JP2010248795A - 仮設足場用部材取付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】建て枠を利用して組み立てられた枠組み足場の安全性を高めるための安全桟を容易に取り付けることができる金具を提供する。
【解決手段】パイプクランプ23と部材取付け用ピン24とから成り、パイプクランプ23は、ベース部材25と押え部材26とを、この両者間でパイプ材を挟むことができるように支軸27により相対的に開閉自在に連結すると共に、両部材25,26の遊端部間に締結用ボルトナット28を掛け外し自在に介装して構成され、部材取付け用ピン24は、先端に抜け止め具7が取り付けられたピン本体6と、このピン本体6と前記パイプクランプ23のベース部材25との間に介装され且つ前記ピン本体6と同一径の延長用スリーブ29とから成るもので、前記パイプクランプ23のベース部材25の内側から延長用スリーブ29内を貫通して前記ピン本体6に内嵌するボルト30によって取り付けられた構成。
【選択図】図3

Description

本発明は、建設現場に仮設される枠組み足場に安全用桟などを取り付けるための仮設足場用部材取付け金具に関するものである。
建設現場において仮設される枠組み足場は、適当間隔おきに並列配置すると共に所要段数上方向に継ぎ足した門形の建て枠間で水平に足場板を支持させ、水平方向前後に隣り合う建て枠どうしを交叉ブレースで互いに連結して構成される。而して、このように構成された枠組み足場において、前後に隣り合う建て枠間で足場板上に形成される作業者通路の少なくとも外側(建造物のある側とは反対側)には、前記交叉ブレースが配設されているので、当該作業者通路上から外側への作業者の落下事故は前記交叉ブレースによって防止できると考えられていたが、交叉ブレースと足場板との間には、側面視で中央部が高くなる二等辺三角形の空間が形成されており、足場板上で外向きに足を滑らせると、落下事故につながる可能性は大きい。
上記のような問題点を解消するために、前後に隣り合う建て枠間で足場板に近い高さに落下防止用の安全桟を水平に架設することが考えられたが、従来は、単管で足場などを組み立てる際に使用される汎用パイプクランプにより、前記安全桟として水平に配置した鋼管を各建て枠の垂直支柱部に結合することが試みられていたに過ぎず、簡単に安全桟を架設できる専用の金具は考えられていなかった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる仮設足場用部材取付け金具を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る仮設足場用部材取付け金具は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、パイプクランプ23と部材取付け用ピン24とから成り、パイプクランプ23は、ベース部材25と押え部材26とを、この両者間でパイプ材を挟むことができるように支軸27により相対的に開閉自在に連結すると共に、両部材25,26の遊端部間に締結用ボルトナット28を掛け外し自在に介装して構成され、部材取付け用ピン24は、先端に抜け止め具7又は11が取り付けられたピン本体6又は10と、このピン本体6又は10と前記パイプクランプ23のベース部材25との間に介装され且つ前記ピン本体6又は10と同一径の延長用スリーブ29とから成るもので、前記パイプクランプ23のベース部材25の内側から延長用スリーブ29内を貫通して前記ピン本体6又は10に内嵌するボルト30によって取り付けられた構成になっている。
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、先端に抜け止め具7又は11が取り付けられた前記ピン本体6又は10は、仮設足場用建て枠1の垂直支柱部2から突設されるブレース取付け用ピン5a,5bと同一のものを転用することができる。
又、前記ボルト30は、ピン本体6又は10に設けた雌ねじ孔に螺合締結するようにしても良いが、請求項3に記載のように、前記ボルト30の螺軸部30aを延長用スリーブ29内とピン本体6又は10内とに対して圧入することができる。又、請求項4に記載のように、前記ピン本体6又は10の周壁に、内側のボルト30の螺軸部30aに食い込むカシメ部33を形成して、当該ボルト30とピン本体6又は10とを結合することもできる。この構成は特に請求項3に記載の構成と組み合わせて使用するのが望ましい。
又、請求項5に記載のように、前記パイプクランプ23のベース部材25に設けられたボルト挿通用貫通孔32は、前記部材取付け用ピン24のピン本体6又は10を貫通させることができる直径とし、前記延長用スリーブ29には、前記パイプクランプ23のベース部材25に当接する大径のフランジ部29aを設けることができる。この場合、請求項6に記載のように、前記延長用スリーブ29の大径のフランジ部29aの内側に、前記ボルト挿通用貫通孔32に嵌合する内側突出部29bを形成するか又は、請求項7に記載のように、前記ボルト30の螺軸部30aの基端に、前記ボルト挿通用貫通孔32に嵌合する大径突出段部30bを形成することができる。
請求項1に記載の本発明の仮設足場用部材取付け金具によれば、建て枠を利用して組み立てられた仮設の枠組み足場において、各建て枠の少なくとも外側(建造物のある側とは反対側)の垂直支柱部の安全桟取付け高さ位置にパイプクランプを、そのベース部材から突出する部材取付け用ピンが前記垂直支柱部から内側に突出する向きで取り付け、隣り合う建て枠間の長さに合わせて製造された安全桟の両端の取付け孔を前記パイプクランプから突出する部材取付け用ピンに嵌合させるだけで、安全桟を所定高さに架設することができる。建て枠の垂直支柱部に対するパイプクランプの取り付けは、締結用ボルトナットを開放した状態でベース部材と押え部材とで垂直支柱部を挟み、この後、締結用ボルトナットを両部材の遊端部間に係合させて締め付けることにより行える。
即ち、建て枠によって支持される足場板に対して少し高いレベルで建て枠の垂直支柱の内側に水平に架設される安全桟により、足場板上で作業者が外向きに足を滑らせても、足場板上からの落下を前記安全桟により防止することができ、所期の安全効果を得ることができるのであるが、本発明の仮設足場用部材取付け金具によれば、当該金具の部材取付け用ピンに丁度外嵌させることができる径の取付け孔を両端に備え且つ長さを隣り合う建て枠間の水平方向の間隔に合わせた安全桟を準備しておくだけで、当該安全桟を、前記建て枠の垂直支柱部の任意の高さ、即ち、パイプクランプを取り付けることができる任意の高さに簡単容易に取り付けることができる。
更に本発明の仮設足場用部材取付け金具によれば、パイプクランプのベース部材から突設する部材取付け用ピンを、先端に抜け止め具を備えたピン本体のみから構成するのではなく、当該ピン本体と前記ベース部材との間に介装される延長用スリーブを組み込んで構成しているので、例えば請求項2に記載のように、建て枠の垂直支柱部から突設されるブレース取付け用ピンと同一のものをパイプクランプのベース部材に固着して構成する場合よりも、抜け止め具の内側の有効長さ領域が前記延長用スリーブの長さ分だけ長い部材取付け用ピンを備えた金具を簡単且つ安価に製造することができるのである。即ち、長尺のパイプ材の先端に抜け止め具を組み込んで、有効長さ領域の長い特殊サイズの部材取付け用ピンを最初から製造するよりも、市場に多く出回っているブレース取付け用ピンをそのままピン本体に転用して延長用スリーブを追加する方が、そのピン本体と延長用スリーブとの接続とピン全体のパイプクランプ(ベース部材)への取付けを1本のボルトで行う構成であることと相まって、有効長さ領域が長い部材取付け用ピンを備えた金具を簡単且つ安価に製造することができるのである。
そして部材取付け用ピンの有効長さ領域が長いことにより、当該部材取付け用ピンに端部が嵌合係止される安全桟の位置を、建て枠の垂直支柱部から内側へ十分に離すことができるので、後述の実施形態で説明するように、建て枠間に張設される交叉ブレースと建て枠間に水平に架設される安全桟とが側面視で重なることになるような高さでなければ安全桟を架設することができないような状況においても、問題なく安全桟を架設することができる。
尚、請求項2に記載の構成によれば、既製品であって大量に流通市場に出回っている、仮設足場用建て枠の垂直支柱部に取り付けられる前のブレース取付け用ピンをそのまま転用して、本発明の仮設足場用部材取付け金具を製造することができるので、非常に安価に本発明を実施することができる。
尚、部材取付け用ピンは、ピン本体に雌ねじ孔を設け、これにボルトの螺軸部を螺合して、ピン本体と延長用スリーブとをパイプクランプのベース部材に取り付けて構成することも可能であるが、請求項3や請求項4に記載の構成によれば、ピン本体に雌ねじ孔を加工する工数が不要になり、安価に本発明金具を製造することができる。特に、請求項3と請求項4に記載の構成を組み合わせて部材取付け用ピンを構成するときは、簡単な工法でありながらパイプクランプのベース部材に対する部材取付け用ピンの取付け強度を十分に高めることができる。
又、建て枠の垂直支柱部に取り付けられる前のブレース取付け用ピンをそのままパイプクランプのベース部材に取り付けて仮設足場用部材取付け金具を製造する場合、ベース部材の表面にピンの端面を当接させた状態で溶接するよりも、ベース部材に設けた貫通孔にピンの端部を嵌合させた状態でベース部材の裏側から溶接する方が、ピンの位置が決まって溶接作業が容易に行えるだけでなく、ピンの取付け強度が高められることと、ベース部材の表面でピンの周囲に溶接ビードが盛り上がらないので当該ピンの有効長さ領域が狭められることがないことなどにより、実用上好ましいので、従来、建て枠の垂直支柱部に取り付けられる前のブレース取付け用ピンをそのまま取り付けることができるパイプクランプとして、ベース部材に前記のような貫通孔が設けられたものが製造されているが、請求項5に記載の構成によれば、本発明において使用される部材取付け用ピンを、建て枠の垂直支柱部に取り付けられる前のブレース取付け用ピンとほぼ同一径に構成しておくだけで、上記のようにベース部材に貫通孔が設けられたパイプクランプをそのまま活用して、本発明の金具を製造することができ、しかもパイプクランプのベース部材に当接するように延長用スリーブに設けられた大径のフランジ部の存在により、部材取付け用ピンの取付け強度を十分に高めることができる。
上記のように、ベース部材に貫通孔が設けられたパイプクランプをそのまま活用して本発明の金具を製造する場合、請求項6や請求項7に記載の構成によれば、当該ベース部材の貫通孔に対するボルトの遊びを実質的に無くして、部材取付け用ピンの取付け位置精度を高めることができる。
枠組み足場の構成を説明する縦断側面図である。 A図は建て枠の正面図、B図及びC図は建て枠の垂直支柱部に突設されているブレース取付け用ピンを示す一部縦断側面図である。 本発明の第一実施例に係る金具の平面図である。 同正面図である。 同側面図である。 図5の要部の拡大一部縦断面図である。 本発明の第一実施例に係る金具の要部の分解一部縦断側面図である。 図7の一部分の変形例を示す要部の縦断側面図である。 ブレース取付け用ピンをそのままパイプクランプに取り付けた例を示す要部の一部縦断側面図である。 本発明の第二実施例に係る金具の要部の一部縦断側面図である。 本発明金具で安全桟を取り付けた一例を示す要部の正面図である。 図11の側面図である。 本発明金具で安全桟を取り付けた他の例を示す要部の正面図である。 図13の縦断側面図である。
図1及び図2に示すように、枠組み足場を組み立てるための門形の建て枠1は、左右一対のパイプ材から成る垂直支柱部2の上端どうしを水平連結材3により連結一体化すると共に、各垂直支柱部2と水平連結材3との入隅側に補強用枠材4を固着して構成されたもので、各垂直支柱部2には、上下両端近傍位置で内向きにブレース取付け用ピン5a,5bが突設されている。尚、補強用枠材4は、上端が水平連結材3に固着されると共に外向き下端部が各垂直支柱部2に固着されたL形部材4aと、このL形部材4aの垂直部分と各垂直支柱部2との間に上下複数段に架設された水平連結部材4bとから成るものであって、一般的には、L形部材4aの外向き下端部は、下側のブレース取付け用ピン5bより相当距離上方に離れた位置で垂直支柱部2に固着されるが、ものによっては、図2に仮想線で示すように、下側のブレース取付け用ピン5bの直下の位置で垂直支柱部2に固着される。
ブレース取付け用ピン5a,5bは、図2Bに示すように、一定長さのパイプ材から成るピン本体6に、その先端から所要長さのスリット6aを下側周面に形成すると共に、当該スリット6aに嵌合する抜け止め具7の基部をピン本体6に水平支軸8により、斜めに突出する抜け止め作用姿勢と全体がピン本体6内に入り込む抜け止め解除姿勢との間で上下揺動自在に軸支し、この抜け止め具7を抜け止め作用姿勢に付勢保持するスプリング9を組み込んで成るものが一般的である。しかし、図2Cに示すように、無垢材のピン本体10の先端二股部10aに抜け止め具11を垂直向きに嵌合すると共に、この抜け止め具11に設けられた長さ方向の長孔12を横断貫通する水平支軸13を先端二股部10aに架設して、当該抜け止め具11を、下端部11aが重力でピン本体10から垂下する抜け止め作用姿勢と、上方に引き上げた抜け止め具11を前方に倒伏させた、ピン本体10と平行に前方に延長する抜け止め解除姿勢とに切り換え自在に構成されたブレース取付け用ピン5a,5bが採用された建て枠1もある。
上記のようなブレース取付け用ピン5a,5bを備えた門形の建て枠1は、水平方向に所定間隔おきに垂直に配置されると共に、各垂直支柱部2どうしを連結用垂直軸杆により同心状に連結することにより所要段数だけ上方に接続し、水平方向に隣り合う各建て枠1の水平連結材3間には足場板14を、当該足場板14の両端に突設されたフック部材15を水平連結材3に上から嵌合させる方法で架設し、水平方向に隣り合う各建て枠1の左右同一側にある垂直支柱部2どうしはブレース16a,16bによって互いに連結される。
ブレース16a,16bは、パイプ材の両端を片側に寄せるように偏平状に押しつぶして偏平端部17とし、この偏平端部17に、前記ブレース取付け用ピン5a,5bの外径より若干大径の取付け孔18を設けたものであって、両ブレース16a,16bの一端側の取付け孔18を、両建て枠1における垂直支柱部2の下側のブレース取付け用ピン5bに内側から嵌合すると共に、両ブレース16a,16bの他端側の取付け孔18を、両建て枠1における垂直支柱部2の上側のブレース取付け用ピン5aに内側から嵌合することにより、水平方向に隣り合う両建て枠1の左右同一側にある垂直支柱部2間で交叉状に架設される。而して、これら交叉ブレース16a,16bの偏平端部17がブレース取付け用ピン5a,5bから外れることは、各ブレース取付け用ピン5a,5bが備える抜け止め作用姿勢の抜け止め具7(又は抜け止め具11)によって阻止されており、枠組み足場を解体するためにブレース16a,16bを建て枠1から取り外すときは、各ブレース取付け用ピン5a,5bの抜け止め具7(又は抜け止め具11)を人手により抜け止め解除姿勢に切り換えた状態で、各ブレース16a,16bの偏平端部17をブレース取付け用ピン5a,5bから抜き取れば良い。
以上のようにして枠組み足場を、建て枠1と足場板14、及び交叉ブレース16a,16bにより組み立てるのであるが、枠組み足場が建造物に隣接して配設されるときは、交叉ブレース16a,16bは、各建て枠1の左右両垂直支柱部2の内、前記建造物に隣接しない外側の垂直支柱部2間にのみ張設しても良い。何れにしても、以上のようにして枠組み足場を組み立てるに際して、足場板14上に形成される作業者通路の少なくとも交叉ブレース16a,16bが張設される側には、前後に隣り合う建て枠1の垂直支柱部2間に、比較的低いレベル、例えば足場板14の上方150mm〜400mm程度の高さで、安全桟19が架設される。この安全桟19は、ブレース16a,16bと同一構造のもので、長さのみ、前後に隣り合う建て枠1の垂直支柱部2間の間隔に合わせて短くしたものであり、両端の偏平端部20に取付け孔21が設けられている。
従って、図2Bに示すブレース取付け用ピン5a,5bの内、少なくとも下側のピン5bの抜け止め具7(又は抜け止め具11)から内側の有効長さ領域Dが十分に長く構成されているときは、図1に仮想線で示すように、各建て枠1における垂直支柱部2の下側のブレース取付け用ピン5bに、当該建て枠1の前後両側に張設されるブレース16a,16bの偏平端部17と、当該建て枠1の前後両側に張設される安全桟19の偏平端部20の、合計4つの偏平端部を重ねて嵌合係止させることができる。しかしながら現実には、従来周知の建て枠1に採用されているブレース取付け用ピン5a,5bの有効長さ領域Dは、2本のブレース16a,16bの取り付けのみを考慮して設定されていて余分な長さを持つものではないので、図1に実線で示すように、下側のブレース取付け用ピン5bから上下方向に離れた位置で建て枠1の垂直支柱部2に安全桟19を取り付けるために、以下に説明する本発明の仮設足場用部材取付け金具が使用される。
図3〜図7に示す本発明の第一実施例に係る部材取付け金具22は、パイプクランプ23と部材取付け用ピン24とから構成されている。パイプクランプ23は従来周知のものであって、ベース部材25、押え部材26、支軸27、及び締結用ボルトナット28から構成されている。ベース部材25は、押え部材26のある側が開放した断面溝形のもので、直線状の基部25aと、この基部25aの一端から斜めに延出する側部25bとから成る。押え部材26は、ベース部材25のある側が開放した断面溝形の円弧形のもので、その一端部が前記ベース部材25の側部25bの先端に前記支軸27により開閉自在に軸支連結され、他端には二股状ボルトナット受け部26aが連設されている。ベース部材25と押え部材26の互いに対面する側の内側縁は、取付け対象のパイプ(本実施例の場合、建て枠1の垂直支柱部2)を抱持できる円弧形に形成されている。
締結用ボルトナット28は、ベース部材25の基部25aの他端(側部25bが連設されていない側の端部)に、前記支軸27と平行なピン28aで端部が揺動自在に軸支されたボルト28bと、このボルト28bに螺嵌し且つ前記押え部材26の二股状ボルトナット受け部26aに嵌合支持されるナット28cとで構成され、このナット28cを緩めてボルト28bを外側へ揺動させることにより、ベース部材25と押え部材26とを支軸27の周りに開動させることができ、逆に、ボルト28bを内側へ揺動させて押え部材26の二股状ボルトナット受け部26a内に嵌入させた状態でナット28cを締め付け、当該ナット28cを二股状ボルトナット受け部26aに嵌合させて、更にナット28cを締め付けることにより、ベース部材25と押え部材26とを支軸27の周りに閉動させることができる。
部材取付け用ピン24は、ブレース取付け用ピン5a,5bと同一構造のピン本体6、即ち、先端に抜け止め具7が水平支軸8で軸支されると共に当該抜け止め具7を抜け止め作用姿勢に付勢保持するスプリング9から構成されているピン本体6と、このピン本体6と同一径で一端に大径のフランジ部29aが連設された延長用スリーブ29、及び取付け用ボルト30から構成されている。
パイプクランプ23のベース部材25における基部25aには、その溝形断面の底板部31に、前記ピン本体6を丁度挿通させることができる内径の貫通孔32が設けられており、ピン本体6とベース部材25の底板部31との間に延長用スリーブ29が、そのフランジ部29aが底板部31に当接する向きで介在する状態で、ベース部材25の内側から取付け用ボルト30の螺軸部30aが、貫通孔32を経由して延長用スリーブ29内とピン本体6内とに圧入され、更にピン本体6の周壁に、例えば1つ又は複数のポンチPにより中心に向かって打圧するなどの方法で形成したカシメ部33を取付け用ボルト30の螺軸部30aに食い込ませることにより、ピン本体6が延長用スリーブ29と取付け用ボルト30を介してパイプクランプ23のベース部材25に、その基部25aから直角外向きに突出するように固着されている。
尚、ピン本体6内に対する取付け用ボルト30の螺軸部30aの圧入だけで十分な取付け強度が得られるならば、カシメ部33の形成は省くことができる。逆に、取付け用ボルト30の螺軸部30aの外径を延長用スリーブ29とピン本体6に対して圧入効果のない程度に小さくし、カシメ部33の形成のみでピン本体6を取り付けるようにしても良い。更に、上記実施例では、ベース部材25の底板部31に設けられた貫通孔32は、延長用スリーブ29及びピン本体6の外径より少し大きいので、この貫通孔32を挿通するボルト30の螺軸部30aと当該貫通孔32との間には相当の遊びが生じる。この遊びの範囲内で部材取付け用ピン24の位置が変動する可能性があるので、部材取付け用ピン24を位置決めするために、図8に示すように、延長用スリーブ29のフランジ部29aより内側に、前記貫通孔32内に丁度嵌合する外径の内側突出部29bを同心状に突設するか又は、図8に仮想線で示すように、取付け用ボルト30の螺軸部30aの基端には、前記貫通孔32に丁度嵌合する大径突出段部30bを同心状に形成することができる。尚、当然のことであるが、これら内側突出部29bや大径突出段部30bの軸方向の厚さは、貫通孔32の深さ(底板部31の厚さ)より厚くならないように構成される。
尚、部材取付け用ピン24が取り付けられる前のパイプクランプ23には、そのベース部材25における基部25aの底板部31に設けられた貫通孔32が前記ピン本体6を丁度挿通させることができる内径のものであるから、図9に示すように、建て枠1の垂直支柱部2に取り付けられる前のブレース取付け用ピン5a,5b、即ち、ピン本体6を、その基部を貫通孔32に挿通させて底板部31の裏側から溶接する方法により、直接ベース部材25における基部25aの外側に固着突設することができる。
勿論、図10に示すように、パイプクランプ23のベース部材25における基部25aの底板部31に設けられる貫通孔32は、前記取付け用ボルト30の螺軸部30aが丁度挿通させることができる程度の内径の、部材取付け用ピン24の取付け専用とすることも可能である。この場合、図示のように延長用スリーブ29には大径のフランジ部29aを設けなくとも良いが、部材取付け用ピン24の取付け強度を高めるためには、延長用スリーブ29に大径のフランジ部29aを設けるのが望ましい。
上記構成の部材取付け金具(以下、金具という)22の使用方法を説明すると、図11及び図12に示すように、各建て枠1の垂直支柱部2の安全桟取付け高さ位置に、パイプクランプ23を、部材取付け用ピン24が当該垂直支柱部2の内側(足場板14のある側)に向いて突出するように取り付ける。即ち、ベース部材25と押え部材26との間で垂直支柱部2を挟み付け、締結用ボルトナット28のボルト28bを閉じて押え部材26の二股状ボルトナット受け部26aに嵌合させた状態でナット28cを締め付けることにより、パイプクランプ23を垂直支柱部2の所定高さに固定する。そして隣り合う建て枠1の垂直支柱部2に取り付けられた金具22の部材取付け用ピン24に、安全桟19の偏平端部20における取付け孔21を、抜け止め具7を弾性に抗して抜け止め解除姿勢に切り換えながら嵌合させる。この方法により、前後に隣り合う建て枠1の垂直支柱部2間に水平に安全桟19を架設することができる。このとき、垂直支柱部2の両側に安全桟19が架設される建て枠1においては、その垂直支柱部2に取り付けられた1つの金具22の部材取付け用ピン24に、両側の2本の安全桟19の偏平端部20が互いに重なった状態で嵌合して取り付けられる。
尚、図2に仮想線で示すように、補強用枠材4を構成するL形部材4aの外向き下端部が下側のブレース取付け用ピン5bの直下の位置で垂直支柱部2に固着されているため、金具22を、下側のブレース取付け用ピン5bの下側で垂直支柱部2に取り付けることができない場合には、図13及び図14に示すように、下側のブレース取付け用ピン5bの上側で金具22を垂直支柱部2に取り付けることになる。この場合、側面視において、交叉ブレース16a,16bの下端部と安全桟19の端部とが互いに重なり合うことになるが、金具22が備える部材取付け用ピン24の抜け止め具7より内側の有効長さ領域が、下側のブレース取付け用ピン5b(ピン本体6)の有効長さ領域より延長用スリーブ29の長さ分だけ長いことと、部材取付け用ピン24の取付け面(パイプクランプ23のベース部材25における底板部31の外側面)が垂直支柱部2の周面より大きく張り出していることにより、下側のブレース取付け用ピン5bに偏平端部17が取り付けられたブレース16a,16bの外側において、安全桟19の偏平端部20を金具22の部材取付け用ピン24に、前記ブレース16a,16bに邪魔されることなく取り付けることができる。
尚、本発明の仮設足場用部材取付け金具は、建て枠1ではなく、鋼管(単管)と」パイプクランプとを利用して組み立てられる仮設足場に、ブレース16a,16bや安全桟19を取り付ける金具としても利用可能なものである。又、パイプクランプ23に取り付ける部材取付け用ピン24のピン本体として、図2Bに示すようにスプリング9で抜け止め作用姿勢に付勢保持される抜け止め具7を備えたピン本体6を使用したが、図2Cに示すように、重力で抜け止め作用姿勢に付勢保持される抜け止め具11を備えたピン本体10を使用して部材取付け用ピン24を構成することもできる。
本発明の仮設足場用部材取付け金具は、建て枠を利用して組み立てられた枠組み足場の安全性を高めるための安全桟を当該建て枠に取り付ける金具として活用できる。
1 建て枠
2 建て枠の垂直支柱部
3 建て枠の水平連結材
4 建て枠の補強用枠材
5a,5b 建て枠のブレース取付け用ピン
6,10 ピン本体
7,11 抜け止め具
14 足場板
15 足場板のフック部材
16a,16b ブレース
17,20 偏平端部
18,21 取付け孔
19 安全桟
22 部材取付け金具
23 パイプクランプ
24 部材取付け用ピン
25 ベース部材
26 押え部材
27 支軸
28 締結用ボルトナット
29 延長用スリーブ
29a フランジ部
29b 内側突出部
30 取付け用ボルト
30a 螺軸部
30b 大径突出段部
32 ボルト挿通用貫通孔
33 カシメ部

Claims (7)

  1. パイプクランプと部材取付け用ピンとから成り、パイプクランプは、ベース部材と押え部材とを、この両者間でパイプ材を挟むことができるように支軸により相対的に開閉自在に連結すると共に、両部材の遊端部間に締結用ボルトナットを掛け外し自在に介装して構成され、部材取付け用ピンは、先端に抜け止め具が取り付けられたピン本体と、このピン本体と前記パイプクランプのベース部材との間に介装され且つ前記ピン本体と同一径の延長用スリーブとから成るもので、前記パイプクランプのベース部材の内側から延長用スリーブ内を貫通して前記ピン本体に内嵌するボルトによって取り付けられている、仮設足場用部材取付け金具。
  2. 先端に抜け止め具が取り付けられた前記ピン本体は、仮設足場用建て枠の垂直支柱部から突設されるブレース取付け用ピンと同一のものが転用されている、請求項1に記載の仮設足場用部材取付け金具。
  3. 前記ボルトは、その螺軸部が延長用スリーブ内とピン本体内とに対して圧入されている、請求項1又は2に記載の仮設足場用部材取付け金具。
  4. 前記ピン本体の周壁には、内側のボルトの螺軸部に食い込むカシメ部が形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の仮設足場用部材取付け金具。
  5. 前記パイプクランプのベース部材に設けられたボルト挿通用貫通孔は、前記部材取付け用ピンのピン本体を貫通させることができる直径であり、前記延長用スリーブには、前記パイプクランプのベース部材に当接する大径のフランジ部が設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の仮設足場用部材取付け金具。
  6. 前記延長用スリーブには、その大径のフランジ部の内側に、前記ボルト挿通用貫通孔に嵌合する内側突出部が形成されている、請求項5に記載の仮設足場用部材取付け金具。
  7. 前記ボルトの螺軸部の基端には、前記ボルト挿通用貫通孔に嵌合する大径突出段部が形成されている、請求項5に記載の仮設足場用部材取付け金具。
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