JP6335650B2 - 筋交いの取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、天井下地構造における筋交いの取付装置に関するものである。
天井下地構造は、天井部に埋設したインサートナットに吊りボルトの上端部を螺着し、吊りボルトの下端部にハンガーを取り付け、このハンガーに野縁受けを支持し、この野縁受けにクリップを介し野縁を吊支し、この野縁に天井材を取り付けるようになっている。このような天井下地構造では、地震発生時における天井材の損壊落下を防止するために、隣り合う吊りボルト間に筋交いを入れるようにしている。しかして、従来における筋交いの取付装置として、下記特許文献1に記載されたようなものがある。
実用新案登録第3176767号公報
上記従来の筋交いの取付装置では、ここに記載された筋交いの取付装置、特に筋交い上端部取付金具は、部品点数が多く、構造が複雑であるため、製作費が高くつき、取付けにも手間がかかるといった問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、構造が簡単で部品点数が少なく、筋交いの取付けが簡単容易に行える筋交いの取付装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、天井下地構造における隣り合う吊りボルト1,1間に筋交い2を入れ、筋交い2の上端部を一方の吊りボルト1の上端部に筋交い上端部取付金具3を介して取り付け、筋交い2の下端部を他方の吊りボルト1の下端部に近い野縁受けUの所要部に取り付ける筋交いの取付装置であって、
筋交い上端部取付金具3は、図3に示すように、吊りボルト1に螺合する雌ネジ部4を形成した基部から一対の平行な挟持片6,6を突設してなる第一金具11と、先端部12aが正面視半円状に形成されて、その先端部12a側が第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12と、第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入されて先端外周部20が吊りボルト1に当接する第二金具12の先端部12aとを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とからなり、吊りボルト1の上端部に雌ネジ部4を螺合させた第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入して連結用ボルト7及びナット8で連結し、その第二金具12に筋交い2の上端部を取り付けるようにし
第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入される第二金具12の先端部12aとが連結用ボルト7及びナット8で回動可能に連結される際に、図7に示すように、第二金具12の先端外周部20は吊りボルト1の外周面1aに常時当接しており、
且つ、図7に示すように、正面視半円状に形成された前記第二金具12の先端外周部20は、第二金具12の回転中心O1からの半径R1の第1円弧部21と、この第1円弧部21と連続するように形成され、第二金具12の回転中心O1から下方へ所定量e偏心した偏心点O2を中心とする半径R2の第2円弧部22とからなり、第二金具12が、略水平に位置する状態からその回転中心O1回りに下向きに回転して傾斜することにより、第2円弧部22が吊りボルト1に圧接して、その雄ネジ部1aのネジ山を押し潰すようにようなっていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、天井下地構造における隣り合う吊りボルト1,1間に筋交い2を入れ、筋交い2の上端部を一方の吊りボルト1の上端部に筋交い上端部取付金具3を介して取り付け、筋交い2の下端部を他方の吊りボルト1の下端部に近い野縁受けUの所要部に取り付ける筋交いの取付装置であって、
筋交い上端部取付金具3は、図3に示すように、吊りボルト1に螺合する雌ネジ部4を形成した基部から一対の平行な挟持片6,6を突設してなる第一金具11と、先端部12aが正面視半円状に形成されて、その先端部12a側が第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12と、第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入されて先端外周部20が吊りボルト1に当接する第二金具12の先端部12aとを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とからなり、吊りボルト1の上端部に雌ネジ部4を螺合させた第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入して連結用ボルト7及びナット8で連結し、その第二金具12に筋交い2の上端部を取り付けるようにし、
第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入される第二金具12の先端部12aとが連結用ボルト7及びナット8で回動可能に連結される際に、図7に示すように、第二金具12の先端外周部20は吊りボルト1の外周面1aに常時当接しており、
且つ、図3の(b)に示すように、第一金具11の両挟持片6,6の夫々内側面には、その基部の内側の雌ネジ部4が吊りボルト1の雄ネジ部1aに螺合した状態で雌ネジ部4の反対側から吊りボルト1に当接可能な両側一対の突起10,10を夫々突設し、第一金具11の両挟持片6,6とその間に挿入されて第二金具12の先端部12aとを連結用ボルト7で連結し、ナット8で締め付けることにより、前記両挟持片6,6の根元部を締め込んで、第二金具12の先端外周部20と共に、前記両突起10,10を吊りボルトに当接させるようにしたことを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の筋交いの取付装置において、図2の(a)に示すように、前記第一金具11には、前記ナット8による両挟持片6,6の根元部の締め込みを容易にするための開口部13を開口形成してなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の筋交いの取付装置によれば、筋交い上端部取付金具3が、雌ネジ部4を形成した基部5から一対の挟持片6,6を突設してなる第一金具11と、先端部12aが正面視半円状に形成されて、その先端部12aが第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12とを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とからなるもので、吊りボルト1の上端部に雌ネジ部4を螺合させた第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入して連結用ボルト7及びナット8で連結し、その第二金具12に筋交い2の上端部を取り付ければよいから、構造が簡単且つコンパクトで、部品点数が少ないにもかかわらず、筋交い2の取付作業を容易に行うことができると共に、筋交い2の上端部を吊りボルト1の上端部に確実に取り付けることができる。
又、本発明の筋交いの取付装置によれば、第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入される第二金具12の先端部12aとが連結用ボルト7及びナット8で回動可能に連結される際に、図7に示すように、第二金具12の先端外周部20は吊りボルト1の外周面1aに常時当接してなるため、第二金具12に取り付けられる筋交い2に第二金具12の方向に大きな外力が負荷しても、第二金具12の先端外周部20が常時吊りボルト1に当接しているため、ガタつくことなく筋交い2を支持させることができる。
且つ又、本発明によれば、図7に示すように、第二金具12の使用にあたり、第一金具11の雌ネジ部4を一方の吊りボルト1の上端部に螺合させた状態で、第二金具12の先端部12a側を第一金具11に挿入し、第二金具12と第一金具11の挟持片6とに連結用ボルト7を挿通してナット8を締めておいて、第二金具12を略水平に位置させた状態で筋交い2の上端部に連結固定した後、筋交い2を吊りボルト1に対し所要の傾斜角度に位置決めするために、筋交い2を下向き回転させると、第二金具12が前記の略水平位置からその回転中心O1回りに下向きに回転して、所要の傾斜位置まで傾斜させることにより、第2円弧部22が吊りボルト1に圧接して、その圧接力により雄ネジ部1aのネジ山を押し潰すことになる。
しかして、第二金具12の第2円弧部22が吊りボルト1に圧接してその圧接力により吊りボルト1の雄ネジ部1aのネジ山を押し潰す時に、第2円弧部22が吊りボルト1の雄ネジ部1aに食い込んで、第2円弧部22が凹凸変形するから、第2円弧部22と吊りボルト1の雄ネジ部1aとの間に凹凸係合力が働いて、吊りボルト1と第2円弧部22との噛み合い力が強力となり、両者間の遊びがなくなる。しかも、第2円弧部22による圧接力によって、吊りボルト1の雄ネジ部1aが、これと噛合する第一金具11の雌ネジ部4を押圧して、その雄ネジ部1aと雌ネジ部4との係合力を増大させ、その結果筋交い2の傾斜位置を、ガタつくことなく、より強力に維持することができる。
請求項に係る発明によれば、請求項1と同じように、筋交い上端部取付金具3が、雌ネジ部4を形成した基部5から一対の挟持片6,6を突設してなる第一金具11と、先端部12aが正面視半円状に形成されて、その先端部12aが第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12とを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とからなるもので、吊りボルト1の上端部に雌ネジ部4を螺合させた第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入して連結用ボルト7及びナット8で連結し、その第二金具12に筋交い2の上端部を取り付ければよいから、構造が簡単且つコンパクトで、部品点数が少ないにもかかわらず、筋交い2の取付作業を容易に行うことができると共に、筋交い2の上端部を吊りボルト1の上端部に確実に取り付けることができ、又、第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入される第二金具12の先端部12aとが連結用ボルト7及びナット8で回動可能に連結される際に、図7に示すように、第二金具12の先端外周部20は吊りボルト1の外周面1aに常時当接してなるため、第二金具12に取り付けられる筋交い2に第二金具12の方向に大きな外力が負荷しても、第二金具12の先端外周部20が常時吊りボルト1に当接しているため、ガタつくことなく筋交い2を支持させることができ、且つ又、図3の(b)に示すように、第一金具11の両挟持片6,6の夫々内側面に、基部の内側の雌ネジ部4が吊りボルト1の雄ネジ部1aに螺合した状態で雌ネジ部4の反対側から吊りボルト1に当接可能な両側一対の突起10,10を夫々突設しているから、第一金具11の両挟持片6,6とその間に挿入されて第二金具12の先端部12aとを連結用ボルト7で連結し、ナット8で締め付けることにより、両挟持片6,6の根元部を締め込んで絞り変形させた状態で、第二金具12の先端外周部20と共に、前記両突起10,10を吊りボルトに当接させることにより、第二金具12を第一金具11に一体的に強固に連結できると共に、第一金具11と第二金具12とを吊りボルト1の上端部に強固に固定することができる。。
請求項に係る発明によれば、第一金具11には開口部13が設けてあるから、ナット8を絞め込む際にその締め込み作業を容易に行うことができる。
天井部より垂下された吊りボルトの互いに隣り合う吊りボルト間に筋交いを入れた状態の正面図である。 (a) は図1の矢印Aで示す部分の拡大正面図で、筋交い上端部取付金具の一実施形態を示し、(b) は(a) のY−Y線断面図である。 (a) は図2のX−X線断面図、(b) は(a) の矢印Bで示す部分の拡大図である。である。 (a) は図2に示す筋交い上端部取付金具の第一金具を形成する金属板の展開状態を示す平面図、(b) は金属板を曲げ加工して形成した第一金具の正面図、(c) は第一金具を吊りボルトに嵌め込んだ第一金具の両挟持片間に第二金具を挿入した状態の平面図である。 (a) は第二金具の正面図、(b) は(a) のZ−Z線断面図、(c) は端面図である。 (a) は筋交いの一部を示す正面図、(b) は(a) のV−V線断面図である。 第二金具の他の実施形態を示す説明図である。 (a) は更に他の実施形態による第二金具を含む筋交い上端部取付金具の使用状態を示す、図3の(a) と同様な図であり、(b) はその第二金具の正面図、(c) は側面図である。
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1には、天井部Sに埋設したインサートナットTに吊りボルト1の上端部を螺着し、吊りボルト1の下端部にハンガーHを取り付け、このハンガーHに野縁受けUを支持し、この野縁受けUにクリップ(図示せず)を介して野縁Nを吊支し、この野縁Nに天井材Cを取り付けるようにした天井下地構造を示すと共に、この天井下地構造における隣り合う吊りボルト1,1間に筋交い2を入れ、筋交い2の上端部を隣り合う一方の吊りボルト1の上端部に筋交い上端部取付金具3を介して取り付け、筋交い2の下端部を他方の吊りボルト1の下端部に近い野縁受けUの所要部に取り付けた状態を示している。
筋交い2は、図2,図6に示すように、ウエブ2aと両フランジ部2b,2bとリップ部2c,2cとによって形成される軽量形鋼のリップ溝形鋼からなるもので、ウエブ2aの一端部(上端部)にはビス挿通孔2dが複数設けられている。また図示は省略するが、このウエブ2aの他端部(下端部)にもビス挿通孔が複数設けられている。
筋交い上端部取付金具3は、図2、図3及び図4に示すように、吊りボルト1に螺合する雌ネジ部4を形成した基部5から一対の平行な挟持片6,6を突設してなる平面視略U字状の第一金具11と、先端外周部20が正面視半円状に形成されて、その先端部12a側が第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12と、前記第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入されて先端外周部20が吊りボルト1に常時当接する第二金具12の先端部12aとを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とによって構成される。
筋交い上端部取付金具3の第一金具11及び第二金具12は、夫々金属板をプレス加工して形成したものであり、図4の(a) には第一金具11を形成する金属板Mの展開状態を示し、(b) にはその金属板Mを略U字状に曲げ加工して形成した第一金具11を正面図で示す。図4の(c) は、略U字状に形成した第一金具11の雌ネジ部4を吊りボルト1に螺合させた状態で、第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入し、この第二金具12の先端外周部20を吊りボルト1に対して第一金具11の雌ネジ部4の中心部側と反対側から常時当接させた状態を示す。
第一金具11は、図4の(a) 〜(c) に示すように、両端部が夫々半円状の金属板Mを略U字状に折り曲げると共に、その折り曲げた基部5の内側に半周状の雌ネジ部4を形成し、折り曲げた基部5から平行に延びる両板部を挟持片6,6として、これらの挟持片6,6に夫々連結用ボルト7が挿通するボルト挿通孔9を形成している。
また第一金具11の両挟持片6,6の夫々内側面には、図4の(c) から分かるように、その基部内側の雌ネジ部4が吊りボルト1の雄ネジ部1aに螺合した状態で雌ネジ部4の中心部側と反対側から吊りボルト1に当接可能な突起10を夫々突設し、第一金具11の両挟持片6,6とその間に挿入された第二金具12の先端部12aとを連結結用ボルト7で連結してナット8で最終的に締め付けることにより、図3の(a) ,(b) に示すように両挟持片6,6の根元部を締め込んで絞り変形させた状態で、第二金具12の先端外周部20と共に、前記両突起10,10を吊りボルト1に当接させるようになっている。前記突起10は、第一金具11を形成する金属板Mの外面側所要箇所をポンチ等の工具で叩くことによって金属板Mの内面側に突き出るように形成されるものである。
また第一金具11の両挟持片6,6には、上記のようにナット8によって両挟持片6,6を図4の(c) に示すような状態から図3の(a) ,(b) に示す状態に締め込んで絞り変形させる際にその締め込み作業を容易にするための開口部13が開口形成されている。
図5の(a) は筋交い上端部取付金具3の第二金具12の正面図、(b) は(a) のZ−Z線断面図、(c) は端面図である。この第二金具12は、プレス加工する金属板の図示は省略するが、長方形状金属板の一端部を半円状に形成したもので、この金属板の半円状端部には第一金具11の挟持片6に設けたボルト挿通孔9に対応する位置にボルト挿通孔14を設けると共に、その反対側には、この第二金具12を筋交い2の上端部にビス止めするためのタッピング用ビス孔15を複数設け、また金属板の半円状端部側にはその周縁部及びこれにつながる両側縁部を直角に立ち上げて補強リブ16を形成し、更に前記ボルト挿通孔17の周縁部には孔開け時のバーリング加工によって補強リブ17を形成している。このような補強リブ16,17を形成することによって、比較的薄手の鋼板で十分大きな強度の第二金具12を製作することができる。
上記のように構成される筋交いの取付装置による筋交い2の取付施工について説明すると、先ず、筋交い上端部取付金具3によって筋交い2の上端部を吊りボルト1の上端部に取り付けるにあたり、略U字状に形成された第一金具11の基部5の裏面側にある半周状の雌ネジ部4を一方の吊りボルト1の上端部に螺合させた状態で、第二金具12の先端部12a側を第一金具11の挟持片6,6間に挿入し、第一金具11の挟持片6及び第二金具12のボルト挿通孔9,14に連結用ボルト7を挿通してナット8を締める。この時、ナット8は緩めに締めておく。
それから、第二金具12を、図2に示すようにリップ溝形鋼からなる筋交い2の上端部に嵌め込んで、筋交い2の上端部側のビス挿通孔2d(図6参照)から第二金具12のタッピング用ビス孔15(図5参照)にタッピングビス18をねじ込むことによって、第二金具12を筋交い2の上端部に連結固定する。この後、吊りボルト1に対する筋交い2の取付角度を適宜に調整した上で、連結用ボルト7に螺合している締付用のナット8を強く締め付けることによって、図3の(a) ,(b) に示すように第一金具11の両挟持片6,6の根元部を締め込んで絞り変形させた状態で、第二金具12の先端外周部20と共に、第一金具11の内側面にある両突起10,10を吊りボルト1に当接させて、第二金具12を第一金具11に対し固定し、図2及び図3に示すような取付状態とする。この第二金具12には開口部13が設けてあるから、ナット8を絞め込む際にその締め込み作業を容易に行うことができる。
また、筋交い2の下端部を、他方の吊りボルト1の下端部に近い野縁受けUの所要部に取り付ける。この筋交い2の下端部の取付けにあたっては、図1に概略示すように、筋交い2の下端部に設けてあるビス挿通孔(図示せず)からタッピングビス19を野縁受けUにねじ込むことによって、筋交い2の下端部を野縁受けUに固定する。
上述した筋交い上端部取付金具3は、吊りボルト1に螺合する半周状の雌ネジ部4を形成した基部5から一対の平行な挟持片6,6を突設してなる第一金具11と、先端部12aが正面視半円状に形成されて、その先端部12a側が第一金具11の挟持片6,6間に挿入される第二金具12と、第一金具11の一対の挟持片6,6とその間に挿入されて先端外周部20が吊りボルト1に常時当接する第二金具12の先端部12aとを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト7及びナット8とからなるもので、吊りボルト1の上端部に雌ネジ部4を螺合させた第一金具11の両挟持片6,6間に第二金具12の先端部12a側を挿入して連結用ボルト7及びナット8で連結し、この第二金具12に筋交い2の上端部をビス18止めすればよいから、構造が簡単且つコンパクトで、部品点数が少ないにもかかわらず、筋交い2の取付作業を容易に行うことができると共に、筋交い2の上端部を吊りボルト1の上端部に確実に取り付けることができる。
また、第二金具12の先端部12a側を第一金具11の挟持片6,6に対して回動可能に連結しているから、吊りボルト1に対する筋交い2の傾斜角度を適宜に変更調整することができる。
また図3、図4及び図5に示すように、第一金具11の両挟持片6,6の夫々内側面には、基部5の内側の雌ネジ部4が吊りボルト1の雄ネジ部1aに螺合した状態で雌ネジ部4の反対側から吊りボルト1に当接可能な両側一対の突起10,10を夫々突設しているから、第一金具11の両挟持片6,6とその間に挿入されて第二金具12の先端部12aとを連結用ボルト7で連結し、ナット8で締め付けることにより、両挟持片6,6の根元部を締め込んで絞り変形させた状態で、第二金具12の先端外周部20と共に、前記両突起10,10を吊りボルトに当接させることにより、第二金具12を第一金具11に一体的に強固に連結できると共に、第一金具11と第二金具12とを吊りボルト1の上端部に強固に固定することができる。
図7は第二金具12の他の実施形態を示す。即ち、この第二金具12も、図5の(a) に示すものと同じ様に、先端部12aが正面視半円状に形成されているが、この第二金具12は、半円状の先端外周部20が、図7に示すように、第二金具12の回転中心O1からの半径がR1である第1円弧部21と、この第1円弧部21と連続するように形成され、第二金具12の回転中心O1から下方へ所定量e(例えば、1.3mm)偏心した偏心点O2を中心とする半径R2の第2円弧部22とからなるもので、第二金具12が、同図の実線で示すような略水平位置(吊りボルト1に対して略90°の位置)にある状態から、その回転中心O1回りに下向きに回転して傾斜することによって、半径R2の第2円弧部22が吊りボルト1に圧接して、その雄ネジ部1aのネジ山を押し潰すようにようなっている。第2円弧部22の半径R2は、第1円弧部21の半径R1と同じ長さとしているが、それより僅かに長くしてもよい。
尚、図7に示す第二金具12は、説明は省略するが、先端外周部20が上述したような第1円弧部21と第2円弧部22とからなる以外は、前述した図5に示す構造と同じ構造である。
上述した図7に示す第二金具12の使用にあたっては、第一金具11の雌ネジ部4を一方の吊りボルト1の上端部でその雄ネジ部1aに螺合させた状態で、第二金具12の先端部12a側を第一金具11の挟持片6,6間に挿入し、この第二金具12と第一金具11の挟持片6とに連結用ボルト7を挿通してナット8を締め、第一金具11の挟持片6,6とその間に挿入した第二金具12の先端部12aとを回動可能に連結する。それから、第二金具12を図7の実線で示すように略水平に位置させた状態で筋交い2の上端部に連結する。この時、筋交い2も略水平位置にある。
この後、筋交い2を吊りボルト1に対して所要の傾斜角度に位置決めするために、筋交い2を下向き回転させると、筋交い2と一体の第二金具12が、図7の実線で示す略水平位置(吊りボルト1に対し略90°の位置)からその回転中心O1回りに下向きに回転して、同図の仮想線で示す傾斜位置、即ち、吊りボルト1に対し例えば60°の傾斜位置、あるいは45°の傾斜位置、あるいは30°の傾斜位置まで傾斜することにより、第二金具12の回転中心O1から下方へ所定量e偏心した偏心点O2を中心とする半径R2の第2円弧部22が吊りボルト1に圧接し、その圧接力によって雄ネジ部1aのネジ山を押し潰すことになる。
上記のように第二金具12の第2円弧部22が吊りボルト1に圧接してその圧接力により吊りボルト1の雄ネジ部1aのネジ山を押し潰す時に、第2円弧部22が吊りボルト1の雄ネジ部1aに食い込んで、第2円弧部22が凹凸変形するから、第2円弧部22と吊りボルト1の雄ネジ部1aとの間に凹凸係合力が働いて、吊りボルト1と第2円弧部22との噛み合い力が強力となり、両者間に遊びがなくなる。しかも、前記第2円弧部22による圧接力によって、吊りボルト1の雄ネジ部1aが、これと噛合する第一金具11の雌ネジ部4を押圧して、その雄ネジ部1aと雌ネジ部4との係合力を増大させ、その結果筋交い2の所要傾斜位置を、ガタつくことなく、より強力に維持することができる。
筋交い2を吊りボルト1に対し所要の傾斜位置に位置決めしたならば、連結用ボルト7に螺合している締付用のナット8を強く締め付けることにより、図3の(a) ,(b) に示すように第一金具11の両挟持片6,6の根元部を締め込んで絞り変形させた状態とする。その後、筋交い2の下端部を、他方の吊りボルト1の下端部に近い野縁受けUの所要部に取り付ける。
図8には第二金具12の更に他の実施形態を示している。この第二金具12は、筋交い2が同図の(a) に示すような金属製角パイプ(角筒状体)からなる場合に好適なもので、同図の(b) ,(c) に示すように、略矩形状の金属板を二つに折り曲げて、その中央部側に五角形筒状の基幹部23を形成すると共に、両端部側を重ね合わせて第二金具12の先端部12aを形成し、そして基幹部23に螺軸ねじ込み用のネジ孔部24を設け、先端部12aには第一金具11のボルト挿通孔9に対応するボルト挿通孔25を形成したものからなる。この第二金具12の先端外周部20は、図5に示す第二金具12と同様の正面視半円状(図8の(b) 参照)に形成され、その先端外周部20が吊りボルト1に常時当接する状態で、第一金具11と第二金具12とが連結用ボルト7及びナット8とによって回動可能に連結されてなるものであるが、図7に示す第二金具12のように、更に第二金具12の回転中心O1からの半径がR1である第1円弧部21と、第二金具12の回転中心O1から下方へ所定量e偏心した偏心点O2を中心とする半径R2の第2円弧部22とからなるものとすることができる。尚、図8の(a) に示す筋交い2には、上端部に取付部材26が取り付けてある。この取付部材26は、横板部26aと両側板部26b,26bとからなるコ字形金具で、筋交い2の上下各端部に嵌合させて、両縦板部26b,26bをビス27で固定することにより取り付けられる。横板部26aには螺軸(ボルト)挿通孔26cが設けてある。
しかして、図8に示す第二金具12の使用にあたっては、同図の(a) に示すように、第一金具11の雌ネジ部4を一方の吊りボルト1の上端部でその雄ネジ部1aに螺合させた状態で、第二金具12の先端部12a側を第一金具11の挟持片6,6間に挿入し、この第二金具12と第一金具11の挟持片6とに連結用ボルト7を挿通してナット8を締め、第一金具11の挟持片6,6とその間に挿入した第二金具12の先端部12aとを、その先端外周部20が吊りボルト1に常時当接する状態で回動可能に連結する。それから、一端部を第二金具12のネジ孔部24に螺合した螺軸28の他端部を、筋交い2の上端部にある取付部材26の螺軸挿通孔26cに挿通して一対のナット29,29で固定する。その後、吊りボルト1に対する筋交い2の取付角度を適宜に調整した上で、連結用ボルト7に螺合している締付用5ナット8を強く締め付けることにより、第二金具12を第一金具11に対し固定し、図8の(a) に示すような取付状態とすることができる。
1 吊りボルト
1a 雄ネジ部
2 筋交い
3 筋交い上端部取付金具
4 雌ネジ部
5 基部
6 挟持片
7 ボルト
8 ナット
9 ボルト挿通孔
10 連結用ボルト
11 第一金具
12 第二金具
12a 第二金具の先端部
13 開口部
14 ボルト挿通孔
16,17 補強リブ
20 第二金具の先端外周部
21 第1円弧部
22 第2円弧部
O1 第二金具の回転中心
O2 偏心点
R1 第1円弧部の半径
R2 第2円弧部の半径

Claims (3)

  1. 天井下地構造における隣り合う吊りボルト間に筋交いを入れ、筋交いの上端部を一方の吊りボルトの上端部に筋交い上端部取付金具を介して取り付け、筋交いの下端部を他方の吊りボルトの下端部に近い野縁受けの所要部に取り付ける筋交いの取付装置であって、
    筋交い上端部取付金具は、吊りボルトに螺合する雌ネジ部を形成した基部から一対の平行な挟持片を突設してなる第一金具と、先端部が正面視半円状に形成されて、その先端部側が第一金具の挟持片間に挿入される第二金具と、第一金具の一対の挟持片とその間に挿入される第二金具の先端部とを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト及びナットとからなり、吊りボルトの上端部に雌ネジ部を螺合させた第一金具の両挟持片間に第二金具の先端部側を挿入して連結用ボルト及びナットで連結し、その第二金具に筋交いの上端部を取り付けるようにし
    第一金具の一対の挟持片とその間に挿入される第二金具の先端部とが連結用ボルト及びナットで回動可能に連結される際に、第二金具の先端外周部は吊りボルトに常時当接しており、
    且つ、正面視半円状に形成された前記第二金具の先端外周部は、第二金具の回転中心からの半径の第1円弧部と、この第1円弧部と連続するように形成され、第二金具の回転中心から下方へ所定量偏心した偏心点を中心とする半径の第2円弧部とからなり、第二金具が、略水平に位置する状態からその回転中心回りに下向きに回転して傾斜することにより、第2円弧部が吊りボルトに圧接して、その雄ネジ部のネジ山を押し潰すようにようなっている筋交いの取付装置。
  2. 天井下地構造における隣り合う吊りボルト間に筋交いを入れ、筋交いの上端部を一方の吊りボルトの上端部に筋交い上端部取付金具を介して取り付け、筋交いの下端部を他方の吊りボルトの下端部に近い野縁受けの所要部に取り付ける筋交いの取付装置であって、
    筋交い上端部取付金具は、吊りボルトに螺合する雌ネジ部を形成した基部から一対の平行な挟持片を突設してなる第一金具と、先端部が正面視半円状に形成されて、その先端部側が第一金具の挟持片間に挿入される第二金具と、第一金具の一対の挟持片とその間に挿入される第二金具の先端部とを貫通して回動可能に連結する連結用ボルト及びナットとからなり、吊りボルトの上端部に雌ネジ部を螺合させた第一金具の両挟持片間に第二金具の先端部側を挿入して連結用ボルト及びナットで連結し、その第二金具に筋交いの上端部を取り付けるようにし、
    第一金具の一対の挟持片とその間に挿入される第二金具の先端部とが連結用ボルト及びナットで回動可能に連結される際に、第二金具の先端外周部は吊りボルトに常時当接しており、
    且つ、第一金具の両挟持片の夫々内側面には、その基部の内側の雌ネジ部が吊りボルトの雄ネジ部に螺合した状態で雌ネジ部の反対側から吊りボルトに当接可能な突起を夫々突設し、第一金具の両挟持片とその間に挿入された第二金具の先端部とを連結用ボルトで連結してナットで締め付けることにより、前記両挟持片の根元部を締め込んで、第二金具の先端外周部と共に、前記両突起を吊りボルトに当接させるようにした筋交いの取付装置。
  3. 前記第一金具には、前記ナットによる両挟持片の根元部の締め込みを容易にするための開口部を開口形成してなる請求項2に記載の筋交いの取付装置。
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