JP2012140922A - 電動送風機 - Google Patents

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明 山口
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Abstract

【課題】安価で生産性を低下することなく、安定したインペラとファンケースの間の気密性を確保することができる電動送風機を提供すること。
【解決手段】電動機2の軸2aに取付けられた遠心型のインペラ3の吸込み口3a部に同心円筒状のベロー部4を設け、前記ベロー部4の内径面4a及び外径面4bに空隙di、doをもって対面する凹部円筒状のラビリンスシール部7を設けたファンケース6とし、インペラ3のべロー部4と対面するファンケース6のラビリンスシール部7との間の内径側、並びに外径側空隙寸法をdi、doとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をli、外径面側有効長をloとした場合に、ラビリンスシール係数kがk=(li/di+lo/do)を満足する構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機に関する。
近年、使用用途として代表的な電気掃除機に使用される電動送風機は、高出力競争の高まりの中で、高効率の要望が強くなっている。その中で電動送風機の遠心ファンのインペラより吐出された空気がインペラとファンケースの間の空隙を経由してインペラの入口部に戻ってくる空気の漏れの低減が重要な課題の一つとなっていた。
この空気漏れを低減させるために、インペラの内径側でインペラと接触摺動するシール部材を設ける技術が提案されている。例えば、特許文献1などが知られている。
また、インペラの先端をファンケースに設けた摺導部材に当接させる技術が提案されている。例えば特許文献2や特許文献3などが知られている。
また、インペラの吸気口部分の板材の厚みを部分的に増し、この板材の厚みを増した肉厚部分に凹状の溝部を設け、電動送風機のファンカバーの吸気口端部をこの凹状の溝部に組み合わせるようにてラビリンス構造を具備したものも提案されている。例えば、特許文献4などが知られている。
特開平10−73093号公報 特開平5−76153号公報 特開平8−68392号公報 特開2000−154797号公報
しかしながら、特許文献1に見られるような従来の技術では、ファンカバーの吸気孔部に変形かつ切削可能なシール部材を具備させ、遠心ファンの吸気口縁部を前記シール部材に当接させ、遠心ファンの回転によりシール部材を切削することにより気密性を確保する構成であるために、切削時に発生する切削粉が電動機内部に侵入し、整流に好ましくないなどの課題があった。
また、気密性に関しても、遠心ファンとファンカバーの気密性を確保する為の接触部が線接触の構成であったために、ファンカバーの吸気口が塞がれたに等しいような高真空条件下では、遠心ファンの負圧力によりファンカバーが遠心ファン側に過大に変形し、シール部材をより深く切削してしまうことになり、通常の動作状態に移行した際にはシール部材と遠心ファンの接触部により大きな隙間が生じたり、シール部材が樹脂系材料であるために熱疲労や経時的寸法変化により、気密性の低下や、初期性能の経時的変化も課題とされていた。
また、遠心ファンとシール部材が接触摺動することによって、摩擦ロスが生じることから電動送風機の効率の低下を招くという課題もあった。
さらには、気密性を確保する為にシール部材が不可欠であり、シール部材の固定方法を含めて部品点数が多くなり、コストが高くなってしまうという製造的課題もあった。
一方、特許文献3においては、上述の課題を改善すべくファンケーススペーサなるシール部材と回転ファンを回転ファンの半径方向において当接・切削させる構成とし、高真空条件下でのファンケースの変形においても回転ファンとファンケーススペーサの間のラビリンス寸法を一定に確保できるというものであるが、依然として切削粉の侵入やファンケーススペーサの寸法変化、電動送風機の効率低下、更にはファンケーススペーサの追加によるコスト高という製造的課題を依然として有していた。
その課題解決としては、シール部材やファンケーススペーサを使用しないファンケースを使用する方策が提案されるが、気密性確保のため回転ファンとファンケースを近接させる必要があるが、回転ファンがファンケースに接触した際には金属同士の接触・摩擦によって不快な異音が発生することになり、これを回避するために近接・接触させない寸法構造を採用せざる得なく、性能の向上にも限界があった。
また、電動送風機の吸気口部分に、特許文献4のようなラビリンス構造を設けるには、製造技術に過度の負担増加や、採算性低下が著しく、またラビリンス構造の隙間が電動送風機の吸気口側に位置することから、ラビリンス構造の隙間へのダスト吸引や、ダストによる摩擦増加や、極端なケースでは、ダスト吸引によるラビリンス構造の機械疲労など生じることもあり、解決すべき新たな課題を有するものであった。
したがって、本件出願の発明が解決しようとする課題は、従来の電動送風機の構造に起因する上述の課題を解消した電動送風機を提供することである。
上記従来の課題を解決するために、本件出願に係る第1の発明は、電動機要素の回転軸によって駆動される遠心ファンのインペラと、このインペラと電動機要素との間に配置されるエアガイドと、前記インペラと前記エアガイドとを覆うファンケースとを具備する電動送風機において、前記インペラの吸気口の吸気側の内周端部から吸気側に向かって延設されたベロー部を有し、このベロー部は略円筒形状であり前記回転軸の中心軸に対して同心の円筒状の内径面及び円筒状の外径面を備え、さらに前記ファンケースの吸気口部には前記ベロー部の内径面及び前記ベロー部の外径面の少なくとも一部と対向する延設部を備え、前記インペラのベロー部と前記ファンケースの延設部との対向部には僅かな空隙を有したラビリンスシール部が構成され、このラビリンスシール部の空隙の開口部が電動送風機の排気側のみに配置される構成を具備する電動送風機である。
また、本件出願に係る第2の発明は、第1の発明において、インペラと、このインペラのベロー部とが一体の構成部であり、前記インペラと、前記ベロー部との境界部に接続面を有しない構成を具備する電動送風機である。
また、本件出願に係る第3の発明は、第1の発明において、インペラと、このインペラのベロー部とが一体の構成部であり、前記インペラと、前記ベロー部との境界部に接続面を有する構成を具備する電動送風機である。
また、本件出願に係る第4の発明は、第1の発明において、ファンケースと、このファンケースの延設部とが一体の構成部であり、前記ファンケースと、前記延設部との境界部に接続面を有しない構成を具備する電動送風機である。
また、本件出願に係る第5の発明は、第1の発明において、ファンケースと、このファンケースの延設部とが一体の構成部であり、前記ファンケースと、前記延設部との境界部に接続面を有する構成を具備する電動送風機である。
また、本件出願に係る第6の発明は、第1から第5の発明において、インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が10であり、ラビリンスシール係数kの上限値が35の電動送風機である。
また、本件出願に係る第7の発明は、第1から第5の発明において、
インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が12であり、ラビリンスシール係数kの上限値が33の電動送風機である。
また、本件出願に係る第8の発明は、第1から第5の発明において、
インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が16であり、ラビリンスシール係数kの上限値が30の電動送風機である。
また、本件出願に係る第9の発明は、第1から第5の発明において、
インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が21であり、ラビリンスシール係数kの上限値が27の電動送風機である。
また、本件出願に係る第10の発明は、第1から第5の発明において、
インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が21であり、ラビリンスシール係数kの上限値が24の電動送風機である。
また、本件出願に係る第11の発明は、第1から第5の発明において、
インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が16であり、ラビリンスシール係数kの上限値が21の電動送風機である。
また、本件出願に係る第12の発明は、第1から第11の発明の電動送風機を有する電気掃除機である。
従来例においては、インペラとファンケースの機密性を確保する為の接触部が線接触で形成していたのに対して、本発明では、インペラ及びファンケースの構成について、インペラのベロー部とファンケースのラビリンスシール部との間の内径側空隙部di、外径側空隙部doをそれぞれli、loの有効寸法として確保することにより、空隙部を面で構成することができる。
また、本発明では、空隙部を面で構成することにより、線で形成していた従来の構成に比べて、空隙部をリークする際の空気の通過抵抗を空気の粘性効果により向上させることができる。
したがって、空隙部の通過抵抗が高くなることによりリークする漏れ量が減少し、気密性を向上させることが出来ることとなる。
また、本発明はインペラとファンケースは空隙部を有して対向しているものの非接触の状態であるため、摩擦ロスによる効率低下もなく、高真空条件下におけるファンケースの変形が発生したとしても空隙部の寸法に影響を与えることがないため、空隙部の寸法が変化することもなく安定した気密性を確保することができる。
さらには、従来例において不可欠であった樹脂系材料によるシール部材が不要となるため、熱時及び経時的寸法変化もなく、安定した気密性確保することができる。
また、シール部材を採用しない構成とすることにより、組立が容易となり、しかも部品点数を大幅に削減することができるため、より安価な電動送風機を得ることができる。
本発明の実施例1における電動送風機の一部断面の側面図 本発明の実施例1におけるインペラとファンケースの相対位置関係を示す詳細拡大図 本発明の実施例1におけるインペラのベロー部を示す拡大図 本発明の実施例1におけるファンケースのラビリンスシール部を示す拡大図 本発明の実施例1における発明効果を検証したグラフ 本発明の実施例2におけるインペラのベロー部を示す拡大図 本発明の実施例2におけるファンケースのラビリンスシール部を示す拡大図
以下本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施例の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係わる電動送風機1の外観図ならびに一部断面の正面図である。図2は、本発明のインペラ3のベロー部4とファンケース6のラビリンスシール部7の組込時における相対位置関係を示す詳細拡大図である。図3、並びに図4は、本発明のインペラ3のベロー部4とファンケース6のラビリンスシール部7の詳細を示す拡大図である。
電動機2の軸2aには、吸込み口3aに同心円筒状のベロー部4を有するインペラ3が固定されている。インペラ3と電動機2の間にはエアガイド5が設置してあり、前記インペラ3とエアガイド5を覆うようにファンケース6が電動機2に圧入固定してある。ファンケース6の中央部の吸気口6aには、前記インペラ3のベロー部4の内径面4a、及び外径面4bにそれぞれの空隙di、doをもって対面するラビリンスシール部7を有している。
電動機2の高速回転(一般的に25,000r/min〜50,000r/min)により発生した吸込風は、ファンケース6の中央部の吸気口6aから吸い込まれ、インペラ3の吸込み口3aを通って、インペラ3内部に導かれる。インペラ3の高速回転により、吸込風は高速・高圧の風量Qに変換され、エアガイド5を経由して電動機2の内部に導かれ、電動機2を冷却しながら風穴格子2bより排出される。
ここで、インペラ3の高速遠心ファンの作用で発生したインペラの内外径の圧力差により、インペラ3の外径より吐出された高速・高圧の風量Qの一部Q(leak)がインペラ3とファンケース6の隙間を通って吸込み口3aへ還流する現象が発生する。
しかしながら、本発明はインペラ3の吸込み口3aに設けた同心円筒状のベロー部4と、ファンケース6の中央部の吸気口6aに、インペラ3のベロー部4の内径面4a、及び外径面4bに対向した内径面側に空隙diを有する有効長liと外径面側には空隙doを有する有効長loをもつラビリンスシール部7を有したことにより、高速・高圧の風量Qの一部Q(leak)がインペラ3の吸込み口3aへ還流する現象が制限されることとなる。
図5のグラフは、このラビリンス構造の効果を電動送風機の空気性能によって比較・検証したグラフである。このグラフにおいて、ラビリンス構造の指標として、以下の算出式(式1)で求めたラビリンス係数kを用いている。
k =(li/di + lo/do)・・・・(式1)
グラフの条件としては、本発明の主な技術分野である電気掃除機等に使用される遠心型のインペラを有する電動送風機においては、使用回転数が25,000r/min〜50,000r/min程度であり、インペラの外径寸法はφ80mm〜φ120mmで設計されることが一般的となっており、このグラフもこれらの使用条件をもとに検証した結果である。図5のグラフでは、ラビリンス係数kに対する生産性のデータのプロット線と、ラビリンス係数kに対する電動送風機の効率低下のデータのプロット線とを示している。
このグラフからもラビリンス係数kが大きくなるにつれて、還流する漏れ量Q(leak)が小さくなり、その結果として性能が改善できていることが確認できた。一方でラビリンス係数kを大きくするためは、インペラ3のベロー部4とファンケース6のラビリンスシール部7の真円度、円筒度、同軸度などの精度確保が必要となり、生産性の低下やコストアップの要因となる。
本発明においては、ラビリンス係数kを
10<k<35
の範囲とすることで、大幅な生産性の低下やコストアップすることなく、効果的に気密性を確保することができる電動送風機を得ることができる。
上記では、ラビリンスシール係数kの下限値が10であり、ラビリンス係数kの上限値が35であったが、ラビリンス係数kは、つぎの範囲群からを選択しても有用である。例えば、ラビリンス係数kの下限値が12であり、ラビリンス係数kの上限値が33でもよい。また、ラビリンス係数kの下限値が16であり、ラビリンス係数kの上限値が30でもよい。また、ラビリンス係数kの下限値が21であり、ラビリンス係数kの上限値が27でもよい。また、ラビリンス係数kの下限値が21であり、ラビリンス係数kの上限値が24でもよい。また、ラビリンス係数kの下限値が16であり、ラビリンス係数kの上限値が21でもよい。なお、これらは、ラビリンス係数kの一例として図5のグラフに示しているが、電動送風機の効率低下と生産性の兼ね合いから任意の範囲を適宜選択できることは言うまでもない。
上述のとおり、本発明の構成では、ベロー部はインペラ3の吸気口3aの内周部の吸気側に具備された略円筒形状の構成物であり、このベロー部は、回転軸に対して同心の円筒状の内径面及び円筒状の外径面を有する。そして、ファンケースの吸気口部には、このベロー部の内径面及び外径面の少なくとも一部と対向するようにファンケースの延設部を具備する。インペラのベロー部と、ファンケースの延設部との対向面には僅かな空隙を有したラビリンスシール部が構成される。このラビリンスシール部の開口部は電動送風機の排気側のみに配置される。このラビリンスシール部の開口部の排気側のみの配置によって、ラビリンスシール部の開口部のダスト吸引などを避ける効果があり有用である。ダストそのものによる摩擦増加による機械損失や、ダスト吸引に起因するラビリンスシール部の過度の変形や、この変形による摩擦増加や不具合を抑制できる。
本発明の実施例2の形態について図6、及び図7を用いて説明する。図6において、インペラ8のベロー部9は、インペラ8と異なる部品より構成されている。図7においては、ファンケース10のラビリンスシール部11も、ファンケース10と異なる部品より構成されたものである。ベロー部9とラビリンスシール部11を個別の部品とすることにより、真円度、円筒度の寸法確保が容易となり、ラビリンス係数kをより大きくすることが可能となり、気密性の更なる改善が可能となる。
1 電動送風機
2 電動機
3 インペラ
3a 吸込み口
4 ベロー部
5 エアガイド
6 ファンケース
6a 吸気口
7 ラビリンスシール部
di、do 空隙
li、lo 空隙の有効長

Claims (12)

  1. 電動機要素の回転軸によって駆動される遠心ファンのインペラと、このインペラと電動機要素との間に配置されるエアガイドと、前記インペラと前記エアガイドとを覆うファンケースとを具備する電動送風機において、前記インペラの吸気口の吸気側の内周端部から吸気側に向かって延設されたベロー部を有し、このベロー部は略円筒形状であり前記回転軸の中心軸に対して同心の円筒状の内径面及び円筒状の外径面を備え、さらに前記ファンケースの吸気口部には前記ベロー部の内径面及び前記ベロー部の外径面の少なくとも一部と対向する延設部を備え、前記インペラのベロー部と前記ファンケースの延設部との対向部には僅かな空隙を有したラビリンスシール部が構成され、このラビリンスシール部の空隙の開口部が電動送風機の排気側のみに配置される構成を具備する電動送風機。
  2. 請求項1記載の電動送風機において、インペラと、このインペラのベロー部とが一体の構成部であり、前記インペラと、前記ベロー部との境界部に接続面を有しない構成を具備する電動送風機。
  3. 請求項1記載の電動送風機において、インペラと、このインペラのベロー部とが一体の構成部であり、前記インペラと、前記ベロー部との境界部に接続面を有する構成を具備する電動送風機。
  4. 請求項1記載の電動送風機において、ファンケースと、このファンケースの延設部とが一体の構成部であり、前記ファンケースと、前記延設部との境界部に接続面を有しない構成を具備する電動送風機。
  5. 請求項1記載の電動送風機において、ファンケースと、このファンケースの延設部とが一体の構成部であり、前記ファンケースと、前記延設部との境界部に接続面を有する構成を具備する電動送風機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が10であり、ラビリンスシール係数kの上限値が35である電動送風機。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が12であり、ラビリンスシール係数kの上限値が33である電動送風機。
  8. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が16であり、ラビリンスシール係数kの上限値が30である電動送風機。
  9. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が21であり、ラビリンスシール係数kの上限値が27である電動送風機。
  10. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が21であり、ラビリンスシール係数kの上限値が24である電動送風機。
  11. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動送風機において、
    インペラのべロー部と対面するファンケースの延設部とからなるラビリンスシール部の内径側空隙をdiとし、ラビリンスシール部の外径側空隙をdoとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する内径面側有効長をliとし、ラビリンスシール部のベロー部に対面する外径面側有効長をloとし、
    ここでラビリンスシール係数kを、k=(li/di+lo/do)とするときに、
    ラビリンスシール係数kが、ラビリンスシール係数kの上限値と、ラビリンスシール係数kの下限値との間に設定される構成であり、ラビリンスシール係数kの下限値が16であり、ラビリンスシール係数kの上限値が21である電動送風機。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の電動送風機を有する電気掃除機。
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