JP2010254216A - 走行装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】片側の下肢機能が低下している搭乗者であっても、容易に旋回操作を行うことができる走行装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る走行装置は、平行に配置された複数の車輪1L、1Rと、複数の車輪を回転自在に支持する車両本体と、車両本体上に設けられ、運転する際に搭乗者が搭乗するステップ4L、4Rと、ステッププレートをスライドさせるスライド機構と、ステッププレートのスライド量を検出する検出部と、スライド量に基づいて、複数の車輪の回転数をそれぞれ制御して旋回させる駆動部とを備える。
【選択図】図2A
【解決手段】本発明の一態様に係る走行装置は、平行に配置された複数の車輪1L、1Rと、複数の車輪を回転自在に支持する車両本体と、車両本体上に設けられ、運転する際に搭乗者が搭乗するステップ4L、4Rと、ステッププレートをスライドさせるスライド機構と、ステッププレートのスライド量を検出する検出部と、スライド量に基づいて、複数の車輪の回転数をそれぞれ制御して旋回させる駆動部とを備える。
【選択図】図2A
Description
本発明は、複数の車輪を平行に配置した走行装置に関し、特に、搭乗者の重心移動によって前進、後進、左右旋回、停止等の制御を行う走行装置に関する。
従来から、人を搭乗させて二輪で走行する走行装置として、例えば特許文献1に記載されているような同軸二輪車が知られている。特許文献1には、横勾配のある路面で搭乗者の姿勢を垂直に保ちながら直進走行を実現するため、ハンドル若しくはステップの位置をモータ制御する走行装置が記載されている。
特許文献1に記載の走行装置では、ステップ若しくはハンドルのロール軸の傾きを算出して、これらの傾きが常に重力軸に平行になるようにロール軸の傾斜を制御している。このため、路面に傾きがない平坦面では、ステップの位置を変更することができない。
また、特許文献1に記載の走行装置では、搭乗者が搭乗する左右のステップは常に平行になるようにリンク機構で連結されている。この走行装置において旋回操作を行う場合、搭乗者が足首をロールさせることにより、左右のステップを傾ける必要がある。
このような走行装置は、足首がギプスなどで固定されていたり、片足が麻痺していたり下肢機能に何らかの障害を有する搭乗者に利用される場合がある。例えば、ギプスをつけた状態や片足麻痺状態でも、自力で歩行できる程度の怪我・障害の場合、移動時の負担を軽減させるためや、足の筋肉低下を軽減するため、また、バランス感覚を取るようなリハビリの一環として、このような走行装置が利用される。
しかしながら、このような搭乗者は足首をロールさせることが難しいため、特許文献1のように足首をロールさせることにより平行リンク機構を使用したステップを傾けて左右の旋回を行う方法では、角度の微調整が難しく、旋回性・操作性があまりよくない場合がある。また、旋回操作を行うことにより、搭乗者の足首に負担がかかる場合がある。
本発明はこのような点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、下肢機能に障害を有する搭乗者であっても、容易に旋回操作を行うことが可能な走行装置を提供することである。
本発明の第1の態様に係る走行装置は、平行に配置された複数の車輪と、前記複数の車輪を回転自在に支持する車両本体と、前記車両本体上に設けられ、運転する際に搭乗者が搭乗するステップと、前記ステップをスライドさせるスライド機構と、前記ステップのスライド量を検出する検出部と、前記スライド量に基づいて、前記複数の車輪の回転数をそれぞれ制御して旋回させる駆動部とを備えるものである。
本発明の第2の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記スライド機構は、前記ステップの一部をスライドさせることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記検出部は、前記スライド機構によりスライドされるステップの一部と、スライドされないステップの他の部分との間に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ステップに垂直に設けられたハンドルをさらに備え、前記ハンドルを回転又は進行方向に対して前後方向に移動させることにより、前記ステップがスライドすることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ハンドルに取り付けられ、搭乗者の下肢の一部が当接する当接部をさらに備えるものである。
本発明の第6の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ハンドルは、前記車両本体の車幅方向において、前記ステップの左右端にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第7の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ステップは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、前記スライド機構は、前記左右のステップを進行方向に対して前後方向にスライドさせることを特徴とするものである。
本発明の第8の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ステップは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、前記スライド機構は、前記左右のステップを進行方向に対して左右方向にスライドさせることを特徴とするものである。
本発明の第9の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ステップは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、前記スライド機構は、前記左右のステップのそれぞれの面内で回転させることを特徴とするものである。
本発明の第10の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記ステップは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、前記スライド機構は、前記左右のステップを前記車両本体上の上下方向にスライドさせることを特徴とするものである。
本発明の第11の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記車両本体は、前記左右のステッププレートが連結された一対の側面部材と、前記一対の側面部材と回動可能に連結された車体上部材とを備えるものである。
本発明の第12の態様に係る走行装置は、上記の走行装置において、前記車体上部材と平行に配置され、前記一対の側面部材と回動可能に連結された車体下部材をさらに備え、前記一対の側面部材、前記車体上部材、前記車体下部材は、平行リンク機構を構成することを特徴とするものである。
本発明によれば、下肢機能が低下している搭乗者であっても、容易に旋回操作を行うことが可能な走行装置を提供することができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る走行装置の構成について、図1A、1Bを参照して説明する。図1A、1Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成を示す図である。図1Aは走行装置100の進行方向側から見た正面図であり、図1Bは左側面図である。図1A、1Bに示すように、走行装置100は、車輪1L、1R、駆動手段2L、2R、車両本体3、ステップ4L、4R、ハンドル5を備えている。なお、以下の図において紙面に向かって左側が搭乗者側からみた右側に当たる。以下の説明において、正面図では搭乗者側からみた方向で表している。ここでは、車体上部材3U、車体下部材3D、側面部材3SL、3SRを含む平行リンク機構を備える例について説明する。
本発明の実施の形態1に係る走行装置の構成について、図1A、1Bを参照して説明する。図1A、1Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成を示す図である。図1Aは走行装置100の進行方向側から見た正面図であり、図1Bは左側面図である。図1A、1Bに示すように、走行装置100は、車輪1L、1R、駆動手段2L、2R、車両本体3、ステップ4L、4R、ハンドル5を備えている。なお、以下の図において紙面に向かって左側が搭乗者側からみた右側に当たる。以下の説明において、正面図では搭乗者側からみた方向で表している。ここでは、車体上部材3U、車体下部材3D、側面部材3SL、3SRを含む平行リンク機構を備える例について説明する。
本発明に係る走行装置は、同一軸心線上に配置された2個の車輪1L、1Rを備えた同軸二輪車である。2個の車輪1L、1Rは、平行に配置されている。車輪1L、1Rにはそれぞれ独立にモータ等の駆動手段2L、2Rが設けられている。駆動手段2L、2R間は、車両本体3によって連結されている。車両本体3は、上下に分割された車体上部材3U、車体下部材3D、及び、左右に分割された側面部材3SL、3SRを含む平行リンク機構を有する。側面部材3SL、3SRは、車輪1L、1Rを回転自在に支持している。
車体上部材3U、車体下部材3Dは互いに平行に配置されている。また、側面部材3SL、3SRは左右に互いに平行に配置されている。車体上部材3U、車体下部材3Dは、それぞれ側面部材3SL、3SRと回動可能に連結されている。車体上部材3U、車体下部材3D、側面部材3SL、3SRが平行リンク機構を構成する。
なお、ここでは図示していないが、車両本体の任意の箇所には、ジャイロ等のセンサで検出された車両の傾きや、車両への荷重等の情報に応じて駆動手段2L、2Rの駆動を制御するための制御手段などの制御ユニットが設けられている。
走行装置100は、ジャイロ等からの出力に応じて駆動手段2L、2Rを制御して、車輪1L、1Rの回転駆動を制御することで、倒立状態を維持する。また、搭乗者の重心移動により、倒立状態を維持しながら、前進、後進、停止等の制御を行うことができる。
また、走行装置100は、後述するステップ4L、4Rのスライド量に基づいて、車輪1L、1Rの回転数を制御することより、左右旋回する。走行装置100における旋回操作については、後に詳述する。
車両本体3の上側には、運転する際に搭乗者が立位状態や座位状態等で搭乗するステッププレートが設けられている。ステッププレートは、車両本体3の車幅方向で左右に分割されている。搭乗者から見て左側のステッププレートをステップ4L、右側のステップスレートをステップ4Rとする。ステップ4L、4Rは、平行リンク機構を構成する一対の側面部材3SL、3SRにそれぞれ連結されている。
ステップ4L、4Rの間には、ハンドル5が設けられている。ハンドル5は、車両本体3に対してロール軸方向に傾斜可能にされると共に、ハンドル5とステップ4L、4Rとの間は、互いに垂直となるようにリンク機構(図示せず)で連結されている。
ここで、図2A〜図2Cを参照して、本実施の形態に係る走行装置100において旋回操作を行うためのスライド機構の構成について説明する。図2Aは、実施の形態1に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図2Bは図2Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図2Cは正面から見た図である。なお、図2Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
図2Aに示すように、ステップ4L、4Rは、進行方向に対して前後にスライド可能に設けられている。ステップ4Lと4Rは、リンク機構7等により一定の間隔を保つように連結されている。従って、ステップ4Lが進行方向に対して前方向にスライドした場合、ステップ4Rは進行方向に対して後方向にスライドする。
図2B、2Cに示す例においては、ステップ4L、4Rのそれぞれの裏面側には、スライドレール6が走行装置100の進行方向に対して平行に設けられている。なお、スライドレールを取り付ける向きは、進行方向に平行に限定されるものではない。ステップ4L、4Rの裏面側には、車輪等のスライドローラ8が回転自在に取り付けられている。スライドローラ8は、スライドレール6内に配置される。
ステップ4L、4Rは、スライドローラ8が回転することにより、それぞれのスライドレール6に沿って移動する。なお、スライドローラ8は、ステップ4L、4Rに対して複数個ずつ設けられている。また、スライドローラ8に限らず、スライドチェーン等を用いることも可能である。
ここで、図3A〜3Dを参照して、ステッププレートのスライド量を検出する検出部の構成について説明する。図3A〜3Dは、本実施の形態に係る走行装置100において用いられる検出部の構成例を示す図である。図3Aに示す例では、ステップ4L、4Rのスライド量を検出する検出部として、位置検出センサ10が設けられている。
位置検出センサ10としては、例えば、LED発光素子と受光素子からなるもの、磁気センサを利用したもの、赤外線発光素子と受光素子からなるもの等を用いることができる。例えば、スライドするステップ4Rに発光素子を取り付け、車両本体3に受光素子を取り付けて、スライド量を検出することができる。
図3Bに示す例では、検出部として力センサ11が設けられている。図3Bに示すように、スライドしない車両本体側に力センサ11が取り付けられている。本例では、力センサ11は、車両本体の前後にそれぞれ設けられている。また、スライドするステップ4L、4Rと力センサ11との間には、それぞれバネ9が設けられている。なお、ここでは、ステップ4L、4Rと同時に移動するスライドローラ8と力センサ11との間にバネ9が設けられている。
例えば、ステップ4Rが進行方向に対して前方にスライドすることにより、前方のバネ9が押し縮められて、前方の力センサ11に応力がかかる。この応力を検出することより、ステップ4L、4Rのスライド量を検出することができる。なお、本例では、バネ9が設けられた例を示しているが、力センサ11に力を伝達できるものであれば、他のものを用いてもよい。また、図3Bに示す例では、進行方向に対して前後に力センサ11が設けられているが、前側のみ又は後ろ側のみに設けられていてもよい。
図3Cに示す例では、検出部として測長センサ12が設けられている。スライドするステップ4R、4Lとスライドレール6の前後端との間にバネ9が設けられている。なお、ここでは、ステップ4L、4Rと同時に移動するスライドローラ8と力センサ11との間にバネ9が設けられている。測長センサ12がバネ9の長さの変化量を測長することにより、ステップ4L、4Rのスライド量を求める。なお、バネ9以外にも、長さ変化が発生するような部材を用いることが可能である。
なお、検出部の取り付け位置は、図3A、3B、3Cにおいて図示された位置に限定されるものではなく、ステップ4R、4Lのスライド量が検出できればどの位置に取り付けてもよい。図3Dに示す例では、歪センサ13がスライドするステップ4L、4Rに接するように設けられている。
次に、図4A、4B、4Cを参照して、本実施の形態に係る走行装置100の旋回操作について説明する。図4A、4B、4Cは、図2Aに示す走行装置100において、搭乗者が旋回操作をする様子を示す図である。図4B、4Cの(a)は、搭乗者側から見た図を示しており、(b)は右側面を示している。
図4Aに示すように、旋回を行う場合、搭乗者は脚で曲がりたいほうのステップを進行方向に対して後ろに、逆側のステップを前にスライドさせる。図4Bに示すように、左に旋回する場合には、左側のステップ4Lを進行方向に対して後ろ側に、右側のステップ4Rを前側に出す。もちろん、左に旋回する場合に、左側のステップ4Lを進行方向に対して前側に、右側のステップ4Rを後ろ側に出すことも可能である。
上述した検出部は、ステップのスライド量を検出する。このスライド量に基づいて、複数の車輪1L、1Rの回転数がそれぞれ制御される。車輪1Lの回転数が車輪1Rの回転数よりも早くなるように、駆動手段2L、2Rがそれぞれの車輪1L、1Rを回転させることにより、走行装置100は左に旋回する。
図4Cに示すように、右に旋回する場合には、右側のステップ4Rを進行方向に対して後ろ側に、左側のステップ4Lを前側に出す。上述した検出部は、ステップのスライド量を検出する。車輪1Rの回転数が車輪1Lの回転数よりも早くなるように、駆動手段2L、2Rがそれぞれの車輪1L、1Rを回転させることにより、走行装置100は右に旋回する。
以上説明したように、本実施の形態に係る走行装置100は、ステップをスライドする機構を採用することにより、足首をロールさせてステップ部分の角度を変えることなく、旋回操作を行うことができる。このため、下肢機能に障害を有する搭乗者が搭乗する場合でも、容易に旋回操作を行うことができる。また、ステップのスライド量に応じて旋回角度を簡便に変更することができるため、操作性を向上させることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る走行装置100の構成について、図5A、5B、5Cを参照して説明する。図5Aは、実施の形態2に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図5Bは図5Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図5Cは正面から見た図である。なお、図5Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。なお、以下の実施の形態において、走行装置00の基本的な構成は実施の形態1と略同様であるため説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る走行装置100の構成について、図5A、5B、5Cを参照して説明する。図5Aは、実施の形態2に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図5Bは図5Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図5Cは正面から見た図である。なお、図5Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。なお、以下の実施の形態において、走行装置00の基本的な構成は実施の形態1と略同様であるため説明を省略する。
本実施の形態では、ステップ4L、4Rの一部が進行方向に対して前後方向にスライド可能となっている。図5Aに示すように、ここではステップ4L、4Rのハンドル側の3/4の領域がスライド可能なスライド部4LS、4RSであり、左右の端の領域がスライドしない固定部4LF、4RFとなっている。固定部4LF、4RFは、例えば、側面部材3SL、3SRにそれぞれ固定されている。
図5Bに示すように、スライド部4LS、4RSは、進行方向に対して前後にスライド可能に設けられている。スライド部4LS、4RSは、リンク機構7により一定の間隔を保つように連結されている。
スライド部4LSと固定部4LFとが対向する面には、スライド機構が設けられている。スライド機構としては、図6Aに示すローラや、図6Bに示すスライドレール21を用いることができる。また、図6Cに示すように、スライド部4LS側に固定され、固定部4LFに固定されないT字部材22を設けてもよい。T字部材22とスライド部4LS、T字部材22と固定部4LFとの間にローラ23が設けられる。
ここで、図7A〜7Dを参照して、ステッププレートのスライド量を検出する検出部の構成について説明する。図7A〜7Dは図3A〜3Dに対応しており、検出部として、位置検出センサ10、力センサ11、測長センサ12、歪センサ13がそれぞれ設けられている。
本実施の形態では、検出部は、スライド機構によりスライドされるステッププレートの一部と、スライドされないステッププレートの他の部分との間に設けられている。図7Aに示す例では、スライド部4LSに受光素子が取り付けられており、固定部4LFに発光素子が取り付けられている。
図7Bに示す例では、力センサ11が固定部4LFに取り付けられている。スライド部4RSの一部は、力センサ11に連結されており、応力を伝達することができる。なお、ステップ4L、4Rの下に力センサを取り付け、スライド量を検出することも可能である。図7Bでは、力センサ11に応力を伝達する手段としてバネ9を用いているが、これに限定されるものではない。
図7Cに示す例では、測長センサ12が固定部4LFに取り付けられている。また、図7Dに示す例では、歪センサ13が固定部4LFに取り付けられている。スライド部4LSの一部は、歪センサ13に接触している。
このように、検出部をスライドするステッププレートの一部と、スライドされないステッププレートの他の部分との間に取り付けることにより、搭乗者が搭乗するステップ4L、4Rの地面からの高さを低くすることができる。これにより、搭乗者が走行装置100に搭乗しやすくなる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る走行装置の構成について、図8A〜8Fを参照して説明する。図8A〜8Fは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを前後にスライドさせる。なお、図8A〜8Fでは、平行リンク機構を備える例について図示している。
本発明の実施の形態3に係る走行装置の構成について、図8A〜8Fを参照して説明する。図8A〜8Fは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを前後にスライドさせる。なお、図8A〜8Fでは、平行リンク機構を備える例について図示している。
図8Aに示す例では、ハンドル5は左右に回転可能に設けられている。ハンドル5を回転させることにより、ステップ4L、4Rが連動してスライドする。例えば、リジッドな棒を用い、ハンドル5に棒の中心を固定し、棒の一端にステップ4Lを接続し、他端に4Rを接続することができる。
図8Bに示す例では、ハンドル5に、搭乗者の下肢の一部(脛、膝、腿等)が当接する当接部30が設けられている。ここでは、当接部30は、ハンドル5から進行方向に対して左右方向にそれぞれ突出するように設けられている。すなわち、当接部30は、ステップ4L上、ステップ4R上のそれぞれに設けられている。
ハンドル5に取り付けた当接部30を、搭乗者の左右の脚のいずれかの一部で前に押してハンドル5を回転させることにより、ステップ4L、4Rを連動してスライドさせることができる。例えば、搭乗者の右足で右側の当接部30を前方に押すことにより、右側のステップ4Rを進行方向に対し前方に、左側のステップ4Lを進行方向に対して後方にスライドさせる。
これにより、スライド量に応じて、左右の車輪1L、1Rの回転数を変化させて、走行装置を旋回させることができる。なお、図8A、8Bに示す例において、ハンドル5にセンサを取り付け、ハンドルに加えられた力を検出して、ステップ4L、4Rのスライド量を変化させることも可能である。
図8Cに示す例では、ハンドル5が進行方向に対して前後にスライドするようになっている。例えば、ハンドル5を進行方向に対して前方に動かした場合、右側のステップ4Rが前方に、左側のステップ4Lが後方にスライドするようにすることができる。これにより、右側の車輪1Rの回転数を左側の車輪1Lの回転数よりも多くなるようにして、走行装置100が左旋回する。もちろん、ハンドル5を進行方向に対して後方に動かした場合に、左旋回するようにすることも可能である。
図8Dに示す例では、2本のハンドル5がそれぞれ左右のステップ4L、4Rにハンドルスライド機構31を介して接続されている。それぞれのハンドル5には、それぞれ当接部30が取り付けられている。搭乗者が、左右の脚のいずれか一方で、いずれかの当接部30を前方に押して一方のハンドル5をスライドさせることにより、ステップ4L、4Rをスライドさせることができる。
なお、図8C、8Dに示す例において、ハンドル5の移動量を検出し、ステップ4L、4Rを連動させずに、車輪1L、1Rの回転量を変化させて旋回動作を実現することもできる。
図8Eに示す例では、2本のハンドル5が、ステッププレートの車幅方向の左右端に設けられている。すなわち、一方のハンドル5がステップ4Lの端に固定されており、他方のハンドルがステップ4Rの端に固定されている。搭乗者が、ハンドル5の一方を前方に押すことにより、ステップ4L、4Rを連動してスライドさせることができる。
図8Fに示す例では、図8Eに示すように、ステッププレートの左右端に固定された2本のハンドル5に、それぞれ当接部30が設けられている。搭乗者が、当接部を脚で押すことにより、ステップ4L、4Rを連動してスライドさせることができる。
このように、本実施の形態によれば、搭乗者の脚への負担を軽減させ、容易に旋回操作を行うことが可能である。なお、本実施の形態では、搭乗者がハンドル5を回転させたり、前後にスライドさせたりする操作を必要とするが、これに限定されない。例えば、ハンドルの一部にスイッチを設けて、スイッチの押下又は傾きに応じて、ステップ4L、4Rをスライドさせる機構を設けることも可能である。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る走行装置100の構成について、図9A、9B、9Cを参照して説明する。図9Aは、実施の形態4に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図9Bは図9Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図9Cは正面から見た図である。なお、図9Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
本発明の実施の形態4に係る走行装置100の構成について、図9A、9B、9Cを参照して説明する。図9Aは、実施の形態4に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図9Bは図9Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図9Cは正面から見た図である。なお、図9Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
上述の実施の形態では、ステップ4L、4Rを走行装置の進行方向に対して前後方向に移動させる例について説明した。本実施の形態では、ステップ4L、4Rを進行方向に対して左右方向に移動させる。
図9Aに示すように、ステップ4L、4Rは、進行方向に対して左右にスライド可能に設けられている。ステップ4Lと4Rは、リンク機構7により一定の間隔を保つように連結されている。従って、ステップ4Lが進行方向に対して左方向にスライドした場合、ステップ4Rも進行方向に対して左方向にスライドする。
図9B、9Cに示すように、ステップ4L、4Rのそれぞれの裏面側には、スライドレール6が走行装置100の進行方向に垂直な方向に平行に設けられている。なお、スライドレールを取り付ける向きは、進行方向に対して垂直な方向に限定されるものではない。ステップ4L、4Rの裏面側には、車輪等のスライドローラ8が回転自在に取り付けられている。スライドローラ8は、スライドレール6内に配置される。
ステップ4L、4Rは、スライドローラ8が回転することにより、それぞれのスライドレール6に沿って移動する。なお、スライドローラ8は、ステップ4L、4Rに対して複数個ずつ設けられている。また、スライドローラ8に限らず、スライドチェーン等を用いることも可能である。ここでは、スライドレール6が1本設けられた例について説明しているが、2本以上設けてもよい。
なお、ステップ4L、4Rのスライド量を検出する検出部としては、図3A〜3Dに示したもの等を用いることができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係る走行装置100の構成について、図10A、10B、10Cを参照して説明する。図10Aは、実施の形態5に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図10Bは図10Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図10Cは左側面から見た図である。なお、図10Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
本発明の実施の形態5に係る走行装置100の構成について、図10A、10B、10Cを参照して説明する。図10Aは、実施の形態5に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図10Bは図10Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図10Cは左側面から見た図である。なお、図10Bにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
本実施の形態では、ステッププレートの一部を進行方向に対して左右方向に移動させる。図10Aに示す例では、ステップ4L、4Rのそれぞれの前方と後方の部分に固定部4LF、4RFが設けられている。前方と後方の固定部の間に、スライド部4LS、4RSが設けられている。
なお、図10Bに示すように、スライド部4LS、4RSが移動するためのスライド機構は、上述した実施の形態4と同様のものを用いることができる。また、検出部としては、図7A〜7Dに示したもの等を用いることができる。検出部は、スライド部4LSと固定部4LF、又は、スライド部4RSと固定部4RFのいずれかの間に設けることが好ましい。これにより、搭乗者が搭乗するステップの高さを低くすることができ、乗り降りが容易になる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る走行装置の構成について、図11A〜11Fを参照して説明する。図11A〜11Fは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。図8A〜8Fと同様に、本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを左右にスライドさせる。
本発明の実施の形態6に係る走行装置の構成について、図11A〜11Fを参照して説明する。図11A〜11Fは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。図8A〜8Fと同様に、本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを左右にスライドさせる。
図11Aに示す例では、ハンドル5は左右に回転可能に設けられている。ハンドル5を回転させることにより、ステップ4L、4Rが連動して左右にスライドする。図11Bに示す例では、ハンドル5に、搭乗者の下肢の一部(脛、膝、腿等)が当接する当接部30が設けられている。
図11Cに示す例では、ハンドル5を進行方向に対して左右に傾けることができるように構成されている。ハンドル5を左右のいずれかに傾けることにより、ステップ4L、4Rが連動して動作する。
図11Dに示す例では、2本のハンドル5がそれぞれ左右のステップ4L、4Rに接続されている。それぞれのハンドル5には、それぞれ当接部30が取り付けられている。搭乗者が、左右の脚のいずれか一方で、いずれかの当接部30を前方に押して一方のハンドル5を動かすことにより、ステップ4L、4Rを左右にスライドさせることができる。
図11Eに示す例では、2本のハンドル5が、ステッププレートの車幅方向の左右端に設けられている。図11Fに示す例では、図11Eに示すように、ステッププレートの左右端に固定された2本のハンドル5に、それぞれ当接部30が設けられている。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係る走行装置100の構成について、図12A〜図12Dを参照して説明する。図12Aは、実施の形態7に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図12Bは図12Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図12Cはスライド機構の構成を示す図であり、図12Dは正面から見た図である。なお、図12Cにおいては、説明のため、ステップを破線で示している。
本発明の実施の形態7に係る走行装置100の構成について、図12A〜図12Dを参照して説明する。図12Aは、実施の形態7に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図12Bは図12Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図12Cはスライド機構の構成を示す図であり、図12Dは正面から見た図である。なお、図12Cにおいては、説明のため、ステップを破線で示している。
本実施の形態では、ステップ4L、4Rが側面部材3SL、3SRに対してそれぞれ回転可能に取り付けられている。図12Cに示すように、ステップ4L、4Rは、軸42に接続されている。ステップ4L、4Rのそれぞれの下には、軸42を中心として円状に配置されたレール40が設けられている。レール40内には、球41が設けられている。ステップ4L、4Rは、球41がレール40内を移動することにより、軸42を中心として回転することができる。
図12Dに示すように、ステップ4L、4Rのそれぞれの下に配置されている球41はリンク機構7により一定の間隔を保つように連結されている。従って、ステップ4Lの下の球41が反時計回りにレール40内を移動した場合、ステップ4R下の球41も反時計回りにレール40内を移動する。ステップ4Lと4Rとは、ステッププレートの面内において連動して回転する。
例えば、左旋回をする場合は、搭乗者が右脚のつま先及び左足のつま先を左に向けるようにして、ステップ4L、4Rを左に回転させる。また、右旋回をする場合は、搭乗者が右脚のつま先及び左足のつま先を右に向けるようにして、ステップ4L、4Rを右に回転させる。
なお、ステップ4L、4Rのスライド量の検出部については、図3A〜3Dに示したものと同様のものを用いることができる。これにより、ステップ4L、4Rのスライド量に応じて、走行装置を所望の方向に向けて旋回させることができる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8に係る走行装置100の構成について、図13A〜13Dを参照して説明する。図13Aは、実施の形態8に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図13Bは図13Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図13Cはスライド機構を示す図であり、図13Dは正面から見た図である。なお、図13Cにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
本発明の実施の形態8に係る走行装置100の構成について、図13A〜13Dを参照して説明する。図13Aは、実施の形態8に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図13Bは図13Aに示す走行装置の構成の一部を上部から見た図であり、図13Cはスライド機構を示す図であり、図13Dは正面から見た図である。なお、図13Cにおいては、説明のため、ステップ4L、4Rを破線で示している。
本実施の形態では、ステッププレートの一部が、側面部材3SL、3SRに対して回転可能に取り付けられている。図13Aに示す例では、ステップ4L、4Rのそれぞれの中央部に回転可能なスライド部4LS、4RSが設けられている。ステップ4L、4Rのスライド部4LS、4RS以外の周辺部に固定部4LF、4RFが設けられている。
なお、スライド機構については、実施の形態7で説明したものと略同様の構成であるため説明を省略する。スライド部4LS、4RSとは、ステッププレートの面内において連動して回転する。
また、検出部としては、図7A〜7Dに示したもの等を用いることができる。検出部は、スライド部4LSと固定部4LF、又は、スライド部4RSと固定部4RFのいずれかの間に設けることが好ましい。これにより、搭乗者が搭乗するステップの高さを低くすることができ、乗り降りが容易になる。
実施の形態9.
本発明の実施の形態9に係る走行装置100の構成について、図14A〜14Cを参照して説明する。図14A、14Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。図14Cは、ステップのスライド機構を説明するための図である。本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを回転させる。
本発明の実施の形態9に係る走行装置100の構成について、図14A〜14Cを参照して説明する。図14A、14Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成の一部を示す図である。図14Cは、ステップのスライド機構を説明するための図である。本実施の形態では、ハンドル5を回転させることにより、搭乗者が脚でスライドさせることなく、ステップ4L、4Rを回転させる。
図14Aに示す例では、ハンドル5は左右に回転可能に設けられている。図14Cに示すように、ステップ4L、4Rの下部には、それぞれレール40内に球41が配置されている。これらの球41は、一定の間隔が保持できるように棒により連結されている。また、ハンドル5内にも球41が設けられている。ハンドル5下の球41は、ステップ4L、4Rとそれぞれ接続されている。
これにより、ハンドル5を回転させることにより、ステップ4L、4Rが連動して回転する。なお、図14Aに示す例において、ハンドル5にセンサを設け、印加される力を検出して、ステップ4L、4Rの回転量を決定することも可能である。
図14Bに示す例では、ハンドル5に、搭乗者の下肢の一部(脛、膝、腿等)が当接する当接部30が設けられている。スライド機構については、図14Cに示した構成と同様のものを用いることができる。
搭乗者が、左右の脚のいずれか一方で、いずれかの当接部30を前方に押して一方のハンドル5を回転させることにより、ステップ4L、4Rを回転させることができる。なお、搭乗者の脚が当接する当接部30にセンサを設け、印加される力を検出して、ステップ4L、4Rの回転量を決定することも可能である。
実施の形態10.
本発明の実施の形態10に係る走行装置100の構成について、図15A〜15Dを参照して説明する。図15Aは、本実施の形態に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図15Bは、図15Aに示す走行装置の一構成例を正面から見た図である。図15Cは、本実施の形態に係る走行装置の他の構成例を正面から見た図であり、図15Dは図15Cに示す走行装置のセンサの構成例を示す図である。
本発明の実施の形態10に係る走行装置100の構成について、図15A〜15Dを参照して説明する。図15Aは、本実施の形態に係る走行装置の構成の一部を示す図である。図15Bは、図15Aに示す走行装置の一構成例を正面から見た図である。図15Cは、本実施の形態に係る走行装置の他の構成例を正面から見た図であり、図15Dは図15Cに示す走行装置のセンサの構成例を示す図である。
図15Aに示すように、本実施の形態においては、ステップ4L、4Rは、側面部材3SL、3SR上でそれぞれ上下方向にスライド可能に設けられている。図15Bに示すように、ステップ4L、4Rは、例えば、バネ等の弾性手段を介して車両本体に接続されている。
ステップ4Lとステップ4Rとの間には、油圧機構が設けられている。ステップ4L、4Rから押された左右の力の変化に応じて油圧機構が作用し、ステップ4L、4Rが上下する。例えば、左旋回時には、搭乗者が左側のステップ4Lに体重を多くかけることにより、右側のステップ4Rが左側のステップ4Lよりも上側に来るようにする。
油圧機構内部には、ステップ4L、4Rのそれぞれから加えられる力のつり合い位置が分かるように、例えばボール52が配置されている。このボールの移動量に応じて、車輪1L、1Rの回転量を変化させて、旋回を行うことができる。
図15Cに示す例では、ステップ4L、4Rのそれぞれの下側には、ステップ4L、4Rに加えられる力を検出するセンサ53が設けられている。センサ53としては、ストロークセンサ、圧力センサなどを用いることができる。
図15Dに、ストロークセンサ55を利用した例を示す。ストロークセンサ55は、クッション54、ピン56を備えている。ステップ4L又は4Rに力が印加されると、クッション54が押し縮められ、ピン56挿入されることによる磁界変化が発生する。この磁界変化により、印加された力を検出する。
左右のセンサ53の検出値を比較して、より多くの力がかかっているステップが下に、他方のステップが上にスライドするようにする。また、左右のセンサの検出値の差に応じて、旋回量が決定される。なお、両方のセンサ53からの検出値のバランスが取れている場合には、旋回しない。また、上記の方法のいずれにおいても、ステップ4L、4Rのスライドによる旋回操作は、倒立が正常に開始した後に機能する。すなわち、走行装置に搭乗者が乗り降りしている途中では、ステップ4L、4Rのスライドによる旋回機能は動作しない。これにより、安全に走行装置に乗り降りすることができる。
実施の形態11.
本発明の実施の形態11に係る走行装置100の構成について、図16A、16Bを参照して説明する。図16A、16Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成を示す図である。図16Aは走行装置100の進行方向側から見た正面図であり、図16Bは左側面図である。
本発明の実施の形態11に係る走行装置100の構成について、図16A、16Bを参照して説明する。図16A、16Bは、本実施の形態に係る走行装置100の構成を示す図である。図16Aは走行装置100の進行方向側から見た正面図であり、図16Bは左側面図である。
上記の実施の形態1〜10では、平行リンク機構を備える走行装置の例について説明したが、本実施の形態では、平行リンク機構を備えない例について説明する。図16A、16Bにおいて、図1A、1Bと同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。図16A、16Bに示すように、本実施の形態では、車両本体3は、車体上部材3U、側面部材3SL、3SRからなり、実施の形態1で示した車体下部材3Dを備えていない。
ステップ4L、4Rは、側面部材3SL、3SRにそれぞれスライド可能に接続されている。なお、図16Aに示す例では、車両本体の下側に、ジャイロ等のセンサで検出された車両の傾きや、車両への荷重等の情報に応じて駆動手段2L、2Rの駆動を制御するための制御手段などの制御ユニット60が設けられている。
このようにリンク機構を用いない場合においても、搭乗者が搭乗するステップをスライドさせる機構を用いることができる。ステップ4L、4Rをスライドさせる機構としては、実施の形態1〜10において説明した機構を用いることが可能である。例えば、ステップ4L、4Rが、進行方向に対して前後にスライド可能に設けられていてもよいし、左右にスライド可能に設けられていてもよい。また、ステップ4L、4Rが回転可能に設けられていてもよいし、上下にスライド可能でもよい。さらに、これらのステップ4L、4Rの一部がスライド可能であってもよい。
リンク機構をなくすことによって、ステップ4L、4Rの高さを低くした低床な走行装置を実現することができる。これにより、搭乗者の乗り降りを容易にすることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、搭乗者が搭乗するステップをスライドさせる機構を用いることにより、安定して旋回操作を行うことが可能である。これにより、搭乗者が足首をロールさせてステップの角度を変化させることないため、下肢機能に障害を有する搭乗者でも容易に旋回操作を行うことができる。また、本発明による走行装置をリハビリに使用することにより、バランス感覚を研ぎ澄ますとともに、足腰の筋肉を鍛えることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明は3個以上の車輪を有する走行装置にも適用できる。また、上述の例では、ハンドルを設ける例について説明したが、ハンドルはなくても構わない。さらに、補助イスを取り付け、座位状態で走行装置に搭乗する場合でも本発明は適用可能である。
1L、1R 車輪
2L、2R 駆動手段
3 車両本体
3U 車体上部材
3D 車体下部材
3SL、3SR 側面部材
4L、4R ステップ
5 ハンドル
6 スライドレール
7 リンク機構
8 スライドローラ
9 バネ
10 位置検出センサ
11 力センサ
12 測長センサ
13 歪センサ
20 ローラ
21 スライドレール
22 T字部材
23 ローラ
30 当接部
31 ハンドルスライド機構
40 レール
41 球
42 軸
50 バネ
51 油圧手段
52 ボール
53 センサ
54 クッション
55 ストロークセンサ
56 ピン
60 制御ユニット
100 走行装置
2L、2R 駆動手段
3 車両本体
3U 車体上部材
3D 車体下部材
3SL、3SR 側面部材
4L、4R ステップ
5 ハンドル
6 スライドレール
7 リンク機構
8 スライドローラ
9 バネ
10 位置検出センサ
11 力センサ
12 測長センサ
13 歪センサ
20 ローラ
21 スライドレール
22 T字部材
23 ローラ
30 当接部
31 ハンドルスライド機構
40 レール
41 球
42 軸
50 バネ
51 油圧手段
52 ボール
53 センサ
54 クッション
55 ストロークセンサ
56 ピン
60 制御ユニット
100 走行装置
Claims (12)
- 平行に配置された複数の車輪と、
前記複数の車輪を回転自在に支持する車両本体と、
前記車両本体上に設けられ、運転する際に搭乗者が搭乗するステッププレートと、
前記ステッププレートをスライドさせるスライド機構と、
前記ステッププレートのスライド量を検出する検出部と、
前記スライド量に基づいて、前記複数の車輪の回転数をそれぞれ制御して旋回させる駆動部と、
を備える走行装置。 - 前記スライド機構は、前記ステッププレートの一部をスライドさせることを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
- 前記検出部は、前記スライド機構によりスライドされるステッププレートの一部と、スライドされないステッププレートの他の部分との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の走行装置。
- 前記ステッププレートに垂直に設けられたハンドルをさらに備え、
前記ハンドルを回転又は進行方向に対して前後方向に移動させることにより、前記ステッププレートがスライドすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行装置。 - 前記ハンドルに取り付けられ、搭乗者の下肢の一部が当接する当接部をさらに備える請求項4に記載の走行装置。
- 前記ハンドルは、前記車両本体の車幅方向において、前記ステッププレートの左右端にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の走行装置。
- 前記ステッププレートは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、
前記スライド機構は、前記左右のステッププレートを進行方向に対して前後方向にスライドさせることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の走行装置。 - 前記ステッププレートは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、
前記スライド機構は、前記左右のステッププレートを進行方向に対して左右方向にスライドさせることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の走行装置。 - 前記ステッププレートは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、
前記スライド機構は、前記左右のステッププレートのそれぞれの面内で回転させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の走行装置。 - 前記ステッププレートは、前記車両本体の車幅方向で左右に分離されており、
前記スライド機構は、前記左右のステッププレートを前記車両本体上の上下方向にスライドさせることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の走行装置。 - 前記車両本体は、前記左右のステッププレートが連結された一対の側面部材と、
前記一対の側面部材と回動可能に連結された車体上部材とを備える請求項7〜10に記載の走行装置。 - 前記車体上部材と平行に配置され、前記一対の側面部材と回動可能に連結された車体下部材をさらに備え、
前記一対の側面部材、前記車体上部材、前記車体下部材は、平行リンク機構を構成することを特徴とする請求項11に記載の走行装置。
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