JP2010251480A - 半導体装置の製造方法及びウエハ加工用テープ - Google Patents

半導体装置の製造方法及びウエハ加工用テープ Download PDF

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Toshimitsu Nakamura
俊光 中村
Yosuke Ogawara
洋介 大河原
Hiromitsu Maruyama
弘光 丸山
Yasumasa Morishima
泰正 盛島
Shinichi Ishiwatari
伸一 石渡
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Abstract

【課題】ピックアップ工程を低温下で行うことにより、ウエハ加工用テープの粘着フィルムと被着体との間の剥離力を低下させて、半導体チップのピックアップ成功率を向上させることが可能な半導体装置の製造方法及びそれに用いるウエハ加工用テープを提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、半導体ウエハ1をウエハ加工用テープ10の接着剤層13に貼り付ける貼り付け工程(S101)、半導体ウエハ1を個片化した半導体チップ2(図3)にダイシングするダイシング工程(S102)、ウエハ加工用テープ10をエキスパンドするエキスパンド工程(S103)、低温下で半導体チップ2をウエハ加工用テープ10からピックアップするピックアップ工程(S104)、及び、ピックアップした半導体チップ2をリードフレームやパッケージ基板等に接着するダイボンディング工程(S105)の各工程を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、個片化した半導体チップをピックアップするピックアップ工程を有する半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造に使用されるウエハ加工用テープに関する。
近年開発された新しい技術による半導体装置の製造工程では、半導体ウエハを伸縮性のあるウエハ加工用テープに貼り付けた後、半導体ウエハを半導体チップ単位にダイシングする工程、ウエハ加工用テープをエキスパンドする工程、さらにダイシングされた半導体チップをピックアップする工程、さらにダイボンディング工程が実施される。
上記半導体装置の製造工程に使用されるウエハ加工用テープとして、例えば、特許文献1に提案されているような基材フィルム上に粘着剤層が設けられたウエハ加工用テープや、粘着剤層の上にさらに接着剤層が積層された構造を有するウエハ加工用テープが提案され、既に実用化されている。以下、ウエハ加工用テープにおいて、基材フィルムと粘着剤層とからなる積層体を粘着フィルムと呼ぶ。
また、上記のピックアップ工程においても、半導体チップのピックアップ成功率を向上させる工夫が施されたさまざまな半導体装置の製造方法が提案されている。例えば、多段ブロック方式の突き上げ治具によるピックアップ方法(例えば、特許文献2)や多ピンで突き上げるピックアップ方法が提案されている。
特開平7−29860号公報 特開2007−42996号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載した多段ブロック方式の突き上げ治具によるピックアップ方法や多ピンで突き上げるピックアップ方法は、半導体チップ全体を破損させないように半導体チップまたは接着剤層付き半導体チップ(以下、被着体という)の面全体を粘着フィルムから剥離させるように促す工夫をした装置を用いたピックアップ方法であり、粘着フィルムと被着体との間の剥離力が強い場合は、半導体チップを破損させてしまうという問題点があった。
また、上記特許文献1に記載した放射線照射によってウエハ加工用テープの粘着剤層の粘着力を低減させる方法では、放射線照射しても被着体をピックアップできる粘着力まで弱めることができず、粘着フィルムから被着体をピックアップできないという問題もあった。特に、100μm以下の極薄の半導体ウエハにおいては、半導体ウエハ自身の強度が低く、ピックアップ工程の際に、半導体チップにクラックが入ったり、半導体チップが割れたりする等の半導体チップの破損が発生していた。
そこで、本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、ピックアップ工程を低温下で行うことにより、ウエハ加工用テープの粘着フィルムと被着体との間の剥離力を低下させて、半導体チップのピックアップ成功率を向上させることが可能な半導体装置の製造方法及びそれに用いるウエハ加工用テープを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題に対して鋭意検討した結果、ピックアップ工程を低温下で行なうことで、使用したウエハ加工用テープの粘着フィルムと被着体との間の剥離力が低下し、半導体チップのピックアップ成功率が向上することを見出し、更には、100μm以下の極薄の半導体ウエハを使用した半導体チップも破損することなくピックアップできることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の第1の態様に係る半導体装置の製造方法は、基材フィルムと前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層を有するウエハ加工用テープの前記粘着剤層に貼り付けられた半導体ウエハを、個片化した半導体チップに分断するダイシング工程と、前記個片化した半導体チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップするピックアップ工程と、を備え、前記ピックアップ工程は、前記個片化した半導体チップと前記ウエハ加工用テープとを冷却状態で、前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップすることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る半導体装置の製造方法は、上記の本発明の第1の態様に係る半導体装置の製造方法において、前記ピックアップ工程が、更に前記個片化した半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする装置を冷却状態で、前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップすることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る半導体装置の製造方法は、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープの前記接着剤層に貼り付けられた半導体ウエハを、個片化した接着剤層付き半導体チップに分断するダイシング工程と、前記個片化した接着剤層付き半導体チップを、前記ウエハ加工用テープの接着剤層からピックアップするピックアップ工程と、を備え、前記ピックアップ工程は、前記個片化した接着剤層付き半導体チップと前記ウエハ加工用テープとを冷却状態で、前記半導体チップを前記接着剤層からピックアップすることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る半導体装置の製造方法は、上記の本発明の第3の態様に係る半導体装置の製造方法において、前記ピックアップ工程が、更に前記個片化した接着剤層付き半導体チップを前記接着剤層からピックアップする装置を冷却状態で、前記半導体チップを前記接着剤層からピックアップすることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る半導体装置の製造方法は、上記の本発明の第1乃至第4のいずれか1つの態様に係る半導体装置の製造方法において、冷却する温度は、10℃以下であることを特徴とする。冷却する温度は、好ましくは0℃以下、さらに好ましくは−5℃以下であることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係るウエハ加工用テープは、上記の本発明の第1、第2、または第5の態様に係る半導体装置の製造に使用する、基材フィルムと前記基材フィルム上に粘着剤層が設けられたウエハ加工用テープであって、前記ウエハ加工用テープと当該ウエハ加工用テープの前記粘着剤層に貼り付けられた半導体ウエハとの間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るウエハ加工用テープは、上記の本発明の第3乃至第5のいずれか1つの態様に係る半導体装置の製造に使用する、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープであって、前記粘着剤層と前記接着剤層との間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とする。
本発明によれば、室温で行う従来のピックアップ工程に比較して、ピックアップ工程を低温下で行うことにより、ウエハ加工用テープの粘着フィルムと被着体(半導体チップ、または接着剤層付き半導体チップ)との間の剥離力を低下させ、従来の力より小さな力で容易に被着体を粘着フィルムからピックアップすることができる。従って、従来よりも更に半導体チップのピックアップ成功率を向上させることができる。また、100μm以下の極薄の半導体ウエハを使用する場合であって、小さな力で半導体チップをピックアップできるので、強度が低い半導体チップを破損することなくピックアップすることができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャート図の一例である。 ウエハ加工用テープ上に半導体ウエハを貼り合せた図である。 ダイシング工程を説明するための図である。 エキスパンド工程を説明するための図である。 ピックアップ工程を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るウエハ加工用テープを示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係るウエハ加工用テープを示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャート図の一例である。尚、半導体装置の製造方法において、使用するウエハ加工用テープ10は、基材フィルム12aと粘着剤層12bと接着剤層13とがこの順に積層されたウエハ加工用テープ(図6)を例に挙げて説明する。また、基材フィルム12aと粘着剤層12bとからなる積層体を粘着フィルム12と呼ぶ。
図1に示すように、半導体装置の製造方法は、半導体ウエハ1をウエハ加工用テープ10の接着剤層13に貼り付ける貼り付け工程(S101)、半導体ウエハ1を個片化した接着剤層付き半導体チップ(以下、単に半導体チップという。)2(図3)にダイシングするダイシング工程(S102)、ウエハ加工用テープ10をエキスパンドするエキスパンド工程(S103)、低温下で半導体チップ2をウエハ加工用テープ10からピックアップするピックアップ工程(S104)、及び、ピックアップした半導体チップ2をリードフレームやパッケージ基板等に接着するダイボンディング工程(S105)の各工程を備えている。
まず、図1の貼り付け工程(S101)について説明する。図2は、ウエハ加工用テープ10の接着剤層13に半導体ウエハ1を貼り付けた状態を示す図である。図2に示すように、粘着フィルム12の粘着剤層12bをリングフレーム20に貼り付け、半導体ウエハ1を接着剤層13に貼り付ける。これらの貼り付け順序に制限はなく、半導体ウエハ1を接着剤層13に貼り付けた後に粘着フィルム12の粘着剤層12bをリングフレーム20に貼り付けても良い。また、粘着フィルム12のリングフレーム20への貼り付けと、半導体ウエハ1の接着剤層13への貼り付けとを、同時に行っても良い。
次に、図1のダイシング工程(S102)について説明する。図3は、ダイシング工程を説明するための図である。図3に示すように、ダイシングブレード21によって半導体ウエハ1と接着剤層13とをダイシングするため、吸着ステージ22により、ウエハ加工用テープ10を基材フィルム12aの下面側から吸着支持する。そして、ダイシングブレード21によって、半導体ウエハ1と接着剤層13を半導体チップ2単位に切断して個片化し、その後、基材フィルム12aの下面側からエネルギー線を照射する。このエネルギー線照射によって、粘着剤層12bを硬化させてその粘着力を低下させる。尚、エネルギー線の照射に代えて、加熱などの外部刺激によって粘着フィルム12の粘着剤層12bの粘着力を低下させても良い。粘着剤層12bが二層以上の粘着剤層により積層されて構成されている場合、各粘着剤層の内の一層又は全層をエネルギー線照射によって硬化させて、各粘着剤層の内の一層又は全層の粘着力を低下させても良い。
ダイシング工程に関しては、その手法に制限はなく、上記のダイシングブレード21によるダイシングのみならず、レーザーによる方法、ステルスダイシング、DBGなど半導体ウエハ1が個片化されていればその手法は問わない。
次に、図1のエキスパンド工程(S103)について説明する。図4は、エキスパンド工程を説明するための図である。図4に示すように、ダイシングされた複数の半導体チップ2を保持した粘着フィルム12をリングフレーム20の周方向に引き伸ばす。具体的には、ダイシングされた複数の半導体チップ2を保持した状態の粘着フィルム12に対して、中空円柱形状の突き上げ部材30を、粘着フィルム12の下面側から上昇させ、粘着フィルム12をリングフレーム20の周方向に引き伸ばす。エキスパンド工程により、半導体チップ2同士の間隔を広げ、CCDカメラ等による半導体チップ2の認識性を高めるとともに、ピックアップの際に隣接する半導体チップ2同士が接触することによって生じる半導体チップ2同士の再接着を防止することができる。
ダイシング工程において、ステルスダイシングや、DBG工程などを行った場合には、このエキスパンド工程(S103)にて、半導体ウエハ1および接着剤層13の個片化を行っても良い。
次に、図1のピックアップ工程(S104)について説明する。図5は、ピックアップ工程を説明するための図である。図5に示すように、低温下で、粘着フィルム12をエキスパンドした状態のままで、接着剤層13付きの半導体チップ2を粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップする。
具体的には、半導体チップ2及びウエハ加工用テープ10(接着剤層13及び粘着フィルム12)を冷却状態で、ウエハ加工用テープ10の下面側から半導体チップ2をピン31によって突き上げるとともに、ウエハ加工用テープ10の上面側から吸着冶具32で半導体チップ2を吸着することで、個片化された半導体チップ2を接着剤層13とともに粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップする。ここで、冷却する半導体チップ2とウエハ加工用テープ10は、次にピックアップ対象となる1個の半導体チップ2と、該半導体チップ2が貼り付けられているウエハ加工用テープ10の領域及びその近傍領域と、を少なくとも含んでいれば良い。即ち、次にピックアップ対象となる1個の半導体チップ2と該半導体チップ2が貼り付けられているウエハ加工用テープ10の領域及びその近傍領域とだけを冷却するようにしても、次にピックアップ対象となる半導体チップ2を含む複数個の半導体チップ2と該複数個の半導体チップ2が貼り付けられたウエハ加工用テープ10の領域及びその近傍領域とを冷却するようにしても、ピックアップ工程を行うウエハ加工用テープ10の接着剤層13に貼り付けられているすべての半導体チップ2とウエハ加工用テープ10を冷却するようにしても良い。
例えば、半導体チップ2、ウエハ加工用テープ10(接着剤層13及び粘着フィルム12)、及び半導体チップ2をピックアップする装置を冷却状態で、ウエハ加工用テープ10の下面側から半導体チップ2をピン31によって突き上げるとともに、ウエハ加工用テープ10の上面側から吸着冶具32で半導体チップ2を吸着することで、個片化された半導体チップ2を接着剤層13とともに粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップする。ここで、半導体チップ2をピックアップする装置とは、ピン31及び吸着冶具32のような、半導体チップ2及びウエハ加工用テープ10に接触する部材を少なくとも含む、ピックアップ工程を行うための装置またその装置の一部のことである。
また、ピックアップ工程を行う温度は、10℃以下である。
上述したように、室温で行う従来のピックアップ工程に比較して、ピックアップ工程を低温下で行うことにより、粘着フィルム12と接着剤層13付きの半導体チップ2との間の剥離力をより低下させ、従来の力より小さな力で容易に接着剤層13付きの半導体チップ2を粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップすることができる。これにより、従来よりも更に半導体チップ2のピックアップ成功率を向上させることができる。また、100μm以下の極薄の半導体ウエハ1を使用する場合であって、小さな力で半導体チップ2をピックアップできるので、強度が低い半導体チップ2を破損することなくピックアップすることができる。
半導体装置の製造方法は、ピックアップ工程(S104)を実施した後に、ピックアップした半導体チップ2をリードフレームやパッケージ基板等に接着するダイボンディング工程(S105)を実施する。
尚、上記の本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、ダイシング工程(S102)とエキスパンド工程(S103)とを分けて行う方法であるが、レーザー加工装置を用いて、非接触で半導体ウエハを分断する半導体装置の製造方法で、ウエハ加工用テープ10をエキスパンドすることにより、半導体ウエハ1を個片化した半導体チップ2にダイシングするような場合には、ダイシング工程(S102)とエキスパンド工程(S103)とが1つの工程となる場合もある。
次に、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造に使用するウエハ加工用テープ10について説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るウエハ加工用テープ10を示す断面図である。このウエハ加工用テープ10は、フィルム状の基材フィル12aとその上に形成された粘着剤層12bとからなる粘着フィルム12と、この粘着フィルム12上に積層された接着剤層13とを有する。このように、ウエハ加工用テープ10では、基材フィルム12aと粘着剤層12bと接着剤層13とがこの順に形成されている。尚、図6においては、接着剤層13を保護するため、剥離ライナー11がウエハ加工用テープ10に設けられている様子が示されている。
図7は、本発明の別の実施形態に係るウエハ加工用テープ10Aを示す断面図である。このウエハ加工用テープ10Aは、フィルム状の基材フィル12aとその上に形成された粘着剤層12bとからなる粘着フィルム12のみを有している。このウエハ加工用テープ10Aを用いる場合、半導体ウエハ1を粘着剤層12bに直接貼り付ける。
このウエハ加工用テープ10Aを用いた半導体装置の製造方法は、ウエハ加工用テープ10Aの粘着剤層12bに貼り付けられた半導体ウエハ1を、個片化した半導体チップ1に分断するダイシング工程と、個片化した半導体チップ1を、低温下で粘着剤層12bからピックアップするピックアップ工程と、を備える。ピックアップ工程では、個片化した半導体チップ1とウエハ加工用テープ10Aとを冷却状態で、半導体チップ1を粘着剤層12bからピックアップする。
尚、図6及び図7に示した粘着剤層12bは、一層の粘着剤層により構成されていても良いし、二層以上の粘着剤層が積層されたもので構成されていても良い。また、粘着フィルム12及び接着剤層13は、使用工程や装置にあわせて予め所定形状に切断(プリカット)されていても良い。本発明のウエハ加工用テープ10は、半導体ウエハ1枚分ごとに切断された形態と、これが複数形成された長尺のフィルムをロール上に巻き取った形態とを含む。
図6及び図7に示した本発明の実施形態に係るウエハ加工用テープ10及び10Aは、以下の構成を有する点に特徴がある。
ウエハ加工用テープ10及び10Aの粘着フィルム12と被着体との間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下である。
ここで、被着体は、図6に示すウエハ加工用テープ10の場合は、接着剤層13であり、また、図6に示すウエハ加工用テープ10の接着剤層13に半導体ウエハ1が貼り付けられている場合は、接着剤層13付き半導体チップ2である。また、図7に示すウエハ加工用テープ10Aの粘着剤層12bに半導体ウエハ1が貼り付けられている場合は、半導体チップ2である。
次に、ウエハ加工用テープ10及び10Aを構成する構成要素について詳細に説明する。
(接着剤層)
接着剤層13は、半導体ウエハ1等が貼り付けられてダイシングされた後、半導体チップ2をピックアップする際に、粘着フィルム12から剥離して半導体チップ2に付着し、半導体チップ2を基板やリードフレームに固定する際の接着剤として使用されるものである。従って、接着剤層13は、ピックアップ工程において、個片化された半導体チップ2に付着したままの状態で、粘着フィルム12から剥離することができる剥離性を有し、さらに、ダイボンディング工程において、半導体チップ2を基板やリードフレームに接着固定するために、十分な接着信頼性を有するものである。
接着剤層13は、接着剤を予めフィルム化したものであり、例えば、接着剤に使用される公知のポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、メラミン樹脂等やその混合物を使用することができる。また、チップやリードフレームに対する接着力を強化するために、シランカップリング剤もしくはチタンカップリング剤を添加剤として前記材料やその混合物に加えることが望ましい。
接着剤層13の厚さは特に制限されるものではないが、通常5〜100μm程度が好ましい。また、接着剤層13は粘着フィルム12の粘着剤層12bの全面に積層しても良いが、予め貼り合わされる半導体ウエハ1に応じた形状に切断された(プリカットされた)接着剤層13を粘着剤層12bの一部に積層しても良い。半導体ウエハ1に応じた形状に切断された接着剤層13を積層した場合、図2に示すように、半導体ウエハ1が貼り合わされる部分には接着剤層13があり、ダイシング用のリングフレーム20が貼り合わされる部分には接着剤層13がなく粘着フィルム12の粘着剤層12bのみが存在する。一般に、接着剤層13は被着体と剥離しにくいため、プリカットされた接着剤層13を使用することで、リングフレーム20は粘着フィルム12に貼り付けることができ、使用後の粘着フィルム12からの剥離時にリングフレーム20への糊残りを生じにくいという効果が得られる。
(粘着フィルム)
粘着フィルム12は、半導体ウエハ1をダイシングする際には半導体ウエハ1が剥離しないように十分な粘着力を有し、ダイシング後に半導体チップ2をピックアップする際には容易に接着剤層13から剥離できるよう低い粘着力を有するものである。本実施形態において、粘着フィルム12は、図6及び図7に示すように、基材フィルム12aの上に粘着剤層12bを設けたものを使用した。
粘着フィルム12のフィルム状の基材フィルム12aとしては、従来公知のものであれば特に制限することなく使用することができるが、後述するように、本実施形態においては、粘着剤層12bとして、エネルギー硬化性の材料のうち放射線硬化性の材料を使用することから、放射線透過性を有するものを使用する。
例えば、基材フィルム12aの材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマーなどのα−オレフィンの単独重合体または共重合体あるいはこれらの混合物、ポリウレタン、スチレン−エチレン−ブテン共重合体もしくはペンテン系共重合体、ポリアミド−ポリオール共重合体等の熱可塑性エラストマー、およびこれらの混合物を列挙することができる。また、基材フィルム12aはこれらの群から選ばれる2種以上の材料が混合されたものでもよく、これらが単層又は複層化されたものでも良い。基材フィルム12aの厚さは、特に限定されるものではなく、適宜に設定して良いが、50〜200μmが好ましい。
本実施形態においては、紫外線などの放射線を粘着フィルム12に照射することにより、粘着剤層12bを硬化させ、粘着剤層12bを接着剤層13から剥離しやすくしていることから、粘着剤層12bの樹脂には、粘着剤に使用される公知の塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、付加反応型オルガノポリシロキサン系樹脂、シリコンアクリレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリイソプレンやスチレン・ブタジエン共重合体やその水素添加物等の各種エラストマー等やその混合物に、放射線重合性化合物を適宜配合して粘着剤を調製することが好ましい。また、各種界面活性剤や表面平滑化剤を加えても良い。粘着剤層12bの厚さは特に限定されるものではなく適宜に設定して良いが、5〜30μmが好ましい。
その放射線重合性化合物は、例えば光照射によって三次元網状化しうる分子内に光重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有する低分量化合物や、光重合性炭素−炭素二重結合基を置換基に持つポリマーやオリゴマーが用いられる。具体的には、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートや、オリゴエステルアクリレート等、シリコンアクリレート等、アクリル酸や各種アクリル酸エステル類の共重合体等が適用可能である。
また、上記のようなアクリレート系化合物のほかに、ウレタンアクリレート系オリゴマーを用いることもできる。ウレタンアクリレート系オリゴマーは、ポリエステル型またはポリエーテル型などのポリオール化合物と、多価イソシアナート化合物(例えば、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナート、1,3−キシリレンジイソシアナート、1,4−キシリレンジイソシアナート、ジフェニルメタン4,4−ジイソシアナートなど)を反応させて得られる末端イソシアナートウレタンプレポリマーに、ヒドロキシル基を有するアクリレートあるいはメタクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレートなど)を反応させて得られる。尚、粘着剤層12bには、上記の樹脂から選ばれる2種以上が混合されたものでも良い。
尚、粘着剤層12bの樹脂には、放射線を粘着フィルム12に照射して粘着剤層12bを硬化させる放射線重合性化合物の他、アクリル系粘着剤、光重合開始剤、硬化剤等を適宜配合して粘着剤層12bを調製することもできる。
光重合開始剤を使用する場合、例えばイソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン等を使用することができる。これら光重合開始剤の配合量はアクリル系共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部が好ましい。
(実施例)
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、実施例では、図6に示したウエハ加工用テープ10を使用した。まず、基材フィルム12a及び下記の表1に示す粘着剤層組成物1A〜1Cを調製した後、基材フィルム12a上に粘着剤層組成物1A〜1Cを塗工し、110℃で3分間乾燥させて粘着フィルム12を作成した。次いで、下記の表2に示す接着剤層組成物2A、2Bを調製し、接着剤層組成物2A、2Bを離型処理したポリエチレン−テレフタレートフィルムよりなる剥離ライナー11に、接着剤層組成物2A、2Bを塗工し、140℃で5分間乾燥させて剥離ライナー11上に接着剤層13を作成した。そして、粘着フィルム12の粘着剤層12b側に接着剤層13を貼り合わせて、下記の表3に示す実施例1〜4のウエハ加工用テープ10を作成した。
(基材フィルム12aの調製)
フィルム状の基材フィルム12aとして、エチレン−メタクリル酸−(アクリル酸2−メチル−プロピル)3元共重合体−アイオノマー樹脂を使用し、厚さ100または150μmのフィルムを作成した。
(粘着剤層組成物の調製)
粘着剤層組成物1A〜1Cは、下記の表1に示す構成(単位は、質量部)を有するアクリル系放射線硬化性粘着剤組成物である。
Figure 2010251480
<粘着剤層組成物1A>
粘着剤層組成物1Aは、表1に示すように、放射線硬化性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物(A0)として、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートおよびメチルメタクリレートからなり、質量平均分子量70万、ガラス転移温度−64℃、放射線硬化性炭素−炭素二重結合量0.9meq/gを有する共重合体化合物を作製した。この化合物(A0)100質量部に対して、硬化剤としてポリイソシアネート化合物コロネートL(日本ポリウレタン株式会社製、商品名)1質量部を加え、さらに光重合開始剤としてイルガキュア184(日本チバガイギー株式会社製、商品名)5質量部を加えることにより、放射線硬化性の粘着剤組成物(1A)を得た。
<粘着剤層組成物1B>
粘着剤層組成物1Bは、表1に示すように、粘着剤組成物1Bは、上記、粘着剤組成物1Aの硬化剤を3質量部とした以外は同様に調整した。
<粘着剤層組成物1C>
粘着剤層組成物1Cは、表1に示すように、粘着剤組成物1Cは、上記、粘着剤組成物1Aの硬化剤を5質量部とした以外は同様に調整した。
基材フィルム12aに、有機溶剤に溶解した表1の粘着剤層組成物1A〜1Cを、下記の表3に示す乾燥膜厚となるように塗布し、110℃で3分間乾燥させ、粘着フィルム12を作製した。
(接着剤層組成物の調製)
接着剤層組成物2A、2Bは、下記の表2に示す構成(単位は、質量部)を有するエポキシーアクリル系接着剤組成物である。
Figure 2010251480
<接着剤層組成物2A>
接着剤層組成物2Aは、表2に示すように、エポキシ樹脂としてYDCN−703(東都化成(株)製商品名、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210、分子量1200、軟化点80℃)55重量部、フェノール樹脂としてミレックスXLC−LL(三井化学(株)製商品名、式(I)で表されるフェノール樹脂、水酸基当量175、吸水率1.8%、350℃における加熱重量減少率4%)45重量部、シランカップリング剤としてNUC A−189(日本ユニカー(株)製商品名、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン)1.7重量部とNUC A−1160(日本ユニカー(株)製商品名、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン)3.2重量部、フィラーとしてアエロジルR972(シリカ表面にジメチルジクロロシランを被覆し、400℃の反応器中で加水分解させた、メチル基などの有機基を表面に有するフィラー、日本アエロジル(株)製商品名、シリカ、平均粒径0.016μm)32重量部からなる組成物に、シクロヘキサノンを加えて攪拌混合し、更にビーズミルを用いて90分混練した。
これにグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート3重量%を含むアクリルゴムHTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、重量平均分子量80万)を280重量部、及び硬化促進剤としてキュアゾール2PZ−CN(四国化成(株)製商品名、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール)0.5重量部加え、攪拌混合し、真空脱気し、接着剤層組成物2Aを得た。
<接着剤層組成物2B>
接着剤層組成物2Bは、表2に示すように、上記の接着剤組成物2Aのフィラーを50重量部とした以外は同様に調整した。
有機溶剤を加えて調製した上記接着剤層組成物2A、2Bの塗布液を離型処理したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に塗布し、140℃で5分間加熱乾燥して、下記の表3に示す膜厚のBステージ状態の接着フィルムを作製した。
作製した粘着フィルム12の粘着剤層12bと接着フィルムの接着剤層13とを貼り合わせた。最後に、接着フィルムのPETフィルムを接着剤層13から剥離し、下記の表3に示す実施例1〜4に係るウエハ加工用テープ10を得た。
Figure 2010251480
表3には、実施例1〜4に係るウエハ加工用テープ10を構成する基材フィルム12a、粘着剤層12aおよび接着剤層13のそれぞれの厚さと、粘着剤層組成物と接着剤層組成物の組合せを示してある。また、23℃、10℃、0℃、及び−15℃の各温度での、各実施例1〜4に係るウエハ加工用テープ10の粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力を示してある。尚、粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力は、25mm幅あたりの応力をT字方向に速度300mm/minで剥離したときに必要とされる応力値を測定した。また、剥離力は、放射線照射後の各温度での値であり、単位は[N/25mm]である。
次に、上記の実施形態に係るウエハ加工用テープ10の効果を明確にするために、実施例1〜4を上記の表3に基づいて説明する。
(実施例1)
実施例1に係るウエハ加工用テープ10は、表3に示すように、基材フィルム12a、上記粘着剤層組成物1A及び上記接着剤層組成物2Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが150μm、10μm及び60μmとなるように、この順に積層して作成した。
(実施例2)
実施例2に係るウエハ加工用テープ10は、表3に示すように、基材フィルム12a、上記粘着剤層組成物1B及び上記接着剤層組成物2Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び60μmとなるように、この順に積層して作成した。
(実施例3)
実施例3に係るウエハ加工用テープ10は、表3に示すように、基材フィルム12a、上記粘着剤層組成物1C及び上記接着剤層組成物2Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び60μmとなるように、この順に積層して作成した。
(実施例4)
実施例4に係るウエハ加工用テープ10は、表3に示すように、基材フィルム12a、上記粘着剤層組成物1A及び上記接着剤層組成物2Bを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが150μm、10μm及び20μmとなるように、この順に積層して作成した。
表3に示すように、実施例1〜4のすべてにおいて、室温(23℃)での粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力に比較して、低温(10℃、0℃、−15℃)での粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力が低い。特に、10℃での粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力が小さい。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法において、室温で行う従来のピックアップ工程に比較して、ピックアップ工程を低温下で行うことにより、粘着フィルム12と接着フィルムとの間の剥離力をより低下させ、従来の力より小さな力で容易に接着剤層13付きの半導体チップ2を粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップすることができる。従って、従来よりも更に半導体チップ2のピックアップ成功率を向上させることができる。また、100μm以下の極薄の半導体ウエハ1を使用する場合であって、小さな力で半導体チップ2をピックアップできるので、強度が低い半導体チップ2を破損することなくピックアップすることができる。
また、本発明の実施形態に係るウエハ加工用テープ10(図6参照)においては、粘着フィルム12と接着剤層13との間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下となるウエハ加工用テープ10を、上述した本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法に使用することにより、粘着フィルム12の粘着剤層12bと接着剤層13との間の剥離力をより低下させ、従来の力より小さな力で容易に接着剤層13付きの半導体チップ(個片化した接着剤層付き半導体チップ)2を粘着フィルム12の粘着剤層12bからピックアップすることができる。従って、従来よりも更に半導体チップ2のピックアップ成功率を向上させることができる。また、100μm以下の極薄の半導体ウエハ1を使用する場合であって、小さな力で半導体チップ2をピックアップできるので、強度が低い半導体チップ2を破損することなくピックアップすることができる。
また、本発明の別の実施形態に係るウエハ加工用テープ10A(図7参照)においては、ウエハ加工用テープ10Aの粘着剤層12bと個片化した半導体チップとの間の剥離力をより低下させ、従来の力より小さな力で容易に半導体チップ2をウエハ加工用テープ10Aからピックアップすることができる。従って、従来よりも更に半導体チップのピックアップ成功率を向上させることができる。また、100μm以下の極薄の半導体ウエハ1を使用する場合であって、小さな力で半導体チップをピックアップできるので、強度が低い半導体チップを破損することなくピックアップすることができる。
尚、本発明は、図6に示す上記一実施形態に係るウエハ加工用テープ10に限らず、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープに広く適用可能である。例えば、離型フィルムと、該離型フィルムの表面上に設けられ、半導体ウエハの形状に対応する円形に加工された接着剤層と、該接着剤層を覆い、且つ、接着剤層の周囲で離型フィルムに接触するように設けられた所定の平面形状を有するラベル部、及び、ラベル部の外側を囲むように設けられた周辺部を有する粘着剤層(粘着フィルム)とを含むウエハ加工用テープにも本発明は適用可能である。
また、上記離型フィルムを有するウエハ加工用テープが長尺であり、巻き芯を用いてロール状に巻いた長尺のウエハ加工用テープにも本発明は適用可能である。
1:半導体ウエハ
2:半導体チップ
10,10A:ウエハ加工用テープ
12a:基材フィルム
12b:粘着剤層
12:粘着フィルム
13:接着剤層




Claims (7)

  1. 基材フィルムと前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層を有するウエハ加工用テープの前記粘着剤層に貼り付けられた半導体ウエハを、個片化した半導体チップに分断するダイシング工程と、
    前記個片化した半導体チップを、前記ウエハ加工用テープの粘着剤層からピックアップするピックアップ工程と、
    を備え、
    前記ピックアップ工程は、
    前記個片化した半導体チップと前記ウエハ加工用テープとを冷却状態で、前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ピックアップ工程は、
    更に、前記個片化した半導体チップを前記粘着剤層からピックアップする装置を冷却状態で、前記半導体チップを前記粘着剤層からピックアップすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープの前記接着剤層に貼り付けられた半導体ウエハを、個片化した接着剤層付き半導体チップに分断するダイシング工程と、
    前記個片化した接着剤層付き半導体チップを、前記ウエハ加工用テープの接着剤層からピックアップするピックアップ工程と、
    を備え、
    前記ピックアップ工程は、
    前記個片化した接着剤層付き半導体チップと前記ウエハ加工用テープとを冷却状態で、前記半導体チップを前記接着剤層からピックアップすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記ピックアップ工程は、
    更に、前記個片化した接着剤層付き半導体チップを前記接着剤層からピックアップする装置を冷却状態で、前記半導体チップを前記接着剤層からピックアップすることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 冷却する温度は、10℃以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1、2、または5に記載の半導体装置の製造に使用する、基材フィルムと前記基材フィルム上に粘着剤層が設けられたウエハ加工用テープであって、
    前記ウエハ加工用テープと当該ウエハ加工用テープの前記粘着剤層に貼り付けられた半導体ウエハとの間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とするウエハ加工用テープ。
  7. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造に使用する、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープであって、
    前記粘着剤層と前記接着剤層との間の剥離力が、10℃のとき、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とするウエハ加工用テープ。
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