JP2010248941A - 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インペラの吸込口とファンケースの吸気口の間で生じるエアの還流を防止して、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供。
【解決手段】複数のブレード24を樹脂製の前面シュラウド23と後面シュラウド22とで挟むように構成されたインペラ21と、インペラ21を回転駆動する電動機8と、インペラ21を内包する金属製のファンケース10と、ファンケース10の中央部に設けられ先端部をインペラ21側に折り曲げて吸気口26を構成する樹脂製のファンケーススペーサ11と、前面シュラウド21の吸込口に設けられ前面シュラウド21側が裾広がりに広がった円筒状の金属薄板で構成される口金25とを備え、口金25とファンケーススペーサ11は、電動機8の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する。これにより、吸込み性能の高い、電動送風機が実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機に関する。
近年、電動送風機を用いた電気掃除機は、じゅうたん等の掃除を効果的に行うため、電動送風機の吸引力のロスを削減して、電動送風機の高出力化が図られている(例えば、特許文献1参照)。
以下に従来の電動送風機について、図6に基づいて説明する。図6は電動送風機の半断面図である。
図6において、インペラ1は、板金製の後面シュラウド2と、これに対向する板金製の前面シュラウド3と、この1対のシュラウド2、3間に設けた複数枚の板金製ブレード4とで構成され、各板金製のブレード4と対向するシュラウド2、3はかしめ加工により接合されている。モータ8はインペラ1を駆動するものであり、エアガイド9はインペラ1の周囲に配置されている。
ファンケース10は、インペラ1およびエアガイド9を内包するように、モータ8の外周に気密に取り付けられる。ファンケース10の中央部には、樹脂製のファンケーススペーサ11が熱溶着されており、ファンケース10との気密を保っている。樹脂製のベローズ12は、ファンケーススペーサ11と一体的に成形され、ファンケーススペーサ11中央に在る吸気口の全周をインペラ1の方向へ折り曲げるように延設したものである。
以上の構成における動作を説明する。インペラ1が高速回転して、インペラ1の吸気口から空気流を吸い込み、インペラ1外周部から空気流を排出する。その空気流はエアガイド9を通過し、モータ8内部へ排出され、モータ8を冷却する。そして、モータ8内部を冷却した空気流は、モータ8の外へ排出される。
このように従来の電気掃除機等に使われる電動送風機用のインペラ1は、すべてアルミニウム等の板金で構成している。また近年は、インデューサと呼ばれる複雑な羽形部品のみを樹脂で構成し、その他の部分を板金で構成するものがほとんどであった。
特開平9−79189号公報
しかしながら、従来例のように、ベローズ12の先端部とファンケーススペーサ11を摺接した状態でインペラ1を高速回転させると、金属製のインペラ1が摩擦熱で熱膨張を起こして、ファンケーススペーサ11とベローズ12との間に隙間ができ、機密性を保つことが難しく、エアの還流を小さくすることが困難だった。
本発明は、上記従来例の課題点を鑑み、インペラの吸込口とファンケースの吸気口の間で生じるエアの還流を防止して、空気損失を無くし、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記
インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられた金属製のファンケースと、前記ファンケースの中央部に設けられ先端部を前記インペラ側に折り曲げて吸気口を構成する樹脂製のファンケーススペーサと、前記前面シュラウドの吸込口に設けられ前記前面シュラウド側が裾広がりに広がった円筒状の金属薄板で構成される口金とを備え、、前記口金と前記ファンケーススペーサは、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する。
これにより、樹脂製のファンケーススペーサが削れて、口金と前記ファンケーススペーサとの間にほぼゼロの隙間が作られ、口金と前記ファンケーススペーサとの間のシール性が保たれるので、エアの還流を防ぐことが可能となり、吸込み性能の高い電動送風機が実現できる。
また、第2の発明の電動送風機は、少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられ中央の吸気口端部をインペラ側に折り曲げた折り曲げ部を有する金属製のファンケースとを備え、前記前面シュラウドの端部と前記ファンケースの吸気口端部は、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する。
これにより、樹脂製の前面シュラウドが削れて、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間にほぼゼロの隙間が作られ、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間のシール性が保たれるので、エアの還流を防ぐこと可能となり、吸込み性能の高い電動送風機が実現できる。
上述した電動送風機を備えた電気掃除機とすることにより、シール性が高く保たれ、吸込み性能の高い電気掃除機を提供することができる。
本発明によれば、モータの回転時に樹脂製のファンケーススペーサが削れてほぼゼロの隙間が作られるので、シール性を高く保ってエアの還流を防ぐことが可能となり、吸込み性能の高い電動送風機が実現できる。
第1の発明は、少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられた金属製のファンケースと、前記ファンケースの中央部に設けられ先端部を前記インペラ側に折り曲げて吸気口を構成する樹脂製のファンケーススペーサと、前記前面シュラウドの吸込口に設けられ前記前面シュラウド側が裾広がりに広がった円筒状の金属薄板で構成される口金とを備え、前記口金と前記ファンケーススペーサは、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する電動送風機である。
この構成により、樹脂製のファンケーススペーサが削れて、口金と前記ファンケーススペーサとの間にほぼゼロの隙間が作られ、口金と前記ファンケーススペーサとの間のシール性が保たれるので、エアの還流を防ぐことが可能となり、吸込み性能の高い電動送風機が実現できる。
第2の発明は、少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられ中央の吸気口端部をインペラ側に折り曲
げた折り曲げ部を有する金属製のファンケースとを備え、前記前面シュラウドの端部と前記ファンケースの吸気口端部は、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する電動送風機である。
この構成により、樹脂製の前面シュラウドが削れて、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間にほぼゼロの隙間が作られ、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間のシール性が保たれるので、エアの還流を防ぐこと可能となり、吸込み性能の高い電動送風機が実現できる。
第3の発明は、特に、第2の発明の前面シュラウドの吸込口端部の先端面とファンケースの折り曲げ部の先端面とが摺接することにより、樹脂製前面シュラウドの吸込口端部の先端面が削れて、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間にほぼゼロの隙間が作られ、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との間のシール性が保たれ、エアの還流を防ぐことができる。また、前面シュラウドとファンケースの吸気口端部との接触面積が小さくなるため、接触による摩擦抵抗が小さくなり、モータの回転数を低下する要因になりにくく、高い吸込み性能を得ることができる。
第4の発明は、特に、第2の発明の前面シュラウドの吸気口端部に設けられた段差部を有し、ファンケースの折り曲げ部が前記前面シュラウドの段差部に当接していることにより、電動機の回転時に樹脂製の前面シュラウドが削れて、ほぼゼロの隙間を作ることができ、インペラとファンケースとの間のシール性を保つことができ、高い吸込み性能を得ることができる。また、前面シュラウドの段差部の高さと、ファンケースの折り曲げ部の厚みを同等にすることで、ファンケースからインペラに至る通風路の内壁で段差を無くすことができ、より高い吸込み性能の電動送風機を提供できる。
第5の発明は、特に、第2の発明の前面シュラウドの吸込口端部の先端面に設けられた凹部を有し、ファンケースの折り曲げ部の先端が、前記凹部内に埋設され当接していることにより、電動機の回転時に摺接することにより、樹脂製の前面シュラウドが削れて両者の隙間がほぼゼロとなり、同部でのシール性が保たれるよう構成したので、エアタイトがより確実となるため、吸込み性能の高い電動送風機を提供できる。
第6の発明は、特に、第5の発明の前面シュラウドの凹部は、液状またはゲル状のシール材を充填していることにより、凹部内に充填された液状またはゲル状のシール材が樹脂製シュラウドとファンケースとの間の隙間を埋めるので、シール性を高めることができる一方、樹脂製シュラウドとファンケースとの間の摩擦抵抗を小さくして、高い吸込み性能を得ることができる。
第7の発明は、特に、第2の発明の前面シュラウドの吸込口端部の先端面に設けられた凹部を有し、前記凹部内にフッ素系樹脂のシール材が設けられ、前記シール材とファンケースの折り曲げ部とが当接していることにより、前面シュラウドの吸込口に設けた凹部内に設けたフッ素系樹脂は、滑り性が良いので、前面シュラウドとファンケースとの間の摩擦抵抗を小さくすることができ、より高いモータ回転で高い吸込み性能を得ることができる。
第8の発明は、特に、第2の発明の前面シュラウドの吸込口端部を、滑り性のよい軟質の樹脂にて成形していることにより、前面シュラウドとファンケースとの間の摩擦抵抗を小さくすることができ、より高いモータ回転で高い吸込み性能を得ることができる。
第9の発明は、特に第1〜第8の発明のいずれか1つの電動送風機を備えた電気掃除機としたので、高い吸込み性能を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を、図1を用いて説明する。なお従来例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図1(a)は電動送風機の側断面図で、図1(b)は図1(a)中の○で囲んだA部を示す部分拡大図である。
図1において、樹脂製のインペラ21は、平板状をした樹脂製の後面シュラウド22と、後面シュラウド22に対向する樹脂製の前面シュラウド23との間に、複数枚の樹脂製ブレード24を挟むように構成されている。この実施形態では、複数枚の樹脂製ブレード24と後面シュラウド22とは一体成形されている。そして、樹脂製のブレード24と前面シュラウド22は超音波溶着により接合されている。また、インペラ21は、モータ8の回転軸に連結されており、モータ8の回転駆動によって回転する。
樹脂製のファンケーススペーサ11は、ファンケース10の中央部に設けられ、ファンケース10に熱溶着されている。ファンケーススペーサ11の中央側先端部は、インペラ21側に折り曲げられており、その折り曲げ部をベローズ12と称す。ファンケーススペーサ11の中央にできた開口は吸気口26を構成する。
金属薄板製の口金25は、前面シュラウド23側が裾広がり広がった円筒状に成形され、前面シュラウド23にインサート成形され、インペラ21の吸込口先端を延設するような形で備えられている。また、口金25の内周と、ファンケーススペーサ11のベローズ12外周は、わずかながらクロスオーバーして接する位置に配されている。
以上の構成における動作について説明すると、モータ8に電力が供給されると、樹脂製のインペラ21が高速回転して、吸気口26から空気流を吸い込み、その空気流は遠心力によってインペラ21外周部へと押しやられ、インペラ21外周部から排出される。さらに空気流は、インペラ21周辺に在るエアガイド9を通過し、モータ8内部へ排出され、モータ8内部を冷却した後、モータ8の外に排出される。
このとき、樹脂製インペラ21の前面シュラウド23の吸込口にインサート成形された口金25と、ファンケーススペーサ11のインペラ方向に伸びたベローズ12とが接触しながら回転している。
もし、インペラ21と、ファンケース10及びファンケーススペーサ11との間に隙間が在ると、インペラ21外周から排出された空気流の一部が、前面シュラウド23とファンケース10との間を通り、インペラ21の吸込口26へと流れるエアの還流が生じる。
この形態では、口金25の内周と、ファンケーススペーサ11のベローズ12外周とのクロスオーバーした部分は、モータ8が高速回転すると、ベローズ12の外周が削れて、ほぼゼロに近い隙間を構成することができ、シール性を確保することができ、エアの還流を極力抑えて、電動送風機の吸込み性能を確保している。
このように本実施の形態によれば、樹脂製インペラ21と、樹脂製のファンケーススペーサ11との間に金属製の口金25を介在させ、金属製の口金25で樹脂製のファンケーススペーサ11を削りながら摺動させることで、ファンケーススペーサ11と口金25と
の間にほぼゼロの隙間を作ることができ、インペラ21の回転には支障が無く、高いシール効果を得ることができる。これにより、エアの還流が防止でき、ファンケース10内での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を、図2を用いて説明する。なお第1の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図2は、図1(b)は図1(a)中の○で囲んだA部に相当する電動送風機の吸気口26付近の部分拡大図である。
図2に示すように、金属製のファンケース10aは、樹脂のファンケーススペーサ11は具備されておらず、ファンケース10aの中央部はインペラ21側に折り曲げられており、この折り曲げ部はベローズ12と称す。そして、樹脂製の前面シュラウド23aにおける吸込口端部23bの端面とファンケース10aのベローズ12先端部とが直接接触するような位置に配されており、当初は、ファンケース10の弾性によってベローズ12先端部が前面シュラウド23a側に押し付けるように実装されている。
以上の構成における動作について説明すると、モータに電力が供給されると、インペラ21の前面シュラウド23aの吸込口端部23bと、金属製のファンケース10のインペラ方向に伸びたベローズ12とが接触しながら回転する。このとき、金属製のベローズ12の先端により、樹脂製の前面シュラウド23aはわずかに削られ、その後は、両者の微少な隙間が維持されたまま回転する。
これにより、前面シュラウド23aの吸込口端部23bとベローズ12の先端との間にほぼゼロの隙間を作ることができるので、前面シュラウド23aとファンケース10との間を通って再びインペラ21の吸込口26へと流れるエアの還流を防止することができ、電動送風機の吸込み性能を確保できる。
このように本実施の形態によれば、金属ファンケース10のベローズ12で、樹脂製の前面シュラウド23aを削りながら摺動させることで、エア漏れが防止でき、シール効果が得られる。ファン内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。また、従来必要であったファンケーススペーサ11が不要となるので、部品点数の削減およびコスト削減にも効果がある。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態を、図3を用いて説明する。なお上記の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図3は、図1(a)中の○で囲んだA部に相当する部分を示す電動送風機の吸気口26付近の部分拡大図である。
図3に示すように、樹脂製の前面シュラウド23cの吸込口端部の内周側には段差部31が設けられ、その段差部31に金属製のファンケース10aのベローズ12が収まり、それらがわずかに接触している。また、ベローズ12(即ち、ファンケース10aの折り曲がり部)の厚みと段サブ31の高さを等しくすることにより、ベローズ12の気流面と前面シュラウド23cの内面は、段差なくスムーズに接続されている。
以上の構成における動作について説明する。モータに電力が供給されると、樹脂製のインペラ21の前面シュラウド23cの吸込口端部23bと、金属製ファンケース10のイ
ンペラ21方向に伸びたベローズ12とが接触しながら回転する。このとき、金属製のベローズ12の先端外周面により、樹脂製の前面シュラウド23cの段差部31はわずかに削られる。その後は、前面シュラウド23cの段差部31とベローズ12との間に間隔がほぼゼロとなる微少な隙間を維持したまま、インペラ21は回転する。
これにより、前面シュラウド23cとファンケース10との間を通って再びインペラ21の吸込口26へと流れるエアの還流を防止することができ、電動送風機の吸込み性能を確保することができる。また、ベローズ12の気流面と、前面シュラウド23cの内面は、段差なくスムーズに接続されているので、空気抵抗を小さくして、空気流のロスも軽減される。
以上のように本実施の形態によれば、金属製のファンケース10のベローズ12と樹脂製の前面シュラウド23cを摺動させることで、前面シュラウド23の段差部31を削り取り、ベローズ12と前面シュラウド23cとの間隔がほぼゼロになる微小な隙間を形成する。その結果、エアの漏れを防止でき、高いシール効果が得られ、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。また、従来必要であった、ファンケーススペーサが不要で、部品点数の削減およびコスト削減にも効果がある。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態について、図4を用いて説明する。図4は、図1(a)中の○で囲んだA部に相当する部分を示す電動送風機の吸気口26付近の部分拡大図である。なお、上述した実施の形態と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図4に示すように、樹脂製の前面シュラウド23dの吸込口端部には凹部41が予め設けられ、その凹部41内に金属製のファンケース10のベローズ12が収まっており、凹部41内の側面はベローズ12とわずかに接触している。また、凹部41内の底面には、液状またはゲル状のシール材42が充填されており、そのシール材42とベローズ12の先端は、接触するよう配されている。
以上の構成における動作について説明すると、モータ8に電力が供給されると、インペラ21の前面シュラウド23dの凹部41内の側面と、金属製のファンケース21のインペラ21方向に伸びたベローズ12とが接触しながら回転する。このとき、金属製のベローズ12の先端により、前面シュラウド23dの凹部41内の側面がわずかに削られ、その後は、両者の微少な隙間が維持されたまま回転する。それでも、液状またはゲル状のシール材42はベローズ12と接触した状態を維持しているので、凹部41内に充填したシール材42でその隙間を埋めることができ、前面シュラウド23dとファンケース10との間を通って再びインペラ21の吸込口26へと流れるエアの還流が防止でき、電動送風機の吸込み性能を高めることができる。
このように本実施の形態によれば、樹脂製の前面シュラウド23dの吸込口端部23bに構成された凹部41内の側面と、金属製のベローズ12とを摺動させることで、凹部41内の側面を削って間隔がほぼゼロになる隙間を作るだけでなく、凹部41内に充填した液状またはゲル状のシール材42がその隙間を埋めるので、エアの漏れが防止でき、シール効果を高めることができる。その結果、ファン部の空気損失を抑えて、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
なお、凹部41内に設けるシール材42は、液状またはゲル状のものでなくても、例えば、PTFE等のフッ素系樹脂であっても良い。フッ素系樹脂は、すべり性が良く、軟質であり、モータ8の回転駆動で削られても、シール材42とベローズ12とが密着した状
態をある程度維持することができ、シール効果を高めることができる。
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態について、図5を用いて詳細に説明する。図5は、図1(a)中の○で囲んだA部に相当する部分を示す電動送風機の吸気口26付近の部分拡大図である。なお、上記の実施例と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図5において、樹脂製の前面シュラウド23eの先端には、前面シュラウド23eより滑り性が良く、且つ軟質の樹脂材料51が複合成形(2種類の材質で成形)されている。軟質の樹脂材料51には、内周側に段差部31が設けられ、その段差部31に金属製のベローズ12が収まり、わずかに接触している。また、ベローズ12の気流面と、樹脂材料51との内面とは、段差なくスムーズに接続されている。
以上の構成における動作について説明すると、モータ8に電力が供給されると、インペラ21の軟質の樹脂材料51の吸込口端部と、金属製のファンケース10のインペラ21方向に伸びたベローズ12とが接触しながら回転する。このとき、金属製のベローズ12の先端外周面により、軟質の樹脂材料51の段差31部はわずかに削られ、その削り量は上述した実施の形態3よりも少なく、削り取られた後もベローズ12と樹脂材料51の密着性をある程度維持できる。
その後は、両者の微少な隙間が維持されたまま回転するので、前面シュラウド23とファンケース10との間を通って再びインペラの吸込口へと流れるエアの還流を防止でき、電動送風機の吸込み性能を確保できる。また、ベローズ12の気流面と、軟質の樹脂材料51の内面は、段差なくスムーズに接続されているので、流れのロスも軽減される。
このように本実施の形態によれば、金属製のファンケース10のベローズ12で、軟質の樹脂材料51を削りながら摺動させることで、エア漏れが防止でき、シール効果が得られる。前面シュラウド23eの樹脂材料そのものより、軟質の樹脂材料51をベローズ12に接触させることにより、よりシール効果を高めることが出来る。その結果、ファン内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
以上のように、本発明にかかる電動送風機とそれを用いた電気掃除機は、電動送風機の効率の向上、ならびに電気掃除機の吸込仕事率の向上が図れるので、電動送風機を用いる家庭用電化機器、産業機器等の用途にも幅広く適用できる。
(a)本発明の第1の実施の形態に係る電動送風機の側断面図(b)同電動送風機におけるファン部の吸気口付近の部分拡大図 本発明の第2の実施の形態に係る電動送風機のファン部の吸気口付近の部分拡大図 本発明の第3の実施の形態に係る電動送風機のファン部の吸気口付近の部分拡大図 本発明の第4の実施の形態に係る電動送風機のファン部の吸気口付近の部分拡大図 本発明の第5の実施の形態に係る電動送風機のファン部の吸気口付近の部分拡大図 従来の電動送風機の側断面図
4 ブレード
8 モータ
9 エアガイド
10 ファンケース
11 ファンケーススペーサ
12 ベローズ
21 インペラ
22 後面シュラウド
23 前面シュラウド
24 ブレード
25 口金
31 段差部
41 凹部
42 シール材
51 樹脂材料

Claims (9)

  1. 少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられた金属製のファンケースと、前記ファンケースの中央部に設けられ先端部を前記インペラ側に折り曲げて吸気口を構成する樹脂製のファンケーススペーサと、前記前面シュラウドの吸込口に設けられ前記前面シュラウド側が裾広がりに広がった円筒状の金属薄板で構成される口金とを備え、前記口金と前記ファンケーススペーサは、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する電動送風機。
  2. 少なくとも複数のブレードを樹脂製の前面シュラウドと後面シュラウドとで挟むように構成されたインペラと、前記インペラを回転駆動する電動機と、前記インペラを内包するように前記電動機に取り付けられ中央の吸気口端部をインペラ側に折り曲げた折り曲げ部を有する金属製のファンケースとを備え、前記前面シュラウドの端部と前記ファンケースの吸気口端部は、前記電動機の回転時の摺接により、ほぼゼロの隙間を構成する電動送風機。
  3. 前面シュラウドの吸込口端部の先端面とファンケースの折り曲げ部の先端面とが摺接する請求項2記載の電動送風機。
  4. 前面シュラウドの吸気口端部に設けられた段差部を有し、ファンケースの折り曲げ部が前記前面シュラウドの段差部に当接している請求項2記載の電動送風機。
  5. 前面シュラウドの吸込口端部の先端面に設けられた凹部を有し、ファンケースの折り曲げ部の先端が、前記凹部内に埋設され当接している請求項2記載の電動送風機。
  6. 前面シュラウドの凹部は、液状またはゲル状のシール材を充填している請求項5記載の電動送風機。
  7. 前面シュラウドの吸込口端部の先端面に設けられた凹部を有し、前記凹部内にフッ素系樹脂のシール材が設けられ、前記シール材とファンケースの折り曲げ部とが当接している請求項2記載の電動送風機。
  8. 前面シュラウドの吸込口端部を、滑り性のよい軟質の樹脂にて成形している請求項2記載の電動送風機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の電動送風機を備えた電気掃除機。
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