JP2010246410A - コンバイン - Google Patents

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研二 大原
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紀夫 溝渕
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Abstract

【課題】構造が簡便でかつ作業性を向上させた対地高さ検出用ソリ体を備えたコンバインを提供する。
【解決手段】対地高さ検出手段は、車幅方向に所定幅を有する対地高さ検出用ソリ体36R、36Lを接地センサーとして刈取部4の対地高さを検出する。対地高さ検出用ソリ体36R、36Lは、それぞれ右主軸40Rとソリ体用枢支パイプ40Lに連設されており、右主軸40Rとソリ体用枢支パイプ40Lは内外層の同軸構成とされている。また、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの揺動を検出するための部材は、すべて刈取部4の一側に配設される。
【選択図】図5

Description

本発明は、対地高さ検出用ソリ体を備えたコンバインに関する。
従来、根菜等(例えば、大豆)を収穫し処理するコンバインにおいては、圃場面に対して接地して刈取部の高さを検出する対地高さ検出用ソリ体が刈取部下方に配設されている。
かかる対地高さ検出用ソリ体は、左右に各々独立して設けられ、刈取部の左右の対地高さを検出して走行部の左右クローラの昇降制御を行い、本機と一体固定の刈取部を圃場面の左右傾斜あるいは左右凹凸に沿って圃場面に平行な姿勢に制御する(例えば、特許文献1、特許文献2)。
かかるコンバインにおいては、左右の対地高さ検出用ソリ体とその昇降を検出する検出部との間に介設した連動リンク機構がそれぞれ左右の対地高さ検出用ソリ体ごとに配設されており、しかも、検出部を含む連動機構が刈取部の左右側に分かれて配設されているため、対地高さ検出手段の初期設定やメンテナンス等を行う際に、左右片側ずつの作業となり、機体の周りを往復する煩雑さがあった。
かかる欠点を解消すべく、特許文献3では、左右の対地高さ検出用ソリ体に関する検出部を含む連動機構を刈取部の一側に集中して配設する提案がなされた。当該特許文献3では、例えば刈取部の左側に集中するとすれば、その反対側の右側の対地高さ検出用ソリ体の揺動を刈取部の左側に伝達し、左側軸端に検出部を含む連動リンク機構を設けることにして、左右の対地高さ検出用ソリ体に関する検出部を含む連動機構を刈取部の一側に集中して配設し、刈取部の一側のみで左右の対地高さ検出用ソリ体に関する検出手段の初期設定やメンテナンスが行えるようにしている。
特開平11−46540号公報 特開平11−75465号公報 特許第3822856号公報
ところで、上記特許文献3のコンバインにおいては、刈取部の一側に左右の対地検出用ソリ体の揺動をそれぞれ伝達する各主軸が平行して配設され、その軸端に左右の対地検出用ソリ体の揺動検出が行える連動リンク機構をそれぞれ配設しているので、同じ構造の連動リンク機構が2個必要であり、しかも左右の対地高さ検出用ソリ体の初期設定を同時に行うための連結機構も必要であり、そのため、スペース的にも機構的にも無駄が多い。また、刈取部の一側(例えば左側)に左右の対地検出用ソリ体の揺動をそれぞれ伝達するためには、右側の対地検出用ソリ体の揺動を上記連動リンク機構に伝達するための伝達機構が必要となるため構造的に煩雑となる欠点を有し、また、かかる構造のために刈取作業中に、各左右の対地検出用ソリ体に連結した独立の各主軸に無用の負荷がかかり、左右の対地検出用ソリ体の対地高さ検出に支障を生じ、正確な検出動作が行えない欠点も有していた。
本発明は、上記問題点を解決することができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、機体の前部に設けられた刈取部と、前記刈取部の下方に装着し、接地体として機能する左右の対地高さ検出用ソリ体と、該左右の対地高さ検出用ソリ体にそれぞれ連動連結した検知手段として機能する左右の検出部と、該左右の検出部からの信号により前記機体の左右の走行機構の昇降制御を行い対地高さを設定する設定手段と、を有するコンバインにおいて、前記左右の対地高さ検出用ソリ体を前記刈取部の左右に独立して別々に配設し、該左右の対地高さ検出用ソリ体に、前記刈取部を横断する状態で左右主軸をそれぞれ連設し、該左右主軸は、内外層の同軸構成とし、該左右主軸の各軸端に、前記左右の対地高さ検出用ソリ体と前記左右の検出部とを連動連結する連動リンク機構を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1のコンバインであって、前記左右主軸の各軸端に設けた連動リンク機構を前記刈取部の一側にのみに配設したことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2のコンバインであって、前記左右の対地高さ検出用ソリ体の初期対地高さを検出する前記設定手段を前記連動リンク機構と同じ刈取部の一側にのみ配設したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、左右の対地検出用ソリ体を連結した左右主軸を内外層の同軸構成とし、軸端に対地検出用ソリ体の回転昇降位置を測定するポテンショメータを作動する連動リンク機構を設けているので、対地検出用ソリ体から連動リンク機構に至る軸が同軸で離隔せず構造が簡便となる。さらに、同軸のため強度も向上するので、刈取時の不測の負荷にも耐久し得る。
また、本発明の請求項2に係る発明によれば、左右主軸の各軸端に設けた連動リンク機構は、刈取部の一側にのみ配設したので構造が煩雑とならず、また、各ソリ体に連設した左右主軸の軸端に連動する連動リンク機構を刈取部の一側で集中して管理及びメンテナンスを行うことができるので、作業性が向上する。さらに、各左右の対地検出用ソリ体の各連動リンク機構において共用できる部材の個数が多いので、構造を簡略化して連動リンク機構自体をコンパクト化することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、左右の対地高さ検出用ソリ体の対地高さを設定する設定手段を連動リンク機構と同じ刈取部の一側にのみ配設したので、対地高さの設定操作が刈取部の一側のみで行えるため作業性が向上する。さらに、連動リンク機構の構造が簡便となりコンパクト化することができるので、故障が少なく、また、メンテナンス作業が容易になる。
実施形態に係るコンバインの全体構成を示す側面図である。 図1に示すコンバインの全体構成を示す平面図である。 図1に示す刈取部の底面図である。 図1に示す対地高さ検出手段の底面拡大図ある。 図1に示す対地高さ検出手段の左側側面図である。 図5に示すセンサアームを示す図である。 図5に示すセンサアームを示す図である。 図1に示す対地高さ検出手段の平面図である。 図1に示すコンバインの対地高さ制御装置のブロック図である。 他の実施形態に係るコンバインの刈取部の底面拡大図である。
まず、実施形態に係るコンバイン150の全体構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は実施形態に係るコンバイン150の全体構成を示す側面図であり、図2は実施形態に係るコンバイン150の全体構成を示す平面図である。
図1に示すように、クローラ式走行装置1上には機体フレーム10が搭載され、機体フレーム10上には脱穀部2が搭載され、脱穀部2の前方にはフィーダハウス3を介して刈取部4が連設されると共に、脱穀部2の横側方には穀粒タンク5が搭載され、穀粒タンク5の前方側には運転部6が連設されている。
また、脱穀部2の下方には揺動選別装置9が配置され、揺動選別装置9の下方に横設された一番コンベアよりバケット式の揚穀コンベアを介して、揺動選別装置9で選別された一番物などの精粒が穀粒タンク5に搬送されて貯留できるように構成されている。穀粒タンク5の下部にはスクリュー式の搬出コンベアが軸装され、該搬出コンベアの終端部は、その後部に立設した穀粒排出装置13下部に受継ぎケースを介して連通されている。
穀粒排出装置13はバケット式昇降機として、上部に排出口を設け、該排出口より中継搬送装置14を介してコンベア式排出装置15の基部に連通され、コンベア式排出装置15により穀粒タンク5内の穀粒を排出できるように構成されている。また、コンベア式排出装置15は、昇降回動及び旋回可能に構成されている。
クローラ式走行装置1は左右一対に配設されて、ミッションケースより伝動された動力により駆動される駆動スプロケット20 、トラックフレーム24L、24Rの後部にテンション機構を介して取り付けられる従動スプロケット21、トラックフレーム24L、24R上に複数配置される遊転輪22・22・・・、駆動スプロケット20と従動スプロケット21と遊転輪22間に巻回されるクローラベルト23等から構成されている。
左右それぞれのトラックフレーム24L、24Rと機体フレーム10との間に、機体支持高さ昇降駆動手段となる油圧シリンダ25L、25Rと揺動リンク機構と車高検知手段26が配設され、該油圧シリンダ25L、25Rは後述するコントローラの制御により伸縮する。
そして、油圧シリンダ25L、25Rを伸長させることにより、揺動リンク機構を構成する前後のベルクランクが回動されて、トラックフレーム24L、24Rが平行に下方に移動されて機体を上昇させることができる。逆に油圧シリンダ25L、25Rを縮小すると、トラックフレーム24L、24Rが上方に移動されて機体を下降させることができる。
刈取部4は、フィーダハウス3の先端部に走行機体の全幅にわたって左右に延びたバケット状のプラットホーム30を配設し、プラットホーム30内に掻込オーガ35を架設し、プラットホーム30の前下部には左右長手状に伸延したバリカン状の刈刃装置31を設けている。
また、プラットホーム30の前上方に走行機体の全幅にわたって前転可能に取り付けた掻込リール33を昇降可能に配置し、掻込リール33の全幅方向に一定間隔で掻込タインを多数設けている。掻込リール33、刈刃装置31、及び掻込オーガ35は、不図示の原動機部からの動力を伝達する伝動軸などからなる伝動機構を介して駆動される。
掻込オーガ35の円周面には、フィーダハウス3の開口部分を残して、互いに反対の旋回方向となるように不図示スクリュー状掻板を設けている。また、スクリュー状掻板が設けられていない掻込オーガ35の軸方向中央部分には、掻込棒41が出没自在に設けられている。また、刈刃装置31の左右両側部の前方には、左右一対の分草体32が前方に突出して配されている。
また、前記プラットホーム30と掻込リール33の間には、リール昇降シリンダ39が配置され、掻込リール33を昇降可能としている。また、フィーダハウス3の下部と機体フレーム10の間には、刈取部4の昇降駆動手段として油圧シリンダ27が配設されている。
刈取部4は以上のように構成されているので、掻込リール33で後方に引き倒された穀稈を刈刃装置31で刈取り、掻込オーガ35により寄せ集められる。刈取られた穀稈は、掻込オーガ35に設けたスクリュー状掻板によりプラットホーム30の上を横方向に送られ、掻込棒により掻込まれ、フィーダハウス3の前端開口部においてフィーダハウス3内に設けたチェーンコンベア38に受け継がれて脱穀部に搬送される。
また、刈刃装置31の後方には、コンバイン150の左右の対地高さを検出するための対地高さ検出用ソリ体36R、36Lが配設されている。
以下、実施形態に係るコンバイン150に配設されている左右の対地高さ検出用ソリ体36R、36Lについて図面を参照しつつ具体的に説明する。
図3は実施形態に係るコンバイン150の刈取部4の底面図であり、図4は対地高さ検出手段の拡大底面図である。
刈取部4に設けた左右の対地高さ検出用ソリ体36R、36Lは、湾曲したソリ状の平板であり、その前端部81R、81Lを中心にして上下回動することにより接地体として、圃場面の凹凸や隆起沈降を検出するものである。このようにして、車幅方向に所定幅を有する左右の対地高さ検出用ソリ体36R、36Lは接地センサーとして刈取部4の対地高さを検出する。
右側の対地高さ検出用ソリ体36Rの前端部81Rは、機体の車幅と略同じ幅を有したバケット状のプラットホーム30の両側壁(83R、83L)の間に軸架された右主軸40Rの右半分にボス80Rによって連設されている。しかも、右主軸40Rの右端部は、ボス11を介してプラットホーム30の右側壁83Rに回動可能に枢支されている。したがって、右側の対地高さ検出用ソリ体36Rが圃場面の凹凸に対応して上下回動すれば、その回動トルクは右主軸40Rに伝達されて、右主軸40Rが右の対地高さ検出用ソリ体36Rの上下回動を検出することになる。
また、右主軸40Rの略左半分の外周面には、左ソリ体用枢支パイプ40Lを左主軸として遊嵌しており、しかも左ソリ体用枢支パイプ40Lには、左側の対地高さ検出用ソリ体36Lの前端部81Lがボス80Lによって連接されている。さらに、左ソリ体用枢支パイプ40Lの左側の一部分は、ボス82を介してプラットホーム30の左側壁83Lに回動可能に枢支されている。なお、右主軸40Rの左側端と左主軸としての左ソリ体用枢支パイプ40Lの左側端は、共に同軸で遊嵌された状態でプラットホーム30の左側壁83Lから外方へ突出されている。しかも、各突出した軸端は、ボス33、34を介して検出部としてのポテンショメータ52a、52bに連動リンク機構75を介して連動連結されている。
以上のように構成されることにより、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lのそれぞれは独立して揺動することができると共に、右主軸40Rと左主軸としての40Lとが内外層の同軸構成(2軸構成)とされているために強度が向上し、その結果、刈取時の不測の負荷にも耐久し得る。
次に、右主軸40R及び左主軸としての左ソリ体用枢支パイプ40Lの軸端とポテンショメータ52a、52bとを連動連結する連動リンク機構75について説明する。図5は本実施形態の対地高さ検出手段の左側側面図であり、図8は対地高さ検出手段の平面図である。
連動リンク機構75は、一端を各軸端と固設した作動アーム42a、42bと、一端を各作動アームの他端と回動ピン47a、47bを介して回動自在に連結した連結体70a、70bと、連結体70a、70bの他端側に設けられたソリ体揺動検知機構50とから構成される。しかも、連動リンク機構75は、プラットホーム30の側壁側に配置されている。
作動アーム42aは、右主軸40Rの回転に応じて当該軸を中心として上下に運動し、その運動は押し応力または引張り応力として右用の連結体70aに伝達される。また、右主軸40Rと作動アーム42aとの間にはトルクバネが配設されており、対地高さ検出用ソリ体36Rが接地する側へ回動付勢している。
また、作動アーム42bは、左主軸としての左ソリ体用枢支パイプ40Lの回転に応じて当該軸を中心として上下に運動し、その運動は押し応力または引張り応力として左用の連結体70bに伝達される。また、左ソリ体用枢支パイプ40Lと作動アーム42bとの間にはトルクバネが配設されており、対地高さ検出用ソリ体36Rが接地する側へ回動付勢している。
各連結体70a、70bは、両端にブラケット71a、71b、72a、72bを設け、ブラケット71aと72aをコイルバネ73aで接続し、ブラケット71bと72bをコイルバネ73bで接続して構成されている。一方のブラケットの引張り応力はコイルバネ73a、73bを介して他方のブラケットに伝達し、また、一方のブラケットの押し応力はコイルバネ73a、73bを介して他方のブラケットに伝達する。これにより、作動アーム42a、42bの運動を、ソリ体揺動検知機構50に伝達することができる。
ただし、後述の弾性体56の作用によりソリ体揺動検知機構50の下向きへの移動が規制されている場合は、作動アーム42a、42b側のブラケット71a、71bの引張り応力は、コイルバネ73a、73bの伸延によりソリ体揺動検知機構側のブラケット72a、72bに伝達しないように構成されている。
これにより、機体を後進させた際に対地高さ検出用ソリ体36R、36Lが圃場面に引っかかった場合でも、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの前方(左側面視において時計方向)への回動が許容されるので、連動リンク機構75の損傷といった不具合が生じることがない。
次に、ソリ体揺動検知機構50について説明する。ソリ体揺動検知機構50は、センサアーム用枢支軸48、センサアーム46、調節プレート51、センサアーム66とから構成されている。センサアーム用枢支軸48は、プラットホーム30の側壁面に枢支され、センサアーム用枢支軸48には、センサアーム46と調節プレート51とセンサアーム66とが回動自在に支持されている。
センサアーム用枢支軸48の先端部分には、略三角形の形状を有するセンサアーム46(図6参照)の頂部が回動自在に支持されており、センサアーム46は右用のブラケット72aの上下運動に連動して、センサアーム用枢支軸48を中心として回転運動を行う。
一方、センサアーム用枢支軸48の基端部分は、調節プレート51の中央部を枢支し、その両側には、ポテンショメータ52a、52bが配設されている。右側の対地高さ検出用ソリ体36R用のポテンショメータ52aの検出アーム53aには、略三角形状のセンサアーム46の前端部に突設したピン54aが当接され、対地高さ検出用ソリ体36Rの揺動運動に連動してセンサアーム46が回動運動すると、ピン54aが対地高さ検出用ソリ体36Rの下降距離に比例して検出アーム53aに作用する。
ポテンショメータ52aは、初期設定位置からの移動量に基いて、右側の対地高さ検出用ソリ体36Rの揺動距離を検出し、図9のブロック図に示されるように、コントローラ100が右側の対地高さ検出用ソリ体36Rの揺動状態、すなわち機体の右側における刈取部4の対地高さを認識することができる。
また、調節プレート51の後下部表面には、センサアーム受体55が突設されており、センサアーム受体55の上面に緩衝材として機能する樹脂・ゴム等の弾性体56を取付け、該弾性体56をセンサアーム46の底辺部分の一部に当接させることで、センサアーム46の回動範囲、すなわち対地高さ検出用ソリ体36Rの下降距離(揺動範囲)を規制している。また、弾性体56は、センサアーム受体55とセンサアーム46とを直接接触させないことにより、異音や衝撃を軽減させるように機能する。
また、センサアーム用枢支軸48の先端部分と基端部分の間に位置する中間部分には、略三角形の形状を有するセンサアーム66(図7参照)の頂部が回動自在に支持されており、しかも、センサアーム46より略右に90°偏移して支持されている。また、センサアーム66は、左用のブラケット72bの上下運動に連動して、センサアーム用枢支軸48を中心として回転運動を行う。
左側の対地高さ検出用ソリ体36L用のポテンショメータ52bの検出アーム53bには、略三角形状のセンサアーム66の前端部に突設したピン54bが当接され、左側の対地高さ検出用ソリ体36Lの揺動運動に連動してセンサアーム66が回動運動すると、ピン54bが対地高さ検出用ソリ体36Rの揺動距離に比例して検出アーム53bに作用する。
ポテンショメータ52bは、初期設定位置からの移動量に基いて、左側の対地高さ検出用ソリ体36Lの揺動距離を検出し、図9のブロック図に示されるように、コントローラ100が左側の対地高さ検出用ソリ体36Lの揺動状態、すなわち機体の左側における刈取部4の対地高さを認識することができる。
また、調節プレート51の後下部表面には、センサアーム受体55が突設されており、センサアーム受体55の上面に緩衝材として機能する樹脂・ゴム等の弾性体56を取付け、該弾性体56をセンサアーム66の斜辺部分の一部に当接させることで、センサアーム66の回動範囲、すなわち対地高さ検出用ソリ体36Lの下降距離(揺動範囲)を規制している。また、弾性体56は、センサアーム受体55とセンサアーム66とを直接接触させないことにより、異音や衝撃を軽減させるように機能する。
また、センサアーム用枢支軸48は、センサアーム46と調節プレート51とセンサアーム66とで共通であり、その結果、対地高さ検出手段の構造を簡略化することができる。
さらに、弾性体56は、センサアーム46とセンサアーム66とで共通であり、その結果、対地高さ検出手段の構造を簡略化することができる。
次に、対地高さ検出用ソリ体の高さ調整機構について説明する。
図5に示すように、調節プレート51の前方には、対地高さ切換レバー98の後側の基端部98aが固設されている。対地高さ切換レバー98の操作により、調節プレート51の回動操作が可能であり、センサアーム46、66の回動範囲の変更に伴う対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの揺動範囲の変更や、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの作業状態と収納状態との切換えが、一つの対地高さ切換レバー98により同時に行うことができるように構成されている。
対地高さ切換レバー98は、基端部98aより前方へ延設される支持筒98bと、支持筒98bの筒内に挿入され進退可能なレバー軸98cと、レバー軸98cの中途部に遊嵌した係止体98dと、係止体98dと支持筒98bの前端部との間に挟装されるコイルバネ99から構成されている。
そして、レバー軸98cは、切換スリット97に貫通されており、切換スリット97に沿って対地高さ切換レバー98を移動可能に構成して、複数箇所に設けられた係止部に係止体98dを係止させることにより、対地高さ切換レバー98が所定の位置で保持されるように構成されている。
本実施形態では、コンバイン150が移動等を行うような非刈取作業状態において対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後側端部を上昇させて収納状態とさせる収納位置200N、刈取作業時において対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後側端部を下降させて対地高さを検出する場合の作業高状態固定位置200H、もしくは作業低状態固定位置200Lの三位置で任意に保持できるように構成されている。
なお、保持位置については、三位置とする構成に限られず、複数位置に設ける構成であればよく、特に限定されるものではない。また、対地高さ切換レバー98の保持の状態は、レバー軸98cをコイルバネ99の付勢力に抗して押し込むことにより係止体98dを前方に移動させることで解除され、他の係止部の位置において力を緩めると再びコイルバネ99が伸長して保持状態となる。
対地高さ検出用ソリ体36R、36Lを作業状態から収納状態に切換える場合には、対地高さ切換レバー98のレバー軸98cをコイルバネ99の付勢に抗してレバー軸98cの長さ方向に押込み、スリットの収納位置200Nにおける係止部との係止体98dとの係止状態を解除して、そのまま切換スリット97に沿って対地高さ切換レバー98を下方に移動させ、対地高さ切換レバー98を収納位置200Nまで移動させ保持させる。
対地高さ切換レバー98の操作に連動して調節プレート51が回動し、弾性体56がセンサアーム46、66の下部に作用することから、調節プレート51、センサアーム46、センサアーム66が一体となって半時計回りに回転する。この回転により、ブラケット72a、72bが上に移動し、それに伴って対地高さ検出用ソリ体36R、36Lが上に移動する。すなわち、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの揺動範囲の設定が同時に行なわれる。
また、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの収納状態から作業状態への切換えは、対地高さ切換レバー98のレバー軸98cをコイルバネ99の付勢に抗してレバー軸98cの長さ方向に押込み、スリットの収納位置200Nにおける係止部との係止体98dとの係止状態を解除して、そのまま切換スリット97aに沿って対地高さ切換レバー98を上方に移動させ、作業低状態固定位置200L又は作業高状態固定位置200Hに設けた係止部に係止体98dを係止させることで行われる。
対地高さ切換レバー98が作業高状態固定位置200Hである場合には、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの揺動範囲を最も大きくすることができる。すなわち、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後端部の下降距離を最も大きくすることができるので、凹凸の大きな地表面における刈取部4の対地高さ制御に対応することができる。
さらに、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後端部の下降距離が大きいので、刈取部4と地表面との間の距離を大きく維持する制御が可能となるので、刈取部4の過剰な下降を防止し、刈取部4への泥の浸入を防止して刈取った穀稈の穀粒への泥の付着を防止することができる。
また、対地高さ切換レバー98を作業高状態固定位置200Hよりも低い位置となる作業低状態固定位置200Lで保持する場合は、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの揺動範囲が小さくなる。すなわち、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後端部の下降距離が少なくなるので、刈取部4の対地高さをより低い範囲で制御できるようになる。
以上のように構成することにより、凹凸の小さな地表面における刈取作業においては、対地高さ切換レバー98を作業低状態固定位置200Lにして刈取作業を行うことにより、穀稈をより低い位置で刈り取ることで地表付近の穀粒を確実に収穫することができ、刈り残しの無駄を削減することができる。
次に、刈取部4の対地高さ制御について説明する。
図9は、コンバイン150に内蔵される対地高さ制御装置のブロック図である。図9のブロック図に示すように、対地高さ制御装置は、右側の対地高さ検出用ソリ体36Rの高さを検知するポテンショメータ52aと、左側の対地高さ検出用ソリ体36Lの対地高さ検知手段であるポテンショメータ52bと、これらの検出値に基づいて刈取部4の左右の対地高さを演算処理するコントローラ100と、設定手段としてのコントローラ100の演算処理に基づいて刈取部4の昇降を行なう昇降駆動手段としての油圧シリンダ27用の制御用電磁弁27aとから構成される。
また、対地高さ制御装置には、車高検知手段26とトラックフレーム24L、24Rを昇降させる油圧シリンダ25L、25R用の制御用電磁弁25a、25bが設けられ、油圧シリンダ25L、25Rの伸縮により機体の対地平行制御・絶対水平制御が可能である。
なお、ポテンショメータ52a、52bについては検出アーム53a、53bの回動量を電圧値に変えてコントローラ100に検知させることで、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの回動量の差を求めるものであるが、ポテンショメータ52a、52bの他、ロータリーエンコーダーを用いて検出アーム53a、53bの位置を電子信号によりコントローラ100に検知させる構成としてもよく、とくに限定されるものではない。
次に、上述した構成を有するコンバイン150における刈取作業について説明する。
まず、対地高さ切換レバー94によりセンサアーム46、66の角度の初期値の設定、すなわち、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの下降範囲の設定が行なわれる。
そして、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの後端部の圃場面の凹凸に対する上下動が、各々のリンク機構を介して検出アーム53a、53bに伝動され、ポテンショメータ52a、52bが検出アーム53a、53bの回動量を電圧値に変換されて、当該電圧値がコントローラ100に検知される。
コントローラ100は、ポテンショメータ52a、52bからの電圧値の差の有無を判断し、電圧差が生じている場合には、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの回動量の差により、刈取部4が圃場面に傾いていること認識して、油圧シリンダ25L、25R用の制御弁電磁弁25a ・25bを作動させて前記電圧差がゼロにするように制御を行う。
このようにして、トラックフレーム24L、24Rと機体フレーム10との間の油圧シリンダ25L、25Rを伸縮させての機体の対地平行制御をすることにより、刈取部4が畝に対して常に平行となるように制御され、最適な刈高さを実現することができる。
また、ポテンショメータ52a、52bの電圧値から刈取部4の対地絶対高さがコントローラ100により認識され、刈取部4が規定範囲内、すなわち、最大高さ、最低高さの範囲内に収まるように制御されている。
なお、上述した実施形態では、プラットホーム30の左側に各部材を配設したが、プラットホーム30の右側に各リンク機構を配設するよう構成してもよい。
以上説明したとおり、実施形態のコンバイン150によれば、刈取部4の片側側面となるプラットホーム30の左側面にリンク機構、アーム類、ポテンショメータなどの部材が配設されているので、組み立て時における初期設定やメンテナンス作業等を機体の片側で行うことができる。これにより、機体の両側で同じ作業を繰返すことがなく作業時間の短縮が図られ、作業者の労力を軽減することができる。また、プラットホーム30の右側面には、リンク機構などが配されることがないので、これらの部材の集中レイアウトによる省スペース化を図ることができ、また、組み立て時における初期設定やメンテナンス作業等を機体の片側で行うことができる。
さらに、左右の対地高さ検出用ソリ体を連結した右主軸40R、40Lを内外層の同軸構成とし、軸端に対地高さ検出用ソリ体の回転昇降位置を測定するポテンショメータを作動する連動インク機構を設けているので、対地高さ検出用ソリ体36R、36Lから連動リンク機構に至る軸が同軸で離隔せず構造が簡便となる。また、対地高さ検出用ソリ体36Rと左側の対地高さ検出用ソリ体36Lとが同軸のため強度も向上するので、刈取時の不測の負荷にも耐久し得る。
また、対地高さの検出に係る部材を刈取部4の一側にのみ配設したので構造が煩雑とならず、また、各対地高さ検出用ソリ体に連設した対地高さ検出用ソリ体36R、36Lの軸端に連動する連動リンク機構を刈取部4の一側で集中して管理及びメンテナンスを行うことができるので、作業性が向上する。さらに、各左右の対地高さ検出用ソリ体の連動リンク機構において共用できる部材の個数が多いので、構造を簡略化して連動リンク機構自体をコンパクト化することができる。
さらに、連動リンク機構が車幅方向に併設されるので、刈取部4の車幅方向のスペースを有効に活用することができる。さらに、進行方向には当該リンク機構1つ分のスペースを確保すればよいので、進行方向のスペースを小さくすることができる。
なお、図10に示すように、基軸141を刈取部を横断する状態で配設し、基軸141と右主軸としてのソリ体用枢支パイプ140Rと左軸としての左ソリ体用枢支パイプ40Lとから構成される3軸構成としてもよい。
以上のように構成されることにより、対地高さ検出用ソリ体136R、136Lのそれぞれは独立して揺動することができる。また、ソリ体用枢支パイプ140Rとソリ体用枢支パイプ140Lとが内外層の同軸構成をなし、かつ当該同軸の回動中心に基軸141が配設されることにより3軸構成となっているから強度がさらに向上し、その結果、刈取時の不測の負荷に対する耐久性が増す。さらに、ソリ体用枢支パイプ140Rとソリ体用枢支パイプ140Lとの同軸中心に基軸141が配設されることにより、各枢支パイプの動作が安定し対地高さを高精度に検出することができる。
本発明に係る実施の一形態について具体的に説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
1 クローラ式走行装置
4 刈取部
30 プラットホーム
36R 対地高さ検出用ソリ体
36L 対地高さ検出用ソリ体
40R ソリ体用枢支軸
40L ソリ体用枢支パイプ
52a ポテンショメータ
52b ポテンショメータ
100 コントローラ
136R 対地高さ検出用ソリ体
136L 対地高さ検出用ソリ体
150 コンバイン

Claims (3)

  1. 機体の前部に設けられた刈取部と、
    前記刈取部の下方に装着し、接地体として機能する左右の対地高さ検出用ソリ体と、
    該左右の対地高さ検出用ソリ体にそれぞれ連動連結した検知手段として機能する左右の検出部と、
    該左右の検出部からの信号により前記機体の左右の走行機構の昇降制御を行い対地高さを設定する設定手段と、を有するコンバインにおいて、
    前記左右の対地高さ検出用ソリ体を前記刈取部の左右に独立して別々に配設し、
    該左右の対地高さ検出用ソリ体に、前記刈取部を横断する状態で左右主軸をそれぞれ連設し、
    該左右主軸は、内外層の同軸構成とし、
    該左右主軸の各軸端に、前記左右の対地高さ検出用ソリ体と前記左右の検出部とを連動連結する連動リンク機構を設けた、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記左右主軸の各軸端に設けた連動リンク機構を前記刈取部の一側にのみに配設した、
    ことを特徴とする請求項1のコンバイン。
  3. 前記左右の対地高さ検出用ソリ体の初期対地高さを検出する前記設定手段を前記連動リンク機構と同じ刈取部の一側にのみ配設した、
    ことを特徴とする請求項2のコンバイン。
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