JP2010247713A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】偏摩耗の発生を抑制しつつ、石噛みの発生をさらに抑制できるタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ周方向に沿って延びる複数のリブを備え、タイヤ周方向に沿って延びる細溝10が形成されたタイヤであって、トレッド幅方向W及びタイヤ周方向に沿ったタイヤの断面40において、細溝10のトレッド幅方向Wにおける溝深さ方向の中心線CL1は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜する構成としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる複数のリブを備え、トレッド幅方向におけるトレッドの外側領域に位置するリブに、タイヤ周方向に沿って延びる細溝が形成されたタイヤに関する。
従来、自動車に装着されるタイヤでは、トレッドの中央部及びショルダー部の剛性が異なるため、中央部及びショルダー部が、均一に摩耗せずに、中央部またはショルダー部の一方がより多く摩耗する偏摩耗が発生する場合がある。そこで、このような偏摩耗を抑制するために様々な方法が用いられている。
例えば、トレッド幅方向の幅が広く、中央部よりも剛性の高いショルダー部にタイヤ周方向に沿って延びる細溝を形成することにより、ショルダー部の剛性を抑え、直進走行中の急な減速などタイヤ周方向からの入力に起因する偏摩耗を抑制できる。
このような細溝が形成されたタイヤにおいて、走行中に小石などが細溝に噛み込む、いわゆる石噛みが発生し、噛み込まれた小石によってトレッドにき裂が生じることが懸念される。そこで、石噛みの発生を抑制するために、トレッドの表面の近傍において、タイヤ径方向内側から外側にかけてトレッド幅方向の幅を徐々に広くした細溝を形成する方法が広く知られている(例えば、特許文献1)。
特開平5−278414号公報(第3−4頁、第2図)
しかしながら、上述した従来のタイヤには、次のような問題があった。すなわち、中央部及びショルダー部の剛性差を抑制して、トレッドを均一に摩耗させるために、中央部よりも剛性の高いショルダー部にタイヤ周方向に沿って細溝が形成された従来のタイヤでは、大きな荷重に対する曲げ剛性が充分ではないという課題があった。このようなタイヤでは、大きな荷重がタイヤに掛かると、トレッド幅方向の中央に位置するトレッドがタイヤ径方向内側に反り返る、いわゆるバックリングが発生する場合がある。
上述した細溝は、中央部よりもトレッド幅方向の外側に位置するショルダー部に形成されるため、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、タイヤ径方向内側から外側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜する。従って、細溝は、一度噛み込んだ小石を排出しにくいという問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、偏摩耗の発生を抑制しつつ、石噛みの発生をさらに抑制できるタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向(タイヤ周方向R)に沿って延びる複数のリブ(中央リブA1、ショルダーリブA2、ショルダーリブA3)を備え、トレッド(トレッド40)の幅方向外側のショルダー部に位置する前記リブ(ショルダーリブA2、ショルダーリブA3)に、タイヤ周方向に沿って延びる細溝(例えば、細溝10)が形成されたタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、トレッド幅方向(トレッド幅方向W)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向D)に沿った断面において、前記細溝のトレッド幅方向における中心線(中心線CL1)は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜することを要旨とする。
このようなタイヤによれば、トレッドの幅方向外側のショルダー部に位置するリブには、細溝が形成され、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿ったタイヤの断面において、細溝のトレッド幅方向における中心線は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜する。
このようなタイヤに大きな荷重が掛かり、バックリングが発生すると、トレッドの幅方向外側のショルダー部に位置するリブに形成された細溝は、タイヤ径方向内側から外側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜する。
つまり、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿ったタイヤの断面において、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜する細溝の中心線は、タイヤにかかる荷重により、接地面に対して、直交するように変形する。このため、細溝10に噛み込まれた小石は、タイヤの転動に伴って排出されやすくなる。
従って、このようなタイヤによれば偏摩耗の発生を抑制しつつ、石噛みの発生をさらに抑制できるタイヤを提供できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、細溝は、他の細溝よりもトレッド幅方向に沿った幅が広く形成される副溝(例えば、副溝12A)を含み、副溝は、トレッドの表面からタイヤ径方向に沿って形成される外側溝部(外側溝部20A)と、外側溝部に連なり、外側溝部よりもタイヤ径方向内側に位置する内側溝部(内側溝部30A)とにより構成され、トレッド面視における内側溝部の面積(面積S2)は、外側溝部の面積(面積S1)よりも小さいことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り外側溝部は、タイヤ径方向に沿って延びる第1外側面部(第1外側面部22A)と、第1外側面部に対向し、タイヤ径方向に沿って延びる第2外側面部(第2外側面部22B)とにより形成され、内側溝部は、第1外側面部に連なり、第1外側面部よりも内側溝部の内側へせり出して、タイヤ径方向に沿って延びる第1内側壁部(第1内側壁部31A)と、第1内側壁部に対向し、第2外側面部に連なり、第2外側面部よりも内側溝部の内側へせり出して、タイヤ径方向に沿って延びる第2内側壁部(第2内側壁部31B)と内側溝部の底となり、第1内側壁部及び第2内側壁部と連なり、タイヤ周方向に沿って延びる底部(底部34)とにより形成されることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、第1内側壁部及び第2内側壁部は、トレッドの表面に略平行な壁上面(壁上面36A、壁上面36B)と、壁上面に連なり、壁上面からタイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って、底部まで延びる側面(側面32A、側面32B)とをそれぞれ備えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、トレッドの表面から第1内側壁部及び第2内側壁部のタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向に沿った距離(距離L1)は、トレッドの表面における外側溝部のトレッド幅方向に沿った幅(幅L2)よりも短く、第1内側壁部の側面から、第2内側壁部の側面までの距離(距離L3)よりも長いことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、偏摩耗の発生を抑制しつつ、石噛みの発生をさらに抑制できるタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの展開図である。 本発明の第1実施形態に係る細溝の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る細溝のタイヤ径方向の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る副溝のタイヤ径方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る細溝の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る副溝のタイヤ径方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る副溝のトレッド面視である。 本発明のその他の実施形態に係る細溝のタイヤ径方向の断面図である。
次に、本発明に係るタイヤの第1及び第2実施形態、比較評価、その他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本実施形態においては、(1)タイヤの構成、(2)細溝の構成、及び(3)作用・効果について、説明する。
(1)タイヤの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向Rに沿って延びる複数のリブを備えている。具体的には、空気入りタイヤ1は、中央リブA1と、ショルダーリブA2と、ショルダーリブA3とを備える。また、空気入りタイヤ1には、複数のリブの間にタイヤ周方向Rに沿って延びる周方向溝110、周方向溝112、周方向溝114が形成される。なお、ショルダーリブA2及びショルダーリブA3は、トレッド幅方向Wにおけるトレッドの幅方向外側のショルダー部に位置する。
中央リブA1には、トレッド幅方向Wに沿って延びる横溝120が形成される。横溝120は、周方向溝に連通し、中央リブA1内で終端する。
ショルダーリブA2及びショルダーリブA3には、孔部50、細溝10、横溝122が形成される。孔部50は、タイヤ周方向Rに沿って、トレッド40に複数形成される。孔部50は、路面と接地するトレッド40の表面からタイヤ径方向内側にくぼむ。細溝10は、タイヤ周方向Rに沿って延びる。
(2)細溝の構成
細溝の構成について、説明する。具体的には、(2.1)細溝の詳細構成、(2.2)副溝の詳細構成について、図2乃至4を用いて説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る細溝の斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る細溝のタイヤ径方向の断面図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る副溝のタイヤ径方向の断面図である。
(2.1)細溝の詳細構成
図2、3に示すように、トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿った空気入りタイヤ1の断面において、細溝10のトレッド幅方向Wにおける中心線CL1は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線CL側、つまり、本実施形態においては、車両内側に傾斜する。具体的には、細溝10の中心線CL1と、タイヤ径方向Dに沿った直線CL2とが成す傾斜角度θ1は、0度よりも大きく、20度以下に設定される。本実施形態においては、傾斜角度θ1は、5度に設定される。なお、傾斜角度θ1は、20度よりも大きくなると、空気入りタイヤ1の製造工程において、細溝10は、極端なアンダーカットになり、金型から抜き取る際に欠けが発生することが懸念される。
トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿った断面において、ショルダーリブA2及びショルダーリブA3は、タイヤ径方向Dに沿って、細溝10を形成する溝部20を備える。溝部20は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線CL側に傾斜する。中心線CL1と直交する方向に沿った、細溝10の幅を溝幅W1とする。
(2.2)副溝の詳細構成
図2、4に示すように細溝10は、他の細溝10よりもトレッド幅方向Wに沿った幅が広く形成される副溝12を含む。図4に示すように、トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿った空気入りタイヤ1の断面において、細溝10と同様に、副溝12のトレッド幅方向Wにおける中心線CL1は、タイヤ赤道線CL側に傾斜する。具体的には、副溝12の中心線CL1と、タイヤ径方向Dに沿った直線CL2とが成す傾斜角度θ1は、0度よりも大きく、20度以下に設定される。本実施形態においては、傾斜角度θ1は、5度に設定される。
トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿った断面において、ショルダーリブA2及びショルダーリブA3は、タイヤ径方向Dに沿って、副溝12を形成する溝部22を備える。溝部22は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線CL側に傾斜する。中心線CL1と直交する方向に沿った、副溝12の幅を溝幅W2とする。溝幅W2は、溝幅W1よりも広い。
(3)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、トレッド幅方向Wに沿ったトレッドの外側に位置するショルダーリブA2及びショルダーリブA3には、細溝10が形成され、トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿ったタイヤの断面において、細溝10のトレッド幅方向Wにおける中心線CL1は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線CL側に傾斜する。
このような空気入りタイヤ1に大きな荷重が掛かり、トレッド幅方向Wの中央に位置するトレッドがタイヤ径方向内側に反り返ると、ショルダーリブA2及びショルダーリブA3に形成された細溝10は、タイヤ径方向内側から外側に向かってタイヤ赤道線CL側に傾斜する。
つまり、トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿ったタイヤの断面において、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線CL側に傾斜する細溝10の中心線CL1は、空気入りタイヤ1に掛かる荷重により、接地面に対して、直交するように変形する。このため、細溝10に噛み込まれた小石は、空気入りタイヤ1の転動に伴って排出されやすくなる。
従って、このような本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、偏摩耗の発生を抑制しつつ、石噛みの発生をさらに抑制できるタイヤを提供できる。
本実施形態では、細溝10は、他の細溝10よりもトレッド幅方向に沿った幅が広く形成される副溝12を含む。このため、細溝10を形成するリブの中で、特に剛性の高いリブに副溝12を形成することにより、リブの剛性が偏ることを更に抑制できる。このため、空気入りタイヤ1は、偏摩耗の発生を更に抑制できる。
[第2実施形態] 上述した第1実施形態では、空気入りタイヤ1において、副溝12は、タイヤ径方向Dに沿って、断面積が一定に形成されている。
第2実施形態では、第1実施形態に比べて副溝12の形状が異なっている構成について、図5乃至7を用いて説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る細溝の斜視図である。図6は、本発明の第2実施形態に係る副溝のタイヤ径方向の断面図である。図7は、本発明の第2実施形態に係る副溝のトレッド面視である。なお、図7においては、内側溝部30Aの面積S2を明瞭にするために、面積S2にのみハッチングを施している。本実施形態においては、(1)副溝の構成、(2)作用・効果について説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態に比べて異なる点のみを記載し、その他の構成についての記載を省略する。
(1)副溝の構成
図5、6に示すように、本実施形態では、細溝10Aは、他の細溝10Aよりもトレッド幅方向に沿った幅が広く形成される副溝12Aを含む。副溝12Aは、トレッド40の表面からタイヤ径方向Dに沿って形成される外側溝部20Aと、外側溝部20Aに連なり、外側溝部20Aよりもタイヤ径方向内側に位置する内側溝部30Aとにより構成される。
外側溝部20Aは、タイヤ径方向Dに沿って延びる第1外側面部22Aと、第1外側面部22Aに対向し、タイヤ径方向Dに沿って延びる第2外側面部22Bとにより形成される。
内側溝部30Aは、第1内側壁部31Aと、第2内側壁部31Bと、底部34とにより形成される。具体的には、第1内側壁部31Aは、第1外側面部22Aに連なり、第1外側面部22Aよりも内側溝部30Aの内側へせり出して、タイヤ径方向Dに沿って延びる。第2内側壁部31Bは、第1内側壁部31Aに対向し、第2外側面部22Bに連なり、第2外側面部22Bよりも内側溝部30Aの内側へせり出して、タイヤ径方向Dに沿って延びる。第1内側壁部31Aと、第2内側壁部31Bとは、中心線CL3を軸として対称になるように形成される。底部34は、内側溝部30Aの底となり、第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bと連なり、タイヤ周方向Rに沿って延びる。
第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bは、トレッド40の表面に略平行な壁上面と、壁上面に連なり、壁上面からタイヤ径方向D及びタイヤ周方向Rに沿って、底部34まで延びる側面とをそれぞれ備える。具体的には、第1内側壁部31Aは、壁上面36Aと、側面32Aとを備える。同様にして、第2内側壁部31Bは、壁上面36Bと、側面32Bとを備える。側面32A及び側面32Bは、中心線CL3に沿って形成されると共に、互いに対向する。壁上面36A及び壁上面36Bは、中心線CL3に直交する。
トレッド40の表面から第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bのタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向Dに沿った距離L1は、トレッド40の表面における外側溝部20Aのトレッド幅方向に沿った幅L2よりも短く、第1内側壁部31Aの側面32Aから、第2内側壁部31Bの側面32Bまでの距離L3よりも長い。
図7に示すように、トレッド面視において、内側溝部30Aの面積S2は、外側溝部20Aの面積S1よりも小さい。
(2)作用・効果
本実施形態に係る副溝12Aは、トレッド面視において、内側溝部30Aの面積S2は、外側溝部20Aの面積S1よりも小さい。このため、空気入りタイヤの転動等に伴い、副溝12Aに小石が入った場合でも、外側溝部20Aよりもタイヤ径方向内側に位置する内側溝部30Aには、小石が入りにくく、小石は、副溝12Aから排出されやすい。
従って、このような本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、石噛みの発生を抑制しつつ、偏摩耗の発生をさらに抑制できるタイヤを提供できる。
本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、内側溝部30Aは、第1内側壁部31Aと、第2内側壁部31Bと、底部34とにより形成される。つまり、第1内側壁部31Aと、第2内側壁部31Bとにより小石をタイヤ半径方向外側にはね返すため、副溝12Aには、小石が更に入りにくくなり、石噛みの発生を抑制できる。
また、内側溝部30Aは、対向する一対の第1内側壁部31Aと第2内側壁部31Bとによる2点で小石をタイヤ径方向外側にはね返すため、第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bは、小石によりタイヤ径方向内側に押し込まれにくくなる。従って、副溝12Aには、小石が更に入りにくくなり、石噛みの発生を更に抑制できる。
本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bは、トレッド40の表面に略平行な壁上面(壁上面36A及び壁上面36B)と、壁上面に連なり、壁上面からタイヤ径方向D及びタイヤ周方向Rに沿って、底部34まで延びる側面(側面32A、側面32B)とをそれぞれ備える。このため、内側溝部30Aに入ろうとする小石により、壁上面36A及び壁上面36Bが、タイヤ径方向内側に向く力を加えられた場合であっても、内側溝部30Aは、タイヤ径方向にそって形成される側面32A(又は側面32B)を備えるため、タイヤ径方向内側に変形することなく、小石をタイヤ径方向外側にはね返す事ができる。従って、副溝12Aには、小石が更に入りにくくなり、石噛みの発生を更に抑制できる。
本実施形態に係る空気入りタイヤによれば、壁上面36A及び壁上面36Bは、トレッド40の表面に略平行であるため、第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bは、副溝12Aに入る小石に更に押し込まれにくくなる。
本実施形態では、トレッド40の表面から第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bのタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向Dに沿った距離L1は、トレッド40の表面における外側溝部20Aのトレッド幅方向に沿った幅L2よりも短いため、外側溝部20Aは、小石を噛みにくくなる。
また、本実施形態では、距離L1は、第1内側壁部31Aの側面32Aから、第2内側壁部31Bの側面32Bまでの距離L3よりも長い。このため、小石が、タイヤの転動に伴って、外側溝部20A内に押し込まれた場合であっても、内側溝部30Aには、小石が更に入りにくくなる。
[比較評価] 次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(1)評価方法、(2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)評価方法
実施例1、2の空気入りタイヤを用いて、(1.1)石噛みの評価を行った。比較評価に用いた比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、具体的に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :175/80R14 88S
・ リムサイズ : ETRTO記載の標準リム
・ 内圧条件 : ETRTO記載の標準内圧
・ 荷重条件 :ETRTO記載の最大荷重(最大負荷能力)
・ 試験車種 : 国産車セダン
・ 空気入りタイヤ1本あたりの副溝の個数 ;148個
各空気入りタイヤに備えられた細溝及び副溝以外の構成は、同様である。
実施例1に係る空気入りタイヤは、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1と同一の構成である。具体的には、実施例1に係る空気入りタイヤには、細溝及び副溝が形成される。
実施例2に係る空気入りタイヤは、第2実施形態に係る空気入りタイヤと同一の構成である。具体的には、実施例2に係る空気入りタイヤの副溝は、外側溝部と内側溝部とにより構成される。
(1.1)石噛みの評価
評価方法;各空気入りタイヤを車両に装着して、小石を含む悪路を9000km程走行し、空気入りタイヤ1本あたりの石噛みの数を測定した。
(2)評価結果
上述した比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いた評価結果について、表1を参照しながら説明する。
実施例2に係る空気入りタイヤは、実施例1に係る空気入りタイヤと比べて、石噛みの発生を抑制できた。
[その他の実施形形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。上述した本発明の第2実施形態では、内側溝部30Aは、一対の第1内側壁部31A及び第2内側壁部31Bと、底部34とにより形成されるが、これに限られない。例えば、図8に示すように、副溝12Bは、外側溝部20Bと、内側溝部30Bとにより構成される。内側溝部30Bは、外側溝部20Bの第1外側面部からタイヤ径方向に連なる側面部22Cと、内側壁部31Cと、底部34Bとにより形成されてもよい。
上述した本発明の第2実施形態では、内側溝部30Aには、細溝の中心線CL3に直交する壁上面36Aが形成されているが、壁上面36Aは、トレッド面に対して平行である必要はなく、タイヤ径方向内側に傾斜していてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
θ1…傾斜角度、A1…中央リブ、A2、A3…ショルダーリブ、CL…タイヤ赤道線、D…タイヤ径方向、L1…距離、L2…幅、L3…距離、R…タイヤ周方向、S1、S2…面積、W…トレッド幅方向、W1…溝幅、W2…溝幅、1…空気入りタイヤ、CL1、2、3…中心線、10、10A…細溝、12、12A、12B…副溝、20、20A、20B…外側溝部、22…溝部、22A…第1外側面部、22B…第2外側面部、22C…側面部、30A…内側溝部、30B…内側溝部、31A…第1内側壁部、31B…第2内側壁部、31C…内側壁部、32A、32B…側面、34、34B…底部、36A、36B…壁上面、40…トレッド、50…孔部、110、112、114…周方向溝、120、122…横溝

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる複数のリブを備え、
    トレッドの幅方向外側のショルダー部に位置する前記リブに、タイヤ周方向に沿って延びる細溝が形成されたタイヤであって、
    トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記細溝のトレッド幅方向における中心線は、タイヤ径方向外側から内側に向かってタイヤ赤道線側に傾斜するタイヤ。
  2. 前記細溝は、
    他の細溝よりもトレッド幅方向に沿った幅が広く形成される副溝を含み、
    前記副溝は、
    トレッドの表面からタイヤ径方向に沿って形成される外側溝部と、
    前記外側溝部に連なり、前記外側溝部よりもタイヤ径方向内側に位置する内側溝部とにより構成され、
    トレッド面視における前記内側溝部の面積は、
    前記外側溝部の面積よりも小さい請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記外側溝部は、
    タイヤ径方向に沿って延びる第1外側面部と、前記第1外側面部に対向し、タイヤ径方向に沿って延びる第2外側面部とにより形成され、
    前記内側溝部は、
    前記第1外側面部に連なり、前記第1外側面部よりも前記内側溝部の内側へせり出して、タイヤ径方向に沿って延びる第1内側壁部と、
    前記第1内側壁部に対向し、前記第2外側面部に連なり、前記第2外側面部よりも前記内側溝部の内側へせり出して、タイヤ径方向に沿って延びる第2内側壁部と
    前記内側溝部の底となり、前記第1内側壁部及び前記第2内側壁部と連なり、タイヤ周方向に沿って延びる底部とにより形成される請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1内側壁部及び前記第2内側壁部は、
    前記トレッドの表面に略平行な壁上面と、
    前記壁上面に連なり、前記壁上面からタイヤ径方向に沿って、前記底部まで延びる側面とをそれぞれ備える請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記トレッドの表面から前記第1内側壁部及び前記第2内側壁部のタイヤ径方向外側の端部までのタイヤ径方向に沿った距離は、
    前記トレッドの表面における前記外側溝部のトレッド幅方向に沿った幅よりも短く、
    前記第1内側壁部の前記側面から、前記第2内側壁部の前記側面までの距離よりも長い請求項4に記載のタイヤ。
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