JP2010249386A - 廃棄物供給装置および廃棄物処理システム - Google Patents

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【課題】焼却炉に脱水汚泥と乾燥汚泥とが十分に混合された混合汚泥を供給することのできる廃棄物供給装置を提供する。
【解決手段】導入部33と、この導入部33から特定の方向に離間した位置に設けられた排出部34とを有し、搬送通路が形成された搬送部31と、前記特定の方向と略垂直な方向に並び、この特定の方向に沿って延びるスクリュー軸36a、37aと螺旋状の羽36b、37bとをそれぞれ有する複数のスクリュー36、37と、各スクリュー軸36a、37aを回転駆動する駆動部35とを設け、各スクリュー36、37を、隣接するスクリュー同士でその羽の向きが互いに異なるように配置するとともに、各スクリュー36、37の回転によって廃棄物が攪拌されつつ搬送されるように、隣接するスクリュー同士において逆向きに回転させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、廃棄物を焼却炉に供給するための廃棄物供給装置に関する。
従来、下水汚泥等の廃棄物を処理するシステムとして、脱水剤を用いて廃棄物を脱水処理し、この脱水処理で生成された脱水汚泥を焼却炉内で焼却処理し、この焼却炉内で発生した燃焼ガスを外部に排出するものが知られている。
ここで、前記脱水処理だけでは廃棄物の含水率が十分に下がらず、焼却炉での補助燃料使用量が多いという問題がある。これに対して、特許文献1には、乾燥機を備え、この乾燥機によって前記脱水汚泥を乾燥させることでさらに含水率の小さい乾燥汚泥を生成するシステムが開示されている。このシステムでは、前記脱水汚泥と乾燥汚泥とを合わせて焼却炉に投入することで、焼却炉内の汚泥の平均含水率の低下が図られている。
特開昭62−217011号公報
前記特許文献1に開示されているシステムのように焼却炉に脱水汚泥と乾燥汚泥との混合物が投入されれば、焼却炉内の平均含水率は低下する。しかしながら、これら汚泥が十分に混合されずに焼却炉に供給されると、焼却炉内で脱水汚泥と乾燥汚泥とが分離して、比重の小さい乾燥汚泥が流動床に到達する前に燃焼を開始し、十分に熱分解されないままガス化して外部に排出される場合がある。これに対して、これら汚泥を混合するための混合機を別途設けることが考えられるが、その場合にはシステムが大型化してしまうという問題がある。さらに、脱水汚泥と乾燥汚泥を混合するという工程およびこれら混合汚泥を焼却炉に搬送するという工程が追加されるため、工数が増えて取扱いが煩雑になる。
本発明は、このような事情に鑑み、システムの大型化を回避しつつ焼却炉に脱水汚泥と乾燥汚泥とが十分に混合された混合汚泥を供給することのできる廃棄物供給装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明者等は、廃棄物処理システムにおいて廃棄物を焼却炉に案内する廃棄物供給装置においてスクリューが用いられていることに着目し、このスクリューを利用して脱水汚泥と乾燥汚泥との混合を促進するようにした。すなわち、本発明は、焼却炉に廃棄物を供給する廃棄物供給装置であって、廃棄物が導入される導入部と、この導入部から特定の方向に離間した位置に設けられて前記廃棄物を前記焼却炉側に排出する排出部とを有し、内側に廃棄物が搬送される搬送通路が形成された搬送部と、前記搬送部の内側において前記特定の方向と略垂直な方向に並び、前記特定の方向に沿って延びるスクリュー軸と当該スクリュー軸の外周に取付けられた螺旋状の羽とをそれぞれ有するとともに当該スクリュー軸回りにそれぞれ回転する複数のスクリューと、前記各スクリュー軸を回転駆動するための駆動部とを備え、前記各スクリューは、隣接するスクリュー同士でその羽の向きが互いに異なるように配置されており、前記駆動部は、前記各スクリューの回転によって前記導入部から導入された廃棄物が攪拌されつつ前記排出部に搬送されるように、隣接するスクリュー同士においてそのスクリュー軸を互いに逆向きに回転させることを特徴とする廃棄物供給装置を提供する。
この廃棄物供給装置によれば、廃棄物処理システムを大型化することなく、簡単な構造で、廃棄物に含まれる複数種類の汚泥の混合を促進することができる。すなわち、廃棄物の搬送経路に複数のスクリューが互いに反転するように設けられており、これらスクリューによって廃棄物が攪拌されて前記汚泥が混合される。このことは、廃棄物として脱水汚泥と乾燥汚泥とが投入される場合に、これら汚泥の混合を促進して焼却炉内におけるこれら汚泥の分離ひいては乾燥汚泥の未分解を抑制し、排ガス性能の向上を導く。そして、前記攪拌がスクリューによる廃棄物の搬送に伴って実施されており、攪拌混合用の混合機を別途設ける必要がない。このことは、システムの大型化を回避するとともに、脱水汚泥と乾燥汚泥を攪拌混合する工程およびこれら混合汚泥を焼却炉に搬送する工程の追加による取り扱いの煩雑化を回避する。
また、本発明において、前記各スクリューは、隣接するスクリュー同士においてその回転軸間の距離が各スクリューのこれらスクリューの並び方向の寸法よりも小さくなるよう配置されているのが好ましい。
このようにスクリュー同士がかみ合うことで、廃棄物の攪拌がより一層促進される。
さらに、本発明において、前記排出部は、廃棄物の搬送方向に向かって断面積が漸次減少する形状であることが望ましい。
このような構成によれば、前記排出部が廃棄物の搬送方向に向かって断面積が漸次減少する形状となっていることで、混合された脱水汚泥と乾燥汚泥がある程度圧密され、汚泥の混合がさらに促進される。
ここで、前記廃棄物供給装置が、内側において前記廃棄物を燃焼させる炉本体と、この炉本体の上端部において前記廃棄物供給装置の排出部と接続されて前記廃棄物を炉本体内に投入する廃棄物投入部と、前記炉本体の上端部に設けられて廃棄物の燃焼に伴い生成された燃焼生成物を外部に排出する排ガス排出部とを有し、前記炉本体が、その底部に設けられて貯留した高温の流動砂により廃棄物を燃焼させてガス化させる流動床部と、この流動床部の上方に設けられて前記ガス化した廃棄物をさらに燃焼させるフリーボード部とを有する焼却炉に特に好適である。
この焼却炉と前記廃棄物供給装置とを備える廃棄物処理システムでは、流動床部およびフリーボード部での廃棄物の熱分解、燃焼を促進することができる。すなわち、この焼却炉では、前記炉本体の上端部に廃棄物投入部が設けられており、この上端部から炉本体内に廃棄物が投下される。そのため、流動床部に廃棄物が均等に供給され廃棄物が効率よく熱分解、燃焼される。一方、この焼却炉では、前記廃棄物投入部が炉本体の上端部に設けられていることで、脱水汚泥と乾燥汚泥の混合が不十分で乾燥汚泥が流動床部に到達する前にフリーボード部で早期にガス化してしまうと、そのガスが十分に分解、燃焼されないまま流動床部側に向かわず炉本体の上端部に設けられた排ガス排出部から外部に排出されてしまう場合がある。しかしながら、本システムでは、前記廃棄物供給装置により脱水汚泥と乾燥汚泥とが十分に混合されたものが焼却炉に投入されるため、乾燥汚泥を脱水汚泥とともに流動床部に到達させることができ、前記未分解のガスの発生および外部への流出を回避して、廃棄物の燃焼効率を高く維持することができる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構造で廃棄物に含まれる複数種類の汚泥の混合を促進することができる。
本発明の実施形態に係る廃棄物供給装置が適用される廃棄物処理システムの要部を示す概略図である。 図1に示す廃棄物供給装置の概略上面図である。 図1に示す廃棄物供給装置の概略側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る廃棄物供給装置を備える廃棄物処理システム1の要部を示した図である。このシステム1は、流動焼却炉10と、この流動焼却炉10に廃棄物を供給する前記廃棄物供給装置30を含み廃棄物を前処理して前記流動焼却炉10に供給する廃棄物供給部20と、廃熱ボイラ42を含み前記流動焼却炉10から排出されるガスを処理するためのガス処理部40とを備えている。
前記廃棄物供給部20は、脱水ケーキホッパー22と、乾燥機24と、廃棄物供給装置30とを備えている。
前記脱水ケーキホッパー22は、脱水剤により廃棄物が脱水処理されることで生成された脱水ケーキ(脱水汚泥)が搬入される部分である。脱水ケーキの一部はこの脱水ケーキホッパー22からコンベア等により直接前記廃棄物供給装置30に投入される。一方、脱水ケーキの他の一部は、乾燥機24に搬送されて乾燥処理される。この乾燥処理により生成された乾燥ケーキ(乾燥汚泥)はコンベア等により前記廃棄物供給装置30に投入される。投入された脱水ケーキおよび乾燥ケーキは、廃棄物供給装置30により流動焼却炉10に供給される。
前記廃棄物供給装置30の詳細について説明する。
この廃棄物供給装置30は、図2および図3に示すように、内側に前記脱水ケーキおよび乾燥ケーキが搬送される搬送通路が形成された搬送部31と、この搬送部31の内側に配置される2本のスクリュー(第1スクリュー36、第2スクリュー37)と、モータ(駆動部)35とを有している。
前記搬送部31は、水平方向(図3における左右方向)に延びる搬送部本体32と、この搬送部本体32の上部であってこの搬送部本体32の長手方向中央よりも一方端側寄りの位置に設けられた導入部33と、この搬送部本体32の他方端に設けられた排出部34とを有している。前記導入部33は、前記脱水ケーキが搬送されるコンベアおよび乾燥ケーキが搬送されるコンベアに接続されており、脱水ケーキおよび乾燥ケーキは、この導入部33の上端の開口部に投入されてこの導入部33内を流下し前記搬送部本体32の内側に導入される。
前記第1スクリュー36および第2スクリュー37は、それぞれ、スクリュー軸36a、37aと、これらスクリュー軸36a、37aの外周に取付けられた螺旋状の羽36b、37bとをそれぞれ有している。
前記第1スクリュー36および第2スクリュー37は、前記搬送部本体32内において、各軸36b、37bが前記導入部33の下部から前記搬送部本体32の長手方向に沿って前記排出部34側に延びるように、かつ、水平面においてこの長手方向と垂直な方向に互いに平行となるように配置されている。本システム1では、図2に示すように、各スクリュー軸36a、37aの中心間距離Lが各スクリュー36、37の外径Wよりも小さく設定されており、各スクリュー36、37の羽36b、37bが互いにかみ合うように配置されている。このようにして配置された状態において、前記第1スクリュー36と第2スクリュー37とは、その羽の向きが互いに逆向きとなっている。
前記モータ35は、前記スクリュー36、37を回転駆動するためのものである。このモータ35は、前記第1スクリュー36のスクリュー軸36aにベルト等により連結されており、このスクリュー軸36aを所定の方向に回転駆動する。前記第1スクリュー36のスクリュー軸36aと第2スクリュー37のスクリュー軸37aとには互いにかみ合うギヤ(図略)を介して連結されており、前記第1スクリュー36の回転に伴い前記第2スクリュー37はこの第1スクリュー36と逆方向に回転する。
前記スクリュー36、37の回転に伴い、前記導入部33から搬送部本体32内に導入された脱水ケーキおよび乾燥ケーキは前記排出部34側に搬送される。このとき、前記第1スクリュー36側のケーキの流動方向と第2スクリュー37側の流動方向とは逆向きになり、搬送部本体32内ではこれら複数方向の流動が生じることでケーキが攪拌される。特に、第1スクリュー36と第2スクリュー37とは互いにかみ合っており、このかみ合い部分において各第1スクリュー36側のケーキと第2スクリュー37側のケーキとが激しく混合される。このようにして、本廃棄物供給装置30では、前記各スクリュー36、37の回転によって、脱水ケーキおよび乾燥ケーキが搬送されつつ混合される。この混合により生成された混合ケーキは、前記排出部34から前記流動焼却炉10に排出される。前記排出部34は、図3に示すように、前記搬送部31側から前記流動焼却炉10側に向かって、つまり混合ケーキの搬送方向に向かって、断面積が漸次減少する形状(テーパー形状)となっている。このテーパー形状により、混合ケーキは、前記排出部34にてある程度圧密される。
前記流動焼却炉10は、供給された前記混合ケーキを熱分解、燃焼する部分である。この流動焼却炉10は、中空の略円柱状を有する炉本体12と、ケーキ投入部(廃棄物投入部)14と、排ガス排出部16とを有している。
前記ケーキ投入部14は、前記廃棄物供給装置30の排出部34に接続されており、この排出部34から導入された混合ケーキを前記炉本体12に投入する。このケーキ投入部14は垂直方向に延びており、その上端において前記廃棄物供給装置30排出部34に接続されている。このケーキ投入部14は、前記炉本体12の天壁すなわち上端部であってこの炉本体12の頂部に設けられており、この頂部から炉本体12の内部に廃棄物を投下する。具体的には、このケーキ投入部14には、垂直方向に延びるリボンスクリューが設けられておりこのリボンスクリューにより混合ケーキが搬送投下される。
前記炉本体12は、底部に設けられた流動床部12aと、この流動床部12aの上方に設けられたフリーボード部12bとを有する。前記フリーボード部12bは、前記流動床部12aよりも大きな内径を有するとともに上下方向に延びて比較的大きな容量を有している。
前記流動床部12aでは、前記ケーキ投入部14から投下された混合ケーキが高温の流動砂により乾燥、熱分解、燃焼される。この流動床部12aでの熱分解、燃焼により発生した燃焼ガス(燃焼生成物)および一部の未燃ガスは上昇して前記フリーボード部12bに導かれる。前述のように、本流動焼却炉10では、混合ケーキが前記ケーキ投入部14によって炉本体12の頂部から投下されている。そのため、流動床部12aには均等に混合ケーキが投入されて、これら混合ケーキが効率よく処理される。
前記フリーボード部12bでは、高温の雰囲気下において炉外から供給された空気との混合により前記未燃ガスが燃焼する。特に、フリーボード部12bは大きな容量を有しており、このフリーボード部12bで十分な時間をかけて燃焼されることで、未燃ガスは完全燃焼する。
前記排ガス排出部16は、前記炉本体12に接続されて炉本体12で生成された燃焼ガスを外部に排出する部分である。この排ガス排出部16は、前記炉本体12の天壁に設けられている。前記フリーボード部12bで完全燃焼した燃焼ガスはこの排ガス排出部16から炉外に排出される。
前記排ガス排出部16から排出された高温の排ガスは、前記廃熱ボイラ42や空気予熱器およびガス冷却器等により冷却処理された後バグフィルタで除塵され、湿式の排煙処理塔により脱塩、脱硫処理をされた後に煙突から系外に排出される。前記廃熱ボイラ42で回収されたエネルギすなわち蒸気は前記乾燥機24に導入され、この乾燥機24において前記脱水ケーキを乾燥するのに用いられる。
ここで、従来の装置のように脱水ケーキと乾燥ケーキとが十分に混合されていないまま炉本体12内に投入された場合には、燃焼しやすい乾燥ケーキが脱水ケーキと分離して単独で炉本体12内を降下する結果、この乾燥ケーキが前記流動床部12aに到達する前に前記フリーボード部12bでガス化される。そして、この十分に分解、無害化されていないガスが前記排ガス排出部16から排出されてしまう。特に、前記流動焼却炉10では、前記ケーキ投入部14と排ガス排出部16のいずれもが炉本体12の天壁に設けられているため、前記未分解のガスが排ガス排出部16側に排出されやすい。
これに対して、本システム1では、前記廃棄物供給装置30で脱水ケーキと乾燥ケーキとが十分に混合されている。そのため、乾燥ケーキは脱水ケーキと一体となり前記フリーボード部12bでガス化されることなく流動床部12aに到達する。そして、この流動床部12aでの熱分解および前記フリーボード部12bでの燃焼という過程を経て十分に無害化される。このように、本システム1では、前記ケーキ投入部14が炉頂に設けられていることで熱分解、燃焼が効率よく行なわれるという効果を維持して効率のよい処理を行いつつ、排ガスの性能を向上することができる。また、乾燥ケーキが十分に燃焼されることおよびケーキ性状が安定することから、炉本体12内の温度変動あるいは温度低下等が抑えられる。
前記廃棄物供給装置30の攪拌による効果を調べるため、流動焼却炉10の処理能力が150トン/日の施設において、廃棄物供給装置30のスクリューを1本として廃棄物供給装置30から攪拌機能を排除したシステムと本システムとにおいて、湿式の排煙処理塔から排出される排水中に含まれるシアン化化合物の濃度である排水シアン濃度と排ガス中に含まれるシアン化化合物の濃度である排ガスシアン濃度とを検出、比較した。ここで、脱水ケーキの投入量と乾燥ケーキの投入量の比は、概ね8:2である。シアン化化合物は、廃棄物の熱分解、燃焼が不十分な場合に発生する物質である。前記攪拌機能のないシステムでは、排水シアン濃度が0.52mg/L、排ガスシアン濃度が4.32mg/mNであった。これに対して、廃棄物供給装置30が攪拌機能を有する本システム1では、排水シアン濃度が極微小(0.04mg/L以下)に抑えられるとともに排ガスシアン濃度が1.91/mNに抑えられた。なお、前記各値は、各システムを複数回稼動させた場合の平均値である。ここで、攪拌機能のないシステムについては、流動焼却炉に投入された脱水ケーキの平均量が113トン/日、流動焼却炉に投入された乾燥ケーキの平均量が28トン/日であって、流動砂床の平均炉層温度が810℃の場合の結果であり、本システム1については、焼却炉に投入された脱水ケーキの平均量が112トン/日、乾燥ケーキの投入量の平均が27トン/日、流動砂床の平均炉層温度が818℃の場合の結果である。
以上のように、本システム1では、廃棄物供給装置30に2本の互いに反転するスクリューを設けることで、脱水ケーキと乾燥ケーキとの混合を促進することができ、これにより、排ガス性能を向上させることができる。しかも、廃棄物供給装置30における各ケーキの搬送中に混合が行なわれており、別途混合機を設けることなく、かつ、脱水ケーキおよび乾燥ケーキを別途設けた混合機に搬入あるいは混合機から廃棄物供給装置30に搬送するという工数の増加を回避しつつ前記効果を得ることができる。もちろん、このシステム1において、さらに混合機を加えてもよい。この場合には、混合がより一層促進される。ただし、前述のように、本システム1にて十分な効果が得られている。
ここで、前記スクリューの数は2本以上であってもよい。また、スクリュー36、37の配置は前記に限らず、ケーキの搬送方向と略垂直な方向であればよい。また、前記スクリュー36、37が互いにかみ合っていなくともよい。ただし、各スクリュー36、37がかみ合っていれば、ケーキの混合がより一層促進される。
また、前記廃棄物供給装置30が適用される焼却炉は前記に限らない。
1 廃棄物処理システム
10 流動焼却炉
12 炉本体
12a 流動床部
12b フリーボード部
30 廃棄物供給装置
31 搬送部
33 導入部
34 排出部
35 モータ(駆動部)
36 第1スクリュー
37 第2スクリュー

Claims (4)

  1. 焼却炉に廃棄物を供給する廃棄物供給装置であって、
    廃棄物が導入される導入部と、この導入部から特定の方向に離間した位置に設けられて前記廃棄物を前記焼却炉側に排出する排出部とを有し、内側に廃棄物が搬送される搬送通路が形成された搬送部と、
    前記搬送部の内側において前記特定の方向と略垂直な方向に並び、前記特定の方向に沿って延びるスクリュー軸と当該スクリュー軸の外周に取付けられた螺旋状の羽とをそれぞれ有するとともに当該スクリュー軸回りにそれぞれ回転する複数のスクリューと、
    前記各スクリュー軸を回転駆動するための駆動部とを備え、
    前記各スクリューは、隣接するスクリュー同士でその羽の向きが互いに異なるように配置されており、
    前記駆動部は、前記各スクリューの回転によって前記導入部から導入された廃棄物が攪拌されつつ前記排出部に搬送されるように、隣接するスクリュー同士においてそのスクリュー軸を互いに逆向きに回転させることを特徴とする廃棄物供給装置。
  2. 請求項1に記載の廃棄物供給装置において、
    前記各スクリューは、隣接するスクリュー同士においてその回転軸間の距離が各スクリューのこれらスクリューの並び方向の寸法よりも小さくなるよう配置されていることを特徴とする廃棄物供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の廃棄物供給装置において、
    前記排出部は廃棄物の搬送方向に向かって断面積が漸次減少する形状になっていることを特徴とする廃棄物供給装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の廃棄物供給装置を有する廃棄物処理システムにおいて、
    前記廃棄物供給装置の排出部から排出された廃棄物を焼却処理する焼却炉を備え、
    前記焼却炉は、内側において前記廃棄物を燃焼させる炉本体と、この炉本体の上端部において前記廃棄物供給装置の排出部と接続されて前記廃棄物を炉本体内に投入する廃棄物投入部と、前記炉本体の上端部に設けられて廃棄物の燃焼に伴い生成された燃焼生成物を外部に排出する排ガス排出部とを有し、
    前記炉本体は、その底部に設けられて貯留した高温の流動砂により廃棄物を燃焼させてガス化させる流動床部と、この流動床部の上方に設けられて前記ガス化した廃棄物をさらに燃焼させるフリーボード部とを有することを特徴とする廃棄物処理システム。
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