JP2564237B2 - 射出成形機の制御方法 - Google Patents
射出成形機の制御方法Info
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- JP2564237B2 JP2564237B2 JP4341312A JP34131292A JP2564237B2 JP 2564237 B2 JP2564237 B2 JP 2564237B2 JP 4341312 A JP4341312 A JP 4341312A JP 34131292 A JP34131292 A JP 34131292A JP 2564237 B2 JP2564237 B2 JP 2564237B2
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- Japan
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- injection
- screw
- control
- molding machine
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出工程におけるスクリ
ュの前進移動を制御するための射出成形機の制御方法に
関する。
ュの前進移動を制御するための射出成形機の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機における射出工程では
スクリュに対して速度制御及び圧力制御の双方を行って
いた。即ち、図1に示すように、射出速度が予め設定し
た設定値Lvとなるように、例えば、オープンループ制
御を行うとともに、射出充填中におけるサージ圧力等の
発生を防止するため、充填圧力の目標値Lpを設定し、
射出充填の進行に伴って充填圧力Pioが上昇し、目標
値Lpに近付いたなら、射出工程の途中である図1中H
o点において圧力制御に切換え、充填圧力Pioを制限
した状態に制御していた。したがって、射出工程では速
度制御と圧力制御の双方の制御が行われる。
スクリュに対して速度制御及び圧力制御の双方を行って
いた。即ち、図1に示すように、射出速度が予め設定し
た設定値Lvとなるように、例えば、オープンループ制
御を行うとともに、射出充填中におけるサージ圧力等の
発生を防止するため、充填圧力の目標値Lpを設定し、
射出充填の進行に伴って充填圧力Pioが上昇し、目標
値Lpに近付いたなら、射出工程の途中である図1中H
o点において圧力制御に切換え、充填圧力Pioを制限
した状態に制御していた。したがって、射出工程では速
度制御と圧力制御の双方の制御が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の制御方法は圧力制御に移行した場合、充填圧力Pio
が制限された状態で制御されるため、Ho点以降におけ
る射出速度Vdoは次第に低下し、設定値Lvに満たな
い状態に制御される。この結果、充填速度の低下により
成形サイクル時間が長くなり、成形時間の長時間化を招
くとともに、成形品によっては成形品質の低下を招く難
点があった。
の制御方法は圧力制御に移行した場合、充填圧力Pio
が制限された状態で制御されるため、Ho点以降におけ
る射出速度Vdoは次第に低下し、設定値Lvに満たな
い状態に制御される。この結果、充填速度の低下により
成形サイクル時間が長くなり、成形時間の長時間化を招
くとともに、成形品によっては成形品質の低下を招く難
点があった。
【0004】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、成形時間の短縮、さらには
成形品質の向上を達成する射出成形機の制御方法の提供
を目的とする。
課題を解決したものであり、成形時間の短縮、さらには
成形品質の向上を達成する射出成形機の制御方法の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形機
の制御方法は、射出工程において、スクリュ2を射出シ
リンダ16により前進移動させ、かつ射出速度を予め設
定した設定値によりオープンループ制御するに際し、予
め、充填時間が短縮する速度制御モードから圧力制御モ
ードへの切換点Hをスクリュ2の最前進位置Xmの直前
に設定し、射出充填時に、射出開始と同時に充填中信号
Siを出力し、スクリュ2が射出開始位置Xsから最前
進位置Xmの直前に設定した切換点Hに達するまで、ス
クリュ2の前進移動制御を速度制御モードに固定すると
ともに、スクリュ2が切換点Hに達したなら充填中信号
Siの出力を停止して圧力制御モードに切換えることを
特徴とする。
の制御方法は、射出工程において、スクリュ2を射出シ
リンダ16により前進移動させ、かつ射出速度を予め設
定した設定値によりオープンループ制御するに際し、予
め、充填時間が短縮する速度制御モードから圧力制御モ
ードへの切換点Hをスクリュ2の最前進位置Xmの直前
に設定し、射出充填時に、射出開始と同時に充填中信号
Siを出力し、スクリュ2が射出開始位置Xsから最前
進位置Xmの直前に設定した切換点Hに達するまで、ス
クリュ2の前進移動制御を速度制御モードに固定すると
ともに、スクリュ2が切換点Hに達したなら充填中信号
Siの出力を停止して圧力制御モードに切換えることを
特徴とする。
【0006】この場合、切換点Hは、スクリュ2が射出
開始位置Xsから最前進位置Xmまで移動するストロー
クの略90〜96パーセントの位置に選定することが望
ましい。
開始位置Xsから最前進位置Xmまで移動するストロー
クの略90〜96パーセントの位置に選定することが望
ましい。
【0007】
【作用】本発明に係る射出成形機の制御方法によれば、
射出工程において、スクリュ2が射出開始位置Xsから
最前進位置Xmの直前、即ち、スクリュ2が射出開始位
置Xsから最前進位置Xmまで移動するストロークの略
90〜96パーセントの位置に設定した切換点Hまで
は、スクリュ2の速度制御が優先して行われ、圧力制御
は行われない。具体的には、射出開始と同時に充填中信
号Siを出力し、スクリュ2の前進移動制御を速度制御
モードに固定するとともに、スクリュ2が切換点Hに達
したなら、充填中信号Siの出力を停止して圧力制御モ
ードに切換える。したがって、スクリュ2が最前進位置
Xmの直前に達するまでは、設定された本来の射出速度
Vdにより前進移動し、充填時間は短縮される。
射出工程において、スクリュ2が射出開始位置Xsから
最前進位置Xmの直前、即ち、スクリュ2が射出開始位
置Xsから最前進位置Xmまで移動するストロークの略
90〜96パーセントの位置に設定した切換点Hまで
は、スクリュ2の速度制御が優先して行われ、圧力制御
は行われない。具体的には、射出開始と同時に充填中信
号Siを出力し、スクリュ2の前進移動制御を速度制御
モードに固定するとともに、スクリュ2が切換点Hに達
したなら、充填中信号Siの出力を停止して圧力制御モ
ードに切換える。したがって、スクリュ2が最前進位置
Xmの直前に達するまでは、設定された本来の射出速度
Vdにより前進移動し、充填時間は短縮される。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【0009】まず、本発明に係る制御方法を実施できる
射出成形機の構成について、図2及び図3を参照して説
明する。
射出成形機の構成について、図2及び図3を参照して説
明する。
【0010】射出成形機は図2に示す射出装置11と不
図示の金型装置からなり、射出装置11は前部に加熱筒
12を、後部にスクリュ駆動部13をそれぞれ備える。
また、加熱筒12は前端に射出ノズル14を、後部上端
に成形材料を供給するホッパー15をそれぞれ備えると
ともに、内部には摺動自在なスクリュ2を備える。一
方、スクリュ駆動部13は射出シリンダ16とオイルモ
ータ17からなり、射出シリンダ16は内部に備える射
出ピストン18により、前端に結合したスクリュ2を前
進又は後退移動させるとともに、オイルモータ17は回
転シャフト19を射出ピストン18の後端にスプライン
結合することにより、計量時にスクリュ2を回転移動さ
せる。
図示の金型装置からなり、射出装置11は前部に加熱筒
12を、後部にスクリュ駆動部13をそれぞれ備える。
また、加熱筒12は前端に射出ノズル14を、後部上端
に成形材料を供給するホッパー15をそれぞれ備えると
ともに、内部には摺動自在なスクリュ2を備える。一
方、スクリュ駆動部13は射出シリンダ16とオイルモ
ータ17からなり、射出シリンダ16は内部に備える射
出ピストン18により、前端に結合したスクリュ2を前
進又は後退移動させるとともに、オイルモータ17は回
転シャフト19を射出ピストン18の後端にスプライン
結合することにより、計量時にスクリュ2を回転移動さ
せる。
【0011】他方、Eは油圧回路であり、電磁比例式可
変吐出量形ピストンポンプを用いた油圧ポンプ20を備
える。油圧ポンプ20はポンプ本体21を内蔵し、この
ポンプ本体21は吐出流量Fo、吐出圧力Poを可変可
能な斜板22を内蔵する。斜板22は操作力がバランス
した位置で停止し、かつ操作ピストン23に圧油を供給
した場合には、ポンプ本体21の吐出量を減少させる方
向に変位する。また、ポンプ本体21の吐出側における
分岐路には制御弁25を接続し、この制御弁25は切換
弁26を介して操作ピストン23に接続する。なお、2
7はポンプ本体21の吐出圧力を検出する圧力センサ、
28は斜板22の角度を検出する斜板角度センサ(ポテ
ンショメータ)、29はスクリュ2の位置を検出する位
置検出器である。
変吐出量形ピストンポンプを用いた油圧ポンプ20を備
える。油圧ポンプ20はポンプ本体21を内蔵し、この
ポンプ本体21は吐出流量Fo、吐出圧力Poを可変可
能な斜板22を内蔵する。斜板22は操作力がバランス
した位置で停止し、かつ操作ピストン23に圧油を供給
した場合には、ポンプ本体21の吐出量を減少させる方
向に変位する。また、ポンプ本体21の吐出側における
分岐路には制御弁25を接続し、この制御弁25は切換
弁26を介して操作ピストン23に接続する。なお、2
7はポンプ本体21の吐出圧力を検出する圧力センサ、
28は斜板22の角度を検出する斜板角度センサ(ポテ
ンショメータ)、29はスクリュ2の位置を検出する位
置検出器である。
【0012】一方、30はポンプ内制御部であり、この
ポンプ内制御部30には中央コントローラCから流量指
令信号Sf、圧力指令信号Sp及び本発明に係る制御方
法に使用される充填中信号Siをはじめ、後述する必要
な基準値等のデータが付与される。ポンプ内制御部30
は減算器31を備え、この減算器31により、入力する
流量指令信号Sfと斜板角度センサ28から得る流量検
出信号Dfの偏差が求められるとともに、得られた偏差
値Afは信号処理回路32に付与される。また、減算器
33を備え、この減算器33により、入力する圧力指令
信号Spと圧力センサ27から得る圧力検出信号Dpの
偏差が求められるとともに、得られた偏差値Apは信号
処理回路32に付与される。そして、信号処理回路32
から出力する制御信号は制御弁25の制御入力部25i
に付与される。よって、油圧ポンプ20は入力する流量
指令信号Sf、圧力指令信号Spの大きさに対応して斜
板22の角度が直接的かつ能動的に変化するとともに、
この角度変化に対応して吐出流量Fo、吐出圧力Poが
変化する。
ポンプ内制御部30には中央コントローラCから流量指
令信号Sf、圧力指令信号Sp及び本発明に係る制御方
法に使用される充填中信号Siをはじめ、後述する必要
な基準値等のデータが付与される。ポンプ内制御部30
は減算器31を備え、この減算器31により、入力する
流量指令信号Sfと斜板角度センサ28から得る流量検
出信号Dfの偏差が求められるとともに、得られた偏差
値Afは信号処理回路32に付与される。また、減算器
33を備え、この減算器33により、入力する圧力指令
信号Spと圧力センサ27から得る圧力検出信号Dpの
偏差が求められるとともに、得られた偏差値Apは信号
処理回路32に付与される。そして、信号処理回路32
から出力する制御信号は制御弁25の制御入力部25i
に付与される。よって、油圧ポンプ20は入力する流量
指令信号Sf、圧力指令信号Spの大きさに対応して斜
板22の角度が直接的かつ能動的に変化するとともに、
この角度変化に対応して吐出流量Fo、吐出圧力Poが
変化する。
【0013】ポンプ内制御部30の具体的な回路構成を
図3に示す。なお、図3において、図2と同一部分には
同一符号を付した。図3中、32は信号処理回路であ
り、増幅器34及び35を備える。増幅器34には前記
偏差値Afが入力し、この増幅器34の出力はスイッチ
ングトランジスタ36を介して制御弁25の制御入力部
25iに付与されるとともに、増幅器35には前記偏差
値Apが入力し、この増幅器35の出力はスイッチング
トランジスタ37を介して制御弁25の制御入力部25
iに付与される。一方、信号処理回路32は各スイッチ
ングトランジスタ36、37をオン−オフ制御するロジ
ック回路38を備える。ロジック回路38は比較器4
1、42、AND回路43、インバータ回路44、4
5、OR回路46、47、NAND回路48を備えて構
成し、前記充填中信号Siはロジック回路38に付与さ
れる。なお、中央コントローラCからは圧力リミッタ用
基準値Sh及び圧力/流量切換基準値Ssが比較器41
及び42にそれぞれ付与される。この場合、圧力リミッ
タ用基準値Shは圧力の異常上昇を防止するために使用
される。
図3に示す。なお、図3において、図2と同一部分には
同一符号を付した。図3中、32は信号処理回路であ
り、増幅器34及び35を備える。増幅器34には前記
偏差値Afが入力し、この増幅器34の出力はスイッチ
ングトランジスタ36を介して制御弁25の制御入力部
25iに付与されるとともに、増幅器35には前記偏差
値Apが入力し、この増幅器35の出力はスイッチング
トランジスタ37を介して制御弁25の制御入力部25
iに付与される。一方、信号処理回路32は各スイッチ
ングトランジスタ36、37をオン−オフ制御するロジ
ック回路38を備える。ロジック回路38は比較器4
1、42、AND回路43、インバータ回路44、4
5、OR回路46、47、NAND回路48を備えて構
成し、前記充填中信号Siはロジック回路38に付与さ
れる。なお、中央コントローラCからは圧力リミッタ用
基準値Sh及び圧力/流量切換基準値Ssが比較器41
及び42にそれぞれ付与される。この場合、圧力リミッ
タ用基準値Shは圧力の異常上昇を防止するために使用
される。
【0014】他方、ポンプ本体21の戻り側はオイルタ
ンク51に接続するとともに、ポンプ本体21の吐出側
及びオイルタンク51は、四ポート切換弁52を介して
射出シリンダ16の前油室及び後油室に接続する。一
方、ポンプ本体21のポンプシャフトはポンプモータ5
3に接続する。
ンク51に接続するとともに、ポンプ本体21の吐出側
及びオイルタンク51は、四ポート切換弁52を介して
射出シリンダ16の前油室及び後油室に接続する。一
方、ポンプ本体21のポンプシャフトはポンプモータ5
3に接続する。
【0015】次に、ポンプ内制御部30の機能を含む本
発明に係る制御方法について、図1〜図3を参照して説
明する。
発明に係る制御方法について、図1〜図3を参照して説
明する。
【0016】まず、ポンプ内制御部30において、充填
中信号Siが中央コントローラCから出力されていない
場合、即ち、信号レベルが「L(ローレベル)」であれ
ば、ロジック回路38の機能により、比較器41の出力
が「L」のときに流量制御が行われ、比較器41の出力
が「H(ハイレベル)」のときに圧力制御が行われる。
この場合、圧力/流量切換基準値Ssの大きさによって
圧力制御と流量制御の切換えが行われる。具体的には圧
力偏差が基準値Ssよりも小さいときに圧力制御、大き
いときに流量制御が行われる。
中信号Siが中央コントローラCから出力されていない
場合、即ち、信号レベルが「L(ローレベル)」であれ
ば、ロジック回路38の機能により、比較器41の出力
が「L」のときに流量制御が行われ、比較器41の出力
が「H(ハイレベル)」のときに圧力制御が行われる。
この場合、圧力/流量切換基準値Ssの大きさによって
圧力制御と流量制御の切換えが行われる。具体的には圧
力偏差が基準値Ssよりも小さいときに圧力制御、大き
いときに流量制御が行われる。
【0017】一方、射出工程においては、射出開始と同
時に、中央コントローラCから充填中信号Siが出力、
即ち、図1に示すように、信号レベル「H」が出力し、
ロジック回路38に付与される。これにより、ロジック
回路38は流量制御側のスイッチングトランジスタ37
がオンし、圧力制御側のスイッチングトランジスタ36
がオフとなる。そして、比較器41の出力が「L」又は
「H」のいずれであってもスイッチングトランジスタ3
6、37のスイッチング状態はそのまま維持され、速度
制御モードに固定される。
時に、中央コントローラCから充填中信号Siが出力、
即ち、図1に示すように、信号レベル「H」が出力し、
ロジック回路38に付与される。これにより、ロジック
回路38は流量制御側のスイッチングトランジスタ37
がオンし、圧力制御側のスイッチングトランジスタ36
がオフとなる。そして、比較器41の出力が「L」又は
「H」のいずれであってもスイッチングトランジスタ3
6、37のスイッチング状態はそのまま維持され、速度
制御モードに固定される。
【0018】また、スイッチングトランジスタ37のオ
ンにより流量制御が行われる。即ち、減算器31により
流量指令信号Sfと流量検出信号Dfの偏差が求めら
れ、これより得る偏差値Afは増幅器35によって増幅
処理された後、スイッチングトランジスタ37を介して
制御弁25の制御入力部25iに付与される。この結
果、油圧ポンプ21は入力する流量指令信号Sfの大き
さに対応して斜板22の角度が変化し、さらに、斜板2
2の角度に対応して吐出流量Foが変化する。よって、
射出シリンダ16の射出ピストン18が前進し、かつス
クリュ2により計量された溶融樹脂が不図示の金型装置
に射出充填される。
ンにより流量制御が行われる。即ち、減算器31により
流量指令信号Sfと流量検出信号Dfの偏差が求めら
れ、これより得る偏差値Afは増幅器35によって増幅
処理された後、スイッチングトランジスタ37を介して
制御弁25の制御入力部25iに付与される。この結
果、油圧ポンプ21は入力する流量指令信号Sfの大き
さに対応して斜板22の角度が変化し、さらに、斜板2
2の角度に対応して吐出流量Foが変化する。よって、
射出シリンダ16の射出ピストン18が前進し、かつス
クリュ2により計量された溶融樹脂が不図示の金型装置
に射出充填される。
【0019】そして、スクリュ2の前進位置は位置検出
器29により検出され、中央コントローラCに付与され
る。中央コントローラCでは、図1に示すように、スク
リュ2が射出開始位置Xsから最前進位置Xmまで移動
するストロークの略90〜96パーセントの位置に切換
点Hを設定するとともに、位置検出器29から得るスク
リュ2の前進位置を監視し、スクリュ2が切換点Hに達
したなら、充填中信号Siの出力を停止して圧力制御モ
ードに切換える。なお、中央コントローラCでは射出速
度が設定値Lvとなるようにオープンループ制御を行
う。
器29により検出され、中央コントローラCに付与され
る。中央コントローラCでは、図1に示すように、スク
リュ2が射出開始位置Xsから最前進位置Xmまで移動
するストロークの略90〜96パーセントの位置に切換
点Hを設定するとともに、位置検出器29から得るスク
リュ2の前進位置を監視し、スクリュ2が切換点Hに達
したなら、充填中信号Siの出力を停止して圧力制御モ
ードに切換える。なお、中央コントローラCでは射出速
度が設定値Lvとなるようにオープンループ制御を行
う。
【0020】よって、射出工程のほぼ全区間において、
スクリュ2の速度制御が優先して行われるとともに、圧
力制御は行われないため、スクリュ2は最前進位置Xm
の直前に達するまで、設定された本来の射出速度Vdで
前進移動する。よって、図1に示すように、従来の場合
はスクリュ2が最前進位置Xmoに達するまで時間はT
moを要して比較的長くなるのに比べ、本発明方法によ
る場合はスクリュ2が最前進位置Xmに達するまでの時
間がTmとなり、充填時間の短縮、さらには成形時間の
短縮が図られる。
スクリュ2の速度制御が優先して行われるとともに、圧
力制御は行われないため、スクリュ2は最前進位置Xm
の直前に達するまで、設定された本来の射出速度Vdで
前進移動する。よって、図1に示すように、従来の場合
はスクリュ2が最前進位置Xmoに達するまで時間はT
moを要して比較的長くなるのに比べ、本発明方法によ
る場合はスクリュ2が最前進位置Xmに達するまでの時
間がTmとなり、充填時間の短縮、さらには成形時間の
短縮が図られる。
【0021】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、充填中信号によりポンプ内制御部に付加したロ
ジック回路により実施したが、他の同様の機能を発揮す
る回路構成、例えば、増幅器のゲイン切換等によっても
実施できる。その他、細部の構成、数量、手法等におい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更でき
る。
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、充填中信号によりポンプ内制御部に付加したロ
ジック回路により実施したが、他の同様の機能を発揮す
る回路構成、例えば、増幅器のゲイン切換等によっても
実施できる。その他、細部の構成、数量、手法等におい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更でき
る。
【0022】
【発明の効果】このように、本発明に係る射出成形機の
制御方法は、射出工程において、スクリュを射出シリン
ダにより前進移動させ、かつ射出速度を予め設定した設
定値によりオープンループ制御するに際し、予め、充填
時間が短縮する速度制御モードから圧力制御モードへの
切換点をスクリュの最前進位置の直前に設定し、射出充
填時に、射出開始と同時に充填中信号を出力し、スクリ
ュが射出開始位置から最前進位置の直前に設定した切換
点に達するまで、スクリュの前進移動制御を速度制御モ
ードに固定するとともに、スクリュが切換点に達したな
ら充填中信号の出力を停止して圧力制御モードに切換え
るようにしたため、成形サイクルの短縮による成形時間
の短縮、さらには成形品質の向上を達成できるという顕
著な効果を奏する。
制御方法は、射出工程において、スクリュを射出シリン
ダにより前進移動させ、かつ射出速度を予め設定した設
定値によりオープンループ制御するに際し、予め、充填
時間が短縮する速度制御モードから圧力制御モードへの
切換点をスクリュの最前進位置の直前に設定し、射出充
填時に、射出開始と同時に充填中信号を出力し、スクリ
ュが射出開始位置から最前進位置の直前に設定した切換
点に達するまで、スクリュの前進移動制御を速度制御モ
ードに固定するとともに、スクリュが切換点に達したな
ら充填中信号の出力を停止して圧力制御モードに切換え
るようにしたため、成形サイクルの短縮による成形時間
の短縮、さらには成形品質の向上を達成できるという顕
著な効果を奏する。
【図1】本発明に係る射出成形機の制御方法を説明する
ための射出速度及び射出圧力の特性図、
ための射出速度及び射出圧力の特性図、
【図2】同制御方法を実施できる射出成形機の構成図、
【図3】同射出成形機に使用する油圧ポンプにおけるポ
ンプ内制御部の回路図、
ンプ内制御部の回路図、
2 スクリュ16 射出シリンダ Xs 射出開始位置 Xm 最前進位置 H 切換点 Si 充填中信号
Claims (3)
- 【請求項1】 スクリュを射出シリンダにより前進移動
させるとともに、射出速度を予め設定した設定値により
オープンループ制御する射出工程における射出成形機の
制御方法において、予め、充填時間が短縮する速度制御
モードから圧力制御モードへの切換点をスクリュの最前
進位置の直前に設定し、射出充填時に、射出開始と同時
に充填中信号を出力し、スクリュが射出開始位置から最
前進位置の直前に設定した切換点に達するまで、スクリ
ュの前進移動制御を速度制御モードに固定するととも
に、スクリュが切換点に達したなら充填中信号の出力を
停止して圧力制御モードに切換えることを特徴とする射
出成形機の制御方法。 - 【請求項2】 切換点はスクリュの位置に対して設定す
ることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御方
法。 - 【請求項3】 切換点はスクリュが射出開始位置から最
前進位置まで移動するストロークの略90〜96パーセ
ントの位置に選定することを特徴とする請求項1又は2
記載の射出成形機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4341312A JP2564237B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 射出成形機の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4341312A JP2564237B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 射出成形機の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166069A JPH06166069A (ja) | 1994-06-14 |
JP2564237B2 true JP2564237B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=18345084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4341312A Expired - Fee Related JP2564237B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 射出成形機の制御方法 |
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JP (1) | JP2564237B2 (ja) |
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JP4724096B2 (ja) * | 2006-11-21 | 2011-07-13 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機の制御方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0357618A (ja) * | 1989-07-26 | 1991-03-13 | Canon Inc | 射出成形機のスクリュー推力制御方法 |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP4341312A patent/JP2564237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06166069A (ja) | 1994-06-14 |
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