JP2010246281A - 回転電機制御装置 - Google Patents

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賢樹 岡村
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Abstract

【課題】回転電機制御装置として、比較的低コストで、永久磁石形回転電機に接続される電源回路を構成する素子であるコンデンサに過電圧がかかることを抑制することである。
【解決手段】回転電機制御システム8は、回転電機40と、電源回路10と、回転電機制御装置50とを含んで構成され、電源回路10は、蓄電装置12と、システムメインリレー14と、蓄電装置12側の平滑コンデンサ16と、コンバータ18と、インバータ22側の平滑コンデンサ20と、半導体スイッチング素子30と、インバータ22を含んで構成される。回転電機制御装置50は、インバータ22の作動停止によって回転電機40による誘起電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子30をオフにするスイッチング処理部54を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機制御装置に係り、特にコンデンサとインバータを含む電源回路に接続される回転電機の動作を制御する回転電機制御装置に関する。
回転電機を駆動する電源装置には、直交変換回路であるインバータと、低電圧と高電圧との間で昇降圧を行うコンバータが設けられものがある。コンバータとインバータとの間にはコンデンサが設けられ、高電圧側の電圧の平滑化等を図っている。
回転電機が永久磁石を含む回転子を備える構成であるとき、上記の構成の電源回路を用いて回転電機を動作させると、回転する永久磁石によって固定子のコイルに誘起電圧が発生し、インバータの両端電圧に重畳する。電源回路が正常に動作するときは、この誘起電圧を考慮して回転電機の駆動が行なわれるが、何かの理由でインバータの動作をオフにすると、この誘起電圧がそのままインバータ、コンデンサにかかることになり、場合によってはこれらの耐圧を超える恐れがある。
例えば、特許文献1には、永久磁石形同期電動機電車の駆動回路として電動機の各相コイルとインバータの各相出力との間に負荷接触器と設ける場合に、電車が回生運転中に架線が停電し、インバータをオフしたときに、電車が惰性で動いている限り、永久磁石形電動機は誘起電圧を発生してコンデンサが過電圧となるので、その場合には負荷接触器を遮断することが述べられている。ところで、電車の架線には、切替ポイントが数10km単位で設けられているので、そのたびに架線の停電が生じ、負荷接触器の遮断が頻繁に生じることになる。そこで、コンデンサ耐圧と電動機の誘起電圧を比較して、後者が高くなるまで、負荷接触器を遮断しないことにして、遮断回数を低減することが述べられている。
また、特許文献2には、同期電動機に接続されるインバータ装置の保護方法として、インバータの出力端子を、インバータの耐圧を超えるとオフするB接点を有する電磁開閉器を介して同期電動機の入力端子に接続することが開示されている。
また、特許文献3は、永久磁石形同期電動機の駆動方法として、電動機運転中に主スイッチが開放された場合にインバータの直流側の平滑コンデンサに過電圧が印加されることを防止するため、主スイッチの両端にダイオードを設け、平滑コンデンサからダイオードを介して直流電源に至る回路を形成することが述べられている。
また、特許文献4には、磁石式同期モータ用電力変換装置として、電力変換装置を構成するアームのうち、少なくとも電源側のアームの各相が逆方向スイッチング素子を備える構成が開示されている。
特開2000−50410号公報 特開平11−155231号公報 特開平8−182388号公報 特開2007−236080号公報
従来技術のうち、特許文献1,2,4の方法は、各相ごとに新たに素子を設ける必要があり、コストがアップする。また、特許文献3では直流電源に過電圧を吸収させているが、例えば、車両に搭載される回転電機のように大出力の場合は、誘起電圧による電力も大きく蓄電装置で吸収しきれないことがある。さらに、回転電機からの誘起電圧を考慮して、コンデンサ等の構成素子、新たに誘起電圧対策の素子を設けるときはその素子の耐圧も考慮に入れる必要がある。
本発明の目的は、比較的低コストで、永久磁石形回転電機に接続される電源回路を構成する素子であるコンデンサに過電圧がかかることを抑制することを可能とする回転電機制御装置を提供することである。他の目的は、永久磁石形回転電機に接続される電源回路を構成する素子であるコンデンサに過電圧がかかることを抑制するために設けられるスイッチング素子に要求される耐圧も抑制することを可能にする回転電機制御装置を提供することである。
本発明に係る回転電機制御装置は、 永久磁石を含む回転電機に接続されるインバータと、回転電機側とは反対側でインバータに並列に接続されて設けられるコンデンサと、コンデンサとインバータの間に設けられる半導体スイッチング素子と、インバータの作動停止によって回転電機による誘起電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子をオフにするスイッチング処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機制御装置において、回転電機は2つ設けられ、インバータは各回転電機のそれぞれに対しコンデンサを共通として互いに並列に接続されて配置され、半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続される接続位置とコンデンサとの間に共通として1つ設けられることが好ましい。
また、本発明に係る回転電機制御装置において、回転電機は2つ設けられ、インバータは各回転電機のそれぞれに対しコンデンサを共通として互いに並列に接続されて配置され、半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続されるそれぞれの接続位置とコンデンサとの間にそれぞれ1つずつ設けられることが好ましい。
また、本発明に係る回転電機制御装置において、スイッチング処理手段は、 インバータが作動停止となるときのコンデンサ端子間電圧を所定電圧とし、そのコンデンサ端子間電圧を誘起電圧が超えるときに半導体スイッチング素子をオフにすることが好ましい。
また、本発明に係る回転電機制御装置において、スイッチング処理手段は、所定電圧をシステムの最大電圧値として半導体スイッチング素子をオフにすることが好ましい。
上記構成により、回転電機制御装置は、コンデンサとインバータの間に半導体スイッチング素子が設けられ、インバータの作動停止によって回転電機による誘起電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子をオフにする。このように、誘起電圧対策用の素子を各相ごとに設けなくてもすむので、比較的低コストで、コンデンサに所定電圧を超える誘起電圧がかかることがないようにできる。
また、回転電機制御装置において、2つ回転電機のそれぞれにインバータが設けられる場合に、半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続される接続位置とコンデンサとの間に共通として1つ設けられる。この構成においても、比較的低コストで、コンデンサに所定電圧を超える誘起電圧がかかることがないようにできる。
また、回転電機制御装置において、2つ回転電機のそれぞれにインバータが設けられる場合に、半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続されるそれぞれの接続位置とコンデンサとの間にそれぞれ1つずつ設けられる。この構成においても、比較的低コストで、コンデンサに所定電圧を超える誘起電圧がかかることがないようにできる。
また、回転電機制御装置において、インバータが作動停止となるときのコンデンサ端子間電圧を所定電圧とし、そのコンデンサ端子間電圧を誘起電圧が超えるときに半導体スイッチング素子をオフにする。したがって、コンデンサには、その端子間電圧であるシステム電圧を超えて誘起電圧がかかることがないようにできる。
また、回転電機制御装置において、所定電圧をシステムの最大電圧値として半導体スイッチング素子をオフにする。例えば、システム電圧を誘起電圧の最大値の1/2とすれば、半導体スイッチング素子にかかる最大電圧とコンデンサにかかる最大電圧を同じ大きさとできる。このように、誘起電圧を考慮してシステム電圧を設定することで、コンデンサに要求される耐圧と半導体スイッチに要求される耐圧をバランスよく設定することが可能になる。
本発明に係る実施の形態における回転電機制御装置を含む回転電機制御システムの構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、回転電機の誘起電圧の特性を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、コンデンサにかかる電圧がシステム電圧で抑制される様子を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、コンデンサにかかる電圧がシステム電圧の最大値となる様子を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、2つの回転電機と2つのインバータを用いるときの半導体スイッチング素子の配置を説明する図である。 図5とは別の半導体スイッチング素子の配置例を説明する図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、回転電機制御装置が用いられるものとして、回転電機が搭載される車両を説明するが、これは例示であって、少なくともインバータによって駆動される回転電機を用いるものであればよい。
また、この車両には、回転電機として、モータ機能と発電機機能とを有するモータ・ジェネレータを1台または2台用いるものとして説明するが、これは例示であって、モータ・ジェネレータを3台以上用いるものとしてもよい。また、モータ機能のみを有する回転電機と発電機機能のみを有する回転電機を適当な台数で用いるものとしてもよい。なお、車両としては、回転電機の他に、エンジンを搭載するものとしてもよい。
以下では、回転電機に接続される電源回路として、蓄電装置、システムメインリレー、コンバータ、平滑コンデンサ、インバータを含む構成を説明するが、これは全体構成の例であって、高電圧側の平滑コンデンサとインバータを含む構成であればよい。例えば、低電圧側の構成、コンバータである電圧変換器の配置構成、低電圧側の平滑コンデンサの配置構成等は、以下の説明と異なるものであっても構わない。また、電源回路全体の構成も例示であって、これら以外の要素を含むものとしてもよい。例えば低電圧DC/DCコンバータ等を含むことができる。また、蓄電装置とは別に、燃料電池を電源として含むものとしてもよい。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、車両に搭載される回転電機についての回転電機制御システム8についてその構成を示す図である。回転電機制御システム8は、回転電機40と、これに接続される電源回路10と、これらの構成要素の動作を全体として制御する回転電機制御装置50とを含んで構成される。
回転電機40は、車両に搭載されるモータ・ジェネレータ(MG)であって、電源回路10に含まれる蓄電装置12から電力が供給されるときはモータとして機能し、図示されていないエンジンによる駆動時、あるいは車両の制動時には発電機として機能する3相同期型回転電機である。
電源回路10は、回転電機40と接続される回路であり、回転電機40が駆動モータとして機能するときにこれに電力を供給し、あるいは回転電機40が発電機として機能するときは回生電力を受け取って蓄電装置12を充電する機能を有する。電源回路10は、2次電池である蓄電装置12と、システムメインリレー14と、蓄電装置12側の平滑コンデンサ16と、電圧変換器であるコンバータ18と、インバータ22側の平滑コンデンサ20と、半導体スイッチング素子30と、インバータ22を含んで構成される。
蓄電装置12としては、例えば、約200Vの端子間電圧を有するリチウムイオン組電池あるいはニッケル水素組電池、またはキャパシタ等を用いることができる。
システムメインリレー14は、回転電機40の運転停止等のときに、高圧の電源系を回転電機40等から切り離すことができるようにするための遮断と接続の切替が可能なリレーである。
蓄電装置12側の平滑コンデンサ16は、蓄電装置12側の正極母線と負極母線との間における電圧、電流の変動を抑制し平滑化する機能を有する。
電圧変換器であるコンバータ18は、蓄電装置12側の電圧をリアクトルのエネルギ蓄積作用を利用して例えば約650Vに昇圧する機能を有する回路である。なお、コンバータ18は双方向機能を有し、インバータ22側からの電力を蓄電装置12側に充電電力として供給するときには、インバータ22側の高圧を蓄電装置12に適した電圧に降圧する作用も有する。
インバータ22側の平滑コンデンサ20は、インバータ22側の正極母線と負極母線との間における電圧、電流の変動を抑制し平滑化する機能を有する。インバータ22側の正極母線と負極母線の間の電圧は、インバータ22にかかる直流電圧で、この大きさで、インバータ22から出力されて回転電機40に供給される交流駆動電圧の振幅も決まる。この意味から、インバータ22側の正極母線と負極母線の間の電圧は、システム電圧VHと呼ばれる。したがって、平滑コンデンサ20の両端子間電圧は、システム電圧VHである。
平滑コンデンサ20とインバータ22との間に設けられる半導体スイッチング素子30は、インバータの作動停止によって回転電機による誘起電圧が上昇したときに、回転電機制御装置50の制御の下でオフにされるスイッチである。半導体スイッチング素子30は、詳しくは、インバータ22側の正極母線に、インバータ22と平滑コンデンサ20との間に接続されて配置される。
半導体スイッチング素子30は、インバータ22側がコレクタまたはドレイン、平滑コンデンサ20側がエミッタまたはソースとなるN型スイッチングトランジスタと、平滑コンデンサ20側からインバータ22側へ、つまりコンバータ18側からインバータ22側へ向かう方向を順方向とするダイオードとが並列接続された構成を有する。N型スイッチングトランジスタとしては、N型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等を用いることができる。
したがって、スイッチングトランジスタがオンのときは、コンバータ18側とインバータ22側との間の正極母線が導通状態となる。一方、スイッチングトランジスタがオフのときは、インバータ22側から平滑コンデンサ20側、つまり回転電機40側から平滑コンデンサ20側へは、遮断状態となるが、そのときでも、ダイオードの作用によって、コンバータ18側からインバータ22側に電力供給を行なうことができる。
なお、図示されていないが、システム電圧VHを検出するために、半導体スイッチング素子30のいずれか側に、正極母線と負極母線との間の電圧を検出する手段が設けられる。例えば、半導体スイッチング素子30のエミッタまたはソース側のシステム電圧VHを検出する手段を設けるものとできる。または、半導体スイッチング素子30のコレクタまたはドレイン側のシステム電圧VHを検出する手段を設けるものとしてもよい。検出されたデータは適当な信号線で回転電機制御装置50に伝送される。
インバータ22は、回転電機制御装置50の制御の下で作動する複数のスイッチング素子を含んで構成され,交流電力と直流電力との間の電力変換を行う回路である。インバータ22は、車両が力行のとき、蓄電装置12側からの直流電力を交流3相駆動電力に変換し、回転電機40に駆動電力として供給する直交変換機能と、車両が制動のとき、逆に回転電機40からの交流3相回生電力を直流電力に変換し、蓄電装置12側に充電電流として供給する交直変換機能とを有する。
かかるインバータ22は、複数のスイッチング素子とダイオードとを組み合わせた回路で、上アームスイッチング素子に上アームダイオードを逆並列接続したものを上アーム素子とし、下アームスイッチング素子に下アームダイオードを逆並列接続したものを下アーム素子としてこれらを直列接続したものを1つの相の単位として、複数相並列に接続して構成される。例えば、3相交流回転電機には、U相、V相、W相の各相に対応して、それぞれ上アーム素子と下アーム素子とを直列接続された各相用アームが3相分並列接続されたインバータが用いられる。
例えば、U相用アームの上スイッチング素子と下スイッチング素子との接続点から引き出された配線が回転電機のU相コイルに接続される。同様に、V相用アームの上スイッチング素子と下スイッチング素子との接続点から引き出された配線が回転電機のV相コイルに接続され、W相用アームの上スイッチング素子と下スイッチング素子との接続点から引き出された配線が回転電機のW相コイルに接続される。図1の例では、回転電機40において、各相コイルは中性点で共通接続されているので、インバータ22の各相用アームから引き出された配線は、各コイルの中性点でない方の端子にそれぞれ接続されることになる。
このようにして、インバータ22のそれぞれの各相アームから回転電機40の各相コイルに配線が行なわれる。そして、この配線を通して、回転電機駆動時にはインバータ側から駆動電流が回転電機側に供給され、回生時には回転電機側から発電電流がインバータ側に供給される。このように回転電機40の各相に流れる電流は、インバータ22と回転電機40とを接続する各配線を通る。例えば、インバータ22がオフするときは、回転電機40の誘起電圧は、これらの配線を通ってインバータ22を介し、インバータ22側の正極母線と負極母線の間に設けられた平滑コンデンサ20に影響を及ぼすことになる。
回転電機制御装置50は、車両に搭載される回転電機40の作動を全体として制御する機能を有する。特にここでは、回転電機40からの誘起電圧によって平滑コンデンサ20に過電圧がかかることを効果的に防止する制御を行う機能を有する。かかる回転電機制御装置50は、車両搭載に適したコンピュータ等で構成することができる。回転電機制御装置50の機能は、他の車両搭載コンピュータの機能の一部とすることもできる。例えば、車両全体の制御を行うハイブリッドECU等に、回転電機制御装置50の機能を持たせることができる。
回転電機制御装置50は、電源回路10等の制御を通して、回転電機40の作動を全体として制御する駆動制御処理部52と、インバータ22の作動停止によって回転電機40による誘起電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子30をオフにするスイッチング処理部54を含んで構成される。
上記構成の作用、特に、回転電機40の誘起電圧と、平滑コンデンサ20の保護のために予め設定される所定電圧との関係について、図2から図4を用いて詳細に説明する。
図2は、回転電機40の回転数Nと誘起電圧60との関係を示す図で、横軸が回転数N、縦軸が電圧である。この図に示されるように、回転電機40の誘起電圧60は、回転子の永久磁石と固定子のコイルとの間の相対速度である回転電機40の回転数Nに比例する。したがって、回転電機40の回転数Nが上昇すればするほど誘起電圧60は大きくなる。図2でVCMAXとして示される電圧は、平滑コンデンサ20の耐圧であり、回転電機40の回転数がその電圧に相当する回転数N0を超えると、平滑コンデンサ20が損傷する恐れがある。
図3は、回転電機制御装置50のスイッチング処理部54の機能によって、半導体スイッチング素子30をオフすることで、回転電機40の誘起電圧60が高くても、平滑コンデンサ20にかかる電圧を抑制できる様子を説明する図である。図3において横軸は時間、縦軸は電圧である。
通常の回転電機40に対する駆動制御は、半導体スイッチング素子30がオン状態とされ、回転電機制御装置50の駆動制御処理部52の機能によって次のように実行される。なお、このとき、半導体スイッチング素子30は通常状態であるオン状態とされる。したがって、コンバータ18とインバータ22が直接的に接続された状態となっている。
そこで、図1において図示されていない車両のアクセルペダル、ブレーキペダル等の操作によって回転電機40に対する要求トルク等が指示されると、コンバータ18は、その要求に必要な直流電力を蓄電装置12の直流電力を昇圧してインバータ22に供給する。そのときの出力電圧がシステム電圧VHである。したがって、システム電圧VHは回転電機40の作動状態に応じて変更される電圧である。
このときに、回転電機40に生じる誘起電圧60が考慮されて、システム電圧VHの設定と、これに伴うインバータ22における各スイッチング素子のスイッチングタイミングが制御される。この通常時の駆動制御によって、回転電機40の誘起電圧60は、インバータ22の正極母線の電圧に重畳しないようにされ、若干の変動は平滑コンデンサ20の機能によって平滑化される。したがって、通常の駆動制御状態においては、平滑コンデンサ20の両端子間電圧はシステム電圧VHとなる。
ここで、何らかの異常によって、あるいは制御上の理由等によって、インバータ22の動作がオフされたとする。インバータ22のオフのときは、通常の駆動制御が行われないが、回転電機40の回転が即座に停止するわけでもないので、回転電機40のそのときの回転数Nに応じた誘起電圧がインバータ22のオフに伴って、正極母線の電圧に重畳してくることになる。
したがって、そのままでは、平滑コンデンサ20にシステム電圧VHを超える電圧がかかることになる。そこで、回転電機制御装置50のスイッチング処理部54の機能によって、半導体スイッチング素子30がオフとされる。オフとされるタイミングは、インバータ22がオフとされ作動停止によって回転電機40による誘起電圧60によって平滑コンデンサ20の両端子間電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングである。
予め定めた所定電圧は、平滑コンデンサ20の耐圧を含め、電源回路10の構成要素の耐圧特性を全体的に考慮して設定することができる。図3では、この予め定めた所定電圧として、インバータ22が作動停止となるときの平滑コンデンサ20の端子間電圧を用い、そのコンデンサ端子間電圧を誘起電圧が超えるときに半導体スイッチング素子をオフにする。インバータ22が作動停止となるときの平滑コンデンサ20の端子間電圧は、そのときのシステム電圧VHである。
図3では、時間t0においてインバータ22が作動停止し、そのために、そのままでは時間t0以降において、回転電機40の誘起電圧60のために平滑コンデンサ20の両端子間電圧が上昇する。その様子が破線(60)の電圧値VRで示されている。ここで、スイッチング処理部54は、インバータ22の作動停止によって回転電機40による誘起電圧60が上昇し、予め定めた所定電圧としてそのときのシステム電圧VHとなるタイミングで半導体スイッチング素子30をオフにする。
いまの場合、実際には時間t0で誘起電圧60の影響を含んで平滑コンデンサ20の両端子間電圧はVHであるので、インバータ22が作動停止となる時間t0で半導体スイッチング素子30がオフとされる。これによって、インバータ22側と平滑コンデンサ20との間の正極母線が遮断される。したがって、平滑コンデンサ20には回転電機40の誘起電圧60の影響が及ばなくなる。これによって、時間t0以降も、平滑コンデンサ20の両端子間電圧62は、システム電圧VHのままを維持する。
これによって、回転電機40の誘起電圧による電力の逆流を防止し、平滑コンデンサ20、コンバータ18を構成する素子等に要求される耐圧を低く設定することが可能となる。また、スイッチとして、リレー等の電磁スイッチではなく、半導体スイッチング素子30を用いることで、さらなる応答性と信頼性とを確保することができる。
このように半導体スイッチング素子30を1つインバータ22側の正極母線にインバータ22と平滑コンデンサ20との間に設け、インバータ22の作動停止のときに半導体スイッチング素子30をオフにすることで、平滑コンデンサ20に過電圧がかかることを防止できる。
予め定めた所定電圧を適切に設定すると、半導体スイッチング素子30に要求される耐圧と、平滑コンデンサ20に要求される耐圧とのバランスを取ることが可能となる。図4はその一例を説明する図である。図4の縦軸、横軸は図3と同じである。ここでは、時間t0でインバータ22の作動が停止し、回転電機40の誘起電圧(60)の上昇によって平滑コンデンサ20の両端子間電圧が上昇し、システム電圧最大値VHMAXになった時間t1のタイミングで半導体スイッチング素子30がオフとされる。すなわち、ここでは、予め定めた所定電圧としてシステム電圧最大値VHMAXが用いられる。
この場合には、平滑コンデンサ20の両端子間電圧は、時間t0のときのシステム電圧VHからシステム電圧最大値VHMAXまで上昇するが、それを超えることはない。それは、平滑コンデンサ20の両端子間電圧が上昇してシステム電圧最大値VHMAXとなったときに半導体スイッチング素子30がオフとされて、インバータ22側と平滑コンデンサ20との間の正極母線が遮断されるからである。したがって、この場合、平滑コンデンサ20の両端子間電圧64は、時間t1以降最大値Vaとして、システム電圧最大値VHMAXを維持する。
一方で、半導体スイッチング素子30のインバータ22側であるコレクタまたはドレインには、回転電機40の誘起電圧(60)であるVRがかかり、平滑コンデンサ20側のエミッタまたはソースには、システム電圧最大値VHMAXがかかっている。したがって、この場合、半導体スイッチング素子30の両端子間にかかる電圧の最大値Vbは、(VR−VHMAX)である。
ここで、半導体スイッチング素子30に要求される耐圧と、平滑コンデンサ20に要求される耐圧とのバランスを取るには、Va=Vbとすることがよい。上記の例では、VHMAX=(VR−VHMAX)とすればよい。このことから、VHMAX=VR/2と設定することがよいことが分かる。
すなわち、回転電機40の誘起電圧の最大値VRを予め想定し、その1/2となるようにシステム電圧最大値VHMAXを設定する。回転電機40の誘起電圧の最大値VRは、回転電機40の最大回転数によって定めることができる。そして、インバータ22が作動停止するときは、回転電機40の誘起電圧がシステム電圧最大値VHMAXとなるタイミングで、半導体スイッチング素子30をオフとする制御を行う。このようにすることで、平滑コンデンサ20と半導体スイッチング素子30の耐圧仕様をバランスのとれた適切なものとできる。
上記では、回転電機とこれに接続するインバータをぞれぞれ1つとして説明したが、車両に搭載される回転電機が2つで、平滑コンデンサ20を共通とする構成でもよい。図5、図6はそのような場合の半導体スイッチの配置方法を説明する図である。
図5における回転電機制御システム8は、2つの回転電機40,42を備える。例えば、回転電機40を図示されていないエンジンに接続される発電用とし、回転電機42を車両の走行用として用いることができる。電源回路10において、回転電機40,42のそれぞれに対応して2つのインバータ22,24が設けられる。2つのインバータ22,24は,各回転電機40,42のそれぞれに対し、平滑コンデンサ20を共通として互いに並列に接続されて配置される。
半導体スイッチング素子30は、図1と同様に1つ設けられる。ここでは、半導体スイッチング素子30は、2つのインバータ22,24が並列に接続される接続位置と、平滑コンデンサ20との間に、共通として1つ設けられる。
このような構成において、回転電機制御装置50のスイッチング処理部54は、図3,4に関連して説明したように、回転電機40,42による誘起電圧が予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子30をオフとする。
この構成によれば、2つのインバータのうち1つが異常となって作動停止となっても、1つの半導体スイッチング素子30によって、いずれのインバータの異常に対しても対応できる。
図6における回転電機制御システム8も図5と同様に2つの回転電機40,42と2つのインバータ22,24とを備える。ここでは2つの半導体スイッチング素子30,32がそれぞれのインバータ22,24ごとに設けられる。すなわち、半導体スイッチング素子30,32は、2つのインバータ22,24が並列に接続されるそれぞれの接続位置と平滑コンデンサ20との間にそれぞれ1つずつ設けられる。
このような構成において、回転電機制御装置50のスイッチング処理部54は、図3,4に関連して説明したように、回転電機40,42による誘起電圧が予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子30,32をオフとする。
この構成によれば、半導体スイッチング素子30,32をそれぞれのインバータ22,24ごとに設けたので、何らかの異常で何れかのインバータが作動停止した場合、異常の方のインバータを半導体スイッチング素子で切り離し、もう一方の正常なインバータで回転電機の作動を継続することができる。これによって、例えば車両を安全な場所に退避走行させることができる。
このように、上記構成によれば、回転電機の誘起電圧の影響を平滑コンデンサ等の構成要素に及ぼさないようにできるので、回転電機の永久磁石をさらに強力なものとすることも可能となり、同じトルクを出力するのに必要な電流を低減できる。これによって、さらに高効率で低コストな回転電機制御システムとできる。
本発明に係る回転電機制御装置は、永久磁石を含む回転電機の制御に利用することができる。
8 回転電機制御システム、10 電源回路、12 蓄電装置、14 システムメインリレー、16,20 平滑コンデンサ、18 コンバータ、22,24 インバータ、30,32 半導体スイッチング素子、40,42 回転電機、50 回転電機制御装置、52 駆動制御処理部、54 スイッチング処理部、60 誘起電圧、62,64 両端子間電圧。

Claims (5)

  1. 永久磁石を含む回転電機に接続されるインバータと、
    回転電機側とは反対側でインバータに並列に接続されて設けられるコンデンサと、
    コンデンサとインバータの間に設けられる半導体スイッチング素子と、
    インバータの作動停止によって回転電機による誘起電圧が上昇し、予め定めた所定電圧となるタイミングで半導体スイッチング素子をオフにするスイッチング処理手段と、
    を備えることを特徴とする回転電機制御装置。
  2. 請求項1に記載の回転電機制御装置において、
    回転電機は2つ設けられ、
    インバータは各回転電機のそれぞれに対しコンデンサを共通として互いに並列に接続されて配置され、
    半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続される接続位置とコンデンサとの間に共通として1つ設けられることを特徴とする回転電機制御装置。
  3. 請求項1に記載の回転電機制御装置において、
    回転電機は2つ設けられ、
    インバータは各回転電機のそれぞれに対しコンデンサを共通として互いに並列に接続されて配置され、
    半導体スイッチング素子は、2つのインバータが並列に接続されるそれぞれの接続位置とコンデンサとの間にそれぞれ1つずつ設けられることを特徴とする回転電機制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載に記載の回転電機制御装置において、
    スイッチング処理手段は、
    インバータが作動停止となるときのコンデンサ端子間電圧を所定電圧とし、そのコンデンサ端子間電圧を誘起電圧が超えるときに半導体スイッチング素子をオフにすることを特徴とする回転電機制御システム。
  5. 請求項1から3のいずれか1に記載に記載の回転電機制御装置において、
    スイッチング処理手段は、
    所定電圧をシステムの最大電圧値として半導体スイッチング素子をオフにすることを特徴とする回転電機制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104093589A (zh) * 2012-01-26 2014-10-08 罗伯特·博世有限公司 用于电驱动装置的过压保护装置
WO2016063887A1 (ja) * 2014-10-21 2016-04-28 ナブテスコ株式会社 交流電動機の駆動装置
JP2019108847A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社デンソー 負荷駆動装置

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