JP2010250880A - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】リファレンス素子を改良して読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができるようにした磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)を提供する。
【解決手段】P状態(絶縁層を挟む2個の強磁性層の磁化が平行状態)の複数のMTJ(磁気トンネル接合)を直列接続してリファレンス素子を構成し、かつ、その抵抗値を、メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがP状態の場合の設計抵抗値とAP状態(絶縁層を挟む2個の強磁性層の磁化が反平行状態)の場合の設計抵抗値との中間値よりもP状態側に適切な値だけ寄らせた値とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetoresistive Random Access Memory.以下、MRAMという)に関する。
従来、MRAMにおいて、メモリ素子の記憶データを判別するためのリファレンス素子として、例えば、図16にその回路図を示すようなものが提案されている。1〜4は磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction.以下、MTJと言う。)である。MTJは、強磁性層/絶縁層/強磁性層の積層構造を基本構造とするものであり、絶縁層を挟む2個の強磁性層の磁化が平行状態(以下、P状態と言う)である低抵抗状態、又は、絶縁層を挟む2個の強磁性層の磁化が反平行状態(以下、AP状態と言う)である高抵抗状態を取り得る。図16において、MTJ1、4はP状態のMTJ、MTJ2、3はAP状態のMTJである。このリファレンス素子は、P状態のMTJ1、4の抵抗値とAP状態のMTJ2、3の抵抗値との中間値をリファレンス抵抗値とするものである。
MTJにおいては、AP状態の場合の抵抗値のバラツキの方が、P状態の場合の抵抗値のバラツキよりも大きいことが知られている。図16に示す従来のリファレンス素子は、バラツキの大きな抵抗値を有するAP状態のMTJを用いるので、リファレンス抵抗値のバラツキが増大し、これが読み出し動作マージンを圧迫し、高集積化の足かせとなる。また、リファレンス素子にP状態のMTJとAP状態のMTJとの両方を用いることは、リファレンス抵抗値の自由な制御が難しくなる。したがって、この点からしても、図16に示す従来のリファレンス素子は、読み出し動作マージンを圧迫し、高集積化の足かせとなる。
特表2004−519809号公報 特開2004−103060号公報
本発明は、リファレンス素子を改良して読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができるようにしたMRAMを提供することを目的とする。
本出願で開示するMRAMは、MTJからなるメモリ素子と、P状態の複数のMTJを直列接続したリファレンス素子とを有するものである。
開示したMRAMにおいては、リファレンス素子をP状態のMTJのみで構成しているので、P状態のMTJとAP状態のMTJとの両方を用いる従来のリファレンス素子に比較し、抵抗値のバラツキの小さなリファレンス素子とすることができる。また、リファレンス素子をP状態の複数のMTJを直列接続して構成しているので、リファレンス素子をP状態の1個のMTJで構成する場合に比較し、抵抗値のバラツキの半値幅を小さくすることができる。したがって、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
なお、リファレンス素子の抵抗値を、メモリ素子を構成するMTJのP状態の場合の設計抵抗値とAP状態の場合の設計抵抗値との中間値とするよりも、メモリ素子を構成するMTJのP状態の場合の抵抗値分布とAP状態の場合の抵抗値分布とを考慮し、メモリ素子を構成するMTJのP状態の場合の設計抵抗値側に適切な値だけ寄らせるようにする場合には、読み出し動作マージンを更に拡大し、更なる高集積化を図ることができる。
本発明の第1実施形態の一部分を示す回路図である。 本発明の第1実施形態が設けるメモリ素子を構成するMTJと同一構造、同一サイズの1000個のMTJを同一基板に作製した場合のMTJの抵抗値の分布状態例を示す図である。 図2を概略化した図である。 本発明の第1実施形態が設けるリファレンス素子の第1構成例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態が設けるリファレンス素子の第2構成例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態が設けるリファレンス素子の第3構成例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の効果を説明するための表図である。 本発明の第2実施形態の一部分を示す回路図である。 本発明の第2実施形態が設けるリファレンス素子の設計抵抗値を843Ωとする理由を説明するための図である。 本発明の第2実施形態が設けるリファレンス素子の第1構成例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態が設けるリファレンス素子の第2構成例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態が設けるリファレンス素子の第3構成例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の効果を説明するための表図である。 本発明の第3実施形態の一部分を示す回路図である。 本発明の第4実施形態の一部分を示す回路図である。 従来提案されているMRAM用のリファレンス素子の一例を示す回路図である。
以下、図1〜図15を参照して、本発明の第1実施形態〜第4実施形態について説明する。本発明は、第1実施形態〜第4実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の形態を取り得るものである。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の一部分を示す回路図である。図1中、10は電流センス型のセンスアンプ、11−1、11−2、11−nは同一構造、同一サイズのMTJからなるデータ記憶用のメモリ素子である。メモリ素子11−2、11−n間に設けられているメモリ素子11−3〜11−(n−1)は図示を省略している。メモリ素子11−1〜11−nの設計抵抗値は、P状態では578Ω、AP状態では1350Ωとされる。
12はメモリ素子11−1〜11−nの記憶データを判別するためのリファレンス素子であり、後述するように、P状態の複数のMTJを直列接続して構成されたものである。リファレンス素子12の設計抵抗値は904Ωとされる。
13−1はメモリ素子11−1を選択するためのNMOSトランジスタからなる選択トランジスタである。メモリ素子11−2〜11−nのそれぞれに対応して設けられているNMOSトランジスタからなる選択トランジスタは図示を省略している。14はリファレンス素子12を選択するためのNMOSトランジスタからなる選択トランジスタである。
メモリ素子11−1は、一端をセンスアンプ10の第1入力端子10Aに接続し、他端を選択トランジスタ13−1のドレインに接続している。選択トランジスタ13−1は、ソースをVss電源線15に接続し、ゲートに選択線SL1を介してオン・オフ制御信号が与えられる。
メモリ素子11−2〜11−nも、一端をセンスアンプ10の第1入力端子10Aに接続し、他端を、それぞれ対応して設けられている選択トランジスタのドレインに接続している。メモリ11−2〜11−nに対応して設けられている選択トランジスタは、ソースをVss電源線11に接続し、ゲートに、対応する選択線を介してオン・オフ制御信号が与えられる。
リファレンス素子12は、一端をセンスアンプ10の第2入力端子10Bに接続し、他端を選択トランジスタ14のドレインに接続している。選択トランジスタ14は、ソースをVss電源線15に接続し、ゲートにリファレンス選択線SLrefを介してオン・オフ制御信号が与えられる。
このように構成された本発明の第1実施形態においては、例えば、メモリ素子11−1が選択される場合には、選択トランジスタ13−1、14がオンとされる。この場合において、メモリ素子11−1が論理0を記憶し、メモリ素子11−1の抵抗値=578Ωとされている場合には、メモリ素子11−1に流れる電流の電流値>リファレンス素子12に流れる電流の電流値となる。これに対して、メモリ素子11−1が論理1を記憶し、メモリ素子11−1の抵抗値=1350Ωとされている場合には、メモリ素子11−1に流れる電流の電流値<リファレンス素子12に流れる電流の電流値となる。センスアンプは、この電流差を検出してメモリ素子11−1の記憶データを読み出す。
図2はメモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJと同一構造、同一サイズの1000個のMTJを同一基板に作製した場合のMTJの抵抗値の分布状態例を示す図である。図3は図2を概略化した図である。図2及び図3において、グラフ20は、全てのMTJをP状態とした場合の抵抗値分布状態を示し、グラフ21は、全てのMTJをAP状態とした場合の抵抗値分布状態を示している。σは標準偏差である。
本例では、全てのMTJをP状態とした場合の抵抗値の平均値(設計値)=578Ω、σ=26.7Ω、3σ=80.1Ωとなっている。また、全てのMTJをAP状態とした場合の抵抗値の平均値(設計値)=1350Ω、σ=66.9Ω、3σ=201Ωとなっている。以下では、全てのMTJをP状態とした場合の標準偏差をσ(P)、全てのMTJをAP状態とした場合の標準偏差をσ(AP)と記す場合がある。
ここで、MTJがP状態の場合の抵抗値のバラツキ幅と、MTJがAP状態の場合の抵抗値のバラツキ幅とが全く同じであれば、リファレンス素子12の抵抗値は、(578Ω+1350Ω)/2=964Ωとすれば良い。しかし、P状態とAP状態では、MTJの抵抗値のバラツキ幅が異なり、AP状態の方がバラツキ幅が大きいので、リファレンス素子12の抵抗値を、MTJがP状態の場合の抵抗値の平均値(設計値、578Ω)と、MTJがAP状態の場合の平均値(設計値、1350Ω)の中間値である964ΩよりもP状態側に寄らせた値とした方が読出し動作マージンを大きくとれる。
例えば、標準偏差σの3倍を無視することができないものとして考慮した場合には、リファレンス素子12の抵抗値を「578Ω+3σ(P)=658Ω」と「1350Ω−3σ(AP)=1149Ω」との中間値である904Ωに設定すると、読み出し動作マ−ジンを最適とすることができる。
図4はリファレンス素子12の第1構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子12の第1構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子12の第1構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図4(A)において、24はリファレンス素子12の第1構成例である。即ち、リファレンス素子12の第1構成例24は、抵抗値を452Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の2個のMTJ25、26を直列接続し、合計抵抗値を904Ωとするものである。
図4(B)において、27はメモリ素子11−1を構成するMTJである。メモリ素子11−1を構成するMTJ27の平面サイズを100nm×200nmとすると、リファレンス素子12の第1構成例24を構成するMTJ25、26は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の1.28倍とし、例えば、その平面サイズを100nm×256nmとすれば足りる。
図5はリファレンス素子12の第2構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子12の第2構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子12の第2構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図5(A)において、30はリファレンス素子12の第2構成例である。即ち、リファレンス素子12の第2構成例30は、抵抗値を約301Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の3個のMTJ31〜33を直列接続し、合計抵抗値を約904Ωとするものである。リファレンス素子12の第2構成例30を構成するMTJ31〜33は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の1.92倍とし、図5(B)にMTJ31を代表して示すように、例えば、その平面サイズを138nm×276nmとすれば足りる。
図6はリファレンス素子12の第3構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子12の第3構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子12の第3構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図6(A)において、36はリファレンス素子12の第3構成例である。即ち、リファレンス素子12の第3構成例36は、抵抗値を226Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の4個のMTJ37〜40を直列接続し、合計抵抗値を904Ωとするものである。リファレンス素子12の第3構成例36を構成するMTJ37〜40は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の2.56倍とし、図6(B)にMTJ37を代表して示すように、例えば、その平面サイズを160nm×320nmとすれば足りる。
図7は本発明の第1実施形態の効果を説明するための表図である。図7に示すように、リファレンス素子12を図16に示す従来構成とした場合には、σ=36Ω、3σ=108Ωとなるが、リファレンス素子12の第1構成例24の場合には、σ=29.5Ω、3σ=88.5Ω、リファレンス素子12の第2構成例30の場合には、σ=24Ω、3σ=72Ω、リファレンス素子12の第3構成例36の場合には、σ=20.8Ω、3σ=62.5Ωとなる。即ち、リファレンス素子12の第1構成例24、第2構成例30又は第3構成例36による場合には、リファレンス素子12を図16に示す従来構成とした場合に比較し、抵抗値のバラツキ幅を小さくすることができる。
なお、リファレンス素子12を1個のMTJで構成する場合には、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の0.64倍とすれば足りるが、σ=41.8Ω、3σ=125Ωとなり、リファレンス素子12を図16に示す従来構成とする場合よりも、抵抗値のバラツキ幅が大きくなってしまう。
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、リファレンス素子12をP状態のMTJのみで構成しているので、P状態のMTJとAP状態のMTJとの両方を用いる図16に示す従来のリファレンス素子に比較し、抵抗値分布におけるバラツキ幅を小さくすることができる。また、リファレンス素子12をP状態の複数のMTJを直列接続して構成しているので、リファレンス素子をP状態の1個のMTJで構成する場合に比較し、抵抗値分布におけるバラツキ幅を小さくすることができる。したがって、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、リファレンス素子12の抵抗値を「メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがP状態の場合の抵抗値の平均値(設計値、578Ω)+3σ(P)」と「メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがAP状態の場合の抵抗値の平均値(設計値、1350Ω)−3σ(AP)」との中間値である904Ωに設定しているので、読み出し動作マージンの最適化を図ることができる。この点からも、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、リファレンス素子12をP状態のMTJのみで形成しているので、AP状態のMTJのみでリファレンス素子を形成する場合に比べて、おおよそ半分の面積で足り、小面積化に寄与することができる。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態の一部分を示す回路図である。本発明の第2実施形態は、本発明の第1実施形態が設けるリファレンス素子12の代わりに、P状態の複数のMTJを直列接続して設計抵抗値を843Ωとするリファレンス素子43を設け、その他については、本発明の第1実施形態と同様に構成したものである。
本発明の第2実施形態は、リファレンス素子の抵抗値の決定に、メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがP状態の場合の抵抗値分布及びAP状態の場合の抵抗値分布における標準偏差の6倍を無視することができないものとして考慮したものである。MRAMにおいては、記憶ビット数が増大すると、不良率が高くなる。例えば、500ビット級のMRAMであれば、メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがP状態の場合の抵抗値分布及びAP状態の場合の抵抗値分布における標準偏差の3倍を考慮すれば足りるが、100Mビット級になると、標準偏差の6倍を考慮する必要がある。本発明の第2実施形態は、この要請に応えるものである。
図9はリファレンス素子の設計抵抗値を843Ωとする理由を説明するための図であり、メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJと同一構造、同一サイズの1000個のMTJを同一基板に作製した場合のMTJの抵抗値の分布状態と、MTJからなるリファレンス素子を1000個、同一基板に作製した場合のリファレンス素子の抵抗値の分布状態を示している。
図9中、グラフ20は、前述したように、全てのMTJをP状態とした場合の抵抗値分布状態を示している。グラフ21は、前述したように、全てのMTJをAP状態とした場合の抵抗値分布状態を示している。グラフ45は、リファレンス素子の抵抗値分布状態を示している。本例では、全てのMTJをP状態とした場合の抵抗値の平均値(設計値)=578Ω、σ=26.7Ω、6σ=160Ωとなっている。また、全てのMTJをAP状態とした場合の抵抗値の平均値(設計値)=1350Ω、σ=66.9Ω、6σ=402Ωとなっている。
ここで、標準偏差σの6倍を考慮した場合には、リファレンス素子の抵抗値を、(578Ω+1350Ω)/2=964Ωとするよりも、「578Ω+6σ(P)=738Ω」と「1350Ω−6σ(AP)=948Ω」との中間値である843Ωに設定する方が、読み出し動作マ−ジンを最適とすることができる。
図10はリファレンス素子43の第1構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子43の第1構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子43の第1構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図10(A)において、47はリファレンス素子43の第1構成例である。即ち、リファレンス素子43の第1構成例47は、抵抗値を421.5Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の2個のMTJ48、49を直列接続し、合計抵抗値を843Ωとするものである。リファレンス素子43の第1構成例47を構成するMTJ48、49は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の1.37倍とし、図10(B)にMTJ48を代表して示すように、例えば、その平面サイズを100nm×274nmとすれば足りる。
図11はリファレンス素子43の第2構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子43の第2構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子43の第2構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図11(A)において、53はリファレンス素子43の第2構成例である。即ち、リファレンス素子43の第2構成例53は、抵抗値を281Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の3個のMTJ54〜56を直列接続し、合計抵抗値を843Ωとするものである。リファレンス素子43の第2構成例53を構成するMTJ54〜56は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の2.06倍とし、図11(B)にMTJ54を代表して示すように、例えば、その平面サイズを138nm×276nmとすれば足りる。
図12はリファレンス素子43の第3構成例を説明するための図である。(A)はリファレンス素子43の第3構成例の回路構成、(B)はメモリ素子11−1を構成するMTJの平面構成とリファレンス素子43の第3構成例を構成するMTJの平面構成とを示している。
図12(A)において、59はリファレンス素子43の第3構成例である。即ち、リファレンス素子43の第3構成例59は、抵抗値を約211Ωとする同一構造、同一サイズのP状態の4個のMTJ60〜63を直列接続し、合計抵抗値を843Ωとするものである。リファレンス素子43の第3構成例59を構成するMTJ60〜63は、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の2.74倍とし、図12(B)にMTJ60を代表して示すように、例えば、その平面サイズを166nm×331nmとすれば足りる。
図13は本発明の第2実施形態の効果を説明するための表図である。図13に示すように、リファレンス素子43を図16に示す従来構成とした場合には、σ=36Ω、6σ=216Ωとなるが、リファレンス素子43の第1構成例47の場合には、σ=27.6Ω、6σ=165Ω、リファレンス素子43の第2構成例53の場合には、σ=22.7Ω、6σ=136Ω、リファレンス素子43の第3構成例59の場合には、σ=19.8Ω、6σ=118Ωとなる。即ち、リファレンス素子43の第1構成例47、第2構成例53又は第3構成例59による場合には、リファレンス素子43を図16に示す従来構成とした場合に比較し、抵抗値のバラツキ幅を小さくすることができる。
なお、リファレンス素子43を1個のMTJで構成する場合には、その面積をメモリ素子11−1を構成するMTJ27の0.69倍とすれば足りるが、σ=39Ω、6σ=234Ωとなり、リファレンス素子43を図16に示す従来構成とする場合よりも、抵抗値のバラツキ幅が大きくなってしまう。
以上のように、本発明の第2実施形態によれば、リファレンス素子43をP状態のMTJのみで構成しているので、P状態のMTJとAP状態のMTJとの両方を用いる図16に示す従来のリファレンス素子に比較し、抵抗値分布におけるバラツキ幅を小さくすることができる。また、リファレンス素子43をP状態の複数のMTJを直列接続して構成しているので、リファレンス素子をP状態の1個のMTJで構成する場合に比較し、抵抗値分布におけるバラツキ幅を小さくすることができる。したがって、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
また、本発明の第2実施形態によれば、リファレンス素子43の抵抗値を「メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがP状態の場合の抵抗値の平均値(設計値、578Ω)+6σ(P)」と「メモリ素子11−1〜11−nを構成するMTJがAP状態の場合の抵抗値の平均値(設計値、1350Ω)−6σ(AP)」との中間値である843Ωに設定しているので、読み出し動作マージンの最適化を図ることができる。この点からも、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
なお、メモリ素子を構成するMTJがP状態の場合の設計抵抗値をR(P)、メモリ素子を構成するMTJがAP状態の場合の設計抵抗値をR(AP)とし、また、メモリ素子を構成するMTJがP状態の場合の抵抗値分布とAP状態の場合の抵抗値分布とが重ならない範囲で、mを1.5以上の実数とすると、リファレンス素子の設計抵抗値を、R(P)+m×σ(P)+[{R(AP)−m×σ(AP)}−{R(P)+m×σ(P)}]/2とすることが、読み出し動作マージンの向上化に最適である。
また、本発明の第2実施形態によれば、リファレンス素子12をP状態のMTJのみで形成しているので、AP状態のMTJのみでリファレンス素子を形成する場合に比べて、おおよそ半分の面積で足り、小面積化に寄与することができる。
(第3実施形態)
図14は本発明の第3実施形態の一部分を示す回路図である。本発明の第3実施形態においては、選択トランジスタ13−1、14はロウセレクタトランジスタとして機能する。メモリ素子11−2〜11−nに対応して設けられている選択トランジスタも同様である。ロウセレクタトランジスタ13−1のゲートにはロウ選択線SLrow−1を介してオン・オフ制御信号が与えられる。メモリ素子11−2〜11−nに対応して設けられているロウセレクタトランジスタのゲートには、図示しないロウ選択線SLrow−2〜SLrow−mを介してオン・オフ制御信号が与えられる。ロウセレクタトランジスタ14のゲートにはリファレンス・ロウ選択線SLrow−refを介してオン・オフ制御信号が与えられる。
また、センスアンプ10の第1入力端子10Aとメモリ素子11−1〜11−nとの間にカラムセレクタトランジスタ66−1が設けられている。即ち、カラムセレクタトランジスタ66−1は、ドレインをセンスアンプ10の第1入力端子10Aに接続し、ソースをメモリ素子11−1〜11−nの一端に接続し、ゲートにカラム選択線SLcolumn-1を介してオン・オフ制御信号が与えられる。
また、センスアンプ10の第2入力端子10Bとリファレンス素子12との間にカラムセレクタトランジスタ67が設けられている。即ち、カラムセレクタトランジスタ67は、ドレインをセンスアンプ10の第2入力端子10Bに接続し、ソースをリファレンス素子12の一端に接続し、ゲートにリファレンス・カラム選択線SLcolumn-refを介してオン・オフ制御信号が与えられる。
また、センスアンプ10の第1入力端子10Aには、カラムセレクタトランジスタ66−2〜66−mのドレインが接続されている。カラムセレクタトランジスタ66−2〜66−mのソース側には、カラムセレクタトランジスタ66−1のソース側の回路と同様の回路が設けられている。このように構成された本発明の第3実施形態においては、例えば、メモリ素子11−1が選択される場合には、ロウセレクタトランジスタ13−1、14及びカラムセレクタトランジスタ66−1、67がオンとされる。
本発明の第3実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様に、リファレンス素子12を図4に示す第1構成例24、図5に示す第2構成例30又は図6に示す第3構成例36と同様の構成とすることにより、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。なお、リファレンス素子12の代わりに、本発明の第2実施形態が備えるリファレンス素子43を設けるようにしても良い。この場合、本発明の第2実施形態と同様に、リファレンス素子43を図10に示す第1構成例47、図11に示す第2構成例53又は図12に示す第3構成例59と同様の構成とすることにより、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
(第4実施形態)
図15は本発明の第4実施形態の一部分を示す回路図である。本発明の第4実施形態においては、図3に示す電流センス型のセンスアンプ10の代わりに、電圧センス型のセンスアンプ70が設けられている。カラムセレクタトランジスタ66−1、67のドレインは、正の電源電圧Vddを供給するVdd電源線71に接続されている。
そして、カラムセレクタトランジスタ66−1のソースとメモリ素子11−1〜11−nとの間のノード72−1がセンスアンプ70の第1入力端子70Aに接続され、カラムセレクタトランジスタ67のソースとリファレンス素子12との間のノード73がセンスアンプ70の第2入力端子70Bに接続されている。その他については、本発明の第3実施形態と同様に構成されている。
このように構成された本発明の第4実施形態においては、例えば、メモリ素子11−1が選択される場合には、カラムセレクタトランジスタ66−1、67及びロウセレクタトランジスタ13−1、14がオンとされる。この場合、ノード72−1の電位は、カラムセレクタトランジスタ66−1のオン抵抗値と、メモリ素子11−1の抵抗値と、ロウセレクタトランジスタ13−1のオンN抵抗値とで決まる電位となる。また、ノード73の電位は、カラムセレクタトランジスタ67のオン抵抗値と、リファレンス素子12の抵抗値と、ビット線トランジスタ15のオン抵抗値とで決まる電位となる。
本発明の第4実施形態においても、本発明の第1実施形態と同様に、リファレンス素子12を図4に示す第1構成例24、図5に示す第2構成例30又は図6に示す第3構成例36と同様の構成とすることにより、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。なお、リファレンス素子12の代わりに、本発明の第2実施形態が備えるリファレンス素子43を設けるようにしても良い。この場合、本発明の第2実施形態と同様に、リファレンス素子43を図10に示す第1構成例43、図11に示す第2構成例53又は図12に示す第3構成例59と同様の構成とすることにより、読み出し動作マージンを拡大し、高集積化を図ることができる。
1〜4…MTJ
10…センスアンプ
11−1、11−2、11−n…メモリ素子
12…リファレンス素子
13−1…選択トランジスタ又はロウセレクタトランジスタ
14…選択トランジスタ又はロウセレクタトランジスタ
15…Vss電源線
20、21…グラフ
24…リファレンス素子
25〜27…MTJ
30…リファレンス素子
31〜33…MTJ
36…リファレンス素子
37〜40…MTJ
43…リファレンス素子
45…グラフ
47…リファレンス素子
48、49…MTJ
53…リファレンス素子
54〜56…MTJ
59…リファレンス素子
60〜63…MTJ
66−1、66−2、66−m、67…カラムセレクタトランジスタ
70…センスアンプ
71…Vdd電源線
72−1、73…ノード

Claims (2)

  1. 磁気トンネル接合からなるメモリ素子と、
    低抵抗状態の複数の磁気トンネル接合を直列接続したリファレンス素子と
    を有することを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 前記メモリ素子を構成する磁気トンネル接合が低抵抗状態の場合の設計抵抗値をR(P)、
    前記メモリ素子を構成する磁気トンネル接合が高抵抗状態の場合の設計抵抗値をR(AP)、
    前記メモリ素子を構成する磁気トンネル接合が低抵抗状態の場合の抵抗値分布における標準偏差をσ(P)、
    前記メモリ素子を構成する磁気トンネル接合が高抵抗状態の場合の抵抗値分布における標準偏差をσ(AP)、
    前記メモリ素子を構成する磁気トンネル接合が低抵抗状態の場合の抵抗値分布と高抵抗状態の場合の抵抗値分布が重ならない範囲で、mを1.5以上の実数とすると、
    前記リファレンス素子の設計抵抗値は、
    R(P)+m×σ(P)+[{R(AP)−m×σ(AP)}−{R(P)+m×σ(P)}]/2であること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
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