JP2010249184A - 吊り金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被取付板部に固定する固定体と吊ボルトを螺着する吊ボルト懸吊体とから構成され、前記吊ボルト懸吊体が回動自在に軸着されている吊り金具において、締付ボルトの締め付け具合を大まかに強固に締め付けるだけで、吊ボルト懸吊体の回動作動をスムーズに行うことができ、且つ、所定の角度にも容易に保持出来る画期的な吊り金具を安価に提供することを目的とする。
【解決手段】固定体と吊ボルト懸吊体とが圧接する挟持界面において、従来の平面と平面の圧接状態から平面と点の圧接状態にして、回動作動時の回動摩擦抵抗を低減するための凸状摩擦部を設けた吊り金具。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築用の吊りボルトを垂設若しくは斜設するための吊り金具に関するものである。
吊ボルトを垂設する吊り金具としては、例えば、実公昭47−5683号公報(特許文献1)のようなものが多用されている。
この吊り金具を簡単に説明すると、被取付板部に固定する固定体と吊ボルトを吊持する吊ボルト懸吊体とから成り、また、吊ボルト懸吊体は、吊ボルトを螺着する面とこの吊ボルト螺着面から垂直に突設した対向する軸受腕部によってU字形体をなすように構成されていて、この対向する軸受腕部間に固定体が配されて軸受腕部と固定体とが双方を挿通する締付ボルトによって連結されると共に、吊ボルト懸吊体が締付ボルトを支点にして回動自在となるように軸着されている。
実公昭47−5683号公報
このような回動自在な吊ボルト懸吊体5を具備する従来の吊り金具は、吊ボルト懸吊体5の軸受腕部8が固定体2に対して締付ボルト6で強く締め付けられていないために(図7)、自由に回動可能となっている。そのため、施工時に吊ボルト懸吊体5がプラプラ動いてしまって吊ボルト3の角度が位置決められず使い勝手が悪い。また、梱包時にコンパクトになるように吊ボルト懸吊体5を回動操作することは容易に行われるが、その状態を維持できずに吊ボルト懸吊体5が簡単に回動してしまうため、この点においても使い勝手が悪い。
そこで、従来、締付ボルト6を強く締め付けることで固定体2に対し吊ボルト懸吊体5が簡単に回動しないようにした吊り金具も実施されている(図8)。
しかし、吊り金具の構造は、固定体2の左右の外側面と吊ボルト懸吊体5の左右の軸受腕部8の内側面とが重合状態で接触あるいは重合接触可能な状態で近接配設する構造となっているため、締付ボルト6を締め付けると固定体2と軸受腕部8とが重合接触して大きな摩擦抵抗を生じることになり、結果、吊ボルト懸吊体5の回動抵抗が非常にきつくなってスムーズに動かず、やはり使い勝手が悪かった。
この問題点は、締め付けを少し弱くすれば解決できるのではとも考えられるが、上記したように締め付けにより面同士が接触して摩擦抵抗を生じる構造にあっては、締め付けが弱いといとも簡単に摩擦抵抗がなくなってしまうので、吊ボルト懸吊体5をスムーズに回動可能で、且つ所定の角度に保持可能となるような締付ボルト6の最適な締め付け具合に調整することは非常に難しく、生産性の面からみても現実的でない。
また、吊ボルト懸吊体5を所望の角度に保持したい時には前記締付ボルト6を強固に締め付け、回動作動させたい時には前記締付ボルト6を弛める作業を行えば、前述の問題点は改善できるが、その都度締付ボルト6を締めたり、弛めたりする作業を行うことは非常に面倒である。
本発明は、このような従来の吊り金具の問題点に鑑み、これを解決しようとするもので、簡単な改良により、締付ボルト6の締め付け強度を配慮することなく吊ボルト懸吊体5を締め付けて固定体2に軸着でき、締め付けて軸着する構成でありながら、吊ボルト懸吊体5を容易に回動作動させることができると共に、所望の角度での保持も可能となる画期的な吊り金具を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
被取付板部1に固定する固定体2に、吊ボルト3を螺着する取付孔4を設けた吊ボルト懸吊体5を回動自在に軸着した吊り金具において、前記固定体2は、前記吊ボルト懸吊体5を軸着するための締付ボルト6を挿通する固定体側挿通孔7を設け、前記吊ボルト懸吊体5は、前記吊ボルト3を螺着する前記取付孔4を設けた面15から垂直に突設した対向する軸受腕部8を設けてコ字形体若しくはU字形体に形成し、この対向する軸受腕部8に前記固定体側挿通孔7と連通して前記締付ボルト6を挿通する懸吊体側挿通孔10を設け、この左右の軸受腕部8の一方の前記懸吊体側挿通孔10を前記締付ボルト6が螺着可能な雌螺子孔10aとして雌螺子部19を設ける若しくは前記締付ボルト6を螺着するナットを設けて雌螺子部19を設け、連通状態とした前記固定体側挿通孔7と前記懸吊体側挿通孔10とに挿通させた前記締付ボルト6を前記雌螺子部19に締め付け螺着することで前記固定体2に前記吊ボルト懸吊体5を回動自在に軸着した構成とし、前記固定体2と前記吊ボルト懸吊体5の対向する前記軸受腕部8との接触する挟持界面9である前記固定体2の左右の外側面若しくは前記吊ボルト懸吊体5の左右の前記軸受腕部8の内側面に前記締付ボルト6の締め付けにより圧接する凸状摩擦部11を設けたことを特徴とする吊り金具に係るものである。
また、前記凸状摩擦部11は、前記挟持界面9に前記締付ボルト6を回動軸とした前記吊ボルト懸吊体5の回動方向に長さを有する線状に突出形成したことを特徴とする請求項1記載の吊り金具に係るものである。
また、前記凸状摩擦部11は、前記挟持界面9の、前記固定体側挿通孔7の周囲若しくは前記懸吊体側挿通孔10の周囲に、円環状に形成したことを特徴とする請求項2記載の吊り金具に係るものである。
また、前記凸状摩擦部11は、前記吊ボルト懸吊体5の対向する左右の前記軸受腕部8の内側面に形成したことを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか1項に記載の吊り金具に係るものである。
また、前記凸状摩擦部11は、前記固定体2若しくは前記吊ボルト懸吊体5の前記軸受腕部8をプレスすることにより形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊り金具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、前述した従来例とは異なり、締付ボルトの締め付け強度を配慮することなく、強固に締め付けても、吊ボルト懸吊体を容易に回動自在に作動可能であり、更に所望の角度の保持も容易に可能となり、しかも、従来品に対して、簡易な構造変更を施すことで設計実現可能となるなど、従来にない作用効果を発揮する画期的な吊り金具となる。
また、請求項2記載の発明においては、回動作動をよりスムーズに行うことが可能となり、従来にない作用効果を発揮する画期的な吊り金具となる。
また、請求項3記載の発明においては、回動作動をよりスムーズに行うことが可能となり、更に凸状摩擦部が摩耗しにくい構成となり、従来にない作用効果を発揮する画期的な吊り金具となる。
また、請求項4記載の発明においては、凸状摩擦部を吊ボルト懸吊体がコ字形状若しくはU字形状に形成された後でも容易に形成できる構成と成り、従来にない作用効果を発揮する画期的な吊り金具となる。
また、請求項5記載の発明においては、他の追加部材を必要としないので、安価に製造できる構成となり、従来にない作用効果を発揮する画期的な吊り金具となる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例に係る要部を示す断面である。 本実施例に係る要部を示す断面である。 本実施例に係る要部を示す断面である。 本実施例の使用状態を示す概略説明図である。 従来例に係る要部を示す断面図である。 従来例に係る要部を示す断面図である。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
被取付板部1に固定体2を固定し、吊ボルト懸吊体5の取付孔4に螺着した吊ボルト3に例えば天井固定用の枠桟16などの被吊下物16を取付することで、本発明の吊り金具を介して被取付板部1に被吊下物16を懸吊することができ、この際、吊りボルト懸吊体5を固定体2に対して回動操作し、用途に応じて吊りボルト3を所望角度に変更することもできる。
また、本発明は、固定体2に形成した固定体側挿通孔7と、吊ボルト懸吊体5の対向する軸受腕部8に形成した懸吊体側挿通孔10とに締付ボルト6を挿通し、この締付ボルト6を前記懸吊体側挿通孔10の一方に設けた雌螺子部19に締め付け螺着することで固定体2に吊ボルト懸吊体5を軸着した構成としているが、この際、固定体2と吊ボルト懸吊体5の対向する前記軸受腕部8との接触する挟持界面9である固定体2の左右の外側面若しくは前記吊ボルト懸吊体5の左右の前記軸受腕部8の内側面に設けた凸状摩擦部11が接触対向側の挟持界面9に圧接している。
そのため、締付ボルトの締め付けによって面同士が重合接触して大きな摩擦抵抗を生じる従来品に比べて、凸状摩擦部11が挟持界面9へ圧接するだけにとどまる本発明は、摩擦抵抗はあるものの、挟持界面9への凸状摩擦部11の接触面積の小ささからそれによって生じる吊ボルト懸吊体5の回動抵抗は回動させづらくなるほど強大ではなく、従って固定体2に対して吊りボルト懸吊体5をスムーズに回動操作して角度変更することが可能となる。
しかし、凸状摩擦部11が挟持界面9に圧接することによる摩擦抵抗が、確実な吊ボルト懸吊体5への回動抵抗となるので、吊ボルト懸吊体5を所望の角度に位置決めすることも可能となり、これにより施工時の作業性が向上することになる。
また、梱包時も、同様にしてコンパクト化すべく吊ボルト懸吊体5を回動する操作が容易に行われると共に、このコンパクト化した状態が確実に維持されることになる。
従って、このように極めて取り扱い容易な吊り金具となる。
また、本発明は、挟持界面9へ凸状摩擦部11が圧接するように締付ボルト6が締め付けてありさえすれば、この締め付けを機械が行っても、人が行っても、また、締め付けが強くても弱くても挟持界面9への凸状摩擦部11の接触面積にほとんど変化がないため、締付ボルト6の締め付け具合は適当で良く、従って、製作も容易に行われる。
また、本発明は、従来品に対して実質的に固定体2の左右の外側面若しくは吊ボルト懸吊体5の左右の軸受腕部8の内側面に凸状摩擦部11を設けることで構成可能であるので、この構成は簡易に設計実現可能である。
また、例えば、前記凸状摩擦部11を前記締付ボルト6を回動軸とした前記吊ボルト懸吊体5の回動方向に長さを有する線状に突出形成することで、凸状摩擦部11の圧接面の摩擦抵抗が一定となり、より回動作動がスムーズに行われるようになり、更に前記凸状摩擦部11を前記固定体側挿通孔7の周囲若しくは前記懸吊体側挿通孔10の周囲に円環状に形成することで、より回動作動がスムーズに行われるとともに、凸状摩擦部11の摩耗をしにくくする。
また、例えば、前記凸状摩擦部11を前記吊ボルト懸吊体5の対向する左右の前記軸受腕部8の内側面に設けることは、前記軸受腕部8の外側面から圧を掛けることで凸状摩擦部11を形成可能となるため、吊ボルト懸吊体5をU字形状に形成した後でも凸状摩擦部11を形成でき、従来品の追加加工も可能となる。
また、例えば、前記凸状摩擦部11は前記吊ボルト懸吊体5の前記軸受腕部8をプレスすることにより形成することで、他の部材、例えばスプリングワッシャーなどを設けた場合に比し、安価に製造できるし、プレス機を用いることで極めて容易に製造可能となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本発明の吊り金具は、例えば建築物の構造材に用いるH型鋼梁材の板状部のような被取付板部1に固定するための固定体2に吊ボルト3を螺着する吊ボルト懸吊体5を締付ボルト6で回動自在に軸着した構成となっている。
本実施例の前記固定体2は、所定形状の金属板材をU字型に折曲し、中空の方形箱型に構成している。また、この固定体2の一側中間部に、被取付板部1を前記固定体2内に挿入配設し得る挿入配設部12を設けると共に、この挿入配設部12に挿入配設した被取付板部1を支持する支持部13を設けている。具体的には固定体の前後壁を中間部で分断して外側へ折曲して開き、側部が開放した挿入配設部12を形成すると共に、この外側へ開いた前後壁を水平にして支持部13としている。
この支持部13に支持された前記被取付板部1を圧接固定する締め付け固定機構14を前記固定体2に設けている。具体的には前記挿入配設部12の上部の上板部に上方から鉛直方向に締め付け用ボルト14aを螺着し、前記締め付け用ボルト14aの締め付けによって、このボルト先端が被取付板部1の上面を圧接し、前記支持部13とでこの被取付板部1を挟持固定するように締め付け機構14を構成している。
また、この固定体2の支持部13の下側左右部に締付ボルト6を水平方向に挿通するための固定体側挿通孔7を形成している。この固定体側挿通孔7は無螺子孔であり、前記締付ボルト6の径より稍大きい径で形成している。
本実施例の吊ボルト懸吊体5は、帯状の金属板材をコ字状に折曲して形成している。そして、この吊ボルト懸吊体5の中間板部に取付孔4を設けて、この中間板部を吊ボルト3を螺着する面15とし、この面15に対して、直角に突設した対向する両端板部を軸受腕部8として、この各軸受腕部8の先端部に夫々締付ボルト6を挿通するための懸吊体側挿通孔10を形成している。
具体的には取付孔4は面15にバーリング加工による雌螺子を形成して、この取付孔4に直接吊ボルト3を螺着出来るようにしている。また、取付孔4を無螺子孔とし、ナットを用いて、この取付孔4に吊ボルト3を螺着する構成でも良い。
また、対向する軸受腕部8は、その対向間隔を前記固定体2の支持部13の下側部分の左右幅よりも稍広めの間隔に設定して、この各軸受腕部8を固定体2の支持部13より下側部分の左右外側位置に配設し得るように構成し、この際、連通状態とした前記固定体側挿通孔7と前記懸吊体側挿通孔10とに締付ボルト6を挿通することで固定体2の下部に吊ボルト懸吊体5をこの締付ボルト6を回動軸として回動自在に軸着している。
また、前記各軸受腕部8の一方の懸吊体側挿通孔10は、その孔縁に螺子溝を形成して締付ボルト6を螺着するための雌螺子部19に構成している。
前記雌螺子部19は、バーリング加工による雌螺子部を形成して構成しても良いし、ナットをその雌螺子孔が前記懸吊体側挿通孔10と連通するようにして溶接して構成しても良く、また別部品のナットを雌螺子部19とし、締付ボルト6を螺着して、締め付けするようにしても良い。
本実施例では、前記固定体2と前記吊ボルト懸吊体5の対向する前記軸受腕部8との接触する挟持界面9である前記固定体2の左右の外側面と、前記吊ボルト懸吊体5の左右の前記軸受腕部8の内側面とのいずれか一方に、前記締付ボルト6の締め付けにより圧接する凸状摩擦部11を設けている。具体的には前記吊ボルト懸吊体5の左右の前記軸受腕部8の内側面(挟持界面9)に凸状摩擦部11を設けている。また、前記固定体2の左右の外側面(挟持界面9)に設けても良い。
具体的には左右の軸受腕部8の懸吊体側挿通孔10の周囲に細長い線状であって、懸吊体側挿通孔10の中心と同心円状となる円環状に凸状摩擦部11を設けている。この凸状摩擦部11を設けることで締付ボルト6を締め付けたときに、従来は固定体2と吊ボルト懸吊体5の左右の軸受腕部8との挟持界面9は平面と平面とが圧接する構成であったものが、平面と線との圧接状態となるので、従来に比して前記挟持界面9の摩擦抵抗を低減し、回動作動をスムーズに行えるようにしている。
また、凸状摩擦部11は吊ボルト懸吊体5の各軸受腕部8を、その外側面を内側面方向にプレスすることにより、この軸受腕部8の外側面を円環状に凹設し、これにより円環状に凸設する軸受腕部8の内側面部位で形成している。更に具体的には本実施例ではプレス機を用いて凸状摩擦部11を形成している。このように凸状摩擦部11を軸受腕部8(吊ボルト懸吊体5)から一体成形しているので、他の追加部材が不要で安価に製造可能となると共にプレス機を用いることで容易に形成可能である。
また、本実施例では凸状摩擦部11は吊ボルト懸吊体5の軸受腕部8の先端部に設けているが、これは凸状摩擦部11を固定体2に形成するより吊ボルト懸吊体5の軸受腕部8に形成したほうが容易に形成可能であるためである。なぜなら、前記吊ボルト懸吊体5は固定体2に比し、強度を必要としないため、一般的に前記固定体2より肉厚の薄い材料が用いられているため加工がし易く、更にコ字形状に形成した後でも、軸受腕部8の外側面からプレスすることが可能であるため、製造方法に自由度が持てるからである。また、コ字形状に加工した後でも凸状摩擦部11の形成が可能であるということで、従来品を改良することも容易に可能となる。
また、本実施例では、挟持界面9の懸吊体側挿通孔10の周囲に連続した円環状に形成しているが、吊ボルト懸吊体5の回動方向に沿った円弧状の凸状摩擦部11や2箇所以上の点状の凸状摩擦部11でも良い。
更に詳しく説明すると凸状摩擦部11は挟持界面9との圧接面積が広すぎると、圧接による摩擦抵抗が大きくなり、回動動作をスムーズに行えない。そこで、本実施例では凸状摩擦部11の断面形状をかまぼこ型に形成して、この凸状摩擦部11の頂部が挟持界面9に線接触するようにしている。
また、本実施例では、締付ボルト6は吊ボルト懸吊体5の軸受腕部8の雌螺子孔10aとなっている懸吊体側挿通孔10の反対側の懸吊体側挿通孔10から挿通し、そのボルト先端を前記雌螺子孔10aに螺着し、締め付けすることで、前記雌螺子孔10aを有する前記吊ボルト懸吊体5の前記軸受腕部8が固定体2側に引き寄せられ、前記吊ボルト懸吊体5の前記軸受腕部8に設けた前記凸状摩擦部11が前記固定体2の挟持界面9である固定体2の下部の左右の外側面と圧接した状態となっている。
また、前記締付ボルト6を締め付ける際は、締め付け強度を配慮する必要はなく、大まかに強く締めれば良く、この程度の締め付け強度の管理で十分に吊ボルト懸吊体5が回動作動をスムーズに行え、且つ、所望の角度に保持可能となる。
図6は本実施例の使用の一例を示したもので、H型鋼梁材の長手方向の左右両端の板部分を被取付板部1として、この左右の被取付板部1にそれぞれ本実施例の吊り金具を固定し、この2つの吊り金具を用いて被吊下物16としての枠桟を懸吊した場合を示している。更に具体的には、一方の吊り金具の吊ボルト3が斜設状態で、他方の吊り金具の吊ボルト3が垂設状態となって、双方の吊ボルト3の先端が一方の吊ボルト3側の連結孔17と他方の吊ボルト3側の連結孔18で収束状態に固定され、この収束固定された吊ボルト3先端に枠桟16を懸吊している。
このように吊ボルト3を斜設状態に懸吊する状況において、従来品では前記吊ボルト3の角度を吊ボルト側の連結孔17を枠桟16側の連結孔18に合わせて人が保持しなくてはならず、その作業を一人で行う場合は片手がその保持に占有されるため、作業性や安全性が低下する。これに対し、本実施例では吊ボルト3が斜設状態にきちんと保持可能であるので、予め一方の吊ボルト3側の連結孔17と他方の吊ボルト3側の連結孔18を合わせておくことが出来、前記収束部を両手でボルト締めする作業ができるので、作業性、安全性ともに向上する。また、角度を調節し、調節した位置で固定する場合も、いちいち工具を用いて締付ボルト6を締め付けたり、弛めたりする必要がないので、作業効率が向上する。
尚、本発明は、実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 被取付板部
2 固定体
3 吊ボルト
4 取付孔
5 吊ボルト懸吊体
6 締付ボルト
7 固定体側挿通孔
8 軸受腕部
9 挟持界面
10 懸吊体側挿通孔
10a 雌螺子孔
11 凸状摩擦部
15 吊ボルトを設けた面
19 雌螺子部

Claims (5)

  1. 被取付板部に固定する固定体に、吊ボルトを螺着する取付孔を設けた吊ボルト懸吊体を回動自在に軸着した吊り金具において、前記固定体は、前記吊ボルト懸吊体を軸着するための締付ボルトを挿通する固定体側挿通孔を設け、前記吊ボルト懸吊体は、前記吊ボルトを螺着する前記取付孔を設けた面から垂直に突設した対向する軸受腕部を設けてコ字形体若しくはU字形体に形成し、この対向する軸受腕部に前記固定体側挿通孔と連通して前記締付ボルトを挿通する懸吊体側挿通孔を設け、この左右の軸受腕部の一方の前記懸吊体側挿通孔を前記締付ボルトが螺着可能な雌螺子孔として雌螺子部を設ける若しくは前記締付ボルトを螺着するナットを設けて雌螺子部を設け、連通状態とした前記固定体側挿通孔と前記懸吊体側挿通孔とに挿通させた前記締付ボルトを前記雌螺子部に締め付け螺着することで前記固定体に前記吊ボルト懸吊体を回動自在に軸着した構成とし、前記固定体と前記吊ボルト懸吊体の対向する前記軸受腕部との接触する挟持界面である前記固定体の左右の外側面若しくは前記吊ボルト懸吊体の左右の前記軸受腕部の内側面に前記締付ボルトの締め付けにより圧接する凸状摩擦部を設けたことを特徴とする吊り金具。
  2. 前記凸状摩擦部は、前記挟持界面に前記締付ボルトを回動軸とした前記吊ボルト懸吊体の回動方向に長さを有する線状に突出形成したことを特徴とする請求項1記載の吊り金具。
  3. 前記凸状摩擦部は、前記挟持界面の、前記固定体側挿通孔の周囲若しくは前記懸吊体側挿通孔の周囲に、円環状に形成したことを特徴とする請求項2記載の吊り金具。
  4. 前記凸状摩擦部は、前記吊ボルト懸吊体の対向する左右の前記軸受腕部の内側面に形成したことを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか1項に記載の吊り金具。
  5. 前記凸状摩擦部は、前記固定体若しくは前記吊ボルト懸吊体の前記軸受腕部をプレスすることにより形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊り金具。
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