JP2009171701A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の短絡故障時に、交流回転電機で生じた逆起電力に起因した損傷を確実に防ぐ電動車両、を提供する。
【解決手段】車両は、駆動力を発生するモータジェネレータMGと、インバータ装置INVとを備える。インバータ装置INVのU相アーム回路1,V相アーム回路2,W相アーム回路3は、それぞれ、トランジスタQ12,Q22,Q32と、トランジスタQ12,Q22,Q32に逆並列接続されたダイオードD12,D22,D32とを有する。車両は、各相アーム回路1,2,3とモータジェネレータMGとの間をそれぞれ接続するU相供給線LN1,V相供給線LN2,W相供給線LN3を備える。U相供給線LN1,V相供給線LN2,W相供給線LN3の経路上には、それぞれ、所定値以上に温度上昇した場合に変形し、各相供給線を断線させる変形部材41,42,43が介挿される。
【選択図】図3

Description

この発明は、一般的には、電動車両に関し、より特定的には、交流回転電機が発生する駆動力により走行可能な電動車両に関する。
従来の電動車両に関して、たとえば、特開2006−280193号公報には、逆起電力を生じる電気機器を駆動する駆動回路において、スイッチング素子のゲート遮断の異常を判定することを目的とした駆動装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された駆動装置においては、ゲート遮断した後のインバータ温度に基づいて、インバータ回路のトランジスタのオン故障を検知する。オン故障が検知された場合、遮断器を駆動してバッテリをインバータ回路から切り離す。
また、特開平5−3611号公報には、電気機器内部で発生した短絡事故時の機器の破損を小さくし、またアークによる再短絡を防止することを目的とした強制短絡接地装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された強制短絡接地装置においては、形状記憶合金で製作した引き外し部材が、短絡事故時に機器内部で発生した熱によって変形するのを利用して、短絡導体を機器の異相電極間を短絡接地させる方向に移動させる。
また、特開平5−208645号公報には、過電流からの車載バッテリの保護動作および異常温度上昇に対する保護動作の確実化、ならびにメンテナンスの簡単化を実現することを目的とした車両用補助電源装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された車両用補助電源装置においては、ソケットの温度が異常に上昇した時に、バイメタルを含むスイッチ要素がオンして、短絡回路が形成される。このとき、電流監視回路が短絡回路の形成を検出し、ソケットに対する通電路を遮断する。
特開2006−280193号公報 特開平5−3611号公報 特開平5−208645号公報
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)などの電動車両が大きく注目されている。このような電動車両は、2次電池などからなる電源装置と、電源装置からの電力を受けて駆動力を発生可能なモータジェネレータとを備える。モータジェネレータは、発進時や加速時などにおいて駆動力を発生するとともに、制動時などにおいて車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電源装置に回収する。このように、モータジェネレータを車両の走行状況に応じて制御するために、一般的な電動車両には、インバータ装置などの、直流電力と交流電力との間で電力変換が可能な電力変換装置が搭載される。
上述のような電気エネルギーの回収動作は、モータジェネレータが発生する逆起電力を利用して実現される。すなわち、電力変換装置が適切に制御されることで、モータジェネレータから電源装置側へ電流が流れ、電力エネルギーとして回収される。
一方、電力変換装置を構成するスイッチング素子が短絡故障した場合には、電力変換装置による電力変換が行なえなくなるため、モータジェネレータによる走行は不能となる。このような場合、電動車両は、他車に牽引されて修理工場などへ運ばれることになる。しかしながら、この場合、車軸が回されることによりモータジェネレータが発電し、その電流によって、モータジェネレータ内部のコイルや、モータジェネレータおよび電力変換装置の間を接続する配線などが発熱、損傷するおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、スイッチング素子の短絡故障時に、交流回転電機で生じた逆起電力に起因した損傷を確実に防ぐ電動車両を提供することである。
この発明に従った電動車両は、車両の駆動力を発生する交流回転電機と、第1電源線および第2電源線を介して直流電力を供給可能に構成された電源装置と、電源装置と交流回転電機との間で電力変換を行なう電力変換装置とを備える。電力変換装置は、複数のアーム回路を含む。複数のアーム回路は、それぞれ、第1電源線と第2電源線との間に接続されたスイッチング素子と、スイッチング素子に逆並列接続された整流素子とを有し、交流回転電機に対応の相電圧を供給する。電動車両は、アーム回路と交流回転電機との間を接続する供給線をさらに備える。供給線の経路上には、所定値以上に温度上昇した場合に変形し、供給線を断線させる変形部材が介挿される。
このように構成された電動車両によれば、電動車両の牽引時など、交流回転電機が外力を受けて回転することによって、逆起電力が発生する。このとき、スイッチング素子が短絡故障していると、供給線を含むアーム回路および交流回転電機間の回路上に閉回路が形成され、短絡電流が流れる。本発明では、この短絡電流の流通に伴う温度上昇により変形部材が変形し、供給線が断線する。これにより、供給線の断線のための電気的な制御を行なうことなく、短絡電流の遮断が可能となる。結果、交流回転電機で生じた逆起電力に起因した損傷を確実に防ぐことができる。
また好ましくは、変形部材は、熱膨張率が異なる複数枚の金属板を貼り合わせたバイメタルから形成される。また好ましくは、変形部材は、形状記憶合金から形成される。このように構成された電動車両によれば、バイメタルまたは形状記憶合金から形成された変形部材が温度上昇に伴って変形するため、供給線を断線させることができる。
また好ましくは、供給線は、交流回転電機のU相、V相およびW相にそれぞれ接続されるU相供給線、V相供給線およびW相供給線を含む。変形部材は、U相供給線、V相供給線およびW相供給線のうちの少なくとも2つの供給線に介挿される。このように構成された電動車両によれば、U相、V相およびW相のいずれに対応するアーム回路でスイッチング素子の短絡故障が起こった場合にも、供給線の断線によって短絡電流を遮断することができる。
以上説明したように、この発明に従えば、スイッチング素子の短絡故障時に、交流回転電機で生じた逆起電力に起因した損傷を確実に防ぐ電動車両を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における車両の概略構成図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1における車両100は、回転電機が発生する駆動力により走行可能に構成された電動車両である。「電動車両」とは、電源装置から供給される電力により、モータから駆動力を発生させ、駆動輪を回転させることが可能に構成された車両を含む概念であり、一例として、ハイブリッド自動車、電気自動車および燃料電池自動車などを含む。
以下の説明では、車両100がハイブリッド自動車であるとして説明を行なう。車両100は、図示しないエンジンにより発生される駆動力による走行が可能であるとともに、エンジンからの駆動力により発電可能にも構成されている。
車両100は、電源装置PSと、コンデンサC2と、インバータ装置INVと、モータジェネレータMGと、駆動軸8と、ディファレンシャルギア6と、駆動輪4とを含む。
電源装置PSは、主正線PLおよび主負線NLを介して、直流電力をインバータ装置INVへ供給可能に構成される。より詳細には、電源装置PSは、蓄電装置BATと、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1と、コンバータ部CONVとを含む。
蓄電装置BATは、直流電力による充放電が可能に構成されている。一例として、蓄電装置BATは、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの2次電池、もしくは電気2重層キャパシタなどの蓄電素子からなる。
システムリレーSR1は、蓄電装置BATの正極と正線MLとの間に介装され、図示しない制御装置からのシステム指令に応じて、蓄電装置BATの正極と正線MLとを電気的に接続または遮断する。同様に、システムリレーSR2は、蓄電装置BATの負極と主負線NLとの間に介装され、制御装置からのシステム指令に応じて、蓄電装置BATの負極と主負線NLとを電気的に接続または遮断する。
コンデンサC1は、正線MLと主負線NLとの間に接続され、蓄電装置BATの充放電電圧を平滑化する。
コンバータ部CONVは、蓄電装置BATから放電された直流電力を昇圧してインバータ装置INVへ供給可能に構成されるとともに、インバータ装置INVから回生される直流電力を降圧して蓄電装置BATへ供給可能に構成されている。具体的には、コンバータ部CONVは、トランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2と、インダクタL1とからなるチョッパ回路で構成されている、コンバータ部CONVでは、制御装置からのスイッチング指令に従って、トランジスタQ1およびQ2のスイッチング動作が行なわれる。
トランジスタQ1およびQ2は、主正線PLと主負線NLとの間に直列に接続されている。トランジスタQ1とトランジスタQ2との接続点には、インダクタL1の一端が接続されている。トランジスタQ1,Q2は、パワー半導体デバイスで構成され、一例として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる。代替的に、バイポーラトランジスタ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、もしくはGTO(Gate Turn Off thyristor)を用いてもよい。
ダイオードD1は、トランジスタQ1のエミッタ側からコレクタ側に帰還電流を流すことができるように、トランジスタQ1のエミッタとコレクタとの間に接続されている。同様に、ダイオードD2は、トランジスタQ2のエミッタ側からコレクタ側に帰還電流を流すことができるように、トランジスタQ2のエミッタとコレクタとの間に接続されている。
インダクタL1は、トランジスタQ1とトランジスタQ2との接続点と、正線MLとの間に介装され、トランジスタQ1およびQ2のスイッチング動作に応じて生じる電流によって、電磁エネルギーの蓄積および放出を繰返す。すなわち、このようなインダクタL1における電磁エネルギーの蓄積および放出の繰返しによって、コンバータ部CONVは、昇圧動作または降圧動作を実現する。
コンデンサC2は、主正線PLと主負線NLとの間に接続され、電源装置PSとインバータ装置INVとの間で授受される直流電力を平滑化する。すなわち、コンデンサC2は、電力バッファとして機能する。
インバータ装置INVは、電源装置PSとモータジェネレータMGとの間で電力変換を行なう。すなわち、インバータ装置INVは、電源装置PSから主正線PLおよび主負線NLを介して供給される直流電力を3個の相電圧(U相電圧、V相電圧、W相電圧)を有する三相交流電力に変換可能であるとともに、モータジェネレータMGから供給される三相交流電力を直流電力に変換可能である。具体的には、インバータ装置INVは、U相アーム回路1と、V相アーム回路2と、W相アーム回路3とを含む。モータジェネレータMGと、U相アーム回路1、V相アーム回路2およびW相アーム回路3との間が、それぞれ、U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3により接続されている。
U相アーム回路1は、主正線PLと主負線NLとの間に直列接続されたトランジスタQ11およびQ12と、トランジスタQ11およびQ12にそれぞれ逆並列接続されたダイオードD11およびD12とを含む。U相アーム回路1では、制御装置からのスイッチング指令に従って、トランジスタQ11およびQ12のスイッチング動作が行なわれることにより、接続点N1にU相電圧が生じる。このU相電圧は、U相供給線LN1を介して、モータジェネレータMGへ供給される。
ダイオードD11は、トランジスタQ11のエミッタ側からコレクタ側に帰還電流を流すことができるように、トランジスタQ11のエミッタとコレクタとの間に接続されている。同様に、ダイオードD12は、トランジスタQ12のエミッタ側からコレクタ側に帰還電流を流すことができるように、トランジスタQ12のエミッタとコレクタとの間に接続されている。すなわち、ダイオードD11およびD12は、主負線NLから主正線PLへの電流の流れを許容し、主正線PLから主負線NLへの電流の流れを遮断するように、逆並列接続されている。
このようなダイオードD11およびD12は、それぞれトランジスタQ11およびQ12がオン状態からオフ状態に遷移した直後に生じるサージを抑制する機能を果たすものである。このため、通常のスイッチング動作中には、ダイオードD11およびD12に主正線PLもしくは主負線NLから電流が流れ込むことはない。
同様に、V相アーム回路2は、主正線PLと主負線NLとの間に直列接続されたトランジスタQ21およびQ22と、トランジスタQ21およびQ22にそれぞれ逆並列接続されたダイオードD21およびD22とを含む。V相アーム回路2は、接続点N2にV相電圧を発生し、V相供給線LN2を介して、モータジェネレータMGへ供給する。
また同様に、W相アーム回路3は、主正線PLと主負線NLとの間に直列接続されたトランジスタQ31およびQ32と、トランジスタQ31およびQ32にそれぞれ逆並列接続されたダイオードD31およびD32とを含む。W相アーム回路3は、接続点N3にW相電圧を発生し、W相供給線LN3を介して、モータジェネレータMGへ供給する。
なお、上述したトランジスタQ1およびQ2と同様に、トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22,Q31,Q32は、IGBT、バイポーラトランジスタ、MOSFETおよびGTOのいずれを用いてもよいが、本実施例では、一例として、IGBTで構成されている。
モータジェネレータMGは、インバータ装置INVから供給される三相交流電力に応じて駆動力を発生し、機械的に連結された駆動軸8およびディファレンシャルギア6を介して、駆動輪4を回転駆動する。モータジェネレータMGは、一例として、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流回転電機からなる。モータジェネレータMGの内部では、この永久磁石が埋設されたロータが回転することにより、時間的および位置的な磁束変化が生じ、この結果、ロータの回転数に比例した逆起電力が生じる。
U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の経路上には、それぞれ、導電性の変形部材41、変形部材42および変形部材43が介挿されている。変形部材41,42,43は、熱膨張率が異なる2枚の金属板を貼り合わせたバイメタルから形成されている。変形部材41,42,43は、所定値以上に温度上昇すると、各供給線の延びる線上から反った形状に変形し、供給線を断線させる。変形部材41,42,43は、バイメタルに限られず、変形に関して同様の特性を備える形状記憶合金から形成されてもよい。
図2は、図1中の車両において、W相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。図3は、図2中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。
図2および図3を参照して、他車による牽引時など車両100が移動すると、駆動輪4と機械的に連結されたモータジェネレータMGのロータが回転運動する。このロータの回転運動により、ステータ側の各相コイルと鎖交する磁束に時間的な変化が生じる。この磁束の時間的な変化により、モータジェネレータMGには逆起電力が発生する。
W相アーム回路3のトランジスタQ32に短絡故障が発生していると、この逆起電力により、U相アーム回路1と、モータジェネレータMGと、W相アーム回路3とを含む電流経路に短絡電流Is1が流れる。すなわち、U相アーム回路1のトランジスタQ12に逆並列接続されたダイオードD12は、主負線NL側から主正線PL側に向けた電流の流れを許容するので、接続点N1を介して、主負線NLからU相供給線LN1へ電流が流れ得る。また、トランジスタQ32は短絡状態にあるので、接続点N3を介して、W相供給線LN3から主負線NLへ短絡電流が流れ得る。この結果、短絡電流Is1は、主負線NL、ダイオードD12、接続点N1、U相供給線LN1、モータジェネレータMGのU相コイル、モータジェネレータMGのW相コイル、W相供給線LN3、接続点N3、トランジスタQ32および主負線NLの順に流れることになる。
同様に、V相アーム回路2と、モータジェネレータMGと、W相アーム回路3とを含む電流経路に短絡電流Is2が流れる。すなわち、短絡電流Is2は、主負線NL、ダイオードD22、接続点N2、V相供給線LN2、モータジェネレータMGのV相コイル、モータジェネレータMGのW相コイル、W相供給線LN3、接続点N3、トランジスタQ32および主負線NLの順に流れることになる。
したがって、トランジスタQ32には、短絡電流Is1と短絡電流Is2との合計電流が流れることになる。
車両100が比較的長時間にわたり牽引されると、このような短絡電流が継続的に流れることになる。このため、モータジェネレータMGの各相コイルや、短絡経路に存在するダイオード、インバータ装置INVとモータジェネレータMGとを接続する各供給線などが損傷を受け得る。したがって、このような短絡電流を遮断する必要がある。
これに対して、本実施の形態における車両100は、U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の経路上に、それぞれ変形部材41、変形部材42および変形部材43が介挿された構成を備える。短絡電流の流通に伴って、U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3が発熱する。このうち流れる短絡電流が最も大きくなるW相供給線LN3において、変形部材43が変形する。これにより、W相供給線LN3が断線し、短絡電流の流通が遮断される。
同様の作用によって、U相アーム回路1のトランジスタQ12に短絡故障が生じた場合には、変形部材41の変形によってU相供給線LN1が断線し、V相アーム回路2のトランジスタQ22に短絡故障が発生した場合には、変形部材42の変形によってV相供給線LN2が断線する。
この発明の実施の形態1における電動車両としての車両100は、車両の駆動力を発生する交流回転電機としてのモータジェネレータMGと、第1電源線としての主正線PLおよび第2電源線としての主負線NLを介して直流電力を供給可能に構成された電源装置PSと、電源装置PSとモータジェネレータMGとの間で電力変換を行なう電力変換装置としてのインバータ装置INVとを備える。インバータ装置INVは、複数のアーム回路としてのU相アーム回路1、V相アーム回路2およびW相アーム回路3を含む。U相アーム回路1、V相アーム回路2およびW相アーム回路3は、それぞれ、主正線PLと主負線NLとの間に接続されたスイッチング素子としてのトランジスタQ12、Q22およびQ32と、トランジスタQ12、Q22およびQ32に逆並列接続された整流素子としてのダイオードD12、D22およびD32とを有し、モータジェネレータMGに対応の相電圧を供給する。車両100は、U相アーム回路1、V相アーム回路2およびW相アーム回路3とモータジェネレータMGとの間をそれぞれ接続する供給線としてのU相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3をさらに備える。U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の経路上には、それぞれ、所定値以上に温度上昇した場合に変形し、U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3を断線させる変形部材41、42および43が介挿される。
このように構成された、この発明の実施の形態1における車両100によれば、トランジスタQ12,Q22,Q32の短絡故障時、車両100が継続的に他車に牽引されることがあっても、短絡電流が流れ続けることを回避できる。この際、温度上昇に伴う変形部材41,42,43の変形により各供給線を断線させるため、牽引時のような補機系が起動していない状態であっても、モータジェネレータMGで発生した逆起電力に起因する損傷を確実に防止することができる。
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2における車両において、W相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。図5は、図4中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。本実施の形態における車両は、実施の形態1における車両100と比較して、基本的には同様の構成を備える。以下、重複する構成については説明を繰り返さない。
図4および図5を参照して、本実施の形態では、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の経路上に、それぞれ変形部材42および変形部材43が介挿されている。U相供給線LN1に変形部材41が介挿されていない点で、実施の形態1と異なる。
W相アーム回路3のトランジスタQ32に短絡故障が発生している場合、短絡電流の発生により、U相供給線LN1、V相供給線LN2およびW相供給線LN3が発熱する。このうち流れる短絡電流が最も大きくなるW相供給線LN3において、変形部材43が変形する。これにより、W相供給線LN3が断線し、短絡電流が遮断される。同様の作用によって、V相アーム回路2のトランジスタQ22に短絡故障が発生した場合には、流れる短絡電流が最も大きくなるV相供給線LN2において、変形部材42が変形する。これにより、V相供給線LN2が断線し、短絡電流が遮断される。
図6は、この発明の実施の形態2における車両において、U相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。図7は、図6中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。
図6および図7を参照して、U相アーム回路1のトランジスタQ12に短絡故障が発生していると、モータジェネレータMGで生じる逆起電力により、V相アーム回路2と、モータジェネレータMGと、U相アーム回路1とを含む電流経路に短絡電流Is3が流れる。同様に、W相アーム回路3と、モータジェネレータMGと、U相アーム回路1とを含む電流経路に短絡電流Is4が流れる。したがって、トランジスタQ12には、短絡電流Is3と短絡電流Is4との合計電流が流れることになる。
この場合、U相供給線LN1において発熱が最も大きくなるが、短絡電流Is3および短絡電流Is4がそれぞれ流れるV相供給線LN2およびW相供給線LN3も当然に発熱する。この発熱に伴って、変形部材42および変形部材43が変形し、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の断線によって短絡電流が遮断される。
なお、本実施の形態では、V相供給線LN2およびW相供給線LN3の経路上に変形部材が介挿される場合を説明したが、変形部材がいずれか2つの供給線に介挿されれば、同様に短絡電流を遮断することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2における車両によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における車両の概略構成図である。 図1中の車両において、W相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。 図2中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。 この発明の実施の形態2における車両において、W相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。 図4中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。 この発明の実施の形態2における車両において、U相アーム回路のトランジスタに短絡故障が発生した状態を示す回路図である。 図6中の回路図において、変形部材の変形によって短絡電流が遮断された状態を示す図である。
符号の説明
1 U相アーム回路、2 V相アーム回路、3 W相アーム回路、41,42,43 変形部材、100 車両、D12,D22,D32 ダイオード、INV インバータ装置、LN1 U相供給線、LN2 V相供給線、LN3 W相供給線、MG モータジェネレータ、NL 主負線、PL 主正線、PS 電源装置、Q12,Q22,Q32 トランジスタ。

Claims (4)

  1. 車両の駆動力を発生する交流回転電機と、
    第1電源線および第2電源線を介して直流電力を供給可能に構成された電源装置と、
    前記電源装置と前記交流回転電機との間で電力変換を行なう電力変換装置とを備え、
    前記電力変換装置は、第1電源線と第2電源線との間に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に逆並列接続された整流素子とを有し、前記交流回転電機に対応の相電圧を供給する複数のアーム回路を含み、さらに、
    前記アーム回路と前記交流回転電機との間を接続する供給線を備え、
    前記供給線の経路上には、所定値以上に温度上昇した場合に変形し、前記供給線を断線させる変形部材が介挿される、電動車両。
  2. 前記変形部材は、熱膨張率が異なる複数枚の金属板を貼り合わせたバイメタルから形成される、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記変形部材は、形状記憶合金から形成される、請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記供給線は、前記交流回転電機のU相、V相およびW相にそれぞれ接続されるU相供給線、V相供給線およびW相供給線を含み、
    前記変形部材は、前記U相供給線、前記V相供給線および前記W相供給線のうちの少なくとも2つの供給線に介挿される、請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両。
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