JP5358301B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
また、エラーによって、遊技不能状態、いわゆるフリーズ状態に移行した場合、設定変更しないとフリーズ状態を解除しないようにした。すなわち、フリーズ状態の解除契機が、設定変更の実行というものが知られている(例えば、特許文献2。)。
また、閉店間際の時間帯に、フリーズ機能等を解除するようにした。これにより、閉店間際にすばやく遊技を行えることができる。すなわち、フリーズ機能の解除契機が、現在の時間帯である概念が知られている(例えば、特許文献3。)。
そこで、本願発明は、遊技の進行が停止する、フリーズ状態の解除態様の相違を用いて、新たな遊技性を作り出すことができるスロットマシンを提供しようとするものである。
請求項1記載の発明に係るスロットマシン(10)は、複数の図柄(61)を周囲に配置した回転リール(40)と、前記回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、予め貯留したメダルを減じてメダルの投入に代えるベットスイッチ(16)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される役を抽選により当選として決定するための当選抽選手段(110)と、前記抽選結果に基づく停止制御を前記回転リール(40)に対して行うための停止制御手段(120)とを備えている。
そして、前記スロットマシン(10)は、メダルの投入、前記ベットスイッチ(16)の操作、前記スタートスイッチ(30)の操作、前記ストップスイッチ(50)の操作のうち、いずれかの操作を契機として、一定時間、メダルの投入、前記ベットスイッチ(16)の操作、前記スタートスイッチ(30)の操作、前記ストップスイッチ(50)の操作を不能とし得るフリーズ状態となるフリーズ期間を発生可能とすると共に、前記当選抽選手段(110)による抽選の結果を記憶する抽選結果記憶手段(130)と、前記フリーズ期間の発生契機となった操作の遊技進行上の次の操作によって、前記フリーズ状態を解除して前記フリーズ期間を終了させることが可能なフリーズ状態解除手段(150)とを備えている。
そして、前記抽選結果記憶手段(130)に記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選に該当しないときに、前記フリーズ期間を発生させた場合、前記次の操作によっても前記フリーズ状態解除手段(150)は前記フリーズ状態を解除できないようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記フリーズ状態解除手段(150)は、前記抽選結果記憶手段(130)により記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選に該当するときに、前記フリーズ期間を発生させた場合、前記フリーズ期間よりも短い期間である短フリーズ期間は、前記フリーズ状態解除手段(150)による前記フリーズ状態の解除をすることができず、前記短フリーズ期間の経過後の残りの前記フリーズ期間は、前記フリーズ状態解除手段(150)による前記フリーズ状態の解除を可能としたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記当選抽選手段(110)の抽選の結果に応じて、予め定めている所定の当選に該当している可能性があることの報知手段(66)を備えている。
そして、前記報知手段(66)による報知の後、前記フリーズ期間になったとしても、前記フリーズ状態解除手段(150)による前記フリーズ状態の解除を可能としたことを特徴とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、所定の当選に該当しているときに、フリーズ期間の発生契機となった操作の遊技進行上の次の操作でフリーズ状態が解除可能となる。これにより、フリーズ状態の解除で、所定の当選を報知することができるようにしたスロットマシンを提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、短フリーズ期間は、所定の当選に該当していても、所定操作によってフリーズ状態が解除されない。このため、当該操作のタイミングが短フリーズ期間に該当するか否かによっても、フリーズ状態解除による報知が行われる場合と、行われない場合とが発生し、かかる当選状態の報知を単純でなく、複雑性を増したものにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、報知手段により所定の当選に該当している可能性があることの報知が実施された後、フリーズ状態解除手段によるフリーズ状態の解除が行われることで、所定の当選を確認することができる。
(スロットマシン10の概要)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンであって、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを有する。前記前扉14は、正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。
前記上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
そして、スロットマシン10の前面側には、横方向に3本、左右の対角線上の斜め方向に2本の合計5本の入賞ラインA〜Eが形成されている。本実施の形態に係るスロットマシン10は、メダルの投入枚数が、3枚専用のもので、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
前記下扉4には、メダルを投入するためのメダル投入口18と、このメダル投入口18の下方のメダルセレクターの内部にあって、メダルのメダル投入口18から投入されたメダルを検知するための投入スイッチ15と、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるベットスイッチ16と、クレジットしたメダルを払い出すための精算スイッチ17と、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に回転リール40の回転を開始させるための変動表示開始手段としてのスタートスイッチ30と、操作により対応する回転リール40の回転を停止させるための変動表示停止手段としてのストップスイッチ50とを備えている。
前記下扉4の奥には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払い出し手段65と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ71を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置70とが配置されている。
本実施の形態に係るスロットマシン10は、原則として、ベットスイッチ16操作又はメダル投入後のスタートスイッチ30の押下により、回転リール40の回転を開始すると共に、当選抽選を行い、各回転リール40のストップスイッチ50の押下タイミング及び当選抽選の結果に基づいて、回転リール40の回転を当選抽選の結果に沿うように停止させ、停止時の図柄の組み合わせによって、入賞の有無を判断し、入賞した場合には所定枚数のメダルを払い出す等の特典を付与するスロットマシンである。
(電源装置70)
前記電源装置70は、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ71を有すると共に各部品に電力を供給するためのものである。
図2に示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が形成されている。前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAMを備えている。そして、ROMに記憶されたデータやプログラムを、RAMが読み込むことで、動作可能に形成されている。
前記制御装置20の入力段には、上述した投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50が接続され、出力段には、上述した貯留払い出し手段65、リールユニット60及び報知手段66が接続されている。
(主制御装置21)
前記主制御装置21は、スタートスイッチ30の遊技者による操作により、乱数抽選を行い、ストップスイッチ50の操作により、その抽選結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
前記主制御装置21は、遊技制御手段27と、当選抽選手段110と、停止制御手段120と、抽選結果記憶手段130と、フリーズ状態移行手段140と、フリーズ状態解除手段150と、計時手段160とを備えている。
役には、入賞によりメダルの払い出しを伴う小役(小役a(スイカ)、小役b(ベル)、小役c(チェリー))と、入賞によりメダル払い出しは無いがBB遊技に移行するBB遊技移行役(ビッグボーナスゲーム移行役)と、入賞によりメダル払い出しは無いがRB遊技に移行するRB遊技移行役(レギュラーボーナスゲーム移行役)と、メダルの払い出しは無いが、メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ(再遊技)役とを備えている。
前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものである。ここで、遊技制御手段27が行わせる遊技は、メダルの投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段の抽選の結果、所定の役に当選し、且つ遊技状況が役に応じて予め定められた図柄表示の態様になること(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うこと)により入賞となり、或いは、かかる図柄表示の態様にならないこと(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃わないこと)により外れとなって1回の遊技が終了するように設定されている。なお、入賞有効ライン上に当選した役を構成する図柄が揃うことにより、当該役の入賞となる。
当選には、小役当選(小役a(スイカ)、小役b(ベル)、小役c(チェリー)の各当選)と、BB遊技当選(ビッグボーナスゲーム当選、BBゲームへ移行するための移行当選役)と、RB遊技当選(レギュラーボーナスゲーム当選、RBゲームへ移行するための移行当選役)と、リプレイ(再遊技)当選とを備えている。なお、小役当選及びリプレイ当選の当選フラグは、入賞しない場合に、次の遊技に持ち越されない持越不可フラグであるが、BB遊技及びRB遊技の当選フラグは、入賞しない場合に、次の遊技に持ち越される持越可能フラグになっている。
前記当選抽選手段110は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させ、その乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで取得し、予め定めた当選領域のデータテーブルを有する当選判定テーブルに基づいて、当選の有無や、種類を決定している。
具体的には、当選抽選手段110は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させる当選乱数発生手段111と、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(具体的には、スタートスイッチ30の操作)で取得する当選乱数取得手段112と、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域の当選判定テーブルを有する当選判定テーブル記憶手段113と、所定の取得乱数及び当選判定テーブルの当選領域を照合し、当該取得乱数が属する当選領域に対応する当選を決定すると共に、その当選結果に対応する停止テーブルを決定する当選判定手段114とを備えている。
前記停止制御手段120は、当選抽選手段110の抽選の結果に対応した停止制御を回転リール40に対して行うためのものである。この停止制御手段120では、当選抽選の結果に対応する停止位置を予め記録した停止テーブルを多数用意して、その中から抽選結果により決定された停止テーブルを選択して、その選択した停止テーブルに基づいて停止させる、いわゆるテーブル停止制御を用いている。なお、この停止テーブルでは、所定の停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中(停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄)のうちから予め設定した所定図柄を引き込んで停止させるような引き込みコマ数が設定されている。
なお、本実施の形態では、BBゲームが抽選により当選した1回の遊技だけにおいて、フリーズ解除を可能としたが、BBゲームの当選フラグが持ち越されて成立している複数回の連続する遊技においても、フリーズ解除を可能とするように設定してもよく、かかる場合には、抽選結果記憶手段130は、BBゲームの当選フラグが持ち越されて成立している場合は、持ち越されている間は、BBゲームの当選を記憶することができるように形成されていることになる。
前記フリーズ状態移行手段140は、所定の契機により、原則として、予め定めた時間、フリーズ状態へ移行させるためのものである。
前記フリーズ状態移行手段140は、ストップスイッチ50による停止操作の順番が第3番目の回転リール40の回転停止操作、いわゆる第3停止操作を契機として、一定時間、メダルの投入、ベットスイッチ16の操作、スタートスイッチ30の操作、ストップスイッチ50の操作のいずれの操作も不能とするフリーズ状態となるフリーズ期間を発生可能とするものである。なお、本明細書では、ストップスイッチ50による停止操作の順番が第1番目の回転リール40の回転停止操作を第1停止操作とし、ストップスイッチ50による停止操作の順番が第2番目の回転リール40の回転停止操作を第2停止操作とし、ストップスイッチ50による停止操作の順番が第3番目の回転リール40の回転停止操作を第3停止操作としている。
本実施の形態では、フリーズ状態移行手段140によりフリーズ状態へ移行している間は、液晶表示装置68等の報知手段66により、フリーズ発生の当選や、フリーズ状態であることが遊技者に理解できるような演出表示が行われる。これにより、フリーズ状態が解除された場合に、BBゲームの当選を確実に知ることが可能となる。また、フリーズ発生を抽選によらずに毎回或いは所定の特別遊技等の所定遊技中に実施するようにして、その期間中はフリーズ状態を毎回発生させて、フリーズ解除が発生した場合にBBゲームの当選を遊技者に確実に報知することができるように形成してもよい。
また、本実施の形態において、フリーズを発生するか否かのフリーズ抽選を行わないように形成することもできる。
(フリーズ状態解除手段150) 前記フリーズ状態解除手段150は、所定役に当選しているときに、フリーズ期間の発生契機となった操作(本実施の形態では、具体的には第3停止操作)の遊技進行上の次の操作(本実施の形態では、当該遊技の次の遊技を開始させるためのメダルの直接投入操作又はベットスイッチ16によるメダル投入操作)によって、フリーズ状態を解除してフリーズ期間を終了させることが可能なものである。
一方、抽選結果記憶手段130に記憶されている抽選結果が、BB遊技の当選に該当しないときに、フリーズ発生の抽選に当選して、フリーズ期間を発生させた場合、次の操作、すなわち、当該遊技の次の遊技を開始させるためのメダル投入(直接投入又はベット投入)によってもフリーズ状態解除手段150はフリーズ状態を解除できない。
(副制御装置22(演出データ記憶手段25、演出制御手段26))
前記副制御装置22は、主として演出データに関するものであって、液晶表示装置68や報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。前記副制御装置22は、液晶表示装置68等の報知手段66の演出データを記憶するROMを有する演出データ記憶手段25と、この演出データ記憶手段25からの各演出データを、RAMに読み込ませて、主制御装置21からの制御信号に基づいて、液晶表示装置68等の報知手段66に出力し、各報知手段66を制御するためのものである。
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の遊技の通常遊技の動作の概略について、図3に示したフローを用いて説明する。
ステップ110において、メダル投入口18からのメダルの直接投入、或いは、最大50枚まで予め貯留できるクレジットメダルから、ベットスイッチ16の操作によるメダル3枚のベット投入が行われることにより、有効なメダル投入操作信号が入力されたか否かが判定される。そして、直接投入又はベット投入によるメダル投入が行われて、有効なメダル投入操作信号が入力されていると判定された場合、次のステップ111に進む。
ステップ112において、当選抽選手段110により、今回の遊技の当選抽選処理及びフリーズ抽選処理が行われる。当選抽選処理は、先ず、当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数取得手段112により乱数が取得されて内部に記憶される。そして、当選判定手段114により、取得された乱数と当選判定テーブル記憶手段113に記憶されている当選判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして、取得された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、その決定に基づいて予め停止させる停止位置を定めた停止テーブルが決定される。そして、フリーズ抽選処理は、当選抽選処理において、当選乱数取得手段112により取得された乱数が、所定の数の倍数に該当するときは、フリーズ発生に当選し、該当しないときはフリーズ発生に当選していないものとして決定される。なお、抽選方法は、特にこれらの方法に限定されるものではなく、他の乱数発生プログラム等を用いた他の方法で決定するようにしてもよい。そして、次のステップ113に進む。
ステップ114において、遊技者によりストップスイッチ50の操作が行われて、ストップスイッチ50がON状態となる。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、回転リール40の停止操作処理が行われる。この停止操作処理は、当選抽選手段110の抽選結果に対応して選択された停止テーブルに基づいて、回転リール40の停止処理が行われる、いわゆるテーブル停止制御によって実施される。なお、条件判断停止制御によって実施してもよい。そして、次のステップ116に進む。
なお、特にフローに図示していないが、ステップ116の3つの停止操作が終了した時点で、入賞している場合には、入賞時処理が当該フローの処理と並行して行われるように形成されている。この入賞時処理は、BBゲームへの移行に入賞した場合、メダル払い出しは行われずに遊技状態の移行処理が設定され、リプレイに入賞した場合、リプレイ処理(当該遊技で投入したメダル枚数と同じ枚数を自動的に次の遊技の投入枚数として投入する処理)が行われ、小役に入賞した場合、小役の入賞図柄に相当する予め定めた特定の枚数のメダルの払い出し処理が行われるものである。
ステップ118において、フリーズ状態移行手段140により、フリーズ状態へ移行して、フリーズ期間が発生する。結果として、フリーズ発生に当選している場合には、遊技者による第3停止操作が、フリーズ発生の契機となることになる。そして、フリーズ発生と同時に、計時手段160による計時が開始される。そして、次のステップ119に進む。
ステップ119において、フリーズ状態の解除又は終了処理が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ111において、スタートスイッチ30がON状態になっていないと判定された場合、ステップ111の前に戻る。
前記ステップ116において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ114に戻る。
前記ステップ117において、フリーズ発生に当選していないと判定された場合、当該遊技が終了する。
ステップ211において、BBゲームが当選しているか否かが判定される。本実施の形態では、BBゲームが抽選により当選した遊技においてフリーズ解除が可能となるようにしているので、ステップ211では、抽選結果記憶手段130に記憶されている内容は、今回の遊技の抽選結果に基づいて、今回の遊技において、BBゲームに当選したか否かが判定されている。そして、BBゲームに当選していると判定された場合、次のステップ212に進む。
ステップ212において、遊技者の遊技進行上の次の操作があったか否かが判定される。具体的には、ストップスイッチ50の第3停止操作の遊技進行上の次の操作は、次の遊技を開始するためのメダルの直接投入又はベットスイッチ16操作によるメダルのベット投入の操作となる。すなわち、ステップ212では、メダルの直接投入又はベット投入の操作によるメダル投入操作信号が出力されたか否かが判定されるものである。このメダル投入操作信号は、メダルの直接投入の場合は、メダルセレクター内部の投入スイッチ15から出力され、ベット投入の場合は、ベットスイッチ16の押下信号に基づいて出力されるものである。そして、メダル投入の操作があった、すなわちメダルの投入操作信号の出力があったと判定された場合、次のステップ213に進む。
ステップ214において、ステップ212のメダル投入操作信号が有効な操作信号として処理される。そして、当該処理が終了する。
前記ステップ211において、BBゲームに当選していないと判定された場合、次のステップ215に進む。
ステップ215において、計時手段160による計時される時間が予め定めた所定時間(具体的には、フリーズ発生から5秒間)経過したか否かが判定される。そして、所定時間を経過していると判定された場合、次のステップ216に進む。
前記ステップ212において、遊技者による遊技進行上の次の操作がない、メダル投入が行われてなく、メダルの投入操作信号の出力がないと判定された場合、ステップ215に進む。
前記ステップ215において、所定時間を経過していないと判定された場合、ステップ211に戻る。
当選抽選手段110の抽選によりBBゲームに当選しているときに、フリーズ発生に当選してフリーズ状態を発生した場合、フリーズ期間の発生契機となった第3停止操作の遊技進行上の次の操作、すなわち、当該遊技の次の遊技開始のためのメダル投入操作(直接投入又はベット投入)によりフリーズ状態を解除することができる。これにより、フリーズ状態が解除されることで、BBゲームの当選を報知することができる。
具体的に説明すると、図5に示すように、今回の遊技でメダル投入後、スタートスイッチ30の押下操作により、当選抽選手段110による抽選が行われ、BBゲームに当選し、且つフリーズ発生に当選した場合、遊技者のストップスイッチ50による第3停止操作で、フリーズ状態移行手段140によりフリーズ状態が発生する。それと同時に、計時手段160による計時が開始される。そのフリーズ状態では、メダル投入(直接投入又はベット投入)以外の操作をしても操作は有効化されず操作不能であるが、第3停止操作の遊技進行上の次の操作である次の遊技開始のためのメダル投入(直接投入又はベット投入)を行うと、フリーズ発生してから所定時間(5秒)を経過前でも、そのメダル投入を契機として、フリーズ状態は解除され、そのメダル投入操作信号は有効なものとして処理され、次の遊技へ移行することになる。なお、メダル投入が有効に行われたことは、スピーカー67からの投入音や所定のランプの点灯等により遊技者は、メダル投入が有効に行われたことを知ることができる。これにより、遊技者は、所定時間経過前にフリーズ状態が解除できたことを確認することができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本実施の形態に係るフリーズ状態の解除又は終了処理を示すものであって、第1の実施の形態の図4に代わるものである。その他の図面の図1〜3は、本実施の形態でもそのまま適用されるものである。
本実施の形態に係るフリーズ状態解除手段150は、抽選結果記憶手段130により記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選(具体的には、BB当選)に該当するときに、フリーズ期間を発生させた場合、フリーズ期間よりも短い期間である短フリーズ期間は、フリーズ状態解除手段150によるフリーズ状態の解除をすることができないものである。そして、短フリーズ期間の経過後の残りのフリーズ期間は、フリーズ状態解除手段150によるフリーズ状態の解除を可能としたものである。その他の構成や、作用及び効果は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、フリーズ期間の5秒に対して、短フリーズ期間を1秒に設定している。もちろん、これらの時間は、上述したものに限定されるものではなく、他の数値に設定しても良い。また、抽選により、フリーズ期間や、短フリーズ期間を、毎回、変動するように形成することもできる。
本実施の形態は、第1の実施の形態の図3及び図4の代わりに、図8及び図9を使用するものであって、その他の図面の図1、2は、本実施の形態でも適用されるものである。
第1の実施の形態では、フリーズ発生契機が、第3停止操作であり、フリーズ解除契機が、その第3停止操作の次の遊技を開始するためのメダル投入操作であった。それに対して、本実施の形態では、フリーズ発生契機が、スタートスイッチ30の操作であり、フリーズ解除契機が、第1停止操作に設定されているものである。
また、第1の実施の形態では、フリーズ解除の条件がBB当選であったが、本実施の形態でのフリーズ解除の条件として、BB当選、スイカ当選以外の役の当選、すなわち、RB当選、リプレイ当選、ベル当選、チェリー当選のときに、フリーズ解除が可能としているものである。その他は、第1の実施の形態の構成、作用及び効果と同様のものである。
なお、本実施の形態でも、フリーズ発生の抽選を行わずに、所定遊技期間中等の間は必ずフリーズ状態を発生させ、フリーズ発生の液晶表示装置68等による報知演出も全く行わないようにすると、所定の操作を契機としてフリーズが解除されたことだけで、所定の当選状態を知ることができ、遊技進行の操作だけで当選状態を報知する効果的な演出をすることができる。
本実施の形態は、第1の実施の形態の図3及び図4の代わりに、図10及び図11を使用するものであって、その他の図面は、本実施の形態でも適用されるものである。
本実施の形態では、フリーズ発生契機が、メダル投入(直接投入又はベット投入)の操作であり、フリーズ解除契機が、スタートスイッチ30の押下操作に設定されているものである。そして、フリーズ発生の抽選が、当選抽選手段110の抽選よりも前の段階で実施するために、フリーズ発生の抽選結果は、前回遊技において実施したフリーズ発生の抽選結果を使用しているものである。その他の構成、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様のものである。
本実施の形態は、第3の実施の形態の図8の代わりに、図12を使用するものであって、その他の図面は、第1の実施の形態の図1、2と、第3の実施の形態の図9が適用されるものである。
本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、図9に示すように、フリーズ発生契機が、スタートスイッチ30の操作であり、フリーズ解除契機が、第1停止操作に設定されている。
また、第3の実施の形態と同様に、フリーズ解除の条件として、BB当選、スイカ当選以外の役の当選、すなわち、RB当選、リプレイ当選、ベル当選、チェリー当選のときに、フリーズ解除が可能としている。
本実施の形態は、報知手段66が、当選抽選手段110の抽選の結果に応じて、予め定めている所定の当選に該当している可能性があることの報知を実施可能としている。
そして、報知手段66による報知の後、フリーズ期間になったとしても、フリーズ状態解除手段150によるフリーズ状態の解除を可能としたものである。
報知手段66により所定の当選に該当している可能性があることの報知が実施された後、フリーズ状態解除手段150によるフリーズ状態の解除が行われることで、所定の当選をフリーズ状態の解除の有無という趣向の異なる手段で当選を確認することができる。
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、第1の実施の形態の図3、図4の代わりに、図13、図14を使用するものであって、また、第1の実施の形態の図1、2が適用される。
本実施の形態では、図13、図14に示すように、フリーズ発生契機が、第1停止操作であり、フリーズ解除契機が、第2停止操作に設定されている。
そして、本実施の形態は、第5の実施の形態と同様に、ステップ1013に、当選抽選手段110の役抽選の抽選結果の報知を行っている。報知手段66が、当選抽選手段110の役抽選の結果に応じて、予め定めている所定の当選に該当している可能性があることの報知を実施可能としている。そして、報知手段66による報知の後、フリーズ期間になったとしても、フリーズ状態解除手段150によるフリーズ状態の解除を可能としたものである。この報知手段66による報知の作用及び効果は、第5の実施の形態で説明したものと同様であって、報知手段66による役抽選の報知が行われた後、フリーズ状態の解除の有無により当選を確認することができるという作用及び効果を有する。その他は、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成、作用及び効果を奏するものである。
本実施の形態は、第6の実施の形態の図13、図14の代わりに、図15、図16を使用するものであって、また、第1の実施の形態の図1、2が適用される。
本実施の形態では、図15、図16に示すように、フリーズ発生契機が、第2停止操作であり、フリーズ解除契機が、第3停止操作に設定されている。
そして、第3及び第5の実施の形態と同様、フリーズ解除の条件として、BB、スイカ以外の当選(RB当選、リプレイ当選、ベル当選、チェリー当選)のときに、フリーズ解除が可能としている。
(他の実施の形態)
図17は、上述した実施の形態を、フリーズ発生契機、解除契機、いずれの役の当選でフリーズ解除が可能となるか、短フリーズ期間の有無、報知手段66による役抽選の当選可能性の報知の有無等により分類したものである。
図17の分類における記号A〜Uの実施の形態も、上述した第1〜第7の実施の形態の該当箇所を組み合わせることで実施可能なものである。図17の記号A〜Uの実施の形態について以下に説明する。
記号Bの実施の形態は、第4の実施の形態と略同様であって、第4の実施の形態の図11のステップ711を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更することで実現可能となる。
記号Cの実施の形態は、第4の実施の形態と略同様であって、第4の実施の形態の図11のステップ711を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更すると共に、第4の実施の形態の図11のフローの先頭に、第2の実施の形態の図7のステップ311の判断を挿入することで実現可能となる。
記号Eの実施の形態は、第3の実施の形態と略同様であって、第3の実施の形態の図9のステップ511を、第1の実施の形態の図4のステップ211の内容に変更すると共に、第3の実施の形態の図9のフローの先頭に、第2の実施の形態の図7のステップ311の判断を挿入することで実現可能となる。
記号Fの実施の形態は、第3の実施の形態と略同様であって、第3の実施の形態の図9のステップ511を、第1の実施の形態の図4のステップ211の内容に変更すると共に、第3の実施の形態の図8のステップ412とステップ413との間に、第5の実施の形態の図12のステップ813の内容を挿入することで実現可能となる。
記号Hの実施の形態は、第6の実施の形態と略同様であって、第6の実施の形態の図13のステップ1013を省略することで、実現可能となる。
記号Iの実施の形態は、第6の実施の形態と略同様であって、第6の実施の形態の図13のステップ1013を省略すると共に、第6の実施の形態の図14のフローの先頭に、第2の実施の形態の図7のステップ311の内容を挿入することで実現可能となる。
記号Kの実施の形態は、第6の実施の形態と略同様であって、第6の実施の形態の図13のステップ1013を削除すると共に、図14のフローの先頭に、第2の実施の形態の図7のステップ311の内容を挿入し、更に、第6の実施の形態の図14のステップ1111の内容を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更することで実現可能となる。
記号Mの実施の形態は、第7の実施の形態と略同様であって、第7の実施の形態の図16のステップ1310を削除すると共に、図16のステップ1311の内容を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更することで実現可能となる。
記号Nの実施の形態は、第7の実施の形態と略同様であって、第7の実施の形態の図16のステップ1311の内容を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更することで実現可能となる。
記号Pの実施の形態は、第7の実施の形態と略同様であって、第7の実施の形態の図16のステップ1310を削除することで実現可能となる。
記号Qの実施の形態は、第7の実施の形態と略同様であって、第7の実施の形態の図16のステップ1310を削除すると共に、第7の実施の形態の図15のステップ1212とステップ1213との間に、第5の実施の形態の図12のステップ813の内容を挿入することで実現可能となる。
記号Sの実施の形態は、第1の実施の形態と略同様であって、第1の実施の形態の図4のステップ211の内容を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更することで実現可能となる。
記号Tの実施の形態は、第1の実施の形態と略同様であって、第1の実施の形態の図4のステップ211の内容を、第3の実施の形態の図9のステップ511の内容に変更すると共に、第1の実施の形態の図4のフローの先頭に、第2の実施の形態の図7のステップ311の内容を挿入することで実現可能となる。
なお、上述した実施の形態のうち、短フリーズ期間を設けた第2、第7、E、I、N、G、K及びTの実施の形態に、役抽選の当選可能性の報知をするように形成してもよい。
また、上述した実施の形態のうち、役抽選の当選可能性の報知をするようにした第5、第6、F、O、R、L、Q及びUの実施の形態に、短フリーズ期間を設けるように形成してもよい。
また、上記全ての実施の形態において、フリーズ状態である旨の液晶表示装置68による演出報知を実施せずに、フリーズ発生の抽選を行う場合には、フリーズ状態が発生したことを認識し、且つ所定時間内に所定操作でフリーズ状態が解除されたことを認識したときだけ、所定の当選状態であるか否を推測することが可能となる。このような場合には、フリーズ状態が元々発生しておらずに、所定操作が有効になって遊技が進行されたのか、フリーズ状態が発生しているときに、所定操作でフリーズ状態が解除されて遊技が進行されたのかを、抽選確率等の種々のデータに基づいて推測しながら遊技を楽しむことができる。
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
61 図柄 66 報知手段
110 当選抽選手段 120 停止制御手段
130 抽選結果記憶手段 140 フリーズ状態移行手段
150 フリーズ状態解除手段
Claims (3)
- 複数の図柄を周囲に配置した回転リールと、
前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
予め貯留したメダルを減じてメダルの投入に代えるベットスイッチと、
前記図柄の組み合わせにより構成される役を抽選により当選として決定するための当選抽選手段と、
前記抽選結果に基づく停止制御を前記回転リールに対して行うための停止制御手段とを備え、
メダルの投入の後の前記スタートスイッチの押下により、前記当選抽選手段による当選の抽選を行うと共に、前記回転リールが回転を開始し、
前記当選抽選手段の抽選の結果、所定の前記役に当選し、且つ各回転リールに対応した前記ストップスイッチの押下によって回転している前記回転リールの回転を停止させ、停止時の図柄の組合せが、予め定められた図柄表示態様になることにより入賞と判断するスロットマシンにおいて、
メダルの投入、前記ベットスイッチの操作、前記スタートスイッチの操作、前記ストップスイッチの操作のうち、いずれかの操作を契機として、一定時間、メダルの投入、前記ベットスイッチの操作、前記スタートスイッチの操作、前記ストップスイッチの操作を不能とし得るフリーズ状態となるフリーズ期間を発生可能とすると共に、
前記当選抽選手段による抽選の結果を記憶する抽選結果記憶手段と、
前記フリーズ期間の発生契機となった操作の遊技進行上の次の操作によって、前記フリーズ状態を解除して前記フリーズ期間を終了させることが可能なフリーズ状態解除手段とを備え、
前記抽選結果記憶手段に記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選に該当するときに、前記フリーズ期間を発生させた場合、一旦、前記フリーズ状態となるものの、前記次の操作によって前記フリーズ期間中であっても、前記フリーズ状態解除手段は前記フリーズ状態の解除を可能とし、
前記抽選結果記憶手段に記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選に該当しないときに、前記フリーズ期間を発生させた場合、前記次の操作によっても前記フリーズ状態解除手段は前記フリーズ状態を解除できないようにしたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記フリーズ状態解除手段は、
前記抽選結果記憶手段により記憶されている抽選結果が、予め定めている所定の当選に該当するときに、前記フリーズ期間を発生させた場合、前記フリーズ期間よりも短い期間である短フリーズ期間は、前記フリーズ状態解除手段による前記フリーズ状態の解除をすることができず、前記短フリーズ期間の経過後の残りの前記フリーズ期間は、前記フリーズ状態解除手段による前記フリーズ状態の解除を可能としたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 前記当選抽選手段の抽選の結果に応じて、予め定めている所定の当選に該当している可能性があることの報知手段を備え、
前記報知手段による報知の後、前記フリーズ期間になったとしても、前記フリーズ状態解除手段による前記フリーズ状態の解除を可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットマシン。
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