JP2010255495A - バルブクリアランスの調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本願発明に係るバルブクリアランスの調整方法は、ロッカーアーム223と、シリンダヘッド221のバルブ222をリフトさせるバルブリフト部231との間の、バルブクリアランスを調整する方法であり、ロッカーアーム223のアジャストスクリュー225を一旦締め込んだ後、アジャストスクリュー225を緩めて所望のバルブクリアランス値とする際に、アジャストスクリュー225を回転制御するサーボモータ123による計算上のバルブ移動量と、バルブの開き量をリアルタイムに測定する測定手段30による実測バルブ開き量とを比較し、それらの差分から補正値を求め、その補正値をサーボモータ123にフィードバックし、回転制御の補正を行うものである。
【選択図】 図1
Description
エンジンの組立製造時においては、通常、シリンダヘッドにバルブを組み付けた後、バルブクリアランスをバルブクリアランス調整装置にて自動調整し、その調整後、バルブクリアランスを実際に測定し、確認している。
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
(ここで、係数α={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A))により求め、前記補正制御値を、以下の式(2)
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
により求める請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法である。
本発明の好適一実施の形態に係るバルブクリアランス調整方法を説明するためのシリンダヘッド上部およびナットランナ部の模式図を図1に、バルブクリアランス値およびバルブの開き量と、時間との関係を図2に示す。
先ず、図3(a)に示す初期状態にあるアジャストスクリュー225およびナット226に対して初期緩めがなされる(図3(b))。次に、図3(c)に示すように、アジャストスクリュー225を一方向に回転(右回転)させ、図2に示すように、バルブリフト部231とスリッパー面224とが任意のバルブクリアランス値L1で離間している初期状態(位置a)から、バルブクリアランスゼロの状態(バルブ開き量ゼロの状態;位置b)を経て、バルブ222が任意のバルブ開き量L2で開放される状態(位置c)までアジャストスクリュー225が締め込まれる(図2の区間a−c)。その後、任意のバルブ開放状態のまま、任意の第1安定時間t1にて保持される(区間c−d)。その後、図3(d)に示すように、アジャストスクリュー225を逆方向に回転(左回転)させ、任意のバルブ開放状態(位置d)から、バルブクリアランスゼロ(位置e)を経て、任意のバルブクリアランス値L3で離間している状態(位置f)までアジャストスクリュー225が緩められる(図2の区間d−f)。その後、任意の時間t2にて保持される(図2の区間f−g)。
次に、図3(e)に示すように、アジャストスクリュー225を一方向に回転させ、バルブリフト部231とスリッパー面224とが離間している任意の状態(位置g)から、バルブリフト部231とスリッパー面224とが当接するバルブ開き量ゼロの状態(位置h)を経て、バルブ222が任意のバルブ開き量L4で開放される状態(位置i)までアジャストスクリュー225が再び締め込まれる(図2の区間g−i)。その後、図3(f)に示すように、任意の第2安定時間t3にて保持される(図2の区間i−j;第1安定ステップ)。
次に、図3(g)に示すように、バルブ222の開き量が任意の量だけ小さくなるようにアジャストスクリュー225を逆方向に回転させる。具体的には、バルブ222を移動量Loで上昇させ、バルブ222の開放状態(位置j)とバルブ開き量ゼロの状態(位置m)との間の任意のバルブ開き量(=L4−Lo)のガタ取り位置(位置k)までアジャストスクリュー225が緩められる(図2の区間j−k)。その後、図3(h)に示すように、任意の第3安定時間t4にて保持される(図2の区間k−l;第2安定ステップ)。
その後、任意のバルブ開き量(=L4−Lo)のガタ取り位置(位置l)から、バルブ開き量ゼロの状態(位置m)を経て、バルブリフト部231とスリッパー面224とが離間し、所望のバルブクリアランス値L7に達する(位置n)まで、図3(i)〜図3(k)に示すように、更にアジャストスクリュー225が逆方向に回転される(図2の区間l−n)。その後、任意の時間t5にて保持される(区間n−o)。最後に、図3(l)に示すように、ナット226が締め込まれ、バルブクリアランスの調整が完了する。
ガタ取り位置lとバルブ開き量ゼロ位置mとの間の任意の位置la(lb)までアジャストスクリュー225を更に緩める。その後、任意の時間tcにて保持される(区間la−lb)。この任意の位置laにアジャストスクリュー225を緩めたとき、コントローラ100(図1参照)にてアジャストスクリュー225を回転制御するビット用サーボモータ123による計算上のバルブ移動量(理論値)と、バルブ222の開き量をリアルタイムに測定する測定手段30による実測バルブ開き量L5(実測値)とが比較される。この比較演算の結果により、計算による理論値と実測値との差が求まる。この比較演算は、保持時間tcの間に行うことが好ましい。
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
ここで、係数α={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A)とされる。
次に、式(1)により得られた補正値(C)に基づいて、アジャストスクリュー225の回転制御における補正制御値が以下の式(2)により求められる。
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
20 シリンダヘッド(OHVエンジン)
30 測定手段
123 サーボモータ
221 シリンダヘッド本体
222 バルブ
223 ロッカーアーム
224 スリッパー面(ロッカーアームの先端側)
225 アジャストスクリュー
229 プッシュロッド
231 バルブリフト部
Claims (3)
- OHVエンジンのプッシュロッドにアジャストスクリューを介して揺動自在に支持されるロッカーアームと、そのロッカーアームの先端側に当接され、シリンダヘッド本体に組み込まれるバルブをリフトさせるバルブリフト部との間の、バルブクリアランスを調整する方法であって、
アジャストスクリュー調整手段にて前記アジャストスクリューを一方向に回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置までアジャストスクリューを締め込んだ後、前記アジャストスクリューを逆方向に任意の回転角度で回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置から、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値で離間している位置までアジャストスクリューを緩める際に、
前記バルブの開放位置にて前記アジャストスクリューを逆方向に回転させ、前記バルブの開放位置と前記バルブ開き量ゼロ位置との間の任意の位置までアジャストスクリューを緩めると共に、前記アジャストスクリューを回転制御するサーボモータによる計算上のバルブ移動量と、前記バルブの開き量をリアルタイムに測定する測定手段による実測バルブ開き量とを比較し、計算による理論値と実測値との差を前記サーボモータにフィードバックし、回転制御の補正を行う補正ステップと、
前記任意の位置から前記バルブ開き量ゼロ位置を経て、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値にて離間した位置に達するまでの目標値を、前記補正ステップによる回転制御の補正値にて補正した補正制御値に基づいて、前記アジャストスクリューを回転させるクリアランス調整ステップと、
を備える、
ことを特徴とするバルブクリアランスの調整方法。 - 前記補正値を、以下の式(1)
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
(ここで、係数α={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A))
により求め、
前記補正制御値を、以下の式(2)
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
により求める
請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法。 - 前記アジャストスクリューを締め込む方向に回転させるときは、前記バルブの開き量を測定する前記測定手段の測定値に基づいてバルブ移動量を求め、そのバルブ移動量に基づいてアジャストスクリューの回転を停止し、
前記アジャストスクリューを緩める方向に回転させるときは、前記アジャストスクリューを回転させるサーボモータの回転値に基づいてアジャストスクリュー移動量を求め、そのアジャストスクリュー移動量に基づいてアジャストスクリューの回転を停止する、
請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法。
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