JP2010245171A - 受電器、非接触型電力伝送装置、及び関節補助装置 - Google Patents

受電器、非接触型電力伝送装置、及び関節補助装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放熱部材の小型、軽量化を図り、防水性を有する装置の受電部の放熱を良好に行うことのできる受電器を提供する。
【解決手段】本発明の受電器45は、受電ヘッド47に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル49を有する受電コア50が取り付けられてなる。受電ヘッド47に一方の面が密着して設けられた放熱板52と、放熱板52の他方の面に空間部54を介して取り付けられ、かつ多数の通気孔55aが形成された通気用カバー55と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、給電器から給電された電力が非接触で伝送される受電器、非接触型電力伝送装置、及び関節補助装置に関する。
近年、筋力の衰えた老人や傷病者の、歩行動作、階段の昇降動作、着座姿勢からの起立動作、起立姿勢からの着座動作等の各種動作を補助することで、筋力の低下を補助するための歩行補助装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような歩行補助装置は、利用者の関節部にリンク機構部を設け、駆動部によって当該リンク機構部を駆動して前記関節部の動作を補助する関節補助装置であって、前記駆動部に対して非接触で電力を伝送する非接触電力伝送装置を備えている。
上記非接触電力伝送装置は、給電器の給電ヘッド基板に給電コイルを有する給電コアを取り付け、受電器の受電ヘッド基板に受電コイルを有する受電コアを取り付け、給電コイル及び給電コアと受電コイル及び受電コアとが同軸上で対向するように給電器と受電器とを結合することで、電磁誘導作用により非接触で給電することができるようにし、また、給電ヘッド基板と受電ヘッド基板とに送信部及び受信部をそれぞれ取り付けて、給電器と受電器とを結合して上述したように給電可能にすると同時に、各種データのやり取りも非接触で行うことができるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
このような非接触電力伝送装置において、給電量が多い場合には、給電器の給電ヘッド基板に対向する受電ヘッド基板が発熱することがある。通常では、その発熱部に対して吸気ファンや排気ファンを用いて送風するか、あるいは発熱部に金属フレームや放熱用のヒートシンク等の熱伝導用部材を接触させて熱伝導により放熱を行っている。
特開2007−325732号公報 特開2007−143315号公報
ところで、上記のような非接触電力伝送装置では、発熱部である受電ヘッド基板に対して吸気ファンや排気ファンを用いて送風することにより、放熱することができるものの、発熱部に対して防水対策が必要な場合や、開口部を形成することができない場合は、上記のようなファンを使用することができない。
また、熱伝導用部材を用いる場合は、その表面積を増加する必要があり、装置が大型化するとともに、重量が重くなることから、対応しにくいものとなっている。
ここで、対象となる装置は、リハビリテーション等で使用する歩行アシストシステムであり、これは医療機関で使用されるため、防水処理が必要である。また、利用者に装着して動作させるため、低温火傷や転倒等を考慮する必要がある。そのため、冷却ファンやヒートシンク等は、使用することができない。また、冷却水をポンプにより循環させる方法もあるが、この方法では、電力も使用しなければならず、メンテナンスも伴い、対応しにくいものとなっている。
なお、冷却ファンやヒートシンク等は、利用者の皮膚面より、離れる側に配置するため、利用者に直接、接触することはないものの、手が触れる場合があり、この対策を講じる必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、放熱部材の小型、軽量化を図り、防水性を有する装置の受電部の放熱を良好に行うことのできる受電器、非接触型電力伝送装置、及び関節補助装置を提供しようというものである。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、受電ヘッド(47)に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル(49)を有する受電コア(50)が取り付けられてなる受電器(45)において、受電ヘッド(47)に一方の面が密着して設けられた放熱板(52)と、放熱板(52)の他方の面に空間部(54)を介して取り付けられ、かつ多数の通気孔(55a)が形成された通気用カバー(55)と、を備える受電器(45)を採用する。
請求項2に係る発明は、給電ヘッド(37)に、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイル(39)を有する給電コア(40)が取り付けられてなる給電器(35)と、受電ヘッド(47)に、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイル(49)を有する受電コア(50)が取り付けられてなる受電器(45)と、を具備した非接触型電力伝送装置(30)において、受電ヘッド(47)に一方の面が密着して設けられた放熱板(52)と、放熱板(52)の他方の面に空間部(54)を介して取り付けられ、かつ多数の通気孔(55a)が形成された通気用カバー(55)と、を備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置(30)を採用する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の受電器(45)又は非接触型電力伝送装置(30)において、前記通気用カバー(55)は、周縁部及び中央部にそれぞれ周壁部(57)及び突出部(58)を形成し、これら周壁部(57)及び突出部(58)を放熱板(52)に接触させたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の受電器(45)又は非接触型電力伝送装置(30)において、放熱板(52)は、アルミニウム板から形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、利用者の関節部に取り付けられるリンク機構部(3)と、リンク機構部(3)を駆動して前記関節部の動作を補助する駆動部(5)と、駆動部(5)に非接触で電力を伝送する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の非接触型電力伝送装置(30)と、を備えることを特徴とする関節補助装置(S)を採用する。
本発明によれば、受電ヘッド基板に放熱板の一方の面を密着し、この放熱板の他方の面に対して一定間隔をおいて多数の通気孔が形成された通気用カバーを取り付けたことにより、放熱部材の小型、軽量化を図ることができ、防水性を有する装置の受電部の放熱を良好に行うことができる。
本発明に係る非接触型電力伝送装置の一実施形態を備えた関節補助装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態の非接触型電力伝送装置を備えた関節補助装置が利用者に装着された状態を示す説明図である。 一実施形態における蓄電ユニット、制御ユニット、及び電力供給ユニットの設置例を示す概略図である。 図3の電力供給ユニットにおいて給電ユニットと受電ユニットを分離した状態を示す断面図である。 図3の電力供給ユニットにおいて給電ユニットと受電ユニットを組み付けた状態を示す断面図である。 図5の通気用カバーを示す正面図である。 図5の通気用カバーを示す背面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明に係る非接触型電力伝送装置の一実施形態を備えた関節補助装置の構成を示すブロック図、図2は一実施形態の非接触型電力伝送装置を備えた関節補助装置が利用者に装着された状態を示す説明図、図3は一実施形態における蓄電ユニット、制御ユニット、及び電力供給ユニットの設置例を示す概略図、図4は図3の電力供給ユニットにおいて給電ユニットと受電ユニットを分離した状態を示す断面図、図5は図3の電力供給ユニットにおいて給電ユニットと受電ユニットを組み付けた状態を示す断面図である。
なお、以下に説明する実施形態は、人体の膝部における関節の動きを補助する関節補助装置Sとして本発明を適用した場合の実施形態である。また、以下の説明において前方及び後方とは、利用者にとって前方及び後方である場合のことである。
−関節補助装置の構成及び機能の概要−
本実施形態の関節補助装置Sは、図1及び図2に示すように、利用者2の両足に取り付けられる駆動ユニット10と、蓄電池を備える蓄電ユニット20と、電磁誘導作用により非接触で駆動ユニット10に対して蓄電ユニット20からの電力を伝送し、かつ駆動ユニット10を駆動制御するための信号を伝送する通信機能付きの電力伝送ユニット30と、各ユニット10、20、30を統括的に制御する制御ユニット60と、を備えている。ここで、上記電力伝送ユニット30は、本発明の非接触型電力伝送装置を構成する。
図2に示すように、駆動ユニット10は、利用者2の両足の大腿部に面接合テープやバンド等の固定具(図示せず)を用いてそれぞれ取り付けられる。
蓄電ユニット20、電力伝送ユニット30、及び制御ユニット60は、図示しないがそれぞれがケーブル等を介して電気的に接続されているとともに、図2及び図3に示すように、それぞれ筐体内に収容されて利用者2の腰部に装着されるベルト70に取り付けられる。なお、蓄電ユニット20、及び制御ユニット60を収容する各筐体は、ベルト70に着脱可能に装着されている。
まず、駆動ユニット10の具体的な構成及び機能について説明する。
駆動ユニット10は、図1及び図2に示すように、利用者2の膝部2aの関節部分に取り付けられるリンク機構部3と、このリンク機構部3を駆動するための駆動部5を備えている。
リンク機構部3は、図2に示すように、例えば、利用者の大腿部に巻き付けられる上部脚当て6の側面に取り付けられる第一リンク3aと、利用者の下腿部に巻きつけられる下部脚当て7の側面に取り付けられる第二リンク3bと、モータ等で構成される駆動部5から動力を得て前記第一リンク3aに対して第二リンク3bを前後方向に揺動させる第三リンク3cと、を含んで構成される。
第一リンク3aは、利用者の大腿部から膝部2aに延びるように取り付けられ、第二リンク3bは利用者の膝部2aから足の先端(地面)方向に延びるように取り付けられており、第一リンク3aと第二リンク3bは、利用者の膝部2a近傍で互いに回動可能に連結されている。また、第三リンク3cの一端が、前記第二リンク3bの先端部に連結されている。
上部脚当て6及び下部脚当て7は、図示しないが、それぞれが一対の脚当て部材を含んで構成されており、利用者2の大腿部及び下腿部の周囲を覆うように巻き付けられ、上述した面接合テープやバンド等の固定具によって着脱可能に取り付けられる。
また、上部脚当て6及び下部脚当て7は、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂等を成形して形成されており、利用者の大腿部と接する部分には、伸縮自在のスポンジ等の緩衝部材が取り付けられている。
駆動部5は、図示しないが、回転機構を有するDCモータと、このDCモータを所定の回転方向及び速度で駆動制御する駆動制御部と、を含んで構成されている。また、駆動部5は、気密及び液密に保たれた筐体5aの内部に収納されており、そのため筐体5aは、内部への水の浸入が防止されている。
上記DCモータは、回転軸が所定の歯車群を含んで構成されるギアボックスを介して第三リンク3cの他端側と接続されている。そして、DCモータの回転軸が回転することによって得られる回転駆動力が上記歯車群を介して直線運動に変換されて第三リンク3cに伝達され、その駆動力が第二リンク3bに伝達される。そして、第二リンク3bが、DCモータの回転方向によって第一リンク3aに対して前後方向に揺動され、利用者2の膝部2aにおける関節の動きを補助するようになっている。
また、図2に示すように、駆動部5は、電力伝送ユニット30とケーブル11を介して電気的に接続され、蓄電ユニット20からの電力が伝送されるともに、制御ユニット60から送信される制御信号に応じて駆動制御部がDCモータを駆動制御し、リンク機構部3を作動させる。
次に、非接触型電力伝送装置としての電力伝送ユニット30の具体的な構成及び機能について説明する。
電力伝送ユニット30は、図4に示すように、給電ハウジング31と受電ハウジング32を備え、これらは嵌合手段によって着脱可能に組み付けられる。本実施形態では、図2に示すように、例えば、給電ハウジング31がベルト70に固定して取り付けられ、受電ハウジング32が給電ハウジング31に対して分離又は組み付け可能に構成されている。
図4に示すように、給電ハウジング31の内部には、蓄電ユニット20及び制御ユニット60と図示しないケーブル等の導線を介して電気的に接続される給電部35と、この給電部35から発生する熱を伝達する放熱板33と、この放熱板33の熱を吸収する熱吸収体34が収容されている。一方、受電ハウジング32の内部には、駆動部5(例えば、DCモータ)と図示しないケーブルを介して接続される受電部45が収容されている。
給電部35は、受電部45に電力を伝送するための給電回路を含む給電基板36と給電ヘッド37を備えている。一方、受電部45は、給電部35から電力を受電するための受電ヘッド47を備えている。なお、本実施形態では、受電ヘッド47により受電した電力を駆動部5に供給するための受電回路を含む受電基板(図示せず)が駆動部5とともに筐体5aの内部に収容されている。
給電ヘッド37は、給電ユニット38と、情報の送受信を行う図示しない通信端子とを備え、この給電ユニット38及び通信端子は、例えば、ガラスエポキシ製の基板(図示せず)上に位置決めされて給電ハウジング31の内部に固定されている。
一方、受電ヘッド47は、受電ユニット48と、情報の送受信を行う図示しない通信端子とを備え、この受電ユニット48及び通信端子は、例えばガラスエポキシ製の基板上に位置決めされて受電ハウジング32の内部に固定されている。
また、給電ハウジング31及び受電ハウジング32の内部に設けられている通信端子は、例えばIR−フォトトランジスタやIR−LEDを用い、所定の波長による通信(赤外線通信等)によって、所定の情報を送受信可能に構成されている。
給電ユニット38及び受電ユニット48は、それぞれ環状の給電コイル39及び受電コイル49と、これら給電コイル39及び受電コイル49が取り付けられるフェライト等の磁性体からなる給電コア40及び受電コア50とを備えている。給電コア40及び受電コア50は、それぞれ環状の凹部を有し、この凹部の中央には円柱状の突起を有している。そして、給電コイル39及び受電コイル49がその突起の周りに形成された凹部に収納配置される。
そして、図5に示すように、給電ハウジング31と受電ハウジング32を組み付けた状態において、給電コイル39及び受電コイル49は、互いに近接し、かつ同軸上で対向するように配置される。
そして、給電時には、給電ヘッド37の給電コイル39に電圧を印加することによって、給電コイル39と受電コイル49との間に電磁誘導回路が形成されて、受電コイル49が電磁誘導作用により誘導起電力を発生し、受電部45が給電部35から非接触で電力を受電することが可能になっている。
同様に、給電ハウジング31及び受電ハウジング32の双方の通信端子も、互いに近接し、かつ同軸上で平行に対向するように配置され、双方の通信端子との間で所定の情報が通信可能になっている。
なお、給電部35、受電部45、通信端子、及び給電基板36は、基板上においてそれぞれ給電コア40及び受電コア50の高さを基準として樹脂等で覆われ(モールドされ)、給電部35、受電部45は、それぞれ互いに対向する面にカバーシート41,51を配置して一体化され板状に形成されており、接点等が外部に露出しないようになっている。これにより、外部からハウジング内への水の浸入を容易に防止することができ、腐食又は錆等による接点不良を防止することが可能となる。
また、給電ハウジング31の内部において、給電ユニット38が設けられた基板の裏側には、その基板と接触するように放熱板33が給電ハウジング31の内部に固定され、さらに給電ハウジング31と放熱板33とによって囲まれた空間部には、熱吸収体34が配置されている。
放熱板33は、例えばアルミニウム板が好適に用いられるが、その他、熱を伝達する機能を有する公知の金属材料が用いられても構わない。
熱吸収体34は、例えば、一般的にPCMと称される相変化材料を用いる。この相変化材料は、規定温度で固相(固体)と液相(液体)に変化する性質を有している。
本実施形態において、熱吸収体としてPCMを用いる場合には、人体に接触可能な上限温度を40℃と仮定し、給電ハウジング31がベルト70に取り付けられていることを考慮すると、規定温度が48〜50℃程度のPCMを用いることが可能である。なお、規定温度が48℃のPCMでは、48℃以下では固体、それ以上では液体(ゲル状)になる。
一方、受電ハウジング32の受電ヘッド47には、矩形のアルミニウム板から形成された放熱板52の一方の面が密着して配置されている。この放熱板52は、矩形枠状に形成された保持枠53により保持されている。また、放熱板52の他方の面には、空間部54を介してABS樹脂製の通気用カバー55が4本の樹脂ネジ等の固定具56により受電ハウジング32に取り付けられている。したがって、受電ヘッド47が放熱板52に予め接着されていることで、これら受電ヘッド47、放熱板52、保持枠53及び通気用カバー55が固定具56により一体化されている。これらは、一体となって樹脂ネジ等の固定具59(図6に示す)を用いて給電部35に固定される。
図6は図5の通気用カバーを示す正面図、図7は図5の通気用カバーを示す背面図である。
図6に示すように、通気用カバー55には、多数の通気孔55aが縦横に配列するように形成されている。これらの通気孔55aは、それぞれ放熱板52と通気用カバー55との間に形成された空間部54と連通している。また、多数の通気孔55aは、利用者2の指が挿入されない程度の径に設定されている。つまり、多数の通気孔55aの径は、利用者2の指より小径に形成されており、具体的には9mm以下に設定されている。そして、通気孔55aと通気孔55aとの間のカバー部分の距離は、1mm以上に設定されている。因みに、この距離未満では、通気用カバー55がABS樹脂製であることから、破損し易いという問題があるためである。
図7に示すように、通気用カバー55の背面(内面)には、周縁部及び中央部にそれぞれ周壁部57及び突出部58が形成され、これら周壁部57及び突出部58が放熱板52の他方の面に接触するように形成されている。これら周壁部57及び突出部58が通気用カバー55に形成されていることにより、放熱板52との間に上記空間部54が形成されることとなる。
ここで、本実施形態のようにコイルを用いて電力を伝送する方式の場合には、電力を伝送することにより熱が発生する。その熱は、電力の伝送効率を悪化させる要因ともなるため、放熱するための放熱手段を備えることが好ましい。
そこで本実施形態では、受電ヘッド47に放熱板52の一方の面が密着して設け、この放熱板52の他方の面に空間部54を介して多数の通気孔55aが形成された通気用カバー55を取り付けるようにしたので、受電部40の受電ヘッド47から発生する熱は、放熱板52に伝達され、この放熱板52が通気用カバー55の多数の通気孔55aから流入する空気により、受電部40の放熱を高効率で行うことができる。
次に、制御ユニットの具体的な構成及び機能について説明する。
制御ユニット60は、主として演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM、及び各種データやプログラムを記憶するROMを備えて構成されている。上記CPUが、例えばROMに記憶された各種プログラムを実行することにより、各部を制御するとともに関節補助装置S全体を統括制御する。具体的には、制御ユニット60は、図1に示すように、例えば、DCモータの回転方向や速度等、そのDCモータを駆動制御するための駆動信号を給電部35に出力するようになっている。また、制御ユニット60は、給電する電力を制御するための電力制御信号を給電部35に出力するようになっている。
このように構成された関節補助装置Sは、制御ユニット60によって出力される電力制御信号に基づいて電磁誘導作用により非接触で駆動部5に蓄電池の電力が供給されるとともに、駆動信号に基づいてDCモータを所定の回転数で駆動させリンク機構部3を作動させて利用者2の膝部の動きを補助し、利用者2の歩行が補助されることとなる。
すなわち、本実施形態の関節補助装置Sでは、非接触で蓄電ユニット20の電力を駆動部5に伝送する一方、制御ユニット60から出力される駆動信号を駆動部5に伝送し、リンク機構部3を作動させて利用者2の膝部の動きを補助し、利用者2の歩行を補助することが可能となる。
このように本実施形態によれば、受電ヘッド47に放熱板52の一方の面が密着して設け、この放熱板52の他方の面に空間部54を介して多数の通気孔55aが形成された通気用カバー55を取り付けるようにしたので、放熱部材の小型、軽量化が図られ、防水性を有する装置の受電部の放熱を良好に行うことのできる。
また、本実施形態によれば、通気用カバー55は、周縁部及び中央部にそれぞれ周壁部57及び突出部58を形成し、これら周壁部57及び突出部58を放熱板52に接触させたことにより、通気用カバー55に多数の通気孔55aが形成されていても、通気用カバー55の所定の機械的強度に維持することができる。
さらに、本実施形態によれば、通気用カバー55の通気孔55aは、手の指の外径より小径に形成されていることにより、利用者2が放熱板52に直接触れることがなくなり、信頼性を高めることができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、受電器のケーシングが雄型であり給電器のケーシングが雌型であるが、各ケーシングは互いに逆の形状をしていても構わない。また、この非接触型電力伝送装置を歩行補助装置に設けるものとして説明したが、歩行補助装置以外の他の装置に設けることも可能である。
2…利用者
3…リンク機構部
5…駆動部
10…駆動ユニット
20…蓄電ユニット
30…電力伝送ユニット
31…給電ハウジング
32…受電ハウジング
35…給電部
37…給電ヘッド
39…給電コイル
40…給電コア
45…受電部
47…受電ヘッド
49…受電コイル
50…受電コア
52…放熱板
54…空間部
55…通気用カバー
55a…通気孔
57…周壁部
58…突出部

Claims (5)

  1. 受電ヘッドに、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイルを有する受電コアが取り付けられてなる受電器において、
    前記受電ヘッドに一方の面が密着して設けられた放熱板と、
    前記放熱板の他方の面に空間部を介して取り付けられ、かつ多数の通気孔が形成された通気用カバーと、
    を備えることを特徴とする受電器。
  2. 給電ヘッドに、非接触の電磁誘導作用により給電する給電コイルを有する給電コアが取り付けられてなる給電器と、
    受電ヘッドに、非接触の電磁誘導作用により誘導起電力を生じる受電コイルを有する受電コアが取り付けられてなる受電器と、を具備した非接触型電力伝送装置において、
    前記受電ヘッドに一方の面が密着して設けられた放熱板と、
    前記放熱板の他方の面に空間部を介して取り付けられ、かつ多数の通気孔が形成された通気用カバーと、
    を備えることを特徴とする非接触型電力伝送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の受電器又は非接触型電力伝送装置において、
    前記通気用カバーは、周縁部及び中央部にそれぞれ周壁部及び突出部を形成し、これら周壁部及び突出部を前記放熱板に接触させたことを特徴とする受電器又は非接触型電力伝送装置。
  4. 請求項1又は2に記載の受電器又は非接触型電力伝送装置において、
    前記放熱板は、アルミニウム板から形成されていることを特徴とする受電器又は非接触型電力伝送装置。
  5. 利用者の関節部に取り付けられるリンク機構部と、
    前記リンク機構部を駆動して前記関節部の動作を補助する駆動部と、
    前記駆動部に非接触で電力を伝送する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の非接触型電力伝送装置と、
    を備えることを特徴とする関節補助装置。
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