JP4785095B2 - ウエハ加工用テープ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハのダイシング工程、ピックアップ工程、ダイボンディング工程等において使用されるウエハ加工用テープに関する。
半導体装置の製造工程では、半導体ウエハを半導体チップ単位に切断分離(ダイシング)する工程、分離された半導体チップをピックアップする工程、さらにピックアップされたチップをリードフレームやパッケージ基板等に接着するダイボンディング(マウント)工程が実施される。
近年、上記半導体装置の製造工程に使用されるウエハ加工用テープとして、例えば、基材フィルム上に粘着剤層が設けられたウエハ加工用テープや、粘着剤層の上にさらに接着剤層が積層された構造を有するウエハ加工用テープ(ダイシングダイボンドフィルム:DDF)が提案され、既に実用化されている。
半導体チップの小型化、薄型化が進み、ダイシング工程における半導体チップの破損や切り屑の発生、ウエハ加工用テープのエキスパンド性等の問題が起こっている。そこで、このような問題を解決するウエハ加工用テープとして、エキスパンド性に優れ、エキスパンド後のテープの復元力の高いウエハ加工用テープが提案されている((例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−63340号公報
しかしながら、半導体装置の製造工程において、上述したようなウエハ加工用テープを使用した場合、接着剤層とともに半導体ウエハを半導体チップ単位に切断分離する際に、伸び易くて切れにくい性質を有したウエハ加工用テープの接着剤層によって、個片化した接着剤層付き半導体チップ(以下、半導体チップという)にできなかったり、再融着し易い性質の接着剤層によって切断分離した半導体チップ同士が再融着してしまったりして、半導体チップのピックアップ工程において半導体チップをピックアップできないという不具合や、隣接した複数の半導体チップを一緒にピックアップしてしまうという不具合(ダブルダイ)が発生するという問題があった。特に、接着剤層の厚さが40μm以上のウエハ加工用テープを使用したときに上述の不具合が多く発生していた。
そこで、本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、プリカット加工性に優れ、即ち、ウエハ加工用テープの生産性に優れ、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制することが可能なウエハ加工用テープを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題に対して鋭意検討した結果、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層と、がこの順に形成されたウエハ加工用テープにおいて、基材フィルムと粘着剤層とから形成された積層体(粘着フィルム)に注目し、該粘着フィルムを直角形引裂試験片とした、JIS K 7128−3「プラスチックーフィルム及びシートの引裂強さ試験方法―第3部:直角形引裂法」に示される直角形引裂試験片の試験方法において、直角形引裂試験片の引裂強度をCとし、直角形引裂試験片の直角部の先端を通る中央線上で、該直角部の先端から長さ略1mmの切断部分を入れた該直角形引裂試験片の引裂強度をDとしたとき、強度比(D/C)が、0.8以下であるウエハ加工用テープを使用することにより、ウエハ加工用テープのエキスパンド性に優れ、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の第1の態様に係るウエハ加工用テープは、基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープであって、前記基材フィルムと前記粘着剤層とから形成される積層体を直角形引裂試験片として使用した、JIS K 7128−3の直角形引裂法による引裂強度の測定において、前記直角形引裂試験片の引裂強度をCとし、前記直角形引裂試験片の直角部の先端を通る中央線上で、前記直角部の先端から長さ略1mmの切断部分を入れた当該直角形引裂試験片の引裂強度をDとしたとき、強度比(D/C)が、0.8以下であることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るウエハ加工用テープは、本発明の第1の態様に係るウエハ加工用テープの前記接着剤層の伸び率が、JIS K7113の2号形試験片による伸び率の測定において、前記接着剤層を前記2号形試験片としたとき、150%以上であることを特徴とする。
本発明のウエハ加工用テープを使用することにより、ウエハ加工用テープの生産性に優れるとともにウエハ加工用テープのエキスパンド性に優れ、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制することができる。特に、上述の不具合が発生し易い、接着剤層の厚さが40μm以上の場合において、ウエハ加工用テープの生産性に優れるとともにウエハ加工用テープのエキスパンド性に優れ、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るウエハ加工用テープを示す断面図である。 (a)は直角形引裂試験片の平面図であり、(b)は切断部分を入れた直角形引裂試験片の平面図である。 2号形試験片の平面図である。 ウエハ加工用テープ上に半導体ウエハを貼り合せた図である。 ダイシング工程を説明するための図である。 エキスパンド工程を説明するための図である。 ピックアップ工程を説明するための図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るウエハ加工用テープ10を示す断面図である。図2は、(a)は直角形引裂試験片の平面図であり、(b)は切断部分を入れた直角形引裂試験片の平面図である。図3は、2号形試験片の平面図である。図4は、ウエハ加工用テープ上に半導体ウエハを貼り合せた状態を説明するための図であり、図5は、ダイシング工程を説明するための図である。また、図6は、エキスパンド工程を説明するための図であり、図7はピックアップ工程を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態に係るウエハ加工用テープ10は、フィルム状の基材フィルム12aとその上に形成された粘着剤層12bとからなる粘着フィルム12と、この粘着フィルム12上に積層された接着剤層13とを有する。このように、ウエハ加工用テープ10では、基材フィルム12aと粘着剤層12bと接着剤層13とがこの順に形成されている。
なお、粘着剤層12bは、一層の粘着剤層により構成されていてもよいし、二層以上の粘着剤層が積層されたもので構成されていてもよい。また、図1においては、接着剤層13を保護するため、剥離ライナー11がウエハ加工用テープ10に設けられている様子が示されている。
粘着フィルム12及び接着剤層13は、使用工程や装置にあわせて予め所定形状に切断(プリカット)されていてもよい。本発明のウエハ加工用テープ10は、半導体ウエハ一枚分ごとに切断された形態と、これが複数形成された長尺のフィルムをロール状に巻き取った形態とを含む。
以下、本実施形態のウエハ加工用テープ10の各構成要素について詳細に説明する。
(接着剤層)
接着剤層13は、半導体ウエハ1(図4参照)等が貼り合わされてダイシングされた後、半導体チップ2(図7参照)をピックアップする際に、粘着フィルム12から剥離して半導体チップ2に付着し、半導体チップ2を基板やリードフレームに固定する際の接着剤として使用されるものである。従って、接着剤層13は、ピックアップ工程(図7参照)において、個片化された半導体チップ2に付着したままの状態で、粘着フィルム12から剥離することができる剥離性を有し、さらに、ダイボンディング工程において、半導体チップ2を基板やリードフレームに接着固定するために、十分な接着信頼性を有するものである。
接着剤層13は、接着剤を予めフィルム化したものであり、例えば、接着剤に使用される公知のポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、メラミン樹脂等やその混合物を使用することができる。また、チップやリードフレームに対する接着力を強化するために、シランカップリング剤もしくはチタンカップリング剤を添加剤として前記材料やその混合物に加えることが望ましい。
接着剤層13の厚さは、特に制限されるものではないが、通常5〜100μm程度が好ましい。また、接着剤層13は、粘着フィルム12の粘着剤層12bの全面に積層してもよいが、予め貼り合わされる半導体ウエハ1に応じた形状に切断された(プリカットされた)接着剤層13を粘着剤層12bの一部に積層してもよい。半導体ウエハ1に応じた形状に切断された接着剤層13を積層した場合、図4に示すように、半導体ウエハ1が貼り合わされる部分には接着剤層13があり、ダイシング用のリングフレーム20が貼り合わされる部分には接着剤層13がなく粘着フィルム12の粘着剤層12bのみが存在する。一般に、接着剤層13は被着体と剥離しにくいため、プリカットされた接着剤層13を使用することで、リングフレーム20を粘着フィルム12に貼り合わすことができ、使用後のフィルム剥離時にリングフレーム20への糊残りを生じにくいという効果が得られる。
(粘着フィルム)
粘着フィルム12は、半導体ウエハ1をダイシングする際には半導体ウエハ1が剥離しないように十分な粘着力を有し、ダイシング後に半導体チップ2をピックアップする際には容易に接着剤層13から剥離できるよう低い粘着力を有するものである。本実施形態において、粘着フィルム12は、図1に示すように、基材フィルム12a上に粘着剤層12bを設けたものを使用した。
粘着フィルム12のフィルム状の基材フィルム12aとしては、従来公知のものであれば特に制限することなく使用することができるが、後述するように、本実施形態においては、粘着剤層12bとして、エネルギー硬化性の材料のうち放射線硬化性の材料を使用することから、放射線透過性を有するものを使用する。
例えば、基材フィルム12aの材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマーなどのα−オレフィンの単独重合体または共重合体あるいはこれらの混合物、ポリウレタン、スチレン−エチレン−ブテン共重合体もしくはペンテン系共重合体、ポリアミド−ポリオール共重合体等の熱可塑性エラストマー、およびこれらの混合物を列挙することができる。また、基材フィルム12aは、これらの群から選ばれる2種以上の材料が混合されたものでもよく、これらが単層又は複層化されたものでもよい。基材フィルム12aの厚さは、特に限定されるものではなく、適宜に設定してよいが、50〜200μmが好ましい。
本実施形態においては、紫外線などの放射線を粘着フィルム12に照射することにより、粘着剤層12bを硬化させ、粘着剤層12bを接着剤層13から剥離しやすくしていることから、粘着剤層12bの樹脂には、粘着剤に使用される公知の塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、付加反応型オルガノポリシロキサン系樹脂、シリコンアクリレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリイソプレンやスチレン・ブタジエン共重合体やその水素添加物等の各種エラストマー等やその混合物に、放射線重合性化合物を適宜配合して粘着剤を調製することが好ましい。また、各種界面活性剤や表面平滑化剤を加えてもよい。粘着剤層12bの厚さは特に限定されるものではなく適宜に設定してよいが、5〜30μmが好ましい。
上記の放射線重合性化合物としては、例えば、光照射によって三次元網状化しうる分子内に光重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有する低分子量化合物や、光重合性炭素−炭素二重結合基を置換基に持つポリマーやオリゴマーが用いられる。具体的には、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートや、オリゴエステルアクリレート等、シリコンアクリレート等、アクリル酸や各種アクリル酸エステル類の共重合体等が適用可能である。
また、上記のようなアクリレート系化合物のほかに、ウレタンアクリレート系オリゴマーを用いることもできる。ウレタンアクリレート系オリゴマーは、ポリエステル型またはポリエーテル型などのポリオール化合物と、多価イソシアナート化合物(例えば、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナート、1,3−キシリレンジイソシアナート、1,4−キシリレンジイソシアナート、ジフェニルメタン4,4−ジイソシアナートなど)を反応させて得られる末端イソシアナートウレタンプレポリマーに、ヒドロキシル基を有するアクリレートあるいはメタクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレートなど)を反応させて得られる。なお、粘着剤層12bには、上記の樹脂から選ばれる2種以上が混合されたものでもよい。
また、粘着剤層12bの樹脂には、放射線を粘着フィルム12に照射して粘着剤層12bを硬化させる放射線重合性化合物の他、アクリル系粘着剤、光重合開始剤、硬化剤等を適宜配合して粘着剤層12bを調製することもできる。
光重合開始剤を使用する場合、例えばイソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン等を使用することができる。
本実施形態に係るウエハ加工用テープ10は、以下の構成を有する点に特徴がある。
粘着フィルム12を直角形引裂試験片とした、JIS K7128−3「プラスチックーフィルム及びシートの引裂強さ試験方法―第3部:直角形引裂法」に示される直角形引裂試験片の試験方法において、直角形引裂試験片100の引裂強度をCとし、直角形引裂試験片100の直角部の先端を通る中央線上で、該直角部の先端から長さ略1mmの切断部分115を入れた直角形引裂試験片110の引裂強度をDとしたとき、強度比(D/C)が、0.8以下であることを満たしている。
さらに、JIS K7113の2号形試験片を使用した伸び率の測定において、2号形試験片である接着剤層13の伸び率が、150%以上であることを満たしている。
ここで、JIS K7128−3「プラスチックーフィルム及びシートの引裂強さ試験方法―第3部:直角形引裂法」に示される直角形引裂試験片の試験方法において使用した、粘着フィルム12の直角形引裂試験片100を図2(a)に示す。また、直角形引裂試験片100の直角部の先端を通る中央線上で、該直角部の先端から長さ略1mmの切断部分115を入れた直角形引裂試験片110を図2(b)に示す。図2(a)及び(b)に示すように、直角形引裂試験片100と直角形引裂試験片110との相違点は、直角形引裂試験片100は、切断部分の無い試験片であるのに対して、直角形引裂試験片110は、直角部の先端Aから、先端Aを通る中央線上の端部Bに向けて、長さ略1mmの切断部分115が設けられた試験片である点である。尚、図2(b)に示した切断部分115は、説明の都合上、直角形引裂試験片110のサイズに対する切断部分115のサイズよりも大きく記載されている。また、接着剤層13の伸び率の測定に使用した、接着剤層13であるJIS K7113の2号形試験片120を図3に示す。
強度比(D/C)は、基材フィルム12aの伸び易さと粘着剤層12bの硬さとの関係で定まるため、基材フィルム12aに伸び易い材質のものを用いる場合は、硬めの粘着剤層12bを用い、粘着剤層12bに柔らかいものを用いる場合は、伸びにくい基材フィルム12aを用いるとよい。接着剤層13の伸び率は、ポリマー成分を増やせば大きくなる傾向にあり、シリカフィラーを増やせば小さくなる傾向にある。
ダイシングブレード21(図5参照)を使用して半導体ウエハ1を半導体チップ2単位に切断するブレードダイシングにおいて、通常、ダイシングブレード21による切り込みは、粘着フィルム12まで達する。その為、ブレードダイシングにおいて、粘着フィルム12が裂け易い(強度比(D/C)が、0.8以下である)と、即ち、粘着フィルム12が切れ易いと、伸び易く切れにくい性質を持っている接着剤層13が厚い場合(40μm以上の場合)であっても、接着剤層13は切れ易くなり、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制することができる。
(ウエハ加工用テープの使用方法)
半導体装置の製造工程の中で、ウエハ加工用テープ10は、以下のように使用される。
図4においては、ウエハ加工用テープ10に、半導体ウエハ1とリングフレーム20とが貼り合わされた様子が示されている。まず、図4に示すように、粘着フィルム12の粘着剤層12bをリングフレーム20に貼り付け、半導体ウエハ1を接着剤層13に貼り合わせる。これらの貼り付け順序に制限はなく、半導体ウエハ1を接着剤層13に貼り合わせた後に粘着フィルム12の粘着剤層12bをリングフレーム20に貼り付けてもよい。また、粘着フィルム12のリングフレーム20への貼り付けと、半導体ウエハ1の接着剤層13への貼り合わせとを、同時に行っても良い。
そして、図5に示すように、半導体ウエハ1のダイシング工程を実施し、次いで、粘着フィルム12にエネルギー線、例えば紫外線を照射する工程を実施する。具体的には、ダイシングブレード21によって半導体ウエハ1と接着剤層13とをダイシングするため、吸着ステージ22により、ウエハ加工用テープ10を粘着フィルム12の下面側から吸着支持する。そして、ダイシングブレード21によって半導体ウエハ1と接着剤層13とを半導体チップ2単位に切断して個片化し、その後、粘着フィルム12の下面側からエネルギー線を照射する。このエネルギー線照射によって、粘着フィルム12の粘着剤層12bを硬化させてその粘着力を低下させる。なお、エネルギー線の照射に代えて、加熱などの外部刺激によって粘着フィルム12の粘着剤層12bの粘着力を低下させてもよい。粘着剤層12bが二層以上の粘着剤層により積層されて構成されている場合、各粘着剤層の内の一層又は全層をエネルギー線照射によって硬化させて、各粘着剤層の内の一層又は全層の粘着力を低下させても良い。
その後、図6に示すように、ダイシングされた半導体チップ2及び接着剤層13を保持した粘着フィルム12をリングフレーム20の径方向と周方向に引き伸ばすエキスパンド工程を実施する。具体的には、ダイシングされた複数の半導体チップ2及び接着剤層13を保持した状態の粘着フィルム12に対して、中空円柱形状の突き上げ部材30を、粘着フィルム12の下面側から上昇させ、粘着フィルム12をリングフレーム20の径方向と周方向に引き伸ばす。エキスパンド工程により、半導体チップ2同士の間隔を広げ、CCDカメラ等による半導体チップ2の認識性を高めるとともに、ピックアップの際に隣接する半導体チップ2同士が接触することによって生じる半導体チップ2同士の再接着を防止することができる。
エキスパンド工程を実施した後、図7に示すように、粘着フィルム12をエキスパンドした状態のままで、半導体チップ2をピックアップするピックアップ工程を実施する。具体的には、粘着フィルム12の下面側から半導体チップ2をピン31によって突き上げるとともに、粘着フィルム12の上面側から吸着冶具32で半導体チップ2を吸着することで、個片化された半導体チップ2を接着剤層13とともにピックアップする。
そして、ピックアップ工程を実施した後、ダイボンディング工程を実施する。具体的には、ピックアップ工程で半導体チップ2とともにピックアップされた接着剤層13により、半導体チップ2をリードフレームやパッケージ基板等に接着する。
次に、本発明の実施例について説明する。尚、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例)
まず、下記の表1に示す基材フィルム1A〜1G及び下記の表2に示す粘着剤層組成物2A〜2Fを調製した後、基材フィルム1A〜1G上に粘着剤層組成物2A〜2Fの乾燥後の厚さが10μmになるように粘着剤層組成物2A〜2Fを塗工し、110℃で3分間乾燥させて粘着フィルム12を作製した。次いで、下記の表3に示す接着剤層組成物3A〜3Dを調製し、離型処理した厚さ25μmのポリエチレン−テレフタレートフィルムよりなる剥離ライナー11上に、乾燥後の厚さが40μmになるように接着剤層組成物3A〜3Cを塗工し、140℃で5分間乾燥させて剥離ライナー11上に下記の表3に示す接着剤層13を作製した。また、接着剤層組成物3Dも同様に、乾燥後の厚さが10μmになるようにして、剥離ライナー11上に下記の表3に示す接着剤層13を作製した。そして、粘着フィルム12及び接着剤層13を図4に示すような形状に裁断した後、粘着フィルム12の粘着剤層12b側に接着剤層13を貼り合わせて、下記の表4に示す実施例1〜15のウエハ加工用テープ10及び下記の表5に示す比較例1〜12のウエハ加工用テープを作製した。
(基材フィルム)
基材フィルム1A〜1Gとして、下記の表1に示す厚さ70〜150μmのフィルム状の基材フィルムを使用した。
Figure 0004785095
基材フィルム1AはPP/エラストマー共重合体により作製された厚さ70μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1Bはアイオノマー樹脂共重合体により作製された厚さ80μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1Cはエチレン−メタクリル酸共重合体により作製された厚さ80μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1Dはアイオノマー樹脂共重合体とエチレン−メタクリル酸共重合体の積層体により作製された厚さ80μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1EはPP/エラストマー共重合体により作製された厚さ100μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1Fはアイオノマー樹脂共重合体により作製された150μmのフィルム状の基材フィルムであり、基材フィルム1Gはエチレン−酢酸ビニル共重合体により作製された70μmのフィルム状の基材フィルムである。
(粘着剤層組成物の調製)
粘着剤層組成物2A〜2Fとして、下記の表2に示す粘着剤層組成物を調製した。尚、表2の単位は質量部である。
Figure 0004785095
<粘着剤層組成物2A>
粘着剤層組成物2Aは、アクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Aは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤2質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。尚、共重合体化合物は、放射線硬化性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物として、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートおよびメチルメタクリレートからなり、質量平均分子量70万、ガラス転移温度(Tg)−64℃、放射線硬化性炭素−炭素二重結合量0.9meq/gを有する共重合体化合物である。また、硬化剤としてポリイソシアネート化合物コロネートL(日本ポリウレタン株式会社製、商品名)を用い、光重合開始剤としてイルガキュア184(日本チバガイギー株式会社製、商品名)を用いた。
<粘着剤層組成物2B>
粘着剤層組成物2Bは、粘着剤層組成物2Aよりも硬化剤を減量したアクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Bは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤1質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。
<粘着剤層組成物2C>
粘着剤層組成物2Cは、粘着剤層組成物2Aよりも硬化剤を増量したアクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Cは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤5質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。
<粘着剤層組成物2D>
粘着剤層組成物2Dは、粘着剤層組成物2Aよりも共重合体化合物の質量平均分子量を大きくしたアクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Dは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤2質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。尚、共重合体化合物の質量平均分子量は110万である。
<粘着剤層組成物2E>
粘着剤層組成物2Eは、粘着剤層組成物2Aよりも共重合体化合物の質量平均分子量を小さくしたアクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Eは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤2質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。尚、共重合体化合物の質量平均分子量は20万である。
<粘着剤層組成物2F>
粘着剤層組成物2Fは、粘着剤層組成物2Aの共重合体化合物を変更して、質量平均分子量を小さくしたアクリル系粘着剤である。粘着剤層組成物2Fは、表2に示すように、共重合体化合物100質量部に対して、硬化剤2質量部を加え、さらに光重合開始剤5質量部を加えて混合した放射線硬化性の粘着剤層組成物である。尚、共重合体化合物は、放射線硬化性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物として、2−エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートおよびメチルメタクリレートからなり、質量平均分子量20万、ガラス転移温度(Tg)−5℃、放射線硬化性炭素−炭素二重結合量0.9meq/gを有する共重合体化合物である。
上記粘着剤層組成物2A〜2Fを、基材フィルム1A〜1G上に、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、110℃で3分間乾燥させ、粘着フィルム12を作製した。
(接着剤層組成物の調製)
接着剤層組成物3Aとして、下記の表3に示す接着剤層組成物を調製した。尚、表3の単位は質量部である。また、接着剤層組成物3B〜3Dは、接着剤層組成物3Aをベースに調製した。
Figure 0004785095
<接着剤層組成物3A>
接着剤層組成物3Aは、エポキシ−アクリル系接着剤層組成物である。表3に示すように、エポキシ樹脂55質量部、フェノール樹脂45質量部、シランカップリング剤(1)1.7質量部、シランカップリング剤(2)3.2質量部、フィラー32質量部からなる組成物に、シクロヘキサノンを60質量部加えて攪拌混合し、更にビーズミルを用いて90分混練した。これにグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート3重量%を含むアクリルゴムHTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、重量平均分子量80万)を280質量部、及び硬化促進剤を0.5質量部加え、攪拌混合し、真空脱気し、接着剤層組成物3Aを得た。尚、エポキシ樹脂としてYDCN−703(東都化成(株)製商品名、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210、分子量1200、軟化点80℃)を用い、フェノール樹脂としてミレックスXLC−LL(三井化学(株)製商品名、下記式(1)で表されるフェノール樹脂、水酸基当量175、吸水率1.8%、350℃における加熱重量減少率4%)を用いた。また、シランカップリング剤(1)としてNUC A−189(日本ユニカー(株)製商品名、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン)を用い、シランカップリング剤(2)としてNUC A−1160(日本ユニカー(株)製商品名、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン)を用いた。また、フィラーとしてアエロジルR972(シリカ表面にジメチルジクロロシランを被覆し、400℃の反応器中で加水分解させた、メチル基などの有機基を表面に有するフィラー、日本アエロジル(株)製商品名、シリカ、平均粒径0.016μm)を用いた。また、硬化促進剤としてキュアゾール2PZ−CN(四国化成(株)製商品名、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール)を用いた。
Figure 0004785095
<接着剤層組成物3B>
接着剤層組成物3Bは、接着剤層組成物3Aよりも伸び率を小さくした(接着剤層組成物3Aの伸び率の半分の伸び率)エポキシ−アクリル系接着剤層組成物である。表3に示すように、エポキシ樹脂80質量部、フェノール樹脂68質量部、シランカップリング剤(1)2.1質量部、シランカップリング剤(2)3.7質量部、フィラー363質量部からなる組成物に、シクロヘキサノンを55質量部加えて攪拌混合し、更にビーズミルを用いて90分混練した。これにグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート3重量%を含むアクリルゴムHTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、重量平均分子量80万)を180質量部、及び硬化促進剤を0.6質量部加え、攪拌混合し、真空脱気し、接着剤層組成物3Bを得た。
<接着剤層組成物3C>
接着剤層組成物3Cは、接着剤層組成物3Aよりも伸び率を小さくした(接着剤層組成物3Aの伸び率の4分の1の伸び率)エポキシ−アクリル系接着剤層組成物である。表3に示すように、エポキシ樹脂110質量部、フェノール樹脂90質量部、シランカップリング剤(1)2.4質量部、シランカップリング剤(2)4質量部、フィラー485質量部からなる組成物に、シクロヘキサノンを80質量部加えて攪拌混合し、更にビーズミルを用いて90分混練した。これにグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート3重量%を含むアクリルゴムHTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、重量平均分子量80万)を100質量部、及び硬化促進剤を0.7質量部加え、攪拌混合し、真空脱気し、接着剤層組成物3Cを得た。
<接着剤層組成物3D>
接着剤層組成物3Dは、接着剤層組成物3Aよりも伸び率を大きくした(接着剤層組成物3Aの伸び率の1.5倍の伸び率)エポキシ−アクリル系接着剤層組成物である。表3に示すように、エポキシ樹脂40質量部、フェノール樹脂32質量部、シランカップリング剤(1)1.7質量部、シランカップリング剤(2)3.2質量部、フィラー25質量部からなる組成物に、シクロヘキサノンを65質量部加えて攪拌混合し、更にビーズミルを用いて90分混練した。これにグリシジルアクリレート又はグリシジルメタクリレート3重量%を含むアクリルゴムHTR−860P−3(ナガセケムテックス(株)製商品名、重量平均分子量80万)を450質量部、及び硬化促進剤を0.5質量部加え、攪拌混合し、真空脱気し、接着剤層組成物3Dを得た。
上記接着剤層組成物3A〜3Cを、厚さ25μmの離型処理したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に塗布し、140℃で5分間乾燥して、膜厚が40μmのBステージ状態の塗膜を形成し、接着フィルムを作製した。また、接着剤層組成物3Dに関しては、膜厚が10μmのBステージ状態の塗膜となるよう形成し、接着フィルムを作製した。
作製した粘着フィルム12及び接着フィルムを、それぞれ直径370mm、320mmの円形にカットし、粘着フィルム12の粘着剤層12bと接着フィルムの接着剤層13とを貼り合わせた。最後に、接着フィルムのPETフィルムを接着剤層13から剥離し、下記の表4に示す実施例1〜15に係るウエハ加工用テープ10、及び下記の表5に示す比較例1〜12に係るウエハ加工用テープを得た。
Figure 0004785095
Figure 0004785095
表4には、実施例1〜15係るウエハ加工用テープ10を構成する基材フィルム、粘着剤層組成物及び接着剤層組成物の組合せを示してある。また、各実施例1〜15おける基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13の厚さも示してある。また、各実施例1〜15における図2(a)に示した粘着フィルム12からなる直角形引裂試験片100の引裂強度C(N/mm)、各実施例1〜15における図2(b)に示した長さ略1mmの切断部分115を入れた直角形引裂試験片110の引裂強度D(N/mm)、強度比(D/C)、各実施例1〜15おけるダブルダイの発生率(%)、接着剤層13の伸び率(%)、及び各実施例1〜15におけるプリカット加工性の評価も示してある。
表5には、比較例1〜12に係るウエハ加工用テープを構成する基材フィルム、粘着剤層組成物及び接着剤層組成物の組合せを示してある。また、各比較例1〜12における基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13の厚さも示してある。また、各比較例1〜12における図2(a)に示した粘着フィルム12からなる直角形引裂試験片100の引裂強度C(N/mm)、各比較例1〜12における図2(b)に示した長さ略1mmの切断部分115を入れた該直角形引裂試験片110の引裂強度D(N/mm)、強度比(D/C)、各比較例1〜12におけるダブルダイの発生率(%)、接着剤層13の伸び率(%)、及び各比較例1〜12におけるプリカット加工性の評価も示してある。
<実施例1>
実施例1に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例2>
実施例2に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1C、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例3>
実施例3に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1D、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例4>
実施例4に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2B及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例5>
実施例5に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2C及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例6>
実施例6に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1F、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが150μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例7>
実施例7に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Dを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び10μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例8>
実施例8に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2D及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例9>
実施例9に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2E及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例10>
実施例10に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2D及び接着剤層組成物3Dを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び10μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例11>
実施例11に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2F及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例12>
実施例12に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Bを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例13>
実施例13に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1C、粘着剤層組成物2C及び接着剤層組成物3Dを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び10μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例14>
実施例4に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1B、粘着剤層組成物2C及び接着剤層組成物3Dを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び10μmとなるように、この順に積層して作製した。
<実施例15>
実施例15に係るウエハ加工用テープ10は、上記の表4に示すように、基材フィルム1C、粘着剤層組成物2B及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが80μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例1>
比較例1に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1A、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例2>
比較例2に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例3>
比較例3に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1A、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Bを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例4>
比較例4に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1A、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Cを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例5>
比較例5に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1A、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Dを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び10μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例6>
比較例6に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1A、粘着剤層組成物2C及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例7>
比較例7に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Bを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例8>
比較例8に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2E及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例9>
比較例9に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2B及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例10>
比較例10に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1E、粘着剤層組成物2F及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが100μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例11>
比較例11に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1G、粘着剤層組成物2A及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<比較例12>
比較例12に係るウエハ加工用テープは、上記の表5に示すように、基材フィルム1G、粘着剤層組成物2C及び接着剤層組成物3Aを用い、前述した方法で基材フィルム12a、放射線硬化型粘着剤層12b及び接着剤層13のそれぞれの厚さが70μm、10μm及び40μmとなるように、この順に積層して作製した。
<引裂強度の測定>
実施例1〜15に係る各ウエハ加工用テープ10、並びに、各比較例1〜12に係る各ウエハ加工用テープにおける引裂強度C及び引裂強度Dの測定は、JIS K 7128−3に準拠し、粘着フィルム12からなる直角形引裂試験片100(図2(a)参照)及び直角形引裂試験片110(図2(b)参照)を使用して、測定スピードを500(mm/min)の条件の下で測定した。
<ダブルダイの発生率の測定>
ダブルダイの発生率(%)の測定は、実施例1〜15に係る各ウエハ加工用テープ10、並びに、各比較例1〜12に係る各ウエハ加工用テープを使用した場合のピックアップ工程におけるダブルダイの発生個数を目視により測定し、その割合を算出した。
<接着剤層の伸び率の測定>
接着剤層13の伸び率(%)の測定は、実施例1〜15に係る各ウエハ加工用テープ10の接着フィルムの接着剤層13のみからなるJIS K7113の2号形試験片120(図3参照)、並びに、比較例1〜12に係る各ウエハ加工用テープの接着フィルムの接着剤層13のみからなるJIS K7113の2号形試験片120を用意し、接着剤層13である2号形試験片120を長手方向(図3の左右方向)の一方向に500(mm/min)の速度で引き伸ばして破断した時の伸び率を測定した。
<プリカット加工性の評価>
プリカット加工性の評価は、実施例1〜15に係る各ウエハ加工用テープ10に使用した接着フィルム、並びに、比較例1〜12に係る各ウエハ加工用テープに使用した接着フィルムについて、剥離ライナー(離型フィルム)11と接着剤層13とからなる接着フィルムに、12インチウェハ用に直径320mmの円の切り込みを58.5mm間隔で入れ、加工速度を10m/minで100m、切り込みの外側の接着剤層13を剥離ライナー(離型フィルム)11から剥離して巻き取り、破断が一度もおきない場合を「○」として評価し、破断が発生した場合を「×」として評価した。
実施例1は、粘着フィルム12からなる直角形引裂試験片100の引裂強度(以下、引裂強度Cと呼ぶ)と、長さ略1mmの切断部分115を入れた粘着フィルム12からなる直角形引裂試験片110の引裂強度(以下、引裂強度Dと呼ぶ)との強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.38のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例2は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.67のため、ダブルダイの発生率が0%となった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例3は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.36のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例4は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.49のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例5は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.75のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例6は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.45のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例7は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.38のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である540%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例8は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.32のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例9は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.47のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例10は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.76のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である540%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例11は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.50のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例12は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.38のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である180%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例13は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.60のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である540%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例14は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.32のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である540%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例15は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲内である0.75のため、ダブルダイの発生率が0%となった。即ち、ダブルダイが発生しなかった。また、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性も良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例1は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である1.00のため、ダブルダイの発生率が100%となった。即ち、全ての半導体チップに対してダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例2は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.82のため、ダブルダイの発生率が20%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例3は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である1.00のため、ダブルダイの発生率が100%となった。即ち、全ての半導体チップに対してダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である180%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例4は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外の1.00であったが、接着剤層13の伸び率が90%であるため、ダブルダイの発生率が0%となった。しかし、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲外である90%のため、プリカット加工性は悪く、破断が起きてしまった。
比較例5は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である1.00のため、ダブルダイの発生率が20%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である540%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例6は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.95のため、ダブルダイの発生率が100%となった。即ち、全ての半導体チップに対してダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例7は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.82のため、ダブルダイの発生率が10%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である180%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例8は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.88のため、ダブルダイの発生率が50%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例9は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.90のため、ダブルダイの発生率が60%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例10は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.93のため、ダブルダイの発生率が80%となった。即ち、ダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例11は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.99のため、ダブルダイの発生率が100%となった。即ち、全ての半導体チップに対してダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
比較例12は、引裂強度Cと引裂強度Dとの強度比(D/C)が、強度比(D/C)を規定する上記0.8以下の範囲外である0.98のため、ダブルダイの発生率が100%となった。即ち、全ての半導体チップに対してダブルダイが発生した。尚、接着剤層13の伸び率を規定する上記150%以上の範囲内である360%のため、プリカット加工性は良好で、破断は一度も起きなかった。
実施例1〜15の本実施形態に係るウエハ加工用テープ10では、JIS K7128−3の直角形引裂法による、粘着フィルム12を使用した直角形引裂試験片の引裂強度の測定において、直角形引裂試験片100の引裂強度をCとし、長さ略1mmの切断部分115を入れた直角形引裂試験片110の引裂強度をDとしたとき、強度比(D/C)が、0.8以下であること、並びに、JIS K7113の2号形試験片による伸び率の測定における接着剤層13である2号形試験片120の伸び率が150%以上であることを満たしおり、実施例1〜15の本実施形態に係るウエハ加工用テープ10を使用したときに、プリカット加工性に優れるとともに、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生を防止できることがわかった。
以上のことより、本実施形態に係るウエハ加工用テープ10を使用することにより、ウエハ加工用テープの生産性に優れる、即ち、プリカット加工性に優れるとともにウエハ加工用テープのエキスパンド性に優れ、ピックアップ工程におけるダブルダイの発生や半導体チップをピックアップできないという不具合の発生を抑制することができる。
1:半導体ウエハ
2:半導体チップ
10:ウエハ加工用テープ
12a:基材フィルム
12b:粘着剤層
12:粘着フィルム
13:接着剤層
100、110:直角形引裂試験片
115:切断部分
120:2号形試験片

Claims (2)

  1. 基材フィルムと粘着剤層と接着剤層とがこの順に形成されたウエハ加工用テープであって、
    前記基材フィルムと前記粘着剤層とから形成される積層体を直角形引裂試験片として使用した、JIS K 7128−3の直角形引裂法による引裂強度の測定において、
    前記直角形引裂試験片の引裂強度をCとし、
    前記直角形引裂試験片の直角部の先端を通る中央線上で、前記直角部の先端から長さ略1mmの切断部分を入れた当該直角形引裂試験片の引裂強度をDとしたとき、
    強度比(D/C)が、0.8以下であることを特徴とするウエハ加工用テープ。
  2. 前記接着剤層の伸び率が、JIS K7113の2号形試験片による伸び率の測定において、前記接着剤層を前記2号形試験片としたとき、150%以上であることを特徴とする請求項1に記載のウエハ加工用テープ。
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