JP2010246583A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技の進行が一時停止状態となった場合に、遊技を進行させるために操作されるいずれかの操作手段が、一時停止状態を解除する条件を定めるための解除抽選により決定された所定の操作態様で操作された場合には、一時停止状態の終了時期として予め定められている一定時間の経過前であっても一時停止状態が解除されるとともに、解除を契機に遊技者に有利な遊技状態に移行させるか否かの有利遊技移行抽選が行われる。
【選択図】図6
Description
そこで本願発明は、遊技の進行が一時停止(フリーズ)した場合の解除態様を用いて新たな遊技性を作り出すことができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段(回転リール40)を備え、遊技を進行させるために遊技者が操作する操作手段として、遊技媒体の投入によってその操作が有効となり前記図柄表示手段(40)の図柄変動を開始させるスタートスイッチ(30)と、変動中の前記図柄表示手段(40)の表示を個々に停止させる複数のストップスイッチ(50)とを少なくとも備え、当選か否かの当選判定の抽選の結果、所定の当選役に当選し、前記ストップスイッチ(50)の操作により、変動中の前記複数の図柄表示手段(40)を、当選に係る図柄が予め定められた配列となるように停止させることができた場合に入賞となる遊技機に係る。
そして、本発明は、遊技媒体の投入、前記スタートスイッチ(30)の操作、前記ストップスイッチ(50)の操作のうちいずれかを契機に行われる無効抽選の抽選結果に基づいて、遊技の進行を、予め定められた一定時間、一時停止状態にすることができる遊技停止制御手段(120)を設け、前記遊技停止制御手段(120)による遊技の進行の一時停止状態は、遊技を進行させるために操作されるいずれかの操作手段が、一時停止状態を解除する条件を定めるための解除抽選により決定された所定の操作態様で操作された場合には、前記一定時間の経過前であっても解除されることを特徴とする。
前記「無効抽選」は、遊技を進行させるための操作又は操作手段を無効状態にして遊技の進行を一時停止状態にするか否かを決定するためのものである。この際、無効状態とする操作又は操作手段を抽選により決定するようにしてもよい。無効抽選は、当選判定の抽選結果に応じて行われるものであってもよいし、当選判定の抽選結果とは無関係に行われるものであってもよい。また、無効抽選は、当該遊技における操作無効状態を決定することに限られず、次遊技の無効状態の有無を決定するものであってもよい。
(作用)
本発明においては、遊技中の所定のタイミングで行われる無効抽選の結果、遊技の進行が一時停止状態になった場合には、所定の操作手段を所定の操作態様で操作することにより、設定された一定時間よりも早く、一時停止状態を解除することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、遊技の進行が一時停止状態となっている場合において、前記いずれかの操作手段が前記解除抽選により決定された操作態様で操作された場合には、遊技者に有利な遊技状態に移行させるか否かの有利遊技移行抽選が行われることを特徴とする。
ここで、「有利遊技」とは、通常遊技よりも遊技者に与える利益が多くなる可能性が高い遊技であって、例えば、所定の確率で当選役に関する報知を行う当選報知遊技(AT)などが含まれ、有利遊技移行抽選に当選すると、遊技者に有利な有利遊技状態に移行する。
本発明においては、正解の操作がなされるまでの経緯(一発正解できたか否か等)によって、有利遊技の有利度や有利遊技への移行確率が変化するように形成すると好適である。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、正面側が開口する方形箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在かつロック可能な前扉3を有している。
前記筐体11の内部において、開口上部には3個の回転リール40を有するリールユニット60が設置され、開口下部には、メダルを貯留するとともに入賞時等にメダルを払い出すためのホッパーユニット65が設けられている。また、前記リールユニット60の上方には、スロットマシン1の全体の動作を制御するための制御装置20が配置されている。
制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御を行うものである。制御装置20としては、図2に示すように、遊技制御装置21及び演出御装置22が設けられている。
遊技制御装置21は、主としてスロットマシン1の遊技に関わる制御を行うためのものである。また演出制御装置22は、前記遊技制御装置21からの諸信号を受信して、主として遊技に付随する演出を制御するためのものである。
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、メダルセンサ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、のパーツが接続されている。
メダルセンサ15は、図1に示すように、メダルセレクター4に設けられた遮光センサなどの検知手段であって、メダル投入口14から投入され、ホッパーユニット65に誘導されるメダルを検知するためのものである。
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部3Aの上面左側に位置するスイッチであって、クレジットメダルをメダル投入に代えるためのものである。ここで、クレジットとは、投入メダルを所定枚数、遊技機内部に貯留しておくことであり、クレジット数は、上パネル12に設けられたクレジット表示部19に表示される。そして、ベットスイッチ16を操作するとクレジット表示が減算され、その分のメダルが投入されたものと扱われて遊技が開始可能となるものである。
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部3Aの前面に設けられたレバーであって、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60のリールモータの駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ50は、リールユニット60のリールモータの駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、メダルキャンセル装置4A、ベット表示部18、クレジット表示部18、演出表示装置66のパーツが接続されている。
リールユニット60は、スロットマシン1の主たる遊技装置であって、枠体に固定或いは支持された3個のリールモータ(図示せず)と、各々のリールモータの出力軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
メダルキャンセル装置4Aは、特に図示しないが、メダルセレクター4の内部に設けられたメダルの流路変更装置であって、ソレノイドの作動によってメダル通路にブロッカーと呼ばれる突出爪を突出させることにより、メダル通路を通過するメダルがメダルセンサ15に検知される前に、メダルセレクター4の外部に排出するものである。メダルセレクター4から排出されたメダルはスロットマシン10の下皿に払い戻されるようになっている。
演出表示装置66は、後述する演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出表示を行うためのものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部としての液晶表示装置67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
液晶表示装置67は、図1に示すように、上パネル12の図柄表示窓13の上方に設けられた窓部から液晶画面が表出するように配置されており、液晶画面に文字図形動画等を表示し、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図2に示すように、当選抽選手段70、リール制御手段80、入賞判定手段90、ホッパー制御手段100、メダル投入制御手段110、遊技停止制御手段120の各手段を備えている。
ここで、当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、あらかじめ定められた所定の特別当選図柄(例えば、有効ライン上に「7」が3個揃うもの)と一致したことを条件に、遊技者に有利な特別遊技、例えばレギュラーボーナスゲームやビッグボーナスゲームが開始されるように形成されている。
リール制御手段80は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作信号に基づいて、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
ここで、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄を有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、あるいは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれていないような場合には、有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止することができない。具体的には、リール制御手段80が、回転リール40を停止させる際に、当選抽選手段の抽選結果がハズレの場合には、3個の回転リール40の図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行い、抽選結果が所定の当選役に当選の場合には、3個の回転リール40の図柄が極力当該当選に係る入賞の態様となるように蹴飛ばし及び引き込み制御を行う。
メダル投入制御手段110は、メダルセンサ15の検知信号及びベットスイッチ16の操作信号等に基づいて、ベット表示部18及びクレジット表示部19の表示を制御するとともに、メダルセレクター4のメダルキャンセル装置4Aの作動を制御するためのものである。具体的には、メダル投入制御手段110は、クレジットが0のときにメダルセンサ15の検知信号を受信した場合には、最大3まで、ベット表示部18にメダルが投入された表示(例えばランプが3つ点灯)を行わせ、3を超えて検知信号を検知した場合にはクレジット表示部19に数字を加算表示する。なお、ベット表示部18にメダルが投入された表示がなされている場合に、スタートスイッチ30の操作が有効となる。
遊技停止制御手段120は、遊技進行に関わる何らかの動作(具体的には、メダル投入、ベットスイッチ16又はスタートスイッチ30又はストップスイッチ50の操作)を無効にして遊技の進行を一時停止状態にさせるとともに、所定の無効解除操作がなされた場合には無効状態となっている動作を有効にして一時停止状態を解除するためのものである。そして、遊技停止制御手段120は、図2に示すように、停止抽選手段121、操作無効手段122、操作判定手段123、有利遊技移行抽選手段124の各手段を備えている。
(停止抽選手段121)
停止抽選手段121は、遊技進行の一時停止状態の有無及び解除条件を抽選により決定するためのものである。具体的には、停止抽選手段121は、遊技に関わるいずれかの操作を無効にするか否かの無効抽選、及び無効状態となっている操作について無効状態の解除条件を決定する解除抽選を行う。無効抽選及び解除抽選を合わせて、停止抽選というものとする。
ここで、操作無効状態には、(1)いったん行った操作が取り消される(キャンセル)場合、(2)操作スイッチを操作しても、スイッチ本来の役割を果たさない(無効)場合、(3)操作スイッチの操作による作動が遅延する(留保)場合がある。上記(1)は、例えば、メダル投入口14から投入したメダルがメダルキャンセル装置4Aの作動によって遊技機外部に排出されることである。(2)は、例えば、ベットスイッチ16を操作してもメダル投入したとみなされず(具体的にはベット表示部18にメダルが投入された表示がされず)、ストップスイッチ50を操作しても対応する回転リール40が回転停止しないことである。この場合には、メダルを投入したり、回転リール40を停止させるには、操作無効状態が解除されてから、再度ベットスイッチ16又はストップスイッチ50を操作しなければならない。(3)は、例えば、スタートスイッチ30を操作しても回転リール40が回転開始しないことであるが、この場合には、再度の操作は不要(操作しても無関係)で、操作無効状態の解除により回転リール40は自動的に回転開始する。
さらに、停止抽選手段121は、前記無効抽選の結果、いずれかの操作を無効にすると決定した場合には、当該操作無効状態が解除されるための解除抽選を行う。ここで、操作無効状態の解除条件は、ストップスイッチ50の操作順番とすることができる。操作順番には、複数あるスイッチのどれを操作するかを含む。例えば、3個のストップスイッチ50のうち、いずれか一のストップスイッチ50を操作することを解除条件とすることができ、この場合には、停止抽選手段111は、左、中、右3個のストップスイッチ50の中から、解除条件となるいずれかのストップスイッチ50を抽選により決定する。あるいは、3個のストップスイッチ50を所定の順序で操作することを解除条件とすることもできる。この場合には、停止抽選手段111は、左、中、右の3個のストップスイッチ50の操作順6通りの中から、解除条件となるいずれかの操作順を抽選により決定する。
(操作無効手段122)
操作無効手段122は、前記停止抽選手段121の行う無効抽選の抽選結果に基づいて、スロットマシン10を操作無効状態にするためのものである。
ここで、信号遮断手段は、ベットスイッチ16とメダル投入制御手段110とをつなぐ電気的接続経路、スタートスイッチ30又は各ストップスイッチ50の各操作検知センサとリール制御手段80とをつなぐ電気的接続経路に設けた論理回路手段やスイッチ手段とすることができ、それらと同様の作用効果を生じさせるプログラムを制御装置20に組み込んだものであってもよい。そして、信号遮断手段が作動しているときには操作検知センサの検知信号がメダル投入制御手段110やリール制御手段80に届かず、ベットスイッチ16を操作してもメダルが投入されたものとして扱われず、ストップスイッチ50を操作しても対応する回転リール40が回転停止しない状況を作り出すことができる。なお、ベットスイッチ16又はスタートスイッチ30又はストップスイッチ50の操作検知センサの検知信号は、以下に述べる操作判定手段113には遮断されずに届くので、ベットスイッチ16又はスタートスイッチ30又はストップスイッチ50が操作されたこと自体は判断可能である。
(操作判定手段123)
操作判定手段123は、前記停止抽選手段121が解除抽選によって決定した操作無効状態の解除条件となる所定の操作スイッチに対して所定の操作が行われたか否かを判断するためのものである。そして、所定の操作(すなわち正解の操作)が行われたと判断した場合には無効解除の決定をする。無効解除の決定により、前記操作無効手段122が操作無効状態を解除させ、操作無効状態の解除によって、遊技の一時停止状態が解除される。なお、操作判定の詳細については後述する。
有利遊技移行抽選手段124は、前記操作判定手段123が無効解除の決定をした場合に、解除態様に応じて、有利遊技に関する抽選を行うためのものである。
ここで、解除態様とは、解除抽選により決定された操作態様、すなわち正解の操作が行われるまでの経緯であって、例えば、正しいストップスイッチ50が操作されるまでに、あるいは正しい操作順番で操作されるまでに何回操作を要したかである。そして、正しい操作が早期に行われた場合ほど、抽選結果が有利になるように設定されている。例えば、有利遊技への移行確率が高くなったり、実行される有利遊技の付与利益が大きくなるようになっている。
なお、有利遊技は、AT遊技以外の遊技であってもよい。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21から出力される信号を受信して、演出表示装置66の表示を制御するためのものである。そして、演出制御装置22は、図2に示すように、当選報知遊技制御手段130を少なくとも備えている。なお、特に図示しないが、演出制御装置22は、当選報知遊技制御手段130の他に、演出の実行の有無や種類を決定するための実行演出決定や、決定した演出データに基づいて液晶表示装置67、ランプ68、スピーカ69の作動を制御するための手段などを備えていることは言うまでもない。
当選報知遊技制御手段120は、当選報知遊技、すなわちAT遊技を制御するためのものである。
当選報知遊技制御手段120は、遊技制御装置21からAT当選信号を受信した場合には、受信した遊技の次遊技から、あるいは所定の期間が経過してから、演出表示部66に所定の当選報知を表示するAT遊技を開始させる。ここで、AT遊技中に行われる報知は、当選図柄を画像や音声で報知するものであってもよいし、ストップスイッチ50の操作順番を報知するものであってもよい。前者は、例えば、同時に入賞不能(構成図柄の少なくとも一つがそれぞれ引き込み範囲内に存在しない)な3種類の小役があった場合、どの小役が当選したかを報知することにより、報知に係る役の構成図柄を狙って目押しをすることができ、入賞率が上昇して遊技者の獲得利益が増加するものである。後者は、ストップスイッチ50が予め決定された停止操作順番で操作された場合のみ入賞可能となるように設定された当選役を設け、ストップスイッチ50の操作順番を報知することにより、当該役が(必ず)入賞可能となり、入賞率が上昇して遊技者の獲得利益が増加するものである。
なお、本実施の形態では、有利遊技移行抽選手段124を遊技制御装置21に設けてあるが、遊技制御装置21から出力される操作判定手段123の判定信号に基づいて、当選報知遊技制御手段130においてAT抽選を行うように形成してもよい。
(スロットマシン10の作動)
次に、上記構成を有するスロットマシン10の作動について、図3乃至図6のフローに基づき説明する。
(例1)
先ず、図3に示すステップ100において、1回の遊技に投入すべき規定数のメダルの投入動作がなされたか(メダルセンサ15がメダルを検知したか又はベットスイッチ16が操作されたか)否かを判断する。なお、本実施の形態では、規定数のメダルは3枚とする。規定数のメダルの投入動作がされない場合にはステップ100に戻り、投入動作がされた場合には、次のステップ101に進む。
ステップ102において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。スタートスイッチ30がONにならない場合には、ステップ104に戻り、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段70により当選判定の抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ105において、操作無効処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
前記ステップ104において、停止抽選の結果、遊技の一時停止が決定されたなかった場合には、ステップ105を飛び越してステップ106に進む。
ステップ106において、3個の回転リール40が回転開始する。そして、次のステップ107に進む。
ステップ108において、ストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、全ての回転リール40が停止したか否かが判断される。全ての回転リール40が停止していない場合にはステップ107に戻り、全ての回転リール40が停止した場合には、次のステップ110に進む。
(例2)
図4のステップ120において、メダルの投入動作がなされたか否かを判断する。メダルの投入動作がされない場合にはステップ120に戻り、投入動作がされた場合には、次のステップ121に進む。
ステップ122において、当選抽選手段70により当選判定の抽選処理が行われる。そして、次のステップ123に進む。
ステップ123において、停止抽選手段111により停止抽選処理が行われる。ここで、特定の当選役が当選した場合には必ず一時停止状態にする仕様となっている場合には、停止抽選のうち、解除抽選のみを行い、無効抽選は行わなくてもよい。次のステップ124に進む。
ステップ125において、停止抽選の結果、遊技の一時停止が決定されたか、すなわちストップスイッチ50を操作無効とすることになったか否かなったか否かが判断される。遊技の一時停止が決定された場合には、次のステップ126に進み、ストップスイッチ50の操作無効処理が行われる。停止抽選の結果、遊技の一時停止が決定されなかった場合には、ステップ126を飛び越して次のステップに進む。これ以降の流れは、図3のステップ107以降の流れと同様であるため省略する。
(例3)
ここで、例3を示す図5のフローにおいては、停止抽選の実行ステップを記載していないが、例3の場合の停止抽選は、前遊技におけるいずれかの操作時に行われるものである。例えば、メダル投入時やベットスイッチ16の操作時やスタートスイッチ30の操作時であってもよいし、いずれかのストップスイッチ50の操作時であってもよい。なお、上記した例1及び例2においても、前遊技におけるいずれかの操作時に停止抽選を行うようにしてもよい。
次に、図3のステップ105、図4のステップ126及び図5のステップ131の操作無効処理について、図6のフローに基づき説明する。
ステップ201において、操作無効手段122が作動してから一定時間が経過したか否かが判断される。一定時間が経過していない場合には、次のステップ202に進む。
ステップ204において、操作判定手段123が、正解操作が行われなかったことを記憶するための不正解フラグをセットする。そして、ステップ201に戻る。
前記ステップ203において、正解操作がなされた場合には、ステップ205に進む。
一方、前記ステップ205において、不正解フラグがセットされている場合には、ステップ207に進み、有利遊技移行抽選手段124が、ATの開始確率が高確率テーブルよりも低く設定された低確率テーブルを用いて、AT抽選を行う。そして、次のステップ208に進む。
ステップ210において、操作無効手段122が作動を終了する。そして制御を終了する。
前記ステップ201において、一定時間が経過した場合には、ステップ202〜209を飛び越してステップ210に進み、操作無効手段122が作動を終了する。つまり、時間切れで操作無効が解除される場合には、AT抽選は行われない。
また、上記例では、正解操作ができたか否かでAT抽選テーブルを選択するようになっているが、正解操作ができなかった回数に応じてAT抽選テーブルを選択するようにしてもよい。
なお、上記した実施の形態では、メダル投入又はベットスイッチ16の操作時に停止抽選が行われ、全てのストップスイッチ50の操作が無効となる場合について述べているが、本発明には、最初に又は二番目に操作されるストップスイッチ50の操作時に停止抽選が行われ、未停止の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が無効になって遊技が一時停止するものも含まれる。この場合には、例えばスタートスイッチ30又はベットスイッチ16又は最初あるいは二番目に操作されたストップスイッチ50の操作態様によって、未停止の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作無効状態が解除されるようにすることができる。
また、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
65 ホッパーユニット 66 演出表示装置
70 当選抽選手段 80 リール制御手段
90 入賞判定手段 100 ホッパー制御手段
110 メダル投入制御手段 120 遊技停止制御手段
121 停止抽選手段 122 操作無効手段
123 操作判定手段 124 有利遊技移行抽選手段
Claims (2)
- 複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な複数の図柄表示手段を備え、
遊技を進行させるために遊技者が操作する操作手段として、遊技媒体の投入によってその操作が有効となり前記図柄表示手段の図柄変動を開始させるスタートスイッチと、変動中の前記図柄表示手段の表示を個々に停止させる複数のストップスイッチとを少なくとも備え、
当選か否かの当選判定の抽選の結果、所定の当選役に当選し、前記ストップスイッチの操作により、変動中の前記複数の図柄表示手段を、当選に係る図柄が予め定められた配列となるように停止させることができた場合に入賞となる遊技機において、
遊技媒体の投入、前記スタートスイッチの操作、前記ストップスイッチの操作のうちいずれかを契機に行われる無効抽選の抽選結果に基づいて、遊技の進行を、予め定められた一定時間、一時停止状態にすることができる遊技停止制御手段を設け、
前記遊技停止制御手段による遊技の進行の一時停止状態は、遊技を進行させるために操作されるいずれかの操作手段が、一時停止状態を解除する条件を定めるための解除抽選により決定された所定の操作態様で操作された場合には、前記一定時間の経過前であっても解除されることを特徴とする遊技機。 - 遊技の進行が一時停止状態となっている場合において、前記いずれかの操作手段が前記解除抽選により決定された操作態様で操作された場合には、遊技者に有利な遊技状態に移行させるか否かの有利遊技移行抽選が行われることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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