JP2010247321A - ロボットハンド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡素であり単一のモータで2軸回りに指機構を作動させることができるロボットハンド装置を提供する。
【解決手段】 ロボットハンド装置10は、基部12に固定されたモータ14と、基部12の一端縁から延設される指機構16と、モータ14の回転運動を駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する1次リンク機構18と、その直線運動を指機構16が水平状態と起立状態のいずれかになるようにモータ14の駆動軸14aに水平な軸回りの回転運動に変換する2次リンク機構20と、その回転運動を指機構16が伸張状態と屈曲状態のいずれかになるようにモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する直線運動機構22とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2軸回りに指機構を動作させることができるロボットハンド装置に関する。
従来、ロボットに多種多様な作業を行わせることを目的として、人間の手を模倣したロボットハンド装置の研究開発が種々行われてきた。特に、人間の5指のうちの親指の機能を再現する場合には、例えば、手のひらを上に向けたときに、親指を高さ方向に回動させる軸と、親指を左右方向に回動させる軸の2つの軸が必要となる。
上記のようなロボットハンド装置としては、ベースに固定されたモータ、及びベースにより、モータの駆動軸に対し平行かつオフセットした第1軸周りに回動可能に支持され、制御軸が移動可能な第1案内経路を有する第1リンク部材を備える。また、モータの駆動軸に連結されると共に制御軸が支持され、モータの駆動軸の回動により制御軸を第1案内経路内で往復させる第2リンク部材を備える。更に、第1リンク部材により、第1軸に交差した第2軸周りに回動可能に支持され、制御軸と直接または間接にリンク結合され、制御軸の動作により回動駆動される指リンク部材を備えるものが知られている(特許文献1参照)。
このロボットハンド装置では、単一のモータで交差する2軸回り指機構を操作させることができる。
特開2006−167839号公報
上記の従来技術で、ベースは、第1案内経路の可動範囲内に第2案内経路を有する。第2リンク部材は、駆動軸に固着された回転体と、回転体に回動可能に支持され、制御軸が支持された連結リンクとから構成されている。第2案内経路は、制御軸が第1軸を中心に円周方向に案内される第1案内路と、第1軸を中心に径方向に案内される第2案内路とが連続して構成されている。制御軸は、第1案内路および第2案内路に対して摺動自在に構成されている。
以上の構成により、回転体が所定方向に回動することにより、連結リンクに設けられた制御軸が、案内長穴及び第2案内経路内をそれぞれ移動する。制御軸が第1案内路に案内されることにより、第1リンク部材が、ベースに対して固定軸を支点として回動し、制御軸が第2案内路に案内されることにより、指リンク部材が第1リンク部材に対し連結ピンを支点として、昇降部材及びアーム部材を介して回動される。
従来の技術では、単一のモータで交差する2軸回りに指機構を動作させるために、上記のような複雑な構造が必要であり、構成部品多くを組み立ても工数が多くなってコスト高になるという課題がある。
本発明は、構造が簡素であり単一のモータで2軸回りに指機構を作動させることができるロボットハンド装置を提供することを目的とする。
本発明のロボットハンド装置は、基部と、前記基部に固定されたモータと、前記モータの回転運動を前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する1次リンク機構と、前記1次リンク機構により変換された直線運動を指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるように前記モータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する2次リンク機構と、前記2次リンク機構により前記1次リンク機構の直線運動が変換された回転運動を前記指機構が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるように前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する直線運動機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、1次リンク機構は、モータの回転運動をモータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する。2次リンク機構は、1次リンク機構により変換された直線運動を指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるようにモータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する。直線運動機構は、2次リンク機構により1次リンク機構の直線運動が変換された回転運動を指機構が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるようにモータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する。従って、ロボットハンド装置の駆動を、1次リンク機構、2次リンク機構、及び直線運動機構により構成するので、ロボットハンド装置を、構造が簡素であり単一のモータで2軸回りに指機構を作動させることができる。
本発明のロボットハンド装置において、前記1次リンク機構は、前記モータの駆動軸に固定され前記モータの回転運動を伝達する第1リンク部材と、前記第1リンク部材に回動自在に設けられた第2リンク部材と、前記モータの駆動軸に垂直な方向に延びる垂直伝達軸と、前記垂直伝達軸に摺動自在に設けられた垂直伝達軸部材と、前記垂直伝達軸部材に回動自在に設けられ前記第2リンク部材と当接して前記モータの回転運動を前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する第3リンク部材とを備えることが好ましい。
この好ましい形態によれば、第1リンク機構は、第1リンク部材、第2リンク部材、垂直伝達軸、垂直伝達軸部材、及び第3リンク部材により構成され、モータの回転運動をモータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する。
また、本発明のロボットハンド装置において、前記第2次リンク機構は、前記第3リンク部材の直線運動を指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるように前記モータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する前記第3リンク部材と前記直線運動機構とを連絡する第4リンク部材を備えることが好ましい。
この好ましい形態によれば、第2リンク機構は、第3リンク部材と指機構の基端部とを連絡する第4リンク部材により構成され、1次リンク機構により変換された直線運動を指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるようにモータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する。
また、本発明のロボットハンド装置において、前記直線運動機構は、前記第4リンク部材の回転運動を前記指機構が伸張状態から屈曲状態になる又は屈曲状態から伸張状態になるように前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する前記指機構の基端部に設けられ前記指機構を駆動する第5リンク部材を備えることが好ましい。
この好ましい形態によれば、直線運動機構は、指機構の基端部に設けられ指機構を駆動する第5リンクで構成され、2次リンク機構により1次リンク機構の直線運動が変換された回転運動を指機構が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるようにモータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する。
本発明に係るロボットハンド装置の一例を示す上面図である。 図1のロボットハンド装置の指機構を示す図であり、(a)は指機構が直立した状態を示す斜視図、(b)は指機構が屈曲した状態を示す斜視図である。 図1のロボットハンド装置の表現を示す正面図である。 図1のロボットハンド装置の指機構の動作を示す図であり、(a)は指機構が直立する動作を示す斜視図、(b)は指機構が屈曲する動作を示す図である。 図1のロボットハンド装置の直線運動機構の基端部を示す拡大図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施形態では、人間の手のように構成されるロボットハンド装置の指機構のうちの親指の指機構に対して本発明を適用した例を説明する。
本発明のロボットハンド装置10は、図1に示すように、人間の手のひらや手の甲の部分に相当する基部12と、基部12に固定されたモータ14と、基部12の一端縁から延設される指機構16と、モータ14の回転運動をモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する1次リンク機構18と、1次リンク機構18により変換された直線運動を指機構16が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるように前記モータ14の駆動軸14aに水平な軸回りの回転運動に変換する2次リンク機構20と、2次リンク機構20により1次リンク機構18の直線運動が変換された回転運動を指機構16が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるようにモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する直線運動機構22とを備えている。
基部12は、人間の手のひらの部分に相当する手掌部と、人間の手の甲の部分に相当する手甲部とを合わせてケース状に形成されている。手掌部と手甲部とを形成するケース内に、モータ14、1次リンク機構18、2次リンク機構20、及び直線運動機構22等が収容されている。
指機構16は、図2(a)に示すように、2つの節間部材24,26と、これらの節間部材のうち根元側の節間部材24と基部12に固定されるフレームFとを回動自在に連結する関節部材28と、2つの節間部材24,26を回動自在に連結する関節部材30と、根元側の節間部材24の動作と連動して、その先の関節部材30を動作させるためのリンクアーム32とで主に構成されている。尚、以下の説明においては、便宜上、2つの節間部材24,26を、根元側から順に根元部材24、指先部材26ともいい、2つの関節部材28,30を、手先側から順に第1関節部材30、第2関節部材28という。
根元部材24は、側面視で長方形の両端を半円状に形成したような形状となる部材であり、その基端部24aがフレームFに固定された第2関節部材28に回動自在に連結されると共に、その先端部24bに第1関節部材30を介して指先部材26が回動自在に連結されている。また、根元部材24には、その第2関節部材28の近傍における手のひら側の適所に、ピンP1を介して後述する直線運動機構22が回動自在に連結される。尚、フレームFには、第2関節部材28の近傍における手の甲側の適所に、ピンP2を介してリンクアーム32が回動自在に連結されている。
指先部材26は、その外形が根元部材24と略同様の形状となる部材であり、その基端部26aが第1関節部材30を介して根元部材24に回動自在に連結されている。また、指先部材26には、その第1関節部材30の近傍における手のひら側の適所に、ピンP3を介してリンクアーム32が回動自在に連結されている。
リンクアーム32は、フレームFと指先部材26とに回動自在に連結される部材であり、図2(b)に示すように、直線運動機構22によって根元部材24が引っ張られて(矢印A1)、根元部材24が回動すると(矢印A2)、これに応じて固定ピンP2を中心に回動して(矢印A3)、ピンP3を介して指先部材26を引っ張って(矢印A4)、指先部材26を回動させるように作用している(矢印A5)。
尚、指機構16を屈曲状態から伸張状態するときには、矢印A1〜A5の向きが全て逆になるように、指機構16が動作するようになっている。
次に、図3を参照して、本実施形態のロボットハンド装置10の親指の指機構16の動作で表現される態様について説明する。
第1態様は、図3(a)に示すように、モータ14の駆動軸14aに対して指機構16が水平になる水平状態である。第2態様は、図3(b)に示すように、モータ14の駆動軸14aに対して指機構16が垂直になる起立状態(伸張状態)である。第3態様は、図3(c)に示すように、モータ14の駆動軸14aに対して指機構16が垂直になる伸張状態から屈曲した屈曲状態である。
次に、図4を参照して、指機構16が水平状態から屈曲状態になる動作を実現する第1リンク機構18、第2リンク機構20、直線運動機構22、及びフレームFの構成について説明する。
第1リンク機構18は、モータ14の駆動軸14aに固定されモータ14の回転運動を伝達する第1リンク部材50、第1リンク部材50に回動自在に設けられた第2リンク部材52、モータ14の駆動軸14aに垂直な方向に延びる垂直伝達軸54、垂直伝達軸54に摺動自在に設けられた垂直伝達軸部材56、及び垂直伝達軸部材56に回動自在に設けられ第2リンク部材52と当接してモータ14の回転運動をモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する第3リンク部材58を備えている。
第1リンク部材50は、円板状に形成されモータ14の駆動軸14aにネジ等で固定される円板部50a、及び円板部50aと一体的に形成されモータ14の駆動軸14aから偏心してモータ14の駆動軸14aに垂直な方向に延びる円柱部50bから構成されている。
第2リンク部材52は、第1リンク部材50の円柱部50bに回動自在に外嵌される外筒部52aから構成されている。
垂直伝達軸54は、円柱状に形成されフレームFに基端部が固定されている円柱部54aから構成されている。
垂直伝達軸部材56は、垂直伝達軸54の円柱部54aに外嵌されると円筒部56a、モータ14の駆動軸14aと平行な方向に設けられている第1穴部56b、及びモータ14の駆動軸14aと所定の角度を有して平行な方向に設けられている第2穴部56cから構成されている。
第3リンク部材58は、垂直伝達軸部材56の第1穴部56bに嵌合する軸部58a、及び軸部58aに回動自在に嵌合する円筒部58bから構成されている。
第2リンク機構20は、第3リンク部材58の直線運動を指機構16が水平状態から起立状態になる又は起立状態から水平状態になるようにモータ14の駆動軸14aに水平な軸回りの回転運動に変換する第3リンク部材58と直線運動機構22とを連絡する第4リンク部材60を備えている。
第4リンク部材60は、垂直伝達軸部材56の第2穴部56cに回動自在に嵌合する第1円柱部60a、第1円柱部60aの基端部から所定の方向に延びるアーム部60b、及びアーム部60bの先端部で外側にアーム部60bが延びている所定の方向に垂直に突出している第2円柱部60cから構成されている。
直線運動機構22は、第4リンク部材60の回転運動を指機構16が伸張状態から屈曲状態になる又は屈曲状態から伸張状態になるようにモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する指機構16の基端部に設けられ指機構16を駆動する第5リンク部材62を備えている。
第5リンク部材62は、第4リンク部材60の第2円柱部60cが嵌合する穴部62a、穴部62aと一体的に形成され長穴部62bと外側に位置するフレームFに向けて突出している円柱部62cとを有して指機構16の方向に延びる第1リンク部材62d、及び第1リンク部材62dと連結すると共に指機構16の方向に延びて指機構16の根元部材24の基端部24aと連結する第2リンク部材62eから構成されている。
フレームFは、垂直伝達軸54が固定されると共に貫通穴が形成されている左右壁Fa,Fbを有する第1フレーム部材Fc、並びに、第5リンク部材62の長穴部62bを貫通して第5リンク部材62の第1リンク部材62dをスライド可能にするように第5リンク部材62側に突出する円柱部Fd、及び第5リンク部材62の円柱部62cをスライド可能にするように長穴部Feを有して先端部で指機構16の根元部材24の基端部24aと連結する第2フレーム部材Ffから構成されている。
次に、図4を参照して、指機構16が水平状態から屈曲状態になる動作について説明する。
まず、図4(a)を参照して、指機構16がモータ14の駆動軸14aに対して水平になる水平状態からモータ14の駆動軸14aに対して垂直になる起立状態(伸張状態)になる動作について説明する。
最初に、モータ14が左側面視で反時計回り方向に回転して、第1リンク部材50の円板部50a及び第2リンク部材52の外筒部52aが左側面視で反時計回り方向に回転する。
次いで、第2リンク部材52の外筒部52aが、垂直伝達軸部材56に設けられている第3リンク部材58の円筒部58bに当接して第3リンク部材58の円筒部58bを左側面視で反時計回り方向に回転させる。
第3リンク部材58の円筒部58bが左側面視で反時計回り方向に回転されると、第3リンク部材58の円筒部58bが、垂直伝達軸部材56をモータ14の駆動軸14aに垂直な方向に延びる垂直伝達軸54に沿って下降させる。
垂直伝達軸部材56を垂直伝達軸54に沿って下降されると、第3リンク部材58と直線運動機構22とを連絡する第4リンク部材60が正面視で時計回り方向に回転させる。
第4リンク部材60が正面視で時計回り方向に回転されると、指機構16が起立状態になる。
次に、図4(b)を参照して、指機構16がモータ14の駆動軸14aに対して垂直になる起立状態(伸張状態)から指機構16が屈曲した屈曲状態になる動作について説明する。
指機構16がモータ14の駆動軸14aに対して垂直になる起立状態になると、図5に示すストッパ70がフレームFに当接して起立状態が維持される。
そして、更に、第4リンク部材60が正面視で反時計回り方向に回転されると、第5リンク部材62の第1リンク部材62d及び第2リンク部材62eを基端方向にスライドさせる。
第5リンク部材62の第2リンク部材62eを基端方向にスライドさせると、第5リンク部材62の第2リンク部材62eに連結されている指機構16の根元部材24の基端部24aが、第5リンク部材62の第2リンク部材62eの基端部側に引っ張られ指機構16が屈曲する。
以上、本実施形態によれば、1次リンク機構18は、モータ14の回転運動をモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する。2次リンク機構20は、1次リンク機構18により変換された直線運動を指機構16が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるようにモータ14の駆動軸14aに水平な軸回りの回転運動に変換する。直線運動機構22は、2次リンク機構20により1次リンク機構18の直線運動が変換された回転運動を指機構16が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるようにモータ14の駆動軸14aに垂直な方向の直線運動に変換する。従って、ロボットハンド装置の駆動を、1次リンク機構、2次リンク機構、及び直線運動機構により構成するので、ロボットハンド装置10を、構造が簡素であり単一のモータで2軸回りに指機構を作動させることができる。
10…ロボットハンド装置、12…基部、14…モータ、14a…駆動軸、16…指機構、18…1次リンク機構、20…2次リンク機構、22…直線運動機構、24…根元部材、24a…基端部、24b…先端部、26…指先部材、28…第2関節部材、30…第1関節部材、32…リンクアーム、50…第1リンク部材、50a…円板部、50b…円柱部、52…第2リンク部材、52a…外筒部、54…垂直伝達軸、54a…円柱部、56…垂直伝達軸部材、56a…円筒部、56b…第1穴部、56c…第2穴部、58…第3リンク部材、58a…軸部、58b…円筒部、60…第4リンク部材、60a…第1円柱部、60b…アーム部、60c…第2円柱部、62…第5リンク部材、62a…穴部、62b…長穴部、62c…円柱部、62d…第1リンク部材、62e…第2リンク部材、70…ストッパ、F…フレーム、Fa…左壁、Fb…右壁、Fc…第1フレーム部材、Fd…円柱部、Fe…長穴部、Ff…第2フレーム部材、P1,P2,P3,…ピン。

Claims (4)

  1. 基部と、
    前記基部に固定されたモータと、
    前記基部の一端縁から延設される指機構と、
    前記モータの回転運動を前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する1次リンク機構と、
    前記1次リンク機構により変換された直線運動を前記指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるように前記モータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する2次リンク機構と、
    前記2次リンク機構により前記1次リンク機構の直線運動が変換された回転運動を前記指機構が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるように前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する直線運動機構とを備えることを特徴とするロボットハンド装置。
  2. 請求項1記載のロボットハンド装置において、
    前記1次リンク機構は、前記モータの駆動軸に固定され前記モータの回転運動を伝達する第1リンク部材と、前記第1リンク部材に回動自在に設けられた第2リンク部材と、前記モータの駆動軸に垂直な方向に延びる垂直伝達軸と、前記垂直伝達軸に摺動自在に設けられた垂直伝達軸部材と、前記垂直伝達軸部材に回動自在に設けられ前記第2リンク部材と当接して前記モータの回転運動を前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する第3リンク部材とを備えることを特徴とするロボットハンド装置。
  3. 請求項2記載のロボットハンド装置において、
    前記第2次リンク機構は、前記第3リンク部材の直線運動を指機構が水平状態から起立状態に又は起立状態から水平状態になるように前記モータの駆動軸に水平な軸回りの回転運動に変換する前記第3リンク部材と前記直線運動機構とを連絡する第4リンク部材を備えることを特徴とするロボットハンド装置。
  4. 請求項3記載のロボットハンド装置において、
    前記直線運動機構は、前記第4リンク部材の回転運動を前記指機構が伸張状態から屈曲状態に又は屈曲状態から伸張状態になるように前記モータの駆動軸に垂直な方向の直線運動に変換する前記指機構の基端部に設けられ前記指機構を駆動する第5リンク部材を備えることを特徴とするロボットハンド装置。
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