JP2010247644A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水の沸騰が防止されたハイブリッド車両の制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】エンジン200及びモータMG2を動力源とするハイブリッド車両120の制御装置は、冷却水が流通する経路上に設けられ前記冷却水が内部を流通することによりエンジン200の排気を冷却する冷却装置40と、冷却装置40内で排気から冷却水へと伝達する熱量を推定し、推定結果に応じて、エンジン200の燃焼を停止しモータMG2のみで走行するECU100と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明はハイブリッド車両の制御装置に関する。
エンジンの排気を冷却する冷却装置がある。冷却装置としては、エンジンの排気ポートと排気マニホールドとの間に設けられているものや、排気マニホールド周囲に設けられているものがある(特許文献1参照)。冷却装置内部に冷却水が流通することにより、排気が冷却される。
特開昭63−208607号公報
冷却装置内においては、排気の熱量が冷却水へと伝達される。排気から冷却水へと伝達される熱量によっては、冷却水が沸騰する恐れがある。これにより、エンジンがオーバヒートする恐れがある。
本発明の目的は、冷却水の沸騰が防止されたハイブリッド車両の制御装置を提供することである。
上記目的は、エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド車両の制御装置であって、冷却水が流通する経路上に設けられ前記冷却水が内部を流通することにより前記エンジンの排気を冷却する冷却装置と、前記冷却装置内で前記排気から前記冷却水へと伝達する熱量を推定し、推定結果に応じて、前記エンジンの燃焼を停止し前記モータのみで走行する制御部と、を備えたハイブリッド車両の制御装置によって達成できる。
例えば、熱量が比較的大きい場合にエンジンを停止することにより、排気は排出されず、冷却水の温度は低下する。これにより、冷却水の沸騰が防止される。また、この場合にモータを作動させることにより、運転を継続することができる。
また、上記目的は、エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド車両の制御装置であって、冷却水が流通する経路上に設けられ前記冷却水が内部を流通することにより前記エンジンの排気を冷却する冷却装置と、前記冷却装置内で前記排気から前記冷却水へと伝達する熱量を推定し、推定結果に応じて、停車時に前記エンジンの燃焼を停止し前記モータにより前記エンジンを強制的に回転させる制御部と、を備えたハイブリッド車両の制御装置によっても達成できる。
例えば、熱量が比較的大きい場合に、停車時にエンジンを停止しモータによりエンジンを掃気運転させることにより、エンジン内に新気を導入することができ、これにより早期に冷却装置及びエンジン自体を冷却することができ、冷却水の沸騰を防止することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記エンジンのオイル残量に応じて、スロットル開度を制御する、構成を採用できる。
上記構成において、前記制御部は、前記排気から前記冷却水へと伝達される熱量を所定時間にわたって積算した積算熱量を推定する、構成を採用できる。
本発明によれば、排気の冷却効率の低下が抑制されたエンジンの制御装置を提供できる。
ハイブリッドシステムのブロック図である。 エンジン周辺の構成を示した模式図である。 ECUが実行する制御のフローチャートである。 補正処理のタイミングチャートである。 第1変形例の制御のフローチャートである。 第1変形例の補正処理のタイミングチャートである。 第2変形例の制御のフローチャートである。 第2変形例の補正処理のタイミングチャートである。 第3変形例の制御のフローチャートである。 第3変形例の補正処理のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して実施例について説明する。
図1は、ハイブリッドシステム1のブロック図である。ハイブリッドシステムは、ハイブリッド車両の制御装置に相当する。ハイブリッドシステム1は、ECU100、エンジン200、モータMG1、モータMG2、動力分割機構300、インバータ400及びバッテリ500を備え、ハイブリッド車両120を制御するシステムである。
ECU100は、ハイブリッドシステム1の動作全体を制御する電子制御ユニットである。ECU100は、図示せぬROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えており、ROMに格納された制御プログラムに従って、後述する制御を実行する。
エンジン200は、ハイブリッド車両120の主たる動力源として機能する。尚、エンジン200の詳細な構成については後述する。モータMG1は、バッテリ500を充電するための発電機として機能する。モータMG2は、エンジン200と共にハイブリッド車両120の主たる動力源として機能する。モータMG2は、エンジン200を始動する際にも用いられる。
動力分割機構300は、エンジン200及びモータMG2の駆動力を減速機構121に伝達する。エンジン200とモータMG2との動力の分配は、動力分割機構300により任意に変更することができる。動力分割機構300は、例えば、サンギヤ、プラネタリキャリア、及びリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車が採用されおり、この3つの回転軸は、エンジン200、モータMG1、減速機構121の入力軸にそれぞれ接続されている。また、モータMG2の駆動力の一部或いは全部を、動力分割機構300を介してエンジン200に入力することで、エンジン200を強制的に回転させることができる。以下において、モータMG2によりエンジン200を強制的に回転させることを、モータリングと称する。
インバータ400は、バッテリ500から取り出した直流電力を交流電力に変換してモータMG1、MG2に供給すると共に、モータMG1、MG2によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ500に供給することが可能に構成されている。
バッテリ500はモータMG1、MG2を駆動するための電源として機能する充電可能な蓄電池である。バッテリ500には、バッテリ500の残量を検出するSOCセンサ510が設置されており、ECU100と電気的に接続されている。
図2は、エンジン200周辺の構成を示した模式図である。
エンジン200には、4つの気筒210が設けられている。エンジン200には、吸気管10、排気管20が接続されている。吸気管10には、吸入空気量を検出するためのエアフロメータ12、吸入空気量を調整するためのスロットル弁14、が配置されている。エアフロメータ12により検出された信号はECU100へ出力される。また、スロットル弁14の開度は、ECU100からの指令に応じて設定される。
エンジン200と排気管20とが接続された部位には、冷却装置40が配置されている。冷却装置40は、エンジン200を冷却するための冷却水の経路上に配置されている。即ち、冷却装置40内に冷却水が流れる。冷却装置40は、排気管20の周辺を覆うように設けられており、冷却装置40内を冷却水が流れることにより、排気管20からの熱量が冷却水へと伝達される。これにより排気が冷却される。また、排気管20には触媒50が配置されている。
冷却装置40を設けずして触媒50を排気管20の上流側に配置した場合、高負荷運転時には排気の温度により触媒50が劣化する恐れがある。しかしながら、排気を冷却する冷却装置40を設けることにより、触媒50を排気管20の上流側に配置しつつ触媒50の劣化を防止することができる。触媒50を排気管20の上流側に配置することにより、例えば冷間始動時においては触媒50を早期に活性化温度にまで昇温させることができる。これにより、冷間始動時でのエミッションの悪化を抑制できる。
また、ECU100には、水温センサ80、オイルレベルセンサ82、吸気温センサ84により検出された信号が出力される。水温センサ80は、冷却水の温度に応じた信号をECU100へ出力する。これにより、ECU100は冷却水の温度を検出できる。オイルレベルセンサ82は、エンジンオイルが貯留されるオイルパンに設けられており、オイルの油面の高さに応じた信号をECU100へ出力する。これにより、ECU100はエンジンオイルの残量を検出できる。吸気温センサ84は、ECU100内に導入される吸気温度に応じた信号をECU100へ出力する。これによりECU100は、吸入空気の温度を検出することができる。
次に、ECU100が実行する制御について説明する。
図3は、ECU100が実行する制御のフローチャートである。図3に示すように、ECU100は、冷却装置40内で排気から冷却水に伝達された熱量を積算した積算熱量を推定する(ステップS1)。詳しくは、以下の式により、熱量を推定する。
Qw=(ethw+etha)×NE×GA・・・(1)
上記式(1)に示すように、熱量Qwは、冷却水温ethwと吸気温度ethaとの和と、回転数NEと、吸入空気量GAとの積により算出した値に基づき推定する。冷却水温ethwは、水温センサ80からの信号により検出する。吸気温度ethaは、吸気温センサ84からの信号により検出する。尚、冷却装置40内で排気から冷却水に伝達された熱量の推定は、上記式(1)を用いることに限定されない。
次に、ECU100は、積算熱量ΣQwが判定値D1を超えているか否かを判定する(ステップS2)。否定判定の場合、ECU100は通常処理を実行する(ステップS3)。積算熱量ΣQwが判定値D1を超えていない場合とは、排気の熱量が比較的小さいものと推定され、排気の熱量に起因して冷却装置40内で冷却水が沸騰する恐れが少ないと推定される場合である。通常処理とは、運転条件やバッテリ500の残量に応じて、エンジン200のみにより運転を行うか、又はモータMG2のみにより運転を行うか、エンジン200とモータMG2の双方により運転を行うかの切り替えが行われる処理である。即ち、通常処理とは、ハイブリッド車両において一般的に行われる、動力源の切替の処理である。
肯定判定の場合、即ち、積算熱量ΣQwが判定値D1を超えている場合には、ECU100は、補正処理を実行する(ステップS4)。積算熱量ΣQwが判定値D1を超えている場合には、排気の熱量が比較的高いものと推定され、この場合には冷却装置40内で冷却水が沸騰する恐れがある。補正処理とは、エンジン200の燃焼を停止させモータMG2の動力のみによって車両を走行させる処理である。この補正処理により、エンジン200の燃焼が停止されるので排気が発生せず、冷却装置40内で冷却水が沸騰することを防止できる。また、モータMG2により走行が継続されるので、ラジエータ(不図示)は走行風に晒され、これによりラジエータで冷却水の放熱が助長される。
また、排気の熱量を積算した積算熱量ΣQwに応じて、通常処理と補正処理との切替を行う理由は次による。積算しない排気の熱量Qwに応じて通常処理と補正処理との切替を行った場合、一時的な排気の熱量の上昇、下降により、通常処理と補正処理とが頻繁に切り替えられる恐れがある。これによりドライバビリティが悪化する恐れがあるからである。以上のように、ECU100は、積算熱量ΣQwの推定結果に応じて、エンジン200の燃焼を停止しモータMG2のみで走行する処理を実行する。
次に、熱量Qaの推定方法の変形例について説明する。以下に、熱量Qaを推定する式の変形例を記載する。
Qw=L*(Tout−Tin)*q・・・(2)
上記式(2)において、Lは補正係数である。補正係数Lは、排気系の表面積、熱伝達率、熱伝導率、排気管の厚さ、を考慮して定められた値である。排気系の表面積とは、例えば、冷却装置40内で冷却水に晒される排気管の表面積である。熱伝達率とは、例えば排気ガスや冷却水の熱伝達率である。熱伝導率とは、例えば、排気管の壁内を伝わる熱量を算出するための熱伝導率であり、排気管の材質により定まる。排気管の厚さとは、例えば、冷却装置40内での排気管の管の厚さである。Toutとは、冷却装置40から流出した冷却水の温度であり、Tinは、冷却装置40に流入直前の冷却水の温度である。qは、冷却装置40に流入する又は冷却装置40から流出した冷却水の流量である。尚、ToutとTinとは、冷却装置40前後の冷却水の経路上に温度センサを配置することにより検出する。また、qは流量センサにより算出する。
また、以下の式により熱量Qwを推定してもよい。
Qw=kv*(Tvout−Tvin)*Qv・・・(3)
上記式(3)は、排気温度から熱量Qaを推定する式である。kvは、補正係数である。補正係数kvは、排気系の表面積、熱伝達率、熱伝導率、排気管の厚さ、を考慮して定められた値である。
Tvoutは、冷却装置40を通過した後の排気の温度であり、Tvinは、冷却装置40を通過する前の排気の温度である。冷却装置40前後の排気通路上に温度センサを配置することができる場合には、上記式(3)により熱量Qwを算出することができる。Qvは、冷却装置40を通過する排気の流量を示している。排気流量Qvは、排気管20に排気流量センサを設けることにより検出してもよい。上記式(3)は、冷却装置40内への流入前後での冷却水の温度を検出するセンサを設けることが出来ない場合に有用である。
また、以下の式により熱量Qwを推定してもよい。
Qw=kv*(Tvout−Tvin)*Ga・・・(4)
上記式(4)において、Gaは、吸入空気量である。上記式(4)においては、エアフロメータ12で検出される吸入空気量Gaと排気流量とが比例すると仮定している。上記式(4)は、排気流量センサを設けることが出来ない場合に有用である。
また、以下の式により熱量Qwを推定してもよい。
Qw=kv*(Tvout−Tv0)*Qv・・・(5)
Tv0は、エンジン200の運転条件により推定される排気温度である。例えば、ECU100は、エンジン200の回転数、燃料噴射量、負荷等に、排気温度が関連付けられたマップに基づいて、排気温度Tv0を推定する。排気温度センサを設けることが出来ない場合に有用である。
また、以下の式により熱量Qwを推定してもよい。
Qw=kv*(Tvout−Tv0)*Ga・・・(6)
排気流量を検出するセンサや、冷却水の温度を検出するセンサを設けることが出来ない場合に有用である。
次に、補正処理ついてタイミングチャートを用いて説明する。図4は、補正処理のタイミングチャートである。図4には、補正処理が実行される場合の冷却水の温度を実線で、補正処理が実行されない場合の冷却水の温度を破線でしている。図4に示すように、通常処理が実行されてエンジン200のみにより走行している場合、排気の熱量などにより冷却水の温度は上昇する。補正処理が実行されると、エンジン200の燃焼は停止されモータMG2のみのよる走行に切り替えられる。エンジン200の燃焼が停止されることにより、冷却水の温度が低下しはじめる。これにより、冷却水の沸騰が防止される。
次に、ECU100が実行する制御の第1変形例について説明する。図5は、第1変形例の制御のフローチャートである。
ECU100は、積算熱量ΣQwを推定し(ステップS11)、停車要求があるか否かを判定する(ステップS12)。停車要求の有無は、不図示のブレーキスイッチや車速センサからの出力に基づいてECU100が判定する。停車要求がない場合にはECU100は通常処理を実行する(ステップS13)。
停車要求がある場合、ECU100は、積算熱量ΣQwが判定値D1を超えており、かつ、冷却水温が判定値D2を超えているか否かを判定する(ステップS14)。否定判定の場合、ECU100は通常処理を実行する(ステップS13)。否定判定の場合には、冷却水が沸騰する恐れが少ないと推定できるからである。肯定判定の場合には、ECU100は、バッテリ500の残量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS15)。否定判定の場合には、ECU100は、通常処理を実行する(ステップS13)。肯定判定の場合には、ECU100は、補正処理を実行する(ステップS16)。ステップS16の補正処理は、エンジン200の燃焼を停止し、冷却水の温度が判定値Tを下回るまでモータMG2によりエンジン200をモータリングさせる処理である。即ち、モータMG2によりエンジン200を強制的に回転させる処理である。
以上のように、停車時においてエンジン200の燃焼が停止しモータMG2によりエンジン200をモータリングさせる。これによりエンジン200内に新気が導入され、冷却装置40やエンジン200自体の温度を低下させることができ、エンジン200停止後に冷却水が沸騰することを防止できる。このように、ECU100は、積算熱量ΣQwの推定結果に応じて、停車時にエンジン200の燃焼を停止しモータMG2によりエンジン200を強制的に回転させる処理を実行する。尚、冷却水の温度が判定値Tを下回ったか否かの判定は、水温センサ80からの出力に基づいてECU100が判定する。
次に、第1変形例に係る補正処理ついてタイミングチャートを用いて説明する。図6は、第1変形例の補正処理のタイミングチャートである。図6には、補正処理が実行される場合の冷却水の温度を実線で、補正処理が実行されない場合の冷却水の温度を破線でしている。停車要求があり冷却水温度が判定値Tよりも高く、バッテリ500の残量が所定値以上の場合には、エンジン200はモータリングされる。モータリングにより、冷却水の温度を早期に低下させることができる。モータリングがされない場合、冷却水の温度は所定期間低下せずに高温状態が維持され、冷却装置40やエンジン200に蓄熱された熱量により、冷却水が沸騰する恐れがある。
次に、ECU100が実行する制御の第2変形例について説明する。図7は、第2変形例の制御のフローチャートである。
ECU100は、ステップS15で肯定判定の場合には、オイル残量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS15a)。この判定は、オイルレベルセンサ82からの出力によりECU100が判定する。否定判定の場合には、ECU100は通常処理を実行する(ステップS13)。肯定判定の場合には、補正処理を実行する(ステップS16a)。ステップS16aの補正処理は、冷却水の温度が判定値Tを下回るまで停車時にエンジン200をモータリングすると共に、スロットル弁14の開度を全開にする処理である。スロットル弁14の開度を全開にすることにより、オイル上がりを防止できる。オイル上がりとは、燃焼室内が負圧となりシリンダとピストンとの間からエンジンオイルが燃焼室側へ吸引される減少である。オイル上がりによりオイル消費量が増大するが、スロットル弁14の開度を全開にすることにより、燃焼室内の負圧の程度を抑制し、オイル上がりを防止できる。これにより、モータリングに伴うオイル消費量の増大を防止できる。
尚、オイル残量に応じてスロットル開度を制御してもよい。例えば、オイル残量が少ないほど、スロットル開度が大きくなるように制御し、オイル残量が多いほど、スロットル開度を小さく制御してもよい。オイル残量が少ない場合にスロットル開度を大きく制御することにより、オイル消費量の増大を防止できる。また、オイル残量が多い場合には、スロットル開度を小さくすることにより、モータリングによりエンジン200内に導入される新気の流速を上昇させ、早期に冷却装置40及びエンジン200を冷却させることができるからである。
次に、第2変形例に係る補正処理ついてタイミングチャートを用いて説明する。図8は、第2変形例の補正処理のタイミングチャートである。図8には、上記補正処理が実行された場合のスロットル開度とオイル消費量とを実線で示しており、上記補正処理が実行されない場合でのスロットル開度とオイル消費量とを破線で示している。スロットル開度が大の場合には、モータリングに伴うオイルの消費量は少ないが、スロットル開度が小の場合には、モータリングに伴うオイルの消費量が大きくなる。
次に、ECU100が実行する制御の第3変形例について説明する。図9は、第3変形例の制御のフローチャートである。
ECU100は、推定された積算熱量ΣQwが判定値D1を超えている場合には、バッテリ500の残量を検出し(ステップS21)、補正処理を実行する(ステップS22)。ステップS22の補正処理は、バッテリ500の残量に応じて、エンジン200に対するモータMG2の動力の分担率を上昇させる処理である。また、あわせて、排気の熱量が小さくなる制御、例えば、点火タイミングを遅角させる点火遅角制御や、空燃比がリッチ側となるように燃料噴射量や吸入空気量を変更するリッチ制御を実行してもよい。これにより、排気の熱量が低下し、冷却水が沸騰することを防止できる。また、バッテリ500の残量に応じてモータMG2の動力の分担率が変更されるので、モータMG2の作動によりバッテリ500の残量がゼロになることを防止できる。
図10は、第3変形例の補正処理のタイミングチャートである。
図10においては、上記補正処理を実行した場合での冷却水の温度を実線で、上記補正処理を実行しなかった場合の冷却水の温度を破線で示している。図10に示すように、例えば、通常制御時においてエンジン200のみにより走行していると、冷却水が上昇する。この状態から補正処理が実行されると、モータMG2が駆動して、エンジン200に対するモータMG2の分担率が上昇する。また、モータMG2に対するエンジン200の分担率が低下する。これにより、排気の熱量が抑制されて冷却水の温度が低下しはじめる。よって、冷却水の沸騰が防止される。上記補正処理が実行されない場合、冷却水の温度は更に上昇をし続け、運転状態によっては冷却水が沸騰する恐れがある。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
14 スロットル弁
20 排気管
40 冷却装置
100 ECU
200 エンジン
510 SOCセンサ
MG1、MG2 モータ

Claims (4)

  1. エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド車両の制御装置であって、
    冷却水が流通する経路上に設けられ前記冷却水が内部を流通することにより前記エンジンの排気を冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置内で前記排気から前記冷却水へと伝達する熱量を推定し、推定結果に応じて、前記エンジンの燃焼を停止し前記モータのみで走行する制御部と、
    を備えたハイブリッド車両の制御装置。
  2. エンジン及びモータを動力源とするハイブリッド車両の制御装置であって、
    冷却水が流通する経路上に設けられ前記冷却水が内部を流通することにより前記エンジンの排気を冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置内で前記排気から前記冷却水へと伝達する熱量を推定し、推定結果に応じて、停車時に前記エンジンの燃焼を停止し前記モータにより前記エンジンを強制的に回転させる制御部と、
    を備えたハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記エンジンのオイル残量に応じて、スロットル開度を制御する、請求項1又は2のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記排気から前記冷却水へと伝達される熱量を所定時間にわたって積算した積算熱量を推定する、請求項1乃至3の何れかのハイブリッド車両の制御装置。
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