧力を超えたときに、油圧ポンプ装置3を大吐出容量から小吐出容量に切り換え、サーボモータ6のオーバロードを回避する。
【選択図】図1

Description

この発明は、液圧制御システム、射出成形機およびコントローラに関する。
従来、射出成形機の油圧制御システムとしては、特開2007−69500号公報(特許文献1)に記載のものがある。この射出成形機の油圧制御システムは、油圧ポンプ装置と、サーボモータと、圧力センサと、コントローラとを備えている。上記油圧ポンプ装置は、可変容量型ポンプである斜板型油圧ポンプを有し、この斜板型油圧ポンプの斜板の傾転角を2段階に変えて、小吐出容量と大吐出容量との2段階に吐出容量を設定できるようになっている。上記サーボモータは、斜板型油圧ポンプを回転駆動し、上記圧力センサは、油圧ポンプ装置からの油の圧力を検出する。上記コントローラは、圧力センサからの検出圧力を表す信号を受けて所望の油の流量および圧力を得るために、油圧ポンプ装置およびサーボモータを制御する。
そして、この油圧制御システムは、射出成形機の充填工程時には、通常はコントローラによって斜板型油圧ポンプの斜板の傾転角を大きくして大吐出容量に設定して油圧ポンプ装置から低圧かつ大流量の油を射出シリンダに供給する。これにより、上記射出シリンダは、高速で前進駆動されて樹脂を高速で成形型に充填するから、サイクルタイムが短くなっている。その後、上記射出シリンダが樹脂の充填を完了する直前のいわゆるVP切換点(速度圧力切換点)に到達すると、充填工程から保圧工程に切り換えるために、コントローラによって斜板型油圧ポンプの斜板の傾転角を小さくして小吐出容量に設定する。通常、この保圧工程においては、小容量ポンプにて高圧の油を射出シリンダに供給して、サーボモータのオーバロードを回避し、エネルギーのロスを少なくし、かつ、装置の小型化が達成できるようになっている。
しかしながら、上記従来の油圧制御システムは、次のような問題がある。図3は、上記従来の油圧制御システムの問題となる動作を模式的に説明する図であり、図3の(A)〜(D)の横軸は時間を表し、図3の(A)の縦軸は圧力センサが検出した圧力を示し、図3の(B)の縦軸は斜板ポンプの2段階の吐出容量を表し、図3の(C)の縦軸はサーボモータの回転速度を表し、図3の(D)の縦軸は斜板型油圧ポンプの吐出流量を表す。
図3の(B)、(C)に示すように、充填工程においては、斜板型油圧ポンプの吐出容量は、通常は大吐出容量に設定され、サーボモータの回転速度は高速に設定されている。上記射出シリンダがVP切換点に到達すると、流量制御(充填工程)から圧力制御(保圧工程)に変えるため、斜板型油圧ポンプは、斜板の傾きが変えられて、大吐出容量から小吐出容量に切換えられる一方、サーボモータはVP切換点後も高速で駆動されている。
ところが、上記VP切換点は、樹脂の充填が完了する直前であって、射出シリンダが急停止して樹脂の圧力が上昇し始める直前の射出シリンダの位置であるのが一般的である。何故なら、樹脂の可塑化状態や計量のバラツキにより、充填完了位置がバラツクため、保圧工程に確実に移行するためには、真の充填完了位置よりも少し手前の位置をVP切換点とするのが通常である。そのため、このVP切換点で、斜板型油圧ポンプの吐出容量を大吐出容量から小吐出容量に切り換えると、実際には、成形型への樹脂の充填が完了していないため、図3の(A)において、矢印Lで示す瞬間的な圧力低下が発生する。
そのため、上記従来の射出成形機の油圧制御システムでは、成形品の重量にバラツキが生じ、品質が悪化するという問題がある。
このように、上記従来の射出成形機の油圧制御システムでは、VP切換点の後は、通常、斜板型油圧ポンプの吐出容量は小吐出容量であるため、図3の(A)に示すように、保圧工程時(圧力制御時)の圧力の立ち上がりが緩やかになって、VP切換点から、圧力センサが検出する圧力が目標圧力になるまでの昇圧時間が長くなって、サイクルタイムが長くなるという問題がある。また、昇圧中に型内で樹脂が固まって、充填不足が生じる等の品質上の問題もある。
特開2007−69500号公報、図3、図4
そこで、この発明の課題は、流量制御状態から圧力制御状態への切換時に急激な圧力降下をすることがなく、かつ、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短くできる液圧制御システムを提供することである。
また、この発明の課題は、充填工程から保圧工程への切換時に急激な圧力降下をすることが少なく、成形品の重量のバラツキをなくして品質を向上でき、かつ、サイクルタイムを短縮して生産性を向上できる射出成形機を提供することである。
また、この発明の課題は、液圧ポンプ装置の流量制御状態から圧力制御状態への切換時に急激な圧力降下をすることがなく、かつ、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にできるコントローラを提供することである。
上記課題を解決するため、この発明の液圧制御システムは、
吐出容量を小吐出容量とその小吐出容量よりも大きな容量の大吐出容量との少なくとも2段階に切換可能な液圧ポンプ装置と、
上記液圧ポンプ装置を可変速で駆動するモータと、
上記液圧ポンプ装置からの液の圧力を検出する圧力センサと、
上記圧力センサが検出した液の圧力に基づいて、上記モータの回転速度を制御する圧力流量制御演算部と、
上記液圧ポンプ装置の吐出容量を制御するポンプ吐出容量切換演算部と
を備え、
上記圧力流量制御演算部は、上記液圧ポンプ装置を上記大吐出容量で運転している状態で、上記検出圧力が、圧力制御時の目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力よりも高くなったときに、上記モータの回転速度を徐々に低下させ、
上記ポンプ吐出容量切換演算部は、上記検出圧力が上記目標圧力を超えたときに、上記液圧ポンプ装置を上記大吐出容量から上記小吐出容量に切り換える
ことを特徴としている。
この発明の液圧制御システムによれば、小吐出容量と大吐出容量との少なくとも2段階に切換可能な液圧ポンプ装置を大吐出容量で運転している流量制御状態から圧力制御状態に移行しても、上記ポンプ吐出容量切換演算部は液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御したままである。そして、上記圧力センサの検出した検出圧力が徐々に高くなって、予め定められた減速制御圧力よりも高い圧力になると、上記圧力流量制御演算部は、モータの回転速度を徐々に低下させて、液圧ポンプ装置からの吐出流量を徐々に減少させる。そして、上記圧力センサの検出圧力がさらに高くなって、目標圧力を超えると、上記ポンプ吐出容量切換演算部は、液圧ポンプ装置の吐出容量を大吐出容量から小吐出容量に切り換える。
このように、この発明の液圧制御システムによれば、液圧ポンプ装置を大吐出容量で運転している流量制御状態から圧力制御状態に移行しても、上記ポンプ吐出容量切換演算部は液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御したままであるから、吐出容量の切り換えに伴う瞬間的な圧力降下が生じない。
さらに、この発明の液圧制御システムによれば、上記ポンプ吐出容量切換演算部は、圧力制御状態で、圧力センサの検出圧力が目標圧力を超えるまで、液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御しているから、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短くできる。
この発明の射出成形機は、
上述の液圧制御システムと、
上記液圧制御システムによって駆動されると共に、樹脂を成形型に充填する射出シリンダと
を備える
ことを特徴としている。
この発明の射出成形機によれば、上記液圧ポンプ装置を大吐出容量で運転している流量制御状態(充填工程)から、圧力制御状態(保圧工程)に移行しても、圧力センサの検出圧力が目標圧力を超えるまでは、上記ポンプ吐出容量切換演算部は液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御したままであるから、充填工程から保圧工程への移行時に、瞬間的な圧力降下が生じなく、したがって、成形品の品質、重量にバラツキがなくすることができる。
さらに、この発明の射出成形機によれば、上記ポンプ吐出容量切換演算部は、圧力制御状態(保圧工程)で、圧力センサの検出圧力が目標圧力を超えるまで、液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御しているから、圧力制御時(保圧工程)の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短縮して、生産性を向上できる。
1実施形態では、
上記圧力センサは、上記射出シリンダ内の液の圧力を検出する。
上記実施形態によれば、上記圧力センサは、樹脂に近い射出シリンダ内の液の圧力を検出するので、樹脂の圧力をより正確に制御することができ、成形品の品質を向上できる。
また、この発明のコントローラは、
吐出容量を小吐出容量とその小吐出容量よりも大きな容量の大吐出容量との少なくとも2段階に切換可能な液圧ポンプ装置からの液の圧力を検出する圧力センサから検出圧力を表す信号を受けて、上記液圧ポンプ装置と、この液圧ポンプ装置を可変速で駆動するモータとを、上記液圧ポンプ装置を上記大吐出容量で運転している状態で、上記検出圧力が、圧力制御時の目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力よりも高くなったときに、上記モータの回転速度を徐々に低下させ、さらに、上記検出圧力が上記目標圧力を超えたときに、上記液圧ポンプ装置を上記大吐出容量から上記小吐出容量に切り換えるように制御する
ことを特徴としている。
この発明のコントローラによれば、液圧ポンプ装置を大吐出容量で運転している流量制御状態から圧力制御状態に移行しても、液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御したままであるから、吐出容量の切り換えに伴う瞬間的な圧力降下を生じないようにすることができる。
さらに、この発明のコントローラによれば、圧力制御状態で、圧力センサの検出圧力が目標圧力を超えるまで、液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御しているから、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短くできる。
この発明の液圧制御システムによれば、液圧ポンプ装置を大吐出容量で運転している流量制御状態から圧力制御状態に移行しても、上記液圧ポンプ装置を大吐出容量に制御したままであるから、流量制御状態から圧力制御状態への移行時に、瞬間的な圧力降下が生じなく、かつ、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にして、サイクルタイムを短縮でき、かつ、サージ圧を小さくすることができる。
また、この発明の射出成形機によれば、成形品の品質、重量のバラツキをなくすることができ、かつ、サイクルタイムを短縮して生産性を向上でき、かつ、成形品にバリが生じないようにすることができる。
また、この発明のコントローラによれば、流量制御状態から圧力制御状態への移行時に、急激な圧力降下を少なくでき、かつ、圧力制御時の圧力の立ち上がりを急峻にして、サイクルタイムを短縮でき、かつ、保圧工程で圧力が目標値に制御された後は、ポンプ容量が小さく切り換わっているので、サーボモータのオーバロードも発生しない。
この発明の1実施の形態の射出成形機の回路図である。 上記実施の形態の射出成形機の動作を説明する線図である。 従来の射出成形機の動作を説明する線図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に示すように、この実施の形態の射出成形機は、成形型1に樹脂を充填する射出シリンダ2と、この射出シリンダ2に油を供給する液圧ポンプ装置の一例としての油圧ポンプ装置3と、この油圧ポンプ装置3を制御するコントローラ5とを備えている。
上記油圧ポンプ装置3は、第1固定容量型ポンプ31と、第2固定容量型ポンプ32と、チェック弁34と、アンロード弁35とを有する。上記第1固定容量型ポンプ31と第2固定容量型ポンプ32とは、軸を直結した同じ吐出容量を有する2連のポンプであり、例えば、ギアポンプ、ベーンポンプ等からなる。上記第1固定容量型ポンプ31の第1吐出ライン11は、切換バルブ回路46を介して射出シリンダ2の油圧室21,22に切換可能に接続する一方、上記第2固定容量型ポンプ32の第2吐出ライン12は第1吐出ライン11に合流させている。この第2吐出ライン12には、第2固定容量型ポンプ32から第1吐出ライン11に向けての流れが順方向になるように、チェック弁34を設けて、第1吐出ライン11から第2吐出ライン12への逆流を防止している。さらに、上記第2固定容量型ポンプ32とチェック弁34との間の第2吐出ライン12からタンク19への分岐ライン13にアンロード弁35を設けて、第2固定容量型ポンプ32をアンロード運転できるようにしている。
上記油圧ポンプ装置3の第1および第2固定容量型ポンプ31,32は、可変速なモータの一例としてのサーボモータ6で駆動し、このサーボモータ6の回転速度および回転方向をエンコーダ16で検出して、この回転速度および回転方向を表す信号をコントローラ5に出力している。
一方、上記第1吐出ライン11の油圧を圧力センサ17で検出し、射出シリンダ2の油圧室21の圧力を圧力センサ18で検出し、これらの圧力センサ17,18からの検出した油圧を表す信号をコントローラ5に入力している。
なお、9は、上記射出シリンダ2のスクリュー25を回転させるための計量用の油圧モータである。
一方、上記コントローラ5は、マイクロコンピュータからなり、圧力流量制御演算部51とポンプ吐出容量切換演算部52とメモリ53と減速演算部54を有する。この圧力流量制御演算部51とポンプ吐出容量切換演算部52と減速演算部54とは、ソフトウェアにより構成されている。なお、圧力流量制御演算部が減速演算部を包含するようにしてもよい。
上記圧力流量制御演算部51は、圧力指令、流量指令、圧力センサ17(または圧力センサ18)の検出圧力、エンコーダ16からの信号に基づいて、上記圧力指令および流量指令に応じた圧力および流量の油を油圧ポンプ装置3から得るための圧力流量制御演算をして操作量を得て、この操作量をサーボモータ6に出力して、このサーボモータ6の回転速度および回転方向を制御する。上記圧力流量制御演算は、フィードバック演算を含み、周知なものであるので、詳しい説明は省略する。
上記メモリ53は、予め定められた圧力制御時の目標圧力と、この目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力とを記憶している。なお、この減速制御圧力は、例えば、目標圧力の80〜95%程度の圧力である。
また、上記ポンプ吐出容量切換演算部52は、上記流量指令の大小に基づいて、アンロード弁35をオンロードまたはアンロードするための信号を出力する他に、圧力制御状態(保圧工程)において、上記圧力センサ17から受けた検出圧力と圧力制御時の目標圧力とを比較して、上記検出圧力が目標圧力を超えると、アンロード弁35をアンロードさせる信号を出力する。これにより、圧力制御状態(保圧工程)において、検出圧力が目標圧力を超えると、第2固定容量型ポンプ32からの油はアンロード弁35を通してタンク19に排出されて、第1吐出ライン11に出力されなくなって、油圧ポンプ装置3の吐出容量は、第1および第2固定容量型ポンプ31,32の合計の吐出容量である大吐出容量から、第1固定容量型ポンプ31のみの吐出容量である小吐出容量に切り換えられる。すなわち、図2の(A)、(B)に示すように、上記ポンプ吐出容量切換演算部52は、圧力制御状態(保圧工程)において、圧力センサ17の検出圧力が目標圧力を超えたときに、油圧ポンプ装置3を大吐出容量から小吐出容量に切り換えるようになっている。
また、上記減速演算部54は、図2の(A)、(C)に示すように、圧力制御時(保圧工程)において、上記圧力センサ17の検出圧力が、目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力よりも高くなったときに、サーボモータ6の回転速度を徐々に低下させる信号を演算して、サーボモータ6に出力する。
上記液圧ポンプ装置の一例としての油圧ポンプ装置3と、モータの一例としてのサーボモータ6と、圧力センサ17とは、液圧制御システムを構成する。
上記構成の射出成形機は、次のように動作する。
今、上記射出成形機は、充填工程を行うとすると、最初に、図2の(A)、(D)に示すように、大流量の油を得るための流量指令および圧力指令がコントローラ5に入力される。
そうすると、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52から、アンロード弁35をオンロード状態にする信号が出力されて、第2固定容量型ポンプ32からの油がチェック弁34を通って第1固定容量型ポンプ31からの油に合流させられる。すなわち、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52は、図2の(B)に示すように、油圧ポンプ装置3を大吐出容量に設定する。また、上記コントローラ5の圧力流量制御演算部51は、圧力指令および流量指令、圧力センサ17およびエンコーダ16からの信号に基づき、サーボモータ6の回転速度を制御して、充填工程時において、油圧ポンプ装置3の吐出流量が、図2の(D)に示すように、大流量になるようにする。
このため、上記射出シリンダ2の油圧室21に低圧力および大流量の油が供給されて、スクリュー25は高速で前進駆動されて、樹脂が高速で成形型1に充填される。
このように、充填工程が短時間で行われるから、サイクルタイムが短くなる。
次に、上記成形型1への樹脂の充填が略終了して保圧工程に入ると、圧力センサ17の検出圧力は、図2の(A)に示すように、徐々に、上昇する。
しかし、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52は、流量制御状態(充填工程)から圧力制御状態(保圧工程)に移っても、図2の(A)、(B)に示すように、圧力センサ17から受けた第1吐出ライン11の油の圧力が予め定められた圧力制御時の目標圧力(保圧工程での目標圧力)を超えるまでは、アンロード弁35を切り換えないで、オンロード状態に維持して、油圧ポンプ装置3を充填工程時と同じである大吐出容量に設定したまである。
したがって、流量制御状態(充填工程)から圧力制御状態(保圧工程)への移行時に、第1吐出ライン11の油圧が瞬間的に降下することがない。
したがって、成形品の重量にバラツキをなくすることができ、成形品の品質を向上できる。
さらに、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52は、圧力制御状態(保圧工程)で、圧力センサの検出圧力が目標圧力を超えるまで、アンロード弁35をオンロード状態に制御して、図2の(B)に示すように、油圧ポンプ装置3を大吐出容量に制御し、かつ、上記コントローラ5の圧力流量制御演算部51は、圧力センサ17の検出圧力が、圧力制御時の目標圧力(保圧工程での目標圧力)よりも低い減速制御圧力を超えるまでは、図2の(C),(D)に示すように、サーボモータ6を充填工程と同じ高速で駆動して、油圧ポンプ装置3は大流量を吐出しているから、図2の(A)に示すように、圧力制御時(保圧工程)の圧力の立ち上がりを急峻にしてサイクルタイムを短縮して、生産性を向上できる。
次に、上記圧力センサ17の検出圧力が、圧力制御時の目標圧力(保圧工程での目標圧力)よりも低い減速制御圧力を超えると、上記コントローラ5の減速制御演算部54は、図2の(C)、(D)に示すように、サーボモータ6の回転速度を徐々に低下させて、油圧ポンプ装置3からの吐出流量を徐々に減少させる。そして、上記圧力センサ17の検出圧力がさらに高くなって、目標圧力を超えると、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52は、アンロード弁35をアンロード状態に切り換えて、油圧ポンプ装置3の吐出容量を大吐出容量から小吐出容量に切り換える。
また、上記圧力センサ17が目標圧力を検知した後は、図2の(A)〜(D)に示すように、上記コントローラ5のポンプ吐出容量切換演算部52が油圧ポンプ装置3を大吐出容量から小吐出容量に切り換え、かつ、上記コントローラ5の圧力流量制御演算部51は、サーボモータ6を低速、微速で正逆回転させるだけだから、エネルギーロスを少なくでき、サーボモータ6のオーバロードを回避でき、装置の小型化を達成できる。
上記実施の形態では、コントローラ5は、第1吐出ライン11の圧力を検出する圧力センサ17の出力に基づいて、圧力を制御するようにしていたが、この圧力センサ17に代えて、射出シリンダ2の油圧室21の圧力を検出する圧力センサ18を用い、この圧力センサ18の出力に基づいて、コントローラ5が圧力を制御するようにしてもよい。
このようにすると、上記圧力センサ18は、樹脂に近い射出シリンダ2の油圧室21内の油の圧力を検出するので、樹脂の圧力をより正確に制御することができ、成形品の品質を一層向上できる。
上記実施の形態では、油圧ポンプ装置3の2連の同一容量の第1および第2固定容量型ポンプ31,32のうちの第2固定容量型ポンプ32をオンロードまたはアンロードして、吐出容量を大、小の2段に設定するようにしているが、例えば、特許第4089738号に記載のように、小吐出容量の第1固定容量型ポンプと大吐出容量の第2固定容量型ポンプの軸を2連に連結して、第1固定容量型ポンプのみの吐出容量と、第2固定容量型ポンプのみの吐出容量と、第1および第2固定容量型ポンプの合計の吐出容量との3段階に吐出容量を切り換えるようにしてもよい。
また、例えば、特開2007−69500号公報に記載のように、斜板型油圧ポンプの傾斜角を2段階に設定して、油圧ポンプ装置の吐出容量を大、小の2段階に設定するようにしてもよい。また、斜板型油圧ポンプに限らず、可変容量型ポンプの吐出容量を多段階に設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、コントローラ5は、圧力流量制御演算部61とポンプ吐出容量切換演算部52等を含んでいるが、コントローラ5から、ポンプ吐出容量切換演算部を取り除き、図示しない別の成形機のコントローラにポンプ吐出容量切換演算部を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、コントローラ5をマイクロコンピュータのソフトウェアで構成したが、コントローラをディジタル回路またはアナログ回路で構成してもよい。
また、上記実施の形態では、可変速なモータとしてサーボモータ6を用いたが、可変速なモータならば、どのようなモータであってもよい。
また、上記実施の形態では、液圧制御システム、液圧ポンプ装置として、油圧制御システム、油圧ポンプ装置を用いたが、この発明は、水圧制御システム、水圧ポンプ装置等の他の液圧制御システム、液圧ポンプ装置にも用いることができることは、勿論である。
2 射出シリンダ
3 油圧ポンプ装置
5 コントローラ
6 サーボモータ
17,18 圧力センサ
31 第1固定容量型ポンプ
32 第2固定容量型ポンプ
34 チェック弁
35 アンロード弁
51 圧力流量制御演算部
52 ポンプ吐出容量切換演算部

Claims (4)

  1. 吐出容量を小吐出容量とその小吐出容量よりも大きな容量の大吐出容量との少なくとも2段階に切換可能な液圧ポンプ装置(3)と、
    上記液圧ポンプ装置(3)を可変速で駆動するモータ(6)と、
    上記液圧ポンプ装置からの液の圧力を検出する圧力センサ(17,18)と、
    上記圧力センサ(17,18)が検出した液の圧力に基づいて、上記モータの回転速度を制御する圧力流量制御演算部(51)と、
    上記液圧ポンプ装置(3)の吐出容量を制御するポンプ吐出容量切換演算部(52)と
    を備え、
    上記圧力流量制御演算部(51)は、上記液圧ポンプ装置(3)を上記大吐出容量で運転している状態で、上記検出圧力が、圧力制御時の目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力よりも高くなったときに、上記モータ(6)の回転速度を徐々に低下させ、
    上記ポンプ吐出容量切換演算部(52)は、上記検出圧力が上記目標圧力を超えたときに、上記液圧ポンプ装置(3)を上記大吐出容量から上記小吐出容量に切り換える
    ことを特徴とする液圧制御システム。
  2. 請求項1に記載の液圧制御システムと、
    上記液圧制御システムによって駆動されると共に、樹脂を成形型に充填する射出シリンダ(2)と
    を備えた
    ことを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項2に記載の射出成形機において、
    上記圧力センサ(18)は、上記射出シリンダ(2)内の液の圧力を検出する
    ことを特徴とする射出成形機。
  4. 吐出容量を小吐出容量とその小吐出容量よりも大きな容量の大吐出容量との少なくとも2段階に切換可能な液圧ポンプ装置(3)からの液の圧力を検出する圧力センサ(17,18)から検出圧力を表す信号を受けて、上記液圧ポンプ装置(3)と、この液圧ポンプ装置(3)を可変速で駆動するモータ(6)とを、上記液圧ポンプ装置(3)を上記大吐出容量で運転している状態で、上記検出圧力が、圧力制御時の目標圧力よりも低い予め定められた減速制御圧力よりも高くなったときに、上記モータ(6)の回転速度を徐々に低下させ、さらに、上記検出圧力が上記目標圧力を超えたときに、上記液圧ポンプ装置(3)を上記大吐出容量から上記小吐出容量に切り換えるように制御することを特徴とするコントローラ。
JP2009109219A 2009-04-28 2009-04-28 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ Active JP5229092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109219A JP5229092B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109219A JP5229092B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010255596A true JP2010255596A (ja) 2010-11-11
JP5229092B2 JP5229092B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=43316763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009109219A Active JP5229092B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5229092B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102606443A (zh) * 2012-03-19 2012-07-25 北京航空航天大学 一种电磁直接驱动电液伺服泵
JP2017094464A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 株式会社モリタ環境テック 切断処理装置及び切断処理装置の運転方法
CN108342836A (zh) * 2018-05-09 2018-07-31 武文豹 一种无纺布热轧机液压控制系统
JP2019155701A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 U−Mhiプラテック株式会社 射出成形機の油圧供給システム
CN115464836A (zh) * 2022-10-08 2022-12-13 重庆思普宁塑胶制品有限公司 一种智能化汽车配件注塑系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932190U (ja) * 1982-08-24 1984-02-28 宇部興産株式会社 可変モ−タを用いた油圧回路
JPH022687B2 (ja) * 1985-08-26 1990-01-19 Meiki Seisakusho Kk
JP2008008258A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Daikin Ind Ltd 液圧駆動装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932190U (ja) * 1982-08-24 1984-02-28 宇部興産株式会社 可変モ−タを用いた油圧回路
JPH022687B2 (ja) * 1985-08-26 1990-01-19 Meiki Seisakusho Kk
JP2008008258A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Daikin Ind Ltd 液圧駆動装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102606443A (zh) * 2012-03-19 2012-07-25 北京航空航天大学 一种电磁直接驱动电液伺服泵
CN102606443B (zh) * 2012-03-19 2015-01-28 北京航空航天大学 一种电磁直接驱动电液伺服泵
JP2017094464A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 株式会社モリタ環境テック 切断処理装置及び切断処理装置の運転方法
JP2019155701A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 U−Mhiプラテック株式会社 射出成形機の油圧供給システム
CN108342836A (zh) * 2018-05-09 2018-07-31 武文豹 一种无纺布热轧机液压控制系统
CN115464836A (zh) * 2022-10-08 2022-12-13 重庆思普宁塑胶制品有限公司 一种智能化汽车配件注塑系统
CN115464836B (zh) * 2022-10-08 2024-04-02 重庆思普宁科技股份有限公司 一种智能化汽车配件注塑系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5229092B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5229092B2 (ja) 液圧制御システム、射出成形機およびコントローラ
JP4805975B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP4324148B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
US5580585A (en) Hydraulic operational system for an injection molding machine
JP2006334929A (ja) 射出成形機の制御装置
JP2007069502A (ja) 射出成形機及びその制御方法
KR101143022B1 (ko) 합류 제어 시스템
JP2008080364A (ja) ダイカストマシン
JP4341719B1 (ja) 射出成形機の油圧装置
CN114402141A (zh) 液压单元
JP2009255476A (ja) 射出成形機
JP2008229967A (ja) 押出成型装置および押出成型装置の制御方法
JPH11105094A (ja) 射出成形機の油圧駆動装置
JP5016549B2 (ja) 射出成形機の制御方法
WO2011065161A1 (ja) 液圧装置
JP3559424B2 (ja) 射出成形機の油圧制御方法および装置
JP2646036B2 (ja) インラインスクリュー型射出成形機
JP2564237B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP5329318B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP6662365B2 (ja) プレス機
JP3212897B2 (ja) 射出成形機の油圧制御装置
JP4436270B2 (ja) 射出成形機
JP2002195164A (ja) 吐出流量制御装置
JPH0732028Y2 (ja) 射出成形機の油圧回路
JP3433256B2 (ja) 射出成形機およびその油圧回路制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5229092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151