JP2010250002A - 表示モジュールの製造方法及び表示モジュールの製造装置 - Google Patents

表示モジュールの製造方法及び表示モジュールの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明によれば、高品質な表示モジュールを得ることができる。
【解決手段】表示モジュールMの製造方法は、表示面11aを有する液晶パネル11と、液晶パネル11における表示面11a側に配されるとともに表示面11aの面内における位置情報を入力するためのタッチパネル12とを対向状に固定してなる表示モジュールMの製造方法であって、表示面11aに沿う方向についての位置の指標となる位置指標部23と液晶パネル11とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整する位置指標部位置調整工程(第1の位置調整工程)と、位置指標部23とタッチパネル12とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整するタッチパネル位置調整工程(第2の位置調整工程)とを備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、表示モジュールの製造方法及び表示モジュールの製造装置に関する。
近年、携帯型情報端末や携帯電話などの電子機器において、操作性及びユーザビリティを高めることを目的として、タッチパネルを用いた液晶表示装置の搭載が進められている。この種の液晶表示装置は、画像を表示する液晶パネルと、液晶パネルにおける表示面側に配されるタッチパネルとを対向状に貼り合わせてなる、表示モジュールを備えている。タッチパネルは、透光性を有するとともに、例えば指やタッチペンにより触れることで、液晶パネルの表示面の面内における位置情報を入力することができる。これにより、使用者に液晶パネルに表示された画像に直接触れるような、直感的な操作を可能としている。
上記した液晶表示装置においては、仮に液晶パネルとタッチパネルとが表示面の面に沿う方向について位置ずれした状態で貼り合わせられていると、タッチパネルに入力される位置情報と、液晶パネルに表示される画像との位置関係にもずれが生じてしまい、結果として操作性が著しく悪化するおそれがある。従って、液晶パネル及びタッチパネルは、表示面の面に沿う方向について精度良く位置合わせされた状態で固定されることが望まれる、という事情がある。なお、液晶パネルとタッチパネルとを対向状に貼り合わせる方法の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2008−9054号公報
液晶パネルとタッチパネルとを貼り合わせるにあたり、例えば両パネルの外形を基準にして位置合わせを図ろうとした場合、各パネルの外形の仕上がり状態に影響されてしまうため、高い位置精度を出すのが難しくなっている。
そこで、上記した特許文献1に記載されたものでは、タッチパネルにアライメントマークを設けるようにし、そのアライメントマークを基準にして両パネルの位置合わせを行うようにしている。
しかしながら、アライメントマークが設けられたタッチパネルは、液晶表示装置の構成部品であるため、アライメントマークが残存したままでは製品の外観上の品位を損なうおそれがある。それを避けるには、貼り合わせ作業後に、タッチパネルからアライメントマークを除去することが考えられるが、そうすると製造工程にアライメントマークの除去作業工程を追加する必要があり、製造コストの増大やタクトタイムの長大化などの問題が新たに生じることとなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、高品質な表示モジュールを得ることを目的とする。
本発明の表示モジュールの製造方法は、表示面を有する表示素子と、前記表示素子における前記表示面側に配されるとともに前記表示面の面内における位置情報を入力するための位置情報入力部とを対向状に固定してなる表示モジュールの製造方法であって、前記表示面に沿う方向についての位置の指標となる位置指標部と前記表示素子とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第1の位置調整工程と、前記位置指標部と前記位置情報入力部とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第2の位置調整工程とを備える。
このようにすると、第1の位置調整工程では、位置指標部と表示素子とにおける表示面に沿う方向についての相対的な位置関係が調整され、第2の位置調整工程では、位置指標部と位置情報入力部とにおける同位置関係が調整される。すなわち、表示素子及び位置情報入力部は、各位置調整工程において共通の位置指標部を基準にして位置関係が調整されており、それにより表示素子及び位置情報入力部における表示面に沿う方向についての相互の位置関係を高い精度でもって適合させることができる。
ところで、従来では、位置の指標となるアライメントマークを表示モジュールの構成部品である位置情報入力部に設けるようにしていたため、表示モジュールの外観上の品位を低下させるなどの問題が生じたり、或いはそれを避けるために上記アライメントマークを除去する工程を追加するとコスト高などとなるといった問題が生じていた。本発明によれば、表示モジュールの構成部品とは別の位置指標部を用いて表示素子及び位置情報入力部の位置合わせを行っているので、従来のような問題を生じさせることなく、表示素子及び位置情報入力部を高い精度でもって固定した表示モジュールを得ることができる。
なお、各位置調整工程に「第1の」及び「第2の」を付した理由は、単に双方を区別するためであって、工程の作業順序までを規定するためではない。従って、第2の位置調整工程を第1の位置調整工程に先立って行うことも勿論可能とされる。
本発明の表示モジュールの製造方法に係る実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記第1の位置調整工程では、前記表示素子に対して前記位置指標部を前記表示面に沿う方向について変位させ、前記第2の位置調整工程では、前記第1の位置調整工程にて位置調整された前記位置指標部に対して前記位置情報入力部を前記表示面に沿う方向について変位させる。このようにすれば、位置情報入力部と比べると精巧でデリケートな部品である表示素子には、位置調整に伴う振動や衝撃などが作用することが殆どない。従って、良品率の向上などを図ることができる。
(2)前記位置指標部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第1の位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動工程と、前記位置情報入力部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第2の位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させる位置情報入力部移動工程とを備える。
このようにすれば、第1の位置調整工程は、少なくとも位置指標部移動工程を経て位置指標部を重畳位置としてから行われ、第2の位置調整工程は、位置指標部移動工程及び位置情報入力部移動工程を経て位置指標部及び位置情報入力部を共に重畳位置としてから行われる。
しかも、位置指標部及び位置情報入力部を共に非重畳位置に配することで、製造に先立って表示素子をセットする作業、並びに製造された表示モジュールを取り除く作業を容易に行うことが可能となる。その上、非重畳位置と重畳位置との間を移動するのは、位置指標部及び位置情報入力部であり、位置調整に伴って表示素子を移動させることはないから、良品率を益々向上させることができる。
(3)前記表示素子及び前記位置情報入力部が共に平面視方形状とされる表示モジュールの製造方法であって、前記表示素子及び前記位置情報入力部における対角線と一致する一対の線がアライメントマークとして形成された前記位置指標部を用いている。このようにすれば、第1の位置調整工程及び第2の位置調整工程では、位置指標部にアライメントマークとして形成された一対の線が、表示素子及び位置情報入力部における角位置に対して重畳するよう位置調整を行うことで、正確な位置合わせを期することができる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の表示モジュールの製造装置は、表示面を有する表示素子と、前記表示素子における前記表示面側に配されるとともに前記表示面の面内における位置情報を入力するための位置情報入力部とを対向状に固定してなる表示モジュールの製造装置であって、前記表示面に沿う方向についての位置の指標となる位置指標部と、前記位置指標部と前記表示素子とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第1の位置調整手段と、前記位置指標部と前記位置情報入力部とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第2の位置調整手段とを備える。
このようにすると、第1の位置調整手段により、位置指標部と表示素子とにおける表示面に沿う方向についての相対的な位置関係が調整され、第2の位置調整手段により、位置指標部と位置情報入力部とにおける同位置関係が調整される。すなわち、表示素子及び位置情報入力部は、共通の位置指標部を基準にして位置関係が調整されており、それにより表示素子及び位置情報入力部における表示面に沿う方向についての相互の位置関係を高い精度でもって適合させることができる。
ところで、従来では、位置の指標となるアライメントマークを表示モジュールの構成部品である位置情報入力部に設けるようにしていたため、表示モジュールの外観上の品位を低下させるなどの問題が生じたり、或いはそれを避けるために上記アライメントマークを除去する工程を追加するとコスト高などとなるといった問題が生じていた。本発明によれば、表示モジュールの構成部品とは別の位置指標部を用いて表示素子及び位置情報入力部の位置合わせを行っているので、従来のような問題を生じさせることなく、表示素子及び位置情報入力部を高い精度でもって固定した表示モジュールを得ることができる。
本発明の表示モジュールの製造装置に係る実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記第1の位置調整手段は、前記表示素子に対して前記位置指標部を前記表示面に沿う方向について変位させるものとされ、前記第2の位置調整手段は、前記位置指標部に対して前記位置情報入力部を前記表示面に沿う方向について変位させるものとされる。このようにすれば、先に第1の位置調整手段により表示素子に対して位置指標部を位置調整してから、その位置指標部に対して第2の位置調整手段により位置情報入力部を位置調整することができる。位置情報入力部と比べると、精巧でデリケートな部品である表示素子には、位置調整に伴う振動や衝撃などが作用することが殆どないので、良品率の向上などを図ることができる。
(2)前記位置指標部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第1の位置調整手段による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動手段と、前記位置情報入力部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第2の位置調整手段による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させる位置情報入力部移動手段とを備える。
このようにすれば、第1の位置調整手段による位置調整は、少なくとも位置指標部移動手段により位置指標部を重畳位置に移動させてから行われ、第2の位置調整手段による位置調整は、位置指標部移動手段及び位置情報入力部移動手段により、位置指標部及び位置情報入力部を共に重畳位置に移動させてから行われる。
しかも、位置指標部及び位置情報入力部を共に非重畳位置に配することで、製造に先立って表示素子をセットする作業、並びに製造された表示モジュールを取り除く作業を容易に行うことが可能となる。その上、非重畳位置と重畳位置との間を移動するのは、位置指標部及び位置情報入力部であり、位置調整に伴って表示素子を移動させることはないから、良品率を益々向上させることができる。
(3)前記表示素子及び前記位置情報入力部が共に平面視方形状とされる表示モジュールの製造装置であって、前記位置指標部には、前記表示素子及び前記位置情報入力部における対角線と一致する一対の線がアライメントマークとして形成されている。このようにすれば、第1の位置調整手段及び第2の位置調整手段により位置調整を行う際、位置指標部にアライメントマークとして形成された一対の線が、表示素子及び位置情報入力部における角位置に対して重畳するよう位置調整を行うことで、正確な位置合わせを期することができる。
本発明によれば、高品質な表示モジュールを得ることができる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略を示す分解斜視図 表示モジュール組み付け工程にて用いられる製造装置の平面図 表示モジュール組み付け工程にて用いられる製造装置の側面図 液晶パネル及びタッチパネルを製造装置にセットした状態を示す平面図 液晶パネル及びタッチパネルを製造装置にセットした状態を示す側面図 位置指標部を重畳位置とした状態を示す平面図 位置指標部を重畳位置とした状態を示す側面図 液晶パネルに対して位置指標部を位置調整する前の状態を示す平面図 液晶パネルに対して位置指標部を位置調整した後の状態を示す平面図 位置指標部及び可動ステージを重畳位置とした状態を示す平面図 位置指標部及び可動ステージを重畳位置とした状態を示す側面図 位置指標部に対してタッチパネルを位置調整する前の状態を示す平面図 位置指標部に対してタッチパネルを位置調整した後の状態を示す平面図 位置指標部を非重畳位置とし、可動ステージを重畳位置とした状態を示す平面図 位置指標部を非重畳位置とし、可動ステージを重畳位置とした状態を示す側面図 可動ステージを貼り合わせ位置まで移動させた状態を示す側面図 可動ステージを待機位置まで移動させた状態を示す側面図 位置指標部及び可動ステージを非重畳位置とした状態を示す平面図 位置指標部及び可動ステージを非重畳位置とした状態を示す側面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1から図19によって説明する。本実施形態では、タッチパネル12を備えた液晶表示装置10について例示する。この液晶表示装置10は、携帯型情報端末、携帯電話、ノートパソコン、携帯型ゲーム機などの各種電子機器(図示せず)に用いられる。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、上下方向については、図3などを基準とし、且つ同図上側を表側とするとともに同図下側を裏側とする。
液晶表示装置10は、図1に示すように、全体として横長な矩形状(方形状)を成しており、画像を表示する表示パネル(表示素子)である液晶パネル11と、液晶パネル11の表示面11aの面内における位置情報を入力するためのタッチパネル12と、液晶パネル11に光を供給する外部光源であるバックライト装置13(照明装置)とを備え、これらが枠状をなすベゼルなどにより一体的に保持されるようになっている。このうち、液晶パネル11及びタッチパネル12は、製造過程において互いに一体化されることで、表示モジュールMとして取り扱われる(図18及び図19)。
液晶パネル11は、横長な矩形状をなす一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板14,15と、両基板14,15間に介在し、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(図示せず)とを備え、両基板14,15が液晶層の厚さ分のギャップを維持した状態で図示しないシール剤によって貼り合わせられている。なお、液晶パネル11における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。
両基板14,15のうち表側(正面側)がCF基板14とされ、裏側(背面側)がアレイ基板15とされる。アレイ基板15における内面側(液晶層側、CF基板14との対向面側)には、スイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)及び画素電極が多数個並んで設けられるとともに、これらTFT及び画素電極の周りには、格子状をなすゲート配線及びソース配線が取り囲むようにして配設されている。各配線には、図示しない制御回路から所定の画像信号が供給されるようになっている。画素電極は、ITO(Indium Tin Oxide)或いはZnO(Zinc Oxide)といった透明電極からなる。
一方、CF基板14には、各画素に対応した位置に多数個のカラーフィルタが並んで設けられている。カラーフィルタは、R,G,Bの三色が交互に並ぶ配置とされる。各カラーフィルタ間には、混色を防ぐための遮光層(ブラックマトリクス)が形成されている。カラーフィルタ及び遮光層の表面には、アレイ基板15側の画素電極と対向する対向電極が設けられている。このCF基板14は、アレイ基板15よりも一回り小さい大きさとされる。また、両基板14,15の内面側には、液晶層に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜がそれぞれ形成されている。なお、両基板14,15の外面側には、それぞれ偏光板が貼り付けられている。
そして、液晶パネル11の表示面11aのうち、中央側の領域は、上記した画素電極やカラーフィルタなどが配されていて画像を表示可能な表示領域AAとされている(図8及び図9参照)。表示領域AAは、CF基板14よりも一回り小さな平面視矩形状をなしている。なお、液晶パネル11の表示面11aのうち、表示領域AAを取り囲む額縁状の領域は、画像が表示されない非表示領域とされている。
タッチパネル12は、いわゆる抵抗膜方式とされる。この種のタッチパネル12は、十分な柔軟性及び可撓性を有する透明なフィルム16と、フィルム16に比べて硬くて撓み難い透明なガラス基板17とを互いに対向状に貼り合わせた構成とされ、フィルム16及びガラス基板17における両対向面にそれぞれ透明導電膜が形成されるとともに、フィルム16及びガラス基板17の間にドットスペーサ(図示せず)が介設されている。このタッチパネル12は、液晶パネル11における表側、つまり表示面11a側に配されるとともに、フィルム16が表側を向き、ガラス基板17が裏側(液晶パネル11側)を向いた状態で固定化されており、このうちフィルム16の表面が入力面12aとされる。タッチパネル12は、液晶パネル11の表示面11aに対して透明な接着層(図示せず)を介して貼り合わせられる。タッチパネル12のうち、フィルム16側の透明導電膜及びガラス基板17側の透明導電膜は、通常ではドットスペーサによって互いに非接触の状態に保たれる。そして、両透明導電膜間に電圧を印加した状態で、使用者の指やタッチペンによりフィルム16を押圧すると、その押圧箇所においてフィルム16が変形してフィルム16側の透明導電膜とガラス基板17側の透明導電膜とが短絡するとともに、その短絡箇所におけるX軸方向及びY軸方向についての位置情報が検出されるようになっている。タッチパネル12にて検出された上記位置情報は、図示しない制御回路に入力され、その制御回路では入力された上記位置情報に基づいて液晶パネル11の表示状態を制御可能とされる。
そして、タッチパネル12の入力面12aのうち、中央側の領域は、上記した透明電極などが配されていて位置情報を入力可能な入力領域IAとされている(図12及び図13参照)。入力領域IAは、フィルム16及びガラス基板17よりも一回り小さいものの、液晶パネル11の表示領域AAよりは一回り大きな平面視矩形状をなしている。なお、タッチパネル12の入力面12aのうち、入力領域IAを取り囲む額縁状の領域は、位置情報を入力不能な非入力領域とされている。
バックライト装置13について簡単に説明する。バックライト装置13は、表側(液晶パネル11側、光出射側)に開口した略箱型をなすシャーシと、シャーシの開口部を覆うようにして配される光学部材と、シャーシ内に配される光源とを備える。光源から発せられた光は、光学部材によって面内の輝度分布が均一な面状の光に変換されてから、液晶パネル11に供給されるようになっている。なお、シャーシ、光源及び光学部材について詳しい図示を省略するものとする。
本実施形態に係る液晶表示装置10では、上記したように液晶パネル11の表示面11a側にタッチパネル12を配しており、液晶パネル11に表示された画像に基づいてタッチパネル12に位置情報を入力することが可能とされるとともに、タッチパネル12に入力された位置情報に基づいて液晶パネル11に所定の画像を表示することが可能とされている。このため、仮に液晶パネル11とタッチパネル12とが、X軸方向及びY軸方向に沿う方向について位置ずれした状態で固定されていると、タッチパネル12に入力される位置情報と、液晶パネル11に表示される画像との位置関係にもずれが生じてしまい、結果として操作性が著しく悪化するおそれがある。そこで、本実施形態では、上記したような液晶パネル11とタッチパネル12との位置ずれを防止すべく、以下に示す製造方法を採用している。
液晶表示装置10の製造方法について詳しく説明する。この液晶表示装置10の製造方法には、その構成部品である液晶パネル11、タッチパネル12及びバックライト装置13をそれぞれ製造する工程(各構成部品製造工程)と、液晶パネル11とタッチパネル12とから表示モジュールMを組み付ける工程(表示モジュール組み付け工程)と、表示モジュールMとバックライト装置13とから液晶表示装置10を組み付ける工程(液晶表示装置組み付け工程)とが含まれる。そして、本実施形態では、表示モジュール組み付け工程において特徴的な製造装置20を使用しており、その製造装置20の構成並びに表示モジュール組み付け工程に関して以下に詳細に説明する。なお、上記各工程のうち、各構成部品製造工程及び液晶表示装置組み付け工程は、既知の通りであり、詳しい説明は省略するものとする。
表示モジュール組み付け工程では、液晶パネル11及びタッチパネル12を位置合わせしつつ貼り合わせることが可能な製造装置20が用いられている。この製造装置20は、図2及び図3に示すように、液晶パネル11を搭載可能な固定ステージ21と、タッチパネル12を搭載可能な可動ステージ22と、液晶パネル11及びタッチパネル12の位置関係の指標となる位置指標部23とを備えている。これら固定ステージ21、可動ステージ22及び位置指標部23は、X軸方向に沿って並列して配されており、詳しくは中央に固定ステージ21が配され、その固定ステージ21を挟んで位置指標部23と可動ステージ22とが両側に配されている。なお、図2及び図3に示す左側が位置指標部23とされ、同図右側が可動ステージ22とされる。
固定ステージ21は、床面に対して移動不能に固定されており、その上面に液晶パネル11が載置可能とされる。固定ステージ21の上面には、載置される液晶パネル11の外周面に当接可能な位置決めピン21aが突設されている。位置決めピン21aは、液晶パネル11における四隅の各角部に対応して一対ずつ、合計8本が設けられている。なお、固定ステージ21に搭載される液晶パネル11は、全て同一の外形とされることはあり得ず、製造上生じる寸法誤差により製品毎に外形が僅かながらも異なることがある。このため、各位置決めピン21aは、そのような寸法誤差を許容するような位置に配されている。従って、固定ステージ21に搭載される液晶パネル11は、各位置決めピン21aによって大まかには位置決めされるものの、いずれかの位置決めピン21aとの間に多少クリアランスが空く可能性があり、X軸方向及びY軸方向について常に同一の位置に配されるとは限らない。
可動ステージ22には、タッチパネル12が着脱可能に保持されるようになっている。可動ステージ22には、次述するタッチパネル位置調整機構27に設けられた位置決めピン27dを通す挿通孔22aが貫通形成されている。この位置決めピン27dは、可動ステージ22に保持されたタッチパネル12の外周面に対して当接可能とされる。この位置決めピン27dは、上記した液晶パネル11用の位置決めピン21aと同様の機能を有しており、そのため可動ステージ22に取り付けられるタッチパネル12は、X軸方向及びY軸方向について常に同一の位置に配されるとは限らない。なお、位置決めピン27dに関し、上記液晶パネル11用の位置決めピン21aと重複する説明は省略するものとする。
位置指標部23は、透明な合成樹脂材料(アクリルなど)からなる板状の基材23aと、基材23a上に形成されるアライメントマーク23bとを備える。基材23aは、液晶パネル11及びタッチパネル12と同様に平面視矩形状をなすとともに、液晶パネル11及びタッチパネル12よりも大きな外形を備えている。アライメントマーク23bは、液晶パネル11及びタッチパネル12に対する位置合わせの指標となるものであり、液晶パネル11の表示領域AAにおける対角線(隣り合わない角位置AAC同士を結んだ線)及びタッチパネル12の入力領域IAにおける対角線(隣り合わない角位置IAC同士を結んだ線)と一致する一対の線からなる。アライメントマーク23bは、基材23aの端に至る長さを有しており、液晶パネル11及びタッチパネル12における上記対角線よりも長くなっている。
そして、製造装置20には、固定ステージ21(液晶パネル11)に対して位置指標部23を移動させる位置指標部移動機構24と、位置指標部23の位置調整を行う位置指標部位置調整機構25と、固定ステージ21(液晶パネル11)に対して可動ステージ22(タッチパネル12)を移動させるタッチパネル移動機構26と、可動ステージ22(タッチパネル12)の位置調整を行うタッチパネル位置調整機構27とが備えられる。以下、各機構24〜27について順次に詳しく説明する。
位置指標部移動機構24は、位置指標部23を、固定ステージ21(液晶パネル11)とは平面視重畳しない非重畳位置(図2及び図3)と、固定ステージ21(液晶パネル11)に対して平面視重畳する重畳位置(図6及び図7)との間で移動させることが可能とされる。位置指標部移動機構24は、基部24aと、Y軸方向に沿って延在するとともに基部24aに対して回動可能に軸支された回動部24bとから構成され、このうち回動部24bに位置指標部23が固定されている。回動部24bは、位置指標部23と共に上記2位置間を移動するに際して、基部24aに対して約180度の角度範囲で回動される。従って、位置指標部23は、非重畳位置及び重畳位置の双方において板面がX軸方向及びY軸方向、つまり液晶パネル11の表示面11aに対して並行する姿勢とされる。
位置指標部位置調整機構25は、位置指標部23及び位置指標部移動機構24を、X軸方向に沿って直線的に変位させるX軸駆動部25aと、Y軸方向に沿って直線的に変位させるY軸駆動部25bと、Z軸方向を中心とした回転方向に沿って回動変位させるθ駆動部25cとからなる。この位置指標部位置調整機構25により、位置指標部23は、その板面をX軸方向及びY軸方向に対して並行に保ったまま、X軸方向及びY軸方向(表示面11a)に沿う方向について二次元的に自在に位置調整することが可能とされる。
タッチパネル移動機構26は、可動ステージ22(タッチパネル12)を、固定ステージ21(液晶パネル11)とは平面視重畳しない非重畳位置(図2及び図3)と、固定ステージ21(液晶パネル11)に対して平面視重畳する重畳位置(図10及び図11)との間で移動させることが可能とされる。タッチパネル移動機構26は、基部26aと、Y軸方向に沿って延在するとともに基部26aに対して回動可能に軸支された回動部26bとから構成され、このうち回動部26bに可動ステージ22が固定されている。回動部26bは、可動ステージ22(タッチパネル12)と共に上記2位置間を移動するに際して、基部26aに対して約180度の角度範囲で回動される。従って、可動ステージ22及びそこに保持されたタッチパネル12は、非重畳位置及び重畳位置の双方において板面がX軸方向及びY軸方向、つまり液晶パネル11の表示面11aに対して並行する姿勢とされる。可動ステージ22に保持されたタッチパネル12は、重畳位置において液晶パネル11及び重畳位置とされた位置指標部23の双方に対して重畳する。さらに、このタッチパネル移動機構26には、可動ステージ22(タッチパネル12)をZ軸方向に移動させるZ軸駆動部26cが備えられている。Z軸駆動部26cは、上記基部26aに接続されるとともに、重畳位置とされた可動ステージ22に保持されたタッチパネル12が液晶パネル11から離間した待機位置(図17)と、タッチパネル12が液晶パネル11に貼り合わせられる貼り合わせ位置(図16)との間で、可動ステージ22をZ軸方向に移動させることが可能とされる。
タッチパネル位置調整機構27は、可動ステージ22及びタッチパネル移動機構26を、X軸方向に沿って直線的に変位させるX軸駆動部27aと、Y軸方向に沿って直線的に変位させるY軸駆動部27bと、Z軸方向を中心とした回転方向に沿って回動変位させるθ駆動部27cとからなる。このタッチパネル位置調整機構27により、可動ステージ22(タッチパネル12)は、その板面をX軸方向及びY軸方向に対して並行に保ったまま、X軸方向及びY軸方向(表示面11a)に沿う方向について二次元的に自在に位置調整することが可能とされる。
続いて、上記した構成の製造装置20を用いた表示モジュール組み付け工程について詳しく説明する。表示モジュール組み付け工程には、固定ステージ21に液晶パネル11を、可動ステージ22にタッチパネル12をセットするセッティング工程と、位置指標部23を固定ステージ21に対して移動させる位置指標部移動工程と、可動ステージ22(タッチパネル12)を固定ステージ21に対して移動させるタッチパネル移動工程と、液晶パネル11に対して位置指標部23の位置調整を行う位置指標部位置調整工程と、位置指標部23に対して可動ステージ22(タッチパネル12)の位置調整を行うタッチパネル位置調整工程と、液晶パネル11に対してタッチパネル12を貼り合わせる貼り合わせ工程と、組み付けられた表示モジュールMを取り除く取り外し工程とが含まれる。次に、上記各工程の具体的な実施順序の一例を説明する。
まず、セッティング工程では、図4及び図5に示すように、位置指標部23及び可動ステージ22を非重畳位置とした状態で、固定ステージ21に液晶パネル11を載置し、各位置決めピン21aによりX軸方向及びY軸方向について液晶パネル11を大まかに位置決めする。一方、可動ステージ22にタッチパネル12を載置し、位置決めピン27dにより上記液晶パネル11と同様にタッチパネル12を大まかに位置決めしたら、可動ステージ22に対してタッチパネル12を一体的に保持させる。
セッティング工程を終えたら、次に位置指標部移動工程を行い、位置指標部移動機構24により位置指標部23を図4及び図5に示す非重畳位置から図6及び図7に示す重畳位置に移動させる。この位置指標部23の基材23aは透明であるから、重畳位置とされた位置指標部23を通して液晶パネル11を視認することができる。このとき、作業者が直接目視により確認するようにしたり、或いは重畳位置とした位置指標部23の上方にカメラを設置し、カメラにより撮影した画像を目視することで確認するようにしてもよい。
重畳位置に配した位置指標部23と液晶パネル11とに位置ずれが生じていることが確認されたら、続いて位置指標部位置調整工程を行う。例えば、図8に示すように、位置指標部23のアライメントマーク23bをなす各線が、液晶パネル11の表示領域AAにおける四隅の各角位置AACに対してX軸方向及びY軸方向の両方向について位置ずれしていた場合には、位置指標部位置調整機構25により位置指標部23を液晶パネル11に対してX軸方向及びY軸方向に沿う方向について相対的に変位させる。詳しくは、位置指標部位置調整機構25におけるX軸駆動部25aを駆動させることで、位置指標部23をX軸方向に直線的に変位させることができ、Y軸駆動部25bを駆動させることで、位置指標部23をY軸方向に直線的に変位させることができ、さらにθ駆動部25cを駆動させることで、位置指標部23をZ軸方向を中心にして回動変位させることができる。そして、図9に示すように、アライメントマーク23bをなす各線を、表示領域AAにおける四隅の各角位置AACに対して重畳・一致させる。これにより、液晶パネル11に対して位置指標部23が位置合わせされる。
位置指標部位置調整工程を終えたら、続いてタッチパネル移動工程を行い、タッチパネル移動機構26により可動ステージ22と共にタッチパネル12を図6及び図7に示す非重畳位置から図10及び図11に示す重畳位置に移動させる。このタッチパネル12は、少なくとも入力領域IAについては、透明であるから、重畳位置とされたタッチパネル12を通して位置指標部23及び液晶パネル11を視認することができる。このとき、上記した位置指標部移動工程及び位置指標部位置調整工程と同様に、作業者が直接目視しても、カメラによる撮影画像を目視してもよい。
重畳位置に配したタッチパネル12と位置指標部23とに位置ずれが生じていることが確認されたら、続いてタッチパネル位置調整工程を行う。例えば、図12に示すように、位置指標部23のアライメントマーク23bをなす各線が、タッチパネル12の入力領域IAにおける四隅の各角位置IACに対してX軸方向及びY軸方向の両方向について位置ずれしていた場合には、タッチパネル位置調整機構27により可動ステージ22と共にタッチパネル12を、位置指標部23に対してX軸方向及びY軸方向に沿う方向について相対的に変位させる。詳しくは、タッチパネル位置調整機構27におけるX軸駆動部27aを駆動させることで、可動ステージ22と共にタッチパネル12をX軸方向に直線的に変位させることができ、Y軸駆動部27bを駆動させることで、可動ステージ22と共にタッチパネル12をY軸方向に直線的に変位させることができ、さらにθ駆動部27cを駆動させることで、可動ステージ22と共にタッチパネル12をZ軸方向を中心にして回動変位させることができる。そして、図13に示すように、アライメントマーク23bをなす各線を、入力領域IAにおける四隅の各角位置IACに対して重畳・一致させる。これにより、位置指標部23及び液晶パネル11の双方に対してタッチパネル12が位置合わせされる。なお、この状態では、図10及び図11に示すように、タッチパネル12と液晶パネル11との間に位置指標部23が介在しているため、そのまま貼り合わせ工程に移行することはできない。
位置指標部位置調整工程を終えたら、先にタッチパネル移動工程を行い、タッチパネル移動機構26により可動ステージ22と共にタッチパネル12を図10及び図11に示す重畳位置から図6及び図7に示す非重畳位置に移動させる。その後、位置指標部移動工程を行い、位置指標部移動機構24により位置指標部23を図6及び図7に示す重畳位置から図4及び図5に示す非重畳位置に移動させる。それから、再びタッチパネル移動工程を行い、タッチパネル移動機構26により可動ステージ22と共にタッチパネル12を図4及び図5に示す非重畳位置から図14及び図15に示す重畳位置に移動させる。この状態では、タッチパネル12と液晶パネル11との間に位置指標部23が介在していない。従って、そのまま貼り合わせ工程を行うことが可能とされる。
貼り合わせ工程では、タッチパネル移動機構26におけるZ軸駆動部26cを駆動させることで、図15に示す待機位置とされたタッチパネル12を下降させて、図16に示す貼り合わせ位置に至らせる。これにより、液晶パネル11とタッチパネル12とが接着層を介して貼り合わせられる。なお、接着層は、貼り合わせに先立って、液晶パネル11側とタッチパネル12側とのいずれか一方または双方に形成(塗布)されていればよく、その形成するタイミングについては任意に設定することが可能である。
貼り合わせ工程が完了したら、取り外し工程を行う。取り外し工程では、まず可動ステージ22によるタッチパネル12の保持状態を解除してから、Z軸駆動部26cにより可動ステージ22を図17に示す待機位置に移動させる。その後、タッチパネル移動機構26により可動ステージ22を重畳位置から図18及び図19に示す非重畳位置に移動させる。それから、互いに貼り合わせられた液晶パネル11及びタッチパネル12により構成される表示モジュールMを固定ステージ21から取り除くようにする。以上により、液晶パネル11とタッチパネル12とを精度良く貼り合わせてなる表示モジュールMが得られる。
以上説明したように本実施形態に係る表示モジュールMの製造方法は、表示面11aを有する液晶パネル11と、液晶パネル11における表示面11a側に配されるとともに表示面11aの面内における位置情報を入力するためのタッチパネル12とを対向状に固定してなる表示モジュールMの製造方法であって、表示面11aに沿う方向についての位置の指標となる位置指標部23と液晶パネル11とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整する位置指標部位置調整工程(第1の位置調整工程)と、位置指標部23とタッチパネル12とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整するタッチパネル位置調整工程(第2の位置調整工程)とを備える。
また、本実施形態に係る表示モジュールMの製造装置20は、表示面11aを有する液晶パネル11と、液晶パネル11における表示面11a側に配されるとともに表示面11aの面内における位置情報を入力するためのタッチパネル12とを対向状に固定してなる表示モジュールMの製造装置20であって、表示面11aに沿う方向についての位置の指標となる位置指標部23と、位置指標部23と液晶パネル11とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整する位置指標部位置調整機構25(第1の位置調整手段)と、位置指標部23とタッチパネル12とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係を調整するタッチパネル位置調整機構27(第2の位置調整手段)とを備える。
このようにすると、位置指標部位置調整工程及び位置指標部位置調整機構25によれば、位置指標部23と液晶パネル11とにおける表示面11aに沿う方向についての相対的な位置関係が調整され、タッチパネル位置調整工程及びタッチパネル位置調整機構27によれば、位置指標部23とタッチパネル12とにおける同位置関係が調整される。すなわち、液晶パネル11及びタッチパネル12は、各位置調整工程及び各位置調整機構25,27において共通の位置指標部23を基準にして位置関係が調整されており、それにより液晶パネル11及びタッチパネル12における表示面11aに沿う方向についての相互の位置関係を高い精度でもって適合させることができる。
ところで、従来では、位置の指標となるアライメントマークを表示モジュールの構成部品であるタッチパネルに設けるようにしていたため、表示モジュールの外観上の品位を低下させるなどの問題が生じたり、或いはそれを避けるために上記アライメントマークを除去する工程を追加するとコスト高などとなるといった問題が生じていた。本実施形態によれば、表示モジュールMの構成部品とは別の位置指標部23を用いて液晶パネル11及びタッチパネル12の位置合わせを行っているので、従来のような問題を生じさせることなく、液晶パネル11及びタッチパネル12を高い精度でもって固定した表示モジュールMを得ることができる。
上記した表示モジュールMの製造方法において、位置指標部位置調整工程では、液晶パネル11に対して位置指標部23を表示面11aに沿う方向について変位させ、タッチパネル位置調整工程では、位置指標部位置調整工程にて位置調整された位置指標部23に対してタッチパネル12を表示面11aに沿う方向について変位させるようにしてもよい。
また、表示モジュールMの製造装置20において、位置指標部位置調整機構25は、液晶パネル11に対して位置指標部23を表示面11aに沿う方向について変位させるものとされ、タッチパネル位置調整機構27は、位置指標部23に対してタッチパネル12を表示面11aに沿う方向について変位させるものとされるようにしてもよい。
このようにすれば、タッチパネル12と比べると精巧でデリケートな部品である液晶パネル11には、位置調整に伴う振動や衝撃などが作用することが殆どない。従って、良品率の向上などを図ることができる。
上記した表示モジュールMの製造方法において、位置指標部23を、液晶パネル11とは平面視重畳しない非重畳位置と、液晶パネル11に対して平面視重畳するとともに位置指標部位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動工程と、タッチパネル12を、液晶パネル11とは平面視重畳しない非重畳位置と、液晶パネル11に対して平面視重畳するとともにタッチパネル位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させるタッチパネル移動工程(位置情報入力部移動工程)とを備えるようにしてもよい。
また、表示モジュールMの製造装置20において、位置指標部23を、液晶パネル11とは平面視重畳しない非重畳位置と、液晶パネル11に対して平面視重畳するとともに位置指標部位置調整機構25による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動機構24と、タッチパネル12を、液晶パネル11とは平面視重畳しない非重畳位置と、液晶パネル11に対して平面視重畳するとともにタッチパネル位置調整機構27による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させるタッチパネル移動機構26とを備えるようにしてもよい。
このようにすれば、位置指標部位置調整工程は、少なくとも位置指標部移動工程を経て位置指標部23を重畳位置としてから行われ、タッチパネル位置調整工程は、位置指標部移動工程及びタッチパネル移動工程を経て位置指標部23及びタッチパネル12を共に重畳位置としてから行われる。
しかも、位置指標部23及びタッチパネル12を共に非重畳位置に配することで、製造に先立って液晶パネル11をセットする作業、並びに製造された表示モジュールMを取り除く作業を容易に行うことが可能となる。その上、非重畳位置と重畳位置との間を移動するのは、位置指標部23及びタッチパネル12であり、位置調整に伴って液晶パネル11を移動させることはないから、良品率を益々向上させることができる。
上記した表示モジュールMの製造方法において、液晶パネル11及びタッチパネル12が共に平面視方形状とされる表示モジュールMの製造方法であって、液晶パネル11及びタッチパネル12における対角線と一致する一対の線がアライメントマーク23bとして形成された位置指標部23を用いるようにしてもよい。
また、表示モジュールMの製造装置20において、液晶パネル11及びタッチパネル12が共に平面視方形状とされる表示モジュールMの製造装置20であって、位置指標部23には、液晶パネル11及びタッチパネル12における対角線と一致する一対の線がアライメントマーク23bとして形成されるようにしてもよい。
このようにすれば、位置指標部位置調整工程及びタッチパネル位置調整工程では、位置指標部23にアライメントマーク23bとして形成された一対の線が、液晶パネル11及びタッチパネル12における角位置AAC,IACに対して重畳するよう位置調整を行うことで、正確な位置合わせを期することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態以外にも、表示モジュール組み付け工程における各工程の実施順序は適宜変更可能である。具体的には、例えば、上記と同様にセッティング工程、位置指標部移動工程及び位置指標部位置調整工程を終えたら、再び位置指標部移動工程を行って位置指標部を非重畳位置に戻す。それから、タッチパネル移動工程を行ってタッチパネルを重畳位置とした後、位置指標部移動工程を行って位置指標部を重畳位置とする。その状態でタッチパネル位置調整工程を行ったら、位置指標部移動工程を行って位置指標部を非重畳位置に戻し、その後貼り合わせ工程を行うようにする。このような実施順序とすることも可能である。
(2)上記(1)以外にも、例えば、セッティング工程を終えてから、タッチパネル移動工程、位置指標部移動工程の順で行うことで、重畳位置とした位置指標部と液晶パネルとの間に重畳位置としたタッチパネルを挟むような配置とする。その状態で、位置指標部位置調整工程、タッチパネル位置調整工程の順で行うことで、液晶パネルに対して位置指標部及びタッチパネルを位置調整する。それから位置指標部移動工程を行って位置指標部を非重畳位置としてから、貼り合わせ工程を行うようにする。このような実施順序とすることも可能である。
(3)上記した実施形態では、不動の液晶パネルに対して位置指標部を変位させて位置調整を行う位置指標部位置調整機構を第1の位置調整手段として備えた製造装置について示したが、位置指標部位置調整機構に代えて、位置指標部を不動としてその位置指標部に対して液晶パネルを変位させて位置調整を行う液晶パネル位置調整機構を、第1の位置調整手段として設けるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、表示モジュール組み付け工程には、位置指標部位置調整工程に代えて、液晶パネル位置調整工程を第1の位置調整工程として組み込むようにすればよい。さらにその場合には、各工程の実施順序について、先にタッチパネル位置調整工程を行ってから、液晶パネル位置調整工程を行うようにすることも可能である。
(4)上記した実施形態では、液晶パネルに対して位置合わせされた位置指標部に対してタッチパネルを変位させてその位置調整を行うタッチパネル位置調整工程を備えた製造方法について示したが、タッチパネル位置調整工程に代えて以下に示す工程を行うようにしてもよい。具体的には、位置指標部位置調整工程(第2の位置調整工程)では、タッチパネルを不動としてそのタッチパネルに対して位置指標部を変位させて位置調整を行うようにし、その上で、タッチパネルに対して位置合わせされた位置指標部に対して液晶パネルを変位させてその位置調整を行う液晶パネル位置調整工程(第1の位置調整工程)を行うようにするのである。その場合、製造装置については、タッチパネル位置調整機構に代えて、位置指標部に対して液晶パネルを変位させる液晶パネル位置調整機構(第1の位置調整手段)を設けるようにすればよい。
(5)上記した実施形態では、位置指標部の基材として合成樹脂製のものを用いた場合を示したが、透明性(透光性)が確保されるのであれば、その材料は適宜に変更可能であり、例えばガラスを用いることも可能である。
(6)上記した実施形態では、位置指標部の基材を板状としたものを示したが、例えば基材を枠状など他の形状としたものも本発明に含まれる。
(7)上記した実施形態では、位置指標部に設けるアライメントマークを互いに交わる一対の線とした場合を示したが、線以外にも点や矢印など、アライメントマークの具体的形態については適宜に変更可能である。
(8)上記した実施形態では、液晶パネルとタッチパネルとを組み付けた後に、その表示モジュールにバックライト装置を組み付ける製造方法を示したが、先に液晶パネルとバックライト装置とを組み付けてモジュール化し、そのモジュールに対してタッチパネルを組み付けるようにした製造方法も本発明に含まれる。
(9)上記した実施形態では、液晶パネルとタッチパネルとを、接着層を介して貼り合わせる製造方法について示したが、接着層を省略するとともに、液晶パネルとタッチパネルとを重ね合わせた状態で、それらを外側から固定部材によって挟み付けることで固定するようにした製造方法も本発明に含まれる。
(10)上記した実施形態では、位置指標部移動機構及びタッチパネル移動機構が、位置指標部及び可動ステージ(タッチパネル)を回動させる構成の製造装置を示したが、例えば、位置指標部移動機構とタッチパネル移動機構とのいずれか一方または双方について、位置指標部または可動ステージをX軸方向またはY軸方向に沿って直線的に移動(スライド)させるようにしたものも本発明に含まれる。
(11)上記した実施形態では、抵抗膜方式のタッチパネルを用いたものを例示したが、静電容量方式、静電結合方式、電磁誘導方式、超音波方式、赤外線方式など他の方式のタッチパネルを用いることも勿論可能である。
(12)上記した実施形態では、非自発光タイプの表示素子である液晶パネルを用いた場合を示したが、有機ELなどの自発光タイプの表示素子を用いることができる。その場合は、表示装置において外部光源であるバックライト装置が不要となる。
11…液晶パネル(表示素子)
11a…表示面
12…タッチパネル(位置情報入力部)
20…製造装置
23…位置指標部
23b…アライメントマーク
24…位置指標部移動機構(位置指標部移動手段)
25…位置指標部位置調整機構(第1の位置調整手段)
26…タッチパネル移動機構(位置情報入力部移動手段)
27…タッチパネル位置調整機構(第2の位置調整手段)
AA…表示領域
M…表示モジュール

Claims (8)

  1. 表示面を有する表示素子と、前記表示素子における前記表示面側に配されるとともに前記表示面の面内における位置情報を入力するための位置情報入力部とを対向状に固定してなる表示モジュールの製造方法であって、
    前記表示面に沿う方向についての位置の指標となる位置指標部と前記表示素子とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第1の位置調整工程と、
    前記位置指標部と前記位置情報入力部とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第2の位置調整工程とを備える表示モジュールの製造方法。
  2. 前記第1の位置調整工程では、前記表示素子に対して前記位置指標部を前記表示面に沿う方向について変位させ、前記第2の位置調整工程では、前記第1の位置調整工程にて位置調整された前記位置指標部に対して前記位置情報入力部を前記表示面に沿う方向について変位させる請求項1記載の表示モジュールの製造方法。
  3. 前記位置指標部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第1の位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動工程と、
    前記位置情報入力部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第2の位置調整工程を行うことが可能な重畳位置との間で移動させる位置情報入力部移動工程とを備える請求項2記載の表示モジュールの製造方法。
  4. 前記表示素子及び前記位置情報入力部が共に平面視方形状とされる表示モジュールの製造方法であって、
    前記表示素子及び前記位置情報入力部における対角線と一致する一対の線がアライメントマークとして形成された前記位置指標部を用いている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示モジュールの製造方法。
  5. 表示面を有する表示素子と、前記表示素子における前記表示面側に配されるとともに前記表示面の面内における位置情報を入力するための位置情報入力部とを対向状に固定してなる表示モジュールの製造装置であって、
    前記表示面に沿う方向についての位置の指標となる位置指標部と、
    前記位置指標部と前記表示素子とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第1の位置調整手段と、
    前記位置指標部と前記位置情報入力部とにおける前記表示面に沿う方向についての相対的な位置関係を調整する第2の位置調整手段とを備える表示モジュールの製造装置。
  6. 前記第1の位置調整手段は、前記表示素子に対して前記位置指標部を前記表示面に沿う方向について変位させるものとされ、前記第2の位置調整手段は、前記位置指標部に対して前記位置情報入力部を前記表示面に沿う方向について変位させるものとされる請求項5記載の表示モジュールの製造装置。
  7. 前記位置指標部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第1の位置調整手段による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させる位置指標部移動手段と、
    前記位置情報入力部を、前記表示素子とは平面視重畳しない非重畳位置と、前記表示素子に対して平面視重畳するとともに前記第2の位置調整手段による位置調整が可能な重畳位置との間で移動させる位置情報入力部移動手段とを備える請求項6記載の表示モジュールの製造装置。
  8. 前記表示素子及び前記位置情報入力部が共に平面視方形状とされる表示モジュールの製造装置であって、
    前記位置指標部には、前記表示素子及び前記位置情報入力部における対角線と一致する一対の線がアライメントマークとして形成されている請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の表示モジュールの製造装置。
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